JP2002187466A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JP2002187466A
JP2002187466A JP2000385420A JP2000385420A JP2002187466A JP 2002187466 A JP2002187466 A JP 2002187466A JP 2000385420 A JP2000385420 A JP 2000385420A JP 2000385420 A JP2000385420 A JP 2000385420A JP 2002187466 A JP2002187466 A JP 2002187466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロント側操作ハンドルだけでなくリヤ側操
作ハンドルをも有し、シートの後側からもシートの前後
位置の調整を行え、安全性も確保され、構造も簡単なシ
ートスライド装置を実現する。 【解決手段】 アッパレールの後端部に、アッパレール
に対して前後方向に移動可能で、後方位置に移動してい
る場合にのみ回動でき、かつ、その回動により、ロック
レバー300をロック解除方向に押動するリヤブラケッ
ト500を設ける。リヤ側操作ハンドル515を用いて
ロックを解除するには、リヤ側操作ハンドル515を後
方に引いた状態から引き上げ、リヤブラケット500を
図1における反時計方向に回転させる。これにより、ロ
ックレバー300がロック解除方向に回動し、アッパレ
ールはロアレールに対して摺動可能なアンロック状態と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロアレールと、こ
のロアレールにその長手方向に摺動可能に係合したアッ
パレールと、アッパレールに設けられ、ロアレールに対
するアッパレールの摺動を許容するアンロック位置並び
にロアレールに対するアッパレールの摺動を禁止するロ
ック位置に移動可能なロックレバーと、このロックレバ
ーをロック方向に付勢するロックレバー付勢手段とを有
するシートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントシート及びリヤシートを備えた
自動車等にあっては、フロントシートの前後位置の調整
をリヤシート側から行うためのリヤ側操作ハンドルは設
けられていない。
【0003】しかし、現実には、リヤシートの人間が例
えば助手席の位置を前後に移動したい場合がある。この
ような場合、従来は、助手席の人間にシート位置を調整
してもらうか、リヤシートの人間が助手席に移って助手
席のシート位置を調整することになる。
【0004】又、リヤシートの後側の荷室からリヤシー
トの前後位置の調整をしたい場合もある。この場合も同
様に、リヤシートの人間にシート位置を調整してもらう
か、リヤシートに移ってそのシート位置を調整すること
になる。
【0005】このシート位置調整を容易にするために、
既存のフロント側操作ハンドルと同一構造でもって、リ
ヤ側操作ハンドルを仮に設けたとすると、自動車等の衝
突時に、荷物や人間がこの操作ハンドルに当接し、その
シートの前後方向のロックが解除され、そのシート上の
人間が前に激しく押し出される危険性がある。又、自動
車等の走行中に、後側のシートの人間が不用意に操作ハ
ンドルを蹴ってしまったりして、そのシートの前後方向
のロックが解除される危険性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、特にミニヴァン
においては、シートアレンジが多種多様になってきてお
り、シートの後側からシートの前後位置調整をしたい機
会も増えている。その場合に、リヤ側操作ハンドルを持
たない従来のシートスライド装置では、シートの前後位
置の調整に速やかに対応できないことになる。一方、リ
ヤ側操作ハンドルを設ける場合には、安全面への配慮が
必要であり、又、その安全を確保する機構としては、重
量増やコストアップを回避するために簡単な構成のもの
が要求される。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、フロント側操作ハンドルだけでなく
リヤ側操作ハンドルをも有し、シートの後側からもシー
トの前後位置の調整を行え、安全性も確保され、構造も
簡単なシートスライド装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ロアレールと、該ロアレールにその
長手方向に摺動可能に係合したアッパレールと、該アッ
パレールに設けられ、前記ロアレールに対する前記アッ
パレールの摺動を許容するアンロック位置並びに前記ロ
アレールに対する前記アッパレールの摺動を禁止するロ
ック位置に移動可能なロックレバーと、該ロックレバー
をロック方向に付勢するロックレバー付勢手段とを有す
るシートスライド装置において、前記アッパレールに、
前記アッパレールに対して前後方向に移動可能に設けら
れ、後方位置に移動している場合にのみ回動でき、か
つ、その回動により、前記ロックレバーをロック解除方
向に押動可能なリヤブラケットと、該リヤブラケットを
前方に付勢するリヤブラケット付勢手段と、前記リヤブ
ラケットと一体となって回動するリヤ側操作ハンドル
と、を有することを特徴とするものである。
【0009】この発明においては、リヤ側操作ハンドル
を用いることで、シートの後側からもシートの前後位置
を調整できる。すなわち、リヤ側操作ハンドルを後方に
引き、その引いた状態で回動させることにより、リヤブ
ラケットを回動できる。この回動により、ロックが解除
され、アッパレールをロアレールに対して前後に摺動さ
せることができる。位置調整後、リヤ側操作ハンドルを
離せば、ロックレバーはロック位置に戻り、シートスラ
イド装置はロック状態に戻る。
【0010】この発明では、例えば自動車等の衝突時
に、荷物や人間がリヤ側操作ハンドルに当接したり、自
動車等の走行中に、後側のシートの人間が不用意にこの
操作ハンドルを蹴っても、リヤ側操作ハンドルに対し
て、リヤ側操作ハンドルを後方に引く力は掛からず、ま
して、リヤ側操作ハンドルを後方に引いた状態で回動さ
せるという力は掛からないため、シートの前後方向のロ
ックは解除されず、シート上の人間が前に激しく押し出
される危険性はない。
【0011】請求項2記載の発明は、複数のロック穴又
はロック爪が前後方向に所定の間隔をもって設けられた
ロアレールと、該ロアレールに前後方向に摺動可能に係
合したアッパレールと、該アッパレールに回動可能に設
けられ、その回動により、一端に形成されたロック爪又
はロック穴が、前記ロアレールのロック穴又はロック爪
に係脱可能なロックレバーと、該ロックレバーをロック
方向に付勢するロックレバー付勢手段と、前記アッパレ
ールの前端部に回動可能に設けられ、その回動により、
前記ロックレバーをロック解除方向に押動可能なフロン
トブラケットと、前記アッパレールの後端部に、前記ア
ッパレールに対して前後方向に移動可能に設けられ、後
方位置に移動している場合にのみ回動でき、かつ、その
回動により、前記ロックレバーをロック解除方向に押動
可能なリヤブラケットと、該リヤブラケットを前方に付
勢するリヤブラケット付勢手段と、前記ロックレバーを
アンロック方向に回動可能なフロント側操作ハンドル
と、前記リヤブラケットと一体となって回動するリヤ側
操作ハンドルと、を有することを特徴とするものであ
る。
【0012】この発明においても、請求項1記載の発明
の場合と全く同様に、リヤ側操作ハンドルを用いること
で、シートの後側からもシートの前後位置を調整でき
る。すなわち、リヤ側操作ハンドルを後方に引き、その
引いた状態で回動することにより、リヤブラケットを回
動でき、この回動により、ロックレバーとアッパレール
との噛合が解除され、アッパレールをロアレールに対し
て前後に摺動させることができる。位置調整後、リヤ側
操作ハンドルを離せば、ロックレバーはロック位置に戻
り、ロックレバーとアッパレールとが再び噛合し、シー
トスライド装置はロック状態に戻る。
【0013】更に、請求項1記載の発明の場合と同様
に、この発明でも、リヤ側操作ハンドルに対して、リヤ
側操作ハンドルを後方に引く力は掛からず、まして、リ
ヤ側操作ハンドルを後方に引いた状態でリヤ側操作ハン
ドルを回動させるという力は掛からないため、シートの
前後方向のロックは解除されず、シート上の人間が前に
激しく押し出される危険性はない。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記ロアレールのロック穴又はロック爪に
は、前記ロックレバーのロック爪又はロック穴が下方か
ら噛合するように構成されると共に、前記ロックレバ
ー,前記フロントブラケット及び前記リヤブラケットの
各回転は、前記アッパレールの垂直面と平行な平面内で
なされ、前記フロントブラケットの回転中心は前記ロッ
クレバーの回転中心よりも前側に位置し、前記リヤブラ
ケットの回転中心は前記ロックレバーの回転中心よりも
後側に位置し、前記フロントブラケットの回転時に押圧
される前記ロックレバー上の部位は、前記フロントブラ
ケットの回転中心よりも前側にあり、前記リヤブラケッ
トの回転時に押圧される前記ロックレバー上の部位は、
前記ロックレバーの回転中心と前記リヤブラケットの回
転中心との間にあることを特徴とするものである。
【0015】この発明では、ロックレバー,フロントブ
ラケット及びリヤブラケットの各回転が、アッパレール
の垂直面と平行な平面内でなされるため、これらの配置
が容易であり、運動伝達も円滑に行える。このため、全
体の構成が簡単になる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明において、前後方向に延びた水平穴部及びこの水
平穴部の前端から下方に延びた垂直穴部からなるL字状
長穴と、前後方向に延びた直線状長穴とを、前記L字状
長穴が前記直線状長穴よりも後方に位置するように前記
リヤブラケットの垂直面に形成すると共に、前記直線状
長穴と前記L字状長穴のそれぞれに、前記リヤブラケッ
トの移動を案内するガイドピンを摺動可能に挿入し、前
記リヤブラケットが後方位置にあるときには、前記L字
状長穴内の前記ガイドピンが前記L字状長穴の垂直穴部
内に進入して、前記リヤブラケットの回動を可能にする
ことを特徴とするものである。
【0017】この発明では、リヤブラケットに直線状長
穴とL字状長穴とを形成するという簡単な構成で、アッ
パレールに対する前後方向の移動と、後方位置に移動し
ている場合の回動を確保している。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記L字状長穴の水平穴部の後端側内壁面
の少なくとも一部を、傾斜平面で形成し、前記リヤブラ
ケットが前方位置にあるときには、この傾斜平面が前記
L字状長穴内の前記ガイドピンに押接していることを特
徴とするものである。
【0019】この発明では、リヤブラケットのL字状長
穴における水平穴部の後端側内壁面の少なくとも一部を
傾斜平面で形成し、リヤブラケット付勢手段の付勢力を
利用して、傾斜平面をガイドピンに押接し、ここでのガ
タの発生を抑えている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図14を用いて本発明の実
施の形態例を説明する。尚、図1〜図3に示したシート
スライド装置はシートの右側に用いられるものであり、
図1〜図3における左側がフロント側に配置される。本
実施の形態例のシートスライド装置は、ロアレール10
0と、ロアレール100にその長手方向に摺動可能に係
合したアッパレール200とを有している。
【0021】ロアレール100は、ロアレールに100
の前端部及び後端部に設けられた取り付け用ブラケット
101,102を介してフロア側に固着され、アッパレ
ール200は、アッパレール200に固着されたサポー
トブラケット201,202,203を用いて、シート
クッションフレームに取り付けられる。
【0022】ロアレール100には、特に図4〜図7に
示すように、水平に配置された底板部111と、底板部
111におけるロアレール100の横幅方向の両端から
立ち上がった一対の起立部112a,112bと、起立
部112a,112bの上端からロアレール100の中
央に向けて水平に延びた一対のつば部113a,113
bと、つば部113a,113bの先端から下方に延び
た一対の垂下部114a,114bとが設けられてい
る。
【0023】一方、アッパレール200は、図4〜図7
に示すように、ロアレール100の垂下部114a,1
14b間に挿入配置された2枚のレールプレート21
0,230を背中合わせに固着したものでなる。レール
プレート210の下端側には、ロアレール100の垂下
部114aの下方に水平に配置された水平部211と、
この水平部211の外端から立ち上がった側板部212
と、側板部212の上端からアッパレール200の中央
に近づくように斜め上方に延出した傾斜部213とが設
けられている。
【0024】同様に、レールプレート230の下端側に
は、ロアレール100の垂下部114bの下方に水平に
配置された水平部231と、この水平部231の外端か
ら立ち上がった側板部232と、側板部232の上端か
らアッパレール200の中央に近づくように斜め上方に
延出した傾斜部233とが設けられている。
【0025】図5に示すように、ロアレール100の起
立部112a内側における上側角部空間には、適所に複
数のボール215が配置され、ロアレール100の起立
部112b内側における上側角部空間にも、ボール21
5と対称位置にボール235が配置されている。更に、
ロアレール100の底板部111とレールプレート21
0,230の水平部211,231との間の空間には、
複数のローラ251が配置されている。
【0026】ボール215,235及びローラ251
は、図5に示すリテーナ252によって、所定の間隔及
び位置に整列されている。これらボール215,235
及びローラ251により、アッパレール200がロアレ
ール100に対して滑らかに移動すると共に、ロアレー
ル100とアッパレール200との上下方向,左右方向
のガタがなくなる。
【0027】2枚のレールプレート210,230を背
中合わせ部分には、図4及び図5に示すように、ロック
レバー300を回動自在に挟み込むためのスペースが設
けられており、このスペースに、段付きピン310でも
ってレールプレート210,230に垂直回動可能に支
持されたロックレバー300が収納されている。このロ
ックレバー300は、図7及び図1に示すように、後端
側において水平に折り曲げられており、この折曲部30
1に、矩形のロック穴302が複数形成されている。
【0028】このロック穴302はロアレール100の
ロック爪と噛合するものである。そのため、ロアレール
100の垂下部114aの下端には、下方を向いたロッ
ク爪114cが、前後方向に所定の間隔をもって多数設
けられている。図1中に、このロック爪114cを二点
鎖線で示した。ロックレバー300のロック穴302を
ロアレール100のロック爪114cに選択的に噛合さ
せることにより、ロアレール100に対してアッパレー
ル200を所望の位置にロックできる。
【0029】ロックレバー300の前端部と後端部に
は、それぞれ、図1及び図2における手前方向に折り曲
げられた突片部303,304が設けられている(図7
も参照)。この突片部303,304がレールプレート
210の外部に露出するように、レールプレート210
には、窓216,217が穿設されている(図2及び図
7参照)。
【0030】このロックレバー300は、図2に示すロ
ックレバー付勢手段としてのトーションスプリング31
1により、そのロック穴302がロアレール100のロ
ック爪114cと噛合するロック方向に付勢されてい
る。このために、トーションスプリング311は、一端
がレールプレート210のフック穴218に係止され、
他端がロックレバー300のフック穴305に掛止され
ている。
【0031】フロントブラケット400は、アッパレー
ル200の前端部にピン410を用いて垂直回動可能に
設けられ、その回動により、ロックレバー300の突片
部303に当接し、ロックレバー300をロック解除方
向に押動するものである。本形態例では、トーションコ
イルスプリング411によって、フロントブラケット4
00は、ロックレバー300の突片部303と当接しな
い方向に付勢されている。
【0032】このトーションコイルスプリング411
は、ピン410に嵌挿され、その一端は、アッパレール
200に固定されたスペーサ420に掛止され、他端が
フロントブラケット400の段部403に当接されてい
る。又、フロントブラケット400にはカール部40
1,402が形成されており、ここに、フロント側操作
ハンドル405が取り付けられている。このフロント側
操作ハンドル405としては、ループハンドルが好適で
ある。
【0033】リヤブラケット500は、アッパレール2
00の後端部に、アッパレール200に対して前後方向
に移動可能に設けられ、後方位置に移動している場合に
のみ垂直回動でき、かつ、その回動により、ロックレバ
ー300をロック解除方向に押動するものである。
【0034】本形態例では、この機能を実現するため
に、リヤブラケット500として図9〜図13に示すよ
うな形状のものを用いている。これらの図から明らかな
ように、リヤブラケットの垂直面には、前後方向に延び
た水平穴部501及びこの水平穴部501の前端から下
方に延びた垂直穴部502からなるL字状長穴503
と、前後方向に延びた直線状長穴504とが形成されて
いる。そして、図1及び図2に示すように、L字状長穴
503が直線状長穴504よりも後方に位置するように
して、アッパレール200にガイドピン506,507
でもって取り付けられている。
【0035】ガイドピン506,507は、それぞれL
字状長穴503,直線状長穴504に摺動可能に挿入さ
れている。そして、リヤブラケット500が後方位置に
あるときには、L字状長穴内のガイドピン506がL字
状長穴503の垂直穴部502内に進入して、リヤブラ
ケット500がガイドピン507を中心に回動できる状
態(図8の二点鎖線位置)を作り出し、リヤブラケット
500が前方位置にあるときには、L字状長穴内のガイ
ドピン506がL字状長穴503の水平穴部501内に
あるため垂直穴部502内に進入できず、リヤブラケッ
ト500がガイドピン507を中心に回動できない状態
(図8の実線位置)を作り出している。
【0036】リヤブラケット500の前端部508は、
U字形に形成されており、リヤブラケット500が後方
位置に移動して、ガイドピン507を中心に回動したと
きに、ロックレバー300の突片部304に当接し、ロ
ックレバー300をロック解除方向に押動するものであ
る。
【0037】尚、L字状長穴503の水平穴部501の
後端側内壁面501aは、図14に示すように、傾斜平
面で形成されており、リヤブラケット500が前方位置
にあるときには、この傾斜平面がL字状長穴503内の
ガイドピン506に押接している。
【0038】本形態例では、リヤブラケット付勢手段と
してのテンションコイルスプリング520(図3参照)
によって、リヤブラケット500は、前方に付勢されて
いる。このテンションコイルスプリング520は、その
一端が、リヤブラケット500のフック穴509に掛止
され、他端がアッパレール200側のフック部材に掛止
されている。
【0039】リヤブラケット500には装着穴511,
512が形成されており、ここに、リヤ側操作ハンドル
515が取り付けられている。このリヤ側操作ハンドル
515としては、ループハンドルが好適である。
【0040】上記レイアウトにより、フロントブラケッ
ト400の回転中心はロックレバー300の回転中心よ
りも前側に位置し、リヤブラケット500の回転中心は
ロックレバー300の回転中心よりも後側に位置し、フ
ロントブラケット400の回転時に押圧されるロックレ
バー300上の部位は、フロントブラケット400の回
転中心よりも前側にあり、リヤブラケット500の回転
時に押圧されるロックレバー300上の部位は、ロック
レバー300の回転中心とリヤブラケット500の回転
中心との間にある。
【0041】次に上記実施の形態例の作動を説明する。
まず、図1〜図3及び図8(実線位置)に示した状態で
は、ロックレバー300のロック穴302がロアレール
100のロック爪114cに噛合しており、シートスラ
イド装置はアッパレール200の移動が禁止されたロッ
ク状態にある。
【0042】このロック状態から、フロント側操作ハン
ドル405を用いてシートスライド装置のロックを解除
するには、スプリング411の付勢力に抗してフロント
側操作ハンドル405を引き上げ、フロントブラケット
400を図1における時計方向に回転させる。
【0043】これにより、ロックレバー300の突片部
303がフロントブラケット400に押圧され、ロック
レバー300もスプリング311の付勢力に抗してロッ
ク解除方向に回動し、ロックレバー300のロック穴3
02内からからロアレール100のロック爪114cが
離脱し、アッパレール200はロアレール100に対し
て摺動可能なアンロック状態となる。
【0044】この状態では、シートを前後方向に移動さ
せ、所望の位置のロック爪114cを選択できる。所望
の位置のロック爪114cを選択して操作力を解除する
と、スプリング311の付勢力により、ロックレバー3
00が位置調整後のロック爪114cに噛合し、シート
スライド装置はロック状態に戻る。
【0045】又、リヤ側操作ハンドル515を用いてシ
ートスライド装置のロックを解除するには、スプリング
520の付勢力に抗してリヤ側操作ハンドル515を後
方に引いて、L字状長穴内のガイドピン506がL字状
長穴503の垂直穴部502内に進入できる状態にし、
この状態から、図8の二点鎖線で示すようにリヤ側操作
ハンドル515を持ち上げ、リヤブラケット500を反
時計方向に回転させる。
【0046】これにより、ロックレバー300の突片部
304がリヤブラケット500に押圧され、ロックレバ
ー300もスプリング311の付勢力に抗してロック解
除方向に回動し、ロックレバー300のロック穴302
内からからロアレール100のロック爪114cが離脱
し、アッパレール200はロアレール100に対して摺
動可能なアンロック状態となる。
【0047】この状態では、前述の通り、シートを前後
方向に移動させ、所望の位置のロック爪114cを選択
できる。所望の位置のロック爪114cを選択して操作
力を解除すると、スプリング311の付勢力により、ロ
ックレバー300が位置調整後のロック爪114cに噛
合し、シートスライド装置はロック状態に戻る。
【0048】このように、本実施の形態例においては、
リヤ側操作ハンドル515を用いることで、シートの後
側からもシートの前後位置を調整できる。しかも、例え
ば自動車等の衝突時に、荷物や人間がリヤ側操作ハンド
ル515に当接したり、自動車等の走行中に、後側のシ
ートの人間が不用意にこの操作ハンドル515を蹴って
も、リヤ側操作ハンドル515に対して、リヤ側操作ハ
ンドル515を後方に引く力は掛からず、まして、リヤ
側操作ハンドル515を後方に引いた状態でリヤ側操作
ハンドル515を回動させるという力は掛からないた
め、シートの前後方向のロックは解除されず、シート上
の人間が前に激しく押し出される危険性はない。
【0049】又、この形態例では、ロックレバー30
0,フロントブラケット400及びリヤブラケット50
0の各回転が、アッパレール200の垂直面と平行な平
面内でなされるため、これらの配置が容易であり、運動
伝達も円滑に行える。このため、全体の構成が簡単にな
る。
【0050】更に、アッパレール200に対する前後方
向の移動と、後方位置に移動している場合の回動とを、
リヤブラケット500に直線状長穴504とL字状長穴
503を形成することにより実現しているため、この機
構の構成も簡単である。
【0051】又、L字状長穴503の水平穴部501の
後端側内壁面の一部501aを、傾斜平面で形成し、ス
プリング520の付勢力を利用して、傾斜平面をガイド
ピン506に押接しているので、ここでのガタの発生を
抑えることができる。すなわち、図14に示すように、
この構成では、ガイドピント506と傾斜平面(501
a)とは図中の点Pを通る直線でもって線接触するする
ことになり、ガイドピント506と傾斜平面とは、相対
的に変位し難くなり、リヤブラケット500の振動が抑
えられる。ちなみに、後端側内壁面501aの全周を円
弧面で形成しながらガタを無くすには、その半径をガイ
ドピント506の半径に正確に一致させる必要がある
が、このような加工は現実には難しく、製造コストも上
昇する。
【0052】尚、本発明は上記実施の形態例に限るもの
ではない。例えば、ロック機構は上記形態例のものに限
らない。又、上記形態例では、ロックレバー300にロ
ック穴302を形成し、ロアレール100にロック爪1
14cを形成したが、その逆であってもよい。
【0053】更に、直線状長穴504をL字状長穴50
3の後側に配置し、L字状長穴503の垂直穴部502
を上方に向けて形成するようにしてもよい。又、アッパ
レール200側に直線状長穴やL字状長穴を形成し、リ
ヤブラケット500側にガイドピンを設けるようにして
もよい。
【0054】フロント側操作ハンドル405,リヤ側操
作ハンドル515については、それぞれ、フロントブラ
ケット400,リヤブラケット500を延長し、その延
長部をフロント側操作ハンドル405,リヤ側操作ハン
ドル515としてもよい。更に、フロントブラケット4
00を設けずに、フロント側操作ハンドル405をロッ
クレバー300に直接取り付けてもよいし、ロックレバ
ー300を延長し、その延長部をフロント側操作ハンド
ル405としてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項
2記載の発明によれば、リヤ側操作ハンドルを用いるこ
とで、シートの後側からもシートの前後位置を調整でき
るシートスライド装置を実現できる。又、自動車等の衝
突時に、荷物や人間がリヤ側操作ハンドルに当接した
り、自動車等の走行中に、後側のシートの人間が不用意
にこの操作ハンドルを蹴っても、シート上の人間が前に
激しく押し出される危険性がないシートスライド装置を
実現できる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、ロックレバ
ー,フロントブラケット及びリヤブラケットの各回転
が、アッパレールの垂直面と平行な平面内でなされるた
め、これらの配置が容易であり、運動伝達も円滑に行
え、全体の構成が簡単になる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、アッパレー
ルに対する前後方向の移動と、後方位置に移動している
場合の回動とを、リヤブラケットに直線状長穴とL字状
長穴を形成することにより実現しているため、この機構
部分の構成も簡単になる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、リヤブラケ
ットのL字状長穴における水平穴部の後端側内壁面の少
なくとも一部を傾斜平面で形成し、リヤブラケット付勢
手段の付勢力を利用して、傾斜平面をガイドピンに押接
しているので、ここでのガタの発生を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の主要構成部品の配置を
概念的に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態例の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の平面図である。
【図4】図2の切断線A−Aでの断面図である。
【図5】図2の切断線B−Bでの断面図である。
【図6】図2の切断線C−Cでの断面図である。
【図7】図2の切断線D−Dでの断面図である。
【図8】リヤブラケットの回動をロックレバーの回動に
変換する機構を説明する図である。
【図9】リヤブラケットの右側面図である。
【図10】リヤブラケットの平面図である。
【図11】図9における矢印E方向から見た図である。
【図12】図9における矢印F方向から見た図である。
【図13】図9における矢印G方向から見た図である。
【図14】リヤブラケットのL字状長穴の説明図であ
る。
【符号の説明】
100 ロアレール 114c ロック爪 200 アッパレール 300 ロックレバー 302 ロック穴 303,304 突片部 310,410 ピン 400 フロントブラケット 405 フロント側操作ハンドル 500 リヤブラケット 501 水平穴部 501a 後端側内壁面 502 垂直穴部 503 L字状長穴 504 直線状長穴 506,507 ガイドピン 515 リヤ側操作ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアレールと、該ロアレールにその長手
    方向に摺動可能に係合したアッパレールと、該アッパレ
    ールに設けられ、前記ロアレールに対する前記アッパレ
    ールの摺動を許容するアンロック位置並びに前記ロアレ
    ールに対する前記アッパレールの摺動を禁止するロック
    位置に移動可能なロックレバーと、該ロックレバーをロ
    ック方向に付勢するロックレバー付勢手段とを有するシ
    ートスライド装置において、 前記アッパレールに、前記アッパレールに対して前後方
    向に移動可能に設けられ、後方位置に移動している場合
    にのみ回動でき、かつ、その回動により、前記ロックレ
    バーをロック解除方向に押動可能なリヤブラケットと、 該リヤブラケットを前方に付勢するリヤブラケット付勢
    手段と、 前記リヤブラケットと一体となって回動するリヤ側操作
    ハンドルと、を有することを特徴とするシートスライド
    装置。
  2. 【請求項2】 複数のロック穴又はロック爪が前後方向
    に所定の間隔をもって設けられたロアレールと、 該ロアレールに前後方向に摺動可能に係合したアッパレ
    ールと、 該アッパレールに回動可能に設けられ、その回動によ
    り、一端に形成されたロック爪又はロック穴が、前記ロ
    アレールのロック穴又はロック爪に係脱可能なロックレ
    バーと、 該ロックレバーをロック方向に付勢するロックレバー付
    勢手段と、 前記アッパレールの前端部に回動可能に設けられ、その
    回動により、前記ロックレバーをロック解除方向に押動
    可能なフロントブラケットと、 前記アッパレールの後端部に、前記アッパレールに対し
    て前後方向に移動可能に設けられ、後方位置に移動して
    いる場合にのみ回動でき、かつ、その回動により、前記
    ロックレバーをロック解除方向に押動可能なリヤブラケ
    ットと、 該リヤブラケットを前方に付勢するリヤブラケット付勢
    手段と、 前記ロックレバーをアンロック方向に回動可能なフロン
    ト側操作ハンドルと、 前記リヤブラケットと一体となって回動するリヤ側操作
    ハンドルと、を有するシートスライド装置。
  3. 【請求項3】 前記ロアレールのロック穴又はロック爪
    には、前記ロックレバーのロック爪又はロック穴が下方
    から噛合するように構成されると共に、 前記ロックレバー,前記フロントブラケット及び前記リ
    ヤブラケットの各回転は、前記アッパレールの垂直面と
    平行な平面内でなされ、 前記フロントブラケットの回転中心は前記ロックレバー
    の回転中心よりも前側に位置し、前記リヤブラケットの
    回転中心は前記ロックレバーの回転中心よりも後側に位
    置し、 前記フロントブラケットの回転時に押圧される前記ロッ
    クレバー上の部位は、前記フロントブラケットの回転中
    心よりも前側にあり、前記リヤブラケットの回転時に押
    圧される前記ロックレバー上の部位は、前記ロックレバ
    ーの回転中心と前記リヤブラケットの回転中心との間に
    あることを特徴とする請求項2記載のシートスライド装
    置。
  4. 【請求項4】 前後方向に延びた水平穴部及びこの水平
    穴部の前端から下方に延びた垂直穴部からなるL字状長
    穴と、前後方向に延びた直線状長穴とを、前記L字状長
    穴が前記直線状長穴よりも後方に位置するように前記リ
    ヤブラケットの垂直面に形成すると共に、 前記直線状長穴と前記L字状長穴のそれぞれに、前記リ
    ヤブラケットの移動を案内するガイドピンを摺動可能に
    挿入し、前記リヤブラケットが後方位置にあるときに
    は、前記L字状長穴内の前記ガイドピンが前記L字状長
    穴の垂直穴部内に進入して、前記リヤブラケットの回動
    を可能にすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載のシートスライド装置。
  5. 【請求項5】 前記L字状長穴の水平穴部の後端側内壁
    面の少なくとも一部を、傾斜平面で形成し、前記リヤブ
    ラケットが前方位置にあるときには、この傾斜平面が前
    記L字状長穴内の前記ガイドピンに押接していることを
    特徴とする請求項4記載のシートスライド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004213381A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Itoki Crebio Corp Atmの手動式メンテナンス装置
JP2019104347A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 シロキ工業株式会社 シート装置

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