JP2008084908A - 発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、蛍光体の使用量を低減しつつ光取り出し効率の向上を図ることのできる発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】請求項1記載の発明は、複数の凹部及び平面部を有する基体4と;凹部及び平面部に形成された反射層5と;反射層に形成された回路パターン3と;透光性素子基板及び発光層を有し、透光性素子基板と発光層との境界が前記回路パターンの側面に対向するように前記凹部に配設された半導体発光素子2と;前記半導体発光素子の透光性素子基板と反射層とを接着する透光性接着層21と;前記半導体発光素子の放射光により励起されて発光する蛍光体を含有し、前記半導体発光素子を覆うように配置された蛍光体含有樹脂層9と;を具備することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】請求項1記載の発明は、複数の凹部及び平面部を有する基体4と;凹部及び平面部に形成された反射層5と;反射層に形成された回路パターン3と;透光性素子基板及び発光層を有し、透光性素子基板と発光層との境界が前記回路パターンの側面に対向するように前記凹部に配設された半導体発光素子2と;前記半導体発光素子の透光性素子基板と反射層とを接着する透光性接着層21と;前記半導体発光素子の放射光により励起されて発光する蛍光体を含有し、前記半導体発光素子を覆うように配置された蛍光体含有樹脂層9と;を具備することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光ダイオードランプなどの発光装置に関する。
従来、この種の発光装置は特開2002−299694号公報に開示されている。図3において、この照明用LED光源デバイスにおいては、金属基板9に複数個のLEDチップ2がダイボンデイングされ、その周囲に蛍光体4を含有した透明樹脂層5が一体的にモールドされている。発光面6aを有する紫外線カット透光部材6は透明樹脂層5の表面に設けられ、LEDチップ2から発光した紫外線を遮断するものである。そして、金属基板9にはLEDチップ2が装着される凹部9aが形成され、LEDチップ2の表面と金属基板9の表面9bの表面を同一面となるように配設されている。
このような構成において、LEDチップ2の可視光は直接透明樹脂層5の方向に放射された光により、透明樹脂層5に含有する蛍光体4が励起されて可視光を発光し、蛍光体4により拡散され発光面6aから照射されるが、蛍光体4に到達した光の一部は蛍光体4の表面で反射され、金属基板9の表面9bに到達し、さらに、前方に反射して、発光面6aから外部に光を放射する。
そうすると、LEDチップ2の表面と金属基板9の表面9bの表面を同一面としたので、蛍光体4により拡散され発光面6aから照射される光と、蛍光体4の表面で反射され、金属基板9の表面9bに到達し、さらに、前方に反射して、発光面6aから照射される光の光路差が少なくなり照明用LED光源デバイスから放射される光の明暗の差を少なくすることができるというものである。また、透光性樹脂5を充填するとき、段差がないので気泡が生じなく作業をし易くすることができ、さらに、LEDチップ2の底面と側面が金属基板9の凹部9aの底面と側面に接触しているので放熱を向上させることができるというものである(特許文献1参照)。
特開2002−299694号公報
しかしながら、LEDチップ2からの光はチップ上面からだけではなく背面や側面からも放射されるため、凹部9a内に上面を除いてLEDチップ2を配設する構造では上述した背面や側面から放射された光を有効に利用することができず、いわゆる光取り出し効率が低下するものである。一方、凹部9aではなく平面上にLEDチップ2が配設された場合には、光取り出し効率の低下を抑制することはできるが、LEDチップ2上面には1mm弱の蛍光体層を形成する必要があり、発光装置全体としてその蛍光体の量が過剰になる問題もある。
本発明は、蛍光体の使用量を低減しつつ光取り出し効率の向上を図ることのできる発光装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、複数の凹部及び平面部を有する基体と;凹部及び平面部に形成された反射層と;反射層に形成された回路パターンと;透光性素子基板及び発光層を有し、透光性素子基板と発光層との境界が前記回路パターンの側面に対向するように前記凹部に配設された半導体発光素子と;前記半導体発光素子の透光性素子基板と反射層とを接着する透光性接着層と;前記半導体発光素子の放射光により励起されて発光する蛍光体を含有し、前記半導体発光素子を覆うように配置された蛍光体含有樹脂層と;を具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発光装置において、前記反射層は白色の絶縁体であり、厚さ90μm〜30μmの酸化チタンを含む樹脂で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発光装置において、半導体発光素子の放射光は青色光であり、蛍光体は黄色系蛍光体であって平均粒径(D50)は10μm以上30μm以下であり、前記蛍光体含有樹脂層を形成する樹脂の硬化前の粘度は1Pa・s以上3Pa・s以下であることを特徴とする。
上述した発明において、特に指定しない限り、用語の定義および技術的意味は以下の通りである。基体は、基板上に直接凹部を形成して基体としてもよいし、また、回路パターンやリード端子のような配線部を有する基板とこの基板上に設けられ外部に開口した凹部を形成するフレームから構成してもよい。
半導体発光素子には、窒化物半導体を好適に用いることができるが、この他に、III−V族系化合物半導体、II−IV族系化合物半導体、IV−VI族系化合物半導体等を用いることも可能であり、半導体発光素子の透光性素子基板には、例えば、サファイア、石英、SiC、GaIN等の結晶基板を用いることができる。半導体発光素子の発光色は、青色、赤色、緑色のいずれであってもよく、使用する各半導体発光素子の発光色は、半導体発光素子毎に異なっていても、全てが同じであってもよい。
蛍光体含有樹脂層は、半導体発光素子の放射光である例えば青色光により励起されて主として黄色光を発光する黄色系蛍光体を透明樹脂に混合し分散させた層であり、半導体発光素子を覆うように基体の凹部内に塗布・充填される。透明樹脂としては、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などを適用することができる。また、蛍光体含有樹脂層の形成に用いられる蛍光体粒子は、発光効率を考慮すれば大きい方がよく、しかし大きすぎると製造時ノズルの目詰まりが発生しやすくなることから、平均粒径(D50)が10μm以上30μm以下のものが好適である。なお、平均粒径(D50)は、例えばレーザー回折法で測定したものであり、低粒子径から積算し全体の蛍光体量の50容量%に至る粒子の大きさを示すものである。
さらに、蛍光体含有樹脂層の形成に用いられる液状の透明樹脂は、粘度が1Pa・s以上3Pa・s以下の範囲である。なお、この粘度は25℃で測定される粘度である。液状透明樹脂は、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等であり、これらのうちの1種のみからなるものであってもよいし、2種以上からなるものであってもよい。液状透明樹脂が2種以上の液状透明樹脂からなる場合、粘度は2種以上の液状透明樹脂を混合した際の混合物の粘度とする。
反射層は、白色を呈する絶縁体で形成するのがよいが、銀メッキなどでもよい。その反射率が400nm〜740nmの波長領域で85%以上であれば100%に近いほど好ましい。この種の白色系絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化ケイ素等の白色粉末の内の少なくとも一種が混入された熱硬化性樹脂を、紙や布等のシート基体に含浸させてなる接着シートを挙げることができる。
透光性接着層には、例えばエポキシ樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂系のダイボンド材を用いることができる。接着層は、その厚みが5μm以下で、光の透過率が70%以上であれば100%に近いほど好ましい。この種の接着層としては、特にシリコーン樹脂系の接着層を好適に用いることができる。シリコーン樹脂系の接着層は、紫外線から可視光の略全ての波長範囲の光に対して高い光透過率を有し、比較的短波長の光を長時間照射されても変色など劣化をし難い点で優れている。なお、以上の高分子接着剤に代えて低融点ガラスを透光性の接着層として用いることも可能である。
回路パターンは、反射層上にエッチング処理等によって設けられた銅箔等の金属箔や接着剤によって貼り付けられた導電体等で好適に形成できる。この回路パターンは、複数の半導体発光素子とワイヤボンディングなどにより電気的に接続され、複数の半導体発光素子を、直列、又は並列、若しくは直並列に接続して設けられる。更に、この発明で、複数の半導体発光素子が実装された反射層の一面を覆って各半導体発光素子を封止する透光性の封止部材を設けることは好ましいが、この封止部材は必要不可欠ではない。
請求項1記載の発明によれば、半導体発光素子は凹部の所定位置に配設されるので、蛍光体の使用量を低減しつつ光取り出し効率を向上させることができる。請求項2の発明の照明装置によれば、放熱、光の取出し効率及び絶縁性を向上させることができる。請求項3記載の発明によれば、黄色系蛍光体の平均粒径(D50)は10μm以上30μm以下であり、前記蛍光体含有樹脂層を形成する樹脂の硬化前の粘度は1Pa・s以上3Pa・s以下であるので、白色の反射層上へ注入してから硬化させるまでの間に蛍光体粒子が沈降、堆積することを抑制でき、発光効率の低下を抑制でき、さらに均一に発光することができる。
以下、本発明の一実施の形態を示す発光装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す発光装置の平面図であり、図2は、図1のF2−F2断面図である。図1に示すように発光装置1は、凹部を有する基体としての基板4、基板4上に形成された反射層5、反射層に形成された回路パターン3、凹部に配設された半導体発光素子としてのLEDチップ2、LEDチップ2を反射層5に接着する透光性接着層21、LEDチップ2を覆うように配置された蛍光体含有樹脂層9及びリフレクタ8で構成されている。
基板4は、複数の凹部4a及び平面部4bを有する金属又は絶縁材例えば合成樹脂製の平板からなるとともに、発光装置1に必要とされる発光面積を得るために所定形状例えば長方形状をなしている。基板4を合成樹脂製とする場合、例えばガラス粉末入りのエポキシ樹脂等で形成できる。基板4を金属製とする場合、この基板4の裏面からの放熱性がよく、基板4の各部の温度を均一にできるに伴い、同じ波長域の光を発するLEDチップ2の発光色のばらつきを抑制する上で好ましい。前記ばらつき抑制のためには、熱伝導性に優れた材料例えば熱伝導率が10W/m・K以上の材質で基板4を形成するとよく、そうした材料として金属材料例えばアルミニウム又はその合金を挙げることができる。
反射層5は、前記複数の凹部4a及び平面部4bに形成され、所定数のLEDチップ2を配設し得る大きさであって、例えば基板4の表面全体に被着されている。反射層5は、400nm〜740nmの波長領域で85%以上の反射率を有した白色の絶縁材で形成されている。反射層5をなす白色の絶縁体は、例えば酸化アルミニウム等の白色粉末が混入された熱硬化性樹脂をシート基体に含浸させてなる。反射層5はそれ自体の接着性により基板4の表面となる一面に接着される。なお、白色系絶縁体は、厚さ90μm〜30μmの酸化チタンを含む熱硬化性樹脂で形成されているものが好適である。白色系絶縁体の厚みと反射率と半導体発光素子1個当りの熱抵抗(℃/W)を調査すると、白色系絶縁体の厚み30μmでの反射率は波長460nmで80.56%,波長550nmで85.79%であり、このときの熱抵抗は550(℃/W)であり、白色系絶縁体の厚み90μmでの反射率は波長460nmで83.44%,波長550nmで86.69%であり、このときの熱抵抗は600(℃/W)であり、白色系絶縁体の厚み120μmでの反射率は波長460nmで84.88%,波長550nmで87.14%であり、このときの熱抵抗は700(℃/W)であった。膜厚が厚いほど反射率、熱抵抗とも高くなっている。
ここで、一般的な発光ダイオードの仕様は、半導体発光素子のジャンクション温度を100℃で使用した場合の寿命が40000h(時間)であるので、ジャンクション温度を100℃以下で使用する必要がある。そうすると、半導体発光素子1個当り、0.06Wの投入で点灯させた場合の温度上昇は、白色系絶縁体の厚み30μmでは33℃、厚み90μmでは36℃、厚み120μmでは42℃となった。
一方、5000lm(ルーメン)の光束が得られる密閉形LED照明器具の周囲温度は60〜70℃になる。この温度に、上記温度上昇を足した値が、ジャンクション温度となるので、このジャンクション温度を100℃以下とするためには、90μm以下で使用する必要がある。
また、半導体発光素子の厚みを薄くした場合は、半導体発光素子からの光が透過してしまうために、反射率が低下する。厚みと半導体発光素子1個当りの全光束(lm)の関係は、厚み30μmで5.74(lm)(相対比93.3%)、厚み90μmで6.01(lm)(相対比97.7%)、厚み120μmで6.15(lm)(100.0%)であった。なお、実使用においては、全光束(lm)の低下については、10%程度に抑制する必要があり、厚み30μm以上の膜厚が必要である。以上より、白色系絶縁体の厚さは90μm〜30μmが適当である。
回路パターン3は、各LEDチップ2への通電要素として、反射層5の基板4が接着された面とは反対側の平面部4bに接着されている。この回路パターン3は、例えば各LEDチップ2を直列に接続するために、図1に示すように基板4及び反射層5の長手方向に所定間隔ごとに点在して2列形成されている。一方の回路パターン3列の一端側に位置された端側回路パターン3aには給電パターン部3cが一体に連続して形成され、同様に他方の回路パターン3列の一端側に位置された端側回路パターン3aには給電パターン部3dが一体に連続して形成されている。給電パターン部3c,3dは反射層5の長手方向一端部に並べて設けられ、互いに離間して反射層5により絶縁されている。これらの給電パターン部3c,3dの夫々に電源に至る図示しない電線が個別に半田付け等で接続されるようになっている。
各LEDチップ2は、透光性素子基板としてのサファイア基板2a及び発光層2bを有し、例えば、窒化物半導体を用いてなるダブルワイヤー型のLEDチップからなり、反射膜を有しておらず、厚み方向の双方に光を放射できる。各LEDチップ2は、基板4の長手方向に隣接した回路パターン3間に設けられた凹部4a内に夫々配置されて、白色の反射層5の同一面上に透光性接着層21により接着されている。
このとき、LEDチップ2のサファイア基板2aと発光層2bとの境界2cが前記回路パターン3の側面3aに対向するように、LEDチップ2の上下位置を位置決めする。このようにすると、発光層2bからLEDチップ2側方に放射された光は、凹部4aによって遮断されることなく蛍光体含有樹脂層9方向に照射される。また、発光層2bからサファイア基板2a方向に放射された光は、透光性接着層21を透過して反射層5に到達し反射層5で蛍光体含有樹脂層9方向に反射される。したがって、光取り出し効率の低下を抑制できる。さらに、サファイア基板2aを含みLEDチップ2はできるだけ凹部4aに入り込んで設けられているので、その分、発光装置全体として使用する蛍光体量を低減することができる。すなわち、蛍光体含有樹脂層9は蛍光体の発光効率を低下させないためLEDチップ2表面から所定厚み必要とし、LEDチップ2が基板4の平面部4bから突出していれば、その分、平面部4b側には余剰の蛍光体が設けられることになる。本実施形態ではLEDチップ2はできるだけ凹部4aに入り込んで設けられているので、光取り出し効率の低下を抑えつつ、上記余剰の蛍光体を極力低減することができる。
また、回路パターン3及びLEDチップ2は反射層5の同一面上で直線状に並べられるので、この並び方向に位置したLEDチップ2の側面と回路パターン3とは近接して対向するように設けられている。透光性接着層21の厚みは5μm以下である。この透光性接着層21には、例えば5μm以下の厚みで光透過率が70%以上の透光性を有した接着剤、例えばシリコーン樹脂系の接着剤を好適に使用できる。
各LEDチップ2の電極とLEDチップ2の両側に近接配置された回路パターン3とは、ボンディングワイヤ6で接続されている。更に、前記二列の回路パターン3列の他端側に位置された端側回路パターン同士も、ワイヤボンディングにより接続されている。したがって、本実施形態の場合、各LEDチップ2は直列に接続されている。
リフレクタ8は、一個一個又は数個のLEDチップ2ごとに個別に設けられるものではなく、反射層5上の全てのLEDチップ2を包囲する単一のものであり、枠、例えば図1に示すように長方形の枠で形成されている。リフレクタ8は反射層5に接着止めされていて、その内部に複数のLEDチップ2及び回路パターン3が収められているとともに、前記一対の給電パターン部3c,3dはリフレクタ8の外部に位置されている。リフレクタ8は、例えば合成樹脂で成形されていて、その内周面は反射面となっている。リフレクタ8の反射面は、AlやNi等の反射率が高い金属材料を蒸着又はメッキして形成できる他、可視光の反射率の高い白色塗料を塗布して形成することができる。或いは、リフレクタ8の成形材料中に白色粉末を混入させてリフレクタ8自体を可視光の反射率が高い白色とすることもできる。前記白色粉末としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム等の白色フィラーを用いることができる。なお、リフレクタ8の反射面は発光装置1の照射方向に次第に開くように形成することが望ましい。
黄色系蛍光体は、例えば、RE3(Al,Ga)5O12:Ce蛍光体(REは、Y、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、AE2SiO4:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)などの珪酸塩蛍光体の中から選択される。このような黄色系蛍光体として、主波長が異なる2種類の蛍光体を使用することができる。上述した黄色系蛍光体含有樹脂層9は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの液状透明樹脂に黄色系蛍光体を混合し分散させた黄色系蛍光体含有樹脂を、LEDチップ2が配置された反射層5上にディスペンサなどを用いて充填し、熱硬化させることにより形成される。これによって、LEDチップ2を封止することができる。
蛍光体含有樹脂層9は、透光性材料、例えば透明シリコーン樹脂や透明ガラス等からなる。蛍光体含有樹脂層9を形成するために用いる蛍光体粒子として上記したような平均粒径(D50)が10μm以上30μm以下のものを用いると共に、液状透明樹脂として粘度が1Pa・s以上3Pa・s以下のものを用いる。蛍光体を含む液状透明樹脂は、反射層5表面及び一直線上に配列された各LEDチップ2及びボンディングワイヤ6等を満遍なく埋めてリフレクタ8内に固化される。反射層5表面とボンディングワイヤ6との間に流れ込んだ液状透明樹脂は毛細管現象等により各LEDチップ2及びボンディングワイヤ6に行き渡っているものと考えられる。なお、蛍光体含有樹脂層9を形成するために用いられる液状透明樹脂が2種以上の液状透明樹脂からなるものである場合には、これら2種以上の液状透明樹脂を混合した際の混合物の粘度が1Pa・s以上3Pa・s以下であればよい。例えば、各LEDチップ2を青色LEDチップとした本実施形態では、これらの素子から発光された一次光(青色)を波長変換して異なる波長の二次光として黄色の光を出す蛍光体(図示しない)が、好ましい例として略均一に分散した状態に混入されている。
本実施形態の発光装置では、蛍光体含有樹脂層9は、白色の反射層5上の同一面上に並べて配列された半導体発光素子2を満遍なく覆うことができるため、基板上の複数の凹部内に1個ずつ半導体発光素子及び蛍光体含有樹脂層を配設したものと比較して発光装置1全体としての色温度の変化が抑制でき発光装置1を歩留まり良く製造することができる。また、各蛍光体の平均粒径(D50)は10μm以上30μm以下であり、前記透明樹脂の硬化前の粘度は1Pa・s以上3Pa・s以下としているので、白色の反射層5上へ注入してから硬化させるまでの間に蛍光体粒子が沈降、堆積することを抑制でき、発光効率を低下させ、さらに均一に発光することができる。この組み合わせにより、LEDチップ2から放出された青色の光の一部が蛍光体に当たることなく蛍光体含有樹脂層9を透過する一方で、LEDチップ2から放出された青色の光が当たった蛍光体が、青色の光を吸収し黄色光を発光して、これら補色関係にある二色の混合によって発光装置1の白色光を実現できる。
前記発光装置1と組み合わされる光拡散部材22は平板状であってリフレクタ8の前方に配置されている。なお、リフレクタ8にその前方に突出する延長部を設けてそこに光拡散部材22を支持してもよく、或いは、発光装置1を収めた図示しない照明器具本体に支持させてもよい。光拡散部材22には、400nm〜480nmの青色の光の透過率と、540nm〜650nmの黄色の光の透過率との差が10%以内であって、可視光の透過率が90%以上100%未満の光拡散性能を有するものを好適に使用できる。こうした光拡散部材22を用いることにより、前記青色の一次光と黄色の二次光とを光拡散部材22で混色させて、光拡散部材22を色むらが抑制された白色を得ることができる。
1…発光装置、2…LEDチップ、3…回路パターン、4…基板、6…ボンディングワイヤ、8…フレーム、9…蛍光体含有樹脂層。
Claims (3)
- 複数の凹部及び平面部を有する基体と;
凹部及び平面部に形成された反射層と;
反射層に形成された回路パターンと;
透光性素子基板及び発光層を有し、透光性素子基板と発光層との境界が前記回路パターンの側面に対向するように前記凹部に配設された半導体発光素子と;
前記半導体発光素子の透光性素子基板と反射層とを接着する透光性接着層と;
前記半導体発光素子の放射光により励起されて発光する蛍光体を含有し、前記半導体発光素子を覆うように配置された蛍光体含有樹脂層と;
を具備することを特徴とする発光装置。 - 前記反射層は白色の絶縁体であり、厚さ90μm〜30μmの酸化チタンを含む樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
- 半導体発光素子の放射光は青色光であり、蛍光体は黄色系蛍光体であって平均粒径(D50)は10μm以上30μm以下であり、前記蛍光体含有樹脂層を形成する樹脂の硬化前の粘度は1Pa・s以上3Pa・s以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の発光装置。
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