JP2008085003A - 抵抗変化型記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速動作が可能であり、かつ製造コストが低減された抵抗変化型記憶装置を提供する。
【解決手段】1トランジスタ1抵抗変化型素子型のメモリセルアレイを有する抵抗変化型記憶装置であって、互いに平行に形成された複数のビット線114(第1の配線)と、ビット線114に交差するように、かつ互いに平行に形成された複数のワード線116(第2の配線)と、ワード線116に平行に所定の間隔で形成されたソース線118(第2の配線)と、ビット線114とワード線116の交点毎に、直列に接続された1個の選択トランジスタ120(スイッチング素子)と、電気抵抗の変化に基づいて情報を記憶する1個の抵抗変化型素子122とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗変化型記憶装置に関する。より詳しくは、動作速度を向上させた抵抗変化型記憶装置に関する。
近年、半導体微細加工技術の進歩に伴い、記憶装置(メモリ)の高密度化、大容量化が著しく進んでいる。不揮発性記憶装置の分野では、FLASHメモリやEEPROMの技術的進歩が目覚しく、コストも低減されつつある。特にFLASHメモリのコストは年々低下している。かかる背景の下、FLASHメモリを使用したシステムは、家電製品等に内蔵するためのプログラムストレージデバイスから、音楽、画像、動画などのデータを記憶するデータストレージデバイスまで、多くの分野で利用されるようになってきている。更なるコストダウンを図ることにより、不揮発性記憶装置はあらゆる分野への応用が期待できる。従来の不揮発性記憶装置におけるコスト低減は、FLASHメモリの製造技術の進歩に他ならない。しかし、近年では、フローティングゲートを用いたFLASHメモリの微細化には限界が迫りつつあると言われている。かかる状況の下で、更なるセル面積の縮小やコスト低減を実現するという観点から、新規な不揮発性記憶装置が注目されている。新規な不揮発性記憶装置として代表的なものには、強誘電体を利用するFeRAMや、磁気を利用するMRAM、相変化を利用するPRAM、抵抗変化型記憶装置であるReRAM等がある。
抵抗変化型記憶装置の記憶素子(抵抗変化型素子)を製造する場合には、抵抗変化膜に、2元系遷移金属酸化物やペロブスカイト型酸化物を有する抵抗変化型材料が使用される。抵抗変化型素子は、抵抗変化膜の電気抵抗(例えば、高抵抗状態と低抵抗状態)に基づいて、不揮発性の記憶を行う。抵抗変化膜の抵抗状態に変化を生じさせるためのバイアス条件は、抵抗変化型材料によってさまざまである。例えば、抵抗変化膜の両側に印加する電圧パルスの向きを切り換えることで2値変化させる両極性タイプの抵抗変化材料が知られている。また、同一極性の電圧パルスの強さ(電圧)やパルス幅(時間)の違いで2値変化させる単極性タイプの抵抗変化材料も知られている。
抵抗変化型記憶装置に関する従来の技術としては、特許文献1および特許文献2に開示された構成がある。特許文献1には、書換え時に両極性のバイアスを印加するタイプの抵抗変化型素子を用いた、1T1R型(1トランジスタ1抵抗変化型素子型)の抵抗変化型記憶装置が示されている。図22は、特許文献1に開示された抵抗変化型記憶装置の概略を示すブロック図である。図に示すように、それぞれのメモリセル1は、トランジスタ2と抵抗変化型素子3とを有する。トランジスタのゲート電極はワード線4に接続されている。トランジスタのソースまたはドレインの一方はビット線5に接続され、他方の電極は抵抗変化型素子3の一方の端子に接続されている。抵抗変化型素子の他方の端子は、ソース線6に接続されている。ソース線6はビット線5およびワード線4から絶縁され、接地(アース)されている。ビット線5およびワード線6は、それぞれカラムデコーダ7およびロウデコーダ8により選択される。
特許文献2には、単極性タイプの抵抗変化型素子が開示されており、さらに、特許文献1と同様の1T1R型のメモリセルを用いる構成が開示されている。
特開2004−185754号公報 特開2005−317976号公報
しかしながら、前記従来の構成においては、十分な高速動作ができず、製造コストも高いという問題を有していた。本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高速動作が可能であり、かつ製造コストが低減された抵抗変化型記憶装置を提供することを目的としている。
本発明者らは、従来の抵抗変化型記憶装置において動作速度の向上を妨げる原因を鋭意検討した。その結果、ワード線(ゲート電極)を構成する材料に原因があることが分かった。すなわち、ゲート電極の材料であるポリシリコンは、抵抗値が高く、ワード線の中を電位の変化が伝播する速度が遅いため、動作速度が遅くなる。
かかる問題は、FLASHメモリでも知られており、従来から、ワード線(ゲート電極)に平行して金属配線を配設し、所定の間隔で両者を電気的に接続すること(以下、「裏打ち」という)が行われてきた。発明者らは、抵抗変化型記憶装置においても同様の技術を応用することができるか否かを検討した。図23は、従来の抵抗変化型記憶装置に裏打ちの技術を応用した場合のメモリセルアレイのレイアウト図である。図24は、図23の線O−O’に沿った断面図である。図25は、図23の線P−P’に沿った断面図である。
図23乃至図25に示すように、従来の抵抗変化型記憶装置にそのまま裏打ちを応用した場合、ビット線5とソース線6の他に、裏打ち配線9を設け、裏打ち配線9とワード線4とを、接続部10で電気的に接続することになる。しかし、図24をみれば明らかなように、かかる構成では、層構造が複雑になる。すなわち、電極を除いても、金属配線を形成する必要がある層が、ソース線6が形成される層と、ビット線5が形成される層と、裏打ち配線9が形成される層とで、合計3つ生じる。層の数が多くなり、構造が複雑になると、製造時間や製造コストが増加してしまう。特に、金属配線を施す層が増えると、コストの増大につながる。高速動作が可能であり、かつ製造コストが低減された抵抗変化型記憶装置を提供するためには、ワード線を金属配線で裏打ちしつつ、層の数を減らし、構造を単純化する必要がある。
上記課題を解決するために、本発明に係る抵抗変化型記憶装置は、基板上に第1の層および第2の層を含む複数の層が積層されたメモリセルアレイを備えた抵抗変化型記憶装置であって、前記メモリセルアレイは、前記第1の層に属し、かつ互いに平行に形成された複数の第1の配線と、前記第2の層に属し、基板主面に垂直な方向から見て前記第1の配線に交差するように、かつ互いに平行に形成された複数の第2の配線と、基板主面に垂直な方向から見て前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する位置に対応して、第1主端子と第2主端子と制御端子とを有するスイッチング素子と、第1端子と第2端子との間の電気抵抗の変化に基づいて情報を記憶する抵抗変化型素子とを有し、前記第2主端子と前記第1端子とが電気的に接続された複数のメモリセルとを備え、前記第1主端子と、前記第1の配線とが、電気的に接続され、前記制御端子と、前記第2の配線とが、電気的に接続され、前記第2端子と、前記第1の層または第2の層に形成された配線とが、電気的に接続されている。
かかる構成では、第2の配線を経由して、制御端子に電圧変化が迅速に伝播する。よって、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。また、層の数を減らすことで構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記第2の配線と同じ方向に並ぶ前記制御端子の複数を電気的に接続する接続配線を有し、前記第2の配線と同じ方向に所定の間隔で、前記接続配線と前記第2の配線とを電気的に接続する接続部を有してもよい。
かかる構成では、全ての部位の制御端子に対し、迅速に電位変化を伝達することが可能となる。よって、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、それぞれの行に属する前記メモリセルにおいて、前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、前記第2端子とが、電気的に接続されていてもよい。
かかる構成では、第2端子を接続する配線を第2の配線とすることで、層の数を減らして構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、さらに、第1の配線のそれぞれに電気的に接続され、選択された第1の配線に第1の電圧を印加し、選択されなかった第1の配線に第2の電圧を印加する、第1の配線選択装置を備え、第2の電圧が第1の電圧よりも高くなっていてもよい。
かかる構成では、選択ビット線電圧を低電圧(絶対値の低い電圧)とすることで、正常な動作が可能となる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、nを自然数とするとき、(2n−1)番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、2n番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続され、2n番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、(2n−1)番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続されていてもよい。
かかる構成では、第2端子を接続する配線を第2の配線とすることで、層の数を減らして構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記メモリセルがN行M列の行列状に配列され、nを自然数(1≦n<N)とするとき、n番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、(n+1)番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続されていてもよい。
かかる構成では、第2端子を接続する配線を第2の配線とすることで、層の数を減らして構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、さらに、第1の層に第1の配線と平行に形成された第3の配線と、基板主面に垂直な方向から見て前記第2の配線と前記第3の配線とが交差する位置に対応して、第3主端子と第4主端子と第2制御端子とを有する第2のスイッチング素子とを備え、それぞれの行に属する前記第2の配線と、前記第2制御端子とが、電気的に接続され、同じ行に属するメモリセルの前記第2端子と前記第4主端子とが、電気的に接続され、前記第3主端子と、前記第3の配線とが、電気的に接続されていてもよい。
かかる構成では、選択された行の第2の配線の電位を、迅速に所望の電圧へと遷移させ、かつ安定してこれを保持できる。よって、抵抗変化型記憶装置の動作を安定させることができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、さらに、第1の層に第1の配線と平行に形成された第3の配線を備え、前記第2端子が前記第3の配線に電気的に接続されていてもよい。
かかる構成では、第1の層に設けられた第3の配線を第2端子と接続することで、層の数を減らして構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記第2の配線が前記第2端子に接触する電極を構成してもよい。
かかる構成では、第2の配線を電極とすることで、層の数を減らして構造を単純化し、製造コストを低減することができる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、前記制御端子がポリシリコンで構成され、前記第2の配線がポリシリコンよりも電気抵抗が小さい金属で構成されていてもよい。
かかる構成では、制御端子をポリシリコンで構成することで、スイッチング素子にMOS−FETを用いることが可能となる。一方で第2の配線をポリシリコンよりも電気抵抗が小さい金属で構成することで、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、上記抵抗変化型記憶装置において、電極以外で金属を含む層が2層以下であることが好ましい。
かかる構成では、電極以外で金属により構成される配線を含む層を2層以下とすることで、コストの削減効果が大きくなる。
本発明は、上記のような構成を有し、以下のような効果を奏する。すなわち、高速動作が可能であり、かつ製造コストが低減された抵抗変化型記憶装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
[構成]
図1は、本発明の第1実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図1を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100の構成について説明する。
図1に示す通り、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100は、電源回路102と、カラムデコーダ104(第1の配線選択装置)と、ビット線スイッチ106と、ロウデコーダ108(第2の配線選択装置)と、ワード線スイッチ110と、メモリセルアレイ112とを備えている。電源回路102と、カラムデコーダ104と、ロウデコーダ108とには、制御装置(図示せず)が接続されている。
メモリセルアレイ112は、基板(図示せず)上に形成された1T1R型(1トランジスタ1抵抗変化型素子型)のメモリセルアレイであり、所定の間隔で互いに平行に形成されたビット線114(第1の配線)と、ビット線114に(基板主面(基板の、メモリセルアレイが形成される面)に垂直な方向から見て)直交するように所定の間隔で互いに平行に形成されたワード線116(接続配線)と、ワード線116に平行に所定の間隔で形成されたソース線118(第2の配線)と、を備えている。ワード線116とソース線118とは、互いに対になって形成されており、対になったワード線116とソース線118との間は、ワード線116とビット線114の交点(基板主面に垂直な方向からみた交点、以下同様)毎に、直列に接続された1個の選択トランジスタ120(スイッチング素子)と1個の抵抗変化型素子122とを含むメモリセル124で接続されている。つまり、メモリセル124は、ワード線116の延びる方向を行方向、ビット線114の延びる方向を列方向として、ワード線116とビット線114との交点に対応して、行列状に配列されている。
本実施形態において、選択トランジスタ120はnチャンネル型で閾値電圧0.5Vの電界効果トランジスタ(MOS−FET)であり、第1主端子126と第2主端子128とからなる2個の主端子(ドレインおよびソース)および1個の制御端子130(ゲート電極)を備えている。また、抵抗変化型素子122は、その一端にある第1端子132に下部電極134(図3参照)が接し、他の一端にある第2端子136に上部電極138(図3参照)が接している。本発明では、抵抗変化型素子122には電極は含まれないものとする。ビット線114は選択トランジスタ120の第1主端子126(ここではソース)に、選択トランジスタ120の第2主端子128(ここではドレイン)は抵抗変化型素子122に接触する下部電極134に、抵抗変化型素子122に接触する上部電極138はソース線118に、それぞれ電気的に接続されている。制御端子130はワード線116に電気的に接続されており、後述するようにワード線116の一部が制御端子130を構成している。また、後に詳述するが、同じ行に属するワード線116とソース線118とは、所定の間隔で(図では4個のメモリセル毎に)コンタクト140(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ2.1μm程度)により電気的に接続されている。抵抗変化型素子122は、印加される電圧パルス(電気パルス)によって抵抗状態(抵抗値)が大きく遷移する。抵抗変化型記憶装置100は、該抵抗状態の遷移を利用してデータを記憶する。
ビット線114はそれぞれがビット線スイッチ106の出力端子に電気的に接続されている。ビット線スイッチ106には、例えばレベルシフタが用いられる。ビット線スイッチ106は、2つの電圧入力端子を備えている。一方の電圧入力端子は、電源回路102に対し、電位供給配線103を介して電気的に接続されている。他方の電圧入力端子は、接地(アース)されている。ビット線スイッチ106は、それぞれの制御端子がカラムデコーダ104に接続され、カラムデコーダ104の制御に従って、電源回路102から入力される電圧および接地電圧(ゼロ)のいずれか一方を択一的にビット線114へと出力するスイッチである。
ワード線116はそれぞれがワード線スイッチ110の出力端子に電気的に接続されている。ワード線スイッチ110には、例えばレベルシフタが用いられる。ワード線スイッチ110は、2つの電圧入力端子を備えている。一方の電圧入力端子は、電源回路102に対し、電位供給配線103を介して電気的に接続されている。他方の電圧入力端子は、接地(アース)されている。ワード線スイッチ110は、それぞれの制御端子がロウデコーダ108に接続され、ロウデコーダ108の制御に従って、電源回路102から入力される電圧および接地電圧(ゼロ)のいずれか一方を択一的にワード線116へと出力するスイッチである。
抵抗変化型素子122の抵抗変化層の抵抗変化材料には、例えば遷移金属酸化物が用いられる。本実施形態の抵抗変化材料には、単極性タイプの抵抗変化型材料が好適に用いられる。例えば、既存の値(旧値)が“0”であり、高抵抗状態にあるときに、第1の電圧パルス(例えば、電圧+2V、パルス幅110ns)を印加することにより、抵抗変化型素子122が高抵抗状態から低抵抗状態に抵抗値が変化し、新しい値(新値)である“1”が書き込まれる。また、既存の値(旧値)が“1”であり、低抵抗状態にあるときに、第2の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加することにより、抵抗変化型素子122が低抵抗状態から高抵抗状態に抵抗値が変化し、新しい値(新値)である“0”が書き込まれる。上部電極138および下部電極134は、金属(例えばPt、Ir、IrOx、RuOx(但し、xは0〜2)、Cu、TiN、W等)で形成される。ワード線116はポリシリコンで形成される。ビット線114およびソース線118は、ポリシリコンよりも電気抵抗の低い、金属(例えばアルミニウム)などで形成される。かかる構成により、ソース線118の単位長さあたりの電気抵抗は、ワード線116よりも小さくなる。
図2は、本発明の第1実施形態におけるメモリセルアレイ112のレイアウト図である。図3は、図2のA−A’線に沿った断面図である。図4は、図2のB−B’線に沿った断面図である。以下、図2乃至図4を参照しつつ、メモリセルアレイ112について詳細に説明する。ビット線114が延びる方向を列方向と呼び、ソース線118が延びる方向を行方向と呼ぶ(以下、全ての実施形態につき同様とする)。
図に示すように、メモリセルアレイ112は、基板156の上に複数の層が積層されるように形成されている。基板156には、ウェル状のN領域152(正方形の一辺が0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が行列状に並ぶように形成されている。そして、iを0以上の整数とするとき、それぞれの列の、2i+1番目の行に属するN領域152と2i+2番目の行に属するN領域152との間に、ウェル状のN領域154(縦横それぞれ0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が1個ずつ形成されている。基板156の表面の、N領域152とN領域154との間の領域の上方には、行方向に延びるようにワード線116(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)が形成されている。
図2および図3(A−A’断面)に示すように、それぞれのN領域152の上方には、下部電極134(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されており、N領域152と下部電極134とは下部電極コンタクト144(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。下部電極134の上方には、下部電極134に接触するように抵抗変化層143(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.1μm程度)が形成され、さらにその上方には、抵抗変化層143に接触するように上部電極138(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されている。上部電極138の上方には、行方向に延びるようにソース線118(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)が形成されている。上部電極138とソース線118とは上部電極コンタクト142(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。
一方、N領域154の上方にはソース線118と同じ層に、導体よりなる中継部148(縦横それぞれ0.25μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されている。N領域154と中継部148とがビット線コンタクト146(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ2.1μm程度)により電気的に接続され、中継部148とビット線114とがビット線コンタクト150(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。かかる構成により、N領域154とビット線114とは電気的に接続されている。
なお、図では便宜上省略しているが、ワード線116と基板156との間はゲート絶縁膜により絶縁されている。また、ソース線118と、上部電極コンタクト142と、上部電極138と、抵抗変化層143と、下部電極134と、下部電極コンタクト144と、ワード線116と、ビット線コンタクト146と、中継部148と、ビット線コンタクト150との間隙を埋めるように層間絶縁層158が形成されている。図に示すように、ビット線114の属する(存在する)層(第1の層)とソース線118の属する(存在する)層(第2の層)とは、異なる層となっている。なお、本発明でいう「層」とは、製造時に同時に形成される層をいう。それぞれの層は基板156の上に順次積層されるように形成されるため、基板からの高さが異なる層は、異なる層となる。
基板156には、例えばシリコン基板が用いられる。層間絶縁層158は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン等により構成される。上部電極コンタクト142と、下部電極コンタクト144と、ビット線コンタクト146と、ビット線コンタクト150とは、例えば、金属材料(タングステン等)により構成される。中継部148はソース線118と同じ材料で構成されるのが好ましい。N領域152およびN領域154は、例えばシリコン基板にPイオンを注入することで構成される。
領域152とN領域154とワード線116とで選択トランジスタ120が構成される。なお、N領域154とビット線コンタクト146との接点が第1主端子126となる。N領域152と下部電極コンタクト144との接点が第2主端子128となる。行方向に延びるワード線116のうち、基板主面に垂直な方向(基板の厚み方向)から見てN領域152とN領域154とで挟まれた部分が制御端子130となる。抵抗変化層143は抵抗変化型素子122を構成する。抵抗変化層143が下部電極134と接触する端面が第1端子132となる。抵抗変化層143が上部電極138と接触する端面が第2端子136となる。上述したように、選択トランジスタ120と抵抗変化型素子122とで、メモリセル124が構成される。
かかる構成により、ソース線118は同じ行に属するメモリセル124の上方を通り、かつ行方向に延びるように形成される。また、ビット線114は同じ列に属するメモリセル124の上方を通り、かつ列方向に延びるように形成される。また、ワード線116とソース線118とは互いに平行に延びるように形成される。ビット線114とワード線116とは、立体交差するような位置関係(ねじれの位置)にある。また、ビット線114とソース線118とは立体交差するような位置関係(ねじれの位置)にある。
図2および図4(B−B’断面)に示すように、同じ行に属するワード線116とソース線118とは、所定の間隔毎にコンタクト140(接続部)を介して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ112では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて間隙が設けられている。ワード線116には、該間隙おいて、同一行のソース線118の下方に延びるように突出部160が形成されている。そして、突出部160とソース線118とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト140により電気的に接続される。
コンタクト140が形成される間隔(突出部160が形成される間隔)は、ソース線118およびワード線116のそれぞれの内部を電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル16個毎、あるいは8個毎などとすることができる。コンタクト140は、例えば金属材料(タングステン等)により構成される。
[動作]
以下、図1を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100の動作について説明する。まず、書き込み動作について説明する。制御装置は、外部のシステム(図示せず)から書き込み命令と共に、アドレス番号と、そのアドレス番号のメモリセルに書き込むべき値を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧(第1の電圧)として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧(第2の電圧)として、電源回路102から印加されている電圧が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路102から印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。なお、本実施形態において、電位供給配線103はビット線スイッチ106とワード線スイッチ110の双方に電位を供給しているため、非選択ビット線電圧と選択ワード線電圧は等しくなる。
書き込むべき値がゼロの場合には、制御装置から電源回路102へErase信号が与えられ、電源回路102は、ビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110へ、第2の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加する。また、書き込むべき値が1の場合には、制御装置から電源回路102へProgram信号が与えられ、電源回路102は、ビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110へ、第1の電圧パルス(例えば、電圧+2V、パルス幅110ns)を印加する。
かかる動作によれば、選択ワード線に接続された制御端子130(ゲート電極)の電位は、上述の例では+2Vまたは+5V(以下、高電圧)となり、選択トランジスタ120は導通状態となる。一方、非選択ワード線に接続された制御端子130の電位は0Vとなり、選択トランジスタ120は非導通状態となる。また、選択ワード線と同じ行に属するソース線は、選択ワード線と電気的に接続されているため、該ソース線に接続された第2端子136の電位は高電圧となる。一方、非選択ワード線と同じ行に属するソース線の電位は0Vとなる。さらに、選択ビット線に接続された第1主端子126(ここではソース)の電位は0Vとなり、非選択ビット線に接続された第1主端子126の電位は高電圧となる。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120が非導通状態となるため電流が流れない。したがって、抵抗変化型素子122の両端に電位差が生じることはなく、抵抗値も変化しない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択ワード線に接続され選択トランジスタ120が導通状態になっていたとしても、第1主端子126と第2端子136の電位が共に高電圧となって電位差は生じず、電流は流れない。よって、抵抗変化型素子の両端に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120が導通状態となる。一方、該メモリセルでは、選択トランジスタ120の第1主端子126には0Vが、抵抗変化型素子122の第2端子136には高電圧が印加されている。よって、抵抗変化型素子122の第2端子136から第1端子132へと電流が流れ、抵抗値が変化する。すなわち、+2Vが印加されていれば“1”が書き込まれ、+5Vが印加されていれば“0”が書き込まれる。かかる動作により、データの書き込みが行われる。
次に、読み出し動作について説明する。制御装置は、システムから読み出し命令と共に、データを読み出すべきメモリセルのアドレス番号を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧(第1の電圧)として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧(第2の電圧)として、電源回路102から印加されている電圧が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路102から印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
次に、制御装置から電源回路102へRead信号が与えられ、電源回路102は、ビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+1V、パルス幅1μs)を印加する。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が0Vとなり、該トランジスタは非導通状態となって電流が流れない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択ワード線に接続され選択トランジスタ120が導通状態になっていたとしても、第1主端子126と第2端子136の電位が共に+1Vとなって電位差は生じず、やはり電流は流れない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が+1Vとなり、該トランジスタが導通状態となる。一方、該メモリセルに含まれる選択トランジスタ120の第1主端子126には0Vが、抵抗変化型素子122の第2端子136には+1Vが印加されているため、抵抗変化型素子122から選択トランジスタ120へと電流が流れる。流れる電流の大きさに基づき、抵抗変化型素子122が高抵抗状態にあるか低抵抗状態にあるかが判定される。かかる動作によりデータの読み出しが行われる。
なお、電源回路102が印加する電圧と、選択トランジスタ120が導通状態になる電位(選択トランジスタ120の特性)と、抵抗変化型素子122の抵抗値が変化する電位とは互いに関連するため、構成材料や部材サイズの選択などにより適宜設定される。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置100の特徴は、ワード線116(制御端子130、すなわちゲート電極)とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。上述するようにワード線116は選択トランジスタ120のゲート電極として機能するため、ポリシリコンで構成される。ポリシリコンは電気抵抗が金属などに比べて大きいため、電位変化の伝播速度が遅い。しかし、抵抗変化型記憶装置100では、ワード線116とソース線118とが電気的に接続されており、ソース線118は金属などポリシリコンよりも電気抵抗が低い材料で構成されている。ソース線118では、ワード線116よりも速く電位変化が伝播する。よって、ワード線スイッチ110で切り換えられた電圧の変化が、ソース線118を経由して、ワード線スイッチ110から離れた部位にあるワード線(ゲート電極)に迅速に伝播することになる。かかる構成により、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100のもう一つの特徴は、抵抗変化型素子122の第2端子136とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。かかる構成により、一つの配線を、ワード線(制御端子130、すなわちゲート電極)の裏打ち配線として機能させると共に、ソース線118としても機能させることができる。よって、層の数を減らすことで構造を単純化し、製造コストを低減することができる。特に、電極以外で金属により構成される配線を含む層を2層以下とすることで、コストの削減効果が大きくなる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100のもう一つの特徴は、同一の(同一行の)メモリセル124において、制御端子130が電気的に接続されているソース線118(第2の配線)と、第2端子136とが、電気的に接続されている点にある。言い換えれば、同一のメモリセルについては、制御端子130と第2端子136とが、共通のソース線118に電気的に接続されている。かかる構成により、同じ行に属するメモリセルにおいては、第2端子136と制御端子130とが等電位となる。その行(ワード線)が選択された場合には、第2端子136と制御端子130が共に高電圧となり、その行の選択トランジスタ120が導通状態となる。この状態で選択ビット線電圧を低電圧(0V)とすることで、メモリセル124に電流が流れ、抵抗変化型素子に電圧パルスを印加することが可能となる。また、非選択ビット線電圧を高電圧とすることで、意図しないメモリセル124に電流が流れることを防止できる。一方、ある行(ワード線)が選択されなかった場合には、第2端子136と制御端子130が共に低電圧となり、その行の選択トランジスタ120が非導通状態となる。よって、意図しないメモリセル124に電流が流れることを防止できる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100のもう一つの特徴は、ワード線116とソース線118とが、所定の間隔をおいて、コンタクト140により電気的に接続されている点にある。かかる構成により、ワード線上の全ての部位のゲート電極に対し、迅速に電位変化を伝達することが可能となる。よって、抵抗変化型記憶装置の高速動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置100のもう一つの特徴は、非選択ビット線電圧(第2の電圧)が選択ビット線電圧(第1の電圧)よりも高く(絶対値が大きく)なっている点にある。従来の抵抗変化型記憶装置では、選択されたビット線の電圧の方が、非選択のビット線の電圧よりも高かった。本実施形態の回路構成では、ビット線もワード線も0Vあるいは所定の高電圧のいずれか一方が印加される。かかる構成では、選択ビット線電圧を0Vとすることで、正常な動作が可能となる。
[変形例]
制御端子は必ずしも1本の配線として構成されている必要はない。同じ行に属する複数の制御端子をまとめて電気的に接続して接続配線としつつ、所々が断線されていてもよい。この場合には、上述したソース線を新たなワード線として機能させてもよい。かかる構成でも、それぞれの接続配線を、ソース線(本変形例でいうワード線)と電気的に接続すれば、同じ行に属する全ての制御端子に迅速に電位変化を伝達できる。よって、抵抗変化型記憶装置の高速動作が可能となる。
選択トランジスタには、pチャンネル型のトランジスタを用いてもよい。選択トランジスタの代わりに、スイッチング素子を用いてもよい。スイッチング素子は、2個の主端子と1個の制御端子を備え、制御端子への電圧印加などにより2個の主端子の間が導通するものであればどのようなものであってもよい。本実施形態の抵抗変化型記憶装置100において、ドレインとソースの区別は、使用するトランジスタのタイプや回路構成により適宜選択されうる。
上述の説明では、ゲート電極にポリシリコンを用いた構成としたが、他の材料であってもよい。比較的電気抵抗の高い材料でゲート電極(ワード線)を構成した場合にも、本実施形態の態様を用いることで、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100は、同一(同一行)のメモリセルについて、制御端子130と第2端子136とが、共通のソース線118に電気的に接続されている。一方、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200は、隣接する2つの行(1番目と2番目、3番目と4番目、・・・)において、一方の行の制御端子(ワード線、ゲート電極)と他方の行のソース線(第2の配線)とが互い違いに電気的に接続されている。
[構成]
図5は、本発明の第2実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図5を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200の構成について説明する。
本実施形態の抵抗変化型記憶装置200と第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100との主な相違点は、以下の通りである。第1に、電源回路102が電源回路101で置換されている。第2に、電位供給配線103がビット線電位供給配線105およびワード線電位供給配線107で置換されている。第3に、メモリセルアレイ112がメモリセルアレイ212で置換されている。第4に、コンタクト140がコンタクト139およびコンタクト141で置換されている。その他の点については第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100と同様である。このため、共通する部分については同一の符号および名称を付して説明を省略する。なお、抵抗変化型記憶装置200では、抵抗変化型素子122の高電圧側の端子と低電圧側の端子との位置関係(以下、極性)が入れ替わるように構成されている。すなわち第1実施形態では、第2端子136が高電位となり第2端子136から第1端子132へ電流が流れたときに、データが書き込まれる。これに対し、第2実施形態では、第1端子132が高電位となり第1端子132から第2端子136へ電流が流れたときにデータが書き込まれる。
コンタクト139は、nを自然数とするとき、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するソース線118(第2の配線)とを電気的に接続する。コンタクト141は、2n番目の行に属するワード線116と(2n−1)番目の行に属するソース線118(第2の配線)とを電気的に接続する。
ビット線電位供給配線105は、電源回路101とビット線スイッチ106の一方の電圧入力端子とを電気的に接続する。ビット線スイッチ106の他方の電圧入力端子は接地(アース)されている。ワード線電位供給配線107は、電源回路101とワード線スイッチ110の一方の電圧入力端子とを電気的に接続する。ワード線スイッチ110のの他方の電圧入力端子は接地(アース)されている。
電源回路101は、第1実施形態の電源回路102と異なり、ビット線電位供給配線105とワード線電位供給配線107とにそれぞれ異なる電位を供給することが可能なように構成されている。
図6は、本発明の第2実施形態におけるメモリセルアレイ212のレイアウト図である。図7は、図6のC−C’線に沿った断面図である。図8は、図6のD−D’線に沿った断面図である。図6のE−E’線に沿った断面図は、図3と同様であるので省略する。以下、図6乃至図8を参照しつつ、メモリセルアレイ212について詳細に説明する。なお、メモリセルアレイ212と第1実施形態のメモリセルアレイ112との主な相違点は、コンタクト140がコンタクト139とコンタクト141とで置換されていることである。その他の点については第1実施形態のメモリセルアレイ112と同様であるため、共通する部分については同一の符号および名称を付して説明を省略する。
図6および図8(D−D’断面)に示すように、nを自然数とするとき、2n−1番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するソース線118(第2の配線)とは、所定の間隔毎にコンタクト139(接続部)を介して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ212では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて列方向に延びる第1の間隙が設けられている。2n番目の行に属するソース線118には、第1の間隙において、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するワード線116との間にある行方向に延びる間隙の上方に延びるように突出部162が形成されている。また、本実施形態の(2n−1)番目の行に属するワード線116には、突出部162の下方に延びるように突出部164が形成されている。さらに、突出部162と突出部164とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト139(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。
また、図6および図7(C−C’断面)に示すように、2n番目の行に属するワード線116と2n−1番目の行に属するソース線118(第2の配線)とは、所定の間隔毎にコンタクト141(接続部)を介して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ212では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて列方向に延びる第2の間隙が設けられている。(2n−1)番目の行に属するソース線118には、第2の間隙おいて、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するワード線116との間にある行方向に延びる間隙の上方に延びるように突出部166が形成されている。また、本実施形態の2n番目の行に属するワード線116には、突出部166の下方に延びるように突出部168が形成されている。さらに、突出部166と突出部168とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト141(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続される。
コンタクト139が形成される間隔(突出部162が形成される間隔、突出部164が形成される間隔)およびコンタクト141が形成される間隔(突出部166が形成される間隔、突出部168が形成される間隔)は、ソース線118およびワード線116のそれぞれを電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル16個毎、あるいは8個毎などとすることができる。なお、図5ではコンタクト139とコンタクト141とが隣接するように描かれ、図6では離れているように描かれている。このように、コンタクト139の位置とコンタクト141の位置とは独立しており、互いに隣接するように設けられても、互いに距離をおいて設けられてもよい。また、コンタクト139が形成される間隔とコンタクト141が形成される間隔が異なっていてもよい。なお、コンタクト139およびコンタクト141は、例えば金属材料(タングステン等)により構成される。
[動作]
以下、図5を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200の動作について説明する。まず、書き込み動作について説明する。制御装置(図示せず)は、外部のシステム(図示せず)から書き込み命令と共に、アドレス番号と、そのアドレス番号のメモリセルに書き込むべき値を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧として電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107を介して印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。なお、本実施形態において、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、それぞれ別個に電位を供給しているため、選択ビット線電圧と選択ワード線電圧を異ならせることができる。
書き込むべき値がゼロの場合には、制御装置から電源回路101へErase信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ第2の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+6V、パルス幅1μs)を印加する。書き込むべき値が1の場合には、制御装置から電源回路101へProgram信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ第1の電圧パルス(例えば、電圧+2V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+3V、パルス幅1μs)を印加する。本実施形態では、選択トランジスタ120はnチャンネル型である。ワード線スイッチ110へ印加される電圧は、ビット線スイッチ106へ印加される電圧よりも高く、かつ両電圧の差が選択トランジスタ120の閾値電圧以上(例えば0.5V以上)であることが望ましい。かかる制御により、第1端子136の電位が選択ビット線電圧と同程度まで高くなっても、選択トランジスタ120を導通状態に維持できる。したがって、抵抗変化型素子122に印加される電圧の制御が容易になる。なお、印加される電圧は、トランジスタや抵抗変化型素子の特性に応じて適宜設定されうることは言うまでもない。
かかる動作によれば、選択ワード線に接続された制御端子130(ゲート電極)の電位は、上述の例では第1主端子126および第2主端子128よりも少なくとも+1V以上高くなり、選択トランジスタ120(ここではnチャンネル型、閾値電圧0.5V)は導通状態となる。一方、選択ワード線と同じ行に属するソース線は、隣のワード線、すなわち非選択ワード線に電気的に接続されているため、該ソース線に接続された第2端子136の電位は0Vとなる。この状態で、選択ビット線には、上述の例では+2Vまたは+5V(以下、書き込み電圧)が印加される。よって、選択ワード線と同じ行に属し、かつ選択ビット線と同じ列に属するメモリセル124では、選択トランジスタ120が導通状態となる。一方、該メモリセルに属する選択トランジスタ120の第1主端子126には書き込み電圧が、抵抗変化型素子122の第2端子136には0Vが印加されている。このため、抵抗変化型素子122の第1端子132から第2端子136へと電流が流れ、抵抗値が変化する。すなわち、+2Vが印加されていれば“1”が書き込まれ、+5Vが印加されていれば“0”が書き込まれる。かかる動作により、データの書き込みが行われる。
一方、選択ワード線と同じ行に属していても、選択ビット線と異なる列に属するメモリセル124では、選択トランジスタ120は導通状態にあるものの、選択トランジスタ120の第1主端子126にも、抵抗変化型素子122の第2端子136にも、0Vが印加されているため、抵抗変化型素子122の両端に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。また、非選択ワード線と同じ行に属するメモリセル124では、選択トランジスタ120が非導通状態にあるため、抵抗変化型素子122の両端に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。
次に、読み出し動作について説明する。制御装置は、システムから読み出し命令と共に、データを読み出すべきメモリセルのアドレス番号を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧として電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107を介して印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
次に、制御装置から電源回路101へRead信号が与えられ、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+1V、パルス幅1μs)を印加する。一方、電源回路101は、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+2V、パルス幅1μs)を印加する。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が0Vとなり、該トランジスタは非導通状態となって電流が流れない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択ワード線に接続され選択トランジスタが導通状態になっていたとしても、第1主端子126と第2端子136の電位が共に0Vとなって電位差は生じず、やはり電流は流れない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が2つの主端子よりも少なくとも+1V以上高くなり、該トランジスタが導通状態となる。一方、該メモリセルでは、選択トランジスタ120の第1主端子126には+1Vが、抵抗変化型素子122の第2端子136には0Vが印加されているため、抵抗変化型素子122に電流が流れる。流れる電流の大きさに基づき、抵抗変化型素子122が高抵抗状態にあるか低抵抗状態にあるかが判定される。かかる動作によりデータの読み出しが行われる。
なお、電源回路101がビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110のそれぞれへ印加する電圧と、選択トランジスタ120が導通状態になる電位(選択トランジスタ120の特性)と、抵抗変化型素子122の抵抗値が変化する電位とは互いに関連するため、構成材料や部材サイズの選択などにより適宜設定される。また、本実施形態の説明では、選択トランジスタ120の第1主端子126がドレインに、第2主端子128がソースになる。なお、第1主端子126と第2主端子128のいずれをドレインとし、いずれをソースとするかは、選択トランジスタ120の種類(nチャンネルであるかpチャンネルであるか、など)、あるいは第1主端子126と第2主端子128に印加される電圧のどちらが高いか、などにより適宜決定される。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置200の特徴は、ワード線116(制御端子130、すなわちゲート電極)とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。かかる構成によれば、第1実施形態と同様の理由により、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200のもう一つの特徴は、抵抗変化型素子122の第2端子136とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。かかる構成によれば、第1実施形態と同様の理由により、層の数を減らすことで構造を単純化し、製造コストを低減することができる。特に、電極以外で金属により構成される配線を含む層を2層以下とすることができ、コストの削減効果が大きくなる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200のもう一つの特徴は、以下の点にある。すなわち、電源回路101と、ビット線電位供給配線105と、ワード線電位供給配線107とにより、ビット線スイッチ106とワード線スイッチ110に異なる電位が供給される。また、nを自然数とするとき、(2n−1)番目の行に属するメモリセル124の制御端子(ワード線、ゲート電極)が電気的に接続されているソース線118(第2の配線)と、2n番目の行に属するメモリセル124の第2端子136とが、電気的に接続されている。さらに、2n番目の行に属するメモリセル124の制御端子130(ワード線116、ゲート電極)が電気的に接続されている第2の配線と、(2n−1)番目の行に属するメモリセル124の第2端子136とが、電気的に接続されている。言い換えれば、隣接する2つの行(1番目と2番目、3番目と4番目、・・・)において、一方の行の制御端子130(ワード線116、ゲート電極)と他方の行のソース線118(第2の配線)とが互い違いに電気的に接続されている。かかる構成により、第1実施形態と異なり、同一のメモリセル124において、制御端子130と第2端子136に印加される電圧を別個に制御できる。すなわち、あるメモリセル124において、その外部から与えられる電位は、3つ存在する。1つ目は第1主端子126に与えられるビット線114の電位、2つ目は制御端子130に与えられるワード線116の電位、3つ目は第2端子136に与えられるソース線118の電位である。第1実施形態では、同一行のワード線116とソース線118とが電気的に接続されているため、あるメモリセルにおいて2つ目と3つ目の電位は必ず等しくなる。しかし、本実施形態では同一行のワード線116とソース線118とは電気的に接続されておらず、また電源回路101からビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110に異なる電位が供給されるため、同一のメモリセルにおいて3つの電位を別個に制御できる。かかる制御上の特徴により、選択ワード線電圧(選択トランジスタ120を導通状態にするための電圧)や、選択ビット線電圧(抵抗変化型素子122の抵抗値を遷移させるための電圧)を独立に設定できることになる。よって、第2実施形態では、抵抗変化型素子や選択トランジスタの特性などに関し設計上の自由度が向上する。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200のもう一つの特徴は、ワード線116とソース線118とが、所定の間隔(例えば、メモリセル16個毎、あるいは8個毎)をおいて、コンタクト139およびコンタクト141により電気的に接続されている点にある。かかる構成により、ワード線上の全ての部位の制御端子(ゲート電極)に対し、迅速に電位変化を伝達することが可能となる。よって、抵抗変化型記憶装置の高速動作が可能となる。
[変形例]
本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を用いることができる。
(第3実施形態)
第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200は、隣接する2つの行(1番目と2番目、3番目と4番目、・・・)において、一方の制御端子(ワード線、ゲート電極)と他方の行のソース線(第2の配線)とが互い違いに電気的に接続されている。これに対し、第3実施形態の抵抗変化型記憶装置300は、n番目の行に属するワード線と(n+1)番目の行に属するソース線とが電気的に接続されている点に主な違いがある。
[構成]
図9は、本発明の第3実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図9を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置300の構成について説明する。
図9に示す通り、本実施形態の抵抗変化型記憶装置300と第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200との主な相違点は、以下の通りである。第1に、コンタクト139およびコンタクト141が、コンタクト170およびコンタクト172で置換されている。第2に、メモリセルアレイ212がメモリセルアレイ312で置換されている。その他の点については第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200と同様である。このため、共通する部分については同一の符号および名称を付して説明を省略する。
コンタクト170は、nを自然数とするとき、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するソース線118(第2の配線)とを電気的に接続する。コンタクト172は、2n番目の行に属するワード線116と(2n+1)番目の行に属するソース線118(第2の配線)とを電気的に接続する。なお、図では示していないが、1番目の行に属するソース線118は、最終行のワード線116と電気的に接続される。
図10は、本発明の第3実施形態におけるメモリセルアレイ312のレイアウト図である。図11は、図10のF−F’線に沿った断面図である。図10のG−G’線に沿った断面図は、図3と同様であるので省略する。以下、図10および図11を参照しつつ、メモリセルアレイ312について詳細に説明する。なお、メモリセルアレイ312と第2実施形態におけるメモリセルアレイ212の主な相違点は、コンタクト139およびコンタクト141が、コンタクト170およびコンタクト172で置換されていることである。その他の点については第2実施形態のメモリセルアレイ212と同様であるため、共通する部分については同一の符号および名称を付して説明を省略する。
図に示すように、nを自然数とするとき、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するソース線118(第2の配線)とは、所定の間隔毎にコンタクト170(接続部)を解して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ312では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて列方向に延びる間隙が設けられている。2n番目の行に属するソース線118には、該間隙において、(2n−1)番目の行に属するワード線116と2n番目の行に属するワード線116との間にある行方向に延びる間隙の上方に延びるように突出部178が形成されており、また、本実施形態の(2n−1)番目の行に属するワード線116には、突出部178の下方に延びるように突出部176が形成されている。さらに、突出部178と突出部176とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト170(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。
また、図に示すように、2n番目の行に属するワード線116と(2n+1)番目の行に属するソース線118(第2の配線)とは、所定の間隔毎にコンタクト172(接続部)を解して電気的に接続されている。すなわち、2n番目の行に属するワード線116には、突出部178および突出部176が設けられた列方向に延びる間隙において、(2n+1)番目の行に属するソース線118の下方に延びるように突出部174が形成されている。そして、突出部174と(2n+1)番目の行に属するソース線118とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト172(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。
コンタクト170が形成される間隔(突出部176が形成される間隔、突出部178が形成される間隔)およびコンタクト172が形成される間隔(突出部174が形成される間隔)は、ソース線118およびワード線116のそれぞれを電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル16個毎、あるいは8個毎などとすることができる。なお、コンタクト170およびコンタクト172は、例えば金属材料(タングステン等)により構成される。
[動作]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置300の動作は、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200の動作と同様であるので、説明を省略する。すなわち、抵抗変化型記憶装置300においても、同一行に属するワード線116の電位とソース線118の電位は独立して制御できるため、抵抗変化型記憶装置200と同様の動作が可能となる。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置300の特徴は、ワード線116(制御端子130、すなわちゲート電極)とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。かかる構成によれば、第1実施形態と同様の理由により、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置200のもう一つの特徴は、抵抗変化型素子122の第2端子136とソース線118(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。かかる構成によれば、第1実施形態と同様の理由により、層の数を減らすことで構造を単純化し、製造コストを低減することができる。特に、電極以外で金属により構成される配線を含む層を2層以下とすることができ、コストの削減効果が大きくなる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置300のもう一つの特徴は、以下の点にある。すなわち、電源回路101と、ビット線電位供給配線105と、ワード線電位供給配線107とにより、ビット線スイッチ106とワード線スイッチ110に異なる電位が供給される。また、nを自然数とするとき、n番目の行に属するメモリセル124の制御端子(ワード線、ゲート電極)が電気的に接続されているソース線118(第2の配線)と、(n+1)番目の行に属するメモリセル124の第2端子136とが、電気的に接続されている。かかる構成によれば、第2実施形態と同様の理由により、同一のメモリセル124において、その外部から与えられる3つの電位を別個に制御できる。よって、抵抗変化型素子や選択トランジスタの特性などに関し設計上の自由度が向上する。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置300のもう一つの特徴は、ワード線116とソース線118とが、所定の間隔(例えば、メモリセル32個毎、あるいは16個毎)をおいて、コンタクト170およびコンタクト172により電気的に接続されている点にある。かかる構成により、ワード線上の全ての部位の制御端子(ゲート電極)に対し、迅速に電位変化を伝達することが可能となる。よって、抵抗変化型記憶装置の高速動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置300のもう一つの特徴は、メモリセルアレイ212のレイアウトにおいて、メモリセル124の列に設けられた同一の間隙に、コンタクト170とコンタクト172との両方を設けることができる点にある。よって、第2実施形態と同様な効果を奏しつつ、さらに高密度にメモリセル124を配列できる。
[変形例]
本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を用いることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の抵抗変化型記憶装置400は、概略として、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200が有するメモリセルアレイにおいて、行方向に所定の間隔で並ぶように、メモリセルとは別個にトランジスタの列を形成したものである。
[構成]
図12は、本発明の第4実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図12を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置400の構成について説明する。
本実施形態の抵抗変化型記憶装置400と第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200との主な相違点は、所定の間隔で並ぶようにトランジスタ180の列が形成され、メモリセルアレイ212がメモリセルアレイ412に置換されている点にある。
トランジスタ180(第2のスイッチング素子)は、本実施形態ではnチャンネル型の電界効果トランジスタ(MOS−FET)である。トランジスタ180は、1個ずつが列方向に並んだ列状に形成される。トランジスタ180の列は、所定の間隔をおいて(複数のメモリセル124の列をはさんで)形成される。それぞれのトランジスタ180の列は、各行につき1個ずつ、トランジスタ180を備えている。
トランジスタ180は、第3主端子126と第4主端子128とからなる2個の主端子(ドレインおよびソース)および第2制御端子130(ゲート電極)を備えている。ある行に属するトランジスタ180に着目すると、第2制御端子130は、同じ行のワード線116に電気的に接続され、第4主端子128は、同じ行のソース線に接続されている。また、同じ列に属するトランジスタ180の第3主端子126は、列方向に延びる接続配線182(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)により互いに電気的に接続されている。接続配線182は、ここでは接地(アース)されている。
接続配線182は、ビット線114と同じ層(第1の層)に形成される。メモリセルアレイ412のレイアウトは、メモリセルアレイ212とほぼ同様であるので、説明を省略する。
[動作]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置400の動作は、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200の動作とほぼ同様であるので、詳細な説明を省略する。すなわち、抵抗変化型記憶装置400においても、同一行に属するワード線116の電位とソース線118の電位は独立して制御できるため、抵抗変化型記憶装置200と同様の動作が可能となる。
なお、抵抗変化型記憶装置200との主な相違点のひとつである、トランジスタ180の動作上の意義について以下に説明する。第2実施形態では、選択された行のソース線118には、隣接する行のワード線スイッチ110から接地電位が供給される。しかし、ワード線スイッチ110から遠く離れた部位では、接地電位が十分に早く伝達されなかったり、他の部位からのノイズ等により、電位が不安定になりやすい。本実施形態において、トランジスタ180は、上述するように、第2制御端子130がワード線116に電気的に接続されている。よって、選択された行に属するトランジスタ180の第2制御端子130には、選択ワード線電圧が印加され、導通状態となる。その結果、トランジスタ180の第3主端子と第4主端子とを通じて、接続配線182と選択された行のソース線118が電気的に接続される。上述したように、接続配線182は接地されており、選択された行のソース線118は、接続配線182を通じて接地される。よって、選択された行のソース線118の電位を、迅速に接地電圧(0V)へと遷移させ、かつ安定してこれを保持できる。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置400は、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200と同様の特徴および効果を有する。加えて、抵抗変化型記憶装置400は、メモリセルアレイにおいて、行方向に所定の間隔で並ぶように、メモリセルとは別個にトランジスタの列が形成され、その一方の主端子が接地されている。かかる構成により、選択された行のソース線118は、接続配線182を通じて接地される。選択された行のソース線118の電位を、迅速に接地電圧(0V)へと遷移させ、かつ安定してこれを保持できる。よって、抵抗変化型記憶装置400の動作を安定させることができる。
[変形例]
本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を用いることができる。
また、上述の説明では、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200を基にして説明したが、異なる構成としてもよい。例えば、第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100を基にしてもよい。この場合には、接続配線は接地されるのではなく、電位供給配線に電気的に接続される。かかる構成では、選択された行のソース線118の電位を、迅速に非選択ビット線電圧(選択ワード線電圧)へと遷移させ、かつ安定してこれを保持できる。よって、抵抗変化型記憶装置の動作を安定させることができる。どのような構成であれ、ワード線に制御端子が電気的に接続され、同一行のソース線に第4主端子が接続され、第3主端子が、選択された行のソース線と等電位になるような部位に接続されていればよい。かかる構成とすることにより、抵抗変化型記憶装置の動作を安定させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態の抵抗変化型装置500が上述の実施形態と異なっている主な点は、以下の通りである。第1に、上部電極とソース線とが同一の部材で構成されている点である。第2に、ビット線と同一の層に形成された接続配線により、該上部電極が互いに電気的に接続されている点である。第3に、ビット線と異なる層に裏打ち配線が形成され、裏打ち配線とワード線とが電気的に接続されている点である。
[構成]
図13は、本発明の第5実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図13を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置500の構成について説明する。
図13に示す通り、本実施形態の抵抗変化型記憶装置500は、電源回路101と、カラムデコーダ104(第1の配線選択装置)と、ビット線スイッチ106と、ロウデコーダ108(第2の配線選択装置)と、ワード線スイッチ110と、メモリセルアレイ512とを備えている。電源回路101と、カラムデコーダ104と、ロウデコーダ108とには、制御装置(図示せず)が接続されている。なお、それぞれの構成要素のうち、同一の符号を付されたものについては、第1実施形態乃至第4実施形態におけるものと同様であるので、説明を省略する。なお、本実施形態では、抵抗変化型素子122の極性は第1実施形態と同様である。
メモリセルアレイ512は、基板(図示せず)上に形成された1T1R型(1トランジスタ1抵抗変化型素子型)のメモリセルアレイであり、所定の間隔で互いに平行に形成されたビット線114(第1の配線)と、ビット線114に(基板主面に垂直な方向から見て)直交するように所定の間隔で互いに平行に形成されたワード線116(接続配線)と、ワード線116に平行に所定の間隔で形成されたソース線118と、を備えている。ワード線116とソース線118とは、互いに対になって形成されており、対になったワード線116とソース線118との間は、ワード線116とビット線114の交点毎に、直列に接続された1個の選択トランジスタ120(スイッチング素子)と1個の抵抗変化型素子122とからなるメモリセル124で接続されている。つまり、メモリセル124は、ワード線116の延びる方向を行方向、ビット線114(第1の配線)の延びる方向を列方向として、行列状に配列されている。また、図には示していないが、ワード線116に回路的に等価な配線として、複数の裏打ち配線184(第2の配線)が行方向に互いに平行に形成されている。裏打ち配線184は、それぞれの行ごとに、ワード線116と共に、ワード線スイッチ110に電気的に接続されている。裏打ち配線184については、後に詳述する。また、ソース線118は、列方向に延びる接続配線186により互いに電気的に接続されている。接続配線186は、ビット線電位供給配線105に電気的に接続されている。本実施形態では、抵抗変化型素子122の第2端子136に接触する上部電極138は、ソース線118を兼ねている。選択トランジスタ120と、抵抗変化型素子122とは、それぞれ、第1実施形態と、第2実施形態とで説明したものと同様であるので、詳細な説明を省略する。
上部電極138(ソース線118)および下部電極134は、金属(例えばPt、Ir、IrOx、RuOx(但し、xは0〜2)、Cu、TiN、W等)で形成される。ワード線116はポリシリコンで形成される。ビット線114および裏打ち配線184は、金属(例えばアルミニウム)で形成される。かかる構成により、裏打ち配線184の単位長さあたりの電気抵抗は、ワード線116よりも小さくなる。
図14は、本発明の第5実施形態におけるメモリセルアレイ512のレイアウト図である。図15は、図14のH−H’線に沿った断面図である。図16は、図14のI−I’線に沿った断面図である。図17は、図14のJ−J’線に沿った断面図である。以下、図14乃至図17を参照しつつ、メモリセルアレイ512について詳細に説明する。
図14および図15(H−H’断面)に示すように、メモリセルアレイ512は、基板156の上に複数の層が積層されるように形成されている。基板156には、ウェル状のN領域152(正方形の一辺が0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が行列状に並ぶように形成されている。そして、iを0以上の整数とするとき、それぞれの列の、(2i+1)番目の行に属するN領域152と(2i+2)番目の行に属するN領域152との間に、ウェル状のN領域154(縦横それぞれ0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が1個ずつ形成されている。N領域152とN領域154との間には、基板156上に、行方向に延びるようにワード線116(幅0.18μm、厚さ0.4μm程度)が形成されている。
図15(H−H’断面)に示すように、それぞれのN領域152の上方には、下部電極134(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されており、N領域152と下部電極134とは下部電極コンタクト144により電気的に接続されている。下部電極134の上方には、下部電極134に接触するように抵抗変化層143(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.1μm程度)が形成され、さらにその上方には、上部電極138(幅1.2μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されている。本実施形態では、上部電極138はソース線118を兼ねている。上部電極138は、行方向に延びるように形成される。なお、後述するように、上部電極138は全ての列を貫くように連続した一本の配線とはなっておらず、ところどころ断絶している。また、上部電極138は、2i番目の行に属する抵抗変化層143と(2i+1)番目の行に属する抵抗変化層143の両方に接触するように形成される。このように、上部電極138は2個の抵抗変化層143の電極として機能するため、下部電極134よりも幅広になっている。上部電極138の上方には、行方向に延びるように、裏打ち配線184(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)が形成されている。
一方、N領域154の上方には裏打ち配線184と同じ層に、導体よりなる中継部148(縦横それぞれ0.25μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されている。N領域154と中継部148とがビット線コンタクト146(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ2.1μm程度)により電気的に接続され、中継部148とビット線114とがビット線コンタクト150(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されることにより、N領域154とビット線114とが電気的に接続されている。
なお、図では便宜上省略しているが、ワード線116と基板156との間はゲート絶縁膜により絶縁されている。また、ソース線118と、上部電極コンタクト142と、上部電極138と、抵抗変化層143と、下部電極134と、下部電極コンタクト144と、ワード線116と、ビット線コンタクト146と、中継部148と、ビット線コンタクト150との間隙を埋めるように層間絶縁層158が形成されている。図に示すように、ビット線114のある層(第1の層)と裏打ち配線184のある層(第2の層)とは、異なる層となっている。
基板156には、例えばシリコン基板が用いられる。層間絶縁層158は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン等により構成される。上部電極コンタクト142と、下部電極コンタクト144と、ビット線コンタクト146と、ビット線コンタクト150とは、例えば、金属材料(タングステン等)により構成される。中継部148はソース線118と同じ材料で構成されるのが好ましい。N領域は、例えばシリコン基板にPイオンを注入することで構成される。
領域152とN領域154とワード線116とで選択トランジスタ120が構成される。なお、N領域154とビット線コンタクト146との接点が第1主端子126となる。N領域152と下部電極コンタクト144との接点が第2主端子128となる。ワード線116のうち、N領域152とN領域154とで挟まれた部分が制御端子130となる。抵抗変化層143は抵抗変化型素子122を構成する。抵抗変化層143が下部電極134と接触する端面が第1端子132となる。抵抗変化層143が上部電極138と接触する端面が第2端子136となる。上述したように、選択トランジスタ120と抵抗変化型素子122とで、メモリセル124が構成される。
かかる構成により、上部電極138(ソース線118)は同じ行に属するメモリセル124の抵抗変化層143のそれぞれに接触するように、かつ行方向に延びるように形成される。また、ビット線114は同じ列に属するメモリセル124の上方を通り、かつ列方向に延びるように形成される。また、ワード線116とソース線118とは互いに平行に延びるように形成される。
図14および図16(I−I’断面)に示すように、本実施形態のメモリセルアレイ512では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて列方向に延びる第3の間隙が設けられている。そして、ビット線114が形成されている層(第1の層)には、第3の間隙において、ビット線114と平行に延びるように(列方向に延びるように)接続配線186(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)が形成されている。第3の間隙には、裏打ち配線184が形成されている層(第2の層)に、中継部192が形成されている。さらに、上部電極138(ソース線118)には、第3の間隙において、隣接する上部電極同士を電気的に接続するように、接続部191が形成されている。そして、接続部191と中継部192とは、上部電極コンタクト194により電気的に接続されている。また、中継部192と接続配線186とは、上部電極コンタクト194により電気的に接続されている。かかる構成により、上部電極138(ソース線118)と接続配線186とが電気的に接続される。
図14および図17(J−J’断面)に示すように、同じ行に属するワード線116と裏打ち配線184とは、所定の間隔毎にコンタクト188(接続部)を介して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ512では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて第4の間隙が設けられている。ワード線116には、第4の間隙おいて、同一行のソース線118の下方に延びるように突出部190が形成されている。そして、突出部190と裏打ち配線184とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト188により電気的に接続される。本実施形態では、図14および図17(J−J’断面)に示すように、上部電極138(ソース線118)が第4の間隙において断絶している。これは、裏打ち配線184とワード線116とを電気的に接続するためである。
コンタクト188が形成される間隔(突出部190が形成される間隔)は、ソース線118およびワード線116のそれぞれを電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル32個毎、あるいは16個毎などとすることができる。コンタクト188は、例えば金属材料(タングステン等)により構成される。
また、上部電極138(ソース線118)のそれぞれの行方向の長さは、電極内を電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル32個毎、あるいは16個毎などとすることができる。また、接続部191は必ずしも各上部電極を接続するように設けられる必要はなく、図14に示すように例えば3本(6行分)の上部電極を単位としてそれぞれの上部電極を接続するように設けられていてもよい。本実施形態では、上部電極138(ソース線118)はビット線電位供給配線105と電気的に接続されていればよく、行方向または列方向に必ずしも互いに連結されている必要はない。
[動作]
以下、図13を参照しながら、本実施形態の抵抗変化型記憶装置の動作について説明する。まず、書き込み動作について説明する。制御装置は、外部のシステム(図示せず)から書き込み命令と共に、アドレス番号と、そのアドレス番号のメモリセルに書き込むべき値を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧(第1の電圧)として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧(第2の電圧)として、電源回路101からビット線電位供給配線105に印加されている電圧が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107に印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。なお、本実施形態において、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、それぞれ別個に電位を供給しているため、非選択ビット線電圧と選択ワード線電圧を異ならせることができる。
書き込むべき値がゼロの場合には、制御装置から電源回路101へErase信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ、第2の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+6V、パルス幅1μs)を印加する。書き込むべき値が1の場合には、制御装置から電源回路101へProgram信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ、第1の電圧パルス(例えば、電圧+2V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+3V、パルス幅1μs)を印加する。
かかる動作によれば、選択ワード線に接続された制御端子130(ゲート電極)の電位は、上述の例では第1主端子126および第2主端子128よりも少なくとも+1V以上高くなり、選択トランジスタ120(ここではnチャンネル型、閾値電圧0.5V)は導通状態となる。一方、非選択ワード線に接続された制御端子130の電位は0Vとなり、選択トランジスタ120は非導通状態となる。また、本実施形態では、ソース線118は全てビット線電位供給配線105に電気的に接続されているため、第2端子136の電位は+2Vまたは+5V(以下、高電圧)となる。ここで、本実施形態では、選択ビット線に接続された第1主端子126(ここではソース)の電位は0Vとなり、非選択ビット線に接続された第1主端子126の電位は高電圧となる。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120が非導通状態となるため電流が流れない。したがって、抵抗変化型素子122の両端に電位差が生じることはなく、抵抗値も変化しない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択ワード線に接続され選択トランジスタが導通状態になっていたとしても、第1主端子126と第2端子136の電位が共に高電圧となるため、抵抗変化型素子122の両端に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120が導通状態となる。一方、該メモリセルでは、選択トランジスタ120の第1主端子126には0Vが、抵抗変化型素子122の第2端子136には高電圧が印加されているため、抵抗変化型素子122の第2端子136から第1端子132へと電流が流れ、抵抗値が変化する。すなわち、+2Vが印加されていれば“1”が書き込まれ、+5Vが印加されていれば“0”が書き込まれる。かかる動作により、データの書き込みが行われる。
次に、読み出し動作について説明する。制御装置は、システムから読み出し命令と共に、データを読み出すべきメモリセルのアドレス番号を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧(第1の電圧)として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧(第2の電圧)として、電源回路101からビット線電位供給配線105に印加されている電圧が印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107に印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
次に、制御装置から電源回路101へRead信号が与えられ、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+1V、パルス幅1μs)を印加する。一方、電源回路101は、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+2V、パルス幅1μs)を印加する。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が0Vとなり、該トランジスタは非導通状態となって電流が流れない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120の状態に関わらず、第1主端子126と第2端子136の電位が共に+1Vとなって電位差は生じず、やはり電流は流れない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧は第1主端子126および第2主端子128よりも少なくとも+1V以上高くなり、該トランジスタが導通状態となる。一方、該メモリセルでは、選択トランジスタ120の第1主端子126には0Vが、抵抗変化型素子122の第2端子136には+1Vが印加されているため、抵抗変化型素子122に電流が流れる。流れる電流の大きさに基づき、抵抗変化型素子122が高抵抗状態にあるか低抵抗状態にあるかが判定される。かかる動作によりデータの読み出しが行われる。
なお、電源回路101がビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110のそれぞれへ印加する電圧と、選択トランジスタ120が導通状態になる電位(選択トランジスタ120の特性)と、抵抗変化型素子122の抵抗値が変化する電位とは互いに関連するため、構成材料や部材サイズの選択などにより適宜設定される。また、本実施形態の説明では、選択トランジスタ120の第1主端子126がソースに、第2主端子128がドレインになる。なお、第1主端子126と第2主端子128のいずれをドレインとし、いずれをソースとするかは、選択トランジスタ120の種類(nチャンネルであるかpチャンネルであるか、など)、あるいは第1主端子126と第2主端子128に印加される電圧のどちらが高いか、などにより適宜決定される。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置500の特徴は、ワード線116(制御端子130、すなわちゲート電極)と裏打ち配線184(第2の層にある第2の配線)とが電気的に接続されている点にある。上述するようにワード線116は選択トランジスタ120のゲート電極として機能するため、ポリシリコンで構成される。ポリシリコンは電気抵抗が金属などに比べて大きいため、電位変化の伝播速度が遅い。しかし、抵抗変化型記憶装置100では、ワード線116と裏打ち配線184とが電気的に接続されており、裏打ち配線184は金属などポリシリコンよりも電気抵抗が低い材料で構成されている。裏打ち配線184では、ワード線116よりも速く電位変化が伝播する。よって、ワード線スイッチ110で切り換えられた電圧の変化が、裏打ち配線184を経由して、ワード線スイッチ110から離れた部位にあるワード線(ゲート電極)に迅速に伝播することになる。かかる構成により、従来の抵抗変化型記憶装置よりも高速な動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置500のもう一つの特徴は、上部電極138とソース線118とを同一の部材で構成している点にある。よって、層の数を減らすことで構造を単純化し、製造コストを低減することができる。特に、電極以外で金属により構成される配線を含む層を2層以下とすることができ、コストの削減効果が大きくなる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置500のもう一つの特徴は、ワード線116と裏打ち配線184とが、所定の間隔(例えば、メモリセル32個毎、あるいは16個毎)をおいて、コンタクト188により電気的に接続されている点にある。かかる構成により、ワード線上の全ての部位のゲート電極に対し、迅速に電位変化を伝達することが可能となる。よって、抵抗変化型記憶装置の高速動作が可能となる。
また、本実施形態の抵抗変化型記憶装置500のもう一つの特徴は、選択ビット線電圧(第1の電圧)が非選択ビット線電圧(第2の電圧)よりも低く(絶対値が小さく)なっている点にある。従来の抵抗変化型記憶装置では、選択されたビット線の電圧は非選択のビット線よりも高かった。本実施形態の回路構成では、上部電極の電位は、ビット線電位供給配線105に供給される電位と等しくなる。かかる構成では、選択ビット線電圧を0Vとすることで、正常な動作が可能となる。
[変形例]
本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を用いることができる。
なお、接続配線186は、必ずしもビット線電位供給配線105と電気的に接続されている必要はなく、接地(アース)されていてもよい。この場合には、抵抗変化型素子を第2実施形態と同様の向きに電流が流れるため、第2実施形態と同様の動作とする。すなわち、上部電極の電位は常に0Vとなるため、選択されたメモリセル124において、第2実施形態と同様の向きに電流が流れる。
(両極性タイプの抵抗変化材料を用いた場合の変形例)
また、本実施形態では、両極性タイプの抵抗変化材料を利用できる。図18は、本実施形態の変形例の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図18を参照しながら、本実施形態の変形例の抵抗変化型記憶装置501の構成について説明する。
図18に示す通り、抵抗変化型記憶装置500において接続配線186がビット線電位供給配線105に直接に接続されていたのに対し、本変形例の抵抗変化型記憶装置501では、接続配線186が接続配線スイッチ187を介してビット線電位供給配線105に接続されている点で異なっている。他の構成要素については本実施形態の抵抗変化型記憶装置500と同様であるので、図13と同一の名称および符号を付して説明を省略する。なお、本変形例では抵抗変化型素子122は両極性型の抵抗変化型素子である。ここでは、第1端子132が第2端子136を基準として高電位(プラス)となるような所定の電機パルスの印加によりゼロが書き込まれ、第1端子132が第2端子136を基準として低電位(マイナス)となるような所定の電機パルスの印加により1が書き込まれるように、素子の極性等が設定されている。
接続配線スイッチ187には、例えばレベルシフタが用いられる。接続配線スイッチ187は、2つの電圧入力端子を備えている。一方の電圧入力端子は、電源回路101に対し、ビット線電位供給配線105を介して電気的に接続されている。他方の電圧入力端子は、接地(アース)されている。接続配線スイッチ187は、それぞれの制御端子がカラムデコーダ104に接続され、カラムデコーダ104の制御に従って、電源回路101から入力される電圧および接地電圧(ゼロ)のいずれか一方を択一的に接続配線186へと出力するスイッチである。
以下、図18を参照しながら、本変形例の抵抗変化型記憶装置501の動作について説明する。まず、書き込み動作について説明する。制御装置(図示せず)は、外部のシステム(図示せず)から書き込み命令と共に、アドレス番号と、そのアドレス番号のメモリセルに書き込むべき値を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号および書き込みデータの値はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号および書き込みデータの値に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、書き込みデータがゼロの場合には、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧として電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。一方、書き込みデータが1の場合には、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧として、電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が印加される。すなわち、書き込みデータがゼロの場合と1の場合とでは、選択ビット線と非選択ビット線とで印加される電圧が入れ替えられる。
また、カラムデコーダ104は、制御装置から入力される書き込みデータの値に基づき、接続配線スイッチ187を制御する。すなわち、書き込みデータがゼロの場合には、0V(接地電圧)が接続配線186に印加される。一方、書き込みデータが1の場合には、電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が接続配線186に印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107を介して印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。なお、本実施形態において、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、それぞれ別個に電位を供給しているため、選択ビット線電圧と選択ワード線電圧を異ならせることができる。
書き込むべき値がゼロの場合には、制御装置から電源回路101へErase信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ第4の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+6V、パルス幅1μs)を印加する。書き込むべき値が1の場合には、制御装置から電源回路101へProgram信号が与えられ、電源回路101は、ビット線スイッチ106へ第3の電圧パルス(例えば、電圧+5V、パルス幅110ns)を印加する。また、電源回路101は、ワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+6V、パルス幅1μs)を印加する。
かかる動作によれば、選択ワード線に接続された制御端子130(ゲート電極)の電位は、上述の例では第1主端子126および第2主端子128よりも少なくとも+1V以上高くなり、選択トランジスタ120(ここではnチャンネル型、閾値電圧0.5V)は導通状態となる。
ゼロを書き込む場合、選択ビット線に+5V、接続配線186に0Vが印加される。かかる動作によれば、選択されたメモリセル124では、第1主端子126の第2端子136に対する電位(以下、書き込み電圧)が+5Vとなる。よって、第1端子132から第2端子136へと電流が流れ、抵抗変化型素子122にゼロが書き込まれる。
1を書き込む場合、選択ビット線に0V、接続配線186に+5Vが印加される。かかる動作によれば、選択されたメモリセル124の書き込み電圧は−5Vとなる。よって、第2端子136から第1端子132へと電流が流れ、抵抗変化型素子122に1が書き込まれる。
一方、選択ワード線と同じ行に属していても、選択ビット線と異なる列に属するメモリセル124では、選択トランジスタ120の第1主端子126と抵抗変化型素子122の第2端子136とには同じ電位(0Vまたは+5V)が印加されているため、抵抗変化型素子122の両端に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。また、非選択ワード線と同じ行に属するメモリセル124では、選択トランジスタ120が非導通状態にあるため、抵抗変化型素子122に電位差は生じず、抵抗値は変化しない。
次に、読み出し動作について説明する。制御装置は、システムから読み出し命令と共に、データを読み出すべきメモリセルのアドレス番号を受け取る。
制御装置は、受け取ったアドレス番号に基づいて、そのアドレス番号のメモリセルが存在するビット線番号およびワード線番号を特定する。特定されたビット線番号はカラムデコーダ104に送られ、カラムデコーダ104は受け取ったビット線番号に基づいてビット線スイッチ106を制御し、そのビット線番号のビット線を選択する。すなわち、選択されたビット線(選択ビット線)には、選択ビット線電圧(第1の電圧)として0V(接地電圧)が印加される。その他のビット線(非選択ビット線)には、非選択ビット線電圧(第2の電圧)として、電源回路101からビット線電位供給配線105に印加されている電圧が印加される。
また、カラムデコーダ104は、読み出し命令を受け取った制御装置からの指令に基づき、接続配線スイッチ187を制御する。すなわち、データを読み出す場合には、電源回路101からビット線電位供給配線105を介して印加されている電圧が接続配線186に印加される。
一方、特定されたワード線番号はロウデコーダ108に送られ、ロウデコーダ108は受け取ったワード線番号に基づいてワード線スイッチ110を制御し、そのワード線番号のワード線を選択する。すなわち、選択されたワード線(選択ワード線)には、選択ワード線電圧として電源回路101からワード線電位供給配線107を介して印加されている電圧が印加される。その他のワード線(非選択ワード線)には、非選択ワード線電圧として、0V(接地電圧)が印加される。
次に、制御装置から電源回路101へRead信号が与えられ、電源回路101は、ビット線電位供給配線105を介してビット線スイッチ106へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+1V、パルス幅1μs)を印加する。一方、電源回路101は、ワード線電位供給配線107を介してワード線スイッチ110へ、所定の電圧パルス(例えば電圧+2V、パルス幅1μs)を印加する。
非選択ワード線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が0Vとなり、該トランジスタは非導通状態となって電流が流れない。一方、非選択ビット線に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120の状態に関わらず、第1主端子126と第2端子136の電位が共に+1Vとなって電位差は生じず、やはり電流は流れない。
これに対し、選択ワード線および選択ビット線の両方に接続されたメモリセル124では、選択トランジスタ120のゲート電極電圧が第1主端子126および第2主端子128の電位よりも少なくとも+1V以上高くなり、該トランジスタが導通状態となる。一方、該メモリセルでは、第1主端子126には+1Vが、第2端子136には0Vが印加されているため、抵抗変化型素子122に電流が流れる。流れる電流の大きさに基づき、抵抗変化型素子122が高抵抗状態にあるか低抵抗状態にあるかが判定される。かかる動作によりデータの読み出しが行われる。
なお、電源回路101がビット線スイッチ106およびワード線スイッチ110のそれぞれへ印加する電圧と、選択トランジスタ120が導通状態になる電位(選択トランジスタ120の特性)と、抵抗変化型素子122の抵抗値が変化する電位とは互いに関連するため、構成材料や部材サイズの選択などにより適宜設定される。また、本実施形態の説明では、選択トランジスタ120の第1主端子126および第2主端子128がドレインになるかソースになるかは、ゼロを書き込む場合と1を書き込む場合とで異なる。
(第6実施形態)
第6実施形態の抵抗変化型記憶装置600は、概略として、第1実施形態の抵抗変化型装置100において、第5実施形態のように、上部電極とソース線とを一体化させたものである。
[構成]
第6実施形態の抵抗変化型記憶装置600は、回路としては第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100と等価である。よって、回路図(ブロック図)は省略する。
抵抗変化型記憶装置600と第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100との主な相違点は、以下の通りである。第1に、上部電極138とソース線118とが同一の部材で構成されている。第2に、メモリセルアレイ112がメモリセルアレイ612で置換されている。その他の構成要素については抵抗変化型記憶装置100と同様である。このため、共通する部分については同一の符号および名称を付して説明を省略する。
図19は、本発明の第6実施形態におけるメモリセルアレイ612のレイアウト図である。図20は、図19のK−K’線に沿った断面図である。図21は、図19のL−L’線に沿った断面図である。以下、図19乃至図21を参照しつつ、メモリセルアレイ612について詳細に説明する。
図に示すように、メモリセルアレイ612は、基板156の上に複数の層が積層されるように形成されている。基板156には、ウェル状のN領域152(正方形の一辺が0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が行列状に並ぶように形成されている。そして、iを0以上の整数とするとき、それぞれの列の、(2i+1)番目の行に属するN領域152と(2i+2)番目の行に属するN領域152との間に、ウェル状のN領域154(縦横それぞれ0.5μm程度、深さ0.5μm程度)が1個ずつ形成されている。N領域152とN領域154との間には、基板156上に、行方向に延びるようにワード線116(幅0.25μm、厚さ0.5μm程度)が形成されている。
図19および図20(K−K’断面)に示すように、それぞれのN領域152の上方には、下部電極134(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されており、N領域152と下部電極134とは下部電極コンタクト144(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ0.5μm程度)により電気的に接続されている。下部電極134の上方には、下部電極134に接触するように抵抗変化層143(縦横それぞれ0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成され、さらにその上方には、抵抗変化層143に接触するように上部電極138(幅0.5μm程度、厚さ0.5μm程度)が形成されている。本実施形態では、上部電極138はソース線118を兼ねている。上部電極138は、行方向に延びるように形成される。なお、第5実施形態と異なり、本実施形態では、上部電極138が全ての列を貫くように連続した一本の配線として形成される。
領域154とビット線114とはビット線コンタクト196(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ2.1μm程度)により電気的に接続されることにより、N領域154とビット線114とが電気的に接続されている。
なお、図では便宜上省略しているが、ワード線116と基板156との間はゲート絶縁膜により絶縁されている。また、上部電極138(ソース線118)と、上部電極138と、抵抗変化層143と、下部電極134と、下部電極コンタクト144と、ワード線116と、ビット線コンタクト196との間隙を埋めるように層間絶縁層158が形成されている。図に示すように、電極以外で金属により構成される配線を有するのは、ビット線114のある層(第1の層)のみとなっている。
基板156には、例えばシリコン基板が用いられる。層間絶縁層158は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン等により構成される。上部電極コンタクト142と、下部電極コンタクト144と、ビット線コンタクト196とは、例えば、金属材料(タングステン等)により構成される。N領域は、例えばシリコン基板にPイオンを注入することで構成される。
領域152とN領域154とワード線116とで選択トランジスタ120が構成される。なお、N領域154とビット線コンタクト196との接点が第1主端子126となる。N領域152と下部電極コンタクト144との接点が第2主端子128となる。ワード線116のうち、N領域152とN領域154とで挟まれた部分が制御端子130となる。抵抗変化層143は抵抗変化型素子122を構成する。抵抗変化層143が下部電極134と接触する端面が第1端子132となる。抵抗変化層143が上部電極138と接触する端面が第2端子136となる。上述したように、選択トランジスタ120と抵抗変化型素子122とで、メモリセル124が構成される。
かかる構成により、上部電極138(ソース線118)は同じ行に属する抵抗変化層143の上方を通り、かつ行方向に延びるように形成される。また、ビット線114は同じ列に属するメモリセル124の上方を通り、かつ列方向に延びるように形成される。
図19および図21(L−L’断面)に示すように、同じ行に属するワード線116と上部電極138(ソース線118)とは、所定の間隔毎にコンタクト198(接続部)を介して電気的に接続されている。すなわち、本実施形態のメモリセルアレイ112では、メモリセル124の列の間に、所定の間隔を置いて間隙が設けられている。ワード線116には、該間隙おいて、同一行の上部電極138(ソース線118)の下方に延びるように突出部160が形成されている。そして、突出部160と上部電極138(ソース線118)とが、基板156に垂直な方向に延びるコンタクト198(縦横それぞれ0.23μm程度、厚さ1.1μm程度)により電気的に接続される。
コンタクト198が形成される間隔(突出部160が形成される間隔)は、上部電極138(ソース線118)およびワード線116のそれぞれを電位変化が伝播する速度の差などに基づいて適宜設定されうるが、例えば、メモリセル32個毎、あるいは16個毎などとすることができる。コンタクト198は、例えば金属材料(タングステン等)により構成される。
[動作]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置600の動作は、第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100の動作と同様であるので、詳細な説明を省略する。
[特徴]
本実施形態の抵抗変化型記憶装置600は、第1実施形態の抵抗変化型記憶装置100と同様の特徴および効果を有する。また、抵抗変化型記憶装置600は、ソース線と上部電極が同一の部材で構成されている。かかる構成では、電極材料をより多く必要とするものの、ソース線を独立した層に設ける必要がなくなる。よって、第1実施形態よりもさらに層を少なくでき、製造コストを低減できる。
[変形例]
本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を用いることができる。
また、上述の説明では、第2実施形態の抵抗変化型記憶装置200を基にして説明したが、異なる構成としてもよい。例えば、第2実施形態乃至第4実施形態の抵抗変化型記憶装置を基にしてもよい。ソース線と上部電極を同一の部材qで構成することにより、ソース線を独立した層に設ける必要がなくなる。よって、層の数を少なくでき、製造コストを低減できる。
本発明に係る抵抗変化型記憶装置は、高速動作が可能であり、かつ製造コストが低減された抵抗変化型記憶装置として有用である。
本発明の第1実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるメモリセルアレイのレイアウト図である。 図2のA−A’線に沿った断面図である。 図2のB−B’線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態におけるメモリセルアレイのレイアウト図である。 図6のC−C’線に沿った断面図である。 図6のD−D’線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態におけるメモリセルアレイのレイアウト図である。 図10のF−F’線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態の抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態におけるメモリセルアレイのレイアウト図である。 図14のH−H’線に沿った断面図である。 図14のI−I’線に沿った断面図である。 図14のJ−J’線に沿った断面図である。 本発明の第5実施形態の変形例にかかる抵抗変化型記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態におけるメモリセルアレイのレイアウト図である。 図19のK−K’線に沿った断面図である。 図19のL−L’線に沿った断面図である。 特許文献1に開示された抵抗変化型記憶装置の概略を示すブロック図である。 従来の抵抗変化型記憶装置に裏打ちの技術を応用した場合のメモリセルアレイのレイアウト図である。 図23の線O−O’に沿った断面図である。 図23の線P−P’に沿った断面図である。
符号の説明
1 メモリセル
2 トランジスタ
3 抵抗変化型素子
4 ワード線
5 ビット線
6 ソース線
7 カラムデコーダ
8 ロウデコーダ
9 裏打ち配線
10 接続部
100 抵抗変化型記憶装置
101 電源回路
102 電源回路
103 電位供給配線
104 カラムデコーダ
105 ビット線電位供給配線
106 ビット線スイッチ
107 ワード線電位供給配線
108 ロウデコーダ
110 ワード線スイッチ
112 メモリセルアレイ
114 ビット線
116 ワード線
118 ソース線
120 選択トランジスタ
122 抵抗変化型素子
124 メモリセル
126 第1主端子
128 第2主端子
130 制御端子
132 第1端子
134 下部電極
136 第2端子
138 上部電極
139 コンタクト
140 コンタクト
141 コンタクト
142 上部電極コンタクト
143 抵抗変化層
144 下部電極コンタクト
146 ビット線コンタクト
148 中継部
150 ビット線コンタクト
152 N領域
154 N領域
156 基板
158 層間絶縁層
160 突出部
162 突出部
164 突出部
166 突出部
168 突出部
170 コンタクト
172 コンタクト
174 突出部
176 突出部
178 突出部
180 トランジスタ
182 接続配線
184 裏打ち配線
186 接続配線
187 接続配線スイッチ
188 コンタクト
190 突出部
191 接続部
192 中継部
194 上部電極コンタクト
196 ビット線コンタクト
198 コンタクト
200 抵抗変化型記憶装置
212 メモリセルアレイ
300 抵抗変化型記憶装置
312 メモリセルアレイ
400 抵抗変化型記憶装置
412 メモリセルアレイ
500 抵抗変化型装置
500 抵抗変化型記憶装置
512 メモリセルアレイ
600 抵抗変化型記憶装置
612 メモリセルアレイ

Claims (11)

  1. 基板上に第1の層および第2の層を含む複数の層が積層されたメモリセルアレイを備えた抵抗変化型記憶装置であって、
    前記メモリセルアレイは、
    前記第1の層に属し、かつ互いに平行に形成された複数の第1の配線と、
    前記第2の層に属し、基板主面に垂直な方向から見て前記第1の配線に交差するように、かつ互いに平行に形成された複数の第2の配線と、
    基板主面に垂直な方向から見て前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する位置に対応して、第1主端子と第2主端子と制御端子とを有するスイッチング素子と、第1端子と第2端子との間の電気抵抗の変化に基づいて情報を記憶する抵抗変化型素子とを有し、前記第2主端子と前記第1端子とが電気的に接続された複数のメモリセルとを備え、
    前記第1主端子と、前記第1の配線とが、電気的に接続され、
    前記制御端子と、前記第2の配線とが、電気的に接続され、
    前記第2端子と、前記第1の層または第2の層に形成された配線とが、電気的に接続されている、抵抗変化型記憶装置。
  2. 前記第2の配線と同じ方向に並ぶ前記制御端子の複数を電気的に接続する接続配線を有し、前記第2の配線と同じ方向に所定の間隔で、前記接続配線と前記第2の配線とを電気的に接続する接続部を有する、請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  3. 前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、
    それぞれの行に属する前記メモリセルにおいて、
    前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、前記第2端子とが、電気的に接続されている
    請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  4. さらに、第1の配線のそれぞれに電気的に接続され、選択された第1の配線に第1の電圧を印加し、選択されなかった第1の配線に第2の電圧を印加する、第1の配線選択装置を備え、
    第2の電圧が第1の電圧よりも高くなっている、抵抗変化型記憶装置。
  5. 前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、
    nを自然数とするとき、
    (2n−1)番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、2n番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続され、
    2n番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、(2n−1)番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続されている、
    請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  6. 前記メモリセルがN行M列の行列状に配列され、
    nを自然数(1≦n<N)とするとき、
    n番目の行に属する前記メモリセルの前記制御端子が電気的に接続されている前記第2の配線と、(n+1)番目の行に属する前記メモリセルの前記第2端子とが、電気的に接続されている、
    請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  7. 前記メモリセルが前記第2の配線の延びる方向を行方向とする行列状に配列され、
    さらに、第1の層に第1の配線と平行に形成された第3の配線と、
    基板主面に垂直な方向から見て前記第2の配線と前記第3の配線とが交差する位置に対応して、第3主端子と第4主端子と第2制御端子とを有する第2のスイッチング素子とを備え、
    それぞれの行に属する前記第2の配線と、前記第2制御端子とが、電気的に接続され、
    同じ行に属するメモリセルの前記第2端子と前記第4主端子とが、電気的に接続され、
    前記第3主端子と、前記第3の配線とが、電気的に接続されている、
    請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  8. さらに、第1の層に第1の配線と平行に形成された第3の配線を備え、
    前記第2端子が前記第3の配線に電気的に接続されている、抵抗変化型記憶装置。
  9. 前記第2の配線が前記第2端子に接触する電極を構成する、請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  10. 前記制御端子がポリシリコンで構成され、前記第2の配線がポリシリコンよりも電気抵抗が小さい金属で構成されている、請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
  11. 電極以外で金属を含む層が2層以下である、請求項1に記載の抵抗変化型記憶装置。
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JP2010010688A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性メモリ素子及びその製造方法
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