JP2008081810A - 排気装置及び排気方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃性ガスの排気を常に安定して行うことができる排気装置及び排気方法を提供する。
【解決手段】反応室22aを排気する真空ポンプ27と、反応室22aと真空ポンプ27との間に配置されたメイン排気バルブ26と、真空ポンプ27で排気されたプロセスガスを希釈ガスで希釈する希釈ガス導入部28と、反応室22aと真空ポンプ27との間にメイン排気バルブ26と並列して設けられ、真空ポンプ27で排気されるプロセスガスの流量を調整可能な排気流量調整手段(34,36)とを備えている。そして、停電などの不慮の電力遮断の後、運転を再開する場合等には、排気流量調整手段でプロセスガスの排気流量を制限し、徐々に排気流量を大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、可燃性ガスをプロセスガスとして用いる真空装置の排気ラインに用いて好適な排気装置及び排気方法に関する。
近年、カーボンナノチューブの開発が活発化している。カーボンナノチューブは、グラファイトのシートを丸めて筒にしたストロー状の構造をした物質で、直径が数nmから数十nm、長さが数μmから数mmと高いアスペクト比を有し、高導電性、高熱伝導性、機械的な強靭性など特徴的な物性をもつことから、近年、ナノテクノロジー分野を中心として、半導体や医療、バイオなどの広い分野で応用が期待されている。
従来より、カーボンナノチューブの成膜方法として、炭化水素等を分解してカーボンナノチューブを作製する化学的気相成長法(CVD法)が知られている(例えば下記特許文献1参照)。熱CVD法を用いたカーボンナノチューブの作製においては、基板が設置されている反応管の内部(反応室)に、メタンやアセチレン等の原料ガスを導入し、加熱された基板上で原料ガスを分解させて、配向制御したカーボンナノチューブを成長させている。
また、カーボンナノチューブの作製に用いられる原料ガス(プロセスガス)は一般的に可燃性であるため、反応室を排気する排気ラインには、排気された可燃性ガスのガス濃度をその爆発下限以下に希釈するための希釈ガス導入ラインを接続する必要がある(例えば下記特許文献2参照)。
図4は、従来の熱CVD装置1の概略構成図である。この熱CVD装置1は、反応室(熱CVD室)2aを内部に有する反応管2と、反応室2aに原料ガスを導入する原料ガス導入ライン3と、反応室2aを排気する反応室排気ライン5とを備えている。原料ガス供給ライン3は、原料ガスとして例えばアセチレン(C22)を導入するライン3Aと、アセチレンと混合される例えばアルゴン(Ar)及び水素(H2)の導入ライン3B,3Cがメインバルブ4を介して反応室2Aに接続されている。
反応室排気ライン5は、主として、反応室2A側より、メイン排気バルブ6、真空ポンプ7及びガス濃度センサ11が順に配置された構成を有している。また、真空ポンプ7の吐出側には、反応室2から排気される原料ガスを希釈する窒素(N2)などの希釈ガス導入ラインが接続されている。この希釈ガス導入ラインは、希釈ガス導入部8とフローメータ(FM)9と開閉弁10等からなる。ガス濃度センサ11により、原料ガスの規定以上の濃度が検出されると、例えば、警報が発せられるとともに、熱CVD装置1の運転が停止されるようなシステム構成が採られている。
上述した従来の熱CVD装置1においては、例えば停電等により電力の供給が遮断されると、真空ポンプ7の稼動が停止することで、反応室2a内の原料ガス濃度が上昇する。この場合、停電の復旧後、装置を再稼動させる際には、パージガス導入ライン13を介して窒素等のパージガスで反応室2aのガス雰囲気を置換した後、生産を行うようにしている。
特開2001−279441号公報 特開平9−909号公報
しかしながら、上述した装置の再稼動時においては、反応室排気ライン5に瞬間的に高濃度の原料ガスが大量に流入するため、真空ポンプ7から排気される原料ガス濃度も通常より高くなり、希釈ガスの導入ガス量で排気ガスを十分に希釈することが困難になる場合がある。この場合、ガス濃度センサ11により規定以上のガス濃度が検出される結果、上述のように装置の運転が強制的に停止されることになる。
このような問題を解決するため、希釈ガス導入部8による希釈ガスの導入量を当初より多く設定しておくことが考えられるが、この場合、希釈ガス導入部8が構造的に大型化するとともに、原料ガスの排気流量が定常状態になった後も必要以上の希釈ガスが導入されることになるため、不経済であるという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、可燃性ガスの排気を常に安定して行うことができる排気装置及び排気方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明に係る排気装置は、反応室を排気する真空ポンプと、反応室と真空ポンプとの間に配置されたメイン排気バルブと、真空ポンプで排気されたプロセスガスを希釈ガスで希釈する希釈ガス導入手段と、反応室と真空ポンプとの間にメイン排気バルブと並列して設けられ、真空ポンプで排気されるプロセスガスの流量を調整可能な排気流量調整手段とを備えている。
そして、本発明に係る排気方法は、反応室に導入されたプロセスガスを真空ポンプで排気し、排気したプロセスガスを希釈ガスで希釈する排気方法であって、運転開始時にはプロセスガスの排気流量を制限し、徐々に排気流量を大きくすることを特徴とする。
本発明は、例えば停電などの不慮の電力遮断の後、運転を再開させる場合、排気流量調整手段により運転開始初期時の排気流量を制限することで、高濃度のプロセスガスが大量に排気される事態を回避できる。これにより、希釈ガスによる十分な希釈作用を確保して、プロセスガスの所期の低濃度排気運転を維持することが可能となる。また、運転を再開してから相当の時間が経過した後は、反応室に残留するガス量も低下するので、徐々に排気流量を大きくする。これにより、反応室の排気時間の長大化を抑制することができる。
本発明に係る排気流量調整手段としては、メイン排気バルブと並列して配置され、互いに異なるコンダクタンスを有する複数の固定バルブと、これら複数の固定バルブを選択的に開弁する切替手段によって構成することができる。この場合、比較的コンダクタンスの小さい固定バルブから順に開弁することにより、排気流量を段階的に増加させることが可能となる。
あるいは、本発明に係る排気流量調整手段として、メイン排気バルブと並列して配置された可変コンダクタンスバルブと、この可変コンダクタンスバルブの開弁量を制御する制御手段とで構成することも可能である。
一方、プロセスガスの排気流量又は濃度を測定する測定手段を備え、この測定手段の測定結果に基づいて、上記排気流量調整手段によりプロセスガスの排気流量を調整するようにしてもよい。これにより、プロセスガスの排気濃度制御を高精度に行うことができる。あるいは、上記測定手段の測定結果に基づいて、上記希釈ガス導入手段による希釈ガスの導入量を調整することによっても、同様の効果を得ることができる。
ここで、反応室としては、熱CVD装置における反応室のほか、プラズマCVD装置における反応室等が含まれる。また、プロセスガスとしては、原料ガスのほか、クリーニングガスも含まれる。特に、可燃性あるいは毒性のあるプロセスガスの排気に対して、本発明は顕著な効果を発揮する。
以上述べたように、本発明によれば、希釈ガスによる十分な希釈作用を確保して、プロセスガスの所期の低濃度排気運転を維持することが可能となる。これにより、例えば可燃性のプロセスガスの排気を常に安定して行うことができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示している。図1に示す熱CVD装置21Aは、例えばカーボンナノチューブ作製用の熱CVD装置として構成されている。この熱CVD装置21Aは、反応管22と、原料ガス導入ライン23と、反応室排気ライン25とで構成されている。
反応管22は、内部に反応室(熱CVD室)22aを有しており、図示せずとも、半導体ウエハ等の被処理基板を加熱可能に支持するステージが設置されている。カーボンナノチューブは、上記被処理基板上に堆積される。
カーボンナノチューブを作製する原料ガス(プロセスガス)としては、メタン、アセチレン等の炭化水素ガス、気化させたアルコール、一酸化炭素等が用いられる。また、これらの原料ガスに、水素、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの単独又は混合ガスが混合される。図1に示す原料ガス導入ライン23は、アセチレン(C22)を導入するライン23Aと、アルゴン(Ar)を導入するライン23Bと、水素(H2)を導入するライン23Cとで構成されているが、ガスの選定及び組み合わせは、この例に限られない。これらの導入ライン23A〜23Cは、メインバルブ24を介して反応室22aに接続されている。
反応室排気ライン25は、メイン排気バルブ26と、真空ポンプ27と、希釈ガス導入部28を含む希釈ガス導入ラインと、ガス濃度センサ31と、後述する本発明に係る排気流量調整部34とを備えている。反応室排気ライン25は、本発明の排気装置を構成している。
メイン排気バルブ26は、反応室22aと真空ポンプ27との間に配置された開閉弁で構成されている。真空ポンプ27は、単独の真空ポンプで構成されているが、複数の真空ポンプ群で構成されていてもよい。希釈ガス導入ラインは、窒素ガス等の希釈ガスを真空ポンプ27の吐出側に導入する希釈ガス導入部28と、導入される希釈ガス流量を検出するフローメータ(FM)29と、開閉弁30とで構成されている。
ガス濃度センサ31は、真空ポンプ27の吐出側の希釈ガス導入ラインの接続点よりも下流側に設置されており、排気ガス中の原料ガス濃度を測定する本発明の「測定手段」を構成している。このガス濃度センサ31で原料ガスの規定以上の濃度が検出されると、例えば、警報を発するとともに、熱CVD装置21Aの運転を停止するシステム構成が採られている。ガス濃度センサ31の構成は特に制限されず、例えば、接触燃焼式のガス検知器が用いられる。なお、必要に応じて排気ガスを無害化する除害装置が設置されてもよい。
排気流量調整部34は、停電等の不慮の電力遮断の後、運転を再開させる際、プロセスガスの排気流量を調整するためのものである。本実施形態では、排気流量調整部34は、メイン排気バルブ26と並列して配置された複数(本例では3個)の固定バルブ35A,35B,35Cで構成されている。各固定バルブ35A〜35Cは、それぞれ異なるコンダクタンスを有しており、固定バルブ35Aが最もコンダクタンスが小さく、固定バルブ35Cのコンダクタンスが最も大きい。
切替制御部36は、これら複数の固定バルブ35A〜35C及びメイン排気バルブ26を選択的に開弁するためのものである。切替制御部36は、例えば時間制御によって、コンダクタンスの小さな固定バルブから順に開弁する。本実施形態では、3つの固定バルブ35A〜35Cのうち何れか一つのみ開弁するように構成されているが、勿論これに限られない。また、切替制御部36は、固定バルブ35A〜35Cのうち何れか一つが開弁しているときは、メイン排気バルブ26の閉弁状態を維持するように構成されている。
なお、排気流量調整部34及び切替制御部36により、本発明の「排気流量調整手段」が構成される。固定バルブ35A〜35Cのコンダクタンスは、真空ポンプ27の排気容量によって設定することができる。例えば、1分当たり500リットルの排気容量をもつ真空ポンプの場合、固定バルブ35Aは、1分当たり1リットル、固定バルブ35Bは、1分当たり3リットル、固定バルブ35Cは、1分当たり10リットルの排気流量を実現するコンダクタンスを有するものがそれぞれ選定される。
以上のように構成される本実施形態の熱CVD装置21Aにおいては、カーボンナノチューブを作製する通常運転時、排気流量調整部34による排気制御は無効となっており、メイン排気バルブ26のみが開弁される。原料ガス導入ライン23からは原料ガスとしてアセチレン、アルゴン、水素の混合ガスが反応室22aへ導入され、反応室22aにおいて熱分解反応により図示しない被処理基板上にカーボンナノチューブを成膜させる。分解されたガスあるいは分解されなかった余剰の原料ガスは、反応室排気ライン25のメイン排気バルブ26を介して排気される。排気された原料ガスは、真空ポンプ27の吐出側において希釈ガス導入ラインから導入された希釈ガスによって、その爆発下限以下の原料ガス濃度に希釈される。
さて、例えば停電などにより電力の供給が遮断されると、真空ポンプ27の稼動が停止することで、反応室22a内の原料ガス濃度が上昇する。この場合、停電の復旧後、装置を再稼動させる際に、パージガス導入ライン33を介して窒素等のパージガスで反応室22a内のガス雰囲気を置換する。
ところが、上述した従来の排気方法では、装置再稼動時において、反応室排気ラインに瞬間的に高濃度の原料ガスが大量に流入するため、真空ポンプから排気される原料ガス濃度も通常より高くなり、希釈ガスの導入ガス量で排気ガスを十分に希釈することが困難になる場合がある。
そこで本実施形態では、排気流量調整部34により運転開始初期時の排気流量を制限することで、高濃度の原料ガスが大量に排気される事態を回避するようにしている。具体的には、まず、メイン排気バルブ26を閉弁し、排気流量調整部34を構成する複数の固定バルブ35A〜35Cのうち最もコンダクタンスの小さい固定バルブ35Aのみを開弁して真空ポンプ27を作動させる。これにより、通常時よりもはるかに低いガス流量の原料ガスが真空ポンプ27によって排気されることになるので、希釈ガス導入ラインを介して導入される希釈ガスによって、原料ガスをその爆発下限以下の濃度にまで確実に希釈することができるようになる。
所定時間経過後、切替制御部36は、固定バルブ35Aを閉弁した後、今度は固定バルブ35Bを開弁する。固定バルブ35Bは固定バルブ35Aよりもコンダクタンスが大きいので、真空ポンプ27で排気される原料ガスの排気流量は大きくなる。この場合、運転再開時から相当時間が経過しており、反応室22a内の残存原料ガス量は運転再開当初よりは低下しているので、固定バルブ35Bに切り替えた後においても、導入される希釈ガス量によって十分に排気ガスを希釈することが可能である。
更に所定時間経過後、切替制御部36は、固定バルブ35Bを閉弁した後、今度は固定バルブ35Cを開弁する。固定バルブ35Cは固定バルブ35Bよりもコンダクタンスが大きいので、真空ポンプ27で排気される原料ガスの排気流量は大きくなる。この場合、運転再開時から更に相当時間が経過しており、反応室22a内の残存原料ガス量は運転再開当初よりはより一層低下しているので、固定バルブ35Cに切り替えた後においても、導入される希釈ガス量によって十分に排気ガスを希釈することが可能である。
固定バルブ35Cを開弁してから所定時間経過した後、切替制御部36は固定バルブ35Cを閉弁し、メイン排気バルブ26を開弁することで、通常時の排気ラインを構成する。なお、メイン排気バルブ26の開弁操作は、メイン排気バルブ26を開弁しても排気ガスの十分な希釈作用を確保できるガス濃度にまで反応室22a内の残存ガス量が低下した段階で行われる。
以上のように、不慮の電力遮断後における運転再開時において、排気流量調整部34によって反応室22aの排気動作を通常よりも長い時間かけて行うことにより、希釈ガスによる十分な希釈作用を確保して、原料ガスの所期の低濃度排気運転を維持することが可能となる。これにより、可燃性のプロセスガスの排気を常に安定かつ安全に行うことができるようになる。また、運転を再開してから徐々に排気流量を大きくするようにしているので、反応室22aの排気時間の長大化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態を示している。なお、図において上述の第1の実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施形態の熱CVD装置21Bは、反応室排気ライン38の構成が上述の第1の実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態では、排気流量調整手段として、メイン排気バルブ26と並列して配置された可変コンダクタンスバルブ40と、この可変コンダクタンスバルブ40の開弁量を制御する制御部(制御手段)41とで構成されている。
制御部41は、停電などの不慮の電力遮断後における運転再開時において、反応室22a内の原料ガスの排気流量を制限するべく、再開直後は開弁量を小さくし、徐々に開弁量を大きくする制御を行う。これにより、上述の第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
また、上記構成に代えて、ガス濃度センサ31の検出出力を制御部41に供給するように構成することも可能である。この場合、ガス濃度センサ31による排気ガス中の原料ガス濃度の測定結果に基づいて、可変コンダクタンスバルブ40の開弁量を調整することが可能となり、原料ガスの排気濃度制御を高精度に行うことが可能となる。
更に、図示するように、希釈ガス導入ラインに希釈ガスの流量制御が可能なマスフローコントローラ(MFC)39を設置し、ガス濃度センサ31の測定結果に基づいて、マスフローコントローラ39による希釈ガスの導入量制御を行うようにしてもよい。このような構成によっても、原料ガスの排気濃度制御を高精度に行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、図において上述の第1の実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施形態の熱CVD装置21Cは、反応室排気ライン43の構成が上述の第1の実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態では、真空ポンプ27の吐出側に、原料ガスの排気流量を測定するフローメータ(測定手段)44を設置し、このフローメータ44の出力に基づいて、排気流量調整用の切替制御部36あるいは希釈ガス導入量制御用のマスフローコントローラ39を制御するようにしている。このような構成によっても、上述の第2の実施形態と同様に、原料ガスの排気濃度制御を高精度に行うことが可能となる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、以上の各実施形態では、カーボンナノチューブ作製用の熱CVD装置における反応室排気ラインに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限られず、可燃性あるいは毒性のあるプロセスガスを用いる種々の真空装置の排気系に対して広く適用可能である。
また、以上の各実施形態では、停電などの不慮の電力遮断後の運転再開時において、真空ポンプ27の吸入側に設置された排気流量調整部によって排気流量を調整したり、希釈ガスの導入量を調整するようにしたが、これに代えて、真空ポンプ27の駆動回転数を可変とし、運転再開直後は低回転数でポンプを駆動することで排気流量を制限することも可能である。この場合も同様に、真空ポンプ27から吐出された排気ガスの原料ガス濃度あるいはガス流量を測定し、その測定結果に基づいて、真空ポンプ27の駆動回転数を制御することが可能である。
本発明の第1の実施形態を説明する熱CVD装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態を説明する熱CVD装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態を説明する熱CVD装置の概略構成図である。 従来の熱CVD装置の概略構成図である。
符号の説明
21A,21B,21C 熱CVD装置
22a 反応室
23 原料ガス導入ライン
25,38,43 反応室排気ライン(排気装置)
26 メイン排気バルブ
27 真空ポンプ
28 希釈ガス導入部
31 ガス濃度センサ(測定手段)
34 排気流量調整部
35A,35B,35C 固定バルブ
36 切替制御部
40 可変コンダクタンスバルブ
41 制御部
44 フローメータ(測定手段)

Claims (9)

  1. 反応室に導入されたプロセスガスを排気する排気装置であって、
    前記反応室を排気する真空ポンプと、
    前記反応室と前記真空ポンプとの間に配置されたメイン排気バルブと、
    前記真空ポンプで排気されたプロセスガスを希釈ガスで希釈する希釈ガス導入手段と、
    前記反応室と前記真空ポンプとの間に前記メイン排気バルブと並列して設けられ、前記真空ポンプで排気されるプロセスガスの流量を調整可能な排気流量調整手段とを備えた
    ことを特徴とする排気装置。
  2. 前記排気流量調整手段は、
    前記メイン排気バルブと並列して配置され、互いに異なるコンダクタンスを有する複数の固定バルブと、
    前記複数の固定バルブを選択的に開弁する切替手段とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3. 前記排気流量調整手段は、
    前記メイン排気バルブと並列して配置された可変コンダクタンスバルブと、
    前記可変コンダクタンスバルブの開弁量を制御する制御手段とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  4. 前記プロセスガスの排気流量又は濃度を測定する測定手段を備え、
    前記測定手段の測定結果に基づいて、前記排気流量調整手段により前記プロセスガスの排気流量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  5. 前記プロセスガスの排気流量又は濃度を測定する測定手段を備え、
    前記測定手段の測定結果に基づいて、前記希釈ガス導入手段により前記希釈ガスの導入量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  6. 反応室に導入されたプロセスガスを真空ポンプで排気し、排気したプロセスガスを希釈ガスで希釈する排気方法であって、
    運転開始時には前記プロセスガスの排気流量を制限し、徐々に排気流量を大きくする
    ことを特徴とする排気方法。
  7. 前記プロセスガスの排気流量の調整を、希釈した前記プロセスガスのガス濃度に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の排気方法。
  8. 前記希釈したプロセスガスのガス濃度に基づいて、前記希釈ガスのガス流量を調整する
    ことを特徴とする請求項6に記載の排気方法。
  9. 前記プロセスガスは、可燃性ガスである
    ことを特徴とする請求項6に記載の排気方法。



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