JP2007096797A - 色域圧縮装置、色域圧縮方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

色域圧縮装置、色域圧縮方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的少ないデータサイズの三次元LUTを用いても高画質を保つことのできる色域圧縮手法の提供。
【解決手段】R、G、Bの入力データについて、それぞれ一次元LUT31,32,33で変換を行い、各一次元変換の後、三次元LUT41での三次元変換を行う。一次元LUTでの変換において空間補正精度を上げる変換を行うことで、三次元LUTが、変換係数の比較的少ないものであっても高精度な色域変換が可能となる。一次元変換については、三次元変換における変換係数の共通成分を抽出したものとし、三次元LUTでは、R、G、Bの各色データについての共通な一次元変換成分を除いた係数成分での三次元変換を行うようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、異種デバイスや異種メディアの間での適切な色再現を実現する、いわゆるカラーマネージメントシステムで利用できる色域圧縮装置、色域圧縮方法、プログラム、記録媒体に関するものである。
特開2004−248066号公報 特開2001−144981号公報 特開平09−261499号公報 特開平09−130627号公報
異種デバイス、異種メディア間で色再現を実現するためには、入出力デバイスの色域の違いを補正する必要があり、この技術のことを色域圧縮と呼ぶ。例えば画像表示を行う表示出力デバイスとしてはCRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ、液晶パネルなどが存在し、またプロジェクタにはいわゆるDLP方式、SXRD方式など、液晶パネルにはLEDバックライト方式など、多様なタイプのものが存在する。そしてこれらはそれぞれが再現可能な色域として異なる色域を有している。
例えば図10に、上記のような各種の表示出力デバイスをデバイスA・・・デバイスEとして、それらの色域の差をXYZ色度図で例示している。
このように表現可能な色域はデバイスによって異なるため、例えば或る画像信号を或る表示出力デバイスで表示させる際には、画像信号をその表示出力デバイスに応じた色域に補正することが必要である。
色域の圧縮(色域の変換)を行う場合、(数1)のように3×3の行列係数により変換するのが一般的である。
Figure 2007096797
しかし、加法混色から減法混色またはその逆に変換する場合は、その色立体モデルの構造が違うため、一意的な3×3の行列式では変換不可能である。
また、三原色色分解光学系においても負の成分を補完する分光特性のために、色空間上に歪みが生じて変換に無視できぬ誤差が生じてしまう。
このように多様な色域を精度よく変換する場合には、色空間を三次元ルックアップテーブルを参照することにより変換するのが一般的である。
例えば図11のように、R,G、Bを軸とする正方立方体の三次元ルックアップテーブル(以下、ルックアップテーブルを「LUT」、三次元ルックアップテーブルを「3DLUT」と記す)を考える。この3DLUTでは、入力されるR、G、B値を各軸上でそれぞれ17個の係数ポイント(3D骨格の格子点)に分割しており、17×17×17の変換テーブル係数のテーブルを構成している。つまり●を付した格子点が17×17×17=4913個存在し、それぞれの格子点に出力R、G、B値、もしくは出力R、G、B値を導く係数値が記憶されているものである。つまり入力RGB値から或る格子点を参照することで色域圧縮された出力RGB値が得られる。
ここで、入力R、G、B値が、それぞれ8ビットデータとされている場合、その入力値の量子化語長に合わせて、本来は3DLUTの各軸の係数ポイント(格子点)の数は256個であることが望ましい。つまり256×256×256の3DLUTを構築することが望ましい。
ところがその場合、256×256×256=16777216であり、つまり3DLUTは、R、G、Bそれぞれについて、約1677万個のデータを持つ膨大なサイズとなる。
これだけの量の変換テーブル係数を持つことは、ハードウェアの実装およびコストが問題となるのみでなく、さらに変換テーブル係数の量の多さから、取り扱いに問題が生じ、たとえば、係数データの受け渡し方法、処理時間などシステムや、作業者の大きな負担となってしまう。
このような事情から、各軸上の係数を17×17×17ぐらいに間引き、その間を補完して変換係数を求めるのが一般的である。
しかしこの場合でも17×17×17=4913個のRGB値が必要であり、必ずしも少ない係数とはいえない。そして係数が多い割には立体空間を各辺17の係数ポイントに分割しているものであるため、補間による歪みが生じる可能性が高い。
たとえば変換係数の非線形量が多い場合、その係数の前後の変化量が多いためにその係数点で平滑性が失われ、画像のグラデーションに不均一性、または色歪みが生じ画質を劣化させてしまい問題になっていた。
画質を優先する場合は、係数データ数を多くし、たとえば、32×32×32、或いは64×64×64などの3DLUTを用いて変換画質をあげることが行われるが、前述のごとくデータ量の拡大に伴った諸問題が生ずることとなる。
そこで本発明は、色域圧縮において、比較的少ないデータサイズの3DLUTを用いつつ、より変換画質の向上を実現することを目的とする。
本発明の色域圧縮装置は、第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮装置において、上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データ(例えばRGB三原色におけるRデータ、Gデータ、Bデータ)を、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換手段と、上記一次元変換手段で一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換手段とを備える。
また上記第1の一次元ルックアップテーブルは、上記第1の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行うように形成され、上記第2の一次元ルックアップテーブルは、上記第2の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行うように形成され、上記第3の一次元ルックアップテーブルは、上記第3の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元成分の変換を行うように形成される。そして上記三次元ルックアップテーブルは、上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換において、上記第1,第2,第3の色データについての上記共通な一次元変換成分を除いた三次元変換成分の変換を行うように形成されている。
また上記共通な一次元変換成分の変換は、三次元係数の1軸に対して各格子点の他の2軸の格子点の統計値又は相関値を計算して得た係数値による変換である。
また上記第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルにおける一次元変換軸の変換係数の数は、上記三次元ルックアップテーブルの各変換軸の変換係数の数(格子点の数に相当)より多数とされている。
本発明の色域圧縮方法は、第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮方法において、上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データを、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換ステップと、上記一次元変換ステップで一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換ステップとを備える。
また本発明のプログラムは、この色域圧縮方法を演算処理装置に実行させるプログラムであり、本発明の記録媒体は、該プログラムを格納した記録媒体である。
即ち本発明の色域圧縮の手法は、第1の色域の入力画像データとしての、例えばR、G、Bの入力データについて、それぞれ第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルで変換を行う。そして各一次元変換の後、三次元ルックアップテーブルでの三次元変換を行う。
一次元ルックアップテーブルでの変換において空間補正精度を上げる変換を行うことで、三次元ルックアップテーブルが、変換係数の比較的少ないものであっても高精度な色域変換が可能となる。
一次元変換については、三次元変換における変換係数の共通成分を抽出したものとすればよい。またその場合、三次元ルックアップテーブルでは、第1,第2,第3の色データについての共通な一次元変換成分を除いた係数成分での三次元変換を行うようにすればよい。
また上記第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルにおける一次元変換の変換係数の数は、上記三次元ルックアップテーブルの各変換軸の変換係数の数より多数とされていることで、データ量の少ない一次元変換の段階で変換精度を上げ、これによって比較的変換係数の数の少ない三次元ルックアップテーブルを用いたままで、高品質な色域変換が可能となる。
本発明によれば、比較的少ないデータサイズの三次元ルックアップテーブルを用いた色域圧縮において、変換画質の向上を実現することができる。つまり大規模な三次元ルックアップテーブルを用いることによる問題を生じさせずに、精度の高い色域圧縮が可能となるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を説明するが、まず図1により色域圧縮を行うシステム例について述べる。
図1は多様なソースからの映像を編集し、所定の出力デバイスに出力したり、メディアを作成するシステムの映像編集システム例である。図中、CMS(Color Management System)ボックス57、59,62,63,64,65は、後述する色域圧縮装置1を備えた部位であり、それぞれ所要の色域圧縮を行うことになる。
図1における映像ソース51,52,53,54は、それぞれ映像信号ソースとなる多様な機器を表している。例えばデジタルカメラ装置、フィルムスキャナ装置、コンピュータグラフィックス装置、テレシネ装置などである。
これらの映像ソース51,52,53,54で得られるデジタル映像データは、直接編集システム56に供給されたり、或いはメディア/サーバシステム55を介して編集システム56に供給される。
例えばメディア/サーバシステム55に格納された映像データをモニタ装置58で表示させる場合は、その映像データはCMSボックス57で色域圧縮されてモニタ装置58に供給される。この場合は、映像ソース52,53,54におけるそれぞれ固有の色域の映像データを、モニタ装置58で再現するためにモニタ装置58の色域に合わせるように色域圧縮が行われるものとなる。
編集システム56では、映像ソースから供給された映像データに対して各種編集処理を行い、編集結果をマスターメディアに記録する。例えば編集処理により映像コンテンツとしてのデータストリームを作成し、映像コンテンツのマスターメディアを作成する。
この編集システム56における編集作業前、途中、編集作業後等の各時点の映像のモニタリングがモニタ装置60で行われるが、この場合もCMSボックス59で色域圧縮が行われ、編集システム56で使用されている映像データが、モニタ装置60で再現可能な色域に変換されてモニタ装置60に供給される。
マスターメディア61に記録された映像データは、目的に応じて、各種出力デバイスで出力されたり、各種メディアに記録される。
出力デバイス66,67としては、例えばプロジェクタ装置、液晶パネル表示装置、或いはフィルムレコーダ、テレビジョン装置などが考えられる。もちろん動画表示或いは記録デバイスだけでなく、プリンタ装置なども想定される。
また、メディア68,69としては、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアや、テープメディア、HDD(Hard Disc Drive)、固体メモリメディアなどが想定される。
マスターメディア61に記録された映像データを、これら出力デバイス66,67に供給して表示させたり印刷させたりする場合、その出力デバイス66,67に応じた色域圧縮がCMSボックス62,63で行われる。
またマスターメディア61に記録された映像データを、メディア68,69に記録する場合も、CMSボックス64,65で色域圧縮が行われる。
例えばこの図1のシステムのように色域圧縮が行われることで、それぞれのモニタ装置や出力デバイスで、その装置に応じた適切に色再現がなされ、また適切な色再現の状態で映像データの記録が行われる。特には、出力デバイス66,67やメディア68,69等に応じて色域圧縮が行われることで、1つのマスターメディア61により、各種出力機器の色域に応じた映像データを提供できることもなる。
実施の形態の色域圧縮装置の構成例を図2に示す。
図2の色域圧縮装置1は、入力部2,1Dテーブル部3、3Dテーブル部4、出力部5を有して構成される。
入力部2には色域圧縮を行う対象の映像データとして、R値、G値、B値が入力される。入力部2は入力映像データのRGB値を1Dテーブル部3に受け渡す。
1Dテーブル部3は、R値、G値、B値のそれぞれに対応してR値用の一次元ルックアップテーブル31(以下、R用1DLUT)、G値用の一次元ルックアップテーブル32(以下、G用1DLUT)、B値用の一次元ルックアップテーブル33(以下、B用1DLUT)を備える。そして1Dテーブル部3は、これらの1DLUT31,32,33を参照して、入力されるR値、G値、B値を一次元変換し、出力する。
3Dテーブル部4は、R軸、G軸、B軸により立方体構造とされる三次元ルックアップテーブル(3DLUT)41を備える。例えば図3に3DLUT41の例を示す。なお、ここでは説明の簡略化のため、変換係数として各軸について5×5×5の3DLUTを示している。そしてこの場合、●で示す各格子点において、変換出力値としてのRGB各値が記憶されている。この場合125個の格子点が存在する。つまりそれぞれ5分割されたR、G、B各値の組み合わせに応じて125個の出力R、G、B値、もしくは出力R、G、B値を導く係数値が記憶された変換テーブルである。なお、例えば8ビットのR、G、B値入力を想定した場合、各軸の変換係数の数を17×17×17の3DLUTとすることなどが好適である。
3Dテーブル部4は、1Dテーブル部3から入力されるR値、G値、B値から1つの格子点(変換係数ポイント)を参照し、出力するR’値、G’値、B’値を得る。
出力部5は、3Dテーブル部4で得られたRGB値の映像データ、つまり色域圧縮がなされた映像データを、例えばモニタ装置などの外部デバイスに出力する。
この構成において、各1DLUT31,32,33、及び3DLUT41は次のように変換係数が設定されている。
3DLUT41における入力R値の軸と、R用1DLUT31について考える。
図4に示すように、3DLUT41のR軸を基準にしてみると、それぞれ5つの格子点によるR軸の一次元系列として系列A、系列B・・・系列Yの25単位の系列が存在する。各系列は、それぞれG値及びB値を固定としたときのR値の入出力値の変換係数をもつ系列である。
この25個の系列のうち、系列A〜系列EのR値の変換係数を示したものが図5である。図5は横軸を入力R値、縦軸を出力R値としている。また3DLUT41では1つの系列の変換係数は5つ、つまりR値の最小値から最大値までが5段階に分けられるものであるが、図5では1つの系列に付き11個の変換係数の状態としている。この場合、R値の最小値から最大値までが11段階にわけられるものであるが、各段階を最小値0、最大値1として、1/10、2/10・・・で示している。
但し、この図5における各系列の変換係数は、本例のように1DLUTを用いるものではなく、従来のように3DLUTのみで色域変換を行うことを想定した場合の変換係数である。
図5のようにR値についての各変換係数は系列毎に異なる。図示していないが系列Yまでの各系列もそれぞれ異なるものとなる。
ここで、系列A〜系列Yについて、各段階での値の統計値・相関値(例えば:分散値)を計算した結果、図6のようになったとする。これは、R値についての平均的な変換係数を示すものであり、つまり三次元変換にかかる各系列のR値の変換係数の共通な一次元成分であるといえる。
R用1DLUT31は、この図6のような一次元成分での11段階の変換係数によるR値の変換を行うものとされる。
一方、図4の3DLUT41における各系列のR値については、1DLUT31での変換を考えなければ図5のような変換係数値となるものであるが、本例の場合、1DLUT31で図6の変換係数で各系列での共通成分が既に変換されたR値が3DLUT41に対するR値として入力される。すると、各系列においては、図5に示すような変換係数と、図6の共通成分からの乖離分を表す値を変換係数としておけばよいことになる。
例えば図5の系列Aの各変換係数を、図6の共通の変換係数を除算した変換係数を、図4の3DLUT41の系列Aの各格子点におけるR値の変換係数として持てばよい。
また図5の系列Bの各変換係数を、図6の共通の変換係数を除算した変換係数を、図4の3DLUT41の系列Bの各格子点におけるR値の変換係数として持てばよい。他の系列についても同様に3DLUT41でのR値の変換係数が定まる。
系列A〜Yのうちの或る系列での5つの格子点のR値の変換係数は例えば図7のようになり、その変換係数は直線からの乖離の少ないものとなる。
以上はR値について述べたが、3DLUT41における各格子点のG値、B値、及びG用1DLUT32,B用1DLUT33の変換係数も同様に考えればよい。
つまりR用1DLUT31は、R値について入力色域から出力色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行う。
G用1DLUT32は、G値について入力色域から出力色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行う。
B用1DLUT33は、B値について入力色域から出力色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行う。
そして3DLUT41は、入力色域から出力色域に変換する三次元変換において、R、G、B各値についての上記共通な一次元変換成分を除いた三次元変換成分の変換を行う。
またこの場合において、例えば3DLUT41は各軸の変換係数の数が5×5×5のものなど、比較的小規模のテーブル構造とするが、1DLUT31,32,33は、変換係数を11個の構造にするなど、1DLUT31,32,33の一次元変換軸の変換係数の数は、3DLUT41の各変換軸の変換係数の数より多数とする。
なお3DLUT41を5×5×5とするのは説明上の一例であるが、例えば3DLUT41を17×17×17の構造とする場合は、1DLUT31,32,33はそれぞれ32個や64個など、より多数の変換係数の一次元変換軸構造とすればよい。
前述のように、係数データを少なくすると、補間処理による影響を受けることになり変換誤差や画質に大きな影響を与える。さらにその変換係数の値が大きくなると、補間処理による誤差の影響が大きく無視できなくなってくる。
そこで本例では3DLUT41の格子点を扱いやすい適当な値として、例えば17×17×17程度に設定する。そして、3DLUT41は別に一次元の変換テーブルとして、R、G、B各値に対応する1DLUT31,32,33を用意する。
そして本来の三次元変換係数から共通の一次元成分を抽出し、一次元変換係数とする。3DLUT41での各変換係数は、三次元上での元々の変換係数と上記一次元変換係数の乖離分としての係数とする。
このようにして一次元変換係数と三次元変換係数を分けて別々に処理することにより、3DLUT41では小さな値の三次元変換係数での処理が可能となり、その変換誤差や画質劣化を最小限に抑えることができる。
また1DLUT31,32,33では、3DLUT41よりも多数の変換係数で処理することで、変換係数の共通成分については、より精密な変換が行われることになり、3DLUT41が変換係数の少ない比較的小規模のものであっても、高精度の色域変換が実現されるものとなる。
なお、変換係数の三次元成分と一次元成分への分離は、三次元係数の1軸に対して各格子点の他の2軸の格子点の統計値・相関値(ここでは分散)を計算しその分散値をその1軸の一次元係数とするものとしたが、三次元係数の値の分散率を少なくする手法であればこれ以外の手法でもよい。
また、1DLUT31,32,33における一次元変換係数をDeboorCoxの漸化式で計算し補完することにより画像歪みを抑えることが出来る。
たとえば、三次元空間をRGBの色域空間立体とした場合17×17×17の三次元RGBの変換係数から17×17×17の三次元RGB係数とRGBそれぞれに17個の一次元変換係数を求め、その一次元変換係数を補完して64個にして画像変換誤差を少なくすることが可能である。例えば図8(a)のような一次元変換係数に対して補間を行って、図8(b)のような、より多数の一次元変換係数を生成する手法である。
また本例では、三次元色域としてRGB色空間を用い、入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データの例としてR値(赤)、G値(緑)、B値(青)を挙げたが、これ以外の場合も考えられる。例えば補色のイエロー、マゼンタ、シアンの各値を上記第1,第2,第3の色データとして用いる場合もある。さらにRGB値から変換された色差(Y、Pb、Pr)を用いる場合もある。
また三次元色域の色空間としては、RGB色空間に限らず、Lab色空間、Ycc色空間、XYZ色空間などを用いてもよく、それらの色空間における各値を上記第1,第2,第3の色データとして用いることも想定される。
次に、実施の形態としての色域圧縮方法の例を図9のフローチャートで示す。
ステップF101で色域圧縮対象となる画像データにおける1つの色(R、G、B値)を入力したら、ステップF102で、入力されたR値、G値、B値を、それぞれ1DLUT(R用1DLUT31、G用1DLUT32、B用1DLUT33)で一次元変換する。
それぞれ一次元変換されたR値、G値、B値はステップF103で、3DLUT41で三次元変換される。
この三次元変換の結果としてのR’値、G’値、B’値がステップF104で色域圧縮処理結果として出力される。
この処理が入力される画像データを構成する各色値に対して行われることで、出力先のデバイスに応じて色域圧縮された画像データが得られるものとなる。
本発明のプログラムの実施の形態は、上記図9の処理を演算処理装置に実行させるプログラムである。例えば色域変換装置1が、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等の演算処理部と、必要なメモリ領域、即ち1Dテーブル部3及び3Dテーブル部4としてテーブルを記憶するメモリや、入力バッファメモリ、出力バッファメモリ等を有する構成とされる場合に、情報処理部が実施の形態のプログラムを実行することで色域変換が実行される。
このプログラムは、情報処理部におけるROM領域や不揮発性メモリ領域などに予め記憶しておくことができる。
また本実施の形態のプログラムは、パーソナルコンピュータや、映像編集システム上の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
これら実施の形態のプログラムが記憶された記録媒体が、本発明の記録媒体の実施の形態となる。
また、本実施の形態のプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
このような実施の形態のプログラム、記録媒体により、上述した効果を奏する色域圧縮装置を容易に実現でき、また色域圧縮装置を汎用又は専用の情報処理装置によって実現することができる。
さらに実施の形態の記録媒体によれば、実施の形態の色域圧縮装置の提供、普及に便利となる。
本発明の実施の形態の色域圧縮装置を利用するシステム例の説明図である。 実施の形態の色域圧縮装置の構成のブロック図である。 実施の形態の3DLUTの説明図である。 実施の形態の3DLUTに含まれる一次元系列の説明図である。 色域変換における各系列の三次元変換係数の説明図である。 実施の形態の1DLUTの変換係数の説明図である。 実施の形態の3DLUTの或る系列の変換係数の説明図である。 実施の形態の1DLUTの変換係数の補間の説明図である。 実施の形態の色域変換処理のフローチャートである。 各種デバイスの色域の説明図である。 3DLUTの説明図である。
符号の説明
1 色域圧縮装置、2 入力部、3 1Dテーブル部、4 3Dテーブル部、5 出力部、31 R用1DLUT、32 G用1DLUT、33 B用1DLUT、41 3DLUT

Claims (7)

  1. 第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮装置において、
    上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データを、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換手段と、
    上記一次元変換手段で一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換手段と、
    を備えること特徴とする色域圧縮装置。
  2. 上記第1の一次元ルックアップテーブルは、上記第1の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行うように形成され、
    上記第2の一次元ルックアップテーブルは、上記第2の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行うように形成され、
    上記第3の一次元ルックアップテーブルは、上記第3の色データについて上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換における共通な一次元変換成分の変換を行うように形成され、
    上記三次元ルックアップテーブルは、上記第1の色域から上記第2の色域に変換する三次元変換において、上記第1,第2,第3の色データについての上記共通な一次元変換成分を除いた三次元変換成分の変換を行うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の色域圧縮装置。
  3. 上記共通な一次元変換成分の変換は、三次元係数の1軸に対して各格子点の他の2軸の格子点の統計値又は相関値を計算して得た係数値による変換であることを特徴とする請求項2に記載の色域圧縮装置。
  4. 上記第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルにおける一次元変換軸の変換係数の数は、上記三次元ルックアップテーブルの各変換軸の変換係数の数より多数とされていることを特徴とする請求項1に記載の色域圧縮装置。
  5. 第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮方法において、
    上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データを、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換ステップと、
    上記一次元変換ステップで一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換ステップと、
    を備えること特徴とする色域圧縮方法。
  6. 第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮を演算処理装置に実行させるプログラムとして、
    上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データを、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換ステップと、
    上記一次元変換ステップで一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換ステップと、
    を備えること特徴とするプログラム。
  7. 第1の色域の入力画像データを第2の色域に圧縮して出力画像データとする色域圧縮を演算処理装置に実行させるプログラムを格納する記録媒体として、
    上記入力画像データを構成する三次元色域の第1,第2,第3の色データを、第1,第2,第3の一次元ルックアップテーブルでそれぞれ一次元変換する一次元変換ステップと、
    上記一次元変換ステップで一次元変換された上記第1,第2,第3の色データを、三次元ルックアップテーブルで三次元変換し、出力画像データを構成する第1,第2,第3の色データを得る三次元変換ステップと、
    を備えるプログラムを格納する記録媒体。
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