JP2008074584A - ウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機 - Google Patents

ウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機 Download PDF

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Fumio Wakisaka
史生 和木坂
Noribumi Tasaka
範文 田阪
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Abstract

【課題】ウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機において、折ブレードの接触によるウェブの汚れを軽減して高速化を可能とする。
【解決手段】折胴に、この折胴と反対方向に回転することで鋸胴により裁断されたウェブWを折胴の周面から突出させて一対の折込ローラに挟持させる折ブレード36を設け、この折ブレード36に幅方向に沿って配列された複数のブレード本体51と、ブレード本体51と共に配列されて該ブレード本体51よりも先行してウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体52を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、裁断されたウェブを折ブレードにより折胴の周面から突出することで、一対の折込ローラによりウェブを挟持して折帳を形成するウェブ折り畳み装置、並びに、このウェブ折り畳み装置が適用された輪転印刷機に関するものである。
一般的な新聞用オフセット輪転印刷機は、複数の給紙装置と、複数の印刷ユニットと、ターンバー装置と、折機とから構成されており、各給紙装置から印刷ユニットにウェブが供給されると、各ウェブWに対して印刷が施され、ターンバー装置で多数のウェブの走行ルートが変更されてから所定の順番に重ね合わされた後、折機にて、ウェブが縦折りされてから所定の長さで横裁断され、横折されることで折帳が形成され、排紙される。
このような新聞用オフセット輪転印刷機における折機は、縦折りを行う三角板の下方に鋸胴と折胴が対向して配設されると共に、折胴の下方に一対の折込ローラが設けられ、この折込ローラの下方に折帳を排紙する羽根車が設けられて構成されている。この鋸胴は、外周部に鋸刃が装着される一方、折胴は、外周部にこの鋸刃を受け止める鋸刃受が装着されている。また、折胴は、外周部に針装置と折ブレードが周方向に所定の間隔で設けられている。
この場合、折胴は、外周面に凹部が形成され、この凹部内に折胴の軸方向に沿って折軸が回転自在に支持され、この折軸に折ブレードの基端部が固定されている。この折ブレードは、折胴の凹部を被覆するように装着されたガイドプレートの多数の長孔から外方に突出できるように、幅方向(折軸の軸方向)に沿って複数のブレード本体が所定間隔で形成された櫛形状をなしている。そして、この折ブレード(折軸)は、折胴と同期して逆方向に回転可能となっている。
従って、所定の順番に重ね合わせられた複数のウェブは、三角板により縦折りが施された後、各種ローラにより折胴に送られると、まず、所定の位置で針装置によりその先端部が保持され、この状態で折胴が所定角度回転すると、次に、鋸刃と鋸刃受が一致してこの鋸刃によりウェブWが所定の長さで横裁断されると共に、針装置によるウェブの保持が解除される。続いて、折胴の折ブレードが回動して先端部が折胴の周面から突出し、ウェブを折胴の周面から引き剥がす。このとき、折胴の回転に対して折ブレードが逆方向に回転すると、ブレード本体が折胴の周面から外方に突出し、先端部がウェブの送り方向の中間部に当接して押し出すことで、このウェブを折胴の周面から引き剥がすことができる。すると、一対の折込ローラが折胴の周面から引き剥がされたウェブを挟持することで折帳が形成され、この折帳は羽根車により順次受取られて排紙される。
このような新聞用オフセット輪転印刷機における折機は、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものがある。
特開平09−194130号公報 特許第3281709号公報
ところで、新聞は随時新しいニュースを記載する必要性から、新聞用オフセット輪転印刷機では、印刷品質を低下させることなく、印刷作業を短時間で行うことができるように、高速化が求められている。ところが、印刷作業の高速化を図ると、折機で折帳を形成する際に紙面に汚れが発生しやすくなる。即ち、折機では、折胴の回転に対して折ブレードが逆方向に回転し、ブレード本体の先端部がウェブの送り方向の中間部を押圧して外方に突出させることで、ウェブを折胴の周面から引き剥がし、一対の折込ローラがこのウェブを挟持して折帳が形成している。印刷機の高速化により折機も高速運転すると、折ブレードがウェブを押圧して折胴の周面から突出させるとき、折ブレードの先端部がウェブを押圧する押圧力が大きくなり、この押圧力により折帳が厚さ方向に強く押し付けられてしまい、その結果、折ブレードの先端部がウェブを押圧するとき、重なり合ったウェブの一方の紙面のインキが他方の紙面に転写されてしまい、紙面に汚れ、所謂、ブレード跡目が発生しやすいという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、折ブレードの接触によるウェブの汚れを軽減して高速化を可能としたウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明のウェブ折り畳み装置は、回転可能な折胴と、該折胴と協働してウェブを裁断する鋸胴と、前記折胴に設けられて該折胴と反対方向に回転することで前記鋸胴により裁断されたウェブを前記折胴の周面から突出させる折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から突出したウェブを挟持して折帳を形成する一対の折込ローラとを具えたウェブ折り畳み装置において、前記折ブレードは、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、前記ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行して前記ウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体とを有することを特徴とするものである。
請求項2の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、長手方向における先端部の長さが前記ブレード本体よりも長く設定されることを特徴としている。
請求項3の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、先端面が前記ブレード本体の先端面より前記折ブレードの回転方向の前方側に位置することを特徴としている。
請求項4の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの回転方向に対する位相が前記ブレード本体の位相よりも早く設定されることを特徴としている。
請求項5の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、肉厚が前記ブレード本体の肉厚よりも厚く設定されることを特徴としている。
請求項6の発明のウェブ折り畳み装置は、前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向両端部に設けられることを特徴とするものである。
請求項7の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向の一方の端部に設けられ、前記ウェブのペラ側に位置することを特徴としている。
請求項8の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向中央部に設けられることを特徴としている。
請求項9の発明のウェブ折り畳み装置では、前記先行接触ブレード本体は、前記ウェブの縁に沿って該ウェブ上の印刷範囲を囲う罫線の外側の範囲に応じた位置に設けられることを特徴とする。
請求項10の発明の輪転印刷機は、巻取紙からウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から繰り出されたウェブに印刷を行う印刷ユニットと、該印刷ユニットにより印刷が施されて複数のウェブを重ねて裁断して折り曲げることで折帳を形成する折機とを備えた輪転印刷機において、前記折機は、回転可能な折胴と、該折胴と協働してウェブを裁断する鋸胴と、前記折胴に設けられて該折胴と反対方向に回転することで前記鋸胴により裁断されたウェブを前記折胴の周面から突出させる折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から突出したウェブを挟持して折帳を形成する一対の折込ローラとを有し、前記折ブレードは、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、前記ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行して前記ウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体とを有することを特徴とするものである。
請求項1の発明のウェブ折り畳み装置によれば、折胴に設けられてこの折胴と反対方向に回転することで鋸胴により裁断されたウェブを折胴の周面から突出させて一対の折込ローラに挟持させる折ブレードにて、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行してウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体とを設けたので、先行接触ブレード本体がブレード本体よりも先行してウェブに接触することで、折ブレードがウェブを押圧して折胴の周面から突出させるとき、まずこの先行接触ブレード本体がウェブに接触して押圧し、これに続いてブレード本体がウェブに接触して押圧し折胴の周面からこのウェブを突出させることとなり、このときにウェブがブレード本体から受ける押圧力が低下するため、ウェブはブレード本体が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなり、ウェブの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができる。
請求項2の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、長手方向における先端部の長さがブレード本体よりも長く設定したので、先行接触ブレード本体の先端がブレード本体の先端よりも回転中心に対して外側に位置することで、折ブレードが回転してウェブを押圧して折胴の周面から突出させるとき、この先行接触ブレード本体の先端がブレード本体の先端よりも外側を移動するので、簡単な構成でより確実に先行接触ブレード本体をブレード本体よりも先にウェブに接触させることができる。
請求項3の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、先端面がブレード本体の先端面より折ブレードの回転方向の前方側に位置するように設けたので、先行接触ブレード本体がブレード本体よりも先行してウェブに接触することができ、先行接触ブレード本体がブレード本体よりも先行してウェブに接触することで、ウェブはブレード本体が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなり、ウェブの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができる。
請求項4の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、折ブレードの回転方向に対する位相がブレード本体の位相よりも早くなるように設定したので、中心線がブレード本体の中心線に対して回転方向の前方側に倒れるように傾斜を付けてブレード本体を折り曲げるだけで先行接触ブレード本体を形成することができ、簡易な製造工程でより確実に先行接触ブレード本体をブレード本体よりも先にウェブに接触させる構成とすることができる。
請求項5の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、肉厚がブレード本体の肉厚よりも厚くなるように設定したので、先行接触ブレード本体の先端面がブレード本体の先端面より折ブレードの回転方向の前方側に位置することとなり、肉厚を厚くするという単純な構成でより確実に先行接触ブレード本体をブレード本体よりも先にウェブに接触させることができる。
請求項6の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、折ブレードの幅方向両端部に設けたので、先行接触ブレード本体が印刷面の少ないウェブの両端部に先に接触することで、ウェブの汚れを最小限に抑制することができ、さらに、この先行接触ブレード本体がウェブの両端部に接触することで、押圧力がウェブの両端に均等に作用するため、ウェブを押圧して折胴の周面から突出させるとき、ウェブがずれてしまうことを防止することができる。
請求項7の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、折ブレードの幅方向の一方の端部に設け、ウェブのペラ側に位置するようにしたので、ウェブ上の印刷範囲がウェブの袋側をまたぐように存在する場合でも、この先行接触ブレード本体がウェブの幅方向両端部のうちペラ側のみに先に接触することで、ウェブの袋側がブレード本体から受ける押圧力が低下するため、ウェブの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができる。
請求項8の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、折ブレードの幅方向端部に加えて幅方向中央部にも設けたので、ウェブの汚れを抑制しながら、ウェブの折精度を向上させることができる。
請求項9の発明のウェブ折り畳み装置によれば、先行接触ブレード本体を、ウェブの縁に沿って該ウェブ上の印刷範囲を囲う罫線の外側の範囲に応じた位置に設けたので、先行接触ブレード本体がウェブ上の罫線の外側の印刷されない範囲に先に接触し、この印刷範囲外ではウェブ上にインキがないことから、インキの転写、所謂、ブレード跡目は発生しないため、ウェブの汚れを最小限に抑制することができる。
また、請求項10の発明の輪転印刷機によれば、給紙装置と印刷ユニットと折機とで構成し、この折機を、折胴と鋸胴と折ブレードと折込ローラとで構成し、折ブレードにて、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行してウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体を設けたので、先行接触ブレード本体がブレード本体よりも先行してウェブに接触することで、折ブレードがウェブを押圧して折胴の周面から突出させるとき、まずこの先行接触ブレード本体がウェブに接触して押圧し、これに続いてブレード本体がウェブに接触して押圧し折胴の周面からこのウェブを突出させることとなり、このときにウェブがブレード本体から受ける押圧力が低下するため、ウェブはブレード本体が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなり、ウェブの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができるため、輪転印刷機として高品質な印刷物を提供できると共に損紙の低減が可能である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図、図2は、本実施例のウェブ折り畳み装置における折ブレードを表す平面図、図3は、本実施例のウェブの罫線を説明する図、図4乃至図8は、本実施例のウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図、図9は、本実施例のウェブ折り畳み装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略図、図10は、本実施例のウェブ折り畳み装置を表す概略図、図11は、本実施例のウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図、
図12は、本実施例のウェブ折り畳み装置の変形例を示す図である。
本実施例において、図9に示すように、輪転印刷機として適用された新聞用オフセット輪転印刷機10は、複数の給紙装置11と、複数の印刷ユニット12と、ターンバー装置13と、折機(ウェブ折り畳み装置)14とから構成されている。そして、各給紙装置11には、それぞれウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙Rを保持する保持アーム15が設けられ、この保持アーム15を回動することで、巻取紙Rを給紙位置に回動することができる。また、この各給紙装置11には、図示しない紙継装置が設けられており、給紙位置で繰り出されている巻取紙Rが残り少なくなると、この紙継装置により給紙位置にある巻取紙Rに対して、待機位置にある巻取紙Rを紙継することができる。
また、印刷ユニット12には、両面4色印刷を行う多色刷印刷ユニット16と、両面2色印刷を行う2色刷印刷ユニット17とが設けられている。この多色刷印刷ユニット16及び2色刷印刷ユニット17は、各給紙装置11から供給されたウェブWに対して所定の印刷を行うことができる。なお、本実施例では、印刷ユニット12を、多色刷印刷ユニット16と2色刷印刷ユニット17により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、両面単色印刷を行う両面単色刷ユニット、一面4色または2色印刷を行う多色刷印刷ユニットなど印刷物に応じて適宜各種ユニットを組み合わせて使用すればよい。
また、ターンバー装置13には、図示しない多数のターンバーが設けられており、各印刷ユニット16,17から送り出された各ウェブWの走行ルートを変更し、所定の順番に重ね合わせることができる。折機14は、ターンバー装置13から送り出された複数のウェブWを重ねて縦折りし、所定の長さで横裁断し、更に横折りして所望の折帳を形成した後に排紙するものである。
この折機14について詳細に説明すると、図10に示すように、最上部には、上述したターンバー装置13で所定の順番に重ねられたウェブWを下方に搬入するドラグローラ21が設けられると共に、縦折りを行う三角板22が設けられている。下方には、折胴23と、縦折りされたウェブWを横裁断する鋸胴24が対向して配設されている。なお、三角板22と折胴23及び鋸胴24との間には、一対のリードインローラ25、一対のニッピングローラ26、ガイドローラ27、一対のニッピングローラ28が設けられている。
折胴23は、図11に示すように、その周面に180度対向して針装置29が設けられている。この各針装置29は同様の構成をなし、折胴23の軸方向に沿って設けられた針軸30と、基端部がこの針軸30に固定された針アーム31と、この針アーム31の先端部に固定された針32とを有している。この針装置29は、折胴23の回転に連動して作動するものであり、所定の位置で、針アーム31を介して針32を外方に突出することで、ウェブWの走行方向における先端部を保持することができ、所定の位置で、針アーム31を介して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。
また、折胴23は、その周面に180度対向して針装置29とほぼ同じ位置に鋸刃受33が設けられており、この鋸刃受33は、一般に、ゴム等の弾性体により構成されている。一方、鋸胴24は、その周面に180度対向して鋸刃34が鋸台35に支持されて設けられている。この場合、折胴23と鋸胴24は、同じ周速で同期回転することで、一定周期で鋸刃34と鋸刃受33が互いに対向するように、その回転位相が一致している。そのため、折胴23と鋸胴24が同期回転し、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致するときに、この鋸刃34によりウェブWを横裁断することができる。
更に、折胴23は、その周面に180度対向して折ブレード36が折軸37に支持されて設けられており、折ブレード36は、針装置29とほぼ90度位相がずれて位置している。この折ブレード36は、後述するが、櫛状をなすように、幅方向に多数のブレード本体が一体に形成されて構成され、各ブレード本体51の先端部53(図1参照)がガイドプレート38から外方に突出可能となっている。そして、折ブレード36は、折軸37により折胴23と同期して逆方向に回転可能であり、所定の位置で、折ブレード36の先端部が折胴23(ガイドプレート38)の周面から外方に突出することで、鋸刃34により裁断されたウェブWを折胴23の周面から引き剥がすことができる。なお、折胴23の径により、折ブレード36や針装置29が3箇所以上設けられていてもよい。
折胴23の下方には、一対の折込ローラ39が折胴23と同期回転可能に設けられており、折胴23の下方で各折込ローラ39の両側には、一対の紙ガイド40が設けられている。この一対の折込ローラ39は、折ブレード36により折胴23の周面から突出したウェブWを挟持することで、折帳Sを形成することができる。このとき、一対の紙ガイド40は、折帳S(ウェブW)をガイドする。
折込ローラ39の下方には、図10に示すように、羽根車41が設けられると共に、この羽根車は41の下方には、排紙コンベア42が設けられている。羽根車は41は、周方向に複数の羽根43を有しており、折込ローラ39に同期して回転することで、一対の折込ローラ39により形成された折帳Sを各羽根43により順次受取って排紙コンベア42上に受け渡すことができる。
従って、このよう構成された本実施例の新聞用オフセット輪転印刷機10では、図9乃至図11に示すように、まず、各給紙装置11から印刷ユニット12を構成する多色刷印刷ユニット16や2色刷印刷ユニット17にウェブWが供給されると、各印刷ユニット16,17では、各ウェブWに対して4色刷や2色刷が行われる。次に、各印刷ユニット16,17で印刷が施された多数のウェブWは、ターンバー装置13にて、走行ルートが変更されると共に、所定の順番に重ね合わせられる。そして、折機14では、ドラグローラ21でガイドされたウェブWが三角板22により縦折りが施された後、リードインローラ25、ニッピングローラ26、ガイドローラ27、ニッピングローラ28により折胴23に送られる。
縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、所定の位置で、針装置29が作動して針32を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴23が回転し続けると、ウェブWは折胴23の周面に保持されたまま移動する。そして、所定の位置で、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致すると、この鋸刃34によりウェブWが横裁断される。続いて、針装置29が作動して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、折ブレード36が回動して先端部が折胴23の周面から外方に突出することで、ウェブWを折胴23の周面から引き剥がす。
すると、折胴23の周面から突出したウェブWは、一対の折込ローラ39により挟持されることで折帳Sが形成される。そして、この折込ローラ39により形成された折帳Sは、羽根車41の各羽根43により順次受取られ、排紙コンベア42上に受け渡す。
ところで、このような折機14にあっては、上述したように、折ブレード36が折胴23とは逆に回動し、先端部がウェブWを押圧して折胴23の周面から引き剥がし、一対の折込ローラ39がこのウェブWを挟持して折帳Sを形成している。このとき、折ブレード36は、先端部が高速でウェブに接触して押圧すると、ウェブWが受ける面圧が局所的に高くなり、重なり合ったウェブWの一方の紙面のインキが他方の紙面に転写される、所謂、ブレード跡目が発生してウェブWに汚れが発生してしまい、印刷作業の高速化の障害となっている。
そこで、本実施例では、図1乃至図3に示すように、折ブレード36は、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体51と、ブレード本体51と共に配列されて該ブレード本体51よりも先行してウェブWに接触する先行接触ブレード本体52を有している。
ここで、折ブレード36の形状について詳細に説明する。ブレード本体51は、図2に示すように、折ブレード36の幅方向に7個設けられる。先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向両端部、すなわち、7個のブレード本体51の両側にそれぞれ設けられる。7個のブレード本体51及び2個の先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向に沿ってほぼ均等間隔で位置している。
また、この2個の先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向両端部に設けられることで、図3に示すように、ウェブWの罫線RLの外側の範囲に応じた位置となるように形成される。ここで、ウェブWの罫線RLとは、ウェブWの縁に沿って該ウェブ上の印刷範囲を囲う線である。すなわち、ブレード本体51よりも先行してウェブWに接触する先行接触ブレード本体52は、該ウェブ上の印刷範囲外に接触可能な位置に設けられる。2個の先行接触ブレード本体52は、一方が上述の三角板22により縦折りが施されたウェブWの袋側(折り目側)の罫線RLの外側に接触し、他方がペラ側(ウェブWの袋側の反対側)の罫線RLの外側に接触する。
また、各ブレード本体51、先行接触ブレード本体52は、ほぼ同じ形状に形成され、各基端部が取付部61に一体に固定され、折ブレード36全体で櫛形状をなしている。ただし、ブレード本体51と先行接触ブレード本体52とは、図1、図2に示すように、先行接触ブレード本体52の長手方向における先端部53b(図2参照)の長さがブレード本体51の先端部53a(図2参照)の長さよりも長く設定されている点で異なる。つまり、先行接触ブレード本体52は、取付部61に固定される基端から先端までの長さL2がブレード本体51の基端から先端までの長さL1よりも長く形成される。なお、ブレード本体51、先行接触ブレード本体52は、その厚さ方向における中心線Oがほぼ一致してしており、ともにその先端部53(53a、53b)が先細形状で先端が丸みを帯びた形状になっている。
そして、この折ブレード36は、取付部61に複数の取付孔62が形成されており、図示しない締結ボルトがこの各取付孔62を貫通して折軸37(図11参照)に螺合することで、折ブレード36が折軸37に固定されることとなる。
ここで、上述した本実施例の新聞用オフセット輪転印刷機10の折機14における折ブレード36の作用について説明する。
図11に示すように、縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、所定の位置で針装置29の針32がウェブWの先端部に突き刺さって折胴23がウェブを保持し、この状態で折胴23が回転して所定の位置に至ると、鋸刃34がウェブWを横裁断する。このとき、図4に示すように、ウェブWの先端部を保持していた針装置29の針32が戻ることで、ウェブWの保持を解除した後、折胴23の回転方向と逆方向に回転する折ブレード36の先端部53が折胴23の周面から外方に突出しはじめ、図5に示すように、折ブレード36が更に回転すると、その先端部53がウェブWの内面に接触してこれを折胴23の外方に突き出す。
このとき、先行接触ブレード本体52の基端から先端までの長さL2がブレード本体51の基端から先端までの長さL1よりも長く形成され、先行接触ブレード本体52の先端がブレード本体51の先端よりも外側に位置することで、折ブレード36が回転してウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、この先行接触ブレード本体52の先端がブレード本体51の先端よりも外側を移動するので、先行接触ブレード本体52がブレード本体51に先行してウェブWに接触する。そして、この先行接触ブレード本体52がウェブWに先に接触して押圧し、これに続いてブレード本体51がウェブWに接触して押圧し、折胴23の周面からこのウェブWを突出させる。そのため、ウェブWがブレード本体51から受ける押圧力が低下するため、ウェブWはブレード本体51が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなる。
また、このとき、先行してウェブWに接触する先行接触ブレード本体52は、印刷面の少ないウェブWの両端部に先に接触することで、ウェブWの汚れを最小限に抑制する。すなわち、先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向両端部に設けられることで、ウェブWの罫線RLの外側の印刷されない範囲に先に接触し、この印刷範囲外ではウェブW上にインキがないことから、インキの転写、所謂、ブレード跡目は発生しない。さらに、この先行接触ブレード本体52がウェブWの両端部に接触することで、押圧力がウェブWの両端に均等に作用するため、ウェブWがずれてしまうことを防止することができる。
その後、折胴23及び折ブレード36が更に回転すると、図6に示すように、折ブレード36の先端部53がウェブWを更に突出し、折胴23の周面から突出したウェブWが一対の折込ローラ39により挟持される。その後、図7に示すように、折ブレード36が回転して鉛直位置を過ぎると、この折ブレード36はウェブWから離間し、図8に示すように、折胴23内に収納される。その後、図11に示すように、ウェブWは一対の折込ローラ39により挟持されながら織り込まれることで、折帳Sが形成される。
このように本実施例のウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機にあっては、回転可能な折胴23と、該折胴23と協働してウェブWを裁断する鋸胴24と、折胴23に設けられて該折胴23と反対方向に回転することで鋸胴24により裁断されたウェブWを折胴23の周面から突出させる折ブレード36と、折ブレード36により折胴23の周面から突出したウェブWを挟持して折帳Sを形成する一対の折込ローラ39とを具え、折ブレード36は、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体51と、ブレード本体51と共に配列されて該ブレード本体51よりも先行してウェブWに接触する先行接触ブレード本体52を有する。
従って、先行接触ブレード本体52がブレード本体51よりも先行してウェブWに接触することで、折ブレード36がウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、まずこの先行接触ブレード本体52がウェブWに接触して押圧し、これに続いてブレード本体51がウェブWに接触して押圧し折胴23の周面からこのウェブWを突出させることとなり、このときにウェブWがブレード本体51から受ける押圧力が低下するため、ウェブWはブレード本体51が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなり、ウェブWの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができる。その結果、印刷作業の高速化を可能とすることができる。
また、本実施例のウェブ折り畳み装置では、先行接触ブレード本体52は、長手方向における先端部53bの長さL2がブレード本体51の先端部53aの長さL1よりも長く設定される。従って、先行接触ブレード本体52を、長手方向における先端部53bの長さL2をブレード本体51よりも長く設定したので、先行接触ブレード本体52の先端がブレード本体51の先端よりも回転中心に対して外側に位置することで、折ブレード36が回転してウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、この先行接触ブレード本体52の先端がブレード本体51の先端よりも外側を移動するので、簡単な構成でより確実に先行接触ブレード本体52をブレード本体51よりも先にウェブWに接触させることができる。
また、本実施例のウェブ折り畳み装置では、先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向両端部に設けられる。従って、先行接触ブレード本体52を、折ブレード36の幅方向両端部に設けたので、先行接触ブレード本体52が印刷面の少ないウェブWの両端部に先に接触することで、ウェブWの汚れを最小限に抑制することができ、さらに、この先行接触ブレード本体52がウェブWの両端部に接触し、押圧力がウェブWの両端に均等に作用するため、ウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、ウェブWがずれてしまうことを防止することができる。
また、本実施例のウェブ折り畳み装置では、先行接触ブレード本体52は、ウェブWの縁に沿って該ウェブW上の印刷範囲を囲う罫線RLの外側の範囲に応じた位置に設けられる。従って、先行接触ブレード本体52を、ウェブWの縁に沿って該ウェブW上の印刷範囲を囲う罫線RLの外側の範囲に応じた位置に設けたので、先行接触ブレード本体52がウェブW上の罫線RLの外側の印刷されない範囲に先に接触し、この印刷範囲外ではウェブW上にインキがないことから、インキの転写、所謂、ブレード跡目は発生しないため、ウェブWの汚れを最小限に抑制することができる。
なお、以上の説明では、先行接触ブレード本体52は、折ブレード36の幅方向両端部に設けるものとして説明したが、図12に示すように、折ブレード36の幅方向の一方の端部に設けられ、ウェブWのペラ側に位置するようにしてもよい。先行接触ブレード本体52を、ウェブWのペラ側の罫線RLの外側に位置するように設けることで、例えば、ウェブW上の印刷範囲がウェブWの袋側をまたぐように存在する(ウェブWの見開き1ページに印刷が施された、所謂、ワイド版)場合でも、この先行接触ブレード本体52がウェブWの幅方向両端部のうちペラ側のみに先に接触することで、ウェブWの袋側がブレード本体51から受ける押圧力が低下するため、ウェブWの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブの汚れを軽減することができる。また、以上の説明では、先行接触ブレード本体52は、罫線RLの外側の範囲に応じた位置に設けられるものとして説明したが、罫線RLにかかる位置に設けるようにしてもよい。この場合でもウェブの汚れを軽減することができる。
図13は、本発明の実施例2に係るウェブ折り畳み装置における折ブレードを表す平面図である。実施例2に係る折ブレード236は、実施例1に係る折ブレード36と略同様の構成であるが、先行接触ブレード本体52の数が実施例1に係る折ブレード36とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の折ブレード236の先行接触ブレード本体52は、折ブレード236の幅方向両端部に加えて、折ブレード236の幅方向中央部にも設けられている。すなわち、この折ブレード236は、幅方向両端部にそれぞれ1個ずつ、中央部に3個、合計5個の先行接触ブレード本体52を有する。つまり、折ブレード236がウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、5個の先行接触ブレード本体52が、先行してウェブWに接触して、残りの4個のブレード本体51がこれに続いてウェブWに接触する。
このように本実施例のウェブ折り畳み装置にあっては、先行接触ブレード本体52は、折ブレード236の幅方向中央部に設けられる。従って、先行接触ブレード本体52を、折ブレード236の幅方向両端部に加えて幅方向中央部にも設けたので、ウェブWの汚れを抑制しながら、ウェブWの折精度を向上させることができる。
なお、以上の説明では、先行接触ブレード本体52を、折ブレード236の幅方向両端部に加えて幅方向中央部にも設けるものとして説明したが、先行接触ブレード本体52をランダムに設けるようにしても良い。
図14は、本発明の実施例3に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図である。実施例3に係る折ブレード336は、実施例1に係る折ブレード36と略同様の構成であるが、先行接触ブレード本体52の先端面がブレード本体51の先端面より回転方向の前方側に位置する点で実施例1に係る折ブレード36とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の折ブレード336の先行接触ブレード本体52は、先端面54がブレード本体51の先端面55より折ブレード336の回転方向の前方側に位置する。ここで、ブレード本体51、先行接触ブレード本体52の先端面54、55とは、折ブレード336の回転方向の前方側の面である。先行接触ブレード本体52は、この先端面54がブレード本体51の先端面55よりも折ブレード336の回転方向の前方側に位置することでブレード本体51よりも先行してウェブWに接触することが可能となる。
具体的には、先行接触ブレード本体52は、折ブレード336の回転方向に対する位相がブレード本体51の位相よりも早くなるように設定される。先行接触ブレード本体52は、その厚さ方向における中心線O’がブレード本体51の中心線Oに対して傾斜を有するように設定される。先行接触ブレード本体52の中心線O’は、ブレード本体51の中心線Oに対して折ブレード336の回転方向の前方側に倒れるように傾斜を有している。
このように本実施例のウェブ折り畳み装置にあっては、先行接触ブレード本体52は、先端面54がブレード本体51の先端面55より折ブレード336の回転方向の前方側に位置する。従って、先行接触ブレード本体52を先端面54がブレード本体51の先端面55よりも回転方向の前方側に位置するように設けることで、先行接触ブレード本体52がブレード本体51よりも先行してウェブWに接触することができ、先行接触ブレード本体52がブレード本体51よりも先行してウェブWに接触することで、折ブレード336がウェブWを押圧して折胴23の周面から突出させるとき、まずこの先行接触ブレード本体52がウェブWに接触して押圧し、これに続いてブレード本体51がウェブWに接触して押圧し折胴23の周面からこのウェブWを突出させることとなり、このときにウェブWがブレード本体51から受ける押圧力が低下するため、ウェブWはブレード本体51が接触する部分における面圧の上昇が抑制され、押圧力が大きくなる範囲が狭くなり、ウェブWの一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されてウェブWの汚れを軽減することができる。
また、本実施例のウェブ折り畳み装置では、先行接触ブレード本体52は、折ブレードの回転方向に対する位相がブレード本体51の位相よりも早く設定される。従って、先行接触ブレード本体52を、中心線O’がブレード本体51の中心線Oに対して回転方向の前方側に倒れるように傾斜を付けてブレード本体51を折り曲げるだけで先行接触ブレード本体52を形成することができ、簡易な製造工程でより確実に先行接触ブレード本体52をブレード本体51よりも先にウェブWに接触させる構成とすることができる。
図15は、本発明の実施例4に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図である。実施例4に係る折ブレード436は、実施例3に係る折ブレード336と略同様の構成であるが、先行接触ブレード本体52の肉厚がブレード本体51の肉厚よりも厚い点で実施例3に係る折ブレード336とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の折ブレード336の先行接触ブレード本体52は、肉厚t2がブレード本体51の肉厚t1よりも厚く設定される。さらに先行接触ブレード本体52の肉厚t2は、その厚さ方向における中心線Oに対して折ブレード436の回転方向にブレード本体51の肉厚t1よりも厚ければよい。肉厚t2が肉厚t1よりも厚く設定されることで、先行接触ブレード本体52の先端面54がブレード本体51の先端面55より折ブレード436の回転方向の前方側に位置し、これにより、先行接触ブレード本体52は、ブレード本体51よりも先行してウェブWに接触することが可能となる。
このように本実施例のウェブ折り畳み装置にあっては、先行接触ブレード本体52は、肉厚t2がブレード本体51の肉厚t1よりも厚く設定される。従って、先行接触ブレード本体52の肉厚t2を厚くすることで、先行接触ブレード本体52の先端面54がブレード本体51の先端面55より折ブレード436の回転方向の前方側に位置することとなり、肉厚t2を厚くするという単純な構成でより確実に先行接触ブレード本体52をブレード本体51よりも先にウェブWに接触させることができる。
なお、以上の説明では、折ブレード36は、まず先行接触ブレード本体52がウェブWに接触しこれに続いてブレード本体51が接触することで、2段階でウェブWに接触するものとして説明したが、3段階でウェブWに接触するようにしてもよい。さらに、例えば、ブレード本体51の長手方向における長さをすべて異ならせることで多段階でウェブWに接触するようにしてもよい。
本発明に係るウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機は、折ブレードの接触によるウェブWの汚れを軽減するものであり、いずれの輪転印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置における折ブレードを表す平面図である。 本発明の実施例1のウェブの罫線を説明する図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置によるウェブ折り畳み動作を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図である。 本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置の変形例を示す図である。 本発明の実施例2に係るウェブ折り畳み装置における折ブレードを表す平面図である。 本発明の実施例3に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図である。 本発明の実施例4に係るウェブ折り畳み装置における折ブレード先端部を表す側面図である。
符号の説明
11 給紙装置
12 印刷ユニット
13 ターンバー装置
14 折機(ウェブ折り畳み装置)
23 折胴
24 鋸胴
29 針装置
33 鋸刃受
34 鋸刃
36、236、336、436 折ブレード
37 折軸
39 折込ローラ
41 羽根車
51 ブレード本体
52 先行接触ブレード本体
53、53a、53b 先端部
54、55 先端面
W ウェブ
S 折帳

Claims (10)

  1. 回転可能な折胴と、該折胴と協働してウェブを裁断する鋸胴と、前記折胴に設けられて該折胴と反対方向に回転することで前記鋸胴により裁断されたウェブを前記折胴の周面から突出させる折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から突出したウェブを挟持して折帳を形成する一対の折込ローラとを具えたウェブ折り畳み装置において、前記折ブレードは、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、前記ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行して前記ウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体とを有することを特徴とする、
    ウェブ折り畳み装置。
  2. 前記先行接触ブレード本体は、長手方向における先端部の長さが前記ブレード本体よりも長く設定されることを特徴とする、
    請求項1に記載のウェブ折り畳み装置。
  3. 前記先行接触ブレード本体は、先端面が前記ブレード本体の先端面より前記折ブレードの回転方向の前方側に位置することを特徴とする、
    請求項1に記載のウェブ折り畳み装置。
  4. 前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの回転方向に対する位相が前記ブレード本体の位相よりも早く設定されることを特徴とする、
    請求項3に記載のウェブ折り畳み装置。
  5. 前記先行接触ブレード本体は、肉厚が前記ブレード本体の肉厚よりも厚く設定されることを特徴とする、
    請求項3に記載のウェブ折り畳み装置。
  6. 前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向両端部に設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のウェブ折り畳み装置。
  7. 前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向の一方の端部に設けられ、前記ウェブのペラ側に位置することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のウェブ折り畳み装置。
  8. 前記先行接触ブレード本体は、前記折ブレードの幅方向中央部に設けられることを特徴とする、
    請求項6又は請求項7に記載のウェブ折り畳み装置。
  9. 前記先行接触ブレード本体は、前記ウェブの縁に沿って該ウェブ上の印刷範囲を囲う罫線の外側の範囲に応じた位置に設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のウェブ折り畳み装置。
  10. 巻取紙からウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から繰り出されたウェブに印刷を行う印刷ユニットと、該印刷ユニットにより印刷が施されて複数のウェブを重ねて裁断して折り曲げることで折帳を形成する折機とを備えた輪転印刷機において、前記折機は、回転可能な折胴と、該折胴と協働してウェブを裁断する鋸胴と、前記折胴に設けられて該折胴と反対方向に回転することで前記鋸胴により裁断されたウェブを前記折胴の周面から突出させる折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から突出したウェブを挟持して折帳を形成する一対の折込ローラとを有し、前記折ブレードは、幅方向に沿って配列された複数のブレード本体と、前記ブレード本体と共に配列されて該ブレード本体よりも先行して前記ウェブに接触する少なくとも1つの先行接触ブレード本体とを有することを特徴とする、
    輪転印刷機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023931A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Konica Minolta Business Technologies Inc 紙折り装置及び後処理装置
JP2014019540A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery Ltd ウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法
KR200476210Y1 (ko) * 2012-12-18 2015-02-10 선하통상 (주) 칵테일냅킨 제조용 절첩장치

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