JP2008085980A - 色変換装置、エミュレーション方法、三次元ルックアップテーブルの生成方法、画像処理装置 - Google Patents

色変換装置、エミュレーション方法、三次元ルックアップテーブルの生成方法、画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】再現性の良いエミュレーションの実現
【解決手段】第1の画像処理デバイス(使用デバイス)において、第2の画像処理デバイス(ターゲットデバイス)を用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、3DLUTを用いて第1の画像処理デバイスで表示する画像信号の色変換を行う。この場合、エミュレーション用の3DLUTは、第2の画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、第2の画像処理デバイスと第1の画像処理デバイスとの間の色域変換としての色変換と、第1の画像処理デバイスの入出力特性に応じた補正としての色変換の各色変換要素が含まれた入出力値が設定されたものであるとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、或る第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした他の第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の色変換を行う色変換装置に関する。またこのようなエミュレーション方法と、エミュレーションのための色変換に用いる三次元ルックアップテーブルの生成方法に関する。さらに、このようなエミュレーションのための三次元ルックアップテーブルを備えた画像処理装置に関する。
特開2006−19937号公報
異種デバイス、異種メディア間で色再現を実現するためには、入出力デバイスの色域の違いを補正する必要があり、この技術のことを色域変換又は色域圧縮と呼ぶ。例えば画像表示を行う表示出力デバイスとしてはCRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ、液晶パネルなどが存在する。またプロジェクタにはいわゆるDLP方式、SXRD方式、フィルムプロジェクタなど、液晶パネルにはLED(Light Emitting Diode)バックライト方式など、多様なタイプのものが存在する。そしてこれらはそれぞれが再現可能な色域として異なる色域を有している。
例えば図21に、上記のような各種の表示出力デバイスをデバイスA・・・デバイスEとして、それらの色域の差をXYZ色度図で例示している。
このように表現可能な色域はデバイスによって異なるため、例えば或る画像信号を或る表示出力デバイスで表示させる際には、画像信号をその表示出力デバイスに応じた色域に補正することが必要である。
色域の変換(色域の圧縮)を行う場合、色空間を三次元ルックアップテーブルを参照することにより変換するのが一般的である。
例えば図22のように、R、G、Bを軸とする正方立方体の三次元ルックアップテーブル(以下、ルックアップテーブルを「LUT」、三次元ルックアップテーブルを「3DLUT」と記す)を考える。この3DLUTでは、入力されるR、G、B値を各軸上でそれぞれ17個の係数ポイント(3D骨格の格子点)に分割しており、17×17×17の変換テーブル係数のテーブルを構成している。つまり●を付した格子点が17×17×17=4913個存在し、それぞれの格子点に出力R、G、B値、もしくは出力R、G、B値を導く係数値が記憶されているものである。つまり入力RGB値から或る格子点を参照することで色域変換された出力RGB値が得られる。
なお3DLUTの軸や格子点の出力値については、RGB値に限られず、他の表色系の値とされる場合もある。
ところで、このように表示デバイスによって色域が異なるということは、ある表示デバイスにおいて表現される色は、他の表示デバイスに表示すると異なった色で再現されるということになる。
ここでエミュレーション技術を考える。エミュレーション技術とは、例えば或る表示デバイスで表示させている画像が、他の表示デバイスで表示した場合にどのように見えるかをシミュレートする技術である。例えばLEDバックライト液晶表示デバイス(以下、LED液晶モニタという)を用いて画像を作成したり編集したりした場合に、その画像がプロジェクタやCRTなどの他の表示デバイスでどのように再現されるかを、現在の表示デバイス(例えばLED液晶モニタ)上で確認するための技術である。
なお、現在使用しているデバイス、つまりエミュレーションを実行するデバイスを、説明上「使用デバイス」といい、またエミュレーションの目的とする他のデバイスを「ターゲットデバイス」ということとする。
このようなエミュレーションは、基本的には、画像信号はターゲットデバイスの色域の信号であるため、これを現在使用している表示デバイス(使用デバイス)の色域に変換し、色域変換した画像信号を現在の表示デバイスで表示するという手法で行われる。
ところが、或る表示デバイスで表示される色が、他の表示デバイスで異なった色で再現される原因は、色域の違いだけでなく、各表示デバイスの個々の入出力の歪み特性も関係する。
従って、色域変換だけではエミュレーションにおいてターゲットデバイスで見られる色を正確に再現することができない。
そこで本発明では、色域変換だけでなく、使用デバイスの入出力特性や、ターゲットデバイスの入出力特性も考慮して色変換処理をおこない、再現性のよいエミュレーションを実現することを目的とする。
本発明の色変換装置は、第1の画像処理デバイス(使用デバイス)において、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、上記第1の画像処理デバイスで使用(例えば表示)する画像信号の色変換を行う色変換装置において、入力された画像信号の信号値を、三次元ルックアップテーブル(3DLUT)を用いて出力信号値に変換する。そして上記三次元ルックアップテーブルは、上記第2の画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、上記第2の画像処理デバイスと上記第1の画像処理デバイスとの間の色域変換としての色変換と、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性に応じた補正としての色変換と、としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定されたものであるとする。
また上記三次元ルックアップテーブルは、上記第2の画像処理デバイスの入出力特性に応じた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルについて、各出力値を上記第1の画像処理デバイスの色域に色域変換した値に書き換え、さらに各出力値を、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性の逆特性とされた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルを検索し、検索された値に書き換えて生成されたものであるとする。
本発明のエミュレーション方法は、第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーション方法である。そして、上記第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の信号値について、上記第2の画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、上記第2の画像処理デバイスと上記第1の画像処理デバイスとの間の色域変換としての色変換と、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性に応じた補正としての色変換と、としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定された三次元ルックアップテーブルにより色変換を行い、上記三次元ルックアップテーブルで色変換された出力信号値による画像信号について、上記第1の画像処理デバイスにおいて使用する。
本発明の三次元ルックアップテーブルの生成方法は、第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのための、上記第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の色変換に用いる三次元ルックアップテーブルの生成方法である。そして、上記第2の画像処理デバイスの入出力特性に応じた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルを取得するステップと、上記三次元ルックアップテーブルについて、各出力値を上記第1の画像処理デバイスの色域に色域変換した値に書き換えるステップと、さらに上記三次元ルックアップテーブルの各出力値を、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性の逆特性とされた入出力値を持つ他の三次元ルックアップテーブルを検索し、検索された値に書き換えるステップとを備える。
本発明の画像処理装置は、ターゲットデバイスとしての他の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、入力された画像信号の信号値を、三次元ルックアップテーブルを用いて出力信号値に変換することで、使用する画像信号の色変換を行う画像処理部を備える。そして上記三次元ルックアップテーブルは、上記ターゲットデバイスとした画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、上記ターゲットデバイスとした画像処理デバイスの色域と、自己の色域の間の色域変換としての色変換と、自己の入出力特性に応じた補正としての色変換としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定されたものとする。
例えばこの画像処理装置は、入力された画像信号について、上記画像処理部で色変換を行って表示処理を行う表示装置とする。
また、この画像処理装置は、入力された画像信号について、上記画像処理部で色変換を行って印刷処理を行う印刷装置とする。
また、この画像処理装置は、画像撮像を行うとともに、撮像によって得た画像信号について上記画像処理部で色変換を行って記録処理又は出力処理を行う撮像装置とする。
即ち本発明においては、三次元ルックアップテーブル(エミュレーションのための色変換に用いるものとして生成した三次元ルックアップテーブル)を用いて色変換を行うが、この三次元ルックアップテーブルは、第1の画像処理デバイス(実際に画像信号を使用する使用デバイス)の入出力特性に応じた補正(つまり使用デバイスの色歪み補正)としての色変換と、第1,第2の画像処理デバイス間の色域変換としての色変換と、第2の画像処理デバイス(ターゲットデバイス)の入出力特性に応じた補正(つまりターゲットデバイスの入出力特性を再現するための色歪み補正)としての色変換をまとめて行うものである。
なお、本発明の色変換装置、エミュレーション方法、三次元ルックアップテーブルの生成方法でいう上記第1,第2の画像処理デバイスに相当する機器や、本発明の画像処理装置に相当する機器としては、画像表示を行う表示装置(表示デバイス)、画像印刷を行う印刷装置、画像撮像を行う撮像装置などが考えられ、他にも多様な機器が考えられる。
本発明によれば、他の画像処理デバイスでの色再現を行うエミュレーションのための色変換処理を、1つの三次元ルックアップテーブルを用いて行うことができる。
そしてその三次元ルックアップテーブルは、使用デバイスとターゲットデバイスとしての第1,第2の画像処理デバイス間の色域変換だけでなく、使用デバイスでの入出力特性、及びターゲットデバイスでの入出力特性を加味した色変換が実行されるように生成されていることから、より精度の高い再現性の良いエミュレーションを実現できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
[1.色変換装置及び3DLUT生成装置]
[2.エミュレーション用3DLUTの作成に用いる補正3DLUTの作成]
[3.エミュレーション用3DLUTの作成]
[4.色変換装置の使用例]
[5.表示装置に色変換装置を内蔵した例]
[6.印刷装置に色変換装置を内蔵した例]
[7.撮像装置に色変換装置を内蔵した例]
[1.色変換装置及び3DLUT生成装置]

実施の形態として、まず色変換装置及び3DLUT生成装置について説明するが、ここでは、或る画像がCRTモニタにおいてどのように再現されるかを、LED液晶モニタ上で確認する場合のエミュレーション処理を例にして説明を行う。
即ち第1の画像処理デバイス(使用デバイス)がLED液晶モニタであり、第2の画像処理デバイス(ターゲットデバイス)がCRTモニタとした場合である。
LED液晶モニタは、CRTモニタよりも広い色域を持っているため、LED液晶モニタで表示させながら作成した映像は、CRTモニタ上では異なった色で再現されることになる。本例で述べるエミュレーション処理は、この場合にCRTモニタ上で、どのように色再現されるかをLED液晶モニタで確認する処理であるが、単にLED液晶モニタとCRTモニタの色域の違いに応じた色域変換を行うだけでは、忠実なエミュレーションとはならない。これは、LED液晶モニタ、CRTモニタがそれぞれ、異なる入出力特性(色歪み)を持っているためである。
なお、この色歪みは、R,G,Bの原色信号それぞれについて異なる特性であり、従ってLED液晶モニタ等の画像処理デバイスの色歪みは三次元で表される。
本例では、図1に示す色変換装置1が、エミュレーション用3DLUT2を用いて、エミュレーションのための色変換処理を行う。このときにエミュレーション用3DLUT2が、色域変換に加えて、使用デバイス(LED液晶モニタ)、ターゲットデバイス(CRTモニタ)のそれぞれの入出力特性(色歪み)を補正する変換要素を持つことで、再現性の良いエミュレーションを実現するものである。
図1において、色変換装置1は、例えば使用デバイスであるLED液晶モニタに内蔵され、表示する画像信号についてエミュレーションのための色変換を行う。或いは色変換装置1は使用デバイスに対して外部装置として形成されて接続されるものでも良い。
色変換装置1にはエミュレーションのための色変換が行われる前の画像信号(RGB信号)が入力される。
色変換装置1は、この入力される画像信号について、エミュレーション用3DLUT2を用いてR値、G値、B値の変換を行い、変換後RGB信号として出力する。
エミュレーション用3DLUT2が、LED液晶モニタ上でCRTモニタのエミュレーションを行うための3DLUTとされている場合、色変換装置1から出力される変換後のRGB信号を、LED液晶モニタで表示出力することで、その表示される画像は、CRTモニタ上での色再現具合を表したエミュレーション画像となる。
エミュレーション用3DLUT2は、図示する3DLUT生成装置30によって生成され、色変換装置1に導入される。
3DLUT生成装置30は、色変換装置1と一体的に設けられても良いし、別体の機器とされても良い。また3DLUT生成装置30は例えば汎用のコンピュータ装置などで実現することもできる。
あくまでも、予め3DLUT生成装置30で生成されたエミュレーション用3DLUT2が、色変換装置1に取り込まれて記憶されることで、色変換装置1はエミュレーションのための色変換ができるものとなる。
本例におけるエミュレーション用3DLUT2がどのようなものであるかを図2に示す。本例におけるエミュレーションでは、上述のように色域変換に加えて、使用デバイスの入出力特性に応じた補正、及びターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正が行われるようにする。
図2(d)に本例のエミュレーション用3DLUT2を示すが、このエミュレーション用3DLUT2は、入力される画像信号としてのRGB値(Ri,Gi,Bi)についての三次元の軸を持つ。各軸は、Ri値、Gi値、Bi値について例えば0.0〜1.0の範囲でN個の係数ポイント(3D骨格の格子点)に分割しており、N×N×Nの変換テーブル係数のテーブルを構成している。例えばエミュレーション用3DLUT2は、9×9×9、或いは17×17×17、或いは32×32×32などの格子点数の三次元変換テーブルとされる。なお、格子点の数は、特に限定されるものではなく、適切な格子点数が任意に選定されればよい。
例えばN=17とし、17×17×17であるとすると、エミュレーション用3DLUT2は図18に示したように●を付した格子点が17×17×17=4913個存在し、それぞれの格子点に出力するRo値、Go値、Bo値、もしくは出力するRo値、Go値、Bo値を導く係数値が記憶されている。
つまり入力されるRi値、Gi値、Bi値について3次元軸から導かれる格子点を参照することで、エミュレーション表示をおこなうためのRo値、Go値、Bo値が得られる。
なお本例では、3DLUTの軸や格子点の出力値については、RGB値とされる場合を例に挙げているが、SDLUTの軸や格子点の出力値は、RGB値に限らず、XYZ表色系の値、YCC(輝度及び色差信号)の値、CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)の値、L*a*b*表色系の値、CIE_LUV表色系の値など、他の表色系の値が用いられる場合もある。
そして本例の場合、このエミュレーション用3DLUT2は、図2(a)(b)(c)に示す、ターゲットデバイス特性3DLUTとしての要素と、色域変換3DLUTとしての要素と、使用デバイス補正3DLUTとしての要素を併せ持ったものとする。
図2(a)のターゲットデバイス特性3DLUTは、入力されるRi値、Gi値、Bi値から、ターゲットデバイスの入出力特性の再現のための補正を行った結果としての出力としてR’値、G’値、B’値を得るものとされる。
図2(b)の色域変換3DLUTは、入力されるR’値、G’値、B’値を、ターゲットデバイス(CRTモニタ)の色域と考え、これを使用デバイス(LED液晶モニタ)の色域に変換したR”値、G”値、B”値を得るものとされる。
また図2(c)の使用デバイス補正3DLUTは、入力されるR”値、G”値、B”値から、使用デバイスの入出力特性に応じた補正を行った結果としての出力としてRo値、Go値、Bo値を得るものとされる。
この図2はあくまで概念的なものであるが、本例のエミュレーション用3DLUT2はこのようなターゲットデバイス特性3DLUTとしての要素と、色域変換3DLUTとしての要素と、使用デバイス補正3DLUTとしての要素を併せ持ったものとして形成される。
従ってエミュレーション用3DLUT2において、入力されるRi値、Gi値、Bi値をエミュレーション表示をおこなうためのRo値、Go値、Bo値に変換することは、色域変換、ターゲットデバイスの入出力特性の補正、及び使用デバイスの入出力特性の補正が行われた結果としてのRo値、Go値、Bo値が得られるものとなり、これによって再現性の良いエミュレーションを実現する。
このようなエミュレーション用3DLUT2による変換処理の考え方は次のようになる。
まず、色域変換とは、ターゲットデバイスの色域の画像信号を使用デバイスの色域に変換することである。
例えばターゲットデバイスとしてCRTを想定し、使用デバイスであるLED液晶モニタ上でこれをエミュレーションする場合とは、画像信号がCRTモニタ上で映し出される様子をLED液晶モニタ上で再現することである。
従って、まず「画像信号がCRTモニタで表示された場合の色再現が正しい」と仮定し、画像信号はCRTモニタ用の画像信号ととらえる必要がある。つまり図1の色変換装置1に入力される変換前RGB信号、即ち図2に示すRi値、Gi値、Bi値は、CRTモニタ用の画像信号と考える。
画像信号が実際にどのような色域を持っているかは、エミュレートする際には不問である。あくまでも、「CRTモニタで見ると、このように見える」という画像がLED液晶モニタ上で再現できればよいので、たとえ画像信号の色域がLED液晶モニタの色域であったとしても、エミュレーションの際には、画像信号はCRT色域としてとらえればよい。
そして、このような前提にたつことで、エミュレーションでは「CRTモニタ用の画像信号」を「LED液晶モニタ」で表示することになるため、本例のエミュレーション用3DLUT2によって行われる色域変換とは、「CRT色域」から「LED液晶モニタ色域」に変換する処理となる。より一般的に言えば、エミュレーションの際の色域変換とは、「ターゲットデバイスの色域」から「使用デバイスの色域」に変換する処理となる。
さらにターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正とは、この場合、CRTモニタの色歪み成分を付加するという意味であり、CRT自体の入出力特性を再現するための変換処理である。つまり、CRT自体が他の表示デバイスと異なる入出力特性を持っていることを考慮して、そのCRT自体の入出力特性による色歪み成分をエミュレーションの際の変換要素として与えることで、「CRTモニタで見た場合、こう見える」という表示をより正確にできるようにする。
さらに、使用デバイスの入出力特性に応じた補正とは、この場合、LED液晶モニタの色歪み成分に対する逆特性を与える補正を行うものであり、換言すれば、LED液晶モニタでの入出力特性が表示に影響しないようにするものである。LED液晶モニタ自体にも入出力特性として他の表示デバイスとは異なる色歪みが存在する。従って、LED液晶モニタを使用する場合、当然、その表示色はLED液晶モニタの入出力特性の影響を受ける。これは、LED液晶モニタで他のターゲットデバイスでの見え方を再現する場合に、その正確性を阻害する要素となる。つまり「CRTモニタで見た場合、こう見える」という表示にLED液晶モニタの特性の要素が含まれてしまう。
そこで本例では、LED液晶モニタの入出力特性に対する逆特性を与えるような変換を行い、結果としてLED液晶モニタが、色歪みがないデバイスとして考えることができるようにする。すると、上記のように「色域変換が行われ、かつターゲットデバイスの入出力特性が考慮された変換が行われた画像信号を、色歪みのない表示デバイスで写し出す」という状況を作り出すことができ、非常に精度の高いエミュレーション表示を実現できる。
このように本例のエミュレーション用3DLUT2は、色域変換に加えて、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、及び使用デバイスの入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行う3DLUTである。
図1の色変換装置1において、このようなエミュレーション用3DLUT2が配置されていることにより、高精度なエミュレーションが実現される。
そしてこのためには、いうまでもなく、このような3つの変換要素を含む色変換を実現するエミュレーション用3DLUT2が、あらかじめ3DLUT生成装置30で生成されていなければならない。
図3に3DLUT生成装置30の構成を示す。
3DLUT生成装置30は、演算部40とメモリ部50を有する。演算部40は、エミュレーション用3DLUT2の生成のための各種演算やメモリアクセスを行う。メモリ部50は、エミュレーション用3DLUT2の作成のための各種データを記憶する。
メモリ部50においては、ターゲットデバイス入出力特性データベース51、色域データベース52、使用デバイス入出力特性データ53としての各種データベース又はデータが記憶されている。
ターゲットデバイス入出力特性データベース51は、ターゲットデバイスとして想定される各種画像処理デバイスの入出力特性を記憶する。本例のようにCRTをターゲットデバイスとするエミュレーション用3DLUT2を生成する場合、少なくともCRTの入出力特性のデータが記憶されていることが必要である。入出力特性のデータは、具体的には3DLUTの形式で保存されていればよい。例えばCRTの入出力特性のデータとして、後述するCRT入出力特性LUTが記憶されている。
色域データベース52には、各種画像処理デバイスの色域の情報が記憶されている。本例の場合、少なくともLED液晶モニタの色域情報や、CRTモニタの色域情報が記憶されていることが必要である。
使用デバイス入出力特性データ53は、使用デバイスの入出力特性を記憶する。本例の場合、LED液晶モニタの入出力特性のデータが記憶されていることが必要である。入出力特性のデータは、具体的には3DLUTの形式で保存されていればよい。即ち後述するLED液晶モニタの入出力特性LUTが記憶されている。
但し、この使用デバイス入出力特性データ53は、後述する補正3DLUTを生成するために用いるものであるが、例えば外部の演算処理装置で補正3DLUTを予め生成しておいてメモリ部50に補正3DLUTのデータを保存しておいてもよい。
なお、この3DLUT生成装置30を、使用デバイスをLED液晶モニタに限定しない汎用的な装置とする場合、ターゲットデバイス入出力特性データベース51と使用デバイス入出力特性データ53を一体化し、各種画像処理デバイスの入出力特性をデータベース化して記憶していればよい。つまり目的とするエミュレーションのためのエミュレーション用3DLUTを生成する際に、ターゲットデバイスと使用デバイスの入出力特性を読み出すことができるようにすればよい。
また、CRT入出力特性LUTやLED液晶モニタの入出力特性LUTは、実際に各画像処理デバイス(表示デバイス)に順次各色(RGB信号)を入力した際の出力RGB値を測定することで作成されたものであればよい。
演算部40においては、その処理機能として、色域変換部41,LUT演算部42、メモリ制御部43、メモリインターフェース44が形成されていると考えることができる。
色域変換部41は色域変換の演算を行う。LED液晶モニタ上でCRTモニタの見え方をエミュレートするためのエミュレーション用3DLUT2を生成する場合、色域変換部41では、CRTモニタ色域をLED液晶モニタ色域に変換する演算が行われる。
LUT演算部42では、LUT同志の演算処理を行う。例えば一方の3DLUTの格子点の値を他方の3DLUTの格子点に代入するなどの処理である。
メモリ制御部43はメモリインターフェース44を介してメモリ部50にアクセスし、エミュレーション用3DLUT2の生成に必要な情報を読み出す。
[2.エミュレーション用3DLUTの作成に用いる補正3DLUTの作成]

以下、3DLUT生成装置30で行われる、エミュレーション用3DLUT2の作成について説明していく。
但し、エミュレーション用3DLUT2の作成処理の際には、予め作成した補正3DLUTを用いるため、ここではまず先に、補正3DLUTの生成について述べる。補正3DLUTとは、図2(c)に示した使用デバイス補正3DLUTのことであり、つまり使用デバイスの入出力特性に応じた補正を行うための3DLUTである。
これは本例の場合、LED液晶モニタの入出力特性の逆特性の3DLUTとなる。以下、LED液晶モニタの逆特性となる補正3DLUTとしての「LED補正3DLUT」の生成について図8〜図12で説明する。
図8は3DLUT生成装置30の演算部40で実行されるLED補正3DLUTの作成の手順を示している。なお、ここでは3DLUT生成装置30の演算部40でLED補正3DLUTを作成するとして説明するが、以下に述べる生成処理を他の演算能力の高い演算装置で実行し、3DLUT生成装置30にLED補正3DLUTを記憶させるようにしてもよい。
まず演算部40はステップF201として、LED液晶モニタの入出力特性LUT(LUT(A))と同じ軸を持つLUT(B)を用意する。
図9にLED液晶モニタの入出力特性LUT(以下、LUT(A))と、LUT(B)を示す。LED液晶モニタの入出力特性LUTであるLUT(A)は、上述したように使用デバイス入出力特性データ53としてメモリ部50に保存されているものである。
このLUT(A)は、R、G、B軸において、R値、G値、B値の0.0〜1.0の範囲をN個に分割し、N×N×Nの格子点を持つものとされる。(なお3DLUTの軸や格子点の出力値については、RGB値に限らず、XYZ、YCC、CMY、L*a*b*、CIE_LUVなど、他の表色系の値が用いられてもよい。)
三次元に形成された各格子点には、入力RGB値に対する出力RGB値が記憶されている。そしてこのLUT(A)において、入力RGB値と、それに対応する各格子点の出力RGB値は、LED液晶モニタの入出力特性(色歪み)に応じた値となっている。
一方、LUT(B)は、LUT(A)と同じ3次元格子構成をもった記憶領域として用意される。
次にステップF202で演算部40は、LUT(A)をラグランジュ補間し、LUT(A)の整数倍の格子点の数を持つLUT(C)を作成する。LUT(C)を図10に示す。ラグランジュ補間に用いる補間式は次の通りである。
n個の点、(xi,yi)(但しi=0,1,・・・,n−1)が与えられれば、
i=P(xi)(但しi=0,1,・・・,n−1)を満たす(n−1)次の多項式、
P(xi)=Cn-1n-1+Cn-2n-2+・・・+C1x+C0
が一意的に定まる。但し、どの2つのxiも等しくないとする。
この多項式を表す閉じた式が、ラグランジュの補間公式であり、

で表される。
次に演算部42はステップF203で、LUT(A)の各格子点の値と最も近い格子位置をLUT(B)の各軸から探し、該当の格子点に、LUT(A)の格子位置(軸の値)を代入する処理を行う。
この処理の様子を図11に示す。例えば図11のLUT(A)において◎を付した格子点を例とする。当該◎の格子点は、格子位置が(R11,G11,B11)であるとする。つまりR軸上の値R11、G軸上の値G11、B軸上の値B11から導かれる格子点であるとする。言い換えれば、◎は入力RGB値が(R11,G11,B11)のときに参照される格子点である。
そしてこの◎の格子点には、値として(R1,G1,B1)が記憶されているとする。LUT(A)はLED液晶モニタの入出力特性の3DLUTであるため、(R11,G11,B11)というRGB信号がLED液晶モニタに供給される場合、LED液晶モニタでは(R1,G1,B1)という値のRGB出力が行われると考えることができる。
まず◎の格子点に記憶された値(R1,G1,B1)のそれぞれについて、LUT(B)の各軸で最も近い値を探索する。即ち値R1について、LUT(B)のR軸の値として、最も近い値(R軸の格子位置)を探す。同様に値G1について、LUT(B)のG軸の値として、最も近い値(G軸の格子位置)を探す。さらに同様に値B1について、LUT(B)のB軸の値として、最も近い値(B軸の格子位置)を探す。
ここで、探索されたLUT(B)の3つの軸の格子位置から、1つの格子点が導かれるが、これが図に●で示す格子点であったとする。
この●の格子点に、値として、LUT(A)の◎の格子点の格子位置(R11,G11,B11)を代入する。
このような処理を、LUT(A)の全ての格子点について実行する。
LUT(A)の格子位置の値(例えば上記(R11,G11,B11))はLED液晶モニタの入力RGB値であり、各格子点に記憶された値(例えば上記(R1,G1,B1))は入力RGB値に対して実際に表示出力される値である。
すると、上記処理でLUT(A)の格子点の記憶値に近い格子位置で導かれる格子点に、そのLUT(A)の格子点の格子位置を書き込んだLUT(B)は、LED液晶モニタの入出力特性の逆特性の3DLUTとなる。
ただし、この時点ではLUT(B)には、必ずしも全ての格子点に値が書き込まれるわけではない。また、LUT(A)の各格子点に記憶された値と最も近いとされるRGB各格子位置から或る格子点を探すものであり、必ずしも精密な逆特性となっているものではない。
次に演算部42はステップF204でLUT(B)について四面体補間を行う。即ち各格子点の値について、周囲の格子点の値から補間を行い、値が代入されていない格子点への補間値の代入や、ステップF203で格子点に代入された値の微調整を行い、逆特性LUTとしての精度を向上させる。
最後にステップF205で、LUT(B)の格子点のうちで、まだ値が入っていない格子点に、LUT(C)から最も近い値を探して代入する。
図12のその様子を示す。
図12に示すLUT(B)では、●はステップF204までの処理で値が代入された格子点であり、○は、まだ値が代入されていない格子点であるとしている。
○の格子点として、格子位置の値(RGB各軸の値)が(R2,G2,B2)であるとした格子点を例に挙げる。この格子位置の格子点には、まだ値は記憶されていない。
この格子位置(R2,G2,B2)について、LUT(C)における最も近い値(最も近い色)を探し出す。そして例えばLUT(C)の得る格子点の値(R3,G3,B3)が、最も近い値であったとすると、この値(R3,G3,B3)を、LUT(B)の格子位置(R2,G2,B2)の格子点に記憶される値として代入する。
このような処理を、まだ値が代入されていない全ての○の格子点について行う。
なお、「最も近い値」とは、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)が定義した色差式であるΔE*もしくはΔE*94の色差式の値が最小となる色として選択すればよい。


なおL*a*b*表色系はCIEが定めたデバイス非依存の表色系であり、L*は明度であり、a*,b*の組み合わせですべての色相を表す。そしてa*値はレッド〜グリーンの彩度、b*値はイエロー〜ブルーの彩度である。
そして上記(数2)(数3)におけるΔL*はL*値の差分、Δa*はa*値の差分、Δb*はb*の差分である。またC*、H*は、いわゆるL*C*H*表色系の値で、C*は彩度、H*は色相である。
C*、H*は次のように算出される。
例えば上記のように格子位置(R2,G2,B2)について、LUT(C)における最も近い値(最も近い色)を探し出す場合、(R2,G2,B2)をL*a*b*に変換する。
またLUT(C)の全格子点の値も、L*a*b*に変換する。すると、(R2,G2,B2)とLUT(C)の各格子点の値におけるΔL*、Δa*、Δb*を求めることができ、ΔE*もしくはΔE*94の色差式で、最も近い値を探し出すことができる。
なおR、G、Bの値からは、次の(数2)によりL*値、a*値、b*値を得ることができる。

ここでXn,Yn,Znは、光源の3刺激値であり、例えば標準イルミナントD65の場合は(Xn,Yn,Zn)=(95.04,100.00,108.89)である。
以上のステップF205の処理により、図12においてLUT(B)の○で示した格子点に値が代入されることになり、これによってLUT(B)の全格子点に値が記憶されたものとなる。
この時点で、LUT(B)が、図2(c)に相当する、LED液晶モニタの入出力特性の逆特性を表したLED補正3DLUTとして完成したことになる。
[3.エミュレーション用3DLUTの作成]

続いて、以上のようにして作成されたLED補正3DLUTを使用して、エミュレーション用3DLUTを作成する処理を図4〜図7で説明する。
図4は3DLUT生成装置30の演算部40で実行されるエミュレーション用3DLUT2の作成の手順を示している。
まず演算部40はステップF101として、CRTモニタの入出力特性LUTを取得し、これをLUT#1とする。上述のようにCRTモニタの入出力特性LUTは、予め測定によって用意され、メモリ部50のターゲットデバイス入出力特性データベース51に保存されているため、ステップF101は、これを読み出す処理となる。
このLUT#1は、図5のように、R、G、B軸において、R値、G値、B値の0.0〜1.0の範囲を所定の分割点を設定してN個に分割し(一例としては等間隔に分割)、N×N×Nの格子点を持つものとされる。(なお3DLUTの軸や格子点の出力値については、RGB値に限らず、XYZ、YCC、CMY、L*a*b*、CIE_LUVなど、他の表色系の値が用いられてもよい。)
三次元に形成された各格子点には、入力RGB値に対する出力RGB値が記憶されている。そしてこのLUT#1において、入力RGB値と、それに対応する各格子点の出力RGB値は、CRTモニタの入出力特性(色歪み)に応じた値となっている。
この段階でのLUT#1は、図2(a)の3DLUTに相当する。
演算部42はステップF102で、LUT#1の各格子点の値を、LED液晶モニタの色域に変換し、色域変換した値を上書きする。
図6にこの処理の様子を示す。例えばLUT#1の或る格子点において、CRT色域のRGB値として(Rc,Gc,Bc)という値が記憶されているとする。
この(Rc,Gc,Bc)を色域変換して、LED液晶モニタの色域のRGB値(RL,GL,BL)を得る。そして、LUT#1の当該格子点(値(Rc,Gc,Bc)が記憶されていた格子点)に、(RL,GL,BL)というRGB値を上書きする。
なお、CRTモニタの色域のRGB値(Rc,Gc,Bc)をLED液晶モニタの色域のRGB値(RL,GL,BL)に変換する処理は、例えば3×3マトリクス演算処理で行うことができる。
まず、次の(数6)により、CRTモニタの色域のRGB値(Rc,Gc,Bc)をXYZ値に変換する。

ここで「M」は、CRT色域のRGB値をXYZ値に変換する3×3マトリクス係数である。
次に、(数7)により、XYZ値をLED液晶モニタの色域に変換する。

「M’」は、XYZ値をLED液晶モニタの色域のRGB値に変換する3×3マトリクス係数である。
なお、ここでは狭い色域であるCRTモニタ色域から、より広い色域であるLED液晶モニタの色域に変換する例であるので、このようなマトリクス変換で良いが、例えば広い色域を狭い色域に変換する場合は、3次元色域圧縮処理を用いることが有効である。
ステップF102で、このように各格子点のRGB値について色域変換が行われることで、LUT#1の全格子点に記憶された値は、LED液晶モニタの色域のRGB値となる。
この時点で、LUT#1は、色域変換としての変換要素と、CRTモニタの入出力特性を再現するという変換要素を備えた3DLUTとなっている。つまり図2(a)(b)に示したターゲットデバイス特性3DLUTと色域変換3DLUTの2つを合成したものになっていることになる。
そこで次には、上述した図8の処理で作成したLED補正3DLUT(LUT(B))、つまり図2(c)に示した使用デバイス補正3DLUTに相当するLED補正3DLUTによる変換要素を、このLUT#1に取り入れる処理を行う。
このため演算部42はステップF103で、LUT#1の各格子点の値と最も近い格子位置を、LED補正3DLUT(LUT(B))の各軸から探し、該当する格子点の値をLUT#1に上書きする処理を行う。
図7にこの処理の様子を示す。
上述のようにLUT#1の各格子点にはLED液晶モニタの色域の値が記憶されているため、例えば図7のLUT#1において◎を付した格子点に記憶されている値を(RL,GL,BL)とする。
この◎の格子点に記憶された値(RL,GL,BL)のそれぞれについて、LUT(B)の各軸で最も近い値を探索する。即ち値RLについて、LUT(B)のR軸の値として、最も近い値(R軸の格子位置)を探す。同様に値GLについて、LUT(B)のG軸の値として、最も近い値(G軸の格子位置)を探す。さらに同様に値BLについて、LUT(B)のB軸の値として、最も近い値(B軸の格子位置)を探す。
ここで、探索されたLUT(B)の3つの格子位置から、1つの格子点の格子位置が導かれるが、これが図に●で示す格子点であったとする。
この●の格子点に記憶されているRGB値を(Rh,Gh,Bh)とする。このRGB値(Rh,Gh,Bh)を、LUT#1の◎の格子点に上書きする。
このような処理を、LUT#1の全ての格子点について実行する。
上述したようにLUT(B)は、LED液晶モニタの入出力特性の逆特性の3DLUTである。従って、この処理を行うことで、LUT#1は、LED液晶モニタの入出力特性を補正するための変換要素が加えられたことになる。
ステップF103として、LUT#1の全格子点の値について、このような処理が行われた時点で、このLUT#1がエミュレーション用3DLUT2として完成することになる。
そしてこのLUT#1(=エミュレーション用3DLUT2)は、色域変換としての変換要素と、CRTモニタの入出力特性の再現のための変換要素と、LED液晶モニタの入出力特性の補正のための変換要素の3つを含む3DLUTとなる。
このエミュレーション用3DLUT2が、図1の色変換装置1に導入されることで、CRTモニタの色域とLED液晶モニタの色の色域変換だけでなく、使用デバイスであるLED液晶モニタの入出力特性、及びターゲットデバイスであるCRTモニタの入出力特性を加味した色変換が実行され、高精度な再現性のエミュレーションが実現される。
また、エミュレーション用3DLUT2において、使用デバイスの入出力特性の補正、及びターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正が行われるということは、入出力特性の補正もR値、G値、B値のそれぞれに応じて3次元で行われることを意味する。
例えば、表示デバイスの入出力特性の補正に一次元テーブルを用いることも考えられるが、一次元テーブルでは十分な補正ができない。これについて図13〜図16で説明する。
図13は、CRTモニタのB値(青)の入出力特性を表している。
特性B1は、R値=0.0、G値=0.0に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
特性B2は、R値=0.0、G値=0.5に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
特性B3は、R値=0.5、G値=0.0に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
この図13から、CRTモニタでは、R値(赤)とG値(緑)の混ざり具合によって、B値(青)の入出力特性が変化することがわかる。
また図14は、LED液晶モニタのB値(青)の入出力特性を表している。
この図も、特性B1は、R値=0.0、G値=0.0に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
特性B2は、R値=0.0、G値=0.5に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
特性B3は、R値=0.5、G値=0.0に固定し、B値を0.0、0.1・・・1.0と変化させた場合の特性である。
この図14から、LED液晶モニタにおいても、R値(赤)とG値(緑)の混ざり具合によって、B値(青)の入出力特性が変化することがわかる。
また図15,図16は、LED液晶モニタの入出力特性を三次元表示で示している。各図はL*a*b*三次元空間に入力信号値と出力値(測定値)をプロットしたものであり、小さい球が入力信号値、大きい球が出力値(測定値)を示している。
なお図15はa*値、L*値を軸とした平面方向で表し、図16はa*値、b*値を軸とした平面方向で表したものである。図16は図15の三次元空間を上方から見た図である。
この図15,図16において、入力信号が歪み無く表示されれば、入力信号値を示す小さい球と出力値を示す大きい球は重なるが、歪みが大きくなるほど、この大小の球を結ぶ直線が長くなる。
そしてこれらの図からわかるように、大多数の信号に歪みがあり、しかもそれぞれが多様な方向に歪んでいる。
以上の図13、図14、図15、図16からは、表示デバイスの入出力特性(色歪み特性)は、R,G,Bの原色信号それぞれについて異なる特性であり、従って表示デバイスの色歪みは三次元で表されることがわかる。
従って入出力特性を一次元のテーブルで補正することは無理がある。つまり一次元のテーブル(もしくは一次元の補正演算等)で、表示デバイスの入出力特性の補正としての色変換を行ったとしても、それは適正な補正とはならない。
これに対して本実施の形態では、エミュレーション用3DLUT2としての3次元テーブルにより、ターゲットデバイス、使用デバイスのそれぞれの入出力特性に応じた変換が行われる。つまり入出力特性に応じた補正のための色変換が三次元テーブルで行われることで、適正な色変換が実現でき、より高精度なエミュレーション表示が実現できる。
また、色変換装置1にとっては、1つのエミュレーション用3DLUT2を保存していればよいため、変換テーブルの保存のための必要な記憶容量が増大するものでもなく、また色変換処理の処理負担の増大もない。
なお、図4,図8で説明したエミュレーション用3DLUT2の生成処理のプログラムを、パーソナルコンピュータその他の情報処理装置にインストールすることで、エミュレーション用3DLUT2を生成する3DLUT生成装置30を実現できる。
また色変換装置1としても、使用デバイスに内蔵されたり、表示デバイス等の画像処理デバイスに接続されて使用される専用装置とされるほか、エミュレーション用3DLUT2及びそれを用いた変換処理を行うプログラムを、例えば汎用のコンピュータ装置等においてインストールすることで、色変換装置1を実現することもできる。
これら、エミュレーション用3DLUT2の生成プログラムや、色変換装置1を実現するプログラムは、パーソナルコンピュータや、映像編集システム上の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、これらのプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
[4.色変換装置の使用例]

以上のような色変換装置1の使用例を図17に例示する。
図17(a)は、色変換装置1が、例えば単体の装置とされて形成され、画像ソース機器20と使用デバイス21の間に接続される場合を示している。
ここでいう画像ソース機器20とは、画像信号を出力する機器であればよく、例えばコンピュータ装置、映像編集装置、ビデオプレーヤ、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置、画像信号受信装置(ビデオチューナ)、通信装置、ネットワーク端末装置などの非常に多様な機器が想定される。
また使用デバイス21とは、画像ソース機器20から供給される画像信号についての所定の画像処理を行う装置であり、例えば画像表示処理を行う表示装置、画像印刷処理を行う印刷装置、画像記録処理を行う記録装置(ビデオレコーダ)など、多様な機器が想定される。また、記録装置の一種として例えばデジタル画像データをフィルムに変換するフィルムレコーダなども考えられる。
色変換装置1には、画像ソース機器20から供給される画像信号として変換前RGB信号、即ちRi値、Gi値、Bi値が入力される。色変換装置1は、エミュレーション用3DLUT2を用いて、このRi値、Gi値、Bi値に対して、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、色域変換、及び使用デバイスの入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行って、変換後のRGB信号、即ちRo値、Go値、Bo値を生成し、これを使用デバイス21に出力する。
この結果、使用デバイス21では、或るターゲットデバイスでの色再現としての画像出力が実現される。例えば使用デバイス21が表示装置であれば、ターゲットデバイスでの色再現を表現する画像表示が行われる。また使用デバイス21が印刷装置であればターゲットデバイスでの色再現を表現する画像プリントが行われる。
この場合、色変換装置1は多様な使用デバイス21やターゲットデバイスに対する多数のエミュレーション用3DLUT2を持つようにすることで、接続される使用デバイス21や選択されるターゲットデバイスに応じてエミュレーション機能を実現できる。つまり汎用的な色変換装置1を実現できる。
或いは多数の使用デバイス21とターゲットデバイスの組み合わせに応じて、多数の係数群を記憶し(予め、上述したエミュレーション用3DLUT2の生成方式により、組み合わせ毎にエミュレーション用3DLUT2の係数群を生成して記憶しておく)、接続する使用デバイス21と選択されたターゲットデバイスの組み合わせに応じて、エミュレーション用3DLUT2の各格子点の係数値を変更していくことでも、汎用的な色変換装置1を実現できる。
図17(b)は、色変換装置1としての機能を使用デバイス21が内蔵する例である。使用デバイス21としては上記同様、表示装置、印刷装置、記録装置などが想定される。
この場合、使用デバイス21内の画像信号処理部21aは、エミュレーション用3DLUT2を備え、画像信号処理部21aは、このエミュレーション用3DLUT2を用いて色変換処理を行う構成とすることで、上述してきた色変換装置1の機能を使用デバイス21内の画像信号処理部21aで実現できる。
これによって、画像ソース機器20から供給されるRi値、Gi値、Bi値に対して、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、色域変換、及び使用デバイス21である自身の入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行って、変換後のRGB信号、即ちRo値、Go値、Bo値を生成し、この変換後のRGB信号を用いた表示、印刷、記録、外部出力等を行うことができる。
この場合、色変換処理の対象とする使用デバイス21は自身の機器として固定であるが、ターゲットデバイスとして多種の装置を選択するように、多数のエミュレーション用3DLUT2を用意したり、或いはエミュレーション用3DLUT2の係数値をターゲットデバイス毎に選択できるようにすることができる。
図17(c)は、画像ソースとしての機能と色変換装置1としての機能を使用デバイス21が内蔵する例である。
画像ソース部21bは、撮像部やスキャナ部など、画像信号を得る構成部位を示している。従ってこの場合の使用デバイス21としては、撮像装置やスキャナ装置などが想定される。スキャナ装置の一種としては、フィルムとしての画像をデジタル画像信号に変換するフィルムスキャナなども考えられる。
この場合も、使用デバイス21内の画像信号処理部21aは、エミュレーション用3DLUT2を備え、画像信号処理部21aは、このエミュレーション用3DLUT2を用いて色変換処理を行う構成とすることで、上述してきた色変換装置1の機能を使用デバイス21内の画像信号処理部21aで実現できる。
そしてこの場合も、色変換処理の対象とする使用デバイス21は自身の機器として固定であるが、ターゲットデバイスとして多種の装置を選択するように、多数のエミュレーション用3DLUT2を用意したり、或いはエミュレーション用3DLUT2の係数値をターゲットデバイス毎に選択できるようにすることができる。
[5.表示装置に色変換装置を内蔵した例]

上記図17(b)のように、使用デバイス21に色変換装置1としての機能を内蔵する例として、表示装置40に色変換装置1の機能を内蔵した例を図18に示す。
この表示装置40としては、CRTモニタ装置、液晶モニタ装置、プロジェクタ装置、有機EL(Electroluminescence)モニタ装置など、各種の表示装置が考えられる。
表示装置140は、画像信号処理部141、表示駆動部142、表示部143、制御部144、メモリ部145を備える。
画像信号処理部141は、画像ソース機器20から供給される画像信号に対して表示用の各種処理を行い、処理後の画像信号を表示駆動部142に供給する。表示駆動部142は、画像信号に応じて表示部143の各画素を駆動し、表示部143での画像表示を実行させる。
制御部144は例えばマイクロコンピュータにより形成され、各部の動作を制御する。メモリ部145は例えばROM領域、RAM領域、不揮発性メモリ領域を備え、制御部144の動作プログラム、動作制御のための係数、制御パラメータ、プログラムを記憶したり、ワーク領域として用いられる。
ここで画像信号処理部141は、エミュレーション用3DLUT2を備える。画像信号処理部141が、このエミュレーション用3DLUT2を用いて色変換処理を行う構成とすることで、上述してきた色変換装置1の機能を表示装置140内の画像信号処理部141で実現できる。
これによって、画像ソース機器20から供給されるRi値、Gi値、Bi値に対して、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、色域変換、及び使用デバイス21である自身の表示装置140の入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行って、変換後のRGB信号、即ちRo値、Go値、Bo値を生成し、この変換後のRGB信号を用いた表示を表示部143において行うことができる。
つまり或るターゲットデバイスにおける色再現を、表示部143での表示により実現できる。例えばターゲットデバイスを他の種類の表示装置とすれば、その表示装置で表示される色再現表示ができる。またターゲットデバイスを或る撮像装置とすれば、その撮像装置で撮像される画像としての色再現表示ができる。またターゲットデバイスを或る印刷装置とすれば、その印刷装置で印刷される画像としての色再現表示ができる。
この場合、色変換処理の対象とする使用デバイス21は自身の表示装置140として固定である。ターゲットデバイスとしては、特定の装置に固定してもよいが、多種の装置を選択できるようにすることもできる。例えばこの表示装置140(使用デバイス21)をLED液晶モニタ装置であるとしたときに、ターゲットデバイスとしてCRTモニタ装置、プロジェクタ装置などの他の種類の表示装置をターゲットデバイスとして選択可能としたり、或いは各種の印刷装置、各種の撮像装置をターゲットデバイスとして選択可能とすることができる。
ターゲットデバイスを選択可能とする場合は、各種のターゲットデバイスと自身の表示装置140の組み合わせのそれぞれについて、エミュレーション用3DLUT2の係数群を上述したエミュレーション用3DLUTの生成方式により予め生成し、メモリ部145に記憶しておく。そして、ターゲットデバイスの選択に応じて、制御部144がメモリ部145から該当する係数群を読み出し、画像信号処理部141内のエミュレーション用3DLUT2の各格子点の係数を書き換えるようにする。
このような手法により、複数のターゲットデバイスのうちで1つを選択して、そのエミュレーション表示を実行できることになる。即ち多様なターゲットデバイスでの色再現を選択的に表示部143での表示により実現することができる。
[6.印刷装置に色変換装置を内蔵した例]

次に、同じく図17(b)のように、使用デバイス21に色変換装置1としての機能を内蔵する例として、印刷装置150に色変換装置1の機能を内蔵した例を図19に示す。
この印刷装置150としては、レーザプリンタ装置、インクジェットプリンタ装置、感熱プリンタ装置など、各種のカラープリンタが考えられる。
印刷装置150は、画像信号処理部151、印刷駆動部152、印刷部153、制御部154、メモリ部155を備える。
画像信号処理部151は、画像ソース機器20から供給される画像信号に対して印刷用の各種処理を行い、処理後の画像信号を印刷駆動部152に供給する。印刷駆動部152は、画像信号に応じて印刷部153の印刷ヘッド機構を駆動し、印刷を実行させる。
制御部154は例えばマイクロコンピュータにより形成され、各部の動作を制御する。メモリ部155は例えばROM領域、RAM領域、不揮発性メモリ領域を備え、制御部154の動作プログラム、動作制御のための係数、制御パラメータ、プログラムを記憶したり、ワーク領域として用いられる。
画像信号処理部151は、エミュレーション用3DLUT2を備える。画像信号処理部151が、このエミュレーション用3DLUT2を用いて色変換処理を行う構成とすることで、上述してきた色変換装置1の機能を印刷装置150内の画像信号処理部151で実現できる。
なお、印刷装置では、CMY信号が使用されることが多いため、図19では画像ソース機器20から印刷装置150に対してCMY表色系の入力信号としてCi値、Mi値、Yi値が供給される例としている。
画像信号処理部151は、エミュレーション用3DLUT2を用いて、画像ソース機器20から供給されるCi値、Mi値、Yi値に対して、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、色域変換、及び使用デバイス21である自身の印刷装置150の入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行って、変換後のCMY信号、即ちCo値、Mo値、Yo値を生成する。これによって、この変換後のCMY信号を用いた印刷を印刷部153において行うことができる。
つまり或るターゲットデバイスにおける色再現を、印刷部153での印刷により実現できる。例えばターゲットデバイスを他の種類の印刷装置とすれば、その印刷装置でプリントされる色再現印刷ができる。またターゲットデバイスを或る撮像装置とすれば、その撮像装置で撮像される画像としての色再現印刷ができる。またターゲットデバイスを或る表示装置とすれば、その表示装置で表示される画像としての色再現印刷ができる。
この場合、色変換処理の対象とする使用デバイス21は自身の印刷装置150として固定である。ターゲットデバイスとしては、特定の装置に固定してもよいが、多種の装置を選択できるようにすることもできる。例えばこの印刷装置150(使用デバイス21)をレーザプリンタであるとしたときに、ターゲットデバイスとして感熱プリンタ、インクジェットプリンタなどの他の種類の印刷装置をターゲットデバイスとして選択可能としたり、或いは各種の表示装置、各種の撮像装置をターゲットデバイスとして選択可能とすることができる。このためには、各種のターゲットデバイスと自身の印刷装置150の組み合わせのそれぞれについて、エミュレーション用3DLUT2の係数群を上述したエミュレーション用3DLUTの生成方式により予め生成し、メモリ部155に記憶しておく。そして、ターゲットデバイスの選択に応じて、制御部154がメモリ部155から該当する係数群を読み出し、画像信号処理部151内のエミュレーション用3DLUT2の各格子点の係数を書き換えるようにする。このような手法により、複数のターゲットデバイスのうちの1つを選択して、そのエミュレーション印刷を実行できることになる。
なおエミュレーション用3DLUTの軸や格子点の出力値については、CMY値に限らず、XYZ、YCC、RGB、L*a*b*、CIE_LUVなど、他の表色系の値が用いられてもよい。
[7.撮像装置に色変換装置を内蔵した例]

次に図17(c)のように、使用デバイス21に画像ソース部21bと色変換装置1としての機能を内蔵する例として、撮像装置160に色変換装置1の機能を内蔵した構成例を図20に示す。撮像装置160はビデオカメラ或いはデジタルスチルカメラとされる。
撮像装置160は、撮像光学系161、撮像素子部162,前処理部163、画像信号処理部164、記録部165,制御部166、タイミングジェネレータ167、光学部品駆動部168、メモリ部169、表示部170、出力部171を備える。
撮像光学系161は、フォーカスレンズ、ズームレンズ等のレンズ系や、不要な波長を除去する光学フィルタ、絞り等の光学部品を備える。被写体から入射された光は撮像光学系161における各光学部品を介して撮像素子部162に導かれる。
撮像素子部162は、例えばCCDセンサアレイ、CMOSセンサアレイなどの固体撮像素子部として構成される。この図20の例では、R、G、Bの各色に対応したCCDセンサ162R、162G、162Bと、各CCDセンサ162R、162G、162Bに各色の光を導くプリズム162Pを備えた構成としている。
この撮像素子部162は撮像光学系161を介して導かれた光をCCDセンサ162R、162G、162Bで光電変換し、撮像画像信号(R信号、G信号、B信号)を出力する。
前処理部163は、いわゆるアナログフロントエンドであり、撮像素子部162から出力される撮像画像信号に対してCDS(correlated double sampling :相関2重サンプリング)処理、プログラマブルゲインアンプによるゲイン処理、A/D変換処理を行う。そしてこれらの処理を行った撮像画像信号と画像信号処理部164に供給する。
画像信号処理部164は、入力される撮像画像信号に対する輝度処理、色処理、ガンマ補正処理、ホワイトバランス処理等を行う。
記録部165は、画像信号処理部164からの画像信号に対して圧縮エンコードや記録媒体に応じた記録フォーマット処理を行い、記録媒体に記録する。記録媒体としては例えばHDD(Hard Disk Drive)、メモリカード、磁気テープ、光ディスクなどが想定される。
表示部170は、画像信号処理部164からの画像信号を表示する。例えば撮像スタンバイ状態におけるプレビュー表示や、撮像時のモニタ表示を実行する。また、記録部164で再生された画像を表示することもできる。
また画像信号処理部164から出力される撮像画像信号は、出力部171から外部機器に出力することができる。
制御部166は例えばマイクロコンピュータにより形成され、各部の動作を制御する。メモリ部169は例えばROM領域、RAM領域、不揮発性メモリ領域を備え、制御部164の動作プログラム、動作制御のための係数、制御パラメータ、プログラムを記憶したり、ワーク領域として用いられる。
タイミングジェネレータ167は、撮像素子部62に必要な動作パルスを生成する。例えば垂直転送のための4相パルス、フィールドシフトパルス、水平転送のための2相パルス、シャッタパルスなどの各種パルスを生成し、撮像素子部162に供給する。
光学部品駆動部168は、撮像光学系1における光学部品の駆動を行う。例えば、フォーカスレンズ、ズームレンズの駆動や絞り機構の駆動を行う。
この撮像装置160では、画像信号処理部164にエミュレーション用3DLUT2を備えるようにしている。画像信号処理部164が、エミュレーション用3DLUT2を用いて色変換処理を行う構成とすることで、上述してきた色変換装置1の機能を撮像装置160内で実現できる。
これによって、画像ソース部21b(この場合、撮像光学系161,撮像素子部162,前処理部163)から供給される撮像画像信号としてのRi値、Gi値、Bi値に対して、ターゲットデバイスの入出力特性に応じた補正、色域変換、及び使用デバイス21である自身の撮像装置160の入出力特性に応じた補正という3つの変換要素を含む色変換を行って、変換後のRGB信号、即ちRo値、Go値、Bo値を生成し、この変換後のRGB信号を記録したり、表示したり、出力できる。
なおこの場合、自身の撮像装置160の入出力特性とは、主に、撮像光学系161、撮像素子部162としての光学素子や撮像素子の特性と考えればよい。
そして画像信号処理部164でエミュレーション用3DLUT2を用いた色変換を行うことで、或るターゲットデバイスにおける色再現としての撮像画像信号を得ることができる。
例えばターゲットデバイスを他の種類の撮像装置とすれば、その撮像装置で撮像された色再現性を持った撮像画像信号を得ることができる。特にカメラ機器では、メーカーやモデルの違いにより色再現性が異なる。多くは光学素子や撮像素子の違いにより、色再現性が異なる。このため、他のカメラ機器をターゲットデバイスとすることで、他のカメラの色再現を持った撮像画像信号を得ることができる。
また、色変換処理の対象とする使用デバイス21は自身の撮像装置160として固定であるが、ターゲットデバイスとしては、多種の装置を選択できるようにすることもできる。即ち、各種のターゲットデバイスと自身の撮像装置160の組み合わせのそれぞれについて、エミュレーション用3DLUT2の係数群を上述したエミュレーション用3DLUTの生成方式により予め生成し、メモリ部169に記憶しておく。そして、ターゲットデバイスの選択に応じて、制御部166がメモリ部169から該当する係数群を読み出し、画像信号処理部164内のエミュレーション用3DLUT2の各格子点の係数を書き換えるようにする。このような手法により、複数のターゲットデバイスのうちの1つを選択して、そのエミュレーションを実行できることになる。
この撮像装置160を業務用のビデオカメラなどの映像コンテンツ制作のための撮像装置であるとし、それに色変換装置1としての機能を搭載することによれば、次のような利点も得られる。
例えば高性能な撮像光学系161や撮像素子部162を搭載したビデオカメラにおいて、エミュレーションモードとして、旧来のビデオカメラをターゲットデバイスとできるようにすれば、旧来のビデオカメラで撮像した場合と同様の色再現の撮像画像信号を得ることができる。このため撮像画像信号を用いた編集等のポストプロダクションにおいて、旧来のビデオカメラの色域に対応したワークフローを利用できる。また旧来のビデオカメラで撮像した映像素材との編集によるマッチングにも適している。
また新しい色域を使ったワークフローへの転換をスムーズにできることにもなる。
また、例えば、最終的に表示するデバイスと同じ色域をエミュレーションするようにすれば、最終的に表示するデバイスで表示したときに忠実な色を再現できる撮像画像信号を得ることができる。これによって例えばビデオカメラで完パケを作るようなワークフローも実現可能となる。
本発明の実施の形態の色変換装置及び3DLUT生成装置の説明図である。 実施の形態のエミュレーション用3DLUTの説明図である。 実施の形態の3DLUT生成装置のブロック図である。 実施の形態のエミュレーション用3DLUTの作成処理のフローチャートである。 実施の形態のエミュレーション用3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のエミュレーション用3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のエミュレーション用3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のLED補正3DLUTの作成処理のフローチャートである。 実施の形態のLED補正3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のLED補正3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のLED補正3DLUTの作成過程の説明図である。 実施の形態のLED補正3DLUTの作成過程の説明図である。 CRTモニタの入出力特性の説明図である。 LED液晶モニタの入出力特性の説明図である。 LED液晶モニタの入出力特性の説明図である。 LED液晶モニタの入出力特性の説明図である。 実施の形態の色変換装置1の使用例の説明図である。 実施の形態の色変換機能を備えた表示装置のブロック図である。 実施の形態の色変換機能を備えた印刷装置のブロック図である。 実施の形態の色変換機能を備えた撮像装置のブロック図である。 各種の表示デバイスの色域の説明図である。 3DLUTの説明図である。
符号の説明
1 色変換装置、2 エミュレーション用3DLUT、30 3DLUT生成装置、40 演算部、41 色域変換部、42 LUT演算部、43 メモリ制御部、50 メモリ部、51 ターゲットデバイス入出力特性データベース、52 色域データベース、53 使用デバイス入出力特性データベース、140 表示装置、150 印刷装置、160 撮像装置

Claims (8)

  1. 第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、上記第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の色変換を行う色変換装置において、
    入力された画像信号の信号値を、三次元ルックアップテーブルを用いて出力信号値に変換するとともに、
    上記三次元ルックアップテーブルは、
    上記第2の画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、
    上記第2の画像処理デバイスと上記第1の画像処理デバイスとの間の色域変換としての色変換と、
    上記第1の画像処理デバイスの入出力特性に応じた補正としての色変換と、
    としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定されたものであることを特徴とする色変換装置。
  2. 上記三次元ルックアップテーブルは、
    上記第2の画像処理デバイスの入出力特性に応じた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルについて、各出力値を上記第1の画像処理デバイスの色域に色域変換した値に書き換え、さらに各出力値を、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性の逆特性とされた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルを検索し、検索された値に書き換えて生成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーション方法として、
    上記第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の信号値について、
    上記第2の画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、
    上記第2の画像処理デバイスと上記第1の画像処理デバイスとの間の色域変換としての色変換と、
    上記第1の画像処理デバイスの入出力特性に応じた補正としての色変換と、
    としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定された三次元ルックアップテーブルにより色変換を行い、
    上記三次元ルックアップテーブルで色変換された出力信号値による画像信号を上記第1の画像処理デバイスにおいて使用することを特徴とするエミュレーション方法。
  4. 第1の画像処理デバイスにおいて、ターゲットデバイスとした第2の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのための、上記第1の画像処理デバイスで使用する画像信号の色変換に用いる三次元ルックアップテーブルの生成方法として、
    上記第2の画像処理デバイスの入出力特性に応じた入出力値を持つ三次元ルックアップテーブルを取得するステップと、
    上記三次元ルックアップテーブルについて、各出力値を上記第1の画像処理デバイスの色域に色域変換した値に書き換えるステップと、
    さらに上記三次元ルックアップテーブルの各出力値を、上記第1の画像処理デバイスの入出力特性の逆特性とされた入出力値を持つ他の三次元ルックアップテーブルを検索し、検索された値に書き換えるステップと、
    を備えることを特徴とする三次元ルックアップテーブルの生成方法。
  5. 画像信号についての処理を行う画像処理装置において、
    ターゲットデバイスとしての他の画像処理デバイスを用いた場合の色再現を行うエミュレーションのために、入力された画像信号の信号値を、三次元ルックアップテーブルを用いて出力信号値に変換することで、使用する画像信号の色変換を行う画像処理部を備えるとともに、
    上記三次元ルックアップテーブルは、
    上記ターゲットデバイスとした画像処理デバイスの入出力特性を再現するための色変換と、
    上記ターゲットデバイスとした画像処理デバイスの色域と、自己の色域の間の色域変換としての色変換と、
    自己の入出力特性に応じた補正としての色変換と、
    としての各色変換要素が含まれた入出力値が設定されたものであることを特徴とする画像処理装置。
  6. 入力された画像信号について、上記画像処理部で色変換を行って表示処理を行う表示装置であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 入力された画像信号について、上記画像処理部で色変換を行って印刷処理を行う印刷装置であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 画像撮像を行うとともに、撮像によって得た画像信号について上記画像処理部で色変換を行って記録処理又は出力処理を行う撮像装置であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
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