JP2008083825A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給可能な半導体装置を提供すること。
【解決手段】第1電圧Vref1、Vref2を、該第1電圧Vref1、Vref2よりも高い第2電圧VPPに昇圧する昇圧回路12と、前記昇圧回路12で発生された前記第2電圧VPPを電源電圧に用いて動作するバンドギャップリファレンス回路14とを具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は半導体装置に関する。例えば、半導体記憶装置においてバンドギャップリファレンス回路を用いて電圧を発生する電源回路の構成に関する。
従来から、一定電圧を発生する電圧発生回路として、バンドギャップリファレンス(Bandgap Reference)回路が用いられている。バンドギャップリファレンス回路は、温度等に関わらず物理的に一定の電圧1.25Vを発生する。
しかしながら従来のバンドギャップリファレンス回路であると、電源電圧が低下した際に正常な動作が困難になるという問題があった。電源電圧が1.25Vより低い例えば1V等に低下すると、バンドギャップリファレンス回路は1.25Vを発生できないか、または全くの動作不能となる。
そこで、出力電圧を可変としたバンドギャップリファレンス回路が知られている(例えば特許文献1参照、以下、レベル可変バンドギャップリファレンス回路と呼ぶ)。本構成であると、電源電圧が低下した際であっても、電源電圧に応じた電圧を安定して供給可能である。しかし、回路構成が複雑であり、出力電圧のバラつきが大きいという問題があった。
特開平11−45125号公報
この発明は、電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給可能な半導体装置を提供する。
この発明の一態様に係る半導体装置は、第1電圧を、該第1電圧よりも高い第2電圧に昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で発生された前記第2電圧を電源電圧に用いて動作するバンドギャップリファレンス回路とを具備する。
本発明によれば、電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給可能な半導体装置を提供出来る。
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。
図示するように半導体装置1は、外部電源検出回路10、内部電源発生回路11、昇圧電源回路12、電圧発生判定回路13、第1バンドギャップリファレンス回路14、及び第2バンドギャップリファレンス回路15を備えている。以下、第1、第2バンドギャップリファレンス回路14,15を第1、第2BGR回路14、15と呼ぶ。
外部電源検出回路10は、半導体装置1の外部から与えられる外部電源を検出し、検出した際に信号Trig1を出力する。
第1BGR回路14は、昇圧電源回路12の発生する昇圧電圧VPPを電源電圧として用いて動作し、参照電圧Vref1を発生する。第1BGR回路14の詳細については後述する。
第2BGR回路15は外部電源を電源電圧として用いて動作し、該外部電源が投入されると、参照電圧Vref2を発生する。第2BGR回路15の詳細については後述する。
内部電源発生回路11は、信号Trig1に応答して動作を開始する。そして、参照電圧Vref1またはVref2を参照して内部電圧VINTを発生する。また発生する内部電圧VINTが所定の値に達すると、信号Trig2を発生する。なお、本明細書において、「参照して電圧を発生する」なる表現における「参照」とは、参照される電圧(例えば参照電圧Vref1、Vref2)を電源電圧に用いるという意味では無い。すなわち、参照される電圧を例えば何倍かすることによって所望の電圧を得る等の目的のために、所望の電圧の基準となる電圧として使用することを意味する。
昇圧電源回路12は、信号Trig2に応答して動作を開始する。そして、参照電圧Vref1またはVref2を参照して昇圧電圧VPPを発生する。また発生する昇圧電圧VPPが所定の値に達すると、信号Trig3を発生する。
信号Trig3は、内部電源発生回路11、第1、第2BGR回路14、15、及び昇圧電源回路12自身の動作を制御する信号として機能する。すなわち、信号Trig3が出力されると、内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12は、使用する参照電圧をVref2からVref1へと切り替える。更に信号Trig3が発生されることにより、第1BGR回路14が動作を開始し、第2BGR回路15が動作を停止する。
電圧発生判定回路13は、信号Trig3と参照電圧Vref1とを検出して、信号Trig4を発生する。
次に、第1BGR回路14の構成について図2を用いて説明する。図2は第1BGR回路14の回路図である。図示するように第1BGR回路14は、オペアンプ20、抵抗素子21〜23、pチャネルMOSトランジスタ24、ダイオード25、及びN個のダイオード26を備えている。ダイオード26の数は、例えば100個である(N=100)。
MOSトランジスタ24は、ゲートがオペアンプ20の出力端子に接続され、ソースには昇圧電源回路12の出力する昇圧電圧VPPが与えられている。抵抗素子21は、一端がMOSトランジスタ24のドレインに接続され、他端がダイオード25のアノードに接続されている。ダイオード25のカソードは接地されている。抵抗素子22は、一端がMOSトランジスタ24のドレインに接続され、他端が抵抗素子23の一端に接続されている。抵抗素子23の他端は、N個のダイオード26のアノードに接続されている。ダイオード26のカソードは接地されている。抵抗素子21の他端とダイオード25のアノードとの接続ノードは、オペアンプ20の反転入力端子(−)に接続されている。また抵抗素子22の他端と抵抗素子23の一端との接続ノードは、オペアンプ20の正入力端子(+)に接続されている。そして、MOSトランジスタ24のドレインと抵抗素子21、22の一端との接続ノードにおける電圧が、第1BGR回路14の出力電圧Vref1として出力される。
上記構成において第1BGR回路14は、昇圧電圧VPPを電源電圧(MOSトランジスタ24のソース電圧)に用いて動作し、参照電圧Vref1を出力する。また第1BGR回路14は、昇圧電源回路12の出力する信号Trig3に応答して動作する。すなわち、信号Trig3が発生されるとこれを受けて動作を開始する。つまり、例えば信号Trig3がイネーブル(例えば“H”レベル)とされることで、昇圧電圧VPPが第1BGR回路14に与えられ、ディセーブル(“L”レベル)とされることで、昇圧電圧VPPの供給が停止される。
第1BGR回路14の出力する参照電圧Vref1は、抵抗素子21〜23の抵抗値をそれぞれR1〜R3、ダイオード25における電圧降下をVf1とすると、下記の(1)式で表される。
Vref1=Vf1+(R2/R3)・VT・ln(N・R2/R1)…(1)
但しVTはダイオードの熱起電力であり、VT=kT/qである。kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の電荷量である。上式により、抵抗素子21〜23の抵抗値R1〜R3を適切に選択することにより、Vref1の温度特性(温度に対するVref1の変化の程度:dVref1/dT)を変更することが出来る。但し、Vref1の値自体は、ほぼ1.25Vで一定である。この1.25Vという値は、温度に対するVref1の変化がない状態(dVref1/dT=0)では第1BGR回路14において物理的に決定されるものであり、変更することは出来ない。換言すれば第1BGR回路14は、抵抗値R1〜R3を選択することで、温度に対して安定した1.25V固定の電源として機能させることが出来る。
次に、第2BGR回路15の構成について図3を用いて説明する。図3は第2BGR回路15の回路図である。図示するように第2BGR回路15は、オペアンプ30、31、抵抗素子32〜34、pチャネルMOSトランジスタ35〜39、ダイオード40、及びN個のダイオード41を備えている。ダイオード41の数は、例えば100個である(N=100)。
MOSトランジスタ35は、ゲートがオペアンプ30の出力端子に接続され、ソースには外部電源が接続されている。ダイオード40は、アノードがMOSトランジスタ35のドレインに接続され、カソードは接地されている。MOSトランジスタ36は、ゲートがオペアンプ30の出力端子に接続され、ソースには外部電源が接続され、ドレインには抵抗素子32の一端が接続されている。抵抗素子32の他端は、N個のダイオード41のアノードに接続されている。ダイオード41のカソードは接地されている。MOSトランジスタ35のドレインとダイオード40のアノードとの接続ノードは、オペアンプ30、31の反転入力端子に接続されている。またMOSトランジスタ36のドレインと抵抗素子32の一端との接続ノードは、オペアンプ30の正入力端子に接続されている。
MOSトランジスタ37は、ゲートがオペアンプ30の出力端子に接続され、ソースには外部電源が接続されている。MOSトランジスタ38は、ゲートがオペアンプ31の出力端子に接続され、ソースには外部電源が接続されている。MOSトランジスタ37、38のドレインは共通接続され、この共通接続ノードは抵抗素子33の一端に接続されている。抵抗素子33の他端は接地されている。MOSトランジスタ39のゲートはオペアンプ31の出力端子に接続され、ソースには外部電源が接続され、ドレインは抵抗素子34の一端に接続されている。抵抗素子34の他端は接地されている。MOSトランジスタ39のドレインと抵抗素子34の一端との接続ノードは、オペアンプ31の正入力端子に接続されている。そして、MOSトランジスタ37、38のドレインと抵抗素子33の一端との接続ノードにおける電圧が、第2BGR回路15の出力電圧Vref2として出力される。
上記構成において第2BGR回路15は、外部電源を電源電圧(MOSトランジスタ35〜39のソース電圧)に用いて動作し、参照電圧Vref2を出力する。また第2BGR回路15は、昇圧電源回路12の出力する信号Trig3に応答して動作する。すなわち、信号Trig3が発生されるとこれを受けて動作を停止する。つまり、信号Trig3がディセーブルとされている期間に動作して参照電圧Vref2を出力し、信号Trig3がイネーブルとされている期間は動作を停止する。そのために、例えば信号Trig3がディセーブルとされることで、外部電源が第2BGR回路15に与えられ、イネーブルとされることで、外部電源の供給が停止される。
第2BGR回路15の出力する参照電圧Vref2は、抵抗素子32〜34の抵抗値をそれぞれR4〜R6、ダイオード40における電圧降下をVf2とすると、下記の(2)式で表される。
Vref2=(R5/R6)・(Vf2+(R6/R4)・VT・ln(N))…(2)
上式により、抵抗素子32〜34の抵抗値R4〜R6を変えることにより、Vref2の温度特性(dVref2/dT)だけでなく、Vref2の値そのものを変更することが出来る。つまり第2BGR回路15は、外部電源が低下した際にはVref2の値も低く設定することで、外部電源が低下した場合にも動作が可能となる、レベル可変バンドギャップリファレンス回路である。
次に、内部電源発生回路11の構成について図4を用いて説明する。図4は内部電源発生回路11の回路図である。図示するように内部電源発生回路11は、オペアンプ50、pチャネルMOSトランジスタ51、抵抗素子52〜54、スイッチ55〜57、及びインバータ58を備えている。抵抗素子54は、複数の抵抗素子の直列接続であっても良い。
MOSトランジスタ51は、ゲートがオペアンプ50の出力端子に接続され、ソースに外部電圧が印加され、ドレインが抵抗素子52の一端に接続される。つまり内部電源発生回路は、外部電源を電源電圧として用いて動作し、参照電圧Vref1またはVref2を参照して所望の値の電圧を発生する。抵抗素子52の他端は抵抗素子53の一端に接続され、抵抗素子53の他端は抵抗素子54の一端に接続される。抵抗素子54の他端は接地される。インバータ58は、昇圧電源回路12の出力する信号Trig3を反転して、信号/Trig3を得る。
スイッチ55は、pチャネルMOSトランジスタ59、60、及びnチャネルMOSトランジスタ61、62を備えている。MOSトランジスタ59、61は、その電流経路の一端同士が共通接続され、該共通接続ノードは、抵抗素子52の他端と抵抗素子53の一端との接続ノードに接続されている。またMOSトランジスタ59、61の電流経路の他端同士も共通接続され、該共通接続ノードはオペアンプ50の正入力端子(+)に接続されている。MOSトランジスタ59のゲートには信号Trig3が入力され、MOSトランジスタ61のゲートにはインバータ58の出力する信号/Trig3が入力される。
MOSトランジスタ60、62は、その電流経路の一端同士が共通接続され、該共通接続ノードは、抵抗素子53の他端と抵抗素子54の一端との接続ノードに接続されている。またMOSトランジスタ60、62の電流経路の他端同士も共通接続され、該共通接続ノードはオペアンプ50の正入力端子に接続されている。MOSトランジスタ62のゲートには信号Trig3が入力され、MOSトランジスタ60のゲートにはインバータ58の出力する信号/Trig3が入力される。
スイッチ56は、信号Trig3がイネーブル(“H”レベル)の際に、参照電圧Vref1をオペアンプ50の反転入力端子(−)に入力する。スイッチ57は、信号/Trig3がイネーブル(“H”レベル)の際、すなわち信号Trig3がディセーブル(“L”レベル)の際に、参照電圧Vref2をオペアンプ50の反転入力端子に入力する。
上記構成において、信号Trig3がイネーブルの際には、内部電圧VINT=Vref1×((R52+R53+R54)/R54))となり、信号Trig3がディセーブルの際には、内部電圧VINT=Vref2×((R52+R53+R54)/(R53+R54))となる。但し、R52〜R54は抵抗素子52〜54の抵抗値である。この際、Vref1/Vref2=R54/(R53+R54)となるように、各抵抗値が設定される。なお内部電源発生回路11は、信号Trig1がイネーブルとされた際に動作を開始し、信号Trig1がディセーブルとされると動作を停止する。そのために、例えば信号Trig1がイネーブルとされることで、電源電圧がMOSトランジスタ51のソースに与えられ、ディセーブルとされることで電源電圧の供給が停止される。
次に昇圧電源回路12について説明する。昇圧電源回路12はチャージポンプ回路を備え、参照電圧Vref1またはVref2を参照して、昇圧電圧VPPを得る。昇圧電源回路12は、信号Trig2がイネーブル(“H”レベル)とされることで動作を開始する。そして内部電源発生回路11と同様に、信号Trig3がディセーブルの期間は参照電圧Vref2を使用し、イネーブルの期間は参照電圧Vref1を使用する。
次に、上記構成の半導体装置について図5及び図6を用いて説明する。図5は、上記半導体装置1の動作の流れを示すフローチャートであり、図6は外部電源、内部電圧VINT、昇圧電圧VPP、参照電圧Vref1、Vref2、及び信号Trig1〜Trig4のタイミングチャートである。
まず時刻t0において、半導体装置1に外部電源が投入されたとする(ステップS1)。この時点においては、全ての信号Trig1〜Trig4はディセーブル(“L”レベル)とされている。外部電源の投入と共に、第2BGR回路15が動作を開始し、参照電圧Vref2を発生する(ステップS2)。他方、信号Trig3はディセーブルとされているので、第1BGR回路14は動作停止とされている。
外部電源が所定の電圧値に達すると(時刻t1)、外部電源検出回路10が電源投入を検知し、信号Trig1を出力する(“H”レベルとする)(ステップS3)。信号Trig1がイネーブルとされたことにより、内部電源発生回路11が動作を開始し、参照電圧Vref2を用いて内部電圧VINTを発生する(ステップS4)。この際の内部電源発生回路11の動作につき図4を用いて説明する。
図4において、まず信号Trig3が“L”レベルであるから、スイッチ57が参照電圧Vref2をオペアンプ50の反転入力端子に入力する。また、スイッチ55においては、MOSトランジスタ59、61がオン状態となり、MOSトランジスタ60、62がオフ状態となる。従って、抵抗素子53、54におけるトータルの電圧降下は参照電圧Vref2と等しくされる。その結果、内部電圧VINTはVref2×((R52+R53+R54)/(R53+R54))となる。
内部電圧VINTが所定の値に達すると(時刻t2、ステップS5、YES)、内部電源発生回路11は信号Trig2を発生する(ステップS6)。信号Trig2がイネーブルとされたことにより、昇圧電源回路12が動作を開始し、参照電圧Vref2を参照して昇圧電圧VPPを発生する(ステップS7)。
昇圧電圧VPPが所定の値に達すると(時刻t3、ステップS8、YES)、昇圧電源回路12は信号Trig3を発生する(ステップ9)。信号Trig3がイネーブルとされたことにより、第2BGR回路15は動作を停止し(ステップS10)、その代わりに第1BGR回路14が動作を開始する(ステップS11)。動作を開始した第1BGR回路14は、昇圧電源回路12の出力する昇圧電圧VPPを電源電圧として用いて動作し、参照電圧Vref1を出力する。
更に時刻t3において信号Trig3がイネーブルとされたことを受けて、内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12は、参照電圧をVref2からVref1に切り替える(ステップS12)。この際の内部電源発生回路11の動作につき図4を用いて説明する。
図4において、信号Trig3が“H”レベルであるから、スイッチ56が参照電圧Vref1をオペアンプ50の反転入力端子に入力する。また、スイッチ55においては、MOSトランジスタ59、61がオフ状態となり、MOSトランジスタ60、62がオン状態となる。従って、抵抗素子54における電圧降下は参照電圧Vref1と等しくされる。その結果、内部電圧VINTはVref1×((R52+R53+R54)/(R54))となる。
また昇圧電源回路12においては、参照電圧Vref1がチャージポンプ回路への入力として用いられ、参照電圧Vref1を参照することにより昇圧電圧VPPが発生される。
そして、昇圧電圧VPPが発生され、且つ参照電圧Vref1が発生されたことを受けて、電圧発生判定回路13が信号Trig4を発生する。信号Trig4は、半導体装置1における全ての内部電源が、所定の設定レベルに達したことを意味する。これにより、半導体装置1はスタンバイ状態となり、外部から与えられる命令によって動作可能な状態となる。
以上のように、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置であると、下記(1)の効果が得られる。
(1)電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給出来る(その1)。
本実施形態に係る構成であると、第1BGR回路14が正常に動作出来ない程度に外部電源が低下した場合であっても、内部電圧を高精度に発生することが出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
従来、半導体装置には基準電圧発生回路としてバンドギャップリファレンス回路(BGR回路)が用いられている。背景技術で述べたとおり、BGR回路は一般的に、温度、プロセスバラツキ、電源電圧によらず一定の電圧(Vref=1.25V)を出力出来る。従って、BGR回路で発生された電圧Vrefを参照電圧として内部電圧を生成することで、内部電圧を高精度に生成出来る。逆に、電圧Vrefがばらつくと、それを参照電圧としている他の内部電圧にも全てバラツキが生じてしまう。例えば電圧Vrefが1.25Vで、これを参照電圧として生成された昇圧電圧VPPが3.2Vであるとすると、内部回路はVrefを2.56倍することによってVPPを発生する。従って、Vrefのバラツキも2.56倍される。その結果、VrefのバラツキによってVPPのバラツキも大きくなると、半導体装置のトータルとしてのオフ電流Ioff(トランジスタがオフ状態の際に流れる電流)成分にもバラツキが生じる。そのためスタンバイ電流が増大し、半導体装置の低消費電力化を妨げる原因となる。またスピードマージンの観点からも、内部電位はばらつかずに設定電位で一定であることが望ましい。そのため、BGR回路の発生する電圧Vrefのバラツキを小さくすることは、半導体装置の歩留まり(消費電力及び動作スピードの視点から)の向上に対して大きな意味を持つ。
この点、従来のレベルを可変出来ないタイプのBGR回路(以下、単にBGR回路と呼ぶ)と、レベル可変バンドギャップリファレンス回路(以下レベル可変BGR回路と呼ぶ)とを比較すると、次のような長所と短所とがある。
BGR回路であると、電圧Vrefは温度に対するVrefの変化がない状態(dVref/dT=0)では1.25V一定であり、この値を調整することが出来ない。従って、BGR回路の電源電圧を下げていくと、BGR回路自身のVccmin(外部電圧の最小電圧)動作マージン不足により、所望の電圧Vrefを出力出来なくなる。Vccmin動作マージンとは、BGR回路が所望の電圧を発生可能な外部電圧の最小値の度合いを示すものである。つまり、電源電圧が下がるほど、この動作マージンが小さくなり、ある時点では動作マージンがゼロとなり、正常動作が不可能になる。このVccmin動作マージンの問題は、特に低温動作や、MOSトランジスタの閾値電圧が高い場合に加速される。従って、上記条件に対応する半導体装置を実現するためには、低電源電圧に対応したBGR回路が必要となる。
そこで、低電源電圧に対応したBGR回路として、レベル可変BGR回路がある。レベル可変BGR回路であると、外部電源が低下するに伴い、出力電圧Vrefの値も同様に低くすることで、Vccmin動作マージンを確保することが可能となる。しかしながら、レベル可変BGR回路を構成する半導体素子数は、レベル可変出来ないBGR回路に比べて非常に多い。そして、内部電圧の参照電圧を発生する半導体素子には特に高精度動作が要求される。従って、半導体素子数が多いことは、プロセスバラツキの増大に直結する。
ここで、プロセスバラツキについて以下説明する。BGR回路にしろレベル可変BGR回路にしろ、前述の通り電圧Vrefはあらゆる温度領域において変動せずに一定値であることが理想的である。しかし電圧Vrefは、実際には温度に対して正負の傾きを示し、有限のバラツキを持つ。このバラツキのため、半導体装置の歩留まりが低下する。
BGR回路及びレベル可変BGR回路は、理論的にはプロセスバラツキの影響をキャンセルすることが可能である。但し、このプロセスバラツキとは、ウェハ面内やロット間におけるプロセスバラツキのことである。従って、例えばカレントミラー回路等におけるように隣接して配置されるトランジスタペアの閾値電圧が全く同一であることが前提である。しかし、半導体素子の微細化が進む近年では、隣接配置される同一形状のトランジスタペアにも、例えば閾値電圧にバラツキがあることが分かっている。そして特に高精度の動作が要求される半導体素子の多いレベル可変BGR回路では、このトランジスタペア間のバラツキにより電圧Vrefのバラツキが大きくなる。
このトランジスタペア間の閾値電圧のバラツキは、A/√(ゲート面積)に比例すると言われている。Aはプロセスで決まる定数である。つまり、MOSトランジスタのサイズ(ゲート面積)が小さいほど、トランジスタペアの閾値電圧のバラツキは大きくなる。従って、レベル可変BGR回路において電圧Vrefのバラツキを抑制しようとすると、ゲート面積の大きいトランジスタを使用する必要がある。また、Vrefのバラツキを調整するための回路も増やす必要がある。これらは共に、半導体装置のレイアウト面積を増大させ、チップサイズの増大を招き、コスト増の原因となる。このことは、特に構成素子数の多いレベル可変BGR回路において顕著である。
つまり、レベル可変BGR回路であると、出力電圧Vrefの値を電源電圧に応じて変更出来るため、Vccmin動作マージンを確保することが出来るという長所がある。他方で、半導体素子が多いためにVrefのバラツキが大きく、その結果、Vrefを参照電圧として用いて生成される内部電圧のバラツキも大きくなるという短所がある。
他方、レベルが一定であるBGR回路であると、Vccmin動作マージンが小さく、外部電源が低電圧になるに従って所望の値のVrefが得られない。その結果、内部電圧も所望のレベルよりも低くなるという短所があるが、Vrefにバラツキが小さいという長所がある。
そこで本実施形態では、レベルが一定であるBGR回路とレベル可変BGR回路とを組み合わせ、両者の長所を利用することで、電源電圧が低下に対応し、且つバラツキの少ない電圧Vrefを得ている。本実施形態において、第1BGR回路14がレベル一定のBGR回路であり、第2BGR回路15がレベル可変BGR回路である。
本実施形態であると、まず外部電源が投入された直後(これを以下パワーオン時と呼ぶ)には、第2BGR回路15が外部電源を電源電圧として用いて動作し、電圧Vref2を発生する。第2BGR回路15はレベル可変BGR回路であるため、外部電源が低い場合であっても動作可能である。またパワーオン時には、電圧Vref2を参照電圧として用いて生成される内部電圧VINTや昇圧電圧VPP等の電圧は、実際には半導体装置の動作には用いられない。従って、パワーオン時にこれらの電圧がばらついたとしても、動作上、特に問題となることはない。
そして、昇圧電源回路12が昇圧電圧VPPを発生し、信号Trig3を発生すると、第2BGR回路15は動作を停止して、第1BGR回路14が昇圧電圧VPPを電源電圧として用いて動作を開始する。第1BGR回路14は、前述の通り第2BGR回路15に比べてVccmin動作マージンが小さい。しかし、信号Trig3が出力された時点では、昇圧電圧VPPは既に所望の値に達している。つまり、第1BGR回路14の電源電圧である昇圧電圧VPPは十分に高く、Vccminマージンが問題なるような状況では無いので、第1BGR回路14は正常に動作が可能となる。そして第1BGR回路14が動作を開始したこと受けて、内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12は参照電圧をVref2からVref1に切り替える。つまり、これらの回路11、12はVref2よりもバラツキの少ないVref1を用いて、内部電圧VINT及び昇圧電圧VPPを発生する。従って、参照電圧をVref1に切り替えることで、バラツキの小さい内部電圧VINT及び昇圧電圧VPPを得ることが出来る。
以上のように、パワーオン時には第2BGR回路15を用いることにより、低電源電圧においても内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12を動作可能とさせ、その後、昇圧電源回路12が発生する昇圧電圧VPPを用いて第1BGR回路14を動作させている。従って、パワーオン時の参照電圧(Vref2)のバラツキは大きいものの、最終的な参照電圧(Vref1)のバラツキは小さい。よって、電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給出来る。また、参照電圧Vref2が使用されるのはパワーオン時だけであるので、Vref2に関するバラツキについてはそれほど考慮する必要が無い。そのため、従来のレベル可変BGR回路を使用する場合に比べて、回路面積を縮小することも可能である。
なお、本実施形態では第1BGR回路14の電源電圧として昇圧電圧VPPを用いる場合について説明した。これは、一般的に昇圧電圧は外部電源よりも高電圧であるため、第1BGR回路14の動作マージンを改善できるからである。従って、第1BGR回路14が動作するのに十分高い値であれば、昇圧電圧VPP以外の例えば内部電圧VINTを用いても良い。
また、本実施形態に係る構成であると、内部電源発生回路11等、参照電圧Vref1、Vref2の受け手側の回路は、参照電圧Vref1、Vref2の切り替えを信号Trig3により認識し、信号Trig3によって抵抗素子52〜54の分圧比も切り替えている。つまり、参照電圧Vref1、Vref2の切替とともに、抵抗素子52〜54の直列接続において、オペアンプ50の正入力端子が参照する電位ノードを切り替える。これによって、パワーオン時に使用する参照電圧Vref1とその後に使用する参照電圧Vref2との間に差がある場合であっても、常時、所望の値の内部電圧VINTを得ることが出来る。なお上記実施形態では内部電源発生回路11についてのみ説明したが、同様の構成を昇圧電源回路12にも適用出来る。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において第2BGR回路15の代わりに、バンドギャップリファレンス回路以外の電圧発生回路を使用したものである。図7は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。
図示するように半導体装置1は、上記第1の実施形態で説明した図1の構成において、第2BGR回路15を基準電圧発生回路16に置き換えたものである。基準電圧発生回路16は、バンドギャップリファレンス回路以外の構成を有する電圧発生回路である。基準電圧発生回路16の構成例について、図8及び図9を用いて説明する。図8及び図9は基準電圧発生回路16の回路図である。
まず図8に示すように、基準電圧発生回路16は、電流源回路70とnチャネルMOSトランジスタ71とを備えている。電流源回路70は、外部電源を電源電圧に用いて出力ノードから一定電流を出力する。MOSトランジスタ71は、ドレイン及びゲートが電流源回路70の出力ノードに接続され、ソースが接地されている。すなわちMOSトランジスタ71はダイオードとして機能する。そして、電流源回路70の出力ノードとMOSトランジスタ71のドレイン及びゲートとの接続ノードの電位が参照電圧Vref2として出力される。
別の例について図9を用いて説明する。図示するように基準電圧発生回路16は、直列接続された2つの抵抗素子72、73を備えている。抵抗素子72の一端は外部電源に接続され、他端は抵抗素子73の一端に接続され、抵抗素子73の他端は接地されている。そして抵抗素子72の他端と抵抗素子73の一端との接続ノードにおける電位が、参照電圧Vref2として出力される。
その他の構成及び動作は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
上記のように、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置であると、下記(2)、(3)の効果が得られる。
(2)電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給出来る(その2)。
上記第1の実施形態の効果(1)で説明したように、パワーオン時に使用する第2BGR回路15は、昇圧電源回路12が所定の昇圧電圧(外部電源よりも高い電位)を発生するに足りるだけの電圧Vref2を発生できれば良い。そしてVref2には多少のバラツキが存在していたとしても、特に問題となることは無い。従って、第2BGR回路15はバンドギャップリファレンス回路である必要は無く、本実施形態のような基準電圧発生回路16を用いても、(1)と同様の効果が得られる。
(3)半導体装置のサイズを縮小化出来る(その1)
本実施形態に係る構成であると基準電圧発生回路16は、昇圧電源回路12が動作可能な電圧を出力できさえすれば十分であるので、第2BGR回路15に比べて半導体素子数の少ない例えば図8や図9に示す構成を用いることが出来る。従って、第1の実施形態に比べて半導体装置のサイズを縮小化出来る。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において第2BGR回路15を廃したものである。図10は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。
図示するように半導体装置1は、上記第1の実施形態で説明した図1の構成において、第2BGR回路15を廃し、パワーオン時においても第1BGR回路14の出力する電圧Vref1を内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12の参照電圧として用いるものである。
内部電源発生回路11は電源電圧として外部電源を使用する。そして内部電源発生回路11は、参照電圧Vref1が内部電源発生回路11の正常動作に十分でない状態においては、内部電圧VINTとして外部電源を降圧した電圧を出力する。また、内部電源発生回路11は、内部電圧VINTが所定の値に達すると、信号Trig2を発生する。
昇圧電源回路12は、電源電圧として内部電圧VINTを使用する。そして昇圧電源回路12は、参照電圧Vref1が昇圧電源回路12の正常動作に十分でない状態においては、昇圧電圧VPPとして内部電圧VINTをそのまま出力する。また昇圧電源回路12は、昇圧電圧VPPが所定の値に達すると、信号Trig3を発生する。
電圧発生判定回路13は、昇圧電源回路12から信号Trig3を受けることにより信号Trig4を発生し、半導体装置1をスタンバイ状態とする。
本実施形態に係る構成の動作について図11を用いて説明する。図11は、外部電源、内部電源VINT、昇圧電圧VPP、及び参照電圧Vref1のタイミングチャートである。
図示するように、時刻t0において半導体装置1に外部電源が投入されたとする。外部電源が所定の値に達すると(時刻t1)、外部電源検出回路10が信号Trig1を出力する。この信号Trig1に応答して、内部電源発生回路11が時刻t1で動作を開始する。内部電源発生回路11の発生する内部電圧VINTが所定の値に達すると(時刻t2)、内部電源発生回路11は信号Trig2を出力する。また、昇圧電源回路12は、時刻t1〜t2の期間は、内部電源発生回路11により与えられる内部電圧VINTを、そのまま昇圧電圧VPPとして出力する。この昇圧電圧VPPを受けて、第1BGR回路14は参照電圧Vref1を発生する。
時刻t2において、信号Trig2に応答して昇圧電源回路12が動作を開始する。そして、所定の値に達していない参照電圧Vref1を用いることによって、外部電源よりも高い昇圧電圧VPPを発生できたとする。すると、昇圧電圧VPPのある値において、第1BGR回路14が正常動作可能な程度に達する(時刻t3)。これにより第1BGR回路14は、参照電圧Vref1の値を本来の設定電圧にすることが出来る。また、この参照電圧Vref1により、昇圧電圧VPPは時刻t5において所定の設定値に達する。すると、昇圧電源回路12は信号Trig3を出力する。そして電圧発生判定回路13は、信号Trig3を受けることによって信号Trig4を出力し、半導体装置1をスタンバイ状態とする。
上記のように、この発明の第3の実施形態に係る半導体装置であると、下記(4)、(5)の効果が得られる。
(4)電源電圧が低下した際にも高精度な電圧を供給出来る(その3)。
上記第1の実施形態の効果(1)で説明したように、パワーオン時に使用する第2BGR回路15は、昇圧電源回路12が一定程度の所定の昇圧電圧(外部電源よりも高い電位)を発生するに足りるだけの電圧Vref2を発生できれば良い。すると、外部電源が低下して第1BGR回路14が正常に動作出来ず、ターゲットとなる参照電圧Vref1を出力出来ない場合であっても、昇圧電源回路12が外部電源よりも高い値の昇圧電圧VPPを出力可能であれば、第1BGR回路14を、パワーオン時から使用することが可能となる。そして昇圧電源回路12の出力する昇圧電圧VPPが外部電源よりも高くなれば、第1BGR回路14は、本来の設定値である参照電圧Vref1を出力出来るようになる。従って、本実施形態においても上記第1の実施形態で説明した(1)と同様の効果が得られる。
(5)半導体装置のサイズを縮小化出来る(その2)
本実施形態に係る構成であると、第1の実施形態で説明した第2BGR回路15が不要であり、第2の実施形態と比較しても基準電圧発生回路16が不要である。従って、第1、第2の実施形態に比べて半導体装置のサイズを縮小化出来る。
[第4の実施形態]
次に、この発明の第4の実施形態に係る半導体装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態を半導体記憶装置に適用したものである。図12は、本実施形態に係る疑似SRAM(Pseudo SRAM、以下PSRAMと呼ぶ)のブロック図である。
図示するようにPSRAM80は、外部電源検出回路10、内部電源発生回路11、昇圧電源回路12、電圧発生判定回路13、第1、第2BGR回路14、15、メモリセルアレイ81、ロウデコーダ82、カラムデコーダ83、第1周辺制御回路84、及び第2周辺制御回路85を備えている。外部電源検出回路10、内部電源発生回路11、昇圧電源回路12、電圧発生判定回路13、及び第1、第2BGR回路14、15の構成及び動作は、上記第1の実施形態で説明した通りであるので説明は省略する。
メモリセルアレイ81は、マトリクス状に配置された複数のメモリセルMCを備えている。メモリセルMCは、DRAM型のセル構造を有しており、各々、セルトランジスタCTとセルキャパシタCCとを備えている。セルトランジスタCTのゲートはワード線WLに接続され、ドレインはビット線BLに接続され、ソースはセルキャパシタCCの一方電極に接続される。またセルキャパシタCCの他方電極はソース線に接続される。
ロウデコーダ82は、メモリセルMCへのデータの書き込み時及び読み出し時において、いずれかのワード線WLを選択し、選択したワード線WLに電圧を印加する。書き込み時及び読み出し時には選択したワード線に、昇圧電源回路12から与えられる昇圧電圧VPP(=3.2V)を印加し、非選択のワード線には0Vを印加する。
カラムデコーダ83は、書き込み時及び読み出し時において、いずれかのビット線BLを選択し、選択したビット線BLに電圧を印加する。読み出し時には、いずれかのビット線BLを選択し、選択したビット線にプリチャージ電位を印加する。書き込み時には、選択したビット線に書き込みデータに応じた電圧を印加する。これらのいずれかの電圧は、内部電源発生回路11から与えられる内部電圧VINTである。
第1周辺制御回路84は外部電源を電源電圧として用いて動作し、PSRAM80内の回路ブロックの動作を制御する。第2周辺制御回路85は、内部電圧VINTを電源電圧として用いて動作し、第1周辺制御回路84の制御に従ってカラムデコーダ83を制御する。
本実施形態のように、上記第1の実施形態で説明した構成は、半導体記憶装置の電圧発生回路としても使用することが出来る。特に、近年では携帯電話等のモバイル機器の普及により、それらに使用される半導体メモリには省電力化、動作電圧の低電圧化、及び広い温度保証範囲が要求されている。このようなトレンドの中で、従来では見えてこなかった様々な問題が顕在化してきている。それらの問題の一つとして、半導体メモリ内部で発生する内部電圧のバラツキが挙げられる。半導体メモリにおいても、メモリ内部で発生される内部電圧は、バンドギャップリファレンス回路の出力する参照電圧を用いて発生される。そこで、参照電圧を出力する構成として上記第1の実施形態で説明した構成を適用することで、半導体メモリに対する省電力化、動作電圧の低電圧化、及び広い温度保証範囲の要求を満たすことが出来る。
なお、本実施形態では第1の実施形態で説明した構成を適用する場合について説明したが、勿論、第2、第3の実施形態で説明した構成を半導体メモリに適用することも可能であり、同様の効果が得られる。
また、半導体メモリはPSRAMに限らず、広く全般に適用可能である。例えばDRAMや、EEPROMにも適用出来る。図13は、EEPROMのメモリセルMCの回路図である。図示するようにメモリセルMCは、メモリセルMCは、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(例えばフローティングゲート)と、電荷蓄積層上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを含む積層ゲートを備えたMOSトランジスタである。同一列にあるメモリセルMCのドレインは同一のビット線BLに共通接続され、同一行にあるメモリセルMCの制御ゲートは同一のワード線WLに共通接続され、ソースはソース線SLに共通接続されている。勿論、DRAM、疑似SRAM、EEPROMだけで無く、強誘電体メモリやMRAM等にも適用可能である。
上記のように、この発明の第1乃至第4の実施形態に係る半導体装置によれば、ある参照電圧を昇圧して内部電圧を生成する、例えば昇圧回路を初めとした電圧発生回路の出力を、当該参照電圧を発生する第1BGR回路の電源電圧として用いている。これにより、外部電源が低電圧の場合でも、所望の値で且つバラツキの少ない参照電圧Vref1を得ることが出来る。その結果、半導体装置の製造歩留まり(低消費電流、スピードマージン等)を確保しつつ生産コストを削減出来る。
なお、上記第1、第2の実施形態に係る構成であると、信号Trig3がイネーブルにされることによって、第2BGR回路15及び基準電圧発生回路16は動作を停止する。しかし、第2BGR回路15及び基準電圧発生回路16は必ずしも動作を停止する必要は無く、第1BGR回路14と共に動作しても良い。但し、消費電力の観点からは停止させることが望ましい。
また、上記第1、第2の実施形態では、第1BGR回路14が動作を開始する(信号Trig3が発生される)と同時に、内部電源発生回路11及び昇圧電源回路12は参照電圧をVref2からVref1に切り替えている。しかし必ずしも同時である必要は無く、ある程度の時間差があっても良い。例えば、信号Trig3が発生されてから、参照電圧Vref1が一定のレベルに達してから切り替える等であっても良い。なお参照電圧の切り替えの際であるが、電圧Vref1、Vref2が与えられるノードはハイインピーダンス(high impedance)であることが通常であるので、特に問題となることは無い。
更に上記第1、第2の実施形態において、例えば図6に示すように昇圧電圧VPPが所定の電圧に達した際に信号Trig3が発生され、これにより第1BGR回路14が動作する場合について説明した。しかし昇圧電圧VPPは必ずしも所定の電圧に達する必要は無く、第1BGR回路14が正常動作するに足りる電圧値に達した時点(例えば外部電源よりも高い値)で信号Trig3を出力しても良い。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の備える第1BGR回路の回路図。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の備える第2BGR回路の回路図。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の備える内部電源発生回路の回路図。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の動作を示すフローチャート。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置における、各種電圧及び信号のタイミングチャート。 この発明の第2の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第2の実施形態に係る半導体装置の備える基準電圧発生回路の回路図。 この発明の第2の実施形態に係る半導体装置の備える基準電圧発生回路の回路図。 この発明の第3の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第3の実施形態に係る半導体装置における、各種電圧及び信号のタイミングチャート。 この発明の第4の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第4の実施形態の変形例に係る半導体装置の備えるメモリセルの回路図。
符号の説明
1…半導体装置、10…外部電源検出回路、11…内部電源発生回路、12…昇圧電源回路、13…電圧発生判定回路、14…第1BGR回路、15…第2BGR回路、16…基準電圧発生回路、20、30、31、50…オペアンプ、21〜23、32〜34、52〜54、72、73…抵抗素子、24、35〜39、51、59、60…pチャネルMOSトランジスタ、25、26、40、41…ダイオード、55〜57…スイッチ、58…インバータ、61、62、71…nチャネルMOSトランジスタ、70…電流源回路、80…半導体メモリ、81…メモリセルアレイ、82…ロウデコーダ、83…カラムデコーダ

Claims (5)

  1. 第1電圧を、該第1電圧よりも高い第2電圧に昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路で発生された前記第2電圧を電源電圧に用いて動作するバンドギャップリファレンス回路と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 外部より与えられる外部電源を電源電圧に用いて動作し、前記第1電圧を発生する基準電圧発生回路を更に備え、
    前記昇圧回路は、前記基準電圧発生回路で発生された前記第1電圧を前記第2電圧に昇圧する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記バンドギャップリファレンス回路は、前記昇圧回路により前記第2電圧が発生された後に動作を開始して前記第1電圧を発生し、
    前記昇圧回路は、前記バンドギャップリファレンス回路が動作を開始した後は、該バンドギャップリファレンス回路が出力する前記第1電圧を前記第2電圧に昇圧する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記基準電圧発生回路は、前記昇圧回路により前記第2電圧が発生されたことに応答して、動作を停止する
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. マトリクス状に配置され、且つデータ保持可能な複数のメモリセルを備えたメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイにおいて、同一行にある前記メモリセルのゲートを共通接続するワード線と、
    前記データの読み出し時及び書き込み時に、いずれかの前記ワード線を選択するロウデコーダと
    を更に備え、前記データの書き込み時において前記ロウデコーダは、選択した前記ワード線に対して、前記昇圧回路で発生された前記第2電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の半導体装置。
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