JP2006290280A - 車両用吸気ダクト - Google Patents

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司 中井
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Abstract

【課題】衝突異常時にボンネットのさらなる変形を許容した後であっても、容易に再利用することのできる車両用吸気ダクトを提供する。
【解決手段】車両の前方側を向いて開口する吸気口を一端側10aの端部に有するとともに、一端側10aを第1被取付部材としてのラジエータアッパーサポート40に取り付ける第1取付手段20と、一端側10aと反対の他端側を第2被取付部材に取り付ける第2取付手段とを有し、車両のボンネット60の裏側に近接した正規位置に配設される車両用吸気ダクト10において、第1取付手段20は、ダクト上壁部に所定値以上の外部荷重が作用したときに、前記正規位置から一端側10aが下方向へ移動した退避位置まで変位することを可能ならしめる退避機構を有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は車両用吸気ダクトに関し、詳しくは車両のボンネット直下に配設される吸気ダクトであって、障害物等の衝突により変形するボンネットのさらなる変形を許容しうる車両用吸気ダクトに関する。
車両用吸気ダクトは、外部から吸い込んだ外気をエアクリーナを介してエンジンに供給することにより、エンジンの燃焼効率を向上させてエンジン出力を向上させるものである。このような車両用空気ダクトは、車両走行中に外気を効率的に吸い込むべく、車体前方部においてボンネット(フードパネル)とラジエータアッパサポートとの間の隙間に、車体前方に開口する吸気口が位置するように設置される場合がある。
ところで、近年、ボンネットのフレームの剛性を弱めること等により、ボンネットに障害物等が誤って衝突した際に、ボンネットが適度に変形することで衝撃を吸収して、障害物等に必要以上の力が加わらないように配慮した衝撃吸収ボディが開発されるようになってきている。このような衝撃吸収ボディにあっては、ボンネット直下のエンジンルーム内に配設される吸気ダクトによって、ボンネットの適度な変形が抑制されることがないようにしなければならない。
そこで、衝突異常時にボンネットの適度な変形を許容しうるような車両用吸気ダクトが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された車両用吸気ダクトは、樹脂材料で成形してなるものであって、図10に示されるように、車両のボンネットの裏側に近接して配置されるダクト上壁部81と、ダクト上壁部81に所要空間を隔てて対向配置され、車両の前方側を向いて開口する吸気口及び該吸気口から吸い込んだ外気をエンジン側へ供給する吸気通路82をダクト上壁部81と共に形成するダクト下壁部83と、ダクト下壁部83から一体に隆起するとともにその隆起先端面がダクト上壁部81の裏面に接合されてダクト上壁部81を支持する支持壁部84とを備えている。なお、この支持壁部84は、対向する両側壁部が、中間部位で折り曲げられており、ダクト上壁部81側に位置し鉛直方向に対して第1傾斜角で延在する第1支持部分84aと、この第1支持部分84aから折曲して連接されてダクト下壁部83側に位置し鉛直方向に対して第1傾斜角より大きな第2傾斜角で延在する第2支持部分84bとからなっている。すなわち、支持壁部84の両側壁部は、先端側から基端側に向けて末広がり形状とされるとともに、第1支持部分84aの末広がり度合よりも第2支持部分84bの末広がり度合の方が大きくされている。
この車両用吸気ダクトでは、図11に示されるように、障害物等との衝突によりボンネット85が下方に変形してダクト上壁部81が上方から衝撃力を伴って押圧され、その結果ダクト上壁部81に所定値以上の外部荷重が作用すると、支持壁部84は、両側壁部の折曲部が互いに近接するようにさらに折り曲げられるとともに、第1支持部分84aが外側に広がるように湾曲状に変形することで、全体的に押し潰された圧潰状態に変形する。その結果、ダクト上壁部81も押し潰されるように変形し、これに伴ってボンネット85のさらなる変形が許容される。
特開2004−183514号公報(図2、図4)
しかしながら、前記特許文献1に開示された従来の車両用吸気ダクトは、支持壁部84が圧潰状態に変形することに伴ってダクト上壁部81が押し潰されるように変形することで、ボンネット85のさらなる変形を許容するものである。このため、障害物等との衝突による衝撃を吸収すべくボンネット85のさらなる変形を許容した後においては、圧潰状態に変形してしまったダクト上壁部81や支持壁部84が元の形状(又はそれに近い形状。以下、同様)には戻り難く、仮にダクト上壁部81に作用する外部荷重が無くなったとしても、この吸気ダクトは元の形状には復元し難いと考えられる。このため、この車両用吸気ダクトは変形後の再利用がほとんど不可能となる。
また、このように吸気ダクトが圧潰状態に変形してしまうと、吸気通路82の流路断面積が減少し、エンジンに対して必要量の外気を供給する上で不利となる。そうすると、例えば事故後の車両を移動する必要が生じた場合などで、エンジンに対して必要量の外気が導入されなくなり、エンジンの出力低下等の不都合が発生するおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、車両のボンネットの裏側に近接した位置に配設される車両用吸気ダクトであって、衝突異常時にボンネットのさらなる変形を許容した後であっても、容易に再利用することのできる車両用吸気ダクトを提供することを第1の課題とするものである。
また、本発明は、衝突異常時にボンネットのさらなる変形を許容した後の状態においても、吸気ダクトとしての機能を良好に発揮することのできる車両用吸気ダクトを提供することを第2の課題とするものである。
上記課題を解決する本発明の車両用吸気ダクトは、車両の前方側を向いて開口する吸気口を一端側の端部に有するとともに、該一端側を第1被取付部材に取り付ける第1取付手段と、該一端側と反対の他端側を第2被取付部材に取り付ける第2取付手段とを有し、該第1取付手段及び該第2取付手段がそれぞれ該第1被取付部材及び該第2被取付部材に正規状態で取り付けられることにより、該車両のボンネットの裏側に近接した正規位置に配設される車両用の吸気ダクトにおいて、前記第1取付手段は、ダクト上壁部に所定値以上の外部荷重が作用したときに、前記正規位置から前記一端側が下方向へ移動した退避位置まで変位することを可能ならしめる退避機構を有していることを特徴とするものである。
この車両用吸気ダクトは、ダクト上壁部に所定値以上の外部荷重が作用しない通常時においては、第1取付手段及び第2取付手段がそれぞれ第1被取付部材及び第2被取付部材に正規状態で取り付けられており、車両のボンネットの裏側に近接した正規位置に配設されている。そして、衝突異常時に障害物等が衝突したボンネットが下方に変形してダクト上壁部を上方から衝撃力を伴って押圧し、その結果所定値以上の外部荷重がダクト上壁部に作用すると、第1取付手段の退避機構が作動する。これにより、吸気ダクトは、前記正規位置から吸気口のある一端側が下方向へ移動した退避位置まで変位する。このように吸気ダクトが下方向に退避すれば、正規位置にあった吸気ダクトの部分が完全に空いた状態となるので、ボンネットはその空間へ容易に変形し、ボンネットのさらなる変形が許容される。
そして、本発明の吸気ダクトでは、上述したように退避機構の作動により正規位置から退避位置まで変位した後であっても、ダクト上壁部が押し潰されるように変形したり、破損等したりするわけではない。このため、吸気ダクトの再利用が容易となる。
また、本発明の車両用吸気ダクトは、ボンネットのさらなる変形を許容する際、正規位置から退避位置に変位するのみで、吸気ダクトのダクト上壁部等が変形することにより吸気ダクトの断面形状が変化して流路断面積が減少するわけではない。このため、退避位置に変位した際に、吸気口の前方さえ開放されていれば、エンジンに対して外気を確実に供給することができる。したがって、衝突異常時にボンネットのさらなる変形を許容した後の状態においても、吸気ダクトとしての機能を良好に発揮しうる。
なお、本発明の車両用吸気ダクトは、吸気口のある一端側が第1取付手段により第1被取付部材に取り付けられるとともに、反対側の他端側が第2取付手段により第2被取付部材に取り付けられる。このため、第1取付手段の退避機構や後述する復帰機構が作動して、吸気ダクトの一端側が移動する際には、請求項6又は7に記載されるように、該一端側の移動を吸収ないし許容しうる構成が、第2取付手段等の吸気ダクトの他端側等において必要となる。ただし、吸気ダクトの他端側が取り付けられる第2被取付部材自体や、あるいはこの第2被取付部材に連結される他の部材が、吸気ダクトの該一端側の移動を吸収ないし許容しうる構成を有していれば、第2取付手段等の吸気ダクトの他端側等においてそのような構成を採用する必要はない。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記退避位置は、前記吸気口を塞ぐ障害物が存在することのない位置である。
この態様によれば、吸気ダクトが退避位置に変位した際に、障害物により吸気口が塞がれることもなく、吸気口の前方が開放しているので、エンジンに対して外気を確実に供給することができる。したがって、衝突異常時にボンネットのさらなる変形を許容した後の状態においても、吸気ダクトとしての機能を確実に発揮しうる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記第1取付手段は、前記退避位置から前記正規位置まで復帰することを可能ならしめる復帰機構を有している。
この車両用吸気ダクトでは、復帰機構の作動により、退避位置に変位した吸気ダクトを元の正規位置まで復帰させることができる。このため、変形したボンネットを元の状態に戻せば、吸気ダクトを元の正規位置に配置させて、容易に再利用することが可能となる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記第1取付手段は、前記第1被取付部材に固定されるブラケットと、一端が該ブラケットに回転可能に枢支されるとともに他端が前記吸気ダクトの前記一端側に回転可能に枢支されたリンク部材とを備えている。
この車両用吸気ダクトでは、第1被取付部材に固定されるブラケットと吸気ダクトの一端側とを連結するリンク部材が正方向に回転したり、又はその逆方向に回転したりすることで、吸気ダクトを正規位置から退避位置まで変位させたり、又は退避位置から正規位置まで復帰させたりすることができる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記第1取付手段は、一端が前記第1被取付部材に連結されるとともに他端が前記吸気ダクトの前記一端側に連結された弾性部材を備えている。
この車両用吸気ダクトでは、第1被取付部材と吸気ダクトの一端側とを連結する弾性部材が弾性変形したり、又は弾性復帰したりすることで、吸気ダクトを正規位置から退避位置まで変位させたり、又は退避位置から正規位置まで復帰させたりすることができる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記第2取付手段は、前記第2被取付部材に設けられた被係合穴に嵌合隙をもって挿入される挿入係合部と、該嵌合隙を埋めるように該挿入係合部の外側面と該被係合穴の内側面との間に介在されて、該被係合穴に対して該挿入係合部を挿入進退方向に往復動可能に支持する支持部材とを備え、前記吸気ダクトが前記正規位置にあるときは、前記挿入係合部の挿入先端と前記被係合穴との間に所定の挿入代を設けつつ該挿入係合部が該被係合穴に挿入された状態とされている。
この車両用吸気ダクトでは、衝突異常時等に第1取付手段の退避機構や復帰機構が作動して吸気ダクトの一端側が正規位置から退避位置に変位したりあるいは退避位置から正規位置に復帰したりする際に、吸気ダクトの該一端側の動きを第2取付手段で吸収ないし許容しうる。すなわち、この第2取付手段は、吸気ダクトが正規位置にあるときは、挿入係合部の挿入先端と第2被取付部材に設けられた被係合穴との間に所定の挿入代を設けつつ、該挿入係合部が該被係合穴に挿入された状態とされ、かつ、支持部材が該被係合穴に対して該挿入係合部を挿入進退方向に往復動可能に支持している。このため、吸気ダクトが正規位置から退避位置に向かって変位する際は、挿入代を無くす方向に挿入係合部が被係合穴内で前進移動することにより、吸気ダクトの一端側の動きを吸収ないし許容しうる。また、吸気ダクトが退避位置から正規位置に復帰する際は、元の挿入代が設けられる方向に挿入係合部が被係合穴内で後退移動することにより、吸気ダクトの一端側の動きを吸収ないし許容しうる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記吸気ダクトが前記正規位置から前記退避位置に変位する際又は該吸気ダクトが該退避位置から該正規位置に復帰する際の前記一端側の動きを吸収しうる蛇腹機構を他端側に有している。
この車両用吸気ダクトでは、吸気ダクトが正規位置から退避位置に向かって変位する際又は吸気ダクトが退避位置から正規位置に復帰する際に、吸気ダクトの一端側の動きを蛇腹機構により吸収することができる。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記正規位置に配設された状態にある前記吸気ダクトの前記一端側の端部は前記第1被取付部材の上面から所定距離隔てた上方に位置し、前記吸気ダクトの前記一端側の端部の下面に、前記正規位置に配設された状態にある該吸気ダクトと前記第1被取付部材の上面との間をシール可能で、かつ、該吸気ダクトが該正規位置から前記退避位置に変位する際又は該吸気ダクトが該退避位置から該正規位置に復帰する際の該一端側の動きを許容しうるシール部材を有している。
この車両用吸気ダクトでは、正規位置に配設された状態にある吸気ダクトの一端側の端部が第1被取付部材の上面から所定距離隔てた上方に位置する一方、この一端側の端部の下面に設けられたシール部材により該下面と第1被取付部材の上面との間をシールすることができる。このため、第1被取付部材の上面と吸気ダクトの一端側の端部との間の隙間からエンジン音が外部に漏れ出ることをシール部材で抑えることができ、車両の防音性能を向上させることが可能となる。なお、吸気ダクトが正規位置から退避位置に変位する際又は退避位置から正規位置に復帰する際は、このシール部材が弾性変形等することで、吸気ダクトの一端側の動きを許容する。
本発明の車両用吸気ダクトの好適な態様において、前記正規位置に配設された状態にある前記吸気ダクトの前記一端側の端部は前記第1被取付部材の上面に当接し、該吸気ダクトの該一端側の端部に、該一端側が該正規位置から前記退避位置に変位する際に自身が変形することで該変位を許容する脆弱部を有している。
この車両用吸気ダクトでは、正規位置に配設された状態にある吸気ダクトの一端側の端部が第1被取付部材の上面に当接している。このため、第1被取付部材の上面と吸気ダクトの一端側の端部との間の隙間からエンジン音が外部に漏れ出ることを抑えることができ、車両の防音性能を向上させることが可能となる。また、シール部材で防音対策等する場合と比較して、部品点数を削減することができる。なお、吸気ダクトが正規位置から退避位置に変位する際又は退避位置から正規位置に復帰する際は、吸気ダクトの一端側の端部に設けられた脆弱部が、吸気ダクトの一端側の動きを許容する。
以下、本発明の車両用吸気ダクトについての具体的実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、請求項1、2、3、4、6、7又は8に記載の発明を具現化したものである。
この実施形態の車両用の吸気ダクト10は、図1〜図6に示されるように、ダクト上壁部1と、ダクト上壁部1に所要空間を隔てて対向配置されて横長の吸気口2及び吸気口2から吸い込んだ外気をエンジン側へ供給する吸気通路3をダクト上壁部1と共に形成するダクト下壁部4とを備えており、ダクト上壁部1及びダクト下壁部4の対向端部同士が図示しないボルト締め等の接合方法で一体的に接合されることで中空体に形成されている。
ダクト上壁部1及びダクト下壁部4は、いずれもポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料から射出成形により平坦トレー状に成形したものである。これらダクト上壁部1及びダクト下壁部4の肉厚は0.5〜3.5mm程度とすることができる。
この吸気ダクト10は、吸気口2のある一端側10aを第1被取付部材としてのラジエータアッパサポート40に取り付ける一対の第1取付手段20と、該一端側10aと反対の他端側10b(図5及び図6参照)を第2被取付部材としてのエアクリーナケース50に取り付ける第2取付手段30とを有している。そして、第1取付手段20が及び第2取付手段30がそれぞれラジエータアッパサポート40及びエアクリーナケース50に正規状態で取り付けられることにより、車両のボンネット60の裏側に近接した正規位置に配設される(図1及び図3参照)。
なお、第1取付手段20は、吸気ダクト10の一端側10aの左右両側壁にそれぞれ設けられているが、両第1取付手段20は同じ構成であるため、図1〜図4においては、一方(図1の左側)のみの第1取付手段20を図示しており、他方についての説明は省略する。また、吸気ダクト10の一端側10aの両側壁には、後述するリンク部材を回転可能に枢支するための一対の第2ピン(図1〜図4では一方のみを図示)24が設けられている。
第1取付手段20は、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用したときに、前記正規位置から前記一端側10aが下方向へ移動した退避位置まで変位することを可能ならしめる退避機構及び該退避位置から該正規位置まで復帰することを可能ならしめる復帰機構を有している。
すなわち、第1取付手段20は、ラジエータアッパサポート40に固定されるブラケット21と、一端がブラケット21に回転可能に枢支されるとともに他端が吸気ダクト10の一端側10aに回転可能に枢支されたリンク部材22とを備えている。
ブラケット21は、ラジエータアッパーサポート40の上面41及び裏面(後面)42にそれぞれ沿って取り付けられる水平壁部21a及び縦壁部21bが一体に設けられた略L字状本体21cと、この略L字状本体21cがラジエータアッパーサポート40に取り付けられた状態でラジエータアッパーサポート40の裏面42から車両後方側へ突出するように略L字状本体21cに固定された突出片21dとを有している。また、ブラケット21の略L字状本体21cの水平壁部21aにはボルト等の固定具を挿通しうる貫通孔21eが設けられており、またブラケット21の突出片21dには第1ピン23が挿通可能な第1ピン用挿通孔(図示せず)が設けられている。
リンク部材22は、第1ピン23が挿通可能な第1ピン用挿通孔(図示せず)を一端側に有するとともに、第2ピン24が挿通可能な第2ピン用挿通孔(図示せず)を他端側に有している。そして、ブラケット21の突出片21dに設けられた第1ピン用挿通孔及びリンク部材22に設けられた第1ピン用挿通孔に第1ピン23が挿通されるとともに、該第1ピン23の両端がかしめられることで、リンク部材22の一端側がブラケット21の突出片21dに回転可能に枢支されている。また、吸気ダクト10の一端側10aに設けられた前記第2ピン24がリンク部材22の第2ピン用挿通孔に挿通されるとともに、該第2ピン24の先端がかしめられることで、リンク部材22の他端側が吸気ダクト10の一端側10aに回転可能に枢支されている。
こうして、ラジエータアッパサポート40に固定されるブラケット21に一端が回転可能に枢支されるとともに、吸気ダクト10の一端側10aに他端が回転可能に枢支されたリンク部材22の回転機構により、吸気ダクト10の一端側10aがリンク部材22と共に回転しながら上下方向に移動可能となっている。すなわち、リンク部材22が正方向(図1〜図4において時計回り方向)に回転することで、吸気ダクト10は図1及び図3の正規位置から一端側10aが下方向に移動して退避位置まで変位したり(図2及び図4の状態)、リング部材22が逆方向(図1〜図4において反時計回り方向)に回転することで、吸気ダクト10は図2及び図4の退避位置から一端側10aが上方向に移動して正規位置まで復帰することが可能となっている。
また、この第1取付手段20は、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用しないときは、吸気ダクト10を前記正規位置に確実に位置せしめるためのストッパ機構25を有している。このストッパ機構25は、図3及び図4に示されるように、吸気ダクト10の一端側10aの側壁の所定位置に設けられた、半球状に突出する第1係合凸部25aと、第1取付手段20のブラケット21の突出片21dの所定位置に設けられた、半球状に突出する第2係合凸部25bと、第1取付手段20のリンク部材22の所定位置にそれぞれ設けられた、吸気ダクト10が前記正規位置に在るときに第1及び第2係合凸部25a及び25bとそれぞれ係合可能な第1及び第2係合凹部25c及び25dとからなる。
したがって、この吸気ダクト10は、ストッパ機構25を構成する第1及び第2係合凸部25a及び25bがそれぞれ第1及び第2係合凹部25c及び25dに係合することにより、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用しないときは前記正規位置に確実に位置する。なお、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用したときは、ストッパ機構25を構成する第1及び第2係合凸部25a及び25bと第1及び第2係合凹部25c及び25dとの係合が解除されるようになっている。
ここに、吸気ダクト10が正規位置に配設された状態にあるとき、吸気ダクト10の一端側10aの端部はラジエータアッパーサポート40の上面41から所定距離隔てた上方に位置している(図3参照)。そこで、本実施形態では、正規位置に配設された状態にある吸気ダクト10とラジエータアッパーサポート40の上面41との間をシール可能で、かつ、吸気ダクト10が正規位置から退避位置に変位する際又は吸気ダクト10が退避位置から正規位置に復帰する際の一端側10aの動きを許容しうるシール部材11が、吸気ダクト10の一端側10aの端部の下面に固定されている。このシール部材11は、ゴム又は合成樹脂製のスポンジ等の軟質材料よりなる。
このため、正規位置にある吸気ダクト10の一端側10aの端部とラジエータアッパーサポート40の上面41との間の隙間からエンジン音が外部に漏れ出ることをシール部材11で抑えることができ、車両の防音性能を向上させることが可能となる。なお、吸気ダクト10が正規位置から退避位置に変位する際又は退避位置から正規位置に復帰する際は、このシール部材11が弾性変形等することで、吸気ダクト10の一端側の動きを許容する。
また、前記退避位置は、吸気ダクト10の吸気口2を塞ぐ障害物が存在することのない位置である。すなわち、吸気ダクト10が前記退避位置に変位したとき、吸気ダクト10の一端側10aの先端と、ラジエータアッパーサポート40の裏面(後面)42との間には所定の隙間aが形成されている(図4参照)。このため、吸気ダクト10が退避位置に変位した状態においても、この隙間aを介して、吸気口2から外気を確実に取り込むことが可能となっている。
なお、ラジエータアッパーサポート40の後方であって、吸気ダクト10の下方には、吸気ダクト10の一端側10aが下方向に移動することを規制又は拘束するような障害物は存在しない。
第2取付手段30は、図5及び図6に示されるように、エアクリーナケース50に設けられた被係合穴51に嵌合隙bをもって挿入される挿入係合部31と、嵌合隙bを埋めるように挿入係合部31の外周側面と被係合穴51の内周側面との間に介在されて、被係合穴51に対して挿入係合部31を挿入進退方向に往復動可能に支持する環状の支持部材32とを備えている。
第2取付手段30の挿入係合部31は、吸気ダクト10の一端側10aとは反対側の他端側10bの端部(開口端部)により構成されている。また、支持部材32は、挿入係合部31の外周側面と被係合穴51の内周側面との間をシール可能で、かつ、被係合穴51に対して挿入係合部31が挿入進退方向に往復動しうるように該挿入係合部31を支持可能なゴム又は合成樹脂製のスポンジ等の軟質材料よりなる。なお、エアクリーナケース50は被係合穴51とエアクリーナケース内とを連通する連通孔52を有している。
そして、吸気ダクト10が前記正規位置にあるときは、図5に示されるように、挿入係合部31の挿入先端と被係合穴51との間に所定の挿入代cを設けつつ、挿入係合部31が被係合穴51に挿入された状態とされている。
これにより、衝突異常時等に第1取付手段20の退避機構や復帰機構が作動して吸気ダクト10の一端側10aが正規位置から退避位置に変位したりあるいは退避位置から正規位置に復帰したりする際に、吸気ダクト10の一端側10aの動きを第2取付手段30で吸収ないし許容しうる。すなわち、吸気ダクト10が正規位置から退避位置に向かって変位する際は、挿入代cを無くす方向に挿入係合部31が被係合穴51内で前進移動することにより、吸気ダクト10の一端側の動きを吸収ないし許容しうる。また、吸気ダクト10が退避位置から正規位置に復帰する際は、元の挿入代cが設けられる方向に挿入係合部31が被係合穴51内で後退移動することにより、吸気ダクト10の一端側10aの動きを吸収ないし許容しうる。なお、挿入係合部31の先端が被係合穴51の底面に当接することで、挿入係合部31が被係合穴51内でそれ以上前進移動することは規制される。
さらに、本実施形態の吸気ダクト10は、吸気ダクト10が正規位置から退避位置に変位する際又は吸気ダクト10が退避位置から正規位置に復帰する際の一端側10aの動きを吸収しうる蛇腹機構部12を他端側10bに有している。この蛇腹機構部12は、複数の山部12aと複数の谷部12bとが交互に形成されてなる。なお、本実施形態では、蛇腹機構部12は吸気ダクト10の他端側10bに射出成形により一体成形したが、この蛇腹機構部12のみを熱可塑性エラストマー(又はゴム)により構成して2色成形等により形成してもよい。
上記構成を有する本実施形態の車両用吸気ダクトは、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用しない通常時においては、第1取付手段20及び第2取付手段30がそれぞれ第1被取付部材としてのラジエータアッパーサポート40及び第2被取付部材としてのエアクリーナケース50に正規状態で取り付けられており、車両のボンネット60の裏側に近接した正規位置に配設されている(図1、図3及び図5の状態)。そして、衝突異常時に障害物等が衝突したボンネット60が下方に変形してダクト上壁部1を上方から衝撃力を伴って押圧し、その結果所定値以上の外部荷重がダクト上壁部1に作用すると、第1取付手段20の退避機構が作動する。これにより、吸気ダクト10は、前記正規位置から吸気口2のある一端側10aが下方向へ移動した退避位置まで変位する(図2、図4及び図6の状態)。このように吸気ダクト10の一端側10aが下方向に退避すれば、正規位置にあった吸気ダクト10の部分が完全に空いた状態となるので、ボンネット60はその空間へ容易に変形し、ボンネット60のさらなる変形が許容される。
そして、この吸気ダクト10では、退避機構の作動により正規位置から退避位置まで変位した後であっても、ダクト上壁部1が押し潰されるように変形したり、破損等したりするわけではない。このため、吸気ダクト10の再利用が容易となる。
また、この吸気ダクト10は、ボンネット60のさらなる変形を許容する際、正規位置から退避位置に変位するのみで、吸気ダクト10のダクト上壁部1等が変形することにより吸気ダクト10の断面形状が変化して流路断面積が減少するわけではない。また、吸気ダクト10が退避位置に変位した際に、吸気ダクト10の一端側10aの先端とラジエータアッパーサポート40の裏面42との間には隙間aが存在する。このため、障害物により吸気口2が塞がれることもなく、吸気口2の前方が開放しているので、エンジンに対して外気を確実に供給することができる。したがって、衝突異常時にボンネット60のさらなる変形を許容した後であっても、吸気ダクト10としての機能を確実に発揮しうる。
(実施形態2)
本実施形態は、請求項1、2、3、5、6、7又は8に記載の発明を具現化したものであり、また、前記実施形態1の車両用の吸気ダクト10において、第1取付手段20を変更したものである。
すなわち、この実施形態の車両用の吸気ダクト10における第1取付手段20は、図7に示されるように、第1被取付部材としてのラジエータアッパーサポート40に固定されるブラケット26と、一端がブラケット26に固定されてラジエータアッパーサポート40に連結されるとともに、他端が吸気ダクト10の一端側10aに連結された弾性部材27とを備えており、実施形態1と同様、ダクト上壁部1に所定値以上の外部荷重が作用したときに、前記正規位置から前記一端側10aが下方向へ移動した退避位置まで変位することを可能ならしめる退避機構及び該退避位置から該正規位置まで復帰することを可能ならしめる復帰機構を有している。
なお、この第1取付手段20も、吸気ダクト10の一端側10aの左右両側壁にそれぞれ設けられているが、両第1取付手段20は同じ構成であるため、図7においては、一方(図7の左側)のみの第1取付手段20を図示しており、他方についての説明は省略する。
ブラケット26は、ラジエータアッパーサポート40の上面41及び裏面(後面)42にそれぞれ沿って取り付けられる水平壁部26a及び縦壁部26bが一体に設けられた略T字状本体26cよりなる。また、ブラケット26の水平壁部26aの一端側(車両の前方側で、図7の左側)にはボルト等の固定具を挿通しうる貫通孔26eが設けられており、また水平壁部26aの他端側(車両の後方側で、図7の右側)には固定用ボルト28が螺合可能なボルト穴26dが穿設されている。
一方、吸気ダクト10の一端側10aの左右両側壁には、弾性部材27を固定するための一対の固定用ピン(図7では一方のみを図示)29が設けられている。
弾性部材27は、水平部27aと垂直部27bとが一体に形成され、略L字状をなしている。そして、弾性部材27の水平部27aには、固定用ボルト28が挿通可能なボルト孔27cが設けられ、弾性部材27の垂直部27bには、固定ピン29が挿通可能なピン孔27dが設けられている。弾性部材27は、水平部27aのボルト孔27c及びブラケット26のボルト穴26dに固定用ボルト28が挿通されるとともに、この固定用ボルト28にナット(図示せず)が螺合されることにより、弾性部材27の一端側がブラケット26に固定されている。また、弾性部材27は、垂直部27bのピン孔27dに固定ピン29が挿通されるとともに、この固定ピン29の先端がかしめられることにより、弾性部材27の他端側が吸気ダクト10の一端側10aに固定されている。
この吸気ダクト10では、ラジエータアッパーサポート40と吸気ダクト10の一端側10aとを連結する弾性部材27が弾性変形したり、又は弾性復帰したりすることで、吸気ダクト10を正規位置から退避位置まで変位させたり、又は退避位置から正規位置まで復帰させたりすることができる。
その他の構成及び作用効果は前記実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態は、請求項1、2、3、4、6、7又は9に記載の発明を具現化したものであり、また、前記実施形態1の車両用の吸気ダクト10において、吸気ダクト1の一端側10aの端部形状を変更したものである。
すなわち、この実施形態の車両用の吸気ダクト10は、図8及び図9に示されるように、一端側10aの端部に、一端側10aが前記正規位置から前記退避位置に変位する際に自身が変形することで該変位を許容する脆弱部13を有している。
この脆弱部13は、一端側10aの端部において、底壁を残しつつ、両側壁を上端から斜め後方に切り欠くことにより傾斜端部13aを形成し、この傾斜端部13aの下端から前方側(図8の左側)に突出するように残った底壁片により構成されている。
また、この吸気ダクト10は、前記正規位置に配設された状態で、一端側10aの端部(前記底壁片たる脆弱部13)の下面は、第1被取付部材としてのラジエータアッパーサポート40の上面41に当接している(図8参照)。
したがって、この吸気ダクト10では、ラジエータアッパーサポート40の上面41と吸気ダクト10の一端側10aの端部との間の隙間からエンジン音が外部に漏れ出ることを抑えることができ、車両の防音性能を向上させることが可能となる。また、シール部材で防音対策等する場合と比較して、部品点数を削減することができる。
なお、吸気ダクト10が前記正規位置から前記退避位置に変位する際又は前記退避位置から前記正規位置に復帰する際は、図9に示されるように、吸気ダクト10の一端側10aの端部に設けられた脆弱部13が弾性変形することで、吸気ダクト10の一端側10aの動きを許容する。
その他の構成及び作用効果は前記実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分斜視図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用していないときの正規位置を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分斜視図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用したときの退避位置を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用していないときの正規位置を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用したときの退避位置を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す一部断面部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用していないときの正規位置を示す図である。 本発明の実施形態1に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す一部断面部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用したときの退避位置を示す図である。 本発明の実施形態2に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分分解斜視図である。 本発明の実施形態3に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用していないときの正規位置を示す図である。 本発明の実施形態3に係る車両用吸気ダクトの主要部を示す部分側面図であり、吸気ダクトに外部荷重が作用したときの退避位置を示す図である。 従来例の車両用吸気ダクトを示す断面図であり、外部荷重が作用していない状態を示す図である。 前記従来例の車両用吸気ダクトを示す断面図であり、外部荷重が作用した状態を示す図である。
符号の説明
1…ダクト上壁部 2…吸気口
3…吸気通路 4…ダクト下壁部
10…吸気ダクト 10a…一端側
10b…他端側 11…シール部材
12…蛇腹機構部 13…脆弱部
20…第1取付手段 21…ブラケット
22…リンク部材 27…弾性部材
30…第2取付手段 31…挿入係合部
32…支持部材
40…ラジエータアッパーサポート(第1被取付部材)
50…エアクリーナケース(第2被取付部材)
52…被係合穴 60…ボンネット

Claims (9)

  1. 車両の前方側を向いて開口する吸気口を一端側の端部に有するとともに、該一端側を第1被取付部材に取り付ける第1取付手段と、該一端側と反対の他端側を第2被取付部材に取り付ける第2取付手段とを有し、該第1取付手段及び該第2取付手段がそれぞれ該第1被取付部材及び該第2被取付部材に正規状態で取り付けられることにより、該車両のボンネットの裏側に近接した正規位置に配設される車両用の吸気ダクトにおいて、
    前記第1取付手段は、ダクト上壁部に所定値以上の外部荷重が作用したときに、前記正規位置から前記一端側が下方向へ移動した退避位置まで変位することを可能ならしめる退避機構を有していることを特徴とする車両用吸気ダクト。
  2. 前記退避位置は、前記吸気口を塞ぐ障害物が存在することのない位置であることを特徴とする請求項1記載の車両用吸気ダクト。
  3. 前記第1取付手段は、前記退避位置から前記正規位置まで復帰することを可能ならしめる復帰機構を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用吸気ダクト。
  4. 前記第1取付手段は、前記第1被取付部材に固定されるブラケットと、一端が該ブラケットに回転可能に枢支されるとともに他端が前記吸気ダクトの前記一端側に回転可能に枢支されたリンク部材とを備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車両用吸気ダクト。
  5. 前記第1取付手段は、一端が前記第1被取付部材に連結されるとともに他端が前記吸気ダクトの前記一端側に連結された弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車両用吸気ダクト。
  6. 前記第2取付手段は、前記第2被取付部材に設けられた被係合穴に嵌合隙をもって挿入される挿入係合部と、該嵌合隙を埋めるように該挿入係合部の外側面と該被係合穴の内側面との間に介在されて、該被係合穴に対して該挿入係合部を挿入進退方向に往復動可能に支持する支持部材とを備え、
    前記吸気ダクトが前記正規位置にあるときは、前記挿入係合部の挿入先端と前記被係合穴との間に所定の挿入代を設けつつ該挿入係合部が該被係合穴に挿入された状態とされていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の車両用吸気ダクト。
  7. 前記吸気ダクトが前記正規位置から前記退避位置に変位する際又は該吸気ダクトが該退避位置から該正規位置に復帰する際の前記一端側の動きを吸収しうる蛇腹機構を他端側に有していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用吸気ダクト。
  8. 前記正規位置に配設された状態にある前記吸気ダクトの前記一端側の端部は前記第1被取付部材の上面から所定距離隔てた上方に位置し、
    前記吸気ダクトの前記一端側の端部の下面に、前記正規位置に配設された状態にある該吸気ダクトと前記第1被取付部材の上面との間をシール可能で、かつ、該吸気ダクトが該正規位置から前記退避位置に変位する際又は該吸気ダクトが該退避位置から該正規位置に復帰する際の該一端側の動きを許容しうるシール部材を有していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の車両用吸気ダクト。
  9. 前記正規位置に配設された状態にある前記吸気ダクトの前記一端側の端部は前記第1被取付部材の上面に当接し、該吸気ダクトの該一端側の端部に、該一端側が該正規位置から前記退避位置に変位する際に自身が変形することで該変位を許容する脆弱部を有していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の車両用吸気ダクト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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