JP2008077435A - 電子機器の製造方法及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子機器は、装置本体と筐体とを備える。装置本体は、回路基板と、第1フレーム及び第2フレームとを備え、筐体は、第1筐体と第2筐体とを備える。第1フレームには、第1ピン及び第2ピンが設けられ、第2フレーム及び回路基板には、第1ピンが挿通する孔部がそれぞれ形成され、第1筐体には、第2ピンが嵌合する嵌合穴が形成されている。当該電子機器の製造方法は、第1ピンを孔部に挿通させて、回路基板を第1フレームに位置決めする基板位置決め工程S02と、第1ピンを孔部に挿通させて、第2フレームを第1フレームに位置決めする第2フレーム位置決め工程S03と、第2ピンを嵌合穴に嵌合させて、第1フレームを第1筐体に位置決めする第1フレーム位置決め工程S05,S06と、第1筐体に第2筐体を取り付ける第2筐体取付工程S12とを有する。
【選択図】図26
Description
この特許文献1に記載のエンタテインメント装置は、電子部品等を有する装置本体と、当該装置本体を収容する筐体とを備えている。このうち、装置本体は、CPU等が実装された回路基板と、当該回路基板の表裏面を被覆する一対のシールド板と、一方のシールド板の上面側に載置されるディスク装置とを備えている。また、筐体は、装置本体を収納するための開口を有するロアーケースと、当該開口を閉塞するアッパーケースとを備えて構成されている。
ここで、回路基板上には、前述のCPUの他に、チップセット等の集積回路が数多く実装されている場合が多く、このような回路基板と、当該回路基板を挟むように配置されるシールド板とが位置ずれを起こすと、これら集積回路にシールド板が当たる可能性がある。このため、集積回路とシールド部材との間に緩衝部材等を設ける必要が生じるため、構成が複雑化するという問題がある。従って、回路基板と当該回路基板を挟む部材との位置ずれを防止できる方法が要望されてきた。
また、このように第1フレームに対して回路基板及び第2フレームを位置決めした後に、当該第1フレームを第1筐体に位置決めすることにより、第1フレーム、回路基板及び第2フレームを筐体内の適切な位置に位置決めすることができる。従って、筐体内での各部材の位置ずれを防ぐことができ、各部材の干渉を防ぐことができる。
また、回路基板及び第2フレームは、第1フレームの当接部に当接する端部を軸として回動させ、当該第1フレームを覆うように位置決めされるので、これら回路基板及び第2フレームの位置決め工程を簡易に行うことができる。
従って、回路基板及び第2フレームの位置決め工程を簡略化することができるとともに、これらの位置ずれを確実に防止することができる。
本発明によれば、第1ピンが第1フレームに複数形成され、当該第1ピンに応じて、孔部が回路基板及び第2フレームに複数形成されている。これによれば、回路基板及び第2フレームを、第1フレーム上の複数箇所で位置決めすることができ、第1フレーム上での回路基板及び第2フレームの揺動を一層抑制することができる。従って、回路基板及び第2フレームと第1フレームとの位置ずれをより一層確実に防止することができる。
これに対し、本発明では、回路基板で発生した熱が伝導し、当該熱を冷却する冷却手段が設けられていることにより、適切に回路基板を冷却することができ、回路基板における処理の安定化を図ることができる。
また、冷却手段及び第1フレームのいずれか一方には、孔部が形成され、他方には、当該孔部を挿通する位置決めピンが設けられている。従って、冷却手段位置決め工程における冷却手段と第1フレームとの位置決めを容易に行うことができるとともに、当該冷却手段と第1フレームとの位置ずれを防止することができる。
本発明によれば、付勢板、第2フレーム、回路基板及び第1フレームを介して、取付部材が係止部に係止されることにより、これら第1フレーム、回路基板及び第2フレームと、冷却手段とを一体的に構成することができる。これにより、機器本体を容易に取り扱うことができるので、前述の第1フレーム位置決め工程等の電子機器の製造工程を簡略化することができる。
また、付勢板により回路基板が冷却手段に押圧されるので、回路基板で生じた熱の冷却手段への伝導効率を向上することができる。従って、回路基板の冷却を効率よく行うことができる。
また、回路基板は、第1フレーム及び第2フレームの端縁で当接することにより、当該回路基板を流れる電流によって生じる輻射ノイズを、第1フレーム及び第2フレームに導通させることができる。従って、電子機器のEMI(Electro Magnetic Interference、電磁干渉)対策を施すことができる。
すなわち、第1フレームに設けられた当接部と、当該当接部に係合する回路基板及び第2フレームの係合部との接点を軸として、第1フレームを覆うように回路基板及び第2フレームを回動させ、当該回路基板に形成された孔部に第1ピンを挿通させることで、第1フレームに回路基板が位置決めされる。この際、第1フレームに設けられた起立部により、回路基板及び第2フレームの回動時に、当該回路基板及び第2フレームの端部が揃えられ、第1フレームに対する適切な位置に回路基板及び第2フレームが案内されるだけでなく、当該第1フレーム上での回路基板及び第2フレームの揺動が抑えられる。
これによれば、第1フレームの当接部、第1ピン及び起立部により、回路基板及び第2フレームを挟むことができるので、当該第1フレームに対する適切な位置で回路基板及び第2フレームを位置決めすることができるだけでなく、第1フレームを基準として回路基板及び第2フレームのそれぞれの位置ずれを抑えることができる。
また、このようにして回路基板及び第2フレームが位置決めされた第1フレームの第2ピンが、第1筐体に形成された嵌合穴に嵌合することで、第1フレームを第1筐体に位置決めすることができる。従って、電子機器を構成する各部材の互いの位置ずれを抑えることができる。
(1)情報処理装置1の構成
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1を正面側から見た斜視図であり、図2は、蓋部材23を開放した状態の情報処理装置1を正面側から見た斜視図である。
本実施形態の情報処理装置1は、使用者が操作するコントローラ(図示略)からの指示に応じて、あるいは自動で、CD、DVD及びBD等の光ディスク等の記録媒体や、各種半導体メモリカード及びHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体に記録または記憶された情報、並びに、接続されたネットワークから情報を取得し、当該取得情報に含まれる画像情報及び音声情報を再生するほか、当該取得情報に含まれるプログラムを実行する電子機器である。また、この情報処理装置1は、使用する光ディスクの種類によっては、当該光ディスクに対する情報の記録を行うことができるほか、装着された半導体メモリカード及びHDD等の記憶媒体への情報の記録を行うことができるように構成されている。このような情報処理装置1は、図示を省略するが、テレビジョン受像機等の画像表示装置と電気的に接続されており、コントローラを使用者が操作することにより、使用者の操作に応じた所定の処理を行い、当該処理結果から画像信号及び音声信号を当該画像表示装置に出力する。
この情報処理装置1は、外装筐体2(図1〜図6)と、当該外装筐体2内に収納される装置本体3(図7〜図9)とを備えて構成されている。
外装筐体2は、図1及び図2に示すように、全体略楕円柱状を有している。このような外装筐体2は、化粧板24が取り付けられる上部筐体21と、下部筐体22とから構成されている。
上部筐体21は、本発明の第2筐体に相当し、円弧状の湾曲部分を有する箱型形状に形成され、下部筐体22と組み合わされてねじ固定される。この上部筐体21には、正面部211(図1、図2及び図4)、上面部212(図3及び図4)及び側面部213(図1、図2及び図4),214(図3)が形成されている。
さらに、図1及び図2における右側の側面部213には、外装筐体2内に収納された装置本体3を冷却する冷却空気を、当該外装筐体2外から吸気する複数の吸気口2131が形成されている。
上部筐体21の上面部212には、図3に示すように、当該上面部212を覆う化粧板24が摺動自在に取り付けられている。この化粧板24は、上面部212の湾曲形状に沿うように形成され、当該上面部212の長手方向に沿って摺動させることにより、上面部212に取り付けられる。
このうち、溝部2121は、上面部212の短手方向の両端において、当該上面部212の長手方向に沿って形成され、化粧板24の上面部212に沿った摺動を案内する。係合部2122は、化粧板24の裏面(上面部212と対向する面)に突設され、かつ、略鉤状を有する係止部(図示省略)と係合して、上面部212から化粧板24が外れることを防止する。ねじ挿入口2123には、上部筐体21と装置本体3とを固定するねじが挿入される。
また、側面部214の長手方向両端には、図3に示すように、ゴム等により形成された脚部2141が設けられている。
下部筐体22は、本発明の第1筐体に相当し、図1及び図2に示すように、直方体と半円柱とを組み合わせた形状を有し、半円柱状部分を向い合わせるように前述の上部筐体21と組み合わさる。
この下部筐体22は、上部筐体21と対向する側に、後述する装置本体3を収納するための開口22A(図6)を有し、当該下部筐体22には、正面部221(図1及び図2)、側面部222(図1及び図2),223(図3)、背面部224(図3)、底面部225(図5)及び内面部226(図6)が形成されている。なお、開口22Aは、前述の上部筐体21により閉塞される。
さらに、正面部221における延出部分の下面には、外装筐体2外の空気を導入する吸気口2213(図5)が形成されている。
このため、外装筐体2における側面部213,222によって形成される面2Aには、吸気口2131及び排気口2221,2222が同一の面に形成されていることとなる。
また、側面部223の略中央には、略矩形状の開口2232が形成されており、当該開口2232を介して、図示しないHDD(Hard Disk Drive)ユニットが取り付けられる。この開口2232は、当該開口2232に応じた形状を有する蓋部材25により閉塞されている。
さらに、開口2232の下方には、側面部223の長手方向に沿って複数の吸気口2233が形成されている。
具体的に、開口2241には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子を接続可能な端子が露出し、開口2242には、IEEE802.3iに準拠し、10Base−T及び100Base−TX等のLAN(Local Area Network)ケーブルが接続可能な端子が露出する。また、開口2243には、USB規格に準拠したB端子が接続可能な端子が露出し、開口2244には、一端側に映像用の1本の端子及び音声用の2本の端子が設けられた同軸ケーブルの他端側が接続可能な端子が露出する。
加えて、背面部224における開口2241〜2244,2246が形成された部分、及び、電源スイッチ2245が設けられた部分以外の領域には、外装筐体2内の装置本体3を冷却した冷却空気を外部に排出する排気口2248が形成されている。
なお、この背面部224は、後述する冷却ユニット32に取り付けられており、当該背面部224に形成された排気口2248と冷却ユニット32の吐出口328(図22)とは、当該吐出口328に設けられたスポンジ3281により接続されている。このため、吐出口328から吐出された空気は、漏れなく外装筐体2外に排出される。
下部筐体22の底面部225は、下部筐体22における上部筐体21とは反対側の直方体部分の底面に対応する部分である。この底面部225には、図5に示すように、下方に突出した2段の第1段差部2251及び第2段差部2252が形成されている。
詳述すると、第1段差部2251は、底面部225において、正面部221及び側面部222側が内側にずれ、かつ、側面部223及び背面部224(図3)側が面一となるように形成されている。また、第2段差部2252は、当該第1段差部2251の内側に、正面部221及び側面部222側が内側にずれ、側面部223及び背面部224側が面一となるように形成されている。これらのうち、第1段差部2251の正面側には、前述の開口2211及び吸気口2212が形成され、当該第1段差部2251の側面には、前述の排気口2222が形成されている。
また、第2段差部2252には、側面部223に近接する側に、吸気口2233(図3)と同様の吸気口22522が、当該底面部225の短手方向(側面部223に沿う方向)に沿って形成されている。
下部筐体22の内面部226には、前述のように、装置本体3を収納するための開口22Aが形成されており、また、詳しい図示を省略したが、当該下部筐体22の外周に沿って複数のねじ孔が形成されている。これらねじ孔には、下部筐体22に装置本体3及び上部筐体22を固定するねじが螺合する。
また、下部筐体22における正面部221側の両端には、嵌合穴2261,2262が形成されている。これら嵌合穴2261,2262には、装置本体3の制御ユニット31を構成する後述するメインフレーム4に設けられたピン48(48R,48L)(図14)が嵌合し、これにより、下部筐体22に制御ユニット31が位置決めされる。なお、側面部222に近接する側に形成された嵌合穴2261は、平面視略長円形状に形成され、側面部223に近接する側に形成された嵌合穴2262は、略円形状に形成されている。このため、ピン48R,48Lと、嵌合穴2261,2262との位置が製造誤差等により僅かにずれた場合でも、当該嵌合穴2261,2262にピン48R,48Lを嵌合することができる。なお、嵌合穴2261には、ピン48Rが嵌合し、嵌合穴2262には、ピン48Lが嵌合する。
図7は、上部筐体21を外した状態の情報処理装置1を正面側から見た斜視図である。また、図8は、装置本体3を正面側から見た斜視図であり、図9は、装置本体3を示す分解斜視図である。
装置本体3は、本発明の機器本体に相当し、図7に示すように、外装筐体2内に収納されている。この装置本体3は、図7〜図9に示すように、制御ユニット31(図7〜図9)、冷却ユニット32(図8及び図9)、ディスクユニット33(図7〜図9)、電源ユニット34(図7〜図9)、リーダライタユニット35(図7〜図9)及び板ばね36(図9)を備えて構成されている。そして、装置本体3は、これら各ユニット31〜35及び板ばね36が互いにねじ等により固定され、一体的に組み合わさっている。
このディスクユニット33は、詳しい図示を省略するが、ユニット本体331と、当該ユニット本体331を内部に収納する金属製の筐体332とを備えて構成されている。このうち、筐体332の正面には、直径12cmの光ディスクが挿抜される開口3321が形成されている。
図10及び図11は、制御ユニット31を上方及び下方から見た斜視図である。また、図12は、制御ユニット31及び冷却ユニット32を示す分解斜視図である。
制御ユニット31は、装置本体3、ひいては、情報処理装置1の駆動を制御するユニットである。この制御ユニット31は、図10〜図12に示すように、メインフレーム4と、制御基板5と、サブフレーム6とを備えて構成されており、制御基板5及びサブフレーム6は、メインフレーム4に対して位置決めされる。
図13及び図14は、メインフレーム4を上方及び下方から見た斜視図である。
メインフレーム4は、後述するサブフレーム6とともに制御基板5を挟持し、後述する冷却ユニット32に接続されるフレーム部材であり、本発明の第1フレームに相当する。このメインフレーム4は、平面視略長方形状を有する平板状に形成され、放熱及びEMI(Electro Magnetic Interference、電磁干渉)を考慮してアルミ等の金属により形成されている。また、メインフレーム4の中央には、図13に示すように、下面側、すなわち、制御基板5に対向する側とは反対側に没入した凹部40が形成されている。この凹部40と後述するサブフレーム6の凹部60とにより形成される空間内に制御基板5が収納配置され、メインフレーム4は、当該メインフレーム4に取り付けられる制御基板5上に配設された各種チップが押圧されないように形成されている。さらに、メインフレーム4には、複数の略円形状の孔が形成されており、当該孔は、メインフレーム4を軽量化するとともに、当該メインフレーム4とサブフレーム6とに挟持される制御基板5に冷却空気を通風させる。
挟持片4Aは、図15及び図16に示すように、断面視略U字状を有する金属性部材であり、前述のように、メインフレーム4の延出部411,421にそれぞれ取り付けられる。この挟持片4Aは、制御ユニット31に後述する冷却ユニット32が取り付けられた際に、メインフレーム4の開口41,42に応じた冷却ユニット32の位置に設けられた受熱ブロック325(図23)を挟持する。具体的に、開口41の端縁に形成された一対の延出部411にそれぞれ設けられた各挟持片4Aは、当該開口41内に配置される受熱ブロック325Cを側方から挟持し、開口42の端縁に形成された一対の延出部411にそれぞれ設けられた各挟持片4Aは、当該開口42内に配置される受熱ブロック325Gを側方から挟持する。
正面部4A1には、背面部4A2から離間する方向に断面略V字状に突出した突出部4A11が形成されている。また、正面部4A1には、突出部4A11を分割する複数の切欠4A12が形成されている。このうち、突出部4A11は可撓性を有し、受熱ブロック325に当接した際に、当該受熱ブロック325を押圧する方向に付勢力を付与する。
背面部4A2には、2つの略円形状の開口4A21が形成されている。これら開口4A21には、図17に示すように、メインフレーム4の延出部411,421に形成され、かつ、当該開口4A21と略同じ形状及び寸法で形成された突起部(図17では、延出部411に形成された突起部4111のみ図示)が嵌合する。これにより、挟持片4Aが延出部411,421から外れることが防がれる。
また、メインフレーム4の正面側(図13及び図14における手前側)には、略矩形の開口43が2つ並列して形成されている。これら開口43には、メインフレーム4に制御基板5を載置した際に、当該制御基板5に設けられた2つの端子接続部53(図18)が挿通する。
このうち、図13における左側に形成された側面部44には、寸法の異なる4つの開口441〜444が形成されている。これら開口441には、制御基板5に設けられ、下部筐体22に形成された開口2241〜2244から露出する各端子59(図19)が挿通する。また、側面部44には、当該開口441,443,444の上側に、細長い略矩形の開口445〜447が形成されている。また、図13における右側に形成された側面部45には、開口445〜447と同様の開口451が形成されている。これら開口445〜447,451には、後述するサブフレーム6に形成された起立部65が係合し、これにより、メインフレーム4にサブフレーム6が取り付けられる。すなわち、側面部44,45は、本発明の当接部に相当する。
また、メインフレーム4の上面における短手方向に沿った端縁の略中央には、当該端縁から起立する断面略L字状の起立部47(メインフレーム4の右側の起立部を47Rとし、左側の起立部を47Lとする)がそれぞれ形成されている。これら起立部47は、メインフレーム4に制御基板5及びサブフレーム6を位置決めする際に、当該制御基板5及びサブフレーム6の短手方向に沿った端縁の略中央を挟むようにして、当該位置決めを案内する。
図18及び図19は、制御基板5を上方及び下方から見た斜視図である。
制御基板5は、装置本体3、ひいては、情報処理装置1全体を制御するものであり、略中央にそれぞれ配置された集積回路であるCPU51(図19における右側)及びGPU52((図19における左側)のほか、詳しい図示を省略したが、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、チップセット等の各種IC(Integrated Circuit)チップ等が実装された回路基板として構成されている。そして、制御基板5は、CPU51及びGPU52を含めた各種ICチップが実装される面、すなわち、各ICチップのケーシングが配置される下面を、メインフレーム4に対向させ、かつ、抵抗等の素子の端子が露出する上面を、サブフレーム6に対向させるようにして配置される。なお、CPU51及びGPU52の端子は、制御基板5の下面側に設けられ、かつ、CPU51及びGPU52の端子と接続されるソケット511,521(図27)に取り付けられる。これらソケット511,521は、平面的に見て、CPU51及びGPU52より僅かに大きな寸法を有している。
また、制御基板5の正面側の長手方向両端部には、それぞれ孔部55(制御基板5における右側の孔部を55Rとし、左側の孔部を55Lとする)が形成されている。これら孔部55R,55Lには、メインフレーム4に形成されたピン46R,46Lがそれぞれ挿通し、これにより、制御基板5はメインフレーム4に位置決めされる。
このうち、一対の電源ピン571は、詳しい図示を省略したが、それぞれ略S字状を有し、一方の端部が円筒状に形成され、当該円筒状部分が筐体外に突出している。このため、一対の電源ピン571は、筐体572内で揺動可能に構成されている。これにより、電源ユニット34の製造時に寸法等の誤差が生じた場合でも、サブフレーム6上に配置される当該電源ユニット34に、電源ピン571が適切に挿入される。
コネクタ58は、HDDユニットに設けられた端子と接続される接続部581と、当該接続部581を支持する筐体582とを備えて構成されている。
このうち、接続部581は、側面視略L字状に形成され、一方の端部が筐体582から制御基板5の下面に沿って突出しており、当該突出方向の先端部分に形成された開口(図示省略)を介して、接続部581内部に設けられた端子(図示省略)と、HDDユニットの端子とが接続される。この接続部581は、筐体582に対して、当該突出方向とは反対方向、及び、当該突出方向に略直交する方向に揺動可能に構成されている。このため、接続部581に対してHDDユニットの端子がずれた場合でも、接続部581が揺動して、当該接続部581に端子が適切に挿入される。
図20及び図21は、サブフレーム6を上方及び下方から見た斜視図である。
サブフレーム6は、メインフレーム4とともに制御基板5を支持するとともに、前述のディスクユニット33、電源ユニット34及びリーダライタユニット35を支持するフレーム部材であり、本発明の第2フレームに相当する。このサブフレーム6は、メインフレーム4と同様に、放熱及びEMIを考慮してアルミ等の金属により形成されている。このサブフレーム6は、図20及び図21に示すように、平面視略長方形状の平板状に形成され、略中央部分には、制御基板5と対向する側とは反対側に没入した凹部60が形成されている。そして、前述のように、凹部60と、メインフレーム4の凹部40とにより形成される空間内に、前述の制御基板5が収納配置される。
また、サブフレーム6の短手方向に沿った端縁の略中央には、制御基板5に形成された切欠56(図18)と同様の切欠67(サブフレーム6の右側の切欠を67Rとし、左側の切欠を67Lとする)が形成されている。これら切欠67は、メインフレーム4に対して制御基板5を位置決めした後、当該メインフレーム4にサブフレーム6を位置決めする際に、メインフレーム4に形成された起立部47が嵌まり込む。これにより、メインフレーム4へのサブフレーム6の位置決めが案内される。なお、切欠67Lが形成された位置からサブフレーム6の中央寄りの位置には、制御基板5に設けられた電源接続端子57の電源ピン571(図18)が挿通する略矩形の開口601が形成されている。
図22は、制御ユニット31に組み合わせた冷却ユニット32を下方から見た斜視図である。また、図23は、冷却ユニット32を上方から見た斜視図である。
冷却ユニット32は、前述のように、板ばね36により、制御ユニット31と一体となり、当該制御ユニット31を構成する制御基板5を冷却するほか、外装筐体2外部から冷却空気を導入する過程で、当該冷却空気の流路上に位置する電源ユニット34等を冷却する冷却手段である。この冷却ユニット32は、図22に示すように、一部がメインフレーム4のHDD取付部49を覆うようにして配置される。
送風部321は、モータの回転に伴って回転する羽根部材3211により、筐体322に形成された後述する吸気口3231,3244から筐体322外の空気を吸引し、吐出口327,328から吸引した空気を吐出する。これらモータ及び羽根部材3211の回転により送風される冷却空気は、筐体322に設けられた後述する受熱ブロック325を介して放熱フィン3245,3246に伝導された熱を冷却する。
この筐体322の下面部323、すなわち、下部筐体22と対向する下面部323には、図22に示すように、平面視略円形状の吸気口3231が形成されている。この吸気口3231には、下部筐体22の正面部221に形成された吸気口2212を介して外装筐体2内部に導入された冷却空気が引き込まれる。
上面部324の略中央には、これら2つの板部材3241,3242に跨るように、平面視略円形状の吸気口3244が形成されている。この吸気口3244には、送風部321の羽根部材3211の回転に伴って、装置本体3を冷却した冷却空気が冷却ユニット32内に導入される。
これら受熱ブロック325の段差部3252には、それぞれねじ孔32521が形成され、当該ねじ孔32521には、後述する板ばね36の孔部3632(図24)、制御基板5の孔部54(図18)及びメインフレーム4の孔部412,422を挿通したねじ37(図12)が螺合する。これにより、冷却ユニット32が制御ユニット31に取り付けられる。すなわち、ねじ孔32521は、取付部材であるねじ37を係止する係止部に相当する。
また、受熱ブロック325G(図23における右側)は、吸気口3244及び板部材3242のそれぞれの一部を覆う位置であり、かつ、制御基板5のGPU52に対応する位置に設けられている。そして、同じく、冷却ユニット32が制御ユニット31に取り付けられた際に、当該受熱ブロック325Gの平坦部3251がGPU52に当接し、当該受熱ブロック325Gには、GPU52で生じた熱が伝導する。
このうち、3本のヒートパイプ326Cは、受熱ブロック325Cと板部材3241とを接続しており、当該受熱ブロック325Cに伝導されたCPU51の熱を吸熱し、板部材3241に伝導させる。また、2本のヒートパイプ326Gは、受熱ブロック325Gと板部材3242とを接続しており、当該受熱ブロック325Gに伝導されたGPU52の熱を吸熱し、板部材3242に伝導させる。
そして板部材3241,3242に伝導されたCPU51及びGPU52の熱は、放熱フィン3246,3245にそれぞれ伝導し、当該熱は、送風部321を構成するモータ及び羽根部材3211の回転に伴って流通する冷却空気により冷却される。
これら吐出口327,328のうち、吐出口327は、下部筐体22の側面部222に形成された排気口2221,2222に接続され、当該排気口2221,2222を介して、放熱フィン3245を冷却した空気が排出される。この吐出口327の周囲、具体的には、当該吐出口327を形成する筐体322の下面及び側面には、下部筐体22の内面部226に形成された当接部2265に当接されるスポンジ3271が設けられている。このスポンジ3271により、吐出口327と下部筐体22に形成された排気口2222(図1)が接続され、外装筐体2内の装置本体3を冷却し、かつ、吐出口327から吐出された冷却空気が、漏れなく排気口2221,2222から排出される。
そして、冷却ユニット32は、情報処理装置1を横置きした場合には、内部を冷却した冷却空気を側方(面2A(図1)側)及び背面側に排出し、縦置きした場合には、上方及び背面側に排出する。
次に、板ばね36の構成について説明する。
図24は、板ばね36を上方から見た斜視図である。また、図25は、板ばね36を示す断面図である。
2つの板ばね36は、前述のように、制御ユニット31に、冷却ユニット32を取り付ける部材であり、本発明の付勢板に相当する。この板ばね36は、図24に示すように、略点対称な平面視略長円形状に形成されている。具体的に、板ばね36は、サブフレーム6の開口61,62に応じた形状を有し、それぞれサブフレーム6の開口61,62に嵌合する。
板ばね36の略中央には、図24及び図25に示すように、細長い平坦部361が形成されており、当該平坦部361の略中央には、サブフレーム6側に突出し、当該サブフレーム6の板状体63,64の上面略中央に当接する1つの突出部3611が形成されている。また、板ばね36には、当該平坦部361を挟むように、上方に向かって傾斜した一対の傾斜部362が形成されている。また、これら一対の傾斜部362を挟むように、平坦部361に略平行な平坦部363が形成されている。
このうち、孔部3632より内側に形成された孔部3631は、板ばね36が板状体63,64に当接した際に、当該板状体63,64の上面側に露出した突起部631,641に対応する位置に設けられている。
また、板ばね36の両端に形成された孔部3632は、冷却ユニット32の受熱ブロック325に形成されたねじ孔32521(図23)に螺合するねじ37(図12)が挿通する。
ここで、本実施形態の情報処理装置1の製造工程について説明する。
図26は、情報処理装置1の製造工程を示すフローチャートである。
情報処理装置1は、図26に示すように、冷却ユニット位置決め工程S01、制御基板位置決め工程S02、サブフレーム位置決め工程S03、冷却ユニット取付工程S04、ユニット反転工程S05、下部筐体被覆工程S06、下部筐体反転工程S07、ディスクユニット取付工程S08、電源ユニット取付工程S09、基板取付工程S10、リーダライタ取付工程S11、上部筐体取付工程S12及び化粧板取付工程S13を経て製造される。以下、各工程S01〜S13について、具体的に説明する。
具体的に、メインフレーム4の当接部としての側面部44に形成された開口441〜444(図13)に、制御基板5の背面側に設けられた係合部としての各端子59(図19)を挿入し、当該端子59と開口441〜444との係合部位を軸として、制御基板5でメインフレーム4を覆うように回動させ、当該制御基板5をメインフレーム4に載置する。この際、制御基板5の切欠56R,56L(図18)が、メインフレーム4に形成された起立部47R,47L(図13)の内側に配置されるように、また、制御基板5の孔部55R,55L(図18)が、メインフレーム4に設けられたピン46R,46L(図13)に挿通されるようにして、制御基板5をメインフレーム4に位置決めする。この際、制御基板5とメインフレーム4とは、凹部40の端縁、すなわち、メインフレーム4の端縁にて、互いに接触し、メインフレーム4の端縁と制御基板5の端縁とが揃えられる。
これにより、制御基板5に実装されたCPU51及びGPU52がメインフレーム4の開口41,42をそれぞれ挿通し、当該CPU51及びGPU52が、メインフレーム4の下方に位置する冷却ユニット32の受熱ブロック325C,325Gに対向する。従って、メインフレーム4に対して、制御基板5を適切な位置に位置決めすることができる。
これにより、制御基板5のCPU51及びGPU52に応じた位置に板状体63,64が位置し、当該制御基板5及びメインフレーム4に対して、サブフレーム6を適切な位置に位置決めすることができる。
この後、メインフレーム4及びサブフレーム6の外周に形成された図示しない孔部を挿通するようにして、ねじ固定することにより、制御ユニット31を組み立てる。
冷却ユニット取付工程S04は、本発明の冷却手段取付工程に相当し、当該工程S04では、板ばね36と冷却ユニット32とにより、制御ユニット31を挟むようにして、当該制御ユニット31に冷却ユニット32を取り付ける。
また、これら板状体63,64は、制御基板5のCPU51及びGPU52と略同じ寸法で形成され、かつ、当該CPU51及びGPU52に応じた位置に配置されている。このため、板状体63,64の四隅に設けられた突起部631,641から加わる荷重は、CPU51及びGPU52の四隅をそれぞれ均等に受熱ブロック325C,325Gに圧着させることとなる。従って、CPU51及びGPU52に設けられ、制御基板5に設けられたソケット511,521に挿入される端子の歪み等の変位を抑制できるとともに、当該CPU51及びGPU52を確実かつ適切に、受熱ブロック325C,325Gに圧着させることができる。
詳述すると、ねじ37には、平面視略円形状を有するねじ頭371と、当該ねじ頭371から面外方向に突出する円筒部372と、当該円筒部372の先端部分からさらに突出し、円筒部372より外径寸法の小さい略円筒状の螺合部373とが形成されている。
このうち、ねじ頭371の外径寸法は、板ばね36の孔部3632の内径寸法より大きく、また、円筒部372の外径寸法は、板ばね36、制御基板5及びメインフレーム4に形成された各孔部3632,54,412,422より僅かに小さい。さらに、螺合部373の外径寸法は、受熱ブロック325に形成されたねじ孔32521の内径寸法より僅かに小さく形成され、当該螺合部373の外周には、ねじ溝が形成されている。
このようにして、制御基板5のCPU51及びGPU52と、冷却ユニット32の受熱ブロック325C,325Gとが圧着した際には、図29に示すように、メインフレーム4の開口41,42の端縁の延出部411,421(図29では、延出部411のみ図示)に取り付けられた一対の挟持片4Aにより、受熱ブロック325C,325G(図29では、受熱ブロック325Cのみ図示)が挟持される。このため、開口41,42内に、受熱ブロック325C,325Gが位置し、当該受熱ブロック325C,325Gを、開口41,42から冷却ユニット32側に露出するCPU51及びGPU52に適切に当接させることができる。また、挟持片4Aが熱伝導性の金属により形成されているので、受熱ブロック325に伝導された熱を、さらにメインフレーム4に伝導して放熱することができる。さらに、前述のように、受熱ブロック325C,325G及び挟持片4Aを介して、CPU51及びGPU52とメインフレーム4とが電気的に接続されるので、EMIを防止することができる。
具体的に、工程S05では、板ばね36及びねじ37により一体化された制御ユニット31及び冷却ユニット32を、メインフレーム4の下面(図14)及び冷却ユニット32の下面部323(図22)が上方を向くように、すなわち、図22の状態となるように、反転させる。この状態では、メインフレーム4に設けられたピン48(48R,48L)が上方を向くこととなる。
下部筐体被覆工程S06は、本発明の第1筐体被覆手順に相当し、当該工程S06では、図30に示すように、工程S05にて反転された制御ユニット31及び冷却ユニット32を覆うように、これら制御ユニット31及び冷却ユニット32を下部筐体22に位置決めする。
具体的に、制御ユニット31のメインフレーム4に突設されたピン48R,48Lが、下部筐体22に形成された嵌合穴2261,2262(図6)に、それぞれ嵌合するようにして、当該制御ユニット31及び冷却ユニット32を下部筐体22に位置決めする。この際、前述のように、嵌合穴2261が長円形状を有しているので、メインフレーム4の各ピン48R,48Lと、嵌合穴2261,2262との位置が僅かにずれた場合でも、当該ピン48R,48Lは、嵌合穴2261,2262にそれぞれ嵌合する。
このようなユニット反転工程S05及び下部筐体被覆工程S06は、本発明の第1フレーム位置決め工程に相当する。
この後、図26に示すように、下部筐体反転工程S07にて、内部に制御ユニット31及び冷却ユニット32が位置決めされた下部筐体22を、当該下部筐体22の開口22Aが上方に開口し、制御ユニット31のサブフレーム6が上方に位置するように反転する。
電源ユニット取付工程S09では、電源ユニット34(図7〜図9)をサブフレーム6上に載置し、当該電源ユニット34をサブフレーム6にねじ等により取り付ける。この際、制御基板5に設けられ、かつ、サブフレーム6の開口601を介して上方に向かって突出した電源接続端子57の電源ピン571(図18)が、電源ユニット34の下面に形成されたピン挿入口(図示省略)に挿入されるようにして、当該電源ユニット34をサブフレーム6に対して位置決めする。そして、サブフレーム6に設けられた支持部69(図20)に、電源ユニット34をねじ等により取り付ける。
リーダライタ取付工程S11では、リーダライタユニット35を構成するリーダライタ351(図7〜図9)を、上部筐体21の内面で、かつ、カードスロット部2113の開口21131(図2)に対応する位置に、ねじ等により取り付ける。このリーダライタ351は、後述する上部筐体取付工程S12において、上部筐体21に形成されたねじ孔を挿通するねじにより、サブフレーム6に設けられた台座681,682の延出部6812,6822(図20)に固定される。
なお、これら各工程S08〜S11の順序は、適宜変更してもよい。
上部筐体取付工程S12は、本発明の第2筐体取付工程に相当し、当該工程S12では、下部筐体22に対して、上部筐体21を取り付ける。
この際、まず、上部筐体21の正面部211の端縁を、下部筐体22の正面部221の端縁に当接させるようにして、互いに垂直となるように係合させる。この後、図31に示すように、当該当接部位を軸として上部筐体21を下部筐体22に近接するように回動させて、上部筐体21と下部筐体22とを組み合わせる。これにより、下部筐体22の開口22Aが上部筐体21により閉塞され、装置本体3を構成するディスクユニット33、電源ユニット34及びリーダライタユニット35の基板352が、上部筐体21に覆われることとなる。なお、上部筐体21の下部筐体22への取り付けの際には、上部筐体21に取り付けられたリーダライタ351から延出する信号線を、下部筐体22内に収納された基板352に接続する。
このようにして下部筐体22と組み合わされた上部筐体21は、当該上部筐体21の上面部212に形成されたねじ挿入口2123を挿通するねじにより、下部筐体22に固定される。
以上のような工程S01〜S13を経て、情報処理装置1が製造される。
以上のような本実施形態の情報処理装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、情報処理装置1の製造工程においては、制御基板位置決め工程S02にて、メインフレーム4に設けられたピン46に、制御基板5に形成された孔部55が挿通するように、当該制御基板5をメインフレーム4に位置決めし、サブフレーム位置決め工程S03にて、当該ピン46に、サブフレーム6に形成された孔部66が挿通するように、サブフレーム6をメインフレーム4に位置決めする。そして、下部筐体被覆工程S06にて、メインフレーム4に設けられ、ピン46とは反対方向に突出するピン48を、下部筐体22の嵌合穴2261,2262に嵌合させて、メインフレーム4を下部筐体22内に位置決めし、上部筐体取付工程S12にて、下部筐体22に上部筐体21を取り付ける。
また、これら制御基板5及びサブフレーム6が位置決めされたメインフレーム4は、当該メインフレーム4に設けられたピン48が、下部筐体22の嵌合穴2261,2262に嵌合されることで、下部筐体22に位置決めされるので、外装筐体2内での適切な位置にメインフレーム4、さらには、制御基板5及びサブフレーム6を位置決めすることができる。従って、それぞれの部材4〜6の位置ずれを防止することができるだけでなく、各部材4〜6が互いに干渉することを防ぐことができる。
これによれば、制御基板5及びサブフレーム6は、背面側の側面部44,45と正面側のピン46にてメインフレーム4に位置決めされるので、これらメインフレーム4上での制御基板5及びサブフレーム6の位置ずれを確実に防止することができる。
これによれば、メインフレーム4と略平行にして制御基板5及びサブフレーム6を、当該メインフレーム4上に載置する場合に比べ、位置決め工程を簡易に行うことができる。さらに、側面部44,45と制御基板5及びサブフレーム6との係合を確実に行うことができるので、当該制御基板5及びサブフレーム6のメインフレーム4に対する位置ずれを一層確実に防止することができる。
従って、制御基板5及びサブフレーム6の位置決め工程を簡略化することができるほか、これらの位置ずれを一層確実に防止することができる。
これによれば、起立部47により、制御基板5及びサブフレーム6の回動が案内されるので、当該制御基板5及びサブフレーム6の位置決めを簡易に行うことができる。また、制御基板5及びサブフレーム6をメインフレーム4に載置した際に、切欠56,67が形成された部分で、各起立部47(47R,47L)により制御基板5及びサブフレーム6が挟まれるので、メインフレーム4上での制御基板5及びサブフレーム6の長手方向への位置ずれを確実に防止することができる。
従って、制御基板5及びサブフレーム6の位置決め工程S02,S03を簡易に行うことができるほか、これらの位置ずれを一層確実に防止することができる。
これによれば、メインフレーム4に対する制御基板5及びサブフレーム6の位置決め箇所を多くすることができるので、当該制御基板5及びサブフレーム6の位置ずれをより一層確実に防止することができる。
これによれば、下部筐体22と、制御ユニット31及び冷却ユニット32とを位置決めする際に、当該制御ユニット31及び冷却ユニット32より軽い下部筐体22を移動させることができるので、位置決めを容易に行うことができる。
これに対し、下部筐体22で覆うようにして、制御ユニット31及び冷却ユニット32と、下部筐体22とを位置決めするので、治具は下部筐体22の外側を把持しつつ、上方に向かって突出したピン48が嵌合穴2261,2262に嵌合されるように当該下部筐体22を移動させることで、制御ユニット31及び冷却ユニット32と、下部筐体22とを位置決めすることができる。従って、下部筐体22と、制御ユニット31及び冷却ユニット32との位置決め工程を一層簡易に行うことができる。
これによれば、冷却ユニット位置決め工程S01でのメインフレーム4と冷却ユニット32とを位置決めを容易に、かつ、適切に行うことができる。従って、工程S01の簡略化を図ることができるほか、メインフレーム4と冷却ユニット32との位置ずれを防止することができる。
これによれば、CPU51及びGPU52の受熱ブロック325への熱伝導効率を向上することができる。従って、CPU51及びGPU52を一層効率よく冷却することができる。
これによれば、ねじ37のねじ孔32521への締め付け力が、制御ユニット31に伝達されないので、制御ユニット31に冷却ユニット32がねじ等により直接取り付けられた場合に生じる反り等の変位が、制御ユニット31に生じることを抑えることができる。
従って、制御ユニット31に変位を生じさせずに当該制御ユニット31及び冷却ユニット32を一体化することができ、これらの取扱いを容易に行うことができる。また、これにより、前述のユニット反転工程S05を簡易に行うことができる。
これによれば、メインフレーム4及びサブフレーム6を、制御基板5を覆う際に必要な最小限のサイズに形成することができる。従って、これらによって形成される制御ユニット31の薄型化及び小型化を図ることができる。
これによれば、制御基板5をメインフレーム4及びサブフレーム6で確実に覆うことができるほか、当該制御基板5で生じた不要な輻射ノイズを、メインフレーム4及びサブフレーム6に確実に導通させることができる。従って、情報処理装置1のEMIを確実に防止することができる。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (10)
- 所定の処理を実行する機器本体と、当該機器本体を内部に収納する筐体とを備えた電子機器の製造方法であって、
前記機器本体は、
前記処理を実行する回路基板と、
前記回路基板を挟んで覆う第1フレーム及び第2フレームとを備え、
前記筐体は、
前記機器本体を収納する開口を有する第1筐体と、
前記開口を閉塞する第2筐体とを備え、
前記第1フレームには、第1ピン及び第2ピンが設けられ、
前記第2フレーム及び前記回路基板には、前記第1ピンが挿通する孔部がそれぞれ形成され、
前記第1筐体には、前記第2ピンが嵌合する嵌合穴が形成され、
当該電子機器の製造方法は、
前記第1ピンを前記回路基板の前記孔部に挿通させて、当該回路基板を前記第1フレームに位置決めする基板位置決め工程と、
前記第1ピンを前記第2フレームの前記孔部に挿通させて、当該第2フレームを前記第1フレームに位置決めする第2フレーム位置決め工程と、
前記第2ピンを前記嵌合穴に嵌合させて、前記第1フレームを前記第1筐体に位置決めする第1フレーム位置決め工程と、
前記第1筐体に、前記第2筐体を取り付ける第2筐体取付工程とを有することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項1に記載の電子機器の製造方法において、
前記第1フレームの端部には、前記回路基板及び前記第2フレームのそれぞれの端部に当接する当接部が形成され、
前記第1ピンは、前記当接部とは反対側の端部に形成され、
前記基板位置決め工程では、前記回路基板の端部を前記当接部に当接させ、当該端部を軸として前記回路基板を回動させて前記第1フレームに位置決めし、
前記第2フレーム位置決め工程では、前記第2フレームの端部を前記当接部に当接させ、当該端部を軸として前記第2フレームを回動させて前記第1フレームに位置決めすることを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項2に記載の電子機器の製造方法において、
前記第1フレームにおける前記当接部と前記第1ピンとの間には、前記回路基板に対向する側に向かって起立し、前記回路基板及び前記第2フレームのうち少なくともいずれかの位置決めを案内する起立部が形成されていることを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項3に記載の電子機器の製造方法において、
前記起立部は、前記当接部から前記第1ピンに向う方向に略直交する方向における前記第1フレームの両端にそれぞれ形成され、
前記回路基板及び前記第2フレームの少なくともいずれかには、前記各起立部に応じた位置に切欠が形成され、
前記切欠が形成された前記回路基板及び前記第2フレームの少なくともいずれかが前記第1フレームに位置決めされる際に、前記切欠は前記各起立部により挟まれることを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器の製造方法において、
前記第1ピンは、所定の間隔を隔てて複数設けられ、
前記回路基板及び前記第2フレームには、前記孔部が前記第1ピンに応じて複数形成されていることを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子機器の製造方法において、
前記第2ピンは、前記第1ピンとは突出方向が反対であり、
前記第2フレーム位置決め工程では、前記第1ピンに前記第2フレームの前記孔部が上方から挿通するように、前記第1フレームに対して前記第2フレームを位置決めし、
前記第1フレーム位置決め工程は、
前記第2ピンの突出方向が上方を向くように前記第1フレームを反転させる第1フレーム反転手順と、
反転させた前記第1フレームの前記第2ピンが前記嵌合穴に嵌合するように、当該第1フレームに前記第1筐体を覆い被せる第1筐体被覆手順とを有することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子機器の製造方法において、
前記機器本体は、前記第1フレームに形成された開口を介して前記回路基板に当接し、当該回路基板から伝導された熱を冷却する冷却手段を備え、
前記冷却手段及び前記第1フレームのいずれか一方には、他方に対向する側に複数の位置決めピンが設けられ、他方には、前記位置決めピンが挿入されるピン挿入口が形成され、
当該電子機器の製造方法は、
前記位置決めピンを前記ピン挿入口に挿通して、前記冷却手段と、前記第1フレームとを位置決めする冷却手段位置決め工程を有することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項7に記載の電子機器の製造方法において、
前記機器本体は、
前記回路基板に対して前記冷却手段とは反対側に設けられ、前記第1フレームに形成された開口を介して露出する前記回路基板に前記冷却手段を押圧する付勢板と、
前記付勢板を前記冷却手段に取り付ける取付部材とを備え、
前記第1フレーム、前記回路基板及び前記第2フレームには、前記取付部材が挿通する孔部がそれぞれ形成され、
前記冷却手段には、前記取付部材を係止する係止部が設けられ、
当該電子機器の製造方法は、
前記冷却手段位置決め工程及び前記第2フレーム位置決め工程の後、前記付勢板、前記第2フレーム、前記回路基板及び前記第1フレームを介して前記取付部材を前記係止部に係止させ、前記冷却手段及び前記付勢板が、前記第1フレーム、前記回路基板及び前記第2フレームを挟持するように、前記冷却手段を取り付ける冷却手段取付工程を有することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 請求項1から請求項8に記載の電子機器の製造方法において、
前記第1フレーム及び前記第2フレームには、前記回路基板に対向する側とは反対側に没入した凹部が形成され、
前記第1フレーム及び前記第2フレームは、前記回路基板に応じた寸法で形成され、前記凹部の端縁で、前記回路基板に当接することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 所定の処理を実行する機器本体と、当該機器本体を内部に収納する筐体とを備えた電子機器であって、
前記筐体は、
前記機器本体を収納する開口を有する第1筐体と、
前記開口を閉塞する第2筐体とを備え、
前記機器本体は、
前記処理を実行する回路基板と、
前記回路基板を挟んで覆う第1フレーム及び第2フレームとを備え、
前記第1フレームには、一方の端部に、前記回路基板及び前記第2フレームのそれぞれの端部に当接する当接部が設けられ、他方の端部には、第1ピン及び第2ピンが設けられ、
前記第1フレームにおける前記当接部から前記第1ピンに向かう方向に略直交する方向の端部には、前記回路基板に対向する側に向かって起立する起立部が形成され、
前記回路基板及び前記第2フレームには、前記第1ピンが挿通する孔部が形成され、
前記回路基板及び前記第2フレームには、前記当接部に係合する係合部が設けられ、
前記第1筐体には、前記第2ピンが嵌合する嵌合穴が形成されていることを特徴とする電子機器。
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