JP2008019088A - 排紙装置及び輪転印刷機 - Google Patents

排紙装置及び輪転印刷機 Download PDF

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Abstract

【課題】排紙装置及び輪転印刷機において、羽根の接触による折帳の汚れを軽減して高速化を可能とする。
【解決手段】複数の羽根43が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられ、折機により形成された折帳を回転しながら羽根43により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置において、羽根43に折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段51を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、新聞紙等の印刷に使用される輪転印刷機等において折機にて形成した折帳を搬出するための排紙装置、並びに、この排紙装置が適用された輪転印刷機に関するものである。
一般的な新聞用オフセット輪転印刷機は、複数の給紙装置と、複数の印刷ユニットと、ターンバー装置と、折機と、排紙装置等から構成されており、各給紙装置から印刷ユニットにウェブが供給されると、各ウェブに対して印刷が施され、ターンバー装置で多数のウェブの走行ルートが変更されてから所定の順番に重ね合わされた後、折機にて、ウェブが縦折りされてから所定の長さで横裁断され、横折されることで折帳が形成され、排紙装置の排紙羽根車によりこの折帳が搬送装置上に一定の間隔で排紙される。
このような新聞用オフセット輪転印刷機における排紙羽根車は、折機とこの折機よりも低速で駆動している搬送装置としてのコンベヤとの間に配置される。そして、この排紙羽根車は、折機から折帳をコンベヤに排紙する際に、折機から繰り出された折帳を一旦受け取り、折帳の移動速度を減速させて所望のピッチでコンベア上へ並べる。より具体的には、このような排紙羽根車は、羽根車胴の外周部に複数の羽根が軸方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有すると共に複数の前記羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に等間隔で設けられる。そして、排紙羽根車は、折機により形成された折帳を回転しながら前記羽根により順次受け取り、該折帳をコンベアに順次排紙する。
このような新聞用オフセット輪転印刷機における排紙装置は、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものがある。
特開2003−165661号公報 特許第3758960号公報
ところで、新聞は随時新しいニュースを記載する必要性から、新聞用オフセット輪転印刷機では、印刷品質を低下させることなく、印刷作業を短時間で行うことができるように、高速化が求められている。ところが、印刷作業の高速化を図ると、排紙羽根車で折帳を排紙する際に紙面に汚れが発生しやすくなるおそれがある。即ち、印刷作業の高速化に伴い折機から繰り出される折帳の速度がより高速となると、この高速で落下する折帳が排紙羽根車の羽根に衝突する際に、羽根のエッジ部分において折帳と羽根との接触圧が大きくなり、この接触圧により折帳が厚さ方向に押し付けられてしまい、その結果、重なり合った折帳の一方の紙面のインキが他方の紙面に転写されてしまい、紙面に汚れ、所謂、裏写りが発生してしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、羽根の接触による折帳の汚れを軽減して高速化を可能とした排紙装置及び輪転印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の排紙装置は、複数の羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられ、折機により形成された折帳を回転しながら前記羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置において、前記羽根に前記折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を備えることを特徴とする。
請求項2の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部に設けられる板ばねであることを特徴とする。
請求項3の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部に設けられる弾性部材であることを特徴とする。
請求項4の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、全体がたわむことで前記衝撃を緩和する前記羽根の本体部であることを特徴とする。
請求項5の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部において回転方向の前方側に位置する外面部と、前記羽根の先端部において回転方向の後方側に位置する内面部と、前記羽根の厚さ方向に対して前記外面部と前記内面部との間に位置する先端湾曲部と、前記内面部と前記先端湾曲部とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部とを有することを特徴とする。
請求項6の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記外面部と前記先端湾曲部とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部を有することを特徴とする。
請求項7の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端において幅方向における中央に位置する平坦部と、前記羽根の先端において幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部とを有することを特徴とする。
請求項8の発明の排紙装置では、前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項9の発明の輪転印刷機は、巻取紙からウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から繰り出されたウェブに印刷を行う印刷ユニットと、該印刷ユニットにより印刷が施されたウェブを複数重ねて裁断して折り曲げることで折帳を形成する折機と、該折機により形成された前記折帳を回転しながら羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置を備えた輪転印刷機において、前記排紙羽根車は、複数の前記羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられると共に前記羽根に設けられ前記折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を有することを特徴とする。
請求項1の発明の排紙装置によれば、複数の羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられ、折機により形成された折帳を回転しながら羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置において、羽根に折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を備えるので、羽根に折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を設けることで、折機から繰り出される折帳を回転しながら羽根により一旦受け取り、搬送装置上に順次排紙するとき、高速で落下する折帳と羽根とが衝突しても、この衝撃緩衝手段が衝突による衝撃を緩和し、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることを防止することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、折帳の一方の紙面から他方の紙面へインキが転写されて発生する、所謂、裏写りが抑制されて折帳の汚れを軽減することができる。その結果、印刷作業の高速化を可能とすることができる。
請求項2の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、羽根の先端部に設けられる板ばねであるので、衝撃緩衝手段を羽根の先端部に設けられる板ばねにより構成することで、折帳と羽根の先端部とが衝突するとき、この板ばねが羽根と折帳との間に位置すると共に衝撃に応じて羽根に向かって近づくように変位することで、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
請求項3の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、羽根の先端部に設けられる弾性部材であるので、衝撃緩衝手段を羽根の先端部に設けられる弾性部材により構成することで、折帳と羽根の先端部とが衝突するとき、この弾性部材が羽根と折帳との間に位置すると共に衝撃に応じて弾性変形することで、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
請求項4の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、全体がたわむことで衝撃を緩和する羽根の本体部であるので、衝撃緩衝手段を羽根の本体部により構成することで、折帳と羽根の先端部とが衝突するとき、この羽根の本体部が先端部と共に相対的に変位し、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳Sと羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。また、衝撃緩衝手段として別体に形成される部材を各羽根に組み付ける必要が無いので、製造効率を向上させることができる。
請求項5の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、羽根の先端部において回転方向の前方側に位置する外面部と、羽根の先端部において回転方向の後方側に位置する内面部と、羽根の厚さ方向に対して外面部と内面部との間に位置する先端湾曲部と、内面部と先端湾曲部とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部とを有するので、衝撃緩衝手段を内面部と先端湾曲部とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部により構成することで、この第1衝撃緩衝部が折帳に面接触することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、折帳の一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されて折帳の汚れを軽減することができる。その結果、印刷作業の高速化を可能とすることができる。また、衝撃緩衝手段として別体に形成される部材を各羽根に組み付ける必要が無いので、製造効率を向上させることができる。
請求項6の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、外面部と先端湾曲部とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部を有するので、衝撃緩衝手段を外面部と先端湾曲部とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部により構成することで、折帳が先端湾曲部に被さり、外面部側に若干垂れ下がるような形で羽根の先端部に衝突した場合でも、この第2衝撃緩衝部が折帳に面接触することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
請求項7の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、羽根の先端において幅方向における中央に位置する平坦部と、羽根の先端において幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部とを有するので、衝撃緩衝手段を羽根の先端において幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部により構成することで、第3衝撃緩衝部が折帳に面接触することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
請求項8の発明の排紙装置によれば、衝撃緩衝手段は、羽根の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部を有するので、衝撃緩衝手段を長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部により構成することで、羽根本体に折帳が保持された際に、軸方向に隣り合う羽根の間にこの折帳が湾曲するようにして入り込んだ場合でも、この第4衝撃緩衝部が折帳に面接触することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根に折帳を受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができ、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
また、請求項9の発明の輪転印刷機によれば、巻取紙からウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から繰り出されたウェブに印刷を行う印刷ユニットと、該印刷ユニットにより印刷が施されたウェブを複数重ねて裁断して折り曲げることで折帳を形成する折機と、該折機により形成された折帳を回転しながら羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置を備えた輪転印刷機において、排紙羽根車は、複数の前記羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられると共に羽根に設けられ折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を有するので、羽根に折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を設けることで、折機から繰り出される折帳を回転しながら羽根により一旦受け取り、搬送装置上に順次排紙するとき、高速で落下する折帳と羽根とが衝突しても、この衝撃緩衝手段が衝突による衝撃を緩和し、折帳と羽根との接触圧が局所的に大きくなることを防止することとなり、このときに折帳が受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳は部分的な面圧の上昇が抑制され、折帳の一方の紙面から他方の紙面へインキが転写されて発生する、所謂、裏写りが抑制されて折帳の汚れを軽減することができる。その結果、印刷物の高品質化を図ることができると共に印刷作業の高速化を可能とすることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排紙装置及び輪転印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図、図2は、本実施例の排紙装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略図、図3は、本実施例の排紙装置及折機を表す概略図、図4は、本実施例の排紙装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機の折機の要部を表す概略図、図5は、本実施例の羽根車を表す概略平面図である。
図2に示すように、本実施例の輪転印刷機として適用された新聞用オフセット輪転印刷機10は、複数の給紙装置11と、複数の印刷ユニット12と、ターンバー装置13と、折機14とから構成されている。そして、各給紙装置11には、それぞれウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙Rを保持する保持アーム15が設けられ、この保持アーム15を回動することで、巻取紙Rを給紙位置に回動することができる。また、この各給紙装置11には、図示しない紙継装置が設けられており、給紙位置で繰り出されている巻取紙Rが残り少なくなると、この紙継装置により給紙位置にある巻取紙Rに対して、待機位置にある巻取紙Rを紙継することができる。
また、印刷ユニット12には、両面4色印刷を行う多色刷印刷ユニットと16と、両面2色印刷を行う2色刷印刷ユニットと17とが設けられている。この多色刷印刷ユニットと16及び2色刷印刷ユニットは、各給紙装置11から供給されたウェブWに対して所定の印刷を行うことができる。なお、本実施例では、印刷ユニット12を、多色刷印刷ユニットと16と2色刷印刷ユニット17により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、両面単色印刷を行う両面単色刷ユニット、一面4色または2色印刷を行う多色刷印刷ユニットなど印刷物に応じて適宜各種ユニットを組み合わせて使用すればよい。
また、ターンバー装置13には、図示しない多数のターンバーが設けられており、各印刷ユニットと16,17から送り出された各ウェブWの走行ルートを変更し、所定の順番に重ね合わせることができる。折機14は、ターンバー装置13から送り出された複数のウェブWを重ねて縦折りし、所定の長さで横裁断し、更に横折りして所望の折帳を形成した後に排紙するものである。
この折機14について詳細に説明すると、図3に示すように、最上部には、上述したターンバー装置13で所定の順番に重ねられたウェブWを下方に搬入するドラグローラ21が設けられると共に、縦折りを行う三角板22が設けられている。下方には、折胴23と、縦折りされたウェブWを横裁断する鋸胴24が対向して配設されている。なお、三角板22と折胴23及び鋸胴24との間には、一対のリードインローラ25、一対のニッピングローラ26、ガイドローラ27、一対のニッピングローラ28が設けられている。
折胴23は、図4に示すように、その周面に180度対向して針装置29が設けられている。この各針装置29は同様の構成をなし、折胴23の軸方向に沿って設けられた針軸30と、基端部がこの針軸30に固定された針アーム31と、この針アーム31の先端部に固定された針32とを有している。この針装置29は、折胴23の回転に連動して作動するものであり、所定の位置で、針アーム31を介して針32を外方に突出することで、ウェブWの走行方向における先端部を保持することができ、所定の位置で、針アーム31を介して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。
また、折胴23は、その周面に180度対向して針装置29とほぼ同じ位置に鋸刃受33が設けられており、この鋸刃受33は、一般に、ゴム等の弾性体により構成されている。一方、鋸胴24は、その周面に180度対向して鋸刃34が鋸台35に支持されて設けられている。この場合、折胴23と鋸胴24は、同じ周速で同期回転することで、一定周期で鋸刃34と鋸刃受33が互いに対向するように、その回転位相が一致している。そのため、折胴23と鋸胴24が同期回転し、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致するときに、この鋸刃34によりウェブWを横裁断することができる。
更に、折胴23は、その周面に180度対向して折ブレード36が折軸37に支持されて設けられており、折ブレード36は、針装置29とほぼ90度位相がずれて位置している。この折ブレード36は、櫛状をなすように、幅方向に多数のブレード本体が一体に形成されて構成され、各ブレード本体の先端部がガイドプレート38から外方に突出可能となっている。そして、折ブレード36は、折軸37により折胴23と同期して逆方向に回転可能であり、所定の位置で、折ブレード36の先端部が折胴23(ガイドプレート38)の周面から外方に突出することで、鋸刃34により裁断されたウェブWを折胴23の周面から引き剥がすことができる。
折胴23の下方には、一対の折込ローラ39が折胴23と同期回転可能に設けられており、折胴23の下方で各折込ローラ39の両側には、一対の紙ガイド40が設けられている。この一対の折込ローラ39は、折ブレード36により折胴23の周面から突出したウェブWを挟持することで、折帳Sを形成することができ、このとき、一対の紙ガイド40は、折帳S(ウェブW)の後端部をガイドする。
折込ローラ39の下方には、図3に示すように、排紙羽根車としての羽根車41と、搬送装置として排紙コンベア42を有する排紙装置70が設けられている。羽根車41は、折込ローラ39の下方に設けられ、この羽根車41の下方に排紙コンベア42が設けられている。羽根車41は、羽根車胴44の周方向に複数の羽根43を有しており、折込ローラ39に同期して回転することで、一対の折込ローラ39により形成された折帳Sを各羽根43により順次受け取って排紙コンベア42上に受け渡すことができる。
さらに、具体的には、羽根車41は、図3、図5に示すように、羽根車胴44と、この羽根車胴44の外周部に設けられる複数の羽根43を備える。羽根車胴44は、円柱状に形成されと共に軸線周りに回転可能の回転軸45と、この回転軸45周りに固定され回転軸45と共に回転可能なホイル46を有する。回転軸45は、その回転軸線が折帳Sを繰り出す折込ローラ39の回転軸線と平行になるように設けられる。ホイル46は、正七角形状に形成され、4枚が回転軸45の軸方向に所定の間隔をあけて設けられる。この4枚のホイル46は、それぞれ回転角位相を同じくして回転するように設けられる。即ち、この4枚のホイル46は、回転軸45の軸方向にぴったり重なるように設けられる。
羽根43は、図3に示すように、正七角形に形成されるホイル46の各辺に沿って1枚ずつ、即ち、1枚のホイル46に対して合計7枚設けられる。また、言い換えれば、羽根43は、図5に示すように、各ホイル46に対応して回転軸45の軸方向(羽根43の幅方向)に所定の間隔をあけて4枚設けられ、この4枚の羽根43により1組の羽根本体47をなす。つまり、羽根車41は、軸方向に並ぶ4枚の羽根43からなる羽根本体47を7組、合計28枚の羽根43を有している。
各羽根43は、基端部48がホイル46に固定される一方、先端部49が図3中矢印で示す回転軸45、ホイル46の回転方向とは反対側に突出するように設けられる。また、各羽根43は、回転軸45の径方向に対して内径側が凹部54となるように湾曲した形状に形成される。羽根車41は、周方向に隣り合う1対の羽根本体47の間に折帳Sを収容可能となり、この折帳Sを1組の羽根本体47をなす4本の羽根43にまたがって保持可能となる。また、このとき、折帳Sは、各羽根43の凹部54側に保持される。これにより、羽根車41は、回転しながら折込ローラ39から繰り出される折帳Sを羽根43の先端部49側から各羽根本体47に1部ずつ順次受け取って収容し、さらに、回転することで、該折帳を排紙コンベア42に順次排紙することができる。つまり、羽根車41は、折機14から繰り出された折帳Sを一旦受け取り、折帳Sの移動速度を減速させて所望のピッチで排紙コンベア42上へ並べることができる。
従って、このよう構成された本実施例の新聞用オフセット輪転印刷機10では、図2乃至図5に示すように、まず、各給紙装置11から印刷ユニット12を構成する多色刷印刷ユニットと16や2色刷印刷ユニットと17にウェブWが供給されると、各印刷ユニットと16,17では、各ウェブWに対して4色刷や2色刷が行われる。次に、各印刷ユニット16,17で印刷が施された多数のウェブWは、ターンバー装置13にて、走行ルートが変更されると共に、所定の順番に重ね合わせられる。そして、折機14では、ドラグローラ21でガイドされたウェブWが三角板22により縦折りが施された後、リードインローラ25、ニッピングローラ26、ガイドローラ27、ニッピングローラ28により折胴23に送られる。
縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、所定の位置で、針装置29が作動して針32を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴23が回転し続けると、ウェブWは折胴23の周面に保持されたまま移動する。そして、所定の位置で、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致すると、この鋸刃34によりウェブWが横裁断される。続いて、針装置29が作動して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、折ブレード36が回動して先端部が折胴23の周面から外方に突出することで、ウェブWを折胴23の周面から引き剥がす。
すると、折胴23の周面から突出したウェブWは、一対の折込ローラ39により挟持されることで折帳Sが形成される。そして、この折込ローラ39により形成された折帳Sは、羽根車41の各羽根本体47により順次受け取られ、排紙コンベア42上に受け渡される。
ところで、このような羽根車41にあっては、印刷作業の高速化を図ると、羽根車41で折帳Sを排紙する際に紙面に汚れが発生しやすくなるおそれがある。即ち、印刷作業の高速化に伴い折機14から繰り出される折帳Sの速度がより高速となると、この高速で落下する折帳Sが羽根車41の羽根43に衝突する際に、羽根43のエッジ部分において折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなり、この接触圧により折帳Sが厚さ方向に押し付けられてしまい、その結果、重なり合った折帳Sの一方の紙面のインキが他方の紙面に転写されてしまい、紙面に汚れ、所謂、裏写りが発生してしまうおそれがあり、これが印刷作業の高速化の障害となっている。
そこで、本実施例の羽根車41では、図1に示すように、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段としての衝撃緩衝部51を備えることで、折帳Sと羽根43との局所的な接触圧の増大を抑制している。ここでは、この衝撃緩衝部51は、各羽根43の先端部49にそれぞれ設けられる板ばね52である。各板ばね52は、羽根43の先端部49において回転方向の後方側に位置する内面部53に固定される。なお、この内面部53は上述した凹部54(図3参照)側の面である。即ち、折帳Sは、この内面部53側に保持される。
具体的には、板ばね52は、基端部52aが羽根43の先端部49における内面部53にビス止めされる一方、先端部52bが羽根43の先端部49の端面である先端49aを間隔をあけて覆うように設けられる。そして、板ばね52は、基端部52aと先端部52bと繋ぐと共に羽根43の内面部53と間隔をあけて形成される中間部52cを有し、この基端部52a、先端部52b、中間部52cがすべて一体で形成される。
上記のように構成される新聞用オフセット輪転印刷機10の羽根車41における衝撃緩衝部51の作用について説明する。このような羽根車41にあっては、印刷作業の高速化を図ると、折機14の折込ローラ39から繰り出される折帳Sの速度がより高速になる。そして、折込ローラ39から羽根車41の羽根43に向かって落下する折帳Sの速度も速くなる。この折帳Sは、羽根43の先端部49側から内面部53上に進入する際に衝撃緩衝部51としての板ばね52に衝突する。このとき、板ばね52の中間部52c及び先端部52bは、図1中点線で示すように、中間部52cが内面部53に向かって近づくように変位することで、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃を緩和し、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることを防止する。その後、上述したように、折帳Sは、周方向に隣り合う1対の羽根本体47の間に収容され、所望のピッチで排紙コンベア42上に排紙される。
このように本実施例の羽根車41を有する排紙装置70にあっては、複数の羽根43が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体47を有し、該羽根本体47が羽根車胴44の外周部に周方向に複数等間隔で設けられ、折機14により形成された折帳Sを回転しながら羽根43により順次受け取り、該折帳Sを排紙コンベア42に順次排紙する羽根車41を有する排紙装置70において、羽根43に前記折帳Sを受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝部51を備える。
従って、羽根43に前記折帳Sを受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝部51を設けることで、羽根車41が折機14の折込ローラ39から繰り出される折帳Sを回転しながら羽根43により一旦受け取り、排紙コンベア42上に順次排紙するとき、高速で落下する折帳Sと羽根43とが衝突しても、この衝撃緩衝部51が衝突による衝撃を緩和し、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることを防止することとなり、このときに折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制され、折帳Sの一方の紙面から他方の紙面へインキが転写されて発生する、所謂、裏写りが抑制されて折帳の汚れを軽減することができる。その結果、印刷作業の高速化を可能とすることができる。
また、本実施例の羽根車41を有する排紙装置70では、衝撃緩衝部51は、各羽根43の先端部49に設けられる板ばね52である。従って、衝撃緩衝部51を羽根43の先端部49に設けられる板ばね52により構成することで、折帳Sと羽根43の先端部49とが衝突するとき、この板ばね52が羽根43と折帳Sとの間に位置すると共に衝撃に応じて羽根43に向かって近づくように変位することで、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図である。実施例2に係る羽根車241は、実施例1に係る羽根車41と略同様の構成であるが、衝撃緩衝手段の構成が実施例1に係る羽根車41とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の羽根車241の衝撃緩衝手段としての衝撃緩衝部251は、各羽根43の先端部49にそれぞれ設けられる弾性部材55により構成される。弾性部材55は、例えば、ゴムやスポンジ等を用いることができる。各弾性部材55は、羽根43の先端部49において回転方向の後方側に位置する内面部53、羽根43の先端部49の端面である先端49aを覆うように固着される。
このように本実施例の羽根車241を有する排紙装置70にあっては、衝撃緩衝部251は、各羽根43の先端部49に設けられる弾性部材55である。従って、衝撃緩衝部251を羽根43の先端部49に設けられる弾性部材55により構成することで、折帳Sと羽根43の先端部49とが衝突するとき、この弾性部材55が羽根43と折帳Sとの間に位置すると共に衝撃に応じて弾性変形することで、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。また、衝撃緩衝部251をビス等を用いずに各羽根43の先端部49に簡単に組み付けることができるので、製造効率を向上させることができる。
なお、以上の説明では、衝撃緩衝手段は、ゴムやスポンジ等の弾性部材55であるものとして説明したが、マッジクテープやブラシ状の部材を用いてもよい。
図7は、本発明の実施例3に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図である。実施例3に係る羽根車341は、実施例1に係る羽根車41と略同様の構成であるが、衝撃緩衝手段の構成が実施例1に係る羽根車41とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の羽根車341の衝撃緩衝手段としての衝撃緩衝部351は、全体がたわむことで衝撃を緩和する羽根43の本体部56である。この羽根43は、上述した基端部48、先端部49及びこの基端部48と先端部49との間に位置する本体部56を含む全体が剛性の低い部材により形成される。剛性の低い部材としては、例えば、プラスチックなどを用いることができる。この羽根43は、折帳Sと羽根43の先端部49とが衝突するとき、ホイル46に固定されている基端部48に対して衝撃緩衝部351としての本体部56が、図7中点線で示すように、回転方向に向かって先端部49と共に一旦たわんで変位することで羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃を緩和する。
このように本実施例の羽根車341を有する排紙装置70にあっては、衝撃緩衝部351は、全体がたわむことで衝撃を緩和する羽根43の本体部56である。従って、衝撃緩衝部351を羽根43の本体部56により構成することで、折帳Sと羽根43の先端部49とが衝突するとき、この羽根43の本体部56が基端部48に対して先端部49と共に相対的に変位し、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。また、衝撃緩衝手段として別体に形成される部材を各羽根43に組み付ける必要が無いので、製造効率を向上させることができる。
なお、以上の説明では、衝撃緩衝手段は、全体がたわむことで衝撃を緩和する羽根43の本体部56であるものとして説明したが、本体部56と先端部49とをそれぞれ別体に形成して、この先端部49を本体部56に対して相対的に回動可能なように軸支することで衝撃緩衝手段を構成するようにしてもよい。この場合、先端部49が本体部56に対して羽根車341の回転方向に回動することで羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和することができる。
図8は、本発明の実施例4に係る羽根車における羽根の先端部を内面部側から見た正面図、図9は図8におけるA矢視図、図10は図8におけるB矢視図、図11は、本実施例の羽根車の羽根本体が折帳を保持した際の羽根車を表す部分平面図である。実施例4に係る羽根車441は、実施例1に係る羽根車41と略同様の構成であるが、衝撃緩衝手段の構成が実施例1に係る羽根車41とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
本実施例の羽根車441は、羽根43のすべての角部を稜線が無いように滑らかに丸みを帯びて形成することで衝撃緩衝手段としての衝撃緩衝部451をなしている。
衝撃緩衝部451は、羽根43の先端部49において回転方向の前方側に位置する外面部57と、回転方向の後方側に位置する内面部53と、羽根43の厚さ方向に対して外面部57と内面部53との間に位置する先端湾曲部58と、内面部53と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部59とを有する。
さらに、衝撃緩衝部451は、外面部57と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部60を有する。また、衝撃緩衝部451は、羽根43の先端湾曲部58において幅方向における中央に位置する平坦部61と、幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部63とを有する。さらに、衝撃緩衝部451は、羽根43の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部64を有する。
そして、この羽根43の内面部53、外面部57、先端湾曲部58、第1衝撃緩衝部59、第2衝撃緩衝部60は、羽根43の先端部49の表面に形成されていると共に互いに滑らかに連続することで稜線が無いように丸みを帯びて形成される。
なお、本実施例では、第1衝撃緩衝部59及び第2衝撃緩衝部60を一種類の湾曲面により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、第1衝撃緩衝部を、複数の湾曲面を滑らかに連続させて構成したり、平坦面と湾曲面を滑らかに連続させて構成してもよい。
また、先端湾曲部58は、図8に示すように、幅方向における中央に平坦部61が形成される一方、幅方向における両端に上述のように第3衝撃緩衝部63がそれぞれ形成されている。この第3衝撃緩衝部63は、第1衝撃緩衝部59及び第2衝撃緩衝部60とも滑らかに連続しており、互いに滑らかに連続することで稜線が無いように丸みを帯びて形成される。
さらに、図8、図9に示すように、羽根43の長手方向に沿って形成される第4衝撃緩衝部64も、第1衝撃緩衝部59及び第2衝撃緩衝部60に滑らかに連続して形成される。即ち、第1衝撃緩衝部59、第2衝撃緩衝部60、第3衝撃緩衝部63及び第4衝撃緩衝部64は、すべてその表面が互いに滑らかに連続することで、各羽根43の全体において角部に稜線が無いように丸みを帯びて形成される。
上記のように構成される羽根車441では、折機14の折込ローラ39から繰り出される折帳Sの速度がより高速になり、羽根車441の羽根43に向かって落下する折帳Sの速度がはやくなった場合、この折帳Sは、羽根43の先端部49側から内面部53上に進入する際に衝撃緩衝部451としての第1衝撃緩衝部59及び第3衝撃緩衝部63に衝突する。即ち、羽根43が折帳Sに接触するとき、第1衝撃緩衝部59が折帳Sと面接触すると共に、第3衝撃緩衝部63も折帳Sに面接触する。そのため、このときに羽根43の先端部49から折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下され、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制されることから、一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写、所謂、裏写りが抑制されて折帳の汚れが軽減される。
さらに、折帳Sの落下速度が極めて速くなり、折機14から繰り出された後の折帳Sの挙動変化が大きくなった際に、図10に点線で示すように、折帳Sが先端湾曲部58に被さり、外面部57側に若干垂れ下がるような形で羽根43の先端部49に衝突した場合でも、第2衝撃緩衝部60が折帳Sと面接触することから、この場合も羽根43の先端部49から折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制される。
また、図11に示すように、折機14から繰り出された後の折帳Sの挙動変化が大きくなり、羽根本体47に折帳Sが保持された際に、この1組の羽根本体47をなす4本の羽根43のうちの隣り合う羽根43の間にこの折帳Sが湾曲するようにして入り込んだ場合でも、第4衝撃緩衝部64が上記と同様に折帳Sと面接触することから、この場合も羽根43から折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制される。
このように本実施例の羽根車441を有する排紙装置70にあっては、衝撃緩衝部451は、羽根43の先端部49において回転方向の前方側に位置する外面部57と、羽根43の先端部49において回転方向の後方側に位置する内面部53と、羽根43の厚さ方向に対して外面部57と内面部53との間に位置する先端湾曲部58と、内面部53と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部59とを有する。従って、衝撃緩衝部451を内面部53と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部59により構成することで、この第1衝撃緩衝部59が折帳Sに面接触することとなり、このときに折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制され、折帳の一方の紙面から他方の紙面へのインキの転写が抑制されて折帳の汚れを軽減することができる。その結果、印刷作業の高速化を可能とすることができる。また、衝撃緩衝手段として別体に形成される部材を各羽根43に組み付ける必要が無いので、製造効率を向上させることができる。
また、本実施例の羽根車441を有する排紙装置70では、衝撃緩衝部451は、外面部57と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部60を有する。従って、衝撃緩衝部451を外面部57と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部60により構成することで、折帳Sが先端湾曲部58に被さり、外面部57側に若干垂れ下がるような形で羽根43の先端部49に衝突した場合でも、この第2衝撃緩衝部60が折帳Sに面接触することとなり、このときに折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
また、本実施例の羽根車441を有する排紙装置70では、衝撃緩衝部451は、羽根43の先端湾曲部58において幅方向における中央に位置する平坦部61と、幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部63とを有する。従って、衝撃緩衝部451を第1衝撃緩衝部59と共に羽根43の先端湾曲部58において幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部63により構成することで、第1衝撃緩衝部59と共にこの第3衝撃緩衝部63が折帳Sに面接触することとなり、このときに折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃をより確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることをより確実に防止することができる。
また、本実施例の羽根車441を有する排紙装置70では、衝撃緩衝部451は、羽根43の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部64を有する。従って、衝撃緩衝部451を長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部64により構成することで、羽根本体47に折帳Sが保持された際に、この1組の羽根本体47をなす4本の羽根43のうちの隣り合う羽根43の間にこの折帳Sが湾曲するようにして入り込んだ場合でも、この第4衝撃緩衝部64が折帳Sに面接触することとなり、このときに折帳Sが受ける単位面積あたりの接触圧が低下するため、折帳Sは部分的な面圧の上昇が抑制され、羽根43に折帳Sを受け取る際の衝撃を確実に緩和するので、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることを確実に防止することができる。
なお、以上の説明では、衝撃緩衝部451は、外面部57と先端湾曲部58とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部60、羽根43の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部64を有するものとして説明したが、折機14による折帳の繰り出し速度が極端に速くなければ設けなくとも良い。また、第1衝撃緩衝部59と第3衝撃緩衝部63は、どちらか一方を備えるだけでも、折帳Sと羽根43との接触圧が局所的に大きくなることを防止するという効果を得ることができる。
また、以上の説明では、搬送装置は、ベルト上に折帳Sを載置して搬送する排紙コンベア42であるものとして説明したが、これに代えて、環状のチェーンと、このチェーンに設けられる複数のグリップにより構成されるチェーングリッパーを用いても良い。この場合、折帳Sはグリップにより狭持されると共にチェーンが駆動することで搬送される。
本発明に係る排紙装置及び輪転印刷機は、羽根の接触による折帳の汚れを軽減するものであり、いずれの輪転印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図である。 本発明の実施例1に係る排紙装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略図である。 本発明の実施例1に係る排紙装置及折機を表す概略図である。 本発明の実施例1に係る排紙装置が適用された新聞用オフセット輪転印刷機の折機の要部を表す概略図である。 本発明の実施例1に係る羽根車を表す概略平面図である。 本発明の実施例2に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図である。 本発明の実施例3に係る羽根車における羽根の先端部を表す側面図である。 本発明の実施例4に係る羽根車における羽根の先端部を内面部側から見た正面図である。 図8におけるA矢視図である。 図8におけるB矢視図である。 本発明の実施例4に係る羽根車の羽根本体が折帳を保持した際の羽根車を表す部分平面図である。
符号の説明
10 新聞用オフセット輪転印刷機(輪転印刷機)
11 給紙装置
12 印刷ユニット
13 ターンバー装置
14 折機
41、241、341、441 羽根車(排紙羽根車)
42 排紙コンベア(搬送装置)
43 羽根
44 羽根車胴
45 回転軸
46 ホイル
47 羽根本体
48 基端部
49 先端部
51、251、351、451 衝撃緩衝部(衝撃緩衝手段)
52 板ばね
53 内面部
54 凹部
55 弾性部材
56 本体部
57 外面部
58 先端湾曲部
59 第1衝撃緩衝部
60 第2衝撃緩衝部
61 平坦部
63 第3衝撃緩衝部
64 第4衝撃緩衝部
70 排紙装置
W ウェブ
S 折帳

Claims (9)

  1. 複数の羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられ、折機により形成された折帳を回転しながら前記羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置において、前記羽根に前記折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を備えることを特徴とする、
    排紙装置。
  2. 前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部に設けられる板ばねであることを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  3. 前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部に設けられる弾性部材であることを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  4. 前記衝撃緩衝手段は、全体がたわむことで前記衝撃を緩和する前記羽根の本体部であることを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  5. 前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端部において回転方向の前方側に位置する外面部と、前記羽根の先端部において回転方向の後方側に位置する内面部と、前記羽根の厚さ方向に対して前記外面部と前記内面部との間に位置する先端湾曲部と、前記内面部と前記先端湾曲部とを滑らかに連続させる第1衝撃緩衝部とを有することを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  6. 前記衝撃緩衝手段は、前記外面部と前記先端湾曲部とを滑らかに連続させる第2衝撃緩衝部を有することを特徴とする、
    請求項5に記載の排紙装置。
  7. 前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の先端において幅方向における中央に位置する平坦部と、前記羽根の先端において幅方向における両端を湾曲させた第3衝撃緩衝部とを有することを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  8. 前記衝撃緩衝手段は、前記羽根の長手方向に沿った角部を湾曲させた第4衝撃緩衝部を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の排紙装置。
  9. 巻取紙からウェブを供給する給紙装置と、該給紙装置から繰り出されたウェブに印刷を行う印刷ユニットと、該印刷ユニットにより印刷が施されたウェブを複数重ねて裁断して折り曲げることで折帳を形成する折機と、該折機により形成された前記折帳を回転しながら羽根により順次受け取り、該折帳を搬送装置に順次排紙する排紙羽根車を有する排紙装置を備えた輪転印刷機において、前記排紙羽根車は、複数の前記羽根が幅方向に所定間隔で設けられた羽根本体を有し、該羽根本体が羽根車胴の外周部に周方向に複数等間隔で設けられると共に前記羽根に設けられ前記折帳を受け取る際の衝撃を緩和する衝撃緩衝手段を有することを特徴とする、
    輪転印刷機。
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