JP2013165353A - 画像補正装置、画像補正方法、及びプログラム - Google Patents

画像補正装置、画像補正方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の配信先が表示デバイスのデバイス特性に応じた画像変換機能を有していなくても、画像の配信側に負担をかけずに良好な見えの画像を表示できるようにする。
【解決手段】サーバ1のデバイス情報取得部103は、ユーザーの電子端末4の表示部401のデバイス特性情報を取得する。シミュレート画像生成部102は、取得されたデバイス情報を基に、画像データ記憶部105に記憶されている配信対象画像を表示部401で表示した画像をシミュレートしたシミュレート画像を生成し、配信対象画像とともにクリエータの電子端末3の表示部301に送る。クリエータは、シミュレート画像と配信対象画像とを比較し、必要に応じて配信対象画像を補正する。複数の電子端末4から表示部401のうち、例えば明度のずれが正方向、負方向に最大である2つの表示部における明度ずれを低減するように、配信対象画像を補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像補正装置、画像補正方法、及びプログラムに関する。
近年ではPC(パーソナルコンピュータ)、携帯端末、タブレット端末を利用して誰でも気軽にネットワークに接続することが可能であり、ネットワーク上のホームページを閲覧したり、ネットストアやネットオークションを通して商品を購入したりすることは日常的なことである。
しかし、実物とスキャナやデジタルカメラで取り込まれた画像は異なるものであり、実物と画像を比較した場合に違和感を覚えるケースが考えられる。そこで、画像イメージをウェブ(Web)上でも可能な限り忠実に再現するために、入力デバイスの特性と表示デバイスの特性を基にカラーマッチングを行う技術が既に知られている。
即ち、例えば特許文献1には、ネットワークを介して配信される画像をクライアント側(配信先)で良好に色再現可能とする目的で、サーバ側(配信側)からクライアント側にカラーチャートデータを提供し、クライアント側はそのカラーチャートをデジタルカメラで撮影し、オリジナルのカラーチャートデータの色情報と撮影されたカラーチャートデータとデジタルカメラのデバイス特性をサーバ側に送り、それらのデータから表示デバイスの特性を求めて、デバイス特性に基づいて画像を補正して提供する画像色再現システムが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された画像色再現システムでは、サーバはそれぞれのクライアントの表示デバイスのデバイス特性に基づいて画像変換を行ってデータを送信しなければならず、サーバ側の負担が大きいという問題がある。
上記システムの異なる構成の画像変換方法として、サーバ側で入力デバイス特性に応じて画像変換したデータを送信し、クライアント側で表示デバイス特性に応じた画像変換を行う方法もあるが、その場合にはそれぞれのクライアントが画像変換を行うシステムを有していなければならないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像の配信側に画像の配信先の各表示デバイスのデバイス特性に応じた画像変換処理を不要にするとともに、画像の配信先に表示デバイスのデバイス特性に応じた画像変換機能を不要にすることにより、画像の配信先が表示デバイスのデバイス特性に応じた画像変換機能を有していなくても、画像の配信側に負担をかけることなく、画像の配信先で良好な見えの画像を表示できるようにすることである。
本発明の画像補正装置は、画像の配信先に設けられる複数の表示デバイスのデバイス特性情報を取得するデバイス情報取得部と、前記デバイス情報取得部で取得された各表示デバイスのデバイス特性情報を基に、配信対象画像を配信先の各表示デバイスで表示した画像をシミュレートした複数のシミュレート画像を生成するシミュレート画像生成部と、表示されている複数のシミュレート画像に対する補正指示に基づいて、前記配信対象画像を補正する画像補正部と、を備えた画像補正装置である。
本発明によれば、画像の配信先が表示デバイスのデバイス特性に応じた画像変換機能を有していなくても、画像の配信側に負担をかけることなく、画像の配信先で良好な見えの画像を表示することができる。
本発明の第1の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の画像補正装置のハードウェアブロック図である。 図1に示す画像配信システムの機能ブロック図である。 図1に示す画像配信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の画像補正装置におけるデバイス特性情報取得画面を示す図である。 図5に示すデバイス特性情報取得画面を用いて得られた信号値をγ特性のグラフに変換した図である。 図1に示す画像配信システムにおける画像補正操作画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるデバイス情報取得部及びデバイス情報記憶部の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるシミュレート画像生成部の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置がRGB空間でシミュレート対象デバイスか否かを判定する方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置がHSL色空間でシミュレート対象デバイスか否かを判定する方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるシミュレート対象デバイスを記憶したデータベースを示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるシミュレート対象デバイスの選択及びシミュレート画像表示処理を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態の画像補正装置における画像補正部の機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムにおける補正限界設定画面の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムにおける画像補正操作画面上の警告表示を示す図である。 本発明の第4の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態の画像補正装置における画像補正部の機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムにおける画像補正操作画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
〈画像配信システムの構成〉
図1は本発明の第1の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの構成を示す図である。
この画像配信システムは、本発明の第1の実施形態の画像補正装置であり、この画像配信システム全体を制御するサーバ1、画像コンテンツを作成するクリエータの電子端末3、画像コンテンツを閲覧するユーザーの電子端末4a,4b,4c、及び画像補正に関わる情報量が膨大になった場合に、それらの情報を記憶するための補助記憶装置2を、LANやWANなどのネットワーク5で接続した構成となっている。
クリエータの電子端末3、及びユーザーの電子端末4a,4b,4cは、一般的なPCや携帯電話機、タブレット端末など、画像を作成・閲覧可能な電子端末であり、通常、複数台がネットワーク5に接続されている。またクリエータの電子端末3とユーザーの電子端末4a,4b,4cとの間には、基本的には明確な差は無く、その時の状況によってどちらになることも可能である。以下、ユーザーの電子端末4a,4b,4cを区別しない場合は電子端末4とする。
〈サーバのハードウェア構成〉
図2はサーバ1のハードウェアブロック図である。
サーバ1は、それぞれがバスに接続されたCPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、及びネットワークインターフェース14を備えている。
CPU10は、プログラムやコマンドに応じて各部を制御したり、必要な演算を行ったりする。RAM11はROM12やHDD13及び外部の補助記憶装置2から、プログラムを読み込んだり、画像データや各種パラメータの読み込み、書き込みを行ったりする。ROM12、HDD13は画像データやパラメータなど、処理で使用される各種データやプログラムを保持する。ネットワークインターフェース14はネットワーク5を介して外部機器と接続し、画像データやパラメータの入出力やプログラムの読み込み、配布などを行う。
〈画像配信システムの機能ブロック〉
図3は図1に示す画像配信システムの機能ブロック図である。
サーバ1は、画像補正部101、シミュレート画像生成部102、デバイス情報取得部103、画像配信部104、画像データ記憶部105、デバイス情報記憶部106を備えている。また、クリエータの電子端末3は表示部301及び入力部302を備え、ユーザーの電子端末4は表示部401及び入力部402を備えている。
〈画像配信システムの動作〉
図4は図1に示す画像配信システムの動作を示すフローチャートである。
カラー画像データ600(図3)が画像データ記憶部105に入力されると処理がスタートする。カラー画像データ600はデジタルカメラやスキャナなど種々の画像入力デバイスにより取り込まれたものである。
まずシミュレート画像生成部102が画像データ記憶部105に記憶された画像データを読み込む(ステップS1001)。次に、シミュレート画像生成部102が、デバイス情報記憶部106からユーザーの電子端末4の表示部(表示デバイス)401のデバイス特性情報を読み込む(ステップS1002)。このデバイス特性情報はデバイス情報取得部103によって各表示デバイスに関して予め取得してある。
《デバイス特性情報の取得方法》
図5はデバイス特性情報取得画面を示す図である。ここで示す例ではR(Red)、G(Green)、B(Blue)のガンマ特性(入出力特性)とグレーバランス、及びRGB各信号の最大輝度と白色点の色値からデバイス特性を求めている。デバイス特性情報取得の対象である表示デバイスのメーカー名、モデル名(機種名)は、ユーザーがメーカー名選択領域3010、モデル名選択領域3011に、自分が使用しているデバイスのメーカー、モデルを入力する。
各信号のガンマ特性は黒から最大輝度の間の複数の点が等間隔になるように調整することで得られる。例えばRの例で言えば、(0,0,0)から(255,0,0)の間で複数の点の見えが等間隔になるように、G=B=0で固定してRを動かして調整する。この例では白色点と最大輝度の間の3点を調整している。枠3017で囲まれた色が現在調整対象となっている色であり、R、G、Bの入力領域3012、3013、3014に入力された値に応じて表示される色が変化する。こうして枠3017に囲まれた色が3018、3019の中間の見えになるように値を調整する。図で示すようにR、G、Bの値にそれぞれ132、0、0が入力されている状態で、3018の色の方に近ければ3019の色に近づけるためRの値を下げ、逆に3018の色に近ければ3019の方に近づけるためにRの色を上げる。このように値を上下に調整して見えが中間になったところでOKボタン3015を押すことで、枠3017の色の値が決定される。キャンセルボタン3016を押せば実行中の調整は中止される。
図6は図5に示すデバイス特性情報取得画面を用いて得られた信号値をγ特性のグラフに変換したものである。このグラフにおいて、縦軸方向は横軸方向の信号値に対する出力信号のレベルで、黒が出力レベル0、最高輝度が出力レベル1となる。そしてその間の点は見えが等間隔になるように調整しているので、図5の例のように3点の場合には0.25、0.5、0.75となる。そして調整によって得られた信号値が、その出力レベルに対応する信号値となる。このようにしてγ特性を得ることができる。
G、BについてもRと同様に調整する。さらに見えを調整した後の同一出力レベルのR、G、Bの信号を足し合わせた色をスタートとして、その色が無彩色になるように各信号値を調整することで、グレーバランスの特性を取得する。グレーバランスを調整する際に、調整する信号の順番は、輝度への寄与を考慮して、B→R→Gとすることが望ましい。
また、各信号の最大輝度や白色点の値はメーカー、モデル名から表示デバイスの仕様に基づいて分かるので、ステップS1002と並行して若しくは事前にメーカーのウェブサイトなどから取得し、デバイス情報記憶部106に記憶しておく。
これら調整のためのプログラムはデバイス情報取得部103より提供され、クリエータの電子端末3の表示部301上、ユーザーの電子端末4の表示部401上に表示される。そして、調整結果がクリエータの電子端末3の入力部302、ユーザーの電子端末4の入力部402よりデバイス情報取得部103へと送られ、デバイス情報記憶部106に記憶される。
なお、ここで示した方法は簡易にデバイス特性情報を取得するための方法の一例であり、他にもより正確なデバイス特性情報を得る方法として、例えば特開2000−295483号公報に示されるように、予め出力してある色票と合うように表示デバイスに示されたカラーパッチを調整することでデバイス特性情報を得る方法や、特開2001−60082号公報に示されるように、表示デバイスに表示したカラーパッチをカメラやセンサで読み取ってデバイス特性情報を得る方法など、種々の従来技術を用いることができる。
図4の説明に戻る。次にシミュレート画像生成部102は、読み込んだ画像データとデバイス特性情報を基に、特定の表示デバイスの特性をシミュレートした画像を生成する(ステップS1003)。シミュレート画像の生成に関しては、例えば特開2004−192386号公報に記載された発明のように、入力色特性情報と表示デバイスの色特性情報、及び標準色空間特性情報を用いてカラーマッチング処理を行い、補正画像を生成する方法など既知の様々な技術によって実現可能である。この従来技術を適用した場合には、ユーザーの電子端末4a,4b,4cのデバイス特性情報と画像データを基に、CIEXYZやCIELabなどのデバイスに依存しない標準色信号に変換し、それをクリエータの電子端末3の表示部301のデバイス特性情報によって、その表示デバイスに適したデバイス依存信号に変換することで、シミュレート画像を生成できる。
次にシミュレート画像生成部102は、生成したシミュレート画像をクリエータの電子端末3の表示部301に供給し、表示部301はシミュレート画像を含む画像補正操作画面を表示する(ステップS1004)。
次いで画像補正部101は、画像補正が必要か否か、即ちクリエータが表示部301に表示された画像補正操作画面上のシミュレート画像を見て、画像補正を行う操作を実行するか否かを判断する(ステップS1005)。そして、画像補正が必要と判断した場合(ステップS1005:Yes)、画像補正部101が画像補正を行う(ステップS1006)。即ちオリジナル画像に対し、画像補正が施される。補正された画像から、再度デバイスをシミュレートした画像が生成され(ステップS1003)、表示される(ステップS1004)。ステップS1003〜S1006の処理は画像の見えが良好になるまで繰り返される。
《画像補正操作画面》
図7は画像補正操作画面の一例を示す図である。この画像補正操作画面には、オリジナル画像の表示領域3020、第1のデバイス(Device 1)のシミュレート画像の表示領域3021、第2のデバイス(Device 2)のシミュレート画像の表示領域3022、補正画像(Modulation Image)の表示領域3023が配置されている。
オリジナル画像はステップS1001で読み込んだカラー画像により表示される画像である。第1のデバイスのシミュレート画像は、オリジナル画像と第1のデバイスのデバイス特性情報から作成された、第1のデバイスにおけるオリジナル画像の見えを表す画像であり、第2のデバイスのシミュレート画像は、オリジナル画像と第2のデバイスのデバイス特性情報から作成された、第2のデバイスにおけるオリジナル画像の見えを表す画像である。補正画像はオリジナル画像に明度や彩度などの補正を施した画像である。第1のデバイス、第2のデバイスは、ユーザーの電子端末4a,4b,4cの表示部のうちの2つである。2つのデバイスの選択方法については後述する。
また、画像補正操作画面には、画像の補正範囲を選択するためのラジオボタン3024、補正項目を選択するための情報の入力領域3025、補正量を選択するためのスライド部材3026、各選択を確定させるためのOKボタン3027、及び各選択をキャンセルするためのキャンセルボタン3028が配置されている。
このように画像補正操作画面には、オリジナル画像、シミュレート画像、及び補正画像が並行して表示される。クリエータは表示された画像を比較して、どの範囲のどの要素をどの程度補正するかを決める。補正する範囲は画像全体なのか、画像の一部なのかを選択でき、一部の場合には色や領域によってその範囲を限定できる。
また、補正する要素としては、明度、彩度、色相、コントラスト、カラーバランスなど、一般的に用いられる様々な補正項目を利用できる。補正量を変更した場合には(ステップS1005:Yes)、補正画像がリアルタイムで変化し(ステップS1006)、それと同時にシミュレート画像が生成し直され(ステップS1003)、同様にリアルタイムで表示される(ステップS1004)。画像補正部101は補正済みの画像を画像データ記憶部105に記憶する。
このようにリアルタイムで変更される画像を確認しながら、補正画像、シミュレート画像がオリジナル画像と比較して違和感がなくなるように補正を行う。ここで重要なことは補正画像及び各シミュレート画像を確認しながら補正が行えることであり、補正の方法及びインターフェースはあくまで一例であり、他の形態を使用して良い。
画像の補正が完了すると(ステップS1005:No)、画像配信部104は、ユーザーの閲覧リクエストに応じて、画像データ記憶部105から画像を取り出してユーザーの電子端末4に配信する(ステップS1007)。ユーザーの電子端末4では、配信された画像が表示部401に表示される(ステップS1008)。
ステップS1005において、初めから画像補正が不要と判断された場合には、画像補正を行わず、ステップS1007、S1008が同様に行われ、ユーザーの電子端末4に画像が表示される。
ここで、画像補正操作画面に表示される2つのデバイスの選択方法について説明する。本実施形態では、配信システムを構成しているユーザーの各電子端末4a,4b,4cの表示部が2つずつ選択される。即ち、1回目に例えば電子端末4a,4bの表示部が選択され、必要に応じて補正が行われる。2回目には電子端末4cの表示部が選択され、必要に応じて補正が行われる。
図1に示すように、ユーザーの電子端末4が3台の場合は、以上で補正が終了することになるが、実際にはネットワーク5上にユーザーの電子端末4が多数存在するので、2つずつ選択し、必要に応じて補正する動作を繰り返す。
このように全てのユーザーの電子端末4のシミュレート画像を順次表示し、例えば明度補正の場合、明る過ぎる度合いが最大の表示部の明るさを低減し、暗過ぎる度合いが最大の表示部の暗さを低減するように、オリジナル画像を補正する。この補正画像を各ユーザーの電子端末4に配信すれば、どのユーザーの電子端末4でも良好な見えの画像が表示される。
以上のように、最初にどのユーザーの電子端末4の表示部401で見ても良好な見えになるように画像を補正しておくことで、閲覧のリクエストの度に表示部401のデバイス特性に合わせて画像変換をしないで済み、サーバ1の負担を軽減することができる。
[第2の実施形態]
〈デバイス情報取得部、デバイス情報記憶部、及びシミュレート画像生成部の機能ブロック図〉
図8は本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるデバイス情報取得部及びデバイス情報記憶部の機能ブロック図であり、図9は本発明の第2の実施形態の画像補正装置におけるシミュレート画像生成部の機能ブロック図である。これらの図において、図3(第1の実施形態)と同一又は対応する機能ブロックには図3と同一の参照符号が付されている。
本実施形態の画像補正装置全体の機能ブロック図及びハードウェアブロック図、並びに本実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの構成は第1の実施形態(図3及び図2、並びに図1)と同じである。第1の実施形態と比べた本実施形態の特徴は、シミュレート画像生成部が各表示デバイスのデバイス特性情報に基づいて、シミュレート対象デバイスを選択する機能を有することである。
図8に示すように、本実施形態では、デバイス情報取得部103がデバイス特性取得部1030及びシミュレートデバイス判定部1031を備えており、デバイス情報記憶部106がデバイス特性記憶部1060及びシミュレートデバイス記憶部1061を備えている。また、図9に示すように、シミュレート画像生成部102がデバイス特性選択部1020及び画像生成部1021を備えている。
〈画像配信システムの動作〉
図10は本発明の第2の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。
まずデバイス情報取得部103内のデバイス特性取得部1030が、デバイス情報記憶部106のデバイス特性記憶部1060から、各ユーザーの電子端末4の表示部401のデバイス特性情報を取得する(読み込む)(ステップS2001)。
次いで、デバイス情報取得部103内のシミュレートデバイス判定部1031が、取得されたデバイス特性情報を基に、その表示デバイスがシミュレート対象デバイスとなるか否かを判定する(ステップS2002)。
《RGB空間における判定方法》
図11はRGB空間でシミュレート対象デバイスか否かを判定する方法を説明するための図である。
シミュレート対象デバイスの一覧は、個々のデバイス特性データとは別にシミュレートデバイス記憶部1061に記憶される。この一覧は図5を用いて説明した方法により取得することができる。
シミュレート対象となるか否かの判定は、色空間を一定領域毎に分割して、各領域に含まれる代表色の標準色信号と、基準の標準色信号を比較して、その差が最大であるか否かによって行われる。ここで標準色信号とはCIEXYZ、CIELabなどのデバイスに依存しない色信号を指しており、基準の標準色信号とはsRGBやAdobeRGBといった、パソコンやディスプレイ、カメラなどの一般的な表示・撮像機器における、色再現の一致を図るための色空間の国際標準規格に基づいた値や、もしくは現行の一般的な表示デバイスの特性に基づいた任意の値を予め設定しておいたものである。
前記の判定に用いる色空間としては、例えば図11Aに示すようなRGB空間を使うことができる。第1の実施形態で例示した特開2000−295483号公報に記載された方法を用いてデバイス特性情報を取得した場合には、表示デバイスプロファイルを生成することができる。表示デバイスプロファイルには特徴点のRGBとCIELabとの関係が記録されている。
図11Aの線の交点に当たる部分(黒丸を付した位置)が代表色としての特徴点である。このRGB空間全体を1つ以上の特徴点を含む複数の領域に分割する。図11AではR、G、Bの方向それぞれを2分割している(実線部分に相当)。
分割されたそれぞれの領域に関して、領域内に含まれる特徴点のRGBと対応する標準色信号を表示デバイスプロファイルから取得し、基準の標準色信号とのCIELabにおける明度L、彩度C、色相Hのそれぞれの差を求める。
図11Bはデバイス1の表示デバイスプロファイルを示す図である。この図の横軸、縦軸はそれぞれCIELabにおけるa、bを表す。また、黒色の菱形は基準の標準色信号であるsRGBの特徴点をCIELab空間にプロットしたものであり、白丸はデバイス1におけるRGBの特徴点をCIELab空間にプロットしたものである。
ここでは基準の標準色信号をsRGBとした。基準の標準色信号にはsRGB、AdobeRGBなどの規格が決まっており、特性を取得したデバイスに適したものを適宜設定することが望ましい。
こうして得られた明度L、彩度C、色相Hの差が記憶されている値より大きかった場合には、記憶されている値が得られた値に書き換えられる。これにより、明度L、彩度C、色相Hのそれぞれの差が最大の表示デバイスがシミュレート対象デバイスとなり、それぞれの差の値がシミュレート対象データとして記憶される。
《HSL空間における判定方法》
図12はHSL空間でシミュレート対象デバイスか否かを判定する方法を説明するための図である。
HSL空間とは、明度L、彩度S、色相Hで表される色空間である。このHSL空間をRGB空間の時と同様に一定領域毎に区切る。図12AではL方向が3分割、S方向が2分割、H方向が12分割となっている(実線部分に相当)。線の交点部分が特徴点である。
この特徴点に対応する標準色信号をまず求める。RGBとHSLの変換は変換式が定義されており一意に変換することができるので、表示デバイスプロファイルに記録されたRGBとCIELabの関係から、HSLとCIELabの関係も求められる。HSLの点に対応するRGBの点がない場合には、周囲の点を用いて補間を行うことで算出できる。補間には種々の補間演算を用いることができ、一般的なものには立方体補間や三角柱補間、四面体補間などがある。
図12Bはデバイス1の表示デバイスプロファイルを示す図である。この図の横軸、縦軸はそれぞれCIELabにおけるa、bを表す。また、黒色の菱形は基準の標準色信号であるsRGBの特徴点をCIELab空間にプロットしたものであり、白丸はデバイス1におけるRGBの特徴点をCIELab空間にプロットしたものである。
この表示デバイスプロファイルを用いて、RGB空間の場合と同様に明度L、彩度C、色相Hの差が差を求め、記憶されている値より大きければ、求められた値により記憶されている値が書き換えられる。
《シミュレート対象デバイスを示すデータ》
図13はシミュレート対象デバイスを記憶したデータベースを示す図である。ここではHSL空間の場合のシミュレート対象デバイスのデータ構成を示している。このデータベースはシミュレートデバイス記憶部1061に設けられている。
シミュレート対象デバイスの情報は、分割された色領域毎の明度L、彩度C、色相Hの正方向、負方向に関して各々記憶されている。ここには図12の例に合わせてL:3分割、S:2分割、H:12分割の場合を示しており、全データ数は3×2×12×2(正負)=144になる。
この図において、例えば最上部に図示されているH=0、S=High、L=Highの領域の場合、ΔH(色相差)については、正方向はデバイス3(Dev3)、負方向はデバイス8(Dev8)が最大、ΔC(彩度差)については、正方向はデバイス3(Dev3)、負方向はデバイス10(Dev10)が最大、ΔL(明度差)については、正方向はデバイス6(Dev6)、負方向はデバイス15(Dev15)が最大になっている。
ここにはデバイスの識別子のみ記憶されており、それぞれのデバイス特性情報は別に個々に記憶されている。この色空間の分割数は選択されるデバイスの精度やサーバのリソースなどを考慮して適宜変更することができる。
図10の説明に戻る。シミュレート対象デバイスか否かの判定の後、シミュレート画像生成部102内のデバイス特性選択部1020は、画像データ記憶部105から画像データを読み込み(ステップS2003)、画像データに基づいてシミュレートするデバイス特性を選択する(ステップS2004)。
《シミュレート対象デバイスの選択及びシミュレート画像表示処理》
図14はシミュレート対象デバイスの選択及びシミュレート画像表示処理を説明するための図である。
まずクリエータが、画像補正操作画面に表示されているオリジナル画像から補正対象となる色を選択すると、その色信号値が抽出され、シミュレート対象データを判定する色空間に応じて変換される。ここでは、HSL空間の色信号値であるH=240、S=0.8、L=0.6に変換されている。
変換された色信号値は色空間と照合され、どの分割領域に属するデータであるか判定される。そして、判定結果を基にシミュレート対象デバイスを記憶したデータベースからシミュレート対象となるデバイスの特性情報を取得する。
ここでは、H=240、S=High、L=Midの分割領域に属すると判定されている。シミュレート対象デバイスを記憶したデータベースでは、ΔHについては、正方向はデバイス3(Dev3)、負方向はデバイス8(Dev8)が最大、ΔCについては、正方向はデバイス3(Dev3)、負方向はデバイス10(Dev10)が最大、ΔLについては、正方向はデバイス6(Dev6)、負方向はデバイス15(Dev15)が最大である。
このように複数のデバイス特性情報が抽出されるが、必ずしも全てのデバイスをシミュレートする必要はなく、調整項目やクリエータの意図に応じて、ΔH、ΔC、ΔLに対応するデバイスのシミュレーション画像を個別に表示したり、同時に表示したりするなど、自由に切り替えることができる。
図10の説明に戻る。こうして得られたデバイス特性情報を用いて、画像生成部1021がシミュレート画像を生成する(ステップS2005)。以後のステップであるステップS2006〜S2010は第1の実施形態(図4)におけるステップS1004〜S1008と同様である。
以上のように、本発明の第2の実施形態の画像補正装置によれば、画像データに応じてシミュレートする表示デバイスを色のずれが大きいものに限定することで、ネットショッピングなど多数の表示デバイスが存在する場合でも、膨大な数の表示デバイスをシミュレートして補正する必要がなくなり、必要最小限の手間で良好な画像補正が可能となる。
[第3の実施形態]
〈画像補正部の機能ブロック〉
図15は本発明の第3の実施形態の画像補正装置における画像補正部の機能ブロック図である。これらの図において、図3(第1の実施形態)と同一又は対応する機能ブロックには図3と同一の参照符号が付されている。
本実施形態の画像補正装置全体の機能ブロック図及びハードウェアブロック図、並びに本実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの構成は第1の実施形態(図3及び図2、並びに図1)と同じである。
図15に示すように、画像補正部101は補正限界設定部1010及び補正部1011を備えている。本実施形態の特徴は、補正限界設定部1010により補正量を限定することで、補正部1011により補正された画像がオリジナル画像から大きく異なってしまうことを防ぐようにしたことである。
〈画像配信システムの動作〉
図16は本発明の第3の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。
この図において、ステップS3001〜S3006では、図10(第2の実施形態)におけるステップS2001〜S2006と同様に、取得したデバイス特性情報の中からシミュレートするデバイス特性情報を決定し、シミュレートした画像を生成して表示する。
また次のステップS3007でも図10におけるステップS2007と同様に、画像の補正が必要か否かを判定する。判定の結果、必要な場合には(ステップS3007:Yes)、補正限界設定部1010が補正限界を設定する(ステップS3008)。
《補正限界設定画面》
補正限界とは過度の補正を防ぐために設定するもので、例えば色差(ΔE=√{(ΔL)+(Δa+(Δb}、明度差(ΔL)、彩度差(ΔC)、色相差(ΔH)などに対して設定する。
図17は補正限界設定画面の一例を示す図である。この補正限界設定画面には、ΔEの補正限界設定値入力領域3040、ΔHの補正限界値設定領域3041、ΔLの補正限界値設定領域3042、ΔCの補正限界値設定領域3043、OKボタン3044、及びキャンセルボタン3045が表示されている。
必ずしも全ての項目について設定する必要はなく、画像データの内容などに応じて自由に選択することができる。ここで示した例の場合、色差が5、色相が10以内の調整にしなければならないことを意味する。ちなみに設定できる項目はここで示したものに限定されず、例えばコントラストなど、装置に合わせて適宜追加したり、削除したりすることができる。
図16の説明に戻る。こうして補正限界が設定されると、次に補正部1011が画像の補正を行い(ステップS3009)、次いで補正部1011が、画像の補正量が設定された補正限界の範囲内であるか否か判定する(ステップS3010)。
判定の結果、補正量が補正限界を超えていた場合には(ステップS3010:No)、図18に示すように、画像補正操作画面上に警告表示画像3029を表示することで、クリエータに対して警告を行うと共に、どの程度補正限界をオーバーしているのかを提示し、再度画像の補正を行わせる(ステップS3009)。
一方、補正量が補正限界の範囲内の場合には(ステップS3010:Yes)、補正後の画像データを用いて再度シミュレート画像を生成し(ステップS3005)、画像を表示する(ステップS3006)。
ステップS3005〜S3010は画像の見えが良好になるまで繰り返され、補正が完了すると、以降は第1の実施形態及び第2の実施形態と同様にユーザーの電子端末4への画像配信(ステップS3011)、表示部401での表示(ステップS3012)が行われる。
このように、本発明の第3の実施形態によれば、補正範囲を限定することで、補正画像がオリジナル画像から大きく異なってしまうことを防ぐことができる。
[第4の実施形態]
〈画像補正部の機能ブロック〉
図19は本発明の第4の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの機能ブロック図であり、図20は本発明の第4の実施形態の画像補正装置における画像補正部の機能ブロック図である。これらの図において、図3(第1の実施形態)、図15(第3の実施形態)と同一又は対応する機能ブロックには、図3、図15と同一の参照符号が付されている。
本実施形態では、補正限界を設定するとともに、クリエータにより補正値が補正限界を超えることが繰り返されたとき、シミュレート画像の生成対象である表示デバイスのデバイス特性情報を削除することで、特性が極端に偏っていたり、故障していたりする表示デバイスに関して、毎回補正を試みる手間を減らすようにしたことが特徴である。
図19に示すように、本実施形態の画像補正装置であるサーバ1は、図3(第1の実施形態)のサーバ1に対して、警告表示部107を付加したものである。また、図20に示すように、本実施形態の画像補正装置における画像補正部101は、図15(第3の実施形態)の画像補正部101に対して、補正除外判定部1012を付加したものである。
〈画像配信システムの動作〉
図21は本発明の第4の実施形態の画像補正装置を含む画像配信システムの動作を示すフローチャートである。
この図において、ステップS4001〜S4009、S4018、及びS4019は、図16(第3の実施形態)のステップS3001〜S3009、S3011、及びS3012と同じであるから、説明を省略する。
ステップS4010では、図16におけるステップS3010と同様に補正限界範囲内か否かを判定する。判定の結果、補正限界範囲内であった場合は(ステップS4010:Yes)、第3の実施形態と同様に補正限界に収まるように再度補正を実施する。即ち、ステップS4005〜S4010を画像の見えが良好になるまで繰り返す。
一方、補正限界範囲外であった場合は(ステップS4010:No)、補正除外判定部1012は、クリエータがシミュレートしたデバイスが補正除外デバイスか否か判定する(ステップS4011)。
詳細については後述するが、画像補正操作画面上で、オリジナル画像とシミュレート画像を比較した際に、差が大きすぎて、そのデバイスに合わせて補正を行うと他のデバイスで良好な見えを保てない場合、そのデバイスは補正除外デバイスであると判定する。
判定の結果、補正除外デバイスでなかった場合には(ステップS4011:No)、補正限界に収まるように再度補正を実施する(ステップS4009)。
一方、補正除外デバイスと判定された場合(ステップS4011:Yes)、デバイス情報記憶部106において、シミュレート対象となっていたデバイスの情報の補正除外回数を1インクリメントする(ステップS4012)。これにより、個々のデバイスの特性を記憶したデバイス特性記憶部1060に過去の累積補正除外回数が記憶される。
次に補正除外判定部1012は、デバイス情報記憶部106に記憶されている補正除外回数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS4013)。この閾値は特定のデバイスが極端に偏った特性を持っていたり、故障していたりしないか判定するための値であり、画像補正装置の作成者、管理者が任意の値に設定、変更できるものである。
判定の結果、補正除外回数が閾値以上であった場合(ステップS4013:Yes)、補正除外判定部1012は、デバイス情報記憶部106に記憶されている対象のデバイス特性情報を削除し(ステップS4014)、警告表示部107は、対象デバイスを使用しているユーザーにデバイス特性が偏っているか、もしくはデバイスが故障している旨の警告を表示する(ステップS4015)。
補正除外回数が閾値未満であった場合は(ステップS4013:No)、補正除外判定部1012は、デバイス情報記憶部106に累積除外回数を記憶する(ステップS4016)。
ステップS4015又はS4016を実行した後に、デバイス情報記憶部106において、補正除外と判定されたデバイスを除いた中で、最も差の大きいデバイスをシミュレート対象デバイスとして選択し(ステップS4017)、ステップS4005に戻る。
このように、補正除外デバイスだと判定された場合(ステップS4011:Yes)であっても、たまたまその時に補正していた画像との相性が悪く、補正範囲内に収められなかった可能性もあると思われるので、除外された回数が少ない場合(ステップS4013:No)には、その画像を補正する時だけ一時的に対象のデバイスから外す(ステップS4017)という対応を取り、色々な画像で何度も何度も除外デバイスと判定されている場合(ステップS4013:Yes)には、そのデバイスの特性がおかしいと思われるので、デバイス特性情報を図13のリスト自体から削除してしまい(ステップS4014)、以降の補正では使用しないようにする。
《画像補正操作画面》
図22は、図19におけるクリエータの電子端末3の表示部301に表示される画像補正操作画面を示す図である。この図において、図7(第1の実施形態)と同じ部分には図7と同じ参照符号が付されている。
図示のように、デバイス1のシミュレート画像の外側に枠3033を付加し、このデバイスを補正対象から除外するか否かをクリエータに促している。クリエータがボタン3031を押下するとデバイス1が補正対象から除外され、ボタン3032を押下するとデバイス1が補正対象から除外されない。
この画像補正操作画面は、図21のステップS4011で補正除外デバイスであると判定された場合(ステップS4011:No)に表示される。そして、クリエータがボタン3031を押下した場合、ステップS4012に進み、ボタン3032を押下した場合、S4009に進む。
以上の処理のように、本発明の第4の実施形態の画像補正装置によれば、何度も補正不可能と判断された表示デバイスのデバイス特性情報を削除することで、特性が極端に偏っていたり、故障していたりする表示デバイスに関して、毎回補正を試みる手間を減らすことができる。
1…サーバ、3…クリエータの電子端末、4、4a,4b,4c…ユーザーの電子端末、101…画像補正部、102…シミュレート画像生成部、103…デバイス情報取得部、104…画像配信部、105…画像データ記憶部、106…デバイス情報記憶部、107…警告表示部、301…クリエータの電子端末の表示部、401…ユーザーの電子端末の表示部、1010…補正限界設定部、1011…補正部、1012…補正除外判定部、1020…デバイス特性選択部、1021…画像生成部、1030…デバイス特性取得部、1031…シミュレートデバイス判定部。
特開2004−32399号公報

Claims (9)

  1. 画像の配信先に設けられる複数の表示デバイスのデバイス特性情報を取得するデバイス情報取得部と、
    前記デバイス情報取得部で取得された各表示デバイスのデバイス特性情報を基に、配信対象画像を配信先の各表示デバイスで表示した画像をシミュレートした複数のシミュレート画像を生成するシミュレート画像生成部と、
    表示されている複数のシミュレート画像に対する補正指示に基づいて、前記配信対象画像を補正する画像補正部と、
    を備えた画像補正装置。
  2. 請求項1に記載された画像補正装置において、
    各表示デバイスのデバイス特性情報を基に、シミュレート画像を生成する対象の表示デバイスを選択するシミュレート対象デバイス選択部を有し、前記シミュレート画像生成部は、前記シミュレート対象デバイス選択部により選択された表示デバイス用のシミュレート画像を生成する画像補正装置。
  3. 請求項2に記載された画像補正装置において、
    前記シミュレート対象デバイス選択部は、前記デバイス特性情報における標準色信号と基準の標準色信号との差を算出する算出部と、前記算出部により算出された差が最大の表示デバイスをシミュレート対象デバイスと判定する判定部とを有する画像補正装置。
  4. 請求項3に記載された画像補正装置において、
    前記判定部は、複数領域に分割された色空間の領域毎にシミュレート対象デバイスか否かを判定する画像補正装置。
  5. 請求項4に記載された画像補正装置において、
    前記シミュレート画像生成部は、前記配信対象画像に含まれる色信号が、複数分割された色空間のいずれに含まれるかを判定し、その判定結果に基づいてシミュレート対象デバイスの特性情報を選択するデバイス特性選択部と、前記デバイス特性選択部により選択されたデバイス特性情報に基づきシミュレート画像を生成する画像生成部とを備えた画像補正装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された画像補正装置において、
    前記画像補正部は、補正可能な限界量を設定する補正限界設定部と、補正限界の範囲内で色補正を行う補正部とを備えた画像補正装置。
  7. 請求項6に記載された画像補正装置において、
    前記画像補正部は、さらにシミュレートしている表示デバイスが、その他の表示デバイスと両立して、良好な見えを保ちつつ補正することが不可能な場合に補正対象から除外する補正除外判定部を備えた画像補正装置。
  8. 画像の配信先に設けられる複数の表示デバイスのデバイス特性情報を取得するデバイス情報取得工程と、
    前記デバイス情報取得工程で取得された各表示デバイスのデバイス特性情報を基に、配信対象画像を配信先の各表示デバイスで表示した画像をシミュレートした複数のシミュレート画像を生成するシミュレート画像生成工程と、
    前記シミュレート画像生成工程で生成された複数のシミュレート画像を表示するシミュレート画像表示工程と、
    前記シミュレート画像表示工程で表示された複数のシミュレート画像に対する補正指示に応じて、前記配信対象画像を補正する画像補正工程と、
    を備えた画像補正方法。
  9. コンピュータを、請求項1〜7のいずれかに記載された画像補正装置の各部として機能させるためのプログラム。
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