JP5787836B2 - ウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法 - Google Patents

ウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法 Download PDF

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Description

本発明は、裁断されて複数重ねられたウェブを折胴から突出する折ブレードにより折り畳んで折帖を形成するウェブ折り畳み装置、このウェブ折り畳み装置が適用される印刷機、折帖の製作方法に関するものである。
例えば、新聞用オフセット輪転印刷機は、複数の給紙ユニットを有する給紙装置と、複数の印刷ユニットを有する印刷装置と、ウェブパス装置と、複数の折ユニットを有する折機と、排紙装置とから構成されている。従って、給紙装置から各印刷ユニットにウェブが供給されると、各ウェブに対して各印刷ユニットにより印刷が施され、ウェブパス装置で多数のウェブの走行ルートが変更されてから所定の順番に重ね合わされた後、折機にて、ウェブが縦折りされてから所定の長さで横裁断され、横折りされることで折帖が形成され、印刷物(新聞)として排紙される。
このように構成された新聞用オフセット輪転印刷機の折機は、縦折りを行う三角板の下方に鋸胴と折胴が対向して配設され、折胴の下方に一対の折込ローラが設けられて構成されている。鋸胴は、外周部に鋸刃が設けられる一方、折胴は、外周部に折ブレードが設けられている。従って、重ね合わせられた複数のウェブは、三角板により縦折りされた後、複数のローラにより鋸胴と折胴の間に送られ、まず、所定の位置(長さ)で鋸刃により横裁断され、次に、回動しながら先端部が折胴の周面から突出する折ブレードにより送り方向の中間位置で折胴の周面から引き剥がされ、一対の折込ローラにより挟持されることで折帖となる。なお、このような従来の新聞用オフセット輪転印刷機の折機としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
ところで、上述した新聞用オフセット輪転印刷機の折機では、折胴の回転に対して折ブレードが逆方向に回転しながら突出し、ブレード先端がウェブの中間部を押圧して外方に突出することで、このウェブを折胴の周面から引き剥がしている。このとき、折胴の外周面とウェブとの間の空間部が形成されることから、ウェブがこの空間部にずれてしわが発生しやすいという問題がある。
この問題を解消する技術として、例えば、下記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載された輪転機の折畳装置は、折胴の回転方向の後方を向いた折ブレードの側面に突起部を設けたものである。
特開2008−019090号公報 実開平02−079364号公報
上述した従来の輪転機の折畳装置では、折ブレードの側面に突起部を設けることで、ウェブにおけるしわの発生を防止している。ところが、印刷物としての新聞は、複数重ねられたウェブが縦折りされることで、移送方向における一側部が袋状をなし、他側部がペラ状をなすことから、袋側とペラ側とでその剛性が相違する。そのため、折ブレードの側面に突起部を設けただけでは、特に、印刷物(新聞)の袋側で適正にしわの発生を防止することが困難となる。
特に、新聞印刷機で、本紙に別セクション紙を挟み込んでから折畳むセクション折りを実行するとき、本紙に対してその内側に位置する別セクション紙の枚数が少ないと、本紙と比較して別セクション紙の剛性は低い。そのため、折ブレードにより本紙及び別セクション紙を折胴の表面から引きはがして折込ローラに案内するとき、この剛性の違いから本紙と別セクション紙は挙動が異なり、別セクション紙が折胴の外周面と本紙との間の空間部にずれてしわが発生しやすくなる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ウェブの形状に拘わらず適正にしわの発生を抑制可能なウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のウェブ折り畳み装置は、縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなすウェブを保持して回転可能な折胴と、前記折胴に協働して前記ウェブを所定の長さに裁断する鋸胴と、前記折胴と反対方向に回転可能となるように前記折胴の外周部に設けられて前記折胴の外周面から突出することで前記鋸胴により裁断された前記ウェブを前記折胴の周面から引き剥がす折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを挟持して折帖を形成する一対の折込ローラと、前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側に設けられると共に平面部から第1突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第1前方押圧部と、前記折ブレードにおける前記ウェブの他側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側に設けられると共に平面部から前記第1突出量より小さい第2突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第2前方押圧部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、縦折りされて折胴に保持されたウェブは、所定の位置で鋸胴により横裁断された後、折胴の回転方向と逆方向に回転する折ブレードが折胴の外周面から突出し、この折ブレードの先端部がウェブの内面に接触して折胴から外方に引き剥がす。このとき、折胴及び折ブレードの回転に伴って、折ブレードの第1前方押圧部がウェブの袋側の内面を押圧しながら支持し、第2前方押圧部がウェブの袋側以外の内面を押圧しながら支持するため、ウェブが折ブレードと折込ローラとの間の空間部にずれることはなく、ウェブにおけるしわの発生を防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、突出量が大きい第1前方押圧部は、適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部における前記折ブレードの先端側への突出量が、前記第2前方押圧部における前記折ブレードの先端側への突出量より大きく設定されることを特徴としている。
従って、折ブレードの先端部がウェブの内面に接触して折胴から外方に引き剥がすとき、折ブレードの第1前方押圧部が長く形成されていることから、この第1前方押圧部により長時間にわたってウェブの袋側の内面が支持されることとなり、ウェブの袋側におけるしわの発生を適正に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記折ブレードは、回転方向の後方側に前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する後方押圧部が設けられ、前記第1前方押圧部における前記折ブレードの平面部からの突出量が、前記後方押圧部における前記折ブレードの平面部からの突出量より大きく設定されることを特徴としている。
従って、折ブレードの先端部がウェブの内面に接触して折胴から外方に引き剥がした後、折ブレードの後方押圧部がウェブの袋側の内面を押圧しながら支持するため、ウェブは、その形状に拘わらず折ブレードと折込ローラとの間の空間部にずれることはなく、しわの発生を適正に防止することができる。特にセクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記折込ローラは、外周面に前記折ブレードの前記1前方押圧部に対向して切欠部が設けられることを特徴としている。
従って、第1前方押圧部がウェブの袋側を押圧しながら支持するとき、ウェブが切欠部内に入り込むことから、剛性が高いウェブの袋側におけるしわの発生を効果的に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部は、回転軌跡の一部が前記切欠部内に位置することを特徴としている。
従って、第1前方押圧部の一部が切欠部内に入り込んでウェブを支持することから、剛性が高いウェブの袋側におけるしわの発生を適正に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記折ブレードは、前記折胴の軸心方向に沿う取付部と、該取付部の先端部に前記折胴の軸心方向に沿って所定間隔で設けられる複数の本体部とからなる櫛刃形状をなし、前記前方押圧部の幅が、前記本体部の幅より小さく設定されることを特徴としている。
従って、折ブレードを櫛刃形状とし、前方押圧部の幅を本体部の幅より小さく設定することから、折ブレードの大型化及び重量化を防止する一方で、ウェブにおけるしわの発生を適正に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部は、前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側の端面に一致して設けられることを特徴としている。
従って、第1前方押圧部を折ブレードにおけるウェブの一側部側の端面に一致して設けることから、第1前方押圧部によりウェブの袋側を適正に支持することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部は、外側に突出する円弧形状をなすことを特徴としている。
従って、第1前方押圧部が円弧形状をなすことから、ウェブの内面に損傷を与えることなく、しわの発生を防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部は、前記折ブレードの取付部側が外側に突出する円弧形状をなし、先端部側が内側に凹む円弧形状をなすことを特徴としている。
従って、第1前方押圧部を最適形状とすることで、ウェブの内面に損傷を与えることなく、しわの発生を適正に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記折込ローラは、前記第3切欠部がカラー形状をなすことを特徴としている。
従って、折込ローラにおける第3切欠部の位相を調整することができ、好適にしわの発生を防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記一対の折込ローラにおける軸方向の一端部側の外周面に第1切欠部が設けられ、他端部側の外周面に第2切欠部が設けられ、前記第1切欠部及び第2切欠部は、第1湾曲部及び第2湾曲部を有することを特徴としている。
従って、ウェブが折胴から折込ローラに受け渡されて折帖が形成されるとき、折込ローラに形成された第1切欠部及び第2切欠部により折帖の後端部のばたつきを抑制することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置では、前記第1前方押圧部は、前記折ブレードに対して着脱自在に設けられることを特徴としている。
従って、ウェブの折りの形式に応じて第1前方押圧部を交換することで、複数種類の折りの形式対応することができ、好適にしわの発生を防止することができる。
また、本発明の印刷機は、巻取紙からウェブを供給する複数の給紙ユニットを有する給紙装置と、前記各給紙ユニットから供給された前記ウェブにそれぞれ印刷を行う複数の印刷ユニットを有する印刷装置と、印刷済の複数の前記ウェブを重ねてから縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす前記ウェブを保持して回転可能な折胴と、前記折胴に協働して前記ウェブを所定の長さに裁断する鋸胴と、前記折胴と反対方向に回転可能となるように前記折胴の外周部に設けられて前記折胴の外周面から突出することで前記鋸胴により裁断された前記ウェブを前記折胴の周面から引き剥がす折ブレードと、前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを挟持して横折りすることで折帖を形成する一対の折込ローラと、前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側に設けられると共に平面部から第1突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第1前方押圧部と、前記折ブレードにおける前記ウェブの他側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側に設けられると共に平面部から前記第1突出量より小さい第2突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第2前方押圧部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、縦折りされて折胴に保持された印刷済のウェブは、所定の位置で鋸胴により横裁断された後、折胴の回転方向と逆方向に回転する折ブレードが折胴の外周面から突出し、この折ブレードの先端部がウェブの内面に接触して折胴から外方に引き剥がす。このとき、折胴及び折ブレードの回転に伴って、折ブレードの第1前方押圧部がウェブの袋側の内面を押圧しながら支持し、第2前方押圧部がウェブの袋側以外の内面を押圧しながら支持するため、ウェブが折ブレードと折込ローラとの間の空間部にずれることはなく、ウェブにおけるしわの発生を防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、突出量が大きい第1前方押圧部は、この剛性が高いウェブの袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
また、本発明の折帖の製作方法は、印刷済のウェブを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第1縦折り状ウェブを形成する工程と、印刷済のウェブを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第2縦折り状ウェブを形成する工程と、回転可能な折胴の周面に前記第1縦折り状ウェブと前記第2縦折り状ウェブを重ねて縦折り状ウェブ束を形成する工程と、前記縦折り状ウェブ束を所定の長さに裁断して縦折り状シート束を形成する工程と、折ブレードが前記折胴の外周面から突出することで前記縦折り状シート束を前記折胴の周面から引き剥がす工程と、前記折ブレードが前記縦折り状シート束を前記折胴の周面から引き剥がすときに前方押圧部が前記ペラ状の他端部より前記袋状の一側部をより前記折込ローラ側に押圧する工程と、前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記縦折り状シート束を一対の折込ローラにより挟持して横折りすることで折帖を形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、ウェブをセクション折りする場合であっても、適正にしわの発生を抑制することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
本発明のウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法によれば、折機を構成する折胴に外周面から突出することでウェブを折胴の周面から引き剥がす折ブレードを設け、ウェブの袋側で折ブレードにおける回転方向の前方側にウェブを折込ローラ側に押圧する第1前方押圧部を設けるので、剛性が高いウェブの袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、ウェブの袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図である。 図2は、実施例1に係るウェブ折り畳み装置における折ブレードとウェブと折込ローラとの関係を表す概略図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、図2のIV−IV断面図である。 図5は、折込ローラの斜視図である。 図6は、実施例1のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。 図7は、実施例1のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。 図8は、実施例1のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。 図9は、実施例1の新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図10は、実施例1のウェブ折り畳み装置を表す概略図である。 図11は、実施例1のウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図である。 図12は、本発明の実施例2に係るウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図である。 図13は、実施例2のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。 図14は、実施例2のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。 図15は、実施例2のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るウェブ折り畳み装置、印刷機、折帖の製作方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係るウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図、図2は、実施例1に係るウェブ折り畳み装置における折ブレードとウェブと折込ローラとの関係を表す概略図、図3は、図2のIII−III断面図、図4は、図2のIV−IV断面図、図5は、折込ローラの斜視図、図6から図8は、実施例1のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図、図9は、実施例1の新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図、図10は、実施例1のウェブ折り畳み装置を表す概略図、図11は、実施例1のウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図である。
実施例1の印刷機は、図9に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機であって、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとから構成されている。給紙装置Rは、複数(実施例1では、7台)の給紙ユニットR1〜R7を有し、インフィード装置Iは、複数(実施例1では、7台)のインフィードユニットI1〜I7を有し、印刷装置Uは、複数(実施例1では、6台)の印刷ユニットU1〜U6を有し、ウェブパス装置Dは、複数(実施例1では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有し、折機Fは、複数(実施例1では、2個)の折ユニットF1,F2を有している。
この場合、印刷ユニットU1〜U6を6台として説明したが、各印刷ユニットU1〜U6は、4色刷りが可能であると共に、上下に分割して12台の2色刷りが可能な印刷ユニットU11,U12,U21・・・U61,U62として用いることができる。
また、2つの折ユニットF1,F2を上下に並べて記載したが、実際には、紙面に直交する方向に並んで配置される操作側折ユニットF1と駆動側折ユニットF2となっている。更に、印刷装置Uを2つの部分から記載したが、機能上2つに分けて記載しただけであり、実際には、1つの装置となっている。
そして、実施例1の新聞用オフセット輪転印刷機では、図示しない建屋の1階の床面上に給紙ユニットR1〜R7が設置され、2階にインフィードユニットI1〜I7が設置され、2階及び3階に印刷ユニットU1〜U6が設置され、3階から5階にウェブパス装置Dが設置され、また、2階、3階に折機Fが設置されている。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1〜R7は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アーム11を有し、この保持アーム11を回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。また、この各給紙ユニットR1〜R7には、図示しない紙継装置が設けられており、給紙位置で繰り出されている巻取紙が残り少なくなると、この紙継装置により給紙位置にある巻取紙に対して、待機位置にある巻取紙を紙継することができる。
インフィード装置Iにおいて、インフィードユニットI1〜I7は、ほぼ同様の構成をなし、印刷装置Uの各印刷ユニットU1〜U6に送り込むウェブWのテンションを調整することで、印刷装置Uを走行するウェブWのテンションを適正値に安定して維持するようにしている。例えば、各インフィードユニットI1〜I7は、インフィードローラ、紙押えゴムローラ、ダンサローラ、ガイドローラなどを有している。そして、ダンサローラをウェブWの張り方向に付勢することでウェブWのテンションを適正し、このダンサローラの揺動に応じてインフィードローラの周速を変更し、ウェブWの適正なテンションを維持している。
なお、給紙装置Rからインフィード装置IまでのウェブWのテンションは、給紙ユニットR1〜R7に設けられた図示しないブレーキ装置により行っており、給紙装置Rに設けられたテンション検出ローラ(図示略)の検出結果に基づいて、このブレーキ装置を制御している。また、印刷装置Uの下流側には、駆動源により駆動回転可能なドラグローラ12が設けられており、このドラグローラ12の周速やダンサローラの付勢力を制御することで、ウェブWのテンションを調整している。
印刷装置Uにおいて、印刷ユニットU1〜U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。但し、各印刷ユニットU1〜U6は、上下に分割することで、両面2色印刷を行うことができる印刷ユニットU11〜U62とすることができる。各印刷ユニットU11〜U62は、ほぼ同様の構成をなし、後述するが、インキ供給装置、版胴、ブランケット胴などを有している。実施例1では、各印刷ユニットU1〜U6にて、版胴の周長(直径)とブランケット胴の周長(直径)がほぼ同径に設定されている。また、版胴の周面には、周方向(ウェブWの天地長さ方向)に沿って1つで、且つ、軸方向(ウェブWの幅方向)に沿って4つの刷版が着脱自在となっている。もちろん、版胴の周長とブランケット胴の周長がほぼ1対1の関係ではなく、ブランケット胴の周長が版胴の周長のほぼ2倍であってもよい。
なお、実施例1では、印刷ユニットU1〜U6を、全て多色刷印刷ユニットにより構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、両面2色刷印刷ユニット、両面単色刷印刷ユニット、一面4色または単色刷印刷ユニットなど、印刷物に応じて適宜各種ユニットを組み合わせて使用すればよい。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1〜U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4〜U6に対して設けられている。各ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦(ウェブWの天地長手方向、ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における搬送位置を調整するコンペンセータなどを有している。
従って、各印刷ユニットU1〜U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4〜U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設されている。従って、ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。この場合、折機Fでは、折ユニットF1,F2が各ウェブパスユニットD1,D2からのウェブW1,W2を処理するだけでなく、各折ユニットF1,F2の一方がまとめて処理することもできる。
従って、実施例1の新聞用オフセット輪転印刷機では、給紙装置Rの各給紙ユニットR1〜R7からそれぞれ供給された各ウェブWは、インフィード装置Iの各インフィードユニットI1〜I7によりテンションが調整され、印刷装置Uの各印刷ユニットU1〜U6に供給される。この印刷装置Uにおける各印刷ユニットU1〜U6にて、各ウェブWの両面に印刷が施される。そして、各印刷ユニットU1〜U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4〜U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
その後、折機Fでは、ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。
ここで、ウェブ折り畳み装置としての折機Fの折ユニットF1(F2)について詳細に説明する。折機Fの折ユニットF1において、図10に示すように、最上部に、上述したウェブパスユニットD1で所定の順番に重ねられたウェブWを下方に搬入するドラグローラ21が設けられると共に、ウェブWを縦折りする三角板22が設けられている。三角板22の下方に、ウェブWを保持して搬送する折胴23と、縦折りされたウェブWを横裁断する鋸胴24が対向して配設されている。そして、三角板22と折胴23及び鋸胴24との間に、一対のリードインローラ25、一対のニッピングローラ26、ガイドローラ27、一対のニッピングローラ28が設けられている。
折胴23は、図11に示すように、その周面に180度対向して針装置29が設けられている。この各針装置29は、ほぼ同様の構成をなし、折胴23の軸方向に沿って設けられた針軸30と、基端部がこの針軸30に固定される針アーム31と、この針アーム31の先端部に固定された針32とを有している。この針装置29は、折胴23の回転に連動して作動するものであり、折胴23における所定の回転位置で、針アーム31を介して針32を外方に突出し、ウェブWの走行方向における先端部を保持することができ、折胴23における所定の位置で、針アーム31を介して針32を戻し、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。
また、折胴23は、その周面に180度対向して針装置29とほぼ同じ位置に鋸刃受33が設けられており、この鋸刃受33は、一般に、ゴム等の弾性体により構成されている。一方、鋸胴24は、その周面に180度対向して鋸刃34が鋸台35に支持されて設けられている。この場合、折胴23と鋸胴24は、同じ周速で同期回転することで、一定周期で鋸刃34と鋸刃受33が互いに対向するように、その回転位相が一致されている。そのため、折胴23と鋸胴24が同期回転し、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致するときに、この鋸刃34によりウェブWを横裁断することができる。
更に、折胴23は、その周面に180度対向して折ブレード36が折軸37に支持されて設けられており、折ブレード36は、針装置29とほぼ90度位相がずれて位置している。この折ブレード36は、後述するが、櫛刃形状をなすように構成され、先端部がガイドプレート38から外方に突出可能となっている。そして、折ブレード36は、折軸37により折胴23と同期して逆方向に回転可能であり、所定の位置で、折ブレード36の先端部が折胴23(ガイドプレート38)の周面から外方に突出することで、鋸刃34により裁断されたウェブWを折胴23の周面から引き剥がすことができる。
なお、折胴23は、2つの針装置29、鋸刃受33、折ブレード36を有し、鋸胴24は、2つの鋸刃34を有しているが、折胴23及び鋸胴24の外径に応じて、それぞれ1つまたは3つ以上設けていてもよいものである。
折胴23は、下方に一対の折込ローラ39a,39bが折胴23と同期回転可能に設けられており、折胴23の下方で各折込ローラ39a,39bの両側に一対の紙ガイド40が設けられている。この一対の折込ローラ39a,39bは、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを挟持することで横折し、折帖Sを形成することができる。このとき、一対の紙ガイド40は、折帖S(ウェブW)をガイドする。
折込ローラ39a,39bは、図10に示すように、下方に羽根車41が設けられると共に、この羽根車41の下方に排紙コンベア42が設けられている。羽根車41は、周方向に複数の羽根43を有しており、折込ローラ39a,39bに同期して回転することで、一対の折込ローラ39a,39bにより形成された折帖Sを各羽根43により順次受取って排紙コンベア42上に受け渡すことができる。
従って、図10及び図11に示すように、折ユニットF1に搬送されたウェブWは、ドラグローラ21により搬送され、三角板22により縦折りが施された後、リードインローラ25、ニッピングローラ26、ガイドローラ27、ニッピングローラ28により折胴23に送られる。
縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、折胴23における所定の位置で、針装置29が作動して針32を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴23が回転し続けると、ウェブWは折胴23の周面に巻き付けられて保持される。そして、折胴23における所定の位置で、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致すると、この鋸刃34によりウェブWが横裁断される。続いて、針装置29が作動して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると同時に、折ブレード36が回動して先端部が折胴23の周面から外方に突出し、ウェブWを折胴23の周面から引き剥がす。
すると、折胴23の周面から突出したウェブWは、長手方向における中間部が折られ、一対の折込ローラ39a,39bにより挟持されることで、横折されて折帖Sが形成される。そして、この折込ローラ39a,39bにより形成された折帖Sは、羽根車41の各羽根43により順次受取られ、排紙コンベア42上に受け渡されて排紙される。
この場合、折機F(折ユニットF1,F2)は、セクション折りが可能となっている。本実施例のセクション折りによる折帖の製作方法は、印刷済のウェブWを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第1縦折り状ウェブWを形成する工程と、印刷済のウェブWを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第2縦折り状ウェブWaを形成する工程と、回転可能な折胴23の周面に第1縦折り状ウェブWと第2縦折り状ウェブWaを重ねて縦折り状ウェブ束を形成する工程と、縦折り状ウェブ束を所定の長さに裁断して縦折り状シート束を形成する工程と、折ブレード36が折胴23の外周面から突出することで縦折り状シート束を折胴23の周面から引き剥がす工程と、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされた縦折り状シート束を一対の折込ローラ39a,39bにより挟持して横折りすることで折帖Sを形成する工程とから構成されている。
ここで、折ブレード36について詳細に説明する。この折ブレード36は、図1から図4に示すように、折胴23(折軸37)の軸心方向に沿う取付部51と、この取付部51の先端部に折胴23(折軸37)の軸心方向に沿って所定間隔で設けられる複数の本体部52とからなる櫛刃形状をなしている。この場合、各本体部52は、ほぼ同様の幅を有し、ほぼ均等間隔で設けられているが、異なる幅としたり、不等間隔に設けたりしてもよい。そして、折ブレード36は、取付部51に複数の第1取付孔53が形成されており、取付部51が折軸37に形成された挿入溝37aに装着された状態で、複数の取付ボルト54が各第1取付孔53を貫通し、折軸37に螺合することで、折ブレード36が折軸37に固定される。
また、折ブレード36は、ウェブWの一側部側で、且つ、折ブレード36の回転方向の前方側に設けられると共に平面部から第1突出量T1が設定されて折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第1前方押圧部61と、平面部から第1突出量T1より小さい第2突出量T2が設定されて折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第2前方押圧部61を有している。
詳細に説明すると、折ブレード36は、本体部52における両側の平面部52a,52bに、折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a,39b側に押圧する押圧部61,62,63が設けられている。第1前方押圧部61は、折ブレード36における幅方向(折軸37の軸心方向)の一方側、つまり、ウェブWの袋側の一側部側の1つの本体部52で、且つ、折ブレード36における回転方向の前方側の平面部52aに設けられている。第2前方押圧部62は、折ブレード36における幅方向(折軸37の軸心方向)の一方側、つまり、ウェブWの袋側の一側部側の1つの本体部52以外の複数の本体部52で、且つ、折ブレード36における回転方向の前方側の平面部52aに設けられている。後方押圧部63は、折ブレード36における回転方向の後方側の全ての平面部52bに設けられている。
各押圧部61,62,63は、取付孔61a,62a,63aが形成されており、折ブレード36の本体部52における各平面部52a,52bに密着し、取付ボルト64が各取付孔61a,62a,63a及び折ブレード36の第2取付孔55を貫通し、ナット65に螺合することで、折ブレード36に固定される。この場合、前方押圧部61,62と後方押圧部63が折ブレード36の各本体部52を挟んだ状態で固定され、取付ボルト64及びナット65を弛緩することで着脱自在となっている。
各押圧部61,62,63は、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a,39b側に押圧する押圧面61b,62b,63bが形成されている。即ち、各押圧部61,62,63は、その厚さが折ブレード36の取付部51側が厚く、本体部52の先端側にいくにしたがって薄くなる略三角断面形状をなし、各押圧面61b,62b,63bは、その表面部に形成されており、折ブレード36の取付部51側が外側に突出する円弧形状をなし、本体部52の先端側が内側に凹む円弧形状をなしている。
そして、この第1前方押圧部61の押圧面61bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量T1が、各第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量T2より大きく設定されている。また、第1前方押圧部61の押圧面61bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量T1が、各後方押圧部63の押圧面63bにおける折ブレード36の平面部52bからの突出量T3より大きく設定されている。なお、第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量T2と、後方押圧部63の押圧面63bにおける折ブレード36の平面部52bからの突出量T3とは、ほぼ同じに設定されている。
また、第1前方押圧部61の押圧面61bにおける折ブレード36の先端側への突出量L1が、各第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の先端側への突出量L2より大きく設定されている。また、第1前方押圧部61の押圧面61bにおける折ブレード36の先端側への突出量L1が、各後方押圧部63の押圧面63bにおける折ブレード36の先端側への突出量L3より大きく設定されている。なお、第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の先端側への突出量L2と、後方押圧部63の押圧面63bにおける折ブレード36の先端側への突出量L3とは、ほぼ同じに設定されている。
更に、各前方押圧部61,62の幅W1,W2は、折ブレード36における各本体部52の幅Wより小さく設定されている。そして、第2前方押圧部62は、本体部52における幅方向の中間部に固定される一方、第1前方押圧部61は、本体部52における折ブレード36における幅方向の一方側、つまり、ウェブWの袋側の一側部側の端面に一致して固定されている。なお、図示しないが、後方押圧部63の幅は、第2前方押圧部62の幅W2とほぼ同じに設定され、本体部52における幅方向の中間部に固定されている。
折胴23の回転方向の上流側に位置する折込ローラ39aは、外周面に折ブレード36に固定された第1前方押圧部61に対向して切欠部71が設けられている。即ち、一対の折込ローラ39a,39bは、図5に示すように、軸方向における一端側の外周面に折胴23の外周面との距離を大きくすることで、折帖Sの移送方向の後端部のばたつきを抑制する第1切欠部72a,72bが形成されると共に、他端側の外周面に第2切欠部73a,73bが形成されている。この場合、折込ローラ39a,39bは、折帖Sの袋側に第1切欠部72a,72bが位置し、折帖Sのペラ側に第2切欠部73a,73bが位置する。この各切欠部72a,72b,73a,73bは、外周面における周方向の一部を削除して平坦面を形成した形状となっている。また、折込ローラ39a,39bは、折帖Sの袋側に位置する第1切欠部72a,72bに、折込ローラ39a,39bの外周面より径方向の中心側に位置して外側に湾曲する第1湾曲部74a,74bが形成される一方、折帖Sのペラ側に位置する第2切欠部73a,73bに、折込ローラ39a,39bの外周面より径方向の中心側に位置して外側に湾曲する第2湾曲部75a,75bが形成されている。そして、一方の折込ローラ39aは、軸方向における一端側、つまり、折帖Sの袋側の外周面における周方向の一部を削除して第3切欠部71が設けられている。この第3切欠部71は、第1切欠部72aより折込ローラ39aの回転方向の下流側に連続して形成されており、周方向に同じ深さを有している。
そして、第1切欠部72a及び第3切欠部71の幅W11は、折ブレード36における第1前方押圧部61の幅W1より大きく、本体部52の幅Wとほぼ同様に設定されている。第1切欠部72aは、折込ローラ39aにおける角度θ1の領域に形成され、第3切欠部71は、折込ローラ39aにおける角度θ3の領域に形成されており、この第3切欠部71の角度θ3は、折ブレード36の第1前方押圧部61が折込ローラ39aに対向する領域となっている。
なお、一対の折込ローラ39a,39bは、軸方向における一端部と他端部がカラー形状となっている。即ち、一対の折込ローラ39a,39bは、軸方向における一端部と他端部に対して底付の円筒形状をなすカラー76a,76b,77a,77bが周方向に回転可能で、且つ、軸方向に移動不能に設けられている。このカラー76a,76bは、外周部に第1切欠部72a,72bと第1湾曲部74a,74bが形成され、カラー77a,77bは、外周部に第2切欠部73a,73bと第2湾曲部75a,75bが形成されている。また、カラー76aに第3切欠部71が形成されている。従って、折込ローラ39a,39bは、カラー76a,76b,77a,77bを回動することで、第1切欠部72a,72b及び第1湾曲部74a,74bの位置、第2切欠部73a,73b及び第2湾曲部75a,75bの位置、第3切欠部71の位置を調整可能となっている。
ここで、折ブレード36の作用について説明する。なお、ここで、折ブレード36は、回転方向の前方側に2種類の第1前方押圧部61と第2前方押圧部62が設けられているが、この形態は、折機F(折ユニットF1,F2)がセクション折りするときに有効的である。即ち、本実施例のセクション折りによる折帖の製作方法は、折ブレード36が縦折り状シート束を折胴23の周面から引き剥がすときに、第2前方押圧部62がペラ状の他端部を折込ローラ39a側に押圧する量より第1前方押圧部61が袋状の一側部を折込ローラ39a側に押圧する量を大きくする工程を有している。
図1及び図11に示すように、複数重ねられて縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、針装置29がウェブWの先端部を保持し、鋸刃34がウェブWを横裁断する。このとき、針装置29によるウェブWの保持が解除された後、折胴23の回転方向(図1にて、反時計周り方向)と逆方向(図1にて、時計周り方向)に回転する折ブレード36の先端部が、折胴23の周面から外方に突出しはじめ、折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23の外方に引き剥がす。
このとき、折ブレード36は、先端がウェブWにおける長手方向の中間位置を下方、つまり、一対の折込ローラ39a,39bの間に突き出して横折り作業を開始する。そして、折胴23及び折ブレード36が更に回転すると、図6に示すように、第1前方押圧部61の押圧面61b及び第2前方押圧部62の押圧面62b(図4参照)が、ウェブWにおける長手方向の中間位置、つまり、折ブレード36の先端が突き出した位置より後端側の内面を押圧しながら支持する。
即ち、図7に示すように、この第1前方押圧部61の押圧面61b及び第2前方押圧部62の押圧面62bによるウェブWの内面の支持により、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生が防止される。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙の袋側は、別セクション紙のペラ側に比べて剛性が高いことから、第1前方押圧部61の押圧面61bは、第2前方押圧部62の押圧面62bに対して、その厚さと長さより大きく設定されており、剛性が高いウェブWの袋側を適正に折込ローラ39aの周面側に押圧して支持することで、折ブレード36側の空間部へのウェブWのずれが抑制され、ウェブWにおけるしわの発生が防止される。更に、第1前方押圧部61に対向して折込ローラ39aの周面に第3切欠部71が設けられていることから、第1前方押圧部61の押圧面61bに押圧されたウェブWの袋側の端部の一部が、この第3切欠部71内に入り込み、ウェブWのずれ抑制に寄与される。
その後、折胴23及び折ブレード36が更に回転すると、図8に示すように、折ブレード36の先端部がウェブWを更に突き出し、一対の折込ローラ39a,39bは、折胴23の周面から突出したウェブWの中間部を挟持する。そして、ウェブWは、折胴23及び折ブレード36から離脱し、一対の折込ローラ39a,39bにより挟持されながら織り込まれることで、横折りが完了して折帖Sが形成される。
一方、折ブレード36は、折胴23及び自身の回転に伴って先端がウェブWから離れ、鉛直位置を過ぎると、この折ブレード36は折胴23内に収納されていく。このとき、後方押圧部63の押圧面63bが、ウェブWにおける長手方向の中間位置、つまり、折ブレード36の先端が突き出した位置より前端側の内面を押圧しながら支持する。即ち、この後方押圧部63の押圧面63bによるウェブWの内面の支持により、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39bとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生が防止される。
このように実施例1のウェブ折り畳み装置にあっては、複数重ねられて縦折りされたウェブWを保持して回転可能な折胴23と、折胴23に協働してウェブWを所定の長さに裁断する鋸胴24と、折胴23に設けられて反対方向に回転可能であって折胴23の外周面から突出してウェブWを折胴23の周面から引き剥がす折ブレード36と、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを挟持して折帖Sを形成する一対の折込ローラ39a,39bとを備え、折ブレード36は、ウェブWの袋側に対応する回転方向の前方側にウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第1前方押圧部61と、ウェブWの袋側に対応しない回転方向の前方側にウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第2前方押圧部62を有し、第1前方押圧部61の突出量を第2前方押圧部62の突出量より大きく設定している。
従って、縦折りされて折胴23に保持されたウェブWは、所定の位置で鋸胴24により横裁断された後、折胴23の回転方向と逆方向に回転する折ブレード36が折胴23の外周面から突出し、この折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23から外方に引き剥がす。このとき、折胴23及び折ブレード36の回転に伴って、折ブレード36の各前方押圧部61,62がウェブWの内面を押圧しながら支持するため、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生を防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙の袋側は、別セクション紙のペラ側に比べて剛性が高いことから、第1前方押圧部61は、適正に折込ローラ39aの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、第1前方押圧部61における折ブレード36の先端側への突出量を第2前方押圧部62における折ブレード36の先端側への突出量より大きく設定している。従って、折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23から外方に引き剥がすとき、折ブレード36の第1前方押圧部61が長時間にわたってウェブWの袋側の内面を支持することとなり、また、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWの袋側におけるしわの発生を適正に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、折ブレード36における回転方向の後方側に折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39b側に押圧する後方押圧部63を設けている。従って、折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23から外方に引き剥がした後、折ブレード36の後方押圧部63がウェブWの袋側の内面を押圧しながら支持するため、ウェブWは、その形状に拘わらず折ブレード36と折込ローラ39bとの間の空間部にずれることはなく、しわの発生を適正に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、折ブレード36の先端部に折胴23の軸心方向に沿って複数の本体部52を所定間隔で形成し、前方押圧部61,62の幅を本体部52の幅より小さく設定している。従って、折ブレード36の大型化及び重量化を防止する一方で、ウェブWにおけるしわの発生を適正に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、第1前方押圧部61を折ブレード36におけるウェブWの袋側の端面に一致して設けている。従って、第1前方押圧部61によりウェブWの袋側を適正に支持することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、折込ローラ39aの外周面に折ブレード36の第1前方押圧部61に対向して第3切欠部71を設けている。従って、第1前方押圧部61がウェブWの袋側を押圧しながら支持するとき、ウェブWが第3切欠部71内に入り込むことから、剛性が高いウェブWの袋側におけるしわの発生を効果的に防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、前方押圧部61,62,63の各押圧面61b,62b,63bを円弧形状としている。従って、前方押圧部61,62,63によりウェブWの内面に損傷を与えることなく、しわの発生を防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、第1前方押圧部61は、折ブレード36の取付部51側が外側に突出する円弧形状をなし、先端部(本体52)側が内側に凹む円弧形状をなしている。従って、第1前方押圧部61を最適形状とすることで、ウェブWの内面に損傷を与えることなく、しわの発生を適正に防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、折込ローラ39aは、第3切欠部71がカラー形状をなしている。 従って、折込ローラ39aにおける第3切欠部71の位相を調整することができ、好適にしわの発生を防止することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、一対の折込ローラ39a,39bにおける軸方向の一端部側の外周面に第1切欠部72a,72bが設けられ、他端部側の外周面に第2切欠部73a,73bが設けられ、第1切欠部72a,72b及び第2切欠部73a,73bに第1湾曲部74a,74b及び第2湾曲部75a,75bが設けられている。従って、ウェブWが折胴23から折込ローラ39a,39bに受け渡されて折帖Sが形成されるとき、折込ローラ39a,39bに形成された第1切欠部72a,72b及び第2切欠部73a,73bにより折帖Sの後端部のばたつきを抑制することができる。
実施例1のウェブ折り畳み装置では、第1前方押圧部61を折ブレード36に対して着脱自在に設けている。従って、ウェブWの折りの形式に応じて第1前方押圧部61を第2前方押圧部62に交換することで、複数種類の折りの形式対応することができ、好適にしわの発生を防止することができる。
また、実施例1の新聞用オフセット輪転印刷機にあっては、給紙装置Rと印刷装置Uと折機Fとを備え、折機として、折胴23と鋸胴24と折ブレード36と一対の折込ローラ39a,39bとを設け、折ブレード36のウェブWの袋側に対応する回転方向の前方側にウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第1前方押圧部61と、ウェブWの袋側に対応しない回転方向の前方側にウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第2前方押圧部62を設け、第1前方押圧部61の突出量を第2前方押圧部62の突出量より大きく設定している。
従って、折機Fにて、折ブレード36の各前方押圧部61,62がウェブWの内面を押圧しながら支持するため、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生を防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、第1前方押圧部61は、適正に折込ローラ39aの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができ、その結果、製品品質を向上することができる。
また、実施例1の新聞(折帖S)の製作方法にあっては、新聞の本紙Wを形成すると共に、別セクション紙Waを形成し、この新聞の本紙Wに別セクション紙Waを重ねた後、裁断して横折りすることで折帖Sを形成するセクション折りを実行する場合、折ブレード36が縦折り状シート束(新聞の本紙W及び別セクション紙Wa)を折胴23の周面から引き剥がすときに、第2前方押圧部62がペラ状の他端部を折込ローラ39a側に押圧する量より、第1前方押圧部61が袋状の一側部を折込ローラ39a側に押圧する量を大きくしている。従って、ウェブWの袋側のしわの発生を効果的に防止することができ、その結果、セクション折りした新聞(折帖S)の品質を向上することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を適正に折込ローラの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
図12は、本発明の実施例2に係るウェブ折り畳み装置の要部を表す概略図、図13から図15は、実施例2のウェブ折り畳み装置の作動を表す概略図である。なお、上述した実施例1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2において、図12から図15に示すように、折ブレード36は、櫛刃形状をなし、本体部52における両側の平面部52a,52bに、折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a,39b側に押圧する押圧部81,62(図2参照),63が設けられている。第1前方押圧部81は、折ブレード36における幅方向の一方側、つまり、ウェブWの袋側の一側部側の1つの本体部52で、且つ、折ブレード36における回転方向の前方側の平面部52aに設けられている。なお、他の押圧部62,63は、実施例1と同様であることから、説明は省略する。
第1前方押圧部81は、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを折込ローラ39a側に押圧する押圧面81bを有している。この押圧面81bは、外側に突出する円弧形状をなしている。そして、第1前方押圧部81の押圧面81bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量が、第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の平面部52aからの突出量より大きく設定されている。また、第1前方押圧部81の押圧面81bにおける折ブレード36の先端側への突出量が、第2前方押圧部62の押圧面62bにおける折ブレード36の先端側への突出量より大きく設定されている。
また、折胴23の回転方向の上流側に位置する折込ローラ39aは、外周面に折ブレード36に固定された第1前方押圧部81に対向して第3切欠部71が設けられている。そして、第1前方押圧部81は、回転軌跡の一部がこの第3切欠部71内に位置している。即ち、折胴23及び折込ローラ39aが回転し、折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23の周面から引き剥がすとき、第1前方押圧部81は、途中、押圧面81bが折込ローラ39aの第3切欠部71内に入り込んでウェブWを支持することとなる。
従って、図12に示すように、複数重ねられて縦折りされると共に横裁断されたウェブWは、折胴23に保持されながら搬送される。そして、折胴23の回転方向と逆方向に回転する折ブレード36の先端部が、折胴23の周面から外方に突出しはじめ、折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23の外方に引き剥がす。このとき、第1前方押圧部81の押圧面81bがウェブWにおける長手方向の中間位置、つまり、折ブレード36の先端が突き出した位置より後端側の内面を押圧しながら支持する。
即ち、図13に示すように、この第1前方押圧部81の押圧面81bによるウェブWの内面の支持により、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生が防止される。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、より突出した第1前方押圧部81の押圧面81bは、適正に折込ローラ39aの外周面側に押圧して支持することで、折ブレード36側の空間部へのウェブWのずれが抑制され、ウェブWにおけるしわの発生が防止される。
そして、折胴23及び折ブレード36が更に回転すると、図14に示すように、第1前方押圧部81の押圧面81bが第3切欠部71内に入り込んでウェブWの袋側の端部を押圧して支持することとなり、第3切欠部71がウェブWのずれ抑制に寄与される。
その後、折胴23及び折ブレード36が更に回転すると、図15に示すように、折ブレード36の先端部がウェブWを更に突き出し、一対の折込ローラ39a,39bは、折胴23の周面から突出したウェブWの中間部を挟持する。そして、ウェブWは、折胴23及び折ブレード36から離脱し、一対の折込ローラ39a,39bにより挟持されながら織り込まれることで、横折りが完了して折帖Sが形成される。
このように実施例2のウェブ折り畳み装置にあっては、折ブレード36におけるウェブWの袋側に対応する回転方向の前方側にウェブWを折込ローラ39a側に押圧する第1前方押圧部81を設ける一方、折込ローラ39aの外周面に折ブレード36の第1前方押圧部81に対向して第3切欠部71を設け、第1前方押圧部81の回転軌跡の一部が第3切欠部71内に位置するようにしている。
従って、折胴23の回転と共に折ブレード36が回転し、この折ブレード36の先端部がウェブWの内面に接触して折胴23から外方に引き剥がすとき、折ブレード36の第1前方押圧部81が第3切欠部71内に入り込んでウェブWの内面を押圧しながら支持するため、ウェブWが折ブレード36と折込ローラ39aとの間の空間部にずれることはなく、ウェブWにおけるしわの発生を防止することができる。特に、セクション折りの場合、剛性の異なる本紙と別セクション紙の挙動不一致を防止するため、別セクション紙のペラ側よりも剛性が高い別セクション紙の袋側を、第1前方押圧部81は、適正に折込ローラ39aの外周面側に押圧して支持することで、折帖の袋側のしわの発生を効果的に防止することができる。
なお、上述した実施例では、折ブレード36の両面に押圧部61,62,63,81を設けたが、回転方向の前方側だけに設けてもよい。
また、上述した実施例では、押圧部61,62,63,81の形状を凹凸した円弧形状としたが、直線形状であってもよい。
また、上述した実施例では、主にセクション折りの場合について説明したが、セクション折りではない折帖にも適用可能である。
R 給紙装置
R1〜R7 給紙ユニット
I インフィード装置
I1〜I7 インフィードユニット
U 印刷装置
U1〜U6,U11〜U62 印刷ユニット
D ウェブパス装置
D1,D2 ウェブパスユニット
F 折機
F1,F2 折ユニット
23 折胴
24 鋸胴
36 折ブレード
37 折軸
39a,39b 折込ローラ
51 取付部
52 本体部
61,81 第1前方押圧部
62 第2前方押圧部
63 後方押圧部
71 第3切欠部(切欠部)
W ウェブ

Claims (14)

  1. 縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなすウェブを保持して回転可能な折胴と、
    前記折胴に協働して前記ウェブを所定の長さに裁断する鋸胴と、
    前記折胴と反対方向に回転可能となるように前記折胴の外周部に設けられて前記折胴の外周面から突出することで前記鋸胴により裁断された前記ウェブを前記折胴の周面から引き剥がす折ブレードと、
    前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを挟持して折帖を形成する一対の折込ローラと、
    前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側の平面部から突出するように第1突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第1前方押圧部と、
    前記折ブレードにおける前記ウェブの他側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側の平面部から突出するように前記第1突出量より小さい第2突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第2前方押圧部と、
    を備えることを特徴とするウェブ折り畳み装置。
  2. 前記第1前方押圧部における前記折ブレードの先端側への突出量が、前記第2前方押圧部における前記折ブレードの先端側への突出量より大きく設定されることを特徴とする請求項1に記載のウェブ折り畳み装置。
  3. 前記折ブレードは、回転方向の後方側に前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する後方押圧部が設けられ、前記第1前方押圧部における前記折ブレードの平面部からの突出量が、前記後方押圧部における前記折ブレードの平面部からの突出量より大きく設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のウェブ折り畳み装置。
  4. 前記折込ローラは、外周面に前記折ブレードの前記第1前方押圧部に対向して第3切欠部が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  5. 前記第1前方押圧部は、回転軌跡の一部が前記第3切欠部内に位置することを特徴とする請求項4に記載のウェブ折り畳み装置。
  6. 前記折ブレードは、前記折胴の軸心方向に沿う取付部と、該取付部の先端部に前記折胴の軸心方向に沿って所定間隔で設けられる複数の本体部とからなる櫛刃形状をなし、前記第1前方押圧部及び前記第2前方押圧部の幅が、前記本体部の幅より小さく設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  7. 前記第1前方押圧部は、前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側の端面に一致して設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  8. 前記第1前方押圧部は、外側に突出する円弧形状をなすことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  9. 前記第1前方押圧部は、前記折ブレードの取付部側が外側に突出する円弧形状をなし、先端部側が内側に凹む円弧形状をなすことを特徴とする請求項8に記載のウェブ折り畳み装置。
  10. 前記第3切欠部は、前記折込ローラにおける軸方向の端部に底付の円筒形状をなすカラーが装着されて構成されることを特徴とする請求項4に記載のウェブ折り畳み装置。
  11. 前記一対の折込ローラにおける軸方向の一端部側の外周面に第1切欠部が設けられ、他端部側の外周面に第2切欠部が設けられ、前記第1切欠部及び第2切欠部は、第1湾曲部及び第2湾曲部を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  12. 前記第1前方押圧部は、前記折ブレードに対して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載のウェブ折り畳み装置。
  13. 巻取紙からウェブを供給する複数の給紙ユニットを有する給紙装置と、
    前記各給紙ユニットから供給された前記ウェブにそれぞれ印刷を行う複数の印刷ユニットを有する印刷装置と、
    印刷済の複数の前記ウェブを重ねてから縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす前記ウェブを保持して回転可能な折胴と、
    前記折胴に協働して前記ウェブを所定の長さに裁断する鋸胴と、
    前記折胴と反対方向に回転可能となるように前記折胴の外周部に設けられて前記折胴の外周面から突出することで前記鋸胴により裁断された前記ウェブを前記折胴の周面から引き剥がす折ブレードと、
    前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを挟持して横折りすることで折帖を形成する一対の折込ローラと、
    前記折ブレードにおける前記ウェブの一側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側の平面部から突出するように第1突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第1前方押圧部と、
    前記折ブレードにおける前記ウェブの他側部側で且つ前記折ブレードの回転方向の前方側の平面部から突出するように前記第1突出量より小さい第2突出量が設定されて前記折胴の周面から引き剥がされた前記ウェブを前記折込ローラ側に押圧する第2前方押圧部と、
    を備えることを特徴とする印刷機。
  14. 印刷済のウェブを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第1縦折り状ウェブを形成する工程と、
    印刷済のウェブを縦折りすることで移送方向における一側部が袋状をなして他側部がペラ状をなす第2縦折り状ウェブを形成する工程と、
    回転可能な折胴の周面に前記第1縦折り状ウェブと前記第2縦折り状ウェブを重ねて縦折り状ウェブ束を形成する工程と、
    前記縦折り状ウェブ束を所定の長さに裁断して縦折り状シート束を形成する工程と、
    折ブレードが前記折胴の外周面から突出することで前記縦折り状シート束を前記折胴の周面から引き剥がす工程と、
    前記折ブレードが前記縦折り状シート束を前記折胴の周面から引き剥がすときに前記折ブレードの回転方向の前方側の平面部から突出する前方押圧部が前記ペラ状の他端部より前記袋状の一側部をより折込ローラ側に押圧する工程と、
    前記折ブレードにより前記折胴の周面から引き剥がされた前記縦折り状シート束を一対の前記折込ローラにより挟持して横折りすることで折帖を形成する工程と、
    を有することを特徴とする折帖の製作方法。
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