JP2006203573A - 撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置 - Google Patents

撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画像データの情報損失を抑制し、且つ、画像処理装置或いは画像記録装置側で、撮像装置で得られた画像データ以上の高品質な鑑賞画像参照データを作成可能にする。
【解決手段】撮像装置100は、撮像により撮像装置の特性に依存したシーン参照生データを生成し、再現補助データ生成部12により、シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データを生成し、ヘッダ情報処理部8により、シーン参照生データのファイルヘッダ(ヘッダ領域)に再現補助データを添付して添付済みデータファイルを作成し、当該添付済みデータファイルを記憶デバイス9の記録メディアに記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置、撮像装置により得られた撮影画像データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成用に最適化処理を施す画像処理装置及び画像記録装置に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置により得られた撮影画像データは、CD−R(Compact Disc Recordable)、フロッピー(登録商標)ディスク、メモリーカードなどの記録メディアに記録されたり、インターネット等の通信ネットワーク経由で配信されたり、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶、プラズマ等のディスプレイモニタや携帯電話の小型液晶モニタの表示デバイスに表示されたり、デジタルプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等の出力デバイスを用いてハードコピー画像としてプリントされたりするなど、その出力方法は多種多様化している。
撮影画像データを鑑賞用途で出力する際には、鑑賞に使用するディスプレイモニタ上或いはハードコピー上において所望の画質が得られるように、一般に、撮影画像データに対し、階調調整、輝度調整、カラーバランス調整、鮮鋭性強調に代表される種々の画像処理が施される。特許文献1には、撮像装置から得られたシーン参照生データ(画像処理が施されていない、被写体の情報を忠実に表す生データ)から標準化されたシーン参照画像データを生成するための補正処理に必要な補助データを、シーン参照生データに添付して記録メディアに記録し、画像処理装置或いは画像記録装置側において、シーン参照生データに添付された補助データを用いて画像処理を行うことにより、撮影画像情報の情報損失を伴うことなく最適化された鑑賞画像を作成可能な技術が開示されている。
特開2004−96500号公報
しかしながら、上述の従来の画像処理では、撮影画像データの情報損失が抑制され、画質調整の自由度が向上されるが、撮像装置内で最適化された鑑賞画像参照データを、画像処理装置或いは画像記録装置側で安定に再現できないという問題があった。また、撮像装置での本撮影に至るまでの、撮像装置に備えられた各種センサや演算プロセスの履歴情報は、画質調整時の有用な情報であるにも関わらず、画像処理装置或いは画像記録装置側でこれらの情報を得ることができないことから、撮像装置で得られた画像データよりも高品位な鑑賞画像参照データを生成することができないという問題があった。
本発明の課題は、撮影画像情報の情報損失を抑制し、且つ、画像処理装置或いは画像記録装置側で、撮像装置で得られた画像データ以上の高品質な鑑賞画像参照データを生成可能にすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、撮像により撮像装置の特性に依存したシーン参照生データを生成するシーン参照生データ生成手段と、
前記シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データを生成する再現補助データ生成手段と、
前記シーン参照生データに前記再現補助データを添付して記録メディアに記録する記録制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、撮像により撮像装置の特性に依存したシーン参照生データを生成するシーン参照生データ生成手段と、
前記シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データを生成する再現補助データ生成手段と、
撮影時の撮影条件設定を示す撮影情報データを生成する撮影情報データ生成手段と、
前記シーン参照生データに前記再現補助データ及び前記撮影情報データを添付して記録メディアに記録する記録制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置において、前記再現補助データには、シーン参照生データから標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理に必要な補正情報が含まれることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置において、前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元情報が含まれることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置において、前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現情報が含まれることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置において、前記再現情報には、撮影条件の正当性を判断するための指標値が含まれることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮像装置において、前記指標値には、撮影時のユーザ特性、光源条件、露出条件の少なくとも一つを特定する値が含まれることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮像装置において、前記光源条件、露出条件は、撮影時の撮影シーン判別処理の判別結果であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、撮像装置の特性に依存したシーン参照生データと、当該シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データと、を入力する入力手段と、
前記入力されたシーン参照生データに対し、前記入力された再現補助データに基づいて最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成する鑑賞画像参照データ生成手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、撮像装置の特性に依存したシーン参照生データと、当該シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データと、撮影時の撮影条件設定を示す撮影条件データと、を入力する入力手段と、
前記入力されたシーン参照生データに対し、前記入力された再現補助データ及び撮影条件データに基づいて最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成する鑑賞画像参照データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の画像処理装置において、前記再現補助データには、シーン参照生データから標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理に必要な補正情報が含まれることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11の何れか一項に記載の画像処理装置において、前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元情報が含まれることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項9〜12の何れか一項に記載の画像処理装置において、前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現情報が含まれることを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像処理装置において、前記再現情報には、撮像装置での撮影条件の正当性を判断するための指標値が含まれることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の画像処理装置において、前記指標値には、撮像装置による撮影時のユーザ特性、光源条件、露出条件の少なくとも一つを特定する値が含まれることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像処理装置において、前記光源条件、露出条件は、撮影時の撮影シーン判別処理の判別結果であることを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項9〜16の何れか一項に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置の鑑賞画像参照データ生成手段により生成された鑑賞画像参照データを用いて出力媒体上に鑑賞画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴としている。
〈用語の説明〉
以下、本明細書で使用する用語について説明する。
本明細書の記載において「生成」とは、本発明に係る撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置内において作用するプログラム、処理回路が、画像信号やデータを新たに作り出すことである。「作成」を同義語として用いることもある。
本明細書の記載において「撮像装置」とは、光電変換機能を有する撮像素子(イメージセンサ)を備えた装置であって、所謂デジタルカメラやスキャナがこれに含まれる。撮像素子の一例としては、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)と、電荷転送機構と、市松模様のカラーフィルタとを組み合わせ感色性を付与したCCD型撮像素子や、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型撮像素子が挙げられる。これらの撮像素子の出力電流はA/D変換器によりデジタル化される。この段階での各色チャンネルの内容は、撮像素子固有の分光感度に基づいた信号強度となっている。
また、「撮像装置の特性に依存したシーン参照生データ」とは、被写体に忠実な情報を記録した撮像装置の直接の生出力信号であり、A/D変換器によりデジタル化されたデータそのものや、該データに固定パターンノイズ・暗電流ノイズ等のノイズ補正を行ったデータを意味する。このシーン参照生データは、階調変換・鮮鋭性強調・彩度強調のような画像鑑賞時の効果を向上するためにデータ内容を改変する画像処理や、撮像素子固有の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度を、RIMM RGBやsRGB等の標準化された色空間にマッピングする処理を省略したものである。シーン参照生データの情報量(例えば階調数)はA/D変換器の性能に準じ、鑑賞画像参照データで必要とされる情報量(例えば階調数)と同等以上であることが好ましい。例えば、鑑賞画像参照データ(後述)の階調数が1チャンネルあたり8bitである場合、シーン参照生データの階調数は12bit以上が好ましく、14bit以上がより好ましく、また16bit以上がさらに好ましい。
また、「出力媒体」とは、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ等の表示デバイスや、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等のハードコピー画像生成用の用紙である。
また、「鑑賞画像参照データ」とは、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等の表示デバイスに用いたり、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等の出力媒体上のハードコピー画像生成に用いるデジタル画像データを意味する。鑑賞画像参照データは、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等の表示デバイスや、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等の出力媒体上において最適な画像が得られるよう「最適化処理」が施されたものであり、シーン参照生データとは異なっている。
また、「記録メディア」とは、撮像装置により出力される「シーン参照生データ」及び「再現補助データ」の保存に用いる記憶媒体であって、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、マルチメディアカード、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気記憶媒体(MO)、CD−Rなど何れであってもよい。また、記録メディアに書き込むユニットは、撮影装置と一体であっても、コードを介して有線接続された書き込みユニット、インターネット等の通信ネットワークを介して無線状態で接続された独立或いは遠隔地に設置されたユニットなどの何れの態様であってもよい。記録メディアに記録する時のファイル形式は、撮像装置固有の形式ではなく、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)、Exif(Exchangeable Image File Format)などの規格化された汎用のファイル形式で記録されるのが好ましい。
また、「撮影情報データ」とは、撮影時の撮影条件設定の記録であり、Exifファイルのヘッダ部に書き込まれるタグ情報と同じものを含んでもよい。具体的には、露出時間、シャッタースピード、絞り値(Fナンバー)、ISO感度、輝度値、被写体距離範囲、光源、ストロボ発光の有無、被写体領域、ホワイトバランス、ズーム倍率、撮影シーン、ストロボ光源の反射光の量、撮影彩度、被写体の種類、被写体構成に関する情報などを示すタグ(コード)などである。
また、「撮影情報データ」は、撮像装置の露出設定や焦点機能の自動化のために、カメラに備えられたセンサの撮影時に得た値、当該センサの値から加工されたデータ或いは当該センサの値に基づいて設定されたカメラの撮影条件に分類されるが、これ以外にも撮像装置に備えられた、撮影モードダイヤル(例えば、ポートレート、スポーツ、マクロ撮影モード等)や、ストロボ強制発光の設定スイッチ等を撮影者がマニュアルで設定した情報も含まれる。
また、「標準化されたシーン参照画像データ」とは、少なくとも撮像素子自体の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度を前述のRIMM RGBやERIMM RGB、scRGB等の標準色空間にマッピング済みであり、階調変換・鮮鋭性強調・彩度強調のような画像鑑賞時の効果を向上する為にデータ内容を改変する画像処理が省略された状態の画像データを意味する。またシーン参照画像データは、撮像装置の光電変換特性(ISO1452が定義するopto-electronic conversion function, 例えば、コロナ社「ファインイメージングとディジタル写真」(社)日本写真学会出版委員会編449頁参照)の補正を行ったものであることが好ましい。標準化されたシーン参照画像データの情報量(例えば階調数)はA/D変換器の性能に準じ、鑑賞画像参照データで必要とされる情報量(例えば階調数)と同等以上であることが好ましい。例えば、鑑賞画像参照データの階調数が1チャンネルあたり8bitである場合、シーン参照画像データの階調数は12bit以上が好ましく、14bit以上がより好ましく、また16bit以上が更に好ましい。
また、「標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理」とは、「撮像装置の特性に依存したシーン参照生データ」を「標準化されたシーン参照画像データ」に変換する処理を意味する。この処理の内容は「撮像装置の特性に依存したシーン参照生データ」の状態に依存するが、少なくとも撮像素子固有の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度をRIMM RGBやERIMM RGB、scRGB等の標準色空間にマッピングする処理が含まれる。例えば、「撮像装置の特性に依存したシーン参照生データ」が、カラーフィルタ配列に基づく補間処理を行っていない場合には、該処理の実施が加えて必要になる。(カラーフィルタ配列に基づく補間処理の詳細は、例えばコロナ社「ファインイメージングとディジタル写真」(社)日本写真学会出版委員会編51頁に記載されている。)この結果、「シーン参照生データ」とほぼ同一の情報量を有しつつも、異なる「撮像装置」間での信号値の差異が補正された「標準化されたシーン参照画像データ」が得られる。
また、「最適化処理」とは、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等の表示デバイスや、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等の出力媒体上において、最適な画像を得るための処理であり、例えば、sRGB規格に準拠したCRTディスプレイモニタに表示することを前提とした場合、sRGB規格の色域内で最適な色再現が得られるように処理される。銀塩印画紙への出力を前提とした場合、銀塩印画紙の色域内で最適な色再現が得られるように処理される。また、色域の圧縮の以外にも、16bitから8bitへの階調圧縮、出力画素数の低減及び出力デバイスの出力特性(LUT)への対応処理等も含まれる。更に、ノイズ抑制、鮮鋭化、カラーバランス調整、彩度調整或いは覆い焼き処理等の画像処理が行われることは言うまでもない。
「撮影情報データ」を用いた鑑賞画像参照データの最適化の例を以下に示す。
「被写体構成」の情報により、例えば部分的に彩度強調処理を施したり、ダイナミックレンジの広いシーンでは、覆い焼き処理を施すことが可能となる。
撮影シーンの判別結果により、例えば、夜景撮影では、ホワイトバランス調整の度合いを緩め、カラーバランスを特別に調整することが可能となる。
「ストロボ光源の反射光の量」情報によって、撮影者と被写体との距離が推定され、例えば、肌の白飛びを抑制する画像処理の条件設定に反映させることができる。
「被写体の種類」情報により、例えば人物撮影では、シャープネスの度合いを緩め、平滑化処理を強めることにより、肌のしわを目立たないようにすることができる。
本発明に係る画像記録装置は、本発明に係る撮像装置から取得されるデジタル画像データに対し、本発明に係る画像処理を施す機構以外にも、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白黒リバーサルフィルム等、アナログカメラにより記録された写真感光材料の駒画像情報を入力するフィルムスキャナ、銀塩印画紙であるカラーペーパー上に再現された画像情報を入力するフラットベッドスキャナを備えていても良い。また本発明の撮像装置以外のデジタルカメラにより取得され、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気記憶媒体(MO)、CD−Rなど、公知のあらゆる可搬式の「記録メディア」に保存されたデジタル画像データを読み取る手段、或いは通信手段を介してデジタル画像データを遠隔地より取得し、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等の表示デバイスや、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等のハードコピー画像生成用の用紙など、公知のあらゆる出力媒体に鑑賞画像を形成する処理手段とを備えていてもよい。
本発明によれば、鑑賞画像参照データを生成するための再現補助データを撮像装置側で生成して、その再現補助データを撮像装置の特性に依存したシーン参照生データに添付して記録メディアに記録することにより、その記録メディアに記録されたデータを出力媒体に出力する際、その再現補助データを利用して鑑賞画像参照データが生成され、撮影画像情報の情報損失を抑制するとともに、撮像装置で得られた画像データ以上の高品質な鑑賞画像参照データを得ることが可能となる。
また、再現補助データに加え、撮影時の撮影条件設定である撮影情報データをシーン参照生データに添付することにより、画像処理装置或いは画像記録装置側では、再現補助データ及び撮影情報データを利用して鑑賞画像参照データが生成され、一層高品質な鑑賞画像参照データを得ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
〈撮像装置の構成〉
図1に、本発明の実施形態に係る撮像装置100の主要部構成を示す。撮像装置100は、図1に示すように、レンズ1、絞り2、CCD(Charge Coupled Device)3、アナログ処理回路4、A/D変換器5、一時記憶メモリ6、画像処理部7、ヘッダ情報処理部8、記憶デバイス9、CCD駆動回路10、制御部11、再現補助データ生成部12、操作部14、表示部15、ストロボ駆動回路16、ストロボ17、焦点距離調整回路18、自動焦点駆動回路19、モータ20等を備えて構成されている。
撮像装置100の光学系は、レンズ1、絞り2、CCD3を備えて構成されている。
レンズ1は、フォーカスの調節を行い、被写体の光画像を結像する。絞り2は、レンズ1を透過した光束の光量を調節する。CCD3は、レンズ1により受光面上に結像された被写体光を、CCD3内の各センサ毎に光の入射量に応じた量の電気的な信号(撮像信号)へ光電変換する。そして、CCD3は、CCD駆動回路10から入力されるタイミングパルスに制御されることにより、この撮像信号をアナログ処理回路4へ順次出力する。
アナログ処理回路4は、CCD3から入力された撮像信号に対して、RGB信号の増幅やノイズの低減処理等を行う。このアナログ処理回路4における処理は、操作部14からの操作信号に応じて制御部11を介してON/OFFが切り替えられるようになっている。
A/D変換器5は、アナログ処理回路4から入力された撮像信号をデジタル信号に変換して出力する。以下では、A/D変換器5で得られるデジタル信号をシーン参照生データとして説明する。
一時記憶メモリ6は、バッファメモリ等であり、A/D変換器5から出力された画像データを一時的に格納する。
画像処理部7は、一時記憶メモリ6に格納された画像データに対し、表示部15で表示するための階調補正、分光感度のクロストーク補正、暗電流ノイズ抑制、鮮鋭化、ホワイトバランス調整、彩度調整等の画質向上処理の他、画像サイズの変更、トリミング、アスペクト変換等の処理を施す。この画像処理部7における処理は、操作部14からの操作信号に応じて制御部11を介してON/OFFが切り替えられるようになっている。
ヘッダ情報処理部8は、一時記憶メモリ6に格納されたシーン参照生データのファイルヘッダ(ヘッダ領域)に、再現補助データ生成部12で生成された再現補助データ(詳細は後述)を添付して添付済みデータファイル(図3参照)を作成する。
記憶デバイス9は、不揮発性の半導体メモリ等により構成されており、撮像装置100の制御プログラムを記憶している。また、記憶デバイス9は、メモリーカード等の記録メディアを装着する装着部を備え、制御部11から入力される制御信号に従って、装着部に装着された記録メディアの記録されたデータの読み出しや、記録メディアへのデータの書き込みを行う。
CCD駆動回路10は、制御部11から入力される制御信号に従ってタイミングパルスを出力し、CCD3の駆動制御を行う。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶デバイス9に記憶されている撮像装置100の制御プログラムを読み出して、読み出した制御プログラムに従って撮像装置100全体の制御を行う。
例えば、制御部11は、操作部14からの操作信号に応じて、レンズ1の焦点距離とフォーカス(ピント)を調節するモータ20の制御を行う自動焦点駆動回路19、焦点距離調整回路18、CCD駆動回路10、アナログ処理回路4、一時記憶メモリ6、画像処理部7、表示部15、ストロボ駆動回路16の制御を行うことにより、撮影動作を実行させる。また、制御部11は、撮影で得られたシーン参照生データのファイルヘッダに添付する再現補助データ(詳細は後述)の生成を再現補助データ生成部12に指示し、記憶デバイス9に対し、シーン参照生データに再現補助データが添付されたデータファイルを記録メディアに記録するように指示する。
再現補助データ生成部12は、出力媒体上での鑑賞画像形成のための最適化する処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際に必要な再現補助データを生成し、生成された再現補助データをヘッダ情報処理部8に出力する。再現補助データ生成部12の内部構成については、後に図2を参照して詳細に説明する。
操作部14は、シャッターボタン、電源のON/OFFボタン、ズームボタン等の各種機能ボタン、カーソルキー等を備え、各ボタンやキーに対応する操作信号を制御部11に出力する。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)又はEL(ElectroLuminescence)ディスプレイ等により構成され、制御部11により入力された表示制御信号に従って、所要の表示処理を行う。例えば、表示部15は、撮像装置100の使用者が撮影に関する設定や条件を確認するための情報を表示したり、表示部15での表示用に生成された鑑賞画像参照データを表示したりする。また、表示部15は、撮影モード時には、CCD3により取り込まれた画像を連続的に表示するファインダとしての機能を有する。
ストロボ駆動回路16は、制御部11から入力される制御信号により、被写体輝度が低い時にストロボ17を駆動制御して発光させる。
ストロボ17は、電池電圧を所定の高電圧に昇圧させ、電荷としてコンデンサに蓄える。そして、ストロボ17は、ストロボ駆動回路16により駆動されることにより、コンデンサに蓄えられた電荷によりX管を発光して、被写体に対して補助光を照射する。
焦点距離調整回路18は、制御部11から入力される制御信号により、レンズ1を移動させて焦点距離を調整するためのモータ20の制御を行う。
自動焦点駆動回路19は、制御部11から入力される制御信号により、レンズ1を移動させてフォーカス(ピント)を調整するためのモータ20の制御を行う。
図2に、再現補助データ生成部12の内部構成を示す。再現補助データ生成部12は、図2に示すように、撮像装置特性補正情報生成部121、鑑賞画像参照データ復元情報生成部122、処理プロセス再現情報生成部123により構成される。
撮像装置特性補正情報生成部121は、シーン参照生データから標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理に必要な情報(撮像装置特性補正情報)を生成する。撮像装置特性補正処理には、図4に示すように、シーン参照生データに対するフィルタ補間演算(a)と、マトリックス演算(b)と、光電変換特性及びゲイン補正(c)がある。
図4(a)に示すフィルタ補間演算は、1画素1色のフィルタ配列を有する画像データから1画素3色(RGB)のリニア画像データに補間する処理である。ここで、フィルタ配列とは、CCDの色弁別用カラーフィルタの配列パターンであり、RGB原色のベイヤー配列が一般的に用いられる。フィルタ補間方法としては、ニアレストネイバー(nearest neighbor)法、バイリニア(bi-linear interpolation)法、バイキュービック(bi-cubic convolution)法等を適用することが可能である。
ニアレストネイバー法では、着目画素の最近傍の画素を選択し、拡大・縮小のサイズに合わせてピクセルをそのまま拡大・縮小し、必要な箇所のみピクセルを補間する。バイリニア法では、着目画素の周囲の4つの画素の濃度値から、その座標(実数値)に応じて線形の濃度補間を行う。バイキュービック法では、バイリニア法よりも高精度で補間を行うために、着目画素の周囲の16個の画素の濃度値から、3次関数を用いて補間する。補間に用いる式はsin(πx)/πxで、理論(サンプリング定理)的には最も完全な濃度補間式である。これをテイラー展開でxの3次の項で近似し、補間式として用いる。
図4(b)に示すマトリックス演算は、カラーフィルタの分光特性や撮像素子の分光感度特性の違いから、同一の被写体色が異なる信号として記録される差異を補正するための演算処理であり、このマトリックス演算によりRGBからXYZ表色系の三刺激値に変換される。
図4(c)は、撮像素子の光電変換特性(リニア変換特性)やゲイン補正(平行移動)に伴う差異を補正するための処理を表すもので、この処理は、図4(c)に示すように、logE(E:露光量)に対しlogY(Y:XYZ表色系の刺激値)がリニアに変換する特性となっている。
図4(a)〜(c)に示すような撮像装置特性補正処理により、撮像装置の特性に依存したシーン参照生データからシーン参照画像データ等の標準化された色空間におけるXYZ値へと変換される。なお、撮像装置特性補正処理で適用されるカラーフィルタの配列パターン、マトリクス演算の行列係数a〜i、光電変換特性やゲイン補正に伴う差異を補正する係数値は、全て撮像装置毎に異なるものである。
鑑賞画像参照データ復元情報生成部122は、シーン参照画像データから鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置100での鑑賞画像参照データを復元するための復元情報(鑑賞画像参照データ復元情報)のエンコード情報を生成する。
図5(a)に、シーン参照画像データの階調変換特性を示す。この階調変換特性は、図5(a)に示すように、logE(E:露光量)に対しlogY(Y:XYZ表色系の刺激値)がリニアに変換する特性となっている。
図5(b)に、シーン参照画像データと鑑賞画像参照データのsRGB色空間における階調変換特性として、均等色空間であるL*a*b*表色系のL*とlogE(E:露光量)の関係を示す。図5(b)に示した階調変換特性では、今度は鑑賞画像参照データが、logEに対しL*がリニアに変化する特性となっている。
図6(a)に、シーン参照画像データから鑑賞画像参照データの変換特性(図中の曲線)を示す。図6(a)に示す変換特性に、撮影時の撮影シーン(順光、逆光、アンダー、フラッシュ近接等)に伴う補正を加えることができる。図6(b)に、逆光、フラッシュ近接撮影の光源条件、アンダー、オーバーの露出条件を補正するための鑑賞画像参照データの階調変換特性を示す。図6(a)の変換特性と、図6(b)の変換特性を合成したものが、鑑賞画像参照データ復元情報となる。
処理プロセス再現情報生成部123は、シーン参照画像データから鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置100での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための情報(処理プロセス再現情報)を生成する。
図7に、処理プロセス再現情報の一例を示す。処理プロセス再現情報は、本撮影から所定時間前(例えば、2500ms前)までの撮影条件の履歴情報を示し、具体的には、図7に示すように、ユーザ特性を示す手ぶれレベルと、撮影時の撮影シーン(順光、逆光、アンダー、フラッシュ近接等)の判別処理の処理結果を示す指標1〜3と、指標1〜3から算出される合計指標4と、算出された指標に対する評価値1、手ぶれレベルの評価値2及び撮影条件正当性の各項目についての履歴情報を示している。
処理プロセス再現情報において、手ぶれレベルは、手ぶれの度合いを、例えば10段階(1〜10の整数)で示したものであり、手ぶれの度合いが高いほど手ぶれレベルの数値が高くなる。
指標1〜3は、撮影時の撮影シーン(順光、逆光、アンダー、フラッシュ近接等)を特定するための数値である。図8に、撮影シーンを判別するための判別マップを示す。本実施形態では、図8に示すように、指標1をストロボ度(ストロボの度合い)、指標2を逆光度(逆光の度合い)、指標3をアンダー度(アンダーの度合い)とする。図8(a)に示すように、指標1(ストロボ度)と指標2(逆光度)で決定される領域から逆光と順光が判別され、指標1(ストロボ度)と指標3(アンダー度)で決定される領域から、アンダーとフラッシュ近接が判別される。撮影シーン判別処理については、後に図10〜図20を参照して詳細に説明する。
合計指標4の定義を式(1)に示す。
合計指標4=10−[{(指標1+指標2+指標3+18)/36}×10] (1)
また、評価値1、評価値2は、それぞれ、光源条件・露出条件評価値、手ぶれ評価値を示しており、式(2)、(3)のように定義される。
評価値1=合計指標4×3.4−5 (2)
評価値2=−0.54×手ぶれレベル+8.5 (3)
ここで、式(2)及び式(3)では、指標1〜3のうち、−6以下の値を−6、+6以上の値を+6としている。
撮影条件正当性は、撮影時の環境や撮影者の技術レベル等、撮影が正しく行われた程度を示す数値であり、評価値1及び評価値2を用いて式(4)のように定義される。
撮影条件正当性=評価値1×0.8+評価値2×0.2 (4)
撮影が正しく行われるほど撮影条件正当性の数値は高くなる。図7の処理プロセス再現情報に示すように、時間の経過とともに撮影条件正当性の数値が高くなるように撮影条件(光源条件、露出条件等)が調整される。
図8(a)及び(b)では、図7に示す処理プロセス再現情報で示された指標1〜3の履歴を菱形で示している。図8に示す判別マップ上の履歴情報を表示部15に表示するようにしてもよい。
なお、上述では、手ぶれレベルを1〜10の整数値、指標1〜3の数値範囲を−6以上+6以下としたが、これらの数値範囲は特に限定されない。数値範囲の変更に伴い、合計指標4や評価値1、評価値2の定義は変更される。また、手ぶれ以外のユーザ特性として、ユーザによる各種のモード設定を用いるようにしてもよい。また、処理プロセス再現情報に記録される履歴情報として、シャッタースピード、絞り値等を含めるようにしてもよい。
また、処理プロセス再現情報としての履歴情報の記録は、操作部14により撮影モードが指定された後に開始し、シャッターボタンが押されたときを本撮影時としてもよいし、操作部14のシャッターボタンが半押し状態になった後に履歴情報の記録を開始し、シャッターボタンが強く押されたときを本撮影時としてもよい。
図3に、記憶デバイス9の記録メディアに記録されるデータファイルのデータ構造を示す。再現補助データ生成部12で生成される撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報及び処理プロセス再現情報は、図3に示すように、ヘッダ情報処理部8により、シーン参照生データのファイルヘッダに再現補助データとして添付されて添付済みのデータファイルが作成され、この添付済みのデータファイルが、記憶デバイス9の記録メディアに記録されることになる。
なお、撮像装置100内で生成された鑑賞画像参照データを、表示部15での表示用に用いるだけでなく、シーン参照画像データと、この鑑賞画像参照データとを関連付けて記録メディアに記録したり、この鑑賞画像参照データのサムネイル画像をシーン参照生データのメタデータとして添付して記録メディアに記録するようにしてもよい。
次に、撮像装置100における動作について説明する。
図9のフローチャートを参照して、撮像装置100において実行される画像データ記録処理について説明する。
操作部14により撮影モードが指定されると、予備撮像が行われ(ステップS1)、予備撮像で得られた画像(以下、予備撮像画像という。)を表示部15に表示するための鑑賞画像参照データが形成され(ステップS2)、その形成された鑑賞画像参照データが表示部15に表示される(ステップS3)。なお、ステップS1では、操作部14によりシャッターボタンが半押し状態になったときに予備撮像が行われるようにしてもよい。
次いで、処理プロセス再現情報生成部123において、撮影シーン判別処理(図10〜図20参照)が行われ、手ぶれレベルや、撮影シーン判別処理の処理結果としての指標1〜3等から撮影条件正当性を示す値が算出され、算出結果から撮影条件の正当性が判断される(ステップS4)。そして、撮影条件正当性の値が高くなるように撮影条件が調整される(ステップS5)。ステップS1〜S5の処理は、操作部14のシャッターボタンが押されて本撮影が指示されるまで繰り返され、本撮影より所定時間前までの撮影条件の履歴情報が処理プロセス再現情報として生成される。
操作部14のシャッターボタンが押され、本撮影が指示されると(ステップS6;YES)、CCD3から得られた撮像信号がA/D変換器5によりデジタル信号に変換されることによりシーン参照生データが生成されると同時に(ステップS7)、再現補助データ生成部12では、再現補助データとして、撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報、処理プロセス再現情報が生成される(ステップS8)。ステップS8で生成される処理プロセス再現情報は、ステップS1〜S5の処理で生成された本撮影前の履歴情報に、本撮影時の情報を追加したものである。なお、本撮影の後に、記録メディアへ記録するための鑑賞画像参照データを作成するステップを追加してもよい。
次いで、ヘッダ情報処理部8において、ステップS7で生成されたシーン参照生データのファイルヘッダに、ステップS8で生成された再現補助データがタグ情報として添付され(ステップS9)、添付済みデータファイル(図3参照)が作成される(ステップS10)。この添付済みデータファイルは、記憶デバイス9の記録メディアに記録、保存され(ステップS11)、本画像データ記録処理が終了する。
<撮影シーン判別処理>
次に、図10のフローチャートを参照して、撮影条件の正当性を判断する際に必要な撮影シーン判別処理について説明する。
まず、撮影画像データ(例えば、シーン参照生データ)が所定の画像領域に分割され、各分割領域が撮影画像データ全体に占める割合を示す占有率(第1の占有率、第2の占有率)を算出する占有率算出処理が行われる(ステップT1)。占有率算出処理の詳細は、後に図11、図17を参照して説明する。
次いで、撮影画像データの階調分布の偏りを示す偏倚量を算出する偏倚量算出処理が行われる(ステップT2)。ステップT2の偏倚量算出処理については、後に図20を参照して詳細に説明する。
次いで、ステップT1で算出された占有率と、撮影条件に応じて予め設定された係数に基づいて撮影シーンを特定するための指標1〜3が算出され(ステップT3)、本撮影シーン判別処理が終了する。ステップT3における指標の算出方法は、後に詳細に説明する。
次に、図11のフローチャートを参照して、第1の占有率算出処理について詳細に説明する。
まず、撮影画像データのRGB値がHSV表色系に変換される(ステップT10)。図12は、RGBからHSV表色系に変換することにより色相値、彩度値、明度値を得る変換プログラム(HSV変換プログラム)の一例を、プログラムコード(c言語)により示したものである。図12に示すHSV変換プログラムでは、入力画像データであるデジタル画像データの値を、InR、InG、InBと定義し、算出された色相値をOutHとし、スケールを0〜360と定義し、彩度値をOutS、明度値をOutVとし、単位を0〜255と定義している。
次いで、撮影画像データが、所定の明度と色相の組み合わせからなる領域に分割され、分割領域毎に累積画素数を算出することにより2次元ヒストグラムが作成される(ステップT11)。以下、撮影画像データの領域分割について詳細に説明する。
明度(V)は、明度値が0〜25(v1)、26-50(v2)、51〜84(v3)、85〜169(v4)、170〜199(v5)、200〜224(v6)、225〜255(v7)の7つの領域に分割される。色相(H)は、色相値が0〜39、330〜359の肌色色相領域(H1及びH2)、色相値が40〜160の緑色色相領域(H3)、色相値が161〜250の青色色相領域(H4)、赤色色相領域(H5)の4つの領域に分割される。なお、赤色色相領域(H5)は、撮影条件の判別への寄与が少ないとの知見から、以下の計算では用いていない。肌色色相領域は、更に、肌色領域(H1)と、それ以外の領域(H2)に分割される。以下、肌色色相領域(H=0〜39、330〜359)のうち、下記の式(5)を満たす色相’(H)を肌色領域(H1)とし、式(5)を満たさない領域を(H2)とする。
10 < 彩度(S) <175、
色相'(H) = 色相(H) + 60 (0 ≦ 色相(H) < 300のとき)、
色相'(H) = 色相(H) - 300 (300 ≦ 色相(H) < 360のとき)、
輝度(Y) = InR × 0.30 + InG × 0.59 + InB × 0.11 (A)
として、
色相’(H)/輝度(Y) < 3.0 ×(彩度(S)/255)+0.7 (5)
従って、撮影画像データの分割領域の数は4×7=28個となる。なお、式(5)において明度(V)を用いることも可能である。
2次元ヒストグラムが作成されると、分割領域毎に算出された累積画素数の全画素数(撮影画像全体)に占める割合を示す第1の占有率が算出され(ステップT12)、本第1の占有率算出処理が終了する。明度領域vi、色相領域Hjの組み合わせからなる分割領域において算出された第1の占有率をRijとすると、各分割領域における第1の占有率は表1のように表される。
Figure 2006203573
次に、指標の算出方法について説明する。
表2に、ストロボ撮影としての確度、即ち、ストロボ撮影時の顔領域の明度状態を定量的に示す指標αを算出するために必要な第1の係数を分割領域別に示す。表2に示された各分割領域の係数は、表1に示した各分割領域の第1の占有率Rijに乗算する重み係数であり、撮影条件に応じて予め設定されている。
Figure 2006203573
図13に、明度(v)−色相(H)平面を示す。表2によると、図13において高明度の肌色色相領域に分布する領域(r1)から算出される第1の占有率には、正(+)の係数が用いられ、それ以外の色相である青色色相領域(r2)から算出される第1の占有率には、負(-)の係数が用いられる。図15は、肌色領域(H1)における第1の係数と、その他の領域(緑色色相領域(H3))における第1の係数を、明度全体に渡って連続的に変化する曲線(係数曲線)として示したものである。表2及び図15によると、高明度(V=170〜224)の領域では、肌色領域(H1)における第1の係数の符号は正(+)であり、その他の領域(例えば、緑色色相領域(H3))における第1の係数の符号は負(-)であり、両者の符号が異なっていることがわかる。
明度領域vi、色相領域Hjにおける第1の係数をCijとすると、指標αを算出するためのHk領域の和は、式(6)のように定義される。
Figure 2006203573
従って、H1〜H4領域の和は、下記の式(6-1)〜式(6-4)のように表される。
H1領域の和=R11×(-44.0)+R21×(-16.0)+(中略)...+R71×(-11.3) (6-1)
H2領域の和=R12×0.0+R22×8.6+(中略)... +R72×(-11.1) (6-2)
H3領域の和=R13×0.0+R23×(-6.3)+(中略)...+R73×(-10.0) (6-3)
H4領域の和=R14×0.0+R24×(-1.8)+(中略)...+R74×(-14.6) (6-4)
指標αは、式(6-1)〜(6-4)で示されたH1〜H4領域の和を用いて、式(7)のように定義される。
指標α=H1領域の和+H2領域の和+H3領域の和+H4領域の和+4.424 (7)
表3に、逆光撮影としての確度、即ち、逆光撮影時の顔領域の明度状態を定量的に示す指標βを算出するために必要な第2の係数を分割領域別に示す。表3に示された各分割領域の係数は、表1に示した各分割領域の第1の占有率Rijに乗算する重み係数であり、撮影条件に応じて予め設定されている。
Figure 2006203573
図14に、明度(v)−色相(H)平面を示す。表3によると、図14において肌色色相領域の中間明度に分布する領域(r4)から算出される占有率には負(-)の係数が用いられ、肌色色相領域の低明度(シャドー)領域(r3)から算出される占有率には正(+)の係数が用いられる。図16は、肌色領域(H1)における第2の係数を、明度全体に渡って連続的に変化する曲線(係数曲線)として示したものである。表3及び図16によると、肌色色相領域の、明度値が85〜169(v4)の中間明度領域の第2の係数の符号は負(-)であり、明度値が26〜84(v2,v3)の低明度(シャドー)領域の第2の係数の符号は正(+)であり、両領域での係数の符号が異なっていることがわかる。
明度領域vi、色相領域Hjにおける第2の係数をDijとすると、指標βを算出するためのHk領域の和は、式(8)のように定義される。
Figure 2006203573
従って、H1〜H4領域の和は、下記の式(8-1)〜式(8-4)のように表される。
H1領域の和=R11×(-27.0)+R21×4.5+(中略)...+R71×(-24.0) (8-1)
H2領域の和=R12×0.0+R22×4.7+(中略)... +R72×(-8.5) (8-2)
H3領域の和=R13×0.0+R23×0.0+(中略)...+R73×0.0 (8-3)
H4領域の和=R14×0.0+R24×(-5.1)+(中略)...+R74×7.2 (8-4)
指標βは、式(8-1)〜(8-4)で示されたH1〜H4領域の和を用いて、式(9)のように定義される。
指標β=H1領域の和+H2領域の和+H3領域の和+H4領域の和+1.554 (9)
指標α及び指標βは、撮影画像データの明度と色相の分布量に基づいて算出されるため、撮影画像データがカラー画像である場合の撮影シーンの判別に有効である。
次に、図17のフローチャートを参照して、指標γを算出するために実行される第2の占有率算出処理について詳細に説明する。
まず、撮影画像データのRGB値がHSV表色系に変換される(ステップT20)。次いで、撮影画像データが、撮影画像画面の外縁からの距離と明度の組み合わせからなる領域に分割され、分割領域毎に累積画素数を算出することにより2次元ヒストグラムが作成される(ステップT21)。以下、撮影画像データの領域分割について詳細に説明する。
図18(a)〜(d)に、撮影画像データの画面の外縁からの距離に応じて分割された4つの領域n1〜n4を示す。図18(a)に示す領域n1が外枠であり、図18(b)に示す領域n2が、外枠の内側の領域であり、図18(c)に示す領域n3が、領域n2の更に内側の領域であり、図18(d)に示す領域n4が、撮影画像画面の中心部の領域である。また、明度は、上述のようにv1〜v7の7つの領域に分割するものとする。従って、撮影画像データを、撮影画像画面の外縁からの距離と明度の組み合わせからなる領域に分割した場合の分割領域の数は4×7=28個となる。
2次元ヒストグラムが作成されると、分割領域毎に算出された累積画素数の全画素数(撮影画像全体)に占める割合を示す第2の占有率が算出され(ステップT22)、本第2の占有率算出処理が終了する。明度領域vi、画面領域njの組み合わせからなる分割領域において算出された第2の占有率をQijとすると、各分割領域における第2の占有率は表4のように表される。
Figure 2006203573
次に、第2の占有率を用いて算出される指標γの算出方法について説明する。
表5に、指標γを算出するために必要な第3の係数を分割領域別に示す。表5に示された各分割領域の係数は、表4に示した各分割領域の第2の占有率Qijに乗算する重み係数であり、撮影条件に応じて予め設定されている。
Figure 2006203573
図19は、画面領域n1〜n4における第3の係数を、明度全体に渡って連続的に変化する曲線(係数曲線)として示したものである。
明度領域vi、画面領域njにおける第3の係数をEijとすると、指標γを算出するためのnk領域(画面領域nk)の和は、式(10)のように定義される。
Figure 2006203573
従って、n1〜n4領域の和は、下記の式(10-1)〜式(10-4)のように表される。
n1領域の和=Q11×40.1+Q21×37.0+(中略)...+Q71×22.0 (10-1)
n2領域の和=Q12×(-14.8)+Q22×(-10.5)+(中略)...+Q72×0.0 (10-2)
n3領域の和=Q13×24.6+Q23×12.1+(中略)...+Q73×10.1 (10-3)
n4領域の和=Q14×1.5+Q24×(-32.9)+(中略)...+Q74×(-52.2) (10-4)
指標γは、式(10-1)〜(10-4)で示されたn1〜n4領域の和を用いて、式(11)のように定義される。
指標γ=n1領域の和+n2領域の和+n3領域の和+n4領域の和−12.6201 (11)
指標γは、撮影画像データの明度の分布位置による構図的な特徴(撮影画像データの画面の外縁からの距離)に基づいて算出されるため、カラー画像だけでなくモノクロ画像の撮影条件を判別するのにも有効である。
次に、図20のフローチャートを参照して、偏倚量算出処理(図10のステップT2)について説明する。
まず、撮影画像データのRGB(Red,Green,Blue)値から、式(A)を用いて各画素の輝度Y(明るさ)が算出され、輝度の標準偏差(x1)が算出される(ステップT23)。輝度の標準偏差(x1)は、式(12)のように定義される。
Figure 2006203573
式(12)において、画素輝度値とは、撮影画像データの各画素の輝度であり、平均輝度値とは、撮影画像データの輝度の平均値である。また、全体画素数とは、撮影画像データ全体の画素数である。
次いで、式(13)に示すように、輝度差分値(x2)が算出される(ステップT24)。
輝度差分値(x2)=(最大輝度値−平均輝度値)/255 (13)
式(13)において、最大輝度値とは、撮影画像データの輝度の最大値である。
次いで、撮影画像データの画面中央部における肌色領域の平均輝度値(x3)が算出され(ステップT25)、更に、当該画面中央部における平均輝度値(x4)が算出される(ステップT26)。ここで、画面中央部とは、例えば、図18において、領域n3及び領域n4により構成される領域である。
次いで、肌色輝度分布値(x5)が算出され(ステップT27)、本偏倚量算出処理が終了する。撮影画像データの肌色領域の最大輝度値をYskin_max、肌色領域の最小輝度値をYskin_min、肌色領域の平均輝度値をYskin_aveとすると、肌色輝度分布値(x5)は、式(14)のように定義される。
x5=(Yskin_max−Yskin_min)/2 −Yskin_ave (14)
撮影画像データの画面中央部における肌色領域の平均輝度値をx6とする。ここでの画面中央部とは、例えば、図18の領域n2、領域n3及び領域n4から構成される領域である。このとき、図7及び図8に示す指標1は、指標α、指標γ、x6を用いて式(15)のように定義され、指標2は、指標β、指標γ、x6を用いて式(16)のように定義される。
指標1=0.46×指標α+0.61×指標γ+0.01×x6−0.79 (15)
指標2=0.58×指標β+0.18×指標γ+(-0.03)×x6+3.34 (16)
ここで、式(15)及び式(16)において各指標に乗算される重み係数は、撮影条件に応じて予め設定されている。
図7及び図8に示す指標3は、偏倚量算出処理で算出された偏倚量(x1)〜(x5)に、撮影条件に応じて予め設定された第4の係数を乗算することにより得られる。表6に、各偏倚量に乗算する重み係数である第4の係数を示す。
Figure 2006203573
指標3は、式(17)のように定義される。
指標3=x1×0.02+x2×1.13+x3×0.06+x4×(-0.01)+x5×0.03−6.49 (17)
この指標3は、撮影画像データの画面の構図的な特徴だけでなく、輝度ヒストグラム分布情報を持ち合わせており、特に、ストロボ(フラッシュ近接)撮影シーンとアンダー撮影シーンの判別に有効である。
以上のように、本実施形態の撮像装置100によれば、鑑賞画像参照データを生成するための再現補助データを撮像装置側で生成して、その再現補助データを撮像装置の特性に依存したシーン参照生データに添付して記録メディアに記録することにより、その記録メディアに記録されたデータを出力媒体上に出力する際、その再現補助データを利用して鑑賞画像参照データが生成され、撮影画像情報の情報損失を抑制するとともに、撮像装置で得られた画像データ以上の高品質な鑑賞画像参照データを得ることが可能となる。
〈撮像装置の変形例〉
次に、撮像装置の記録メディアに記録された画像データの出力先で、一層好ましい画像を得るために、図1の撮像装置100の構成に、撮影情報データ生成部13を追加して構成される撮像装置101について説明する。図21に、撮像装置100の変形例としての撮像装置101の構成を示す。図21の撮像装置101では、図1の撮像装置100と同一の構成要素には同一の符号を付し、その構成説明を省略する。
撮影情報データ生成部13は、撮影時の撮影条件設定である撮影情報データを生成する。この撮影情報データは、例えば、カメラ名称やコード番号など、カメラ種別(機種)に直接関係する情報や、露出時間、シャッタースピード、絞り値(Fナンバー)、ISO感度、輝度値、被写体距離範囲、光源、ストロボ発光の有無、被写体領域、ホワイトバランス、ズーム倍率、被写体構成、撮影シーン、ストロボ光源の反射光の量、撮影彩度などの撮影条件設定、被写体の種類に関する情報等である。
図22に、撮像装置101の記憶デバイス9の記録メディアに記録されるデータファイルのデータ構造を示す。再現補助データ生成部12で生成される撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報及び処理プロセス再現情報と、撮影情報データ生成部13で生成された撮影情報データは、ヘッダ情報処理部8により、シーン参照生データのファイルヘッダに再現補助データとして添付されて添付済みのデータファイルが作成され、この添付済みのデータファイルが、記憶デバイス9の記録メディアに記録されることになる。
次に、撮像装置101における動作について説明する。
図23のフローチャートを参照して、撮像装置101において実行される画像データ記録処理について説明する。
操作部14により撮影モードが指定されると、予備撮像が行われ(ステップS20)、予備撮像で得られた画像(以下、予備撮像画像という。)を表示部15に表示するための鑑賞画像参照データが形成され(ステップS21)、その形成された鑑賞画像参照データが表示部15に表示される(ステップS22)。なお、ステップS20では、操作部14によりシャッターボタンが半押し状態になったときに予備撮像が行われるようにしてもよい。
次いで、処理プロセス再現情報生成部123において、手ぶれレベルや、シーン判別処理結果としての指標1〜3等から撮影条件正当性の値が算出され、算出結果から撮影条件の正当性が判断される(ステップS23)。そして、撮影条件正当性の値が高くなるように撮影条件が調整される(ステップS24)。ステップS20〜S24の処理は、操作部14のシャッターボタンが押されて本撮影が指示されるまで繰り返され、本撮影より所定時間前までの撮影条件の履歴情報が処理プロセス再現情報として生成される。
操作部14のシャッターボタンが押され、本撮影が指示されると(ステップS25;YES)、CCD3から得られた撮像信号がA/D変換器5によりデジタル信号に変換されることによりシーン参照生データが生成されると同時に(ステップS26)、再現補助データ生成部12では、再現補助データとして、撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報、処理プロセス再現情報が生成され(ステップS27)、撮影情報データ生成部13では、撮影情報データが生成される(ステップS28)。ステップS27で生成される処理プロセス再現情報は、ステップS20〜S24の処理で生成された本撮影前の履歴情報に、本撮影時の情報を追加したものである。なお、本撮影の後に、記録メディアへ記録するための鑑賞画像参照データを作成するステップを追加してもよい。
次いで、ヘッダ情報処理部8において、ステップS26で生成されたシーン参照生データのファイルヘッダに、ステップS27で生成された再現補助データ及びステップS28で生成された撮影情報データがタグ情報として添付され(ステップS29)、添付済みデータファイル(図22参照)が作成される(ステップS30)。この添付済みデータファイルは、記憶デバイス9の記録メディアに記録、保存され(ステップS31)、本画像データ記録処理が終了する。
以上のように、図21に示す撮像装置101によれば、再現補助データに加え、撮影時の撮影条件設定である撮影情報データをシーン参照生データのファイルヘッダに添付して記録メディアに記録することにより、その記録メディアに記録されたデータを出力媒体上に出力する際、撮影状況に応じた鑑賞画像参照データの生成が可能となる。
添付済みデータファイルが記録された記録メディアは撮像装置本体から取り出され、画像処理装置や画像記録装置等の外部装置に装着され、その外部装置において、出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理が施されて鑑賞画像参照データが生成されることになる。
次に、記録メディアに記録された画像データに、出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施す画像記録装置について説明する。
〈画像記録装置の構成〉
図24に、本発明の実施形態に係る画像記録装置201の外観構成を示す。
画像記録装置201には、本体202の一側面にマガジン装填部203が設けられ、本体202内には、出力媒体である銀塩印画紙に露光する露光処理部204と、露光された銀塩印画紙を現像処理して乾燥し、プリントを作成するプリント作成部205が備えられている。プリント作成部205で作成されたプリントは、本体202の他側面に設けられたトレー206に排出される。更に、本体202の内部には、画像記録装置201を構成する各部を制御する制御部207が備えられている。
また、本体202の上部には、表示部208、透過原稿読み込み装置であるフィルムスキャナ部209、反射原稿入力装置210、操作部211が配置されている。更に、本体202には、各種記録メディアに記録された画像データを読み取り可能な画像読込部214、各種記録メディアに画像データを書き込む画像書込部215が備えられている。
フィルムスキャナ部209や反射原稿入力装置210から読み込まれる原稿として写真感光材料がある。この写真感光材料としては、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白黒リバーサルフィルム等が挙げられ、アナログカメラにより撮像された駒画像情報が記録される。フィルムスキャナ部209は、写真感光材料に記録された駒画像情報をデジタル画像データに変換し、駒画像データとする。また、写真感光材料が銀塩印画紙であるカラーペーパーの場合、反射原稿入力装置210は、この銀塩印画紙に記録された駒画像情報を、フラットベッドスキャナにより駒画像データに変換する。
画像読込部214は、PCカード用アダプタ214a、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ214bを備え、それぞれ、PCカード213a、フロッピー(登録商標)ディスク213bが差し込み可能になっている。PCカード213aは、例えば、デジタルカメラで撮像して複数の駒画像データが記憶されたメモリを有する。フロッピー(登録商標)ディスク213bには、例えば、デジタルカメラで撮像された複数の駒画像データが記録される。PCカード213a及びフロッピー(登録商標)ディスク213b以外に駒画像データが記録される記録メディアとしては、例えば、マルチメディアカード(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、MDデータ、CD−ROM等が挙げられる。
画像書込部215には、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ215a、MO用アダプタ215b、光ディスク用アダプタ215cが備えられ、それぞれ、フロッピー(登録商標)ディスク216a、MO216b、光ディスク216cが差し込み可能になっている。光ディスク216cとしては、CD−R、DVD−R等がある。
なお、図24では、操作部211、表示部208、フィルムスキャナ部209、反射原稿入力装置210、画像読込部214が、本体202に一体的に備えられた構造となっているが、これらの何れか1つ以上を別体として設けるようにしてもよい。
なお、図24に示した画像記録装置201では、感光材料に露光して現像してプリントを作成するものが例示されているが、プリント作成方式はこれに限定されず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、感熱方式、昇華方式等の方式を用いるようにしてもよい。
〈画像記録装置の内部構成〉
図25に、画像記録装置201の内部構成を示す。画像記録装置201は、図25に示すように、制御部207、露光処理部204、プリント作成部205、フィルムスキャナ部209、反射原稿入力装置210、画像読込部214、画像書込部215、データ蓄積手段271、テンプレート記憶手段272、操作部211、表示部208により構成される。
制御部207は、マイクロコンピュータにより構成され、ROM(Read Only Memory)等の記憶部(図示略)に記憶されている各種制御プログラムと、CPU(Central Processing Unit)(図示略)との協働により、画像記録装置201を構成する各部の動作を制御する。
また、制御部207は、画像処理部270を有し、操作部211の情報入力手段12からの入力信号に基づいて、フィルムスキャナ部209や反射原稿入力装置210から読み取られた画像データ、画像読込部214から読み込まれた画像データ又は通信手段(図示略)を介して外部機器より入力された画像データに画像処理を施して露光用画像情報を形成し、露光処理部204に出力する。この画像処理部270は、画像処理された画像データに対して出力形態に応じた変換処理を施して指定された出力先に出力する。画像処理部270の出力先としては、表示部208、画像書込部215、通信手段等がある。
露光処理部204は、感光材料に画像の露光を行い、この感光材料をプリント作成部205に出力する。プリント作成部205は、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントP1、P2、P3を作成する。プリントP1は、サービスサイズ、ハイビジョンサイズ、パノラマサイズ等のプリントであり、プリントP2は、A4サイズのプリントであり、プリントP3は、名刺サイズのプリントである。
フィルムスキャナ部209は、アナログカメラにより撮像された現像済みのネガフィルムN、リバーサルフィルム等の透過原稿に記録された駒画像を読み取り、駒画像のデジタル画像信号を取得する。反射原稿入力装置210は、フラットベッドスキャナにより、プリントP(写真プリント、書画、各種の印刷物)上の画像を読み取り、デジタル画像信号を取得する。
操作部211には、情報入力手段212が設けられている。情報入力手段212は、例えば、タッチパネル等により構成されており、情報入力手段212の操作信号を制御部207に出力する。また、操作部211は、キーボードやマウスを備えて構成するようにしてもよい。
画像読込部214は、PCカード213aやフロッピー(登録商標)ディスク213bに記録された駒画像情報を読み出して制御部207に転送する。この画像読込部214は、画像転送手段230として、PCカード用アダプタ214a、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ214b等を有する。画像読込部14は、PCカード用アダプタ214aに差し込まれたPCカード213aや、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ214bに差し込まれたフロッピー(登録商標)ディスク213bに記録された駒画像情報を読み取り、制御部207に転送する。PCカード用アダプタ214aとしては、例えばPCカードリーダやPCカードスロット等が用いられる。
画像書込部215は、画像搬送部231として、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ215a、MO用アダプタ215b、光ディスク用アダプタ215cを備えている。画像書込部215は、制御部207から入力される書込信号に従って、フロッピー(登録商標)ディスク用アダプタ215aに差し込まれたフロッピー(登録商標)ディスク216a、MO用アダプタ215bに差し込まれたMO216b、光ディスク用アダプタ215cに差し込まれた光ディスク216cに、本発明における画像処理方法によって生成された画像データを書き込む。
データ蓄積手段271は、画像情報とそれに対応する注文情報(どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報等)とを記憶し順次蓄積する。
テンプレート記憶手段272は、サンプル識別情報D1、D2、D3に対応してサンプル画像データ(背景画像やイラスト画像等を示すデータ)を記憶すると共に、該サンプル画像データとの合成領域を設定するテンプレートのデータを少なくとも1つ記憶する。ここで、オペレータの操作(このオペレータの操作は、クライアントの指示に基づく)によりテンプレート記憶手段272に予め記憶された複数のテンプレートから所定のテンプレートが選択されると、制御部207は、駒画像情報と当該選択されたテンプレートとを合成し、次いで、オペレータの操作(このオペレータの操作は、クライアントの指示に基づく)によりサンプル識別情報D1、D2、D3が指定されると、当該指定されたサンプル識別情報D1、D2、D3に基づいてサンプル画像データを選択し、当該選択されたサンプル画像データと、クライアントにより注文された画像データ及び/又は文字データを合成して、結果としてクライアントが所望するサンプル画像データに基づくプリントを作成する。このテンプレートによる合成は、周知のクロマキー法によって行なわれる。
なお、サンプル識別情報は、サンプル識別情報D1、D2、D3の3種類に限らず、3種類より多くても、また、少なくてもよい。
また、プリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1、D2、D3は、操作部211から入力される様に構成されているが、サンプル識別情報D1、D2、D3が、プリントのサンプル又は注文シートに記録されているため、OCR(Optical Character Reader)等の読み取り手段により読み取ることができる。又は、オペレータがキーボードから入力することもできる。
このようにプリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1に対応してサンプル画像データを記録しておき、プリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1を入力し、この入力されるサンプル識別情報D1に基づきサンプル画像データを選択し、この選択されたサンプル画像データと、注文に基づく画像データ及び/又は文字データとを合成し、指定によるサンプルに基づくプリントを作成するため、種々の実物大のサンプルをユーザが実際に手にしてプリントの注文ができ、幅広いユーザの多様な要求に応じることができる。
また、第1のサンプルを指定する第1のサンプル識別情報D2と第1のサンプルの画像データを記憶し、また、第2のサンプルを指定する第2のサンプル識別情報D3と第2のサンプルの画像データを記憶し、指定される第1及び第2のサンプル識別情報D2、D3とに基づいて選択されたサンプル画像データと、注文に基づく画像データ及び/又は文字データとを合成し、指定によるサンプルに基づくプリントを作成するため、さらに多種多様の画像を合成することができ、より一層幅広いユーザの多様な要求に応じたプリントを作成することができる。
表示部208は、CRTやLCD等の表示ディスプレイにより構成され、制御部207から入力される表示制御信号に従って表示処理を行う。
制御部207の画像処理部270は、通信手段(図示略)を用いて、画像記録装置201が設置されている施設内の別のコンピュータや、インターネット等の通信ネットワークを介した遠方のコンピュータから、撮像画像を表す画像データとプリント等の作業命令を受信し、遠隔操作で画像処理を実施したりプリントを作成したりすることも可能になっている。
また、画像処理部270は、通信手段(図示略)を用いて、本発明の画像処理を施した後の撮影画像を表す画像データと付帯するオーダー情報を、施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータに対して送付することも可能になっている。
このように画像記録装置201は、各種記録メディアの画像及び画像原稿を分割測光して得られた画像情報を取り込む入力手段と、この入力手段から取り入れた入力画像の画像情報を「出力画像の大きさ」と「出力画像における主要被写体の大きさ」という情報を取得又は推定して出力媒体上で画像を観察する際に好ましい印象を与える画像となるように処理を行う画像処理手段と、処理済の画像を表示、プリント出力、記録メディアに書き込む画像出力手段及び通信回線を介して施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータに対して画像データと付帯するオーダー情報を送信する通信手段とを有する。
図26に、画像記録装置201を、画像処理装置301と、画像処理装置301で画像処理された画像データを出力する出力部302に分けた場合の内部構成を示す。
画像処理装置301は、図26に示すように、入力部303、ヘッダ情報解析部304、撮像装置特性補正処理部305、鑑賞画像参照データ復元条件生成部306、処理プロセス再現部307、最適化処理部308により構成される。
入力部303は、図25の画像読込部214を含み、記録メディアを装着する装着部を備えている。入力部303は、記録メディアが装着部に装着されると、当該記録メディアに記録されたデータファイルを読み出して、ヘッダ情報解析部304に出力する。なお、本実施形態では、入力部303が、装着された記録メディアからデータファイルを読み出すこととして説明するが、有線又は無線の通信手段を備え、この通信手段を介してデータファイルを入力するようにしてもよい。
ヘッダ情報解析部304は、入力部303から入力されたデータファイルを解析し、当該データファイルを、シーン参照生データ、再現補助データ(撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報、処理プロセス再現情報)及び撮影情報データに分け、シーン参照生データを撮像装置特性補正処理部305内のシーン参照画像データ生成部311へ出力し、撮像装置特性補正情報を装置特性補正処理部309へ出力し、鑑賞画像参照データ復元情報を鑑賞画像参照データ復元条件生成部306へ出力し、処理プロセス再現情報を処理プロセス再現部307へ出力し、撮影情報データを最適化処理部308内の撮影情報データ処理部313へ出力する。
撮像装置特性補正処理部305は、装置特性補正処理部309、処理条件テーブル310、シーン参照画像データ生成部311、一時記憶メモリ312により構成される。
装置特性補正処理部309は、ヘッダ情報解析部304から入力された撮像装置特性補正情報と処理条件テーブル310の参照により、シーン参照画像データの生成条件を決定する。処理条件テーブル310は、撮像装置の特性毎に、シーン参照画像データを生成するための処理条件を記憶するテーブルである。
シーン参照画像データ生成部311は、ヘッダ情報解析部304から入力されたシーン参照生データに対し、装置特性補正処理部309で決定された生成条件に従って撮像装置特性補正処理を施して、撮像装置の特性に依存しない標準化されたシーン参照画像データを生成し、一時記憶メモリ312に出力する。具体的に、撮像装置特性補正処理には、少なくともシーン参照生データを生成した撮像装置の撮像素子固有の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度を、例えば、RIMM RGBやERIMM RGB、scRGB等の標準色空間にマッピングする処理が含まれる。
一時記憶メモリ312は、シーン参照画像データ生成部311で生成されたシーン参照画像データを一時的に記憶する。
鑑賞画像参照データ復元条件生成部306は、ヘッダ情報解析部304から入力された鑑賞画像参照データ復元情報に基づいて、撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元条件を決定する。
処理プロセス再現部307は、ヘッダ情報解析部304から入力された処理プロセス再現情報に基づいて、撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現条件を決定する。
最適化処理部308は、撮影情報データ処理部313、鑑賞画像参照データ生成部314、一時記憶メモリ315、設定入力部316により構成される。
撮影情報データ処理部313は、ヘッダ情報解析部304から入力された撮影情報データに基づいて、撮影条件に応じた鑑賞画像参照データを生成するための生成条件を決定する。
鑑賞画像参照データ生成部314は、一時記憶メモリ312からシーン参照画像データを読み出し、撮影情報データ処理部313で決定された鑑賞画像参照データの生成条件と、鑑賞画像参照データ復元条件生成部306で決定された復元条件と、処理プロセス再現部307で決定された再現条件と、設定入力部316から指定された出力先(記憶デバイス318、出力デバイス317、表示部208)の情報に基づいて、当該シーン参照画像データに対して、出力先において最適な画像を得るための最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成し、設定入力部316の操作情報と共に一時記憶メモリ315に出力する。最適化処理には、例えば、出力先の色域への圧縮、16bitから8bitへの階調圧縮、出力画素数の低減、出力デバイスや表示デバイスの出力特性(LUT)への対応処理等が含まれる。更に、ノイズ抑制、鮮鋭化、カラーバランス調整、彩度調整、覆い焼き処理等の画像処理が含まれる。
一時記憶メモリ315は、鑑賞画像参照データ生成部314で生成された鑑賞画像参照データを一時的に記憶し、設定入力部316により設定された出力先(記憶デバイス318、出力デバイス317、表示部208の何れか)に出力する。
設定入力部316は、鑑賞画像参照データ生成部314で生成される鑑賞画像参照データの出力先を指定するための入力デバイスであり、図25の操作部211に対応する。
なお、画像処理装置301の各構成要素のうち、入力部303及び設定入力部316以外の構成要素が、図25に示す画像処理部270に含まれる。
出力部302は、表示部208、図25の露光処理部204及びプリント作成部205に対応する出力デバイス317、図25の画像書込部215に対応する記憶デバイス318により構成される。
次に、画像記録装置201における動作について説明する。
図27を参照して、画像記録装置201において実行される画像処理について説明する。
入力部303にデータが入力されると(即ち、装着部に記録メディアが装着されると)(ステップS40)、当該記録メディアに記録されたデータファイルが読み出され、ヘッダ情報解析部304において、データファイルの内容が解析され(ステップS41)、シーン参照生データ、再現補助データ(撮像装置特性補正情報、鑑賞画像参照データ復元情報、処理プロセス再現情報)及び撮影情報データに分けられる。
撮影情報データ処理部313では、撮影情報データに基づいて、撮影条件に応じた鑑賞画像参照データを生成するための生成条件が決定され(ステップS42)、鑑賞画像参照データ復元条件生成部306では、鑑賞画像参照データ復元情報に基づいて、撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元条件が決定され(ステップS44)、処理プロセス再現部307では、処理プロセス再現情報に基づいて、撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現条件が決定される(ステップS45)。
装置特性補正処理部309では、撮像装置特性補正情報と処理条件テーブル310の参照により、シーン参照画像データの生成条件が決定され、シーン参照生データに対し、当該決定された生成条件に従って撮像装置特性補正処理が施され(ステップS43)、シーン参照画像データが生成される(ステップS46)。
次いで、ステップS42、S44及びS45で決定された各種画像処理条件(鑑賞画像参照データの生成条件、復元条件、再現条件)に基づいて、ステップS46で生成されたシーン参照画像データに対して最適化処理が施され(ステップS47)、鑑賞画像参照データが生成される(ステップS48)。
鑑賞画像参照データは、設定入力部316(操作部211)で設定された出力先において、当該出力先に応じた固有の処理が施され(ステップS49)、当該出力先のデバイスから出力され(ステップS50)、本画像処理が終了する。
なお、図27のフローチャートでは、図22に示すような撮影情報データが含まれるデータファイルに対する画像処理について説明したが、図3に示すような撮影情報データを含まないデータファイルに対する画像処理では、図27のステップS42の処理は行われない。
以上のように、本実施形態の画像記録装置201によれば、撮像装置から出力されたシーン参照生データのファイルヘッダに添付された再現情報データ、撮影情報データに基づいて最適化された鑑賞画像参照データを生成することにより、撮像画像情報の情報損失を伴うことなく、撮像装置で得られた画像データ以上の高品質な鑑賞画像参照データを得ることが可能となる。
なお、再現補助データに処理プロセス再現情報が含まれていなくても、充分高品質な鑑賞画像参照データが得られるが、この処理プロセス再現情報が含まれている方が一層高品質な鑑賞画像参照データを得ることが可能である。
本発明の実施形態に係る撮像装置の主要部構成を示すブロック図。 再現補助データ生成部の内部構成を示すブロック図。 図1の記憶デバイスの記録メディアに記録されるデータファイルのデータ構造を示す図。 撮像装置特性補正情報の内容を説明するための図。 シーン参照画像データの階調変換特性を示す図(a)と、シーン参照画像データと鑑賞画像参照データの階調変換特性を示す図(b)。 シーン参照画像データから鑑賞画像参照データへの変換特性を示す図(a)と、光源条件、露光条件毎の鑑賞画像参照データの階調変換特性を示す図(b)。 処理プロセス再現情報のデータ構造の一例を示す図。 撮影シーンを判別するための判別マップを示す図。 実施形態の撮像装置において実行される画像データ記録処理を示すフローチャート。 撮像装置において実行される撮影シーン判別処理を示すフローチャート。 明度・色相の領域毎に第1の占有率を算出する第1の占有率算出処理を示すフローチャート。 RGBからHSV表色系に変換するプログラムの一例を示す図。 明度(V)−色相(H)平面と、V−H平面上の領域r1及び領域r2を示す図。 明度(V)−色相(H)平面と、V−H平面上の領域r3及び領域r4を示す図。 指標αを算出するための、第1の占有率に乗算する第1の係数を表す曲線を示す図。 指標βを算出するための、第1の占有率に乗算する第2の係数を表す曲線を示す図。 撮影画像データの構図に基づいて第2の占有率を算出する第2の占有率算出処理を示すフローチャート。 撮影画像データの画面の外縁からの距離に応じて決定される領域n1〜n4を示す図。 指標γを算出するための、第2の占有率に乗算する第3の係数を表す曲線を領域別(n1〜n4)に示す図。 偏倚量算出処理を示すフローチャート。 本実施形態の変形例における撮像装置の主要部構成を示すブロック図。 図21の記憶デバイスの記録メディアに記録されるデータファイルのデータ構造を示す図。 本実施形態の変形例の撮像装置において実行される画像データ記録処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像記録装置の外観図。 画像記録装置の内部構成を示すブロック図。 画像処理装置及び出力部の内部構成を示すブロック図。 画像記録装置において実行される画像処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 レンズ
2 絞り
3 CCD
4 アナログ処理回路
5 A/D変換器
6 一時記憶メモリ
7 画像処理部
8 ヘッダ情報処理部
9 記憶デバイス
10 CCD駆動回路
11 制御部
12 再現補助データ生成部
121 撮像装置特性補正情報生成部
122 鑑賞画像参照データ復元情報生成部
123 処理プロセス再現情報生成部
13 撮影情報データ生成部
14 操作部
15 表示部
16 ストロボ駆動回路
17 ストロボ
18 焦点距離調整回路
19 自動焦点駆動回路
20 モータ
100、101 撮像装置
201 画像記録装置
202 本体
204 露光処理部
205 プリント作成部
207 制御部
208 表示部
209 フィルムスキャナ部
210 反射原稿入力装置
211 操作部
214 画像読込部
215 画像書込部
270 画像処理部
301 画像処理装置
302 出力部
303 入力部
304 ヘッダ情報解析部
305 撮像装置特性補正処理部
306 鑑賞画像参照データ復元条件生成部
307 処理プロセス再現部
308 最適化処理部
309 装置特性補正処理部
310 処理条件テーブル
311 シーン参照画像データ生成部
312 一時記憶メモリ
313 撮影情報データ処理部
314 鑑賞画像参照データ生成部
315 一時記憶メモリ
316 設定入力部
317 出力デバイス
318 記憶デバイス

Claims (17)

  1. 撮像により撮像装置の特性に依存したシーン参照生データを生成するシーン参照生データ生成手段と、
    前記シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データを生成する再現補助データ生成手段と、
    前記シーン参照生データに前記再現補助データを添付して記録メディアに記録する記録制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像により撮像装置の特性に依存したシーン参照生データを生成するシーン参照生データ生成手段と、
    前記シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データを生成する再現補助データ生成手段と、
    撮影時の撮影条件設定を示す撮影情報データを生成する撮影情報データ生成手段と、
    前記シーン参照生データに前記再現補助データ及び前記撮影情報データを添付して記録メディアに記録する記録制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記再現補助データには、シーン参照生データから標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理に必要な補正情報が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元情報が含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現情報が含まれることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記再現情報には、撮影条件の正当性を判断するための指標値が含まれることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記指標値には、撮影時のユーザ特性、光源条件、露出条件の少なくとも一つを特定する値が含まれることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記光源条件、露出条件は、撮影時の撮影シーン判別処理の判別結果であることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 撮像装置の特性に依存したシーン参照生データと、当該シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データと、を入力する入力手段と、
    前記入力されたシーン参照生データに対し、前記入力された再現補助データに基づいて最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成する鑑賞画像参照データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 撮像装置の特性に依存したシーン参照生データと、当該シーン参照生データに対して出力媒体上での鑑賞画像形成のために最適化する画像処理を施して鑑賞画像参照データを生成する際の再現補助データと、撮影時の撮影条件設定を示す撮影条件データと、を入力する入力手段と、
    前記入力されたシーン参照生データに対し、前記入力された再現補助データ及び撮影条件データに基づいて最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成する鑑賞画像参照データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記再現補助データには、シーン参照生データから標準化されたシーン参照画像データを生成するための撮像装置特性補正処理に必要な補正情報が含まれることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像処理装置。
  12. 前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データを復元するための復元情報が含まれることを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記再現補助データには、出力媒体上での鑑賞画像参照データを生成する際に撮像装置での鑑賞画像参照データの生成過程を再現するための再現情報が含まれることを特徴とする請求項9〜12の何れか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記再現情報には、撮像装置での撮影条件の正当性を判断するための指標値が含まれることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記指標値には、撮像装置による撮影時のユーザ特性、光源条件、露出条件の少なくとも一つを特定する値が含まれることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記光源条件、露出条件は、撮影時の撮影シーン判別処理の判別結果であることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 請求項9〜16の何れか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置の鑑賞画像参照データ生成手段により生成された鑑賞画像参照データを用いて出力媒体上に鑑賞画像を形成する画像形成手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
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