JP2008087571A - 車両吸気ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】外方から押圧力が加わった際に、圧潰的な変形が適切に起こり得るようにする。
【解決手段】
第1ダクト壁部22からダクト本体20内へ突出する第1支持リブ40と、第2ダクト壁部24からダクト本体20内へ突出する第2支持リブ44とを有する。外方からの押圧力により第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24が変形した際に、両支持リブ40,44は、接触しながら対向するダクト壁部24,22へ相対的に近接移動する。なお、第1支持リブ40と第2支持リブ44とは、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24とが変形しない状態では、両支持リブ40,44の頭頂部42,46が接触するか、または離間している。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両吸気ダクトに関し、更に詳細には、第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトに関するものである。
多くの自動車(車両)では、図14および図15に示すように、車体10の前部に画成されたエンジンルーム12内にエンジンEGが搭載されている。このエンジンEGは、周知の如く、エンジンルーム12内に設置されたエアクリーナーACを介して導入される清浄空気と燃料タンクから供給される燃料とを混合させた混合気を燃焼させて回転駆動するため、特に走行中には外部の空気を安定的に供給することが必要不可欠とされる。そこで、エアクリーナーACに連結される外気導入用の車両吸気ダクトD1を、エンジンルーム12の前側(前側車体構成部分)に配設し、車外の空気を取り込んでエアクリーナーACへ案内するようになっている。
ここで車両吸気ダクトD1は、一般的にはエンジンルーム12の前側である車体10の前面中央付近において、エンジンルーム12の前側に位置してラジエターRDを固定するためのラジエターサポート(車体構成部分)14と、エンジンルーム12を開閉可能に閉成するエンジンフード16との間、すなわち両者の間に画成された間隙Sに臨むように配設される。しかしながらこの間隙Sは、図15および図17に示したように、車体形状により上下方向の寸法を大きく確保することが困難な場合が多く、車両吸気ダクトD1の外形形状は、高さ寸法を低く抑えた幅広の扁平形状となっている。
従って車両吸気ダクトD1は、図16に一部破断して示すように、ブロー成形技術またはインジェクション成形技術等により合成樹脂材料から成形されて、第1ダクト壁部22と、該第1ダクト壁部22に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部24とを有するダクト本体20を主体としている。このダクト本体20は、前述したラジエターサポート14への取付部位およびエアクリーナーACの配設部位との位置関係から屈曲状を呈し、長手方向の一端(前端)に空気取込口26が開設されると共に、長手方向の他端(後端)に空気送出口28が開設されている。また、空気取込口26に隣接したダクト本体20の前側部分に取付片部30,30が形成され、空気送出口28の外周部分に嵌合連結部32が形成されている。従ってダクト本体20は、嵌合連結部32を利用して該ダクト本体20の後側部分をエアクリーナーACへ連結し、取付片部30,30に挿通させた取付手段(ピンまたはボルト等)を利用して前側部分をラジエターサポート14の上面へ固定することで、該ラジエターサポート14とエンジンフード16との間に空気取込口26を臨ませた状態でエンジンルーム12へ配設される。
ここで、前述したダクト本体20は、軽量化に伴う薄肉化および外形形状の扁平化等に伴い、(1)エンジンEGの回転駆動に伴う空気取込時のダクト本体20内の負圧化、(2)エンジンルーム12内の温度上昇によるダクト本体20の柔軟化、等に起因して、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が該ダクト本体20の内側へ陥凹的に変形し易くなっている。このように第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が陥凹的に変形すると、ダクト本体20内の空気流通方向との直交方向における断面積が減少したり空気取込口26の開口面積が減少するため、エンジンEGが必要とする空気を充分に取込めない不都合が発生するおそれがある。そこで、例えば図16および図17に示したように、ダクト本体20内へ突出する支持リブ(支持部)34を第2ダクト壁部24に設け、この支持リブ34で第1ダクト壁部22を内側から支持する構成とすることで、これら第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24の陥凹的な変形(ダクト本体20が変形)を防止する対策が施されている。このような車両吸気ダクトに関連する技術は、例えば特許文献1または特許文献2に開示されている。
特開2004−276869号公報 特開2004−308453号公報
ところで、衝撃吸収性能を向上させた車体におけるエンジンフード16は、上方から衝撃力を受けた際に、陥凹的に変形することで衝撃吸収を図るようになっている。従って、エンジンフード16に近接した状態で該エンジンフード16の真下に配設される車両吸気ダクトD1は、陥凹的に変形する該エンジンフード16により上方から押圧された場合、ダクト本体20がこれに追従して圧潰的に変形し、エンジンフード16の変形を阻害しないことが要求される。そこで、従来の車両吸気ダクトD1では、図16に示したように、前述した支持リブ34の形状を、柱形状(角柱や円柱)または錐形状(角錐や円錐)(図示せず)等として、エンジンフード16による押圧力(外力)が上方から加わると、図18に示したように、該支持リブ34自体が折曲的または撓曲的に圧縮変形するようにしていた。
しかしながら、支持リブ34が折曲的または撓曲的に圧縮変形する構造では、該支持リブ34の変形が大きくなるに伴って反発力が漸次高まり、かつ該支持リブ34の変形態様も各ダクト毎に一様ではないから、荷重の調整がかなり困難であった。特に、ブロー成形技術により成形されたダクト本体20の場合では、成形時に支持リブ34の肉厚のコントロールが困難なため、該支持リブ34の強度にバラツキが発生し易い。また、インジェクション成形技術に基づいて成形されたダクト本体20の場合では、第1ダクト壁部22に一体的に形成される支持リブ34の肉厚コントロールは比較的容易にできる。しかしながら支持リブ34は、折曲的または撓曲的に圧縮変形する形態であるから、変形が増加するに伴って反発力が漸次高まる点や、支持リブ34の変形態様が一定しない点は前述したブロー成形製のダクトと同様であり、依然として荷重の調整が困難な課題を内在していた。
本発明は、第1ダクト壁部または第2ダクト壁部に外方から押圧力が加わった際に、圧潰的な変形が適切に起こり得るようにした車両吸気ダクトを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し接触する第2支持部とを有し、
外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、両支持部が接触しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、外方からの押圧力が第1ダクト壁部または第2ダクト壁部に加わった際に、支持部が殆ど変形しなくてもダクト壁部の陥凹的な変形が許容され、車両吸気ダクトの圧潰的な変形が円滑に進行する。
請求項2記載の発明は、第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し離間する第2支持部とを有し、
外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、前記第1支持部および前記第2支持部が接触し、両支持部が接触しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、外方からの押圧力が第1ダクト壁部または第2ダクト壁部に加わった際に、支持部が殆ど変形しなくてもダクト壁部の陥凹的な変形が許容され、車両吸気ダクトの圧潰的な変形が円滑に進行する。また、押圧力によりダクト壁部が変形し始めた段階では、両支持部が離間しているため該ダクト壁部が容易に変形する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記第1または第2支持部に、接触した支持部を案内する摺接案内面を設けたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、摺接案内面の面形状や傾斜角度等に基づくプロファィルを変更することで、外方から押圧力が加わった際における圧潰的な変形の態様を変更することができる。
請求項4記載の発明は、第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し接触する第2支持部とを有し、
外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、第1支持部および第2支持部の接触が解除され、両支持部が離間しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、外方からの押圧力が第1ダクト壁部または第2ダクト壁部に加わった際に、支持部が殆ど変形しなくてもダクト壁部の陥凹的な変形が許容され、車両吸気ダクトの圧潰的な変形が円滑に進行する。特に、押圧力によりダクト壁部が変形し始めた以降は、支持部が離間して接触しないため該ダクト壁部が容易に変形する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記第1支持部と前記第2支持部とは、両支持部の突出方向において、少なくとも一部が重なるよう対向していることを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、外方からの押圧力により第1ダクト壁部および第2ダクト壁部が変形した際には、第1支持部および第2支持部が、接触しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するようになる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、前記第1支持部の最大突出高さと前記第2支持部の最大突出高さとの和は、両支持部が形成された位置における第1ダクト壁部と第2ダクト壁部との壁間距離より大きくなるよう構成されることを要旨とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、第1ダクト壁部および第2ダクト壁部が変形していない状態でも、第1支持部と第2支持部とを接触させた状態とすることができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、前記第1支持部と前記第2支持部との間に緩衝材を介在させたことを要旨とする。
従って、請求項7に係る発明によれば、第1支持部と第2支持部とが直接的に接触しないから、両支持部の接触を起因とした異音や振動の発生等を防止し得る。
本発明に係る車両吸気ダクトによれば、第1ダクト壁部または第2ダクト壁部に外方から押圧力が加わった際に、圧潰的な変形が適切に起こるようになる。
次に、本発明に係る車両吸気ダクトにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。なお、図14〜図18に既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例の車両吸気ダクトDを、車体前方(エンジンルーム前方)へ取付けた状態で示した一部破断斜視図、図2は、図1のII−II線断面図である。第1実施例の車両吸気ダクトDは、第1ダクト壁部22と、該第1ダクト壁部22に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部24とを有し、これら第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24で当該車両吸気ダクトDの主体をなすダクト本体20が形成されている。なおダクト本体20は、公知のブロー成形技術またはインジェクション成形技術等により成形可能であり、本実施例ではブロー成形技術により成形されたものを例示する。
ブロー成形技術によりダクト本体20を成形する場合は、例えばTPO(熱可塑性エラストマー)等の合成樹脂材料から、先ず、中空体状の中間成形部材(図示せず)を成形して第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24とを一体的に形成する。次いで、成形された中間成形部材の両端部分を所要位置で切除することで、空気取込口26および空気送出口28を開設する。なお、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24は、何れの部位においても略同一の肉厚に形成されている。
更にダクト本体20には、空気取込口26に隣接した該ダクト本体20の前側部分に、ボルトとピン等の挿通を許容する係止孔を穿設した取付片部30,30が、該ダクト本体20から側方へ延出した状態で一体的に形成されている。また、空気送出口28の外周囲には、エアクリーナーACの空気流入口に連結される筒状の嵌合連結部32が、空気送出口28の外側に形成されている。なお取付片部30,30は、形状等によりダクト本体20と一体的に成形できない場合には、ダクト本体20と別体に形成して該ダクト本体20へ組付けられる。
そして第1実施例の車両吸気ダクトDは、図1および図2に示すように、第1ダクト壁部22からダクト本体20内へ突出する第1支持リブ(第1支持部)40と、第2ダクト壁部24からダクト本体20内へ突出する第2支持リブ(第2支持部)44とを有している。これら第1支持リブ40と第2支持リブ44とは、ダクト本体20が変形していない状態において、該第1支持リブ40の頭頂部42と該第2支持リブ44の頭頂部46とが接触している。なお、第1支持リブ40および第2支持リブ44は、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24の変形し易い位置に適宜数が設けられるが、本実施例では空気取込口26に臨む位置に設けたものを例示している。
第1支持リブ40は、図2および図3に示すように、第1ダクト壁部22に一体的に形成されて、該第1ダクト壁部22の壁面から略垂直に突出する略四角錐形状とされ、頭頂部42が先丸形状となっている(図2では、第1ダクト壁部22が上方に位置しているため、第1支持リブ40は垂直下方へ倒立した状態となっている)。この第1支持リブ40は、ダクト本体20をブロー成形するに際して第1ダクト壁部22と一体的に形成され、該第1支持リブ40の最大突出高さH1は、両支持リブ40,44が形成されている位置における第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24との壁間距離Wの1/2より僅かに大きく設定されている。
第2支持リブ44は、図2〜図4に示すように、第2ダクト壁部24に一体的に形成されて、該第2ダクト壁部24の壁面から略垂直に突出し、ダクト本体20の幅方向へ幅広に形成された略四角錐形状とされ、頭頂部46が先丸形状となっている。この第2支持リブ44は、ダクト本体20をブロー成形するに際して第2ダクト壁部24と一体的に形成され、該第2支持リブ44の最大突出高さH2は、前述した壁間距離Wの1/2より僅かに大きく設定されている。
従って、図4に示すように、第1支持リブ40の最大突出高さH1と第2支持リブ44の最大突出高さH2との和(H1+H2)は、両支持部40,44が形成された位置における第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24との壁間距離Wより大きくなっている(条件(1))。この条件(1)により、第1支持リブ40と第2支持リブ44と各々の頭頂部42,46は、図4における横方向、すなわち第1支持リブ40および第2支持リブ44の突出方向と交差する方向において(突出方向と交差する方向から見て、またはダクト本体20が押圧される方向と交差する方向から見て)、オーバーラップ量C1で重なっている。換言すると、第1支持リブ40の頭頂部42の先端は、第2支持リブ44の頭頂部46の先端より第2ダクト壁部24の側に位置し、また第2支持リブ44の頭頂部46の先端は、第1支持リブ40の頭頂部42の先端より第1ダクト壁部22の側に位置している。従って、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が変形していない状態でも、第1支持リブ40および第2支持リブ44の頭頂部42,46が接触した状態とすることができる。
更に、図3(b)および図4に示すように、第1支持リブ40と第2支持リブ44とは、第1支持リブ40および第2支持リブ44の突出方向において(突出方向から見て、またはダクト本体20が押圧される方向から見て)、少なくとも一部が重なった位置に形成されている(条件(2))。第1実施例では、第1ダクト壁部22に設けた第1支持リブ40が、第2ダクト壁部24に設けた第2支持リブ44より、ダクト本体20の前側方向へオフセットした位置で第1ダクト壁部22に設けられており、第1支持リブ40の後側と第2支持リブ44の前側とがオーバーラップ量C2で重なっている(但し本実施例では、第2支持リブ44の前後幅が大きいため、第1支持リブ40の前後幅とオーバーラップ量C2とが同一となっている)。従って、外方からの押圧力により第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が変形した際に、第1支持リブ40および第2支持リブ44が、接触しながら対向する第2ダクト壁部24および第1ダクト壁部22へ相対的に近接移動させることができる。
従って、第1支持リブ40と第2支持リブ44とは、前述した条件(1)および条件(2)により、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が変形しない状態において、頭頂部42の後側と頭頂部46の前側とが相互に接触した状態となっている。すなわち図4に示すように、両頭頂部42,46の接触部分を通過する第1支持リブ40および第2支持リブ44の接線Lは、前方に向かって下方傾斜した状態で延在している。なお、第1支持リブ40および第2支持リブ44は、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方から押圧力が加わり、これら第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24とが近接する方向へ押されて変形した際に、両頭頂部42,46の融着状態が解除される程度に、両頭頂部42,46同士が点状に融着(微小面積で融着)していてもよい。
前述した第1実施例の車両吸気ダクトDは、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方からの押圧力が加わらない場合は、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46とが接触している。そして、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方から押圧力が加わり、これら第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24とが近接する方向へ押されて変形した際には、第1支持リブ40および第2支持リブ44が、接触しながら対向する第2ダクト壁部24および第1ダクト壁部22へ相対的に近接移動するよう構成されている。すなわち、両支持リブ40,44の最大突出高さH1,H2が壁間距離Wの1/2程度とされていることから、図5に示すように、これら支持リブ40,44が倒伏的または圧縮的に殆ど変形することなく、ダクト本体20は変形前の高さの約半分程度の高さまで圧潰的に変形することが許容される。
そして、ダクト本体20が変形する際には、前述した第1支持リブ40および第2支持リブ44が接触しながら移動するよう構成されているため、図3および図4に示すように、第2支持リブ44には、第1支持リブ40の頭頂部42が接触可能な摺接案内面50が設けられており、接触した第1支持リブ40を該摺接案内面50で案内するようになっている。この摺接案内面50は、第2支持リブ44の頭頂部46から基端部に向け、傾斜角度Rで前方に向けて下方傾斜した平坦面状を呈している(図4参照)。また摺接案内面50は、第2支持リブ44が幅広の四角錐形状に形成されているから、頭頂部46から基端部に向けて拡開した略三角形状を呈している(図3(a)参照)。従って、摺接案内面50に接触しながら下方へ移動する第1支持リブ40が、移動途中に左方向または右方向へ若干偏倚したとしても、これら第1支持リブ40と第2支持リブ44との接触状態が維持されるようになっている。なお、第1実施例の車両吸気ダクトDは、前述した第2支持リブ44に設けた摺接案内面50の面形状や傾斜角度R等に基づくプロファイルを変更することで、後述するように、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の態様を変更することが可能となっている。
前述のように構成された第1実施例の車両吸気ダクトDは、図1および図2に示すように、エンジンルーム12の前側に配設された通常の実施状態(エアクリーナーACに連結されると共にラジエターサポート14に取付けられ、エンジンルーム12の前側において外気取込みのために実施に供される状態)では、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46との接触が維持される。すなわち、通常の使用状態において、エンジンEGの回転駆動に伴う空気取込時のダクト本体20内の負圧化や、エンジンルーム12内の温度上昇によるダクト本体20の柔軟化等が発生した場合であっても、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46とが接触しているため、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24の陥凹的な変形が規制され、よってダクト本体20が圧潰的に変形しない。
また、第1実施例の車両吸気ダクトDは、図5に示すように、エンジンルーム12の前側に設置された状態において、陥凹的に変形するエンジンフード16による押圧力がダクト本体20に加わった場合には、第1支持リブ40の頭頂部42が、第2支持リブ44の頭頂部46から摺接案内面50へ接触しながら移動するようになる。そして、エンジンフード16による押圧力が継続して加わる場合は、第1支持リブ40が第2支持リブ44の摺接案内面50に沿って前下方へ下降移動するから、第1ダクト壁部22の陥凹的な変形が許容されてダクト本体20が圧潰的に変形するようになる。しかもダクト本体20は、第1支持リブ40および第2支持リブ44が倒伏的または圧縮的に殆ど変形しなくても(両支持リブ40,44が若干変形するだけで)、変形前の高さの約半分程度の高さまで圧潰的な変形が円滑に進行する。
従って、第1実施例の車両吸気ダクトDは、次のような作用効果を奏する。先ず、ダクト本体20に外方から押圧力が加わらない場合は、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46との接触が維持されるから、ダクト本体20の圧潰的な変形が防止されて車両吸気ダクトとしての機能が低下しない。そして、ダクト本体20に対して外方から押圧力が加わり、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24が変形する際には、第1支持リブ40と第2支持リブ44との間で滑りが発生して、第1支持リブ40の頭頂部42が第2支持リブ44の摺接案内面50に接触しながら移動するため、ダクト本体20の圧潰的な変形が円滑に進行する。特に、第1支持リブ40および第2支持リブ44の最大突出高さH1,H2を壁間距離Wの1/2程度に夫々設定してあるから、ダクト本体20は両支持リブ40,44が殆ど変形しなくても半分程度の高さまで容易に変形するようになり、両支持リブ40,44の強度にバラツキがあっても、ダクト本体20の圧潰的な変形に影響を及ぼすことがない。従って、このような本実施例の車両吸気ダクトDを、ラジエターサポート14とエンジンフード16との間に配設して実施に供した場合は、陥凹的に変形するエンジンフード16による押圧力が第1ダクト壁部22に加わると、ダクト本体20の圧潰的な変形が円滑に進行するから、該エンジンフード16の衝撃吸収性能が充分に発揮されるようになる。
なお、第1支持リブ40と第2支持リブ44とを、両支持リブ40,44の突出方向において、少なくとも一部が重なった位置で対向させてあることにより、外方からの押圧力により第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が変形した際には、第1支持リブ40および第2支持リブ44が、接触しながら対向する第2ダクト壁部24および第1ダクト壁部22へ相対的に近接移動するようになる。また、第1支持リブ40の最大突出高さH1と第2支持リブ44の最大突出高さH2との和(H1+H2)を、両支持部40,44が形成された位置における第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24との壁間距離Wより大きく設定したことにより、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24が変形していない状態でも、第1支持リブ40と第2支持リブ44との頭頂部42,46を接触させた状態とすることができる。
そして、第1実施例の車両吸気ダクトDは、前述したように、第2支持リブ44に設けた摺接案内面50の面形状や傾斜角度R等に基づくプロファイルを変更することで、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の態様を変更することが可能である。例えば、図6に示すように、摺接案内面50を平面形状としたもとで該摺接案内面50の傾斜角度Rを大きく設定すると、該摺接案内面50が急勾配となるから、第1支持リブ40は、摺接案内面50に接触しながら略真下へ移動して第2ダクト壁部24へ近接するようになる。従って第1ダクト壁部22は、第1支持リブ40の移動に従って略真下へ押し下げられるから、図4に示した形態と比較すると、ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し易くなる。
また、図7に示すように、摺接案内面50の傾斜角度Rを小さく設定すると、該摺接案内面50が緩勾配となって前方へ迫り出るようになるから、第1支持リブ40は、摺接案内面50に接触しながら前下方へ移動して第2ダクト壁部24へ近接するようになる。従って第1ダクト壁部22は、第1支持リブ40の移動に従って前方へ移動しながら押し下げられるから、図4に示した形態と比較すると、ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し難くなる。すなわち、摺接案内面50の傾斜角度Rを小さく設定するほど、ダクト本体20の圧潰的な変形を発現し難くできる。
また図8に示すように、摺接案内面50を凹状折曲面として、頭頂部46側に位置して第1傾斜角度R1とされた第1案内面50Aと、この第1案内面50Aから基端部側に位置して、第1傾斜角度R1より小さい第2傾斜角度R2とされた第2案内面50Bとから構成してもよい。摺接案内面50をこのような凹状折曲面とすると、ダクト本体20が圧潰的に変形し始めた段階では、第1支持リブ40が第1案内面50Aへ接触しているので、該ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し易い。そして、ダクト本体20の圧潰的な変形が進行すると、第1支持リブ40が第2案内面50Bへ移行するので、該ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し難くなる。すなわち、摺接案内面50を凹状折曲面とした場合は、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の難易度を、易→難へ段階的に変化させることができる。
更に図9(a)に示すように、摺接案内面50を凸状折曲面として、頭頂部46側に位置して第1傾斜角度R1とされた緩勾配の第1案内面50Aと、この第1案内面50Aから基端部側に位置して、第1傾斜角度R1より大きい第2傾斜角度R2とされた急勾配の第2案内面50Bとから構成してもよい。摺接案内面50をこのような凸状折曲面とすると、ダクト本体20が圧潰的に変形し始めた段階では、第1支持リブ40が第1案内面50Aへ接触しているので、該ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し難い。そして、ダクト本体20の圧潰的な変形が進行すると、第1支持リブ40が第2案内面50Bへ移行するので、ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し易くなる。すなわち、摺接案内面50を凸状折曲面とした場合は、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の難易度を、難→易へ段階的に変化させることができる。
また、更に図9(b)に示すように、摺接案内面50を凸状湾曲面として構成してもよい。摺接案内面50をこのような凸状湾曲面とすると、ダクト本体20が圧潰的に変形し始めた段階では、第1支持リブ40が摺接案内面50の緩斜面部分へ接触しているので、ダクト本体20の圧潰的な変形が発現し難い。そして、ダクト本体20の圧潰的な変形が進行するに従い、第1支持リブ40が摺接案内面50の急斜面部分へ徐々に移行するので、該ダクト本体20の圧潰的な変形が徐々に発現し易くなる。すなわち、摺接案内面50を凸状湾曲面とした場合は、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の難易度を、難→易へ連続的に変化させることができる。
なお図示省略するが、摺接案内面50を、凹状湾曲面としてもよい。摺接案内面50を凹状湾曲面とすれば、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の難易度を、易→難へ連続的に変化させることができる。
(第2実施例)
図10は、第2実施例の車両吸気ダクトDにおける第1支持リブ40および第2支持リブ44の形態を説明した断面図である。この第2実施例では、図10(a)に示すように、第1ダクト壁部22からダクト本体20内へ突出する第1支持リブ40と、第2ダクト壁部24からダクト本体20内へ突出する第2支持リブ44とが、ダクト本体20が変形していない通常の状態において、両頭頂部42,46が離間して接触しない状態に形成されている。従って、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方から押圧力が加わり、これら第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24とが近接する方向へ押されて変形した際には、第1支持リブ40および第2支持リブ44が接触するまでは(図10(b))、ダクト本体20が容易に変形するようになる。そして、第1支持リブ40が第2支持リブ44に接触した後は、前述した第1実施例と同様に、両支持リブ40,44が、接触しながら対向する第2ダクト壁部24および第1ダクト壁部22へ相対的に近接移動するよう構成されている。すなわち、第2実施例の車両吸気ダクトDは、外方からの押圧力によりダクト本体20が圧潰的に変形するに際し、初期変形が発現し易いように構成したものである。
なお、第1支持リブ40と第2支持リブ44との間隙量は、両支持リブ40,44の突出高さH1,H2の設定によるオーバーラップ量C1と、また両支持リブ40,44の形成位置の設定によるオーバーラップ量C2とにより調整することが可能である。例えば、図10(a)に示すように、第1支持リブ40の最大突出高さH1と第2支持リブ44の最大突出高さH2との和(H1+H2)を、両支持部40,44が形成された位置における第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24との壁間距離Wより小さく設定すると、オーバーラップ量C2を大きく設定したり、両支持リブ40,44を同一軸線上に突設しても、両支持リブ40,44の間に隙間を形成することが可能である。また、第1支持リブ40の最大突出高さH1と第2支持リブ44の最大突出高さH2との和(H1+H2)を、両支持部40,44が形成された位置における第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24との壁間距離Wより大きく設定しても、オーバーラップ量C2を小さく設定することで、両支持リブ40,44の間に隙間を形成することが可能である。
そして、第2実施例の車両吸気ダクトDにおいても、前述した第1実施例と同様に、第2支持リブ44に設けた摺接案内面50の面形状や傾斜角度R等に基づくプロファイルを、図4および図6〜図9に示したように変更することで、外方からの押圧力によるダクト本体20の圧潰的な変形の態様を変更することが可能である。従って、第2実施例に係る車両吸気ダクトDも、前述した第1実施例の車両吸気ダクトDと同様の作用効果を奏する。
(第3実施例)
図11は、第3実施例の車両吸気ダクトDにおける第1支持リブ40および第2支持リブ44の形態を説明した断面図である。この第3実施例では、第1ダクト壁部22に設けられる第1支持リブ40を、後方側(第2支持リブ44側)に向けて傾斜状態で突出させ、また第2ダクト壁部24に設けられる第2支持リブ44を、前方側(第1支持リブ40側)に向けて傾斜状態で突出させた状態に形成してある。そして、第1支持リブ40と第2支持リブ44とは、ダクト本体20が変形していない状態において、両頭頂部42,46が接触した状態に形成されている。
従って、第3実施例の車両吸気ダクトDは、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方からの押圧力が加わらない場合は、図11(a)に示すように、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46との接触が維持される。そして、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に対して外方から押圧力が加わり、これら第1ダクト壁部22と第2ダクト壁部24とが近接する方向へ押されて変形した際には、図11(b)に示すように、第1支持リブ40および第2支持リブ44の接触が解除され、両支持リブ40,44が離間しながら対向する第2ダクト壁部24および第1ダクト壁部22へ相対的に近接移動するよう構成されている。従って、両支持リブ40,44の最大突出高さH1,H2を壁間距離Wの1/2程度に設定すれば、これら支持リブ40,44が倒伏的または圧縮的に殆ど変形しなくても、ダクト本体20は変形前の高さの約半分程度の高さまで圧潰的に変形することが許容される。すなわち、第3実施例の車両吸気ダクトDは、外方からの押圧力が加わり始めた段階ではダクト本体20の圧潰的な変形を発現し難くし、該ダクト本体20が圧潰的に変形し始めると一気に変形が進行するように構成したものである。
図12は、頭頂部42と頭頂部46との間に適宜の隙間が形成されるように第1支持リブ40および第2支持リブ44を形成し、この隙間に緩衝材54を介在させた形態を示したものである。この緩衝材54は、不織布またはウレタン等の適宜弾力性を有する素材から形成したものである。従って、第1支持リブ40と第2支持リブ44との頭頂部42,46間に緩衝材54を介在させた場合は、これら支持リブ40,44の直接的な接触が防止され、接触を起因とした異音や振動の発生等を防止し得る。
また図13は、第1支持リブ40の頭頂部42および第2支持リブ44の頭頂部46の形状を、夫々所要角度で傾斜する傾斜平面状としたものである。このような傾斜平面状の両頭頂部42,46では、第1支持リブ40および第2支持リブ44が面接触した状態となっており、両支持リブ40,44の接線Lは前方へ下方傾斜した向きに延在するようになる。従って、通常の使用状態においては、第1支持リブ40の頭頂部42と第2支持リブ44の頭頂部46との接触が維持され、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24の陥凹的な変形が規制されてダクト本体20が圧潰的に変形しない。そして、第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24に外方から押圧力が加わった場合は両頭頂部42,46間で滑りが起こり、第1支持リブ40は、前方へ押されて移動した後に第2支持リブ44の摺接案内面50へ接触しながら下方へ移動するから、ダクト本体20の圧潰的な変形が許容される。なお、両頭頂部42,46を傾斜形状とした場合には、第1支持リブ40および第2支持リブ44は、第1ダクト壁部22および第2ダクト壁部24から同一軸線上に突出した状態で形成することが可能である。そして、第1支持リブ40および第2支持リブ44を同一軸線上に設けた場合は、両支持部40,44は、その突出方向において全体がオーバーラップした状態となる。但し、第1支持リブ40と第2支持リブ44とが所要の広さで面接触する形態の場合は、ダクト本体20のブロー成形後の後工程において、融着した両支持リブ40,44の頭頂部42,46を、カッター等で分離させる作業を要する場合もある。
なお、前述した第1支持リブ40と第2支持リブ44の突出形状や、両頭頂部42,46の接触態様は、ダクト本体20を成形するためのブロー成形型を使用したブロー成形工程において、これら支持リブ40,44を成形する型面突部の形状および高さ設定により、様々に調整することが可能である。すなわち、ダクト本体20の成形においてブロー成形型を型閉めした際に、成形途中の両支持リブ40,44の頭頂部42,46が軽く接触するように型調整すれば、両頭頂部42,46が点状に接触した状態で両支持リブ40,44を成形することができる。また、ダクト本体20の成形においてブロー成形型を型閉めした際に、成形途中の両支持リブ40,44の頭頂部が接触しないように型調整すれば、両支持リブ40,44間に隙間を形成することが可能である。一方、両頭頂部42,46の融着領域が大きくなると接触面積が広くなる。従って、両頭頂部42,46の融着領域が大きくなった場合は、融着した両支持リブ40,44の頭頂部42,46をカッター等で分離させる。
前述した第1実施例および第2実施例では、第2ダクト壁部24に設けた第2支持リブ44に摺接案内面50を設け、ダクト本体20に外方から押圧力が加わると、第1ダクト壁部22に設けた第1支持リブ40が該摺接案内面50に接触しながら移動する場合を例示したが、第1支持リブ40と第2支持リブ44との形態は反対であってもよい。すなわち、第1ダクト壁部22に設けた第1支持リブ40に摺接案内面50を設けるようにして、外方からの押圧力により第1ダクト壁部22または第2ダクト壁部24が変形した際に、第2ダクト壁部24に設けた第2支持リブ44が第1支持リブ40の摺接案内面50に接触しながら移動するように構成しても、前述した実施例と同様の作用効果が得られる。
更に、前述した第1実施例〜第3実施例では、第1支持リブ40が、第2支持リブ44に対してダクト本体20の前方側に位置する場合を例示したが、該第1支持リブ40の形成位置はこれに限定されるものではない。例えば第1支持リブ40は、第2支持リブ44に対してダクト本体20の左側にオフセットして突設したり、第2支持リブ44に対して右側にオフセットして突設したり、更には第2支持リブ44に対して後方側にオフセットして突設しても、同様の作用効果が得られる。
本発明に係る車両吸気ダクトは、第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有するもので、エンジンフードを有する種々車両に好適に実施可能である。
第1実施例の車両吸気ダクトを車体前方に取付けた状態で示した一部破断斜視図。 図1のII−II線断面図であって、エンジンフードの変形前状態で示した側断面図。 第1支持リブおよび第2支持リブの形態を示した斜視図および一部破断平面図。 第1支持リブおよび第2支持リブの形態を示した説明断面図。 車両吸気ダクトを車両前方に取り付けた状態を、変形したエンジンフードによる押圧力が加わった状態で示した側断面図。 第2支持リブに設けた摺接案内面の別形態例を示した説明断面図。 第2支持リブに設けた摺接案内面の更に別形態例を示した説明断面図。 第2支持リブに設けた摺接案内面の更に別形態例を示した説明断面図。 第2支持リブに設けた摺接案内面の更に別形態例を示した説明断面図。 第2実施例の車両吸気ダクトにおける第1支持リブおよび第2支持リブの形態を説明した断面図。 第3実施例の車両吸気ダクトにおける第1支持リブおよび第2支持リブの形態を説明した断面図。 第1支持リブと第2支持リブとの間に緩衝材を介在させた状態を示した説明断面図。 第1支持リブおよび第2支持リブの別形態例を示した説明断面図。 車両におけるエンジンルーム内を略示した斜視図。 図14のXV−XV線断面図。 従来の車両吸気ダクトを斜め上方から見た一部破断斜視図。 図16に例示した従来の車両吸気ダクトを車両前方に組み付けた状態を、エンジンフードの変形前状態で示した側断面図。 図16に例示した従来の車両吸気ダクトを車両前方に組み付けた状態を、変形したエンジンフードによる押圧力が加わった状態で示した側断面図。
符号の説明
22 第1ダクト壁部,24 第2ダクト壁部,40 第1支持リブ(第1支持部),
44 第2支持リブ(第2支持部),50 摺接案内面,54 緩衝材,
H1 最大突出高さ(第1支持リブ40の),H2 最大突出高さ(第2支持リブ44の),
W 壁間距離

Claims (7)

  1. 第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
    前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し接触する第2支持部とを有し、
    外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、両支持部が接触しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成した
    ことを特徴とする車両吸気ダクト。
  2. 第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
    前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し離間する第2支持部とを有し、
    外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、前記第1支持部および前記第2支持部が接触し、両支持部が接触しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成した
    ことを特徴とする車両吸気ダクト。
  3. 前記第1または第2支持部に、接触した支持部を案内する摺接案内面を設けた請求項1または2記載の車両吸気ダクト。
  4. 第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要の間隔をおいて対向する第2ダクト壁部とを有する車両吸気ダクトにおいて、
    前記第1ダクト壁部からダクト内へ突出する第1支持部と、前記第2ダクト壁部からダクト内へ突出して前記第1支持部に対し接触する第2支持部とを有し、
    外方からの押圧力により前記第1ダクト壁部または第2ダクト壁部が変形した際に、第1支持部および第2支持部の接触が解除され、両支持部が離間しながら対向するダクト壁部へ相対的に近接移動するよう構成した
    ことを特徴とする車両吸気ダクト。
  5. 前記第1支持部と前記第2支持部とは、両支持部の突出方向において、少なくとも一部が重なるよう対向している請求項1〜4の何れか一項に記載の車両吸気ダクト。
  6. 前記第1支持部の最大突出高さと前記第2支持部の最大突出高さとの和は、両支持部が形成された位置における第1ダクト壁部と第2ダクト壁部との壁間距離より大きくなるよう構成される請求項1〜5の何れか一項に記載の車両吸気ダクト。
  7. 前記第1支持部と前記第2支持部との間に緩衝材を介在させた請求項1〜6の何れか一項に記載の車両吸気ダクト。
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