JP2008081065A - シートベルト装置を備えたシート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルト装置を備えたシートを提供することである。
【解決手段】本発明による、シートベルト装置を備えたシートは、シートクッションと、該シートクッションにヒンジ手段を介して前記シートの前後方向に回動可能に連結されたシートバックとを有し、前記シートベルト装置は、リトラクタが前記シートバック又はシートクッションに設置され、前記リトラクタから延びるシートベルトが前記シートの外に出る引出部を前記シートバックの上端部に備え、前記シートバックを前記シートクッションに支持する、前記ヒンジ手段により構成される第1のシートバック支持手段に加えて、前記シートバックを前記シートクッション又は前記シートクッションが取り付けられる支持面に、前記シートバックを前記シートクッションに対して前記シートの前後方向に回動可能に支持する第2のシートバック支持手段を有する、ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートベルト装置を備えたシートに関し、特に、シートベルト装置のリトラクタを内臓した、自動車用シートに関する。
ドアを車両前後方向に摺動自在とした所謂スライドドアを採用する自動車があり、このスライドドア車においてはまた、車両乗降時の開放感を高める目的で所謂Bピラーをなくしたものが知られている。同様に、後席の乗降性を高める目的で前後のドアを所謂観音開きとし、Bピラーをなくした車両がまた知られている。このようなBピラーを備えない車両においては、前席用のシートベルト装置のリトラクタやショルダーアンカ等をBピラーに設けることができないので、リトラクタ等をシートに設けている。
また、ワンボックス車等においては2列目シートや3列目シートが長い距離車両前後方向にスライドすることができるようになっているものがあり、このようなロングスライドシートでは、Cピラー又はDピラーとシートとの位置関係や、シートのスライド可能量との関係において、Cピラー、Dピラーにリトラクタ等を設けることが適切でない場合があり、そのような場合もまた、リトラクタ等がシートに設けられている。
このようなリトラクタ等が内蔵された所謂リトラクタインタイプのシートでは、シートベルトを繰り出し自在に収納するリトラクタがシートに設けられる。そして、シートベルトの一方端部はリトラクタに取り付けられ、シートベルトの他方端部は、リトラクタからシート内部を上方に延び、シートバックの頂部における車両外方側側部に設けられた開口部又は引出部からシートバックの外に出て、シートクッションの車両外方側側部に設けられたアンカに固定される。
ところで、リトラクタがピラー内に設けられ、リトラクタから延びたシートベルトが、同ピラーの上部に設けられたショルダーアンカによって支持される、従来のタイプのシートベルト装置では、車両が正面衝突して乗員が前方に移動するときにシートベルトにかかる引張荷重は、多く、剛性なピラーが受け持つけれども、このようなピラーのないリトラクタインタイプのシートでは、シートベルトにかかる引張荷重の多くがシートにかかることになるため、リトラクタインタイプのシートは当該引張荷重に耐え得る剛性を有しなければならない。
特許文献1は、リトラクタインタイプのシートの剛性を向上させるための装置を開示する。
この装置では、シートバックのドア側側端部に、ドアに向って突出するロッドを、また、ドアに連結用凹部が、夫々、設けられ、車両の正面衝突時には、前記ロッドが連結用凹部に突入されてシートバックとドアとを連結させるようになっている。
特開2005−350024号公報
しかし、特許文献1に開示された装置においては、人目につくドアの側面に連結用凹部を設けられければならず、見映えが悪い。また、ドアとシートとが互いに大きく離間し、双方とも、可動し、組付誤差等も大きいため、衝突時にこれらの連結を確実に行うことが難しい。
従って、本発明は、上述した問題を解決するために発明されたものであって、見映えの悪化を抑制しながら剛性を向上させることができる、シートベルト装置を備えたシートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1発明による、シートベルト装置を備えたシートは、シートクッションと、該シートクッションにヒンジ手段を介して前記シートの前後方向に回動可能に連結されたシートバックとを有し、前記シートベルト装置は、リトラクタが前記シートバック又はシートクッションに設置され、前記リトラクタから延びるシートベルトが前記シートの外に出る引出部を前記シートバックの上端部に備え、前記シートバックを前記シートクッションに支持する、前記ヒンジ手段により構成される第1のシートバック支持手段に加えて、前記シートバックを前記シートクッション又は前記シートクッションが取り付けられる支持面に、前記シートバックを前記シートクッションに対して前記シートの前後方向に回動可能に支持する第2のシートバック支持手段を有する、ことを特徴とする。
本発明の構成では、第1のシートバック支持手段に加えて、第2のシートバック支持手段によってシートバックを支持するので、当該シートが設置された移動体が前面衝突した際に、シートベルトを介してシートバックが変形されるのを抑制することができる。
また、本発明では、前記第2のシートバック支持手段が、前記第1のシートバック支持手段による前記シートクッションに対する前記シートバックの支持を解放する解放操作に連動して、前記シートクッションに対する前記シートバックの支持を解放するようになっているのが好ましい。
この構成では、1つの操作でシートクッションに対するシートバックの回動を可能にすることができる。
更に、前記支持面に対する前記シートクッションの高さを変えるためのリフタ機構を有し、該リフタ機構は、前記支持面に対する前記シートの第1側部の高さを変えるための第1リフタ機構部と、前記シートの第1側部の反対側に位置する、前記支持面に対する前記シートの第2側部の高さを変えるための第2リフタ機構部とを備え、前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方には、前記シートに加わった力によっては前記シートの第1側部の高さが変えられないようにするための保持機構が設けられ、前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方には、前記シートが設けられる移動体の前方衝突時に前記シートの第2側部の高さが変えられないようにするための変位抑制機構が設けられている、のが好ましい。
この構成では、第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方に保持機構を、また、第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方に変位抑制機構を設けたので、シートが設けられる移動体の前方衝突時にシートの一方の側部のみが変位し、シートが変形してしまうのを抑制することができる。
更にまた、前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の前記一方が位置する、前記シートの側部に、前記シートベルトの前記引出部が設けられているのが好ましい。
この構成では、シートベルトにより引出部に加わる荷重を、シートに加わった力によってはシートの第1側部の高さが変えられないようにするための保持機構によって受け止めることができ、乗員の拘束性を向上させることができる。
また、上記目的を達成するため、第2発明による、シートベルト装置を備えたシートは、シートクッションと、該シートクッションにヒンジ手段を介して前記シートの前後方向に回動可能に連結されたシートバックとを有し、前記シートベルト装置は、リトラクタが前記シートバック又はシートクッションに設置され、前記リトラクタから延びるシートベルトが前記シートの外に出る引出部を前記シートバックの上端部に備え、前記シートクッションが取り付けられる支持面に対する前記シートクッションの高さを変えるためのリフタ機構を有し、該リフタ機構は、前記支持面に対する前記シートの第1側部の高さを変えるための第1リフタ機構部と、前記シートの第1側部の反対側に位置する、前記支持面に対する前記シートの第2側部の高さを変えるための第2リフタ機構部とを備え、前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方には、前記シートに加わった力によっては前記シートの第1側部の高さが変えられないようにするための保持機構が設けられ、前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方には、前記シートが設けられる移動体の前方衝突時に前記シートの第2側部の高さが変えられないようにするための変位抑制機構が設けられている、ことを特徴とする。
この構成では、第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方に保持機構を、また、第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方に変位抑制機構を設けたので、シートが設けられる移動体の前方衝突時にシートの一方の側部のみが変位し、シートが変形してしまうのを抑制することができる。
本発明によれば、見映えを悪化させることなく剛性を向上させることができる、シートベルト装置を備えたシートを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1乃至図6は、本発明による第1実施形態のシートを全体的に参照番号1で示している。シート1は車両の前席左側のシートである。
このシート1は、シートクッション10と、シートバック30とを有する。
シートクッション10は、その四隅において車両のフロアFに取り付けられたシートマウントブラケット11を有する。シート1の右側(車幅方向内方側)/前側のシートマウントブラケット11及びシート1の右側/後側のシートマウントブラケット11には、これらの間を延びるシートレール12Aが固定され、シートレール12Aと平行に延びるように、シートレール12Bが、シート1の左側(車幅方向外方側)/前側のシートマウントブラケット11及びシート1の左側/後側のシートマウントブラケット11に固定されている。
各シートレール12A、12Bは、図2で良く分かるように、中空の矩形フレームからなり、頂面には全長に亘って頂部スリットが形成されている。
各シートレール12A、12Bの中空内部下部には車幅方向に延びるシャフトが取り付けられ、このシャフトにはローラ13が回転自在に取り付けられている。
各シートレール12A、12Bの中空内部には、シートレール12A、12Bのほぼ全長に亘って延びるスライダ14が設けられる。スライダ14は、車幅方向に二股状に延び、ローラ13で支持される下部と、シートレール12A、12Bの頂部スリットから上方に延びる上部とを備え、スライダ14の下部頂面と、上部各側面と、シートレール12A、12Bの頂壁下面とによって構成される空間には複数のボールベアリング15が挿入される。従って、スライダ14は、シートレール12A、12Bに対して車両前後方向に円滑に移動することができる。
シートレール12A、12Bから上方に突出する各スライダ14には、クッションシートサイドフレーム、すなわち、ロワーサイドフレーム16が固定され、これらロワーサイドフレーム16は、クロスバー17及び水平支持プレート18によって連結されている。ロワーサイドフレーム16、クロスバー17及び水平支持プレート18は、クッショ材及び表皮19で全体的に覆われる。
図2で良く分かるように、各ロワーサイドフレーム16は、シートクッション10の前部から後方に全体的に水平に延び、後部において上方に曲がって延び、各ロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aは、クッショ材及び表皮19を貫通して上方に延び、ヒンジシャフト20が、これらロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aを連結する。
シートバック30は、シート1を正面から見たとき、全体的に逆U字形のシートバックフレーム31を有し、シートバックフレーム31は、車内側シートバックフレーム31Aと、車外側シートバックフレーム31Bと、車内側シートバックフレーム31Aの上端部と車外側シートバックフレーム31Bの上端部とを連結する上部フレーム31Cとを備える。上部フレーム31Cの車外側側端部には上方に延びる支持ブラケット32が固定され、支持ブラケット32には上下方向に貫通して延びる開口部(図示せず)が形成されている。この開口部(図示せず)には、ほぼ車幅方向、水平に延びるシャフト(図示せず)が設けられ、かかるシャフトにはシートベルトローラ(図示せず)が回転自在に取り付けられている。
車内側シートバックフレーム31Aの下端部、車外側シートバックフレーム31Bの下端部は、夫々、各ロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aに隣接して配置され、ヒンジシャフト20に回動自在に取り付けられる。従って、シートバックフレーム31をロワーサイドフレーム16に対してヒンジシャフト20を中心に或る角度をなすように回動させることができる、すなわち、シートバック30をシートクッション10に対してシート1の前方、後方に回動させることができる。
シートバックフレーム31、支持ブラケット32の一部及びロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aの一部は、クッション材及び表皮33で覆われる。
シート1は、シートバック30をシートクッション10に対して所望の角度に解放自在に保持するためのリクライニング機構(図示せず)を有する。リクライニング機構(図示せず)は、シートバックフレーム31をヒンジシャフト20に対してある角度に係止するための係止機構と、係止機構による係止を解くための解放機構とを備え、解放機構は、シートクッション10の車外側側部に設けられリクライニングレバー(図示せず)を有し、このリクライニングレバー(図示せず)は、これを操作しいている間だけ、作動ワイヤ(図示せず)を介してヒンジシャフト20に対するシートバックフレーム31の係止を解くようになっている。
シート1はまた補強プレート40を有する。補強プレート40は、下縁部が、車両の静止部材、この実施形態では、シートレール12Bに固定され、シートレール12Bからシート1の車両外方側側部に沿ってヒンジシャフト20を越えて上方に延びる。
補強プレート40は、ヒンジシャフト20よりも上方において、車幅方向内方にシートバックフレーム31の車外側シートバックフレーム31Bに向って延びる係合ロッド41を有し、シートバックフレーム31の車外側シートバックフレーム31Bには、車外側シートバックフレーム31Bの長手方向に沿って延びる中空箱状部31bが形成されている。中空箱状部31bにはまた、その長手方向に沿って延びる、係合ロッド41を受け入れるための保持案内スロット42が形成されている。
係合ロッド41は先端に拡径部41Aを備え、この拡径部41Aは、保持案内スロット42の幅よりも大きく寸法形状決めされている。よって、シートバック30をシートクッション10に対して後方にリクライニングさせ、或いは、前倒させた場合であっても、係合ロッド41は保持案内スロット42をその長手方向に沿って相対的に移動するだけであり、係合ロッド41が保持案内スロット42から外れることはない。
シート1は更に、乗員をシート1に拘束するためのシートベルト装置を有する。シートベルト装置は、水平支持プレート18に固定された、シートベルトSBを繰り出し自在に収納するリトラクタ50を有する。このリトラクタ50にはシートベルトSBの一方端部(図示せず)が取り付けられ、シートベルトSBの他方端部SB1は、リトラクタ50からシートクッション10、シートバック30の内部を上方に延び、支持ブラケット32の引出部、すなわち、開口部(図示せず)からシートバック30の外に出て、シートクッション10の車両外方側側部に固定されたアンカ51に固定される。シートベルト1にはアンカ51と支持ブラケット32との間でフック部材52が取り付けられ、フック部材52は、シート1の車両内方側側部に取り付けられたバックルアンカに固定されたバックル53に着脱自在に取り付けられるようになっている。
シートベルトSBが通って延びるシートクッション10、シートバック30内の経路にガイドチューブを設置しても良い。
リトラクタ50は、車両の減速Gを検知する減速Gセンサ(図示せず)を備えると共に、制御装置(図示せず)に接続されている。制御装置(図示せず)は、所定条件の下、前記減速Gセンサ(図示せず)からの信号に基づいてリトラクタ50を作動させてシートベルトSBを、所定量、リトラクタ50内に引き込む(プリテンションする)ようになっている。減速Gセンサ付きリトラクタ50をシートバック30に取り付けると、減速Gを正確に検知することができなくなる恐れがあるところ、本実施形態では、減速Gセンサ付きリトラクタ50をほぼ水平な水平支持プレート18に取り付けたので、より正確に減速Gを検知することができる。
次に、上記構造の第1実施形態のシート1の作動を説明する。
シートクッション10に対してシートバック30が或る角度に位置決めされた、図2に示す通常乗車状態から、リクライニング機構(図示せず)の解放機構を作動させて、シートバック30をシートクッション10に対して車両後方に回動させた、図5に示すリクライニング状態にするとき、シートバック30/シートバックフレーム31は、ヒンジシャフト20を中心にシートクッション10に対して後方に回動する際、シートバックフレーム31/中空箱状部31bは、静止部材である補強プレート40に、その係合ロッド41、拡径部41Aを介して、係止されているため、中空箱状部31bが係合ロッド41に対して下方に移動されながら(相対的には、係合ロッド41が中空箱状部31bのスロット42を上方に移動されながら)、シートバックフレーム31とロワーサイドフレーム16とを連結するヒンジシャフト20、ひいては、シート1全体が、静止部材である係合ロッド41/補強プレート40に対して、前方に移動される、すなわち、スライダ14がシートレール12A、12Bを前方に移動される。
他方、シート1を、図2に示す通常乗車状態から、リクライニング機構(図示せず)の解放機構を作動させて、シートバック30をシートクッション10に対して車両前方に回動させた、図6に示す前倒状態にするとき、シートバック30/シートバックフレーム31は、ヒンジシャフト20を中心にシートクッション10に対して前方に回動する際、シートバックフレーム31/中空箱状部31bは、静止部材である補強プレート40に、その係合ロッド41、拡径部41Aを介して、係止されているため、中空箱状部31bが係合ロッド41に対して上方に移動されながら(相対的には、係合ロッド41が中空箱状部31bのスロット42を下方に移動されながら)、シートバックフレーム31とロワーサイドフレーム16とを連結するヒンジシャフト20、ひいては、シート1全体が、静止部材である係合ロッド41/補強プレート40に対して、後方に移動される、すなわち、スライダ14がシートレール12A、12Bを後方に移動される。
本発明によるシート1の構造によれば、シート1が通常乗車状態、リクライニング状態、前倒状態のいずれの状態にあるときでも、シートバック30/シートバックフレーム31は、ヒンジシャフト20によってシートクッション10/ロワーサイドフレーム16に支持されるだけでなく、係合ロッド41によって補強プレート40によっても支持されているので、車両が正面衝突して乗員が前方に移動し、シートベルトSBを介してシートバック30/シートバックフレーム31に引張荷重がかかった場合でも、シートバック30/シートバックフレーム31の変形を抑制することができる。特に、係合ロッド41(第2の剛性向上手段)は、第1の剛性向上手段であるヒンジシャフト20よりも上方、すなわち、シート1の高さ方向の中心に近い位置でシートバック30/シートバックフレーム31を支持するので、シートバック30/シートバックフレーム31の剛性を向上させる(補強する)のに有利である。
そして、シートバック30/シートバックフレーム31の剛性を向上させるのに役立つ補強プレート40は、シートバック30に隣接して、これに沿って延びるので、さして目立たず、美感を損ねることもない。
また、かかる補強プレート40は、車両が正面衝突したときでも、例えばドアに比較して、損傷することが少ないシート1に取り付けたので、補強プレート40によってシートバック30/シートバックフレーム31に与えられた剛性が、車両衝突時に損なわれることを避けることができる。
図7乃至図14は、本発明による第2実施形態のシートを全体的に参照番号100で示している。シート100は車両の前席左側、運転席側のシートである。
以下の説明では、第1実施形態のシート1の要素と同じ、シート100の要素には、同じ参照番号を用いることとし、繰り返しの説明は適宜省略し、シート1の構造と異なる構造、要素、これらの作動を中心に説明する。
このシート100は、シートクッション10と、シートバック30とを有し、シートクッション10は、シート1と同じシートマウントブラケット11、シートレール12A、12B、ローラ13、スライダ14を備える。
スライダ14には、フロアFに対するシートクッション10の高さ及び車両前後方向におけるシートクッション10の位置を変えるためのリフタ機構を介して、ロワーサイドフレーム16が連結されている。
リフタ機構は、各スライダ14の前部、後部から夫々上方に突出する取付プレート110A、110Bを有する。これらの取付プレート110A、110Bには、夫々、前方リンク部材111Aの下端部、後方リンク部材111Bの下端部がピン110a、110bを介して回動自在に取り付けられ、前方リンク部材111Aの上端部、後方リンク部材111Bの上端部は、夫々、ロワーサイドフレーム16の前端部、後端部にピン112A、112Bを介して回動自在に取り付けられている。
車幅方向外方側に位置するシートレール12Bとロワーサイドフレーム16とを連結する、前方リンク部材111A、後方リンク部材111Bによりリフタ機構の第1リフタ機構部が構成され、車幅方向内方側に位置するシートレール12Aとロワーサイドフレーム16とを連結する、前方リンク部材111A、後方リンク部材111Bによりリフタ機構の第2リフタ機構部が構成される。
図8で良く分かるように、車幅方向外方側に位置するシートレール12Bとロワーサイドフレーム16とを連結する後方リンク部材111Bはピン112Bを越えて上方に延びる。この後方リンク部材111Bの上端部には中間リンク部材113の後端部がピン113Aを介して回動自在に取り付けられ、中間リンク部材113の前端部はセクターギヤ部材114の上端部にピン113Bを介して回動自在に取り付けられている。セクターギヤ部材114は、ピン113Aよりも下方で、シャフト114Aを介してロワーサイドフレーム16に回動自在に取り付けられている。
シャフト114Aには巻きバネ115の内端部が固定され、巻きバネ115の外端部はセクターギヤ部材114の下部に設けられた係止部114Bに係止されている。セクターギヤ部材114はまた、その前部外周に歯116を備える。
リフタ機構はまた、シャフト114Aの上方、車両前後方向前方において、車幅方向外方側のロワーサイドフレーム16に回転自在に取り付けられた回転シャフト120を有する。回転シャフト120は、ロワーサイドフレーム16を車幅方向に貫通して延び、回転シャフト120の車幅方向外方端部にはリフタ操作レバー121が固定されている。他方、回転シャフト120の車幅方向内方端部には歯車122が固定され、歯車122は、その歯122Aがセクターギヤ部材114の歯116に係合するように、配置されている。
従って、図8で見たとき、リフタ操作レバー121の先端部を引き上げると、回転シャフト120が反時計方向に回転され、これにより、歯車122がシャフト114Aを中心にセクターギヤ部材114を時計方向に回転させる。セクターギヤ部材114がシャフト114Aを中心に時計方向に回転されると、中間リンク部材113を介して後方リンク部材111Bがピン110bを中心に時計方向に回動され、これにより、車幅方向外方側のロワーサイドフレーム16の後部が前方、上方に移動され、これに連動して、前方リンク部材111Aがピン110aを中心に時計方向に回動されることによって、ロワーサイドフレーム16全体が、前方、上方に移動される。更に、車幅方向外方側のロワーサイドフレーム16全体が、前方、上方に移動されると、これにクロスバー17及び水平支持プレート18によって連結されている車幅方向内方側のロワーサイドフレーム16もまた前方、上方に移動され、ひいては、シートクッション10全体が前方、上方に移動されることになる。
図8で見たとき、リフタ操作レバー121の先端部を引き下げたときには、上述した動作と逆の動作が生じ、シートクッション10が、後方、下方に移動されることになる。
図7に示されるように、回転シャフト120にはロワーサイドフレーム16とリフタ操作レバー121との間にドラム式ブレーキ130が設けられる。図9は、ドラム式ブレーキ130を分解斜視図で示す。
ドラム式ブレーキ130は、外筒131と、内筒132とを有し、外筒131のフランジ部131bがロワーサイドフレーム16の外面にリベット等で固定される。外筒131と内筒132との間には一対のブレーキスプリング133A、133Bが介装される。回転シャフト120の外端部120aが外筒131の中心穴131aで支持され、内端部120bがロワーサイドフレーム16で回転自在に支持される。回転シャフト120の中問部にはピニオン134が回動可能に取り付けられている。回転シャフト120の外端部120aは、内筒132の中心穴132aに挿通された状態で、内筒132が回転シャフト120に固定されている。
外側のブレーキスプリング133Aは、一方端部133aが内筒132の切り込み132cに係止され、他方端部133dがピニオン134のスリット134aに係止され、内側のブレーキスプリング133Bは、一方端部133cがピニオン134のスリット134aに係止され、他方端部133bが内筒132の切り込み132dに係止されている。
ドラム式ブレーキ130は、回転シャフト120をリフタ操作レバー121によって回転させるときは、ブレーキスプリング133A、133Bの端部133b、133d(又は、133c、133a)が縮径方向に作用して内筒132が回動可能になるのに対して、シートクッション10に作用した力によってピニオン134を回動させる力が加わった場合であっても、ブレーキスプリング133A、133Bの端部133c、133a(又は、133d、133b)が拡径方向に作用して外筒131の内周面に接触して回転シャフト120を回転不能にする公知の構成である。
図7、図10から良く分かるように、シート100においても、シート1におけるのと同様に、ロワーサイドフレーム16間にヒンジシャフト20が延び、これにシートバックフレーム31が取り付けられ、また、シートバック30をシートクッション10に対して所望の角度に解放自在に保持するためのリクライニング機構(図示せず)が設けられ、シートベルト装置が設けられる。すなわち、リトラクタ50が水平支持プレート18に固定され、シートベルトSBがリトラクタ50から支持ブラケット32の開口部(図示せず)を通ってシートクッション10の車両外方側側部に固定されたアンカに固定される。
他方、シート100は、シート1において採用されていた、シートバック30/シートバックフレーム31に追加の剛性を提供するための補強プレート40を有せず、補強プレート40とは異なる仕方でシートバック30/シートバックフレーム31に追加の剛性を提供するための構造を有する。
すなわち、車幅方向外方に位置するロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aには、ヒンジシャフト20よりも上方において、図11で良く分かるように、上下方向に延びる貫通スロット140が形成され、貫通スロット140には係合ロッド150が受け入れられる。係合ロッド150は、ロワーサイドフレーム16の車幅方向外方に位置する第1拡径部150Aを備え、この第1拡径部150Aは貫通スロット140の幅よりも大きく寸法形状決めされている。
車幅方向外方に位置するロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aに対向する、シートバックフレーム31の車外側シートバックフレーム31Bの下部には、中空箱状部160が形成されている。この中空箱状部160にはヒンジシャフト20を中心に全体的に半円弧状に延びる保持案内スロット161が形成されている。半円弧状の保持案内スロット161の内周側には、半径方向外方に延びる複数の歯161Aが形成されている。
係合ロッド150はまた、保持案内スロット161の歯161Aの車幅方向内方、中空箱状部160内に位置する第2拡径部150Bを備え、この第2拡径部150Bは、保持案内スロット161の歯161Aの頂部とこれに対向する保持案内スロット161の外周との間の隙間よりも大きく寸法形状決めされている。
係合ロッド150とヒンジシャフト20との間には引張ばね(図示せず)が取り付けられ、引張ばね(図示せず)は、係合ロッド150を、常時、ヒンジシャフト20に向けて付勢し、係合ロッド150を保持案内スロット161の隣接する歯161A、161A間に保持する。
車幅方向外方に位置するロワーサイドフレーム16の後部上端部16Aはまた、貫通スロット140よりも上方において、車外側シートバックフレーム31Bに向って延びるシャフト151を有し、シャフト151には保持ローラ152が回転自在に支持されている。この保持ローラ152には解放ワイヤ153が掛けまわされ、解放ワイヤ153の一方端部153Aは、係合ロッド150に取り付けられたリング154に固定されている。解放ワイヤ153の他方端部(図示せず)は、シート100のシートバック30をシートクッション10に対して所望の角度に解放自在に保持するためのリクライニング機構の解放機構を構成し、リクライニングレバー(図示せず)に取り付けられた作動ワイヤ(図示せず)に接続される。
従って、シートバック30をシートクッション10に対してヒンジシャフト20を中心に前方、又は後方に回動させるべく、リクライニングレバー(図示せず)を操作する(引くと)と、作動ワイヤ(図示せず)が引かれてヒンジシャフト20に対するシートバックフレーム31の係止が解かれると共に、作動ワイヤ(図示せず)に接続された解放ワイヤ153もまた(図11の矢印Aの方向に)引かれ、これにより、リング154を介して係合ロッド150が、引張ばね(図示せず)のばね力に抗して上方に引き上げられ、保持案内スロット161の隣接する歯161A、161A間から離される、すなわち、隣接する歯161A、161Aとの係合を解かれる。
このリクライニングレバーを引いた状態(シートバック30がフリーな状態)で、シートバック30を後方に押し、図12に示すように、シートクッション10に対して所望の角度まで後方に移動させた後、リクライニングレバーの引くのを引くのを止めると、再び、シートバックフレーム31はリクライニング機構の係止機構によりヒンジシャフト20に係止されると共に、係合ロッド150は引張ばね(図示せず)のばね力により保持案内スロット161の隣接する歯161A、161A間に係止される。図13は、同様な仕方で、シートバック30を前方に回動させた状態を示す。
本発明によるシート100の構造によれば、シート100が、図10に示す通常乗車状態、図12に示すリクライニング状態、図13に示す前倒状態のいずれの状態にあるときでも、シートバック30/シートバックフレーム31は、ヒンジシャフト20によってのみではなく、係合ロッド150によってよっても、シートクッション10/ロワーサイドフレーム16に支持されるので、車両が正面衝突して乗員が前方に移動し、シートベルトSBを介してシートバック30/シートバックフレーム31に引張荷重がかかった場合でも、シートバック30/シートバックフレーム31の変形を抑制することができる。特に、係合ロッド150(第2の剛性向上手段)は、第1の剛性向上手段であるヒンジシャフト20よりも上方、すなわち、シート1の高さ方向の中心に近い位置でシートバック30/シートバックフレーム31を支持するので、シートバック30/シートバックフレーム31の剛性を向上させる(補強する)のに有利である。
そして、シートバック30/シートバックフレーム31の剛性を向上させるのに役立つ係合ロッド150は、従来からあるロワーサイドフレーム16に設けられているので、目立たず、美感を損ねることもない。
また、かかる係合ロッド150は、車両が正面衝突したときでも、例えばドアに比較して、損傷することが少ないシート1に取り付けたので、係合ロッド150によってシートバック30/シートバックフレーム31に与えられた剛性が、車両衝突時に損なわれることを避けることができる。
尚、このシート100では、シートバック30/シートバックフレーム31の剛性を向上させながらも、シート1に比して、シートクッション10に対するシートバック30の回動の自由度が高いので、図13に示すように、シートバック30の背面がほぼ水平になるようにシートバック30を移動させることができ、これにより、シートバック30の背面をシートテーブルとして用いることが可能である。
ところで、車両が正面衝突した場合、慣性力等により前述したリフタ機構を介してシート100が意図せずに(多く前方下方に)移動されてしまう恐れがあるところ、シート100の車幅方向外方側には前述したドラム式ブレーキ130が設けられているため、シートクッション10/シート100に作用した力によってはシャフト120が回転されない、すなわち、シート100が移動されないようになっている。従って、シート100の車幅方向内方側にこのようなシート100の移動を阻止するための機構を設けないときには、車幅方向内方側のみが移動してしまう(シート100全体が車幅方向外方側を中心に回動してしまう、従って、シートが変形してしまう)恐れがある。そして、このようなシートの移動は、シートの車幅方向内方側に設けられた、シートベルト装置のバックルアンカの移動をも招くことになるが、このようなバックルアンカの移動は、これを法規制している地域もある。
そこで、本発明によるシート100には、ドラム式ブレーキ130が設けられていないシート100の車幅方向内方側が、リフタ機構を介して移動されてしまうのを阻止するためのリフタ移動阻止機構が設けられている。
図14、図15に示されるように、このリフタ移動阻止機構は、車幅方向内方側のロワーサイドフレーム16に設けられたピン112Bに回転自在に取り付けられ、且つ、後方リンク部材111Bの上端部の車幅方向内方側側面に固定された歯車170を有する。ロワーサイドフレーム16から車幅方向外方に突出するピン112Bの外端部は拡径部171Aを構成し、歯車170から車幅方向内方に突出するピン112Bの内端部は拡径部171Bを構成する。
車内側ロワーサイドフレーム16には、歯車170の車両前後方向後方において、車両前後方向に延びる第1スロット172が形成される。この第1スロット172では係止ピン173の外端部が支持され、第1スロット172から車幅方向内方(シート1外方)に突出する係止ピン173の外端部は、第1スロット172よりも大きな拡径部173Aを構成する。係止ピン173の内端部は、車内側ロワーサイドフレーム16から延びた延長垂直壁174に、第1スロット172と対向して形成された第2スロット175によって支持され、第2スロット175から車幅方向内方に突出する係止ピン173の内端部は、第2スロット175よりも大きな拡径部173Bを構成する。
係止ピン173の車両前後方向後方には引張ばね176が設けられ、引張ばね176は、前方端部が係止ピン173に取り付けられ、後方端部が係止ピン173よりも後方に位置するシートクッション10の適所に取り付けられている。
このリフタ移動阻止機構では、車両が正面衝突すると、慣性力により、係止ピン173が引張ばね176の力に抗して、第1スロット172、第2スロット175を車両前方に移動され、歯車170の隣接する歯170A、170A間に嵌り込み、かくして、係止ピン173は、第1スロット172、第2スロット175との組み合わせにより、歯車170の上下方向移動を、従ってまた、歯車170に固定された後方リンク部材111Bの、ピン110bを中心とする回動を阻止し、ひいては、前方リンク部材111Aのピン110aを中心とする回動、車幅方向内方側のシート100の移動を阻止する。よって、シート100は、リフタ移動阻止機構及びドラム式プレーキ機構130により、車両正面衝突時の、リフタ機構採用に起因するシートの移動を阻止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく以下のような種々の変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、補強プレート40は、下部がシートレール12Bに固定されていたけれども、車両の他の静止部材、例えば、フロアFに固定されても良い。
また、上記第1実施形態では、保持案内スロット42が車外側シートバックフレーム31Bの中空箱状部31bに形成されていたけれども、車外側シートバックフレーム31Bを貫通するスロットによって保持案内スロット42を構成しても良い。同様に、上記第2実施形態では、保持案内スロット161が車外側シートバックフレーム31Bの中空箱状部160に形成されていたけれども、車外側シートバックフレーム31Bを貫通するスロットによって保持案内スロット161を構成しても良い。
更に、本発明のシート1、100は、シートベルト装置のリトラクタやショルダーアンカを設けるピラーのない車両のみならず、当該ピラーを有するが、長い距離車両前後方向にスライドすることができ、当該ピラーにリトラクタ等を設けることが適切でないロングスライドシートにも適用することができ、この場合にも上述した多くの利点を提供することができる。
また、本実施形態では、リトラクタ50はシートクッション10に設置したが、これに限らず、リトラクタをシートバックの上端部(ヘッドレストを含む)より下方に設けることもできる。例えば、リトラクタをシートバックや、シート周辺のフロア部に設置し、シートベルトをシートバックの上端部まで延ばした構造に適用しても良い。
上述した実施形態ではいずれも、本発明によるシート1、100を自動車のシートに適用した例を説明したけれども、本発明のシートは、鉄道車両のシートなど、広く移動体に設けられるシートに適用することができる。
本発明による第1実施形態のシートの概略正面図である。 図1のシートの車外側の概略側面図である。 図1のシートの補強プレートとシートバックフレームとの係合状態を示す概略部分拡大図である。 図3のA−A線における概略断面図である。 シートバックを後方にリクライニングさせた状態を示す、図2に対応する概略側面図である。 シートバックを前倒させた状態を示す、図2に対応する概略側面図である。 本発明による第2実施形態のシートの概略正面図である。 図7のシートのシートクッションの車幅方向外方側をシート内方から示す概略側面図である。 図7のシートのドラム式ブレーキ機構の概略分解斜視図である。 図7のシートの車外側の概略側面図である。 図7のシートのシートバックフレームとロワーサイドフレームとの係合状態を示す概略部分拡大図である。 シートバックを後方にリクライニングさせた状態を示す、図10に対応する概略側面図である。 シートバックを前倒させた状態を示す、図10に対応する概略側面図である。 図7のシートの車内側の概略部分側面図である。 図14のXV−XV線における概略部分断面図である。
符号の説明
1、100 シート
10 シートクッション
20、120 ヒンジシャフト(ヒンジ手段/第1のシートバック支持手段)
30 シートバック
50 リトラクタ
SB シートベルト
F フロア(支持面)
40 補強プレート、41 係合ロッド、42 保持案内スロット、150 係合ロッド、161 保持案内スロット(第2のシートバック支持手段)

Claims (5)

  1. シートベルト装置を備えたシートであって、
    シートクッションと、
    該シートクッションにヒンジ手段を介して前記シートの前後方向に回動可能に連結されたシートバックとを有し、
    前記シートベルト装置は、リトラクタが前記シートバックの上端部より高さが低い位置に設置され、前記リトラクタから延びるシートベルトが、前記シートバックの上端部より上方のシート以外の支持体に支持されることなく、前記シートバックの前方に出る引出部を前記シートバックの上端部に備え、
    前記シートバックを前記シートクッションに支持する、前記ヒンジ手段により構成される第1のシートバック支持手段に加えて、前記シートバックを前記シートクッション又は前記シートクッションが取り付けられる支持面に、前記シートバックを前記シートクッションに対して前記シートの前後方向に回動可能に支持する第2のシートバック支持手段を有する、
    シート。
  2. 前記第2のシートバック支持手段が、前記第1のシートバック支持手段による前記シートクッションに対する前記シートバックの支持を解放する解放操作に連動して、前記シートクッションに対する前記シートバックの支持を解放するようになっている、請求項1記載のシート。
  3. 前記支持面に対する前記シートクッションの高さを変えるためのリフタ機構を有し、
    該リフタ機構は、前記支持面に対する前記シートの第1側部の高さを変えるための第1リフタ機構部と、前記シートの第1側部の反対側に位置する、前記支持面に対する前記シートの第2側部の高さを変えるための第2リフタ機構部とを備え、
    前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方には、前記シートに加わった力によっては前記シートの第1側部の高さが変えられないようにするための保持機構が設けられ、
    前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方には、前記シートが設けられる移動体の前方衝突時に前記シートの第2側部の高さが変えられないようにするための変位抑制機構が設けられている、
    請求項1又は請求項2記載のシート。
  4. 前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の前記一方が位置する、前記シートの側部に、前記シートベルトの前記引出部が設けられている、請求項3記載のシート。
  5. シートベルト装置を備えたシートであって、
    シートクッションと、
    該シートクッションにヒンジ手段を介して前記シートの前後方向に回動可能に連結されたシートバックとを有し、
    前記シートベルト装置は、リトラクタが前記シートバックの上端部より高さが低い位置に設置され、前記リトラクタから延びるシートベルトが、前記シートバックの上端部より上方のシート以外の支持体に支持されることなく、前記シートバックの前方に出る引出部を前記シートバックの上端部に備え、
    前記シートクッションが取り付けられる支持面に対する前記シートクッションの高さを変えるためのリフタ機構を有し、
    該リフタ機構は、前記支持面に対する前記シートの第1側部の高さを変えるための第1リフタ機構部と、前記シートの第1側部の反対側に位置する、前記支持面に対する前記シートの第2側部の高さを変えるための第2リフタ機構部とを備え、
    前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の一方には、前記シートに加わった力によっては前記シートの第1側部の高さが変えられないようにするための保持機構が設けられ、
    前記第1リフタ機構部及び第2リフタ機構部の他方には、前記シートが設けられる移動体の前方衝突時に前記シートの第2側部の高さが変えられないようにするための変位抑制機構が設けられている、
    シート。
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