JP2008074411A - 包装用部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観の悪化を防止することができ且つ環状体の内周を覆うための被覆シートを設けた場合でも水及び塵埃の侵入及び製造コストの増大を防止することができる包装用部材を提供する。
【解決手段】環状体12の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材からなる被覆部13に、該被覆部を折り返すことによって複数の重複部14を長手方向に互いに所定の間隔をおいて形成し、これにより、環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を被覆部13に確保する。被覆部13は、各重複部14の重複が解除不能となるように固定された両端部14aを除く中間部分14bの重複がそれぞれ解除されることにより、被覆部13の幅方向で互いに向かい合う一対の縁部13a,13bが互いに近づき且つ長手方向で互いに向かい合う両端部13c,13dが互いに接するように環状に変形することによって、環状体12を収容するための収容空間18を規定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電線のような線状体を巻回すことにより形成される環状体を包装するための包装用部材に関する。
従来、電線を巻回すことによりドーナツ状に形成された環状体を包装するための包装用部材として、両端部が開放した筒状の被覆部を備える包装用部材が知られている(例えば、特許文献1参照。)。被覆部は、環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材の両端部を互いに接合することにより形成される。
この包装用部材では、包装用部材により環状体を包装する際、環状体の中心軸が被覆部の軸線にほぼ一致するように環状体を被覆部内に配置し、被覆部の各端部をそれぞれ環状体の内方に折り込んだ後、各端部の開口の大きさがそれぞれ環状体の内径とほぼ等しくなるように各端部をそれぞれ紐で絞る。これにより、環状体がその径方向外方及び側方から被覆部により覆われて被覆部内に包み込まれた状態に保持されるので、環状体が被覆部内から各端部を経て抜け出すことが防止される。
また、長尺状のシート部材の両端部を互いに接合することにより筒状の被覆部が形成されることから、被覆部を形成するために該被覆部の材料であるシート部材を余すことなく全て使用することができる。これにより、被覆部を形成するために例えばシート部材を型抜きする場合のようにシート部材を全て使用することなく部分的に残す場合に比べて、材料が無駄になることを確実に防止することができる。
実開平7−17775号公報
しかしながら、被覆部内からの環状体の抜け出しを防止するために各端部をそれぞれ紐により絞ることから、各端部を紐で絞ることにより該各端部にそれぞれ被覆部の周方向に沿って波打つように多数のヒダが不規則に形成される。このため、環状体を包装用部材により包装した状態で外観の悪化を招く。
また、環状体をその内周側から被覆すべく、被覆部の環状体の内方に折り込まれた両端部間を閉鎖するために、被覆部の一方の端部に該端部から他方の端部に向けて伸びる筒状の被覆シートを設けた場合、被覆部の前記一方の端部の絞り込みに伴って被覆シートの口径が小さくなるように被覆シートが絞り込まれるため、被覆シートに多数のヒダが不規則に形成される。このため、環状体を包装用部材により包装した状態で更なる外観の悪化を招く。
また、被覆シートにその周方向に沿って多数のヒダが形成されることから、環状体の内周側を被覆シートにより覆った状態で、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の端部とを互いに整合させ難いため、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の端部との間に大きな隙間が形成される。このため、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の端部との間に形成された大きな隙間を経て水及び塵埃等が被覆部内に容易に侵入してしまう。
更に、被覆シートは、被覆部の前記一方の端部が絞られていない状態すなわち前記一方の端部の周方向の長さ寸法が環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい状態で前記一方の端部に設けられることから、被覆シートの周方向の長さ寸法は、環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい大きさを有し、従って、環状体をその内周側から覆うために必要となる最低限の長さ寸法すなわち環状体の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法よりも大きい。このため、被覆シートは環状体の内周の被覆に寄与しない不要な部分を有することから、被覆シートを形成するために、前記最低限の長さ寸法を有する被覆シートを形成するために必要となる材料の量よりも多い量の材料が必要となるため、製造コストの増大を招く。
そこで、本発明の目的は、外観の悪化を防止することができ且つ環状体の内周を覆うための被覆シートを設けた場合でも水及び塵埃の侵入及び製造コストの増大を防止することができる包装用部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、環状体を包装するための包装用部材であって、前記環状体をその外周に沿って巡るように配置され、該環状体をその外周側から覆う被覆部を備え、該被覆部は、前記環状体の外周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材からなり、前記被覆部には、その長手方向の長さ寸法が前記環状体の内周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しくなるように、前記被覆部の長手方向に直交する方向に伸びる谷折り線で谷折りすることにより前記被覆部を折り返し、更に、前記被覆部の長手方向に直交する方向に伸び且つ前記谷折り線の一側に所定の間隔をおいて該谷折り線に隣接した山折り線で山折りすることにより前記谷折り線での折り返し方向と反対方向へ前記被覆部を折り返すことによって少なくとも三重に折り重ねられた複数の重複部が前記被覆部の長手方向に互いに所定の間隔をおいて形成されており、前記各重複部の両端部はそれぞれの重複が解除不能となるように固定されており、前記被覆部は、前記各重複部の前記両端部を除く中間部分の重複がそれぞれ解除されることにより、前記環状体を収容するための収容空間を規定すべく、前記被覆部の幅方向で互いに向かい合う一対の縁部が互いに近づき且つ長手方向で互いに向かい合う両端部が互いに接するように環状に変形することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被覆部の少なくとも一方の前記縁部には、該縁部に沿って伸び、前記被覆部の変形状態では該被覆部の前記両端部側に位置する両端部が互いに接することにより前記収容空間内に収容された前記環状体をその内周に沿って巡る筒状をなして該環状体をその内周側から覆う被覆シートが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記被覆シートは、前記被覆部の前記両縁部にそれぞれ設けられており、前記被覆部の変形状態では前記各被覆シートは互いに重なり合うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記被覆シートは、前記被覆部とは別体に形成され、前記被覆シートの幅方向で互いに向かい合う一対の縁部のうち一方の縁部で前記被覆部の前記縁部に接合されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、環状体の外周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材からなる被覆部には、該被覆部を折り返すことによって複数の重複部を長手方向に互いに所定の間隔をおいて被覆部に形成することにより、環状体の内周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保されており、被覆部は、各重複部の重複が解除不能となるように固定された両端部を除く中間部分の重複がそれぞれ解除されることにより、被覆部の幅方向で互いに向かい合う一対の縁部が互いに近づき且つ長手方向で互いに向かい合う両端部が互いに接するように環状に変形することによって、環状体を収容するための収容空間を規定している。
従って、請求項1に記載の発明によれば、各重複部の両端部は重複が解除不能となるように固定されていることから、各重複部の両端部はそれぞれ重複の解除が許されていないので、被覆部が環状に変形した状態では、被覆部の各重複部の両端部を含む各縁部が折り返される前の状態に戻ることはない。これにより、環状に変形した被覆部の各縁部すなわち環状の被覆部の内周には、変形前と同様に、環状体の内周の長さ寸法にほぼ等しい長さ寸法が確保される。また、被覆部を環状に変形させるために各重複部の前記中間部分の重複をそれぞれ解除したとき、各重複部はそれぞれ重複の解除が許されていない端部を中心に扇状に開くので、被覆部の長手方向に伸びる中心線上の部分が折り返される前の状態に戻る。これにより、環状に変形した被覆部の外周には、被覆部の周方向に環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保される。
これにより、被覆部に形成された収容空間内に環状体を収容したときに、環状体をその径方向外方及び側方から被覆部により覆うことができ、環状体を被覆部内に包み込んだ状態に保持することができるので、環状体が被覆部内からその外方に抜け出すことを防止することができる。
従って、包装用部材を用いて環状体を包装する際、被覆部の両縁部に環状体の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保された状態で被覆部を環状体に装着することができることから、筒状の被覆部内からの環状体の抜け出しを防止するために、従来のように被覆部の開放端部の開口の大きさが環状体の内径とほぼ等しい大きさになるように各端部をそれぞれ紐により絞る必要はないので、被覆部の両縁部に従来のような多数のヒダが不規則に形成されることを確実に防止することができる。これにより、環状体を包装用部材により包装した状態で被覆部の両縁部に多数のヒダが不規則に形成されることによって従来のような外観の悪化を招くことを、確実に防止することができる。
また、被覆部内からの環状体の抜け出しを防止するために被覆部の両縁部をそれぞれ従来のような紐で絞る必要はないことから、例えば環状体をその内周側から被覆すべく被覆部の両縁部間を閉鎖するために被覆部の一方の縁部に被覆シートを設けた場合でも、環状体への被覆部の装着時に被覆シートが絞り込まれることはない。これにより、被覆シートに従来のような多数のヒダが形成されることが防止されるので、環状体を包装用部材により包装した状態で被覆シートに多数のヒダが不規則に形成されることにより従来のような更なる外観の悪化を招くことを、確実に防止することができる。
更に、被覆部の前記一方の縁部に前記被覆シートを設けた場合でも被覆シートに従来のような多数のヒダが不規則に形成されることが防止されることから、環状体の内周側を被覆シートにより覆った状態で、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の縁部とを互いに容易に整合させることができる。これにより、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の縁部との間に従来のような大きな隙間が形成されることが防止されるので、被覆シートの先端と被覆部の前記他方の縁部との間を経て水及び塵埃等が被覆部内に侵入することを確実に抑制することができる。
また、被覆部の両縁部の長さ寸法が被覆部の変形の前後で変化することなく環状体の内周の長さ寸法とほぼ等しいことから、例えば前記した被覆シートを被覆部の前記一方の縁部に設ける場合、被覆シートの被覆部の長手方向に沿った長さ寸法は、被覆部の前記一方の縁部の長さ寸法と等しい長さすなわち環状体の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さになり、従って、環状体をその内周側から覆うために必要となる最低限の長さになる。これにより、被覆部の端部の周方向の長さ寸法が環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい状態で被覆シートを設ける必要がある従来の場合のように被覆シートが環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有するときすなわち被覆シートが環状体の内周の被覆に寄与しない不要な部分を有するときに比べて、被覆シートを形成するために必要となる材料の量を減らすことができる。これにより、環状体の内周を覆うのに不要な部分を有する被覆シートを形成することによる従来のような製造コストの増大を確実に防止することができる。
更に、長尺状のシート部材を部分的に折り重ねることによって複数の重複部を形成することにより被覆部が形成されることから、被覆部を形成するために該被覆部の材料であるシート部材を余すことなく全て使用することができる。これにより、従来と同様に、被覆部を形成するために例えばシート部材を型抜きする場合のようにシート部材を全て使用することなく部分的に残す場合に比べて、材料が無駄になることを確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、被覆部の少なくとも一方の縁部には、該縁部に沿って伸び、被覆部の変形状態では該被覆部の両端部側に位置する両端部が互いに接することにより収容空間内に収容された環状体をその内周に沿って巡る筒状をなして該環状体をその内周側から覆う被覆シートが設けられていることから、筒状に変形した被覆シートにより環状体の内周を覆うことにより、環状体の内周側の部分に水や塵埃等が付着することを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、被覆シートは被覆部の両縁部にそれぞれ設けられており、被覆部の変形状態では各被覆シートは互いに重なり合うことから、被覆部の一方の縁部に設けられた一方の被覆シートと被覆部の他方の縁部との間にたとえ隙間が形成されたとしても、両被覆シートを互いに重ね合わせることにより前記隙間を前記他方の縁部に設けられた被覆シートにより塞ぐことができる。これにより、前記隙間を経て被覆部内に水及び塵埃等が侵入することをより確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、被覆シートは、被覆部とは別体に形成され、被覆シートの幅方向で互いに向かい合う一対の縁部のうち一方の縁部で被覆部の縁部に接合されていることから、被覆部に複数の重複部を形成した後に各被覆シートをそれぞれ被覆部に接合することができるので、各被覆シートがそれぞれ被覆部に一体に形成された場合のように被覆部への各重複部の形成時に各被覆シートに各重複部が形成されることはない。これにより、各被覆シートに各重複部がそれぞれ形成されることにより各被覆シートに環状体の内周の被覆に寄与しない不要な部分が形成されることが防止されるので、包装用部材の形成に用いられる材料の量に無駄が生じることが防止される。従って、包装用部材の形成に用いられる材料の量に無駄が生じることによる製造コストの増大を確実に防止することができる。
また、被覆部への各重複部の形成時に各被覆シートに各重複部が形成されることが防止されることから、被覆部に加えて各被覆シートにそれぞれ複数の重複部が形成されることによる包装用部材全体の重量の増大が防止されるので、包装用部材全体の重量が増大することによる包装用部材を用いた環状体の包装作業の効率の低下を確実に防止することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
図1は、電線11を巻回すことにより形成される環状体12を包装するための包装用部材10に本発明を適用した例を示す。
本発明に係る包装用部材10は、図1に示すように、環状体12をその外周に沿って巡るように配置され該環状体をその外周側から覆う被覆部13を備える。
被覆部13は、図示の例では、ポリエチレンのような熱可塑性樹脂からなり、環状体12の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材から形成されている。また、被覆部13は、環状体12を被覆していない状態では、図2に示すように、全体に矩形の平板状をなしている。
被覆部13には、図2乃至図6に示すように、少なくとも三重に折り重ねられた複数の重複部14が被覆部13の長手方向に互いに等間隔をおいて形成されている。
各重複部14は、図示の例では、それぞれ三重に重複しており、以下の方法により被覆部13に形成される。
シート状の被覆部13にその長手方向に直交する谷折り線15を形成し、該谷折り線で被覆部13を谷折りすることにより該被覆部を折り返す。次に、被覆部13の長手方向に直交する方向に伸び且つ谷折り線15の一側に所定の間隔をおいて該谷折り線に隣接した山折り線16を被覆部13に形成し、山折り線16で被覆部13を山折りすることにより谷折り線15での折り返し方向と反対方向へ被覆部13を折り返す。その後、複数の谷折り線15及び複数の山折り線16をそれぞれ被覆部13の長手方向に所定の間隔をおいて順次形成し、各谷折り線15及び各山折り線16で被覆部13を折り返す。これにより、被覆部13に、図示の例では、複数の重複部14が形成される。
重複部14の幅寸法すなわち谷折り線15と山折り線16との間隔は、以下の式から求めることができる。
(重複部の個数)×(谷折り線及び山折り線間の間隔×2)+(環状体の内周の長さ)=(環状体の外周の長さ) ・・・式(1)
図示の例では、環状体12の内周の長さは244(cm)であり、環状体の外周の長さは340(cm)であり、重複部14の個数が16個であることから、これらの値を式(1)に代入することにより、谷折り線15と山折り線16との間隔を3(cm)にすればよいことが分かる。
被覆部13に各重複部14を形成する前の被覆部13の長手方向の長さ寸法が、前記したように、環状体12の外周の長さ寸法にほぼ等しいことから、各重複部14の形成により、被覆部13の長手方向の長さ寸法は環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい。
各重複部14の両端部14aは、図7に示すように、それぞれ密着して重複した状態で例えば木綿からなる糸17により縫合されており、これにより、重複が解除不能となるように固定されている。
被覆部13は、各重複部14の両端部14aを除く中間部分14bの重複がそれぞれ解除されることにより、図1に示すように、被覆部13の幅方向で互いに向かい合う一対の縁部13a,13bが互いに近づき且つ長手方向で互いに向かい合う両端部13c,13dが互いに接するように環状に変形する。
このとき、各重複部14の両端部14aは重複した状態に固定されていることから、各重複部14の両端部14aはそれぞれ重複の解除が許されていないので、被覆部13が環状に変形した状態では、被覆部13の各重複部14の両端部14aを含む各縁部13a,13bが折り返される前の状態に戻ることはない。これにより、環状に変形した被覆部13の各縁部13a,13bすなわち環状の被覆部13の内周には、変形前と同様に、環状体12の内周の長さ寸法にほぼ等しい長さ寸法が確保されている。
また、被覆部13を環状に変形させるために各重複部14の前記中間部分14bの重複をそれぞれ解除したとき、各重複部14はそれぞれ重複の解除が許されていない端部14aを中心に扇状に開く。これにより、被覆部13の長手方向に伸びる中心線L(図2参照。)上の部分13eが折り返される前の状態に戻るので、環状に変形した被覆部13の前記中心線Lで規定される円周すなわち外周には、被覆部13の周方向に環状体12の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保されている。
被覆部13の変形により、該被覆部内には、図8に示すように、被覆部13の径方向内方に開放し、環状体12の収容が可能な収容空間18が規定される。
被覆部13の変形状態では、図示の例では、被覆部13の互いに接する両端部13c,13dは互いに重なり合っており、該両端部の重複部分の長さを増減させることにより、被覆部13の外周及び内周の長さを微調整することができる。被覆部13の各端部13c,13dには、それぞれ図示しない紐が設けられており、該各紐を互いに結ぶことにより、被覆部13は環状に変形した状態に保持される。
被覆部13の各縁部13a,13bのうち少なくとも一方には、環状体12をその内周側から覆う被覆シート19が設けられている。
被覆シート19は、図1に示す例では、被覆部13の両縁部13a,13bにそれぞれ設けられている。また、各被覆シート19は、図示の例では、それぞれ被覆部13と同様にポリエチレンのような熱可塑性樹脂製のシート部材からなり、被覆部13とは別体に形成されている。
各被覆シート19は、被覆部13が環状に変形していない状態では、図2、図7及び図9に示すように、それぞれ被覆部13の各縁部13a,13bに沿って伸び且つ該各縁部から互いに近づく方向に伸びるように被覆部13上に配置されている。各被覆シート19は、図示の例では、それぞれ幅方向で互いに向かい合う一対の縁部19a,19bのうち一方の縁部19aが被覆部13の各縁部13a,13bに前記した糸17により縫合されることにより接合されており、これにより、被覆部13に固定されている。
各被覆シート19の長手方向の長さ寸法は、それぞれ各重複部14が形成された被覆部13の長さ寸法すなわち環状体12の内周の長さ寸法にほぼ等しい。また、各被覆シート19の幅寸法は、それぞれ被覆部13の変形状態で後述するように各被覆シート19の少なくとも他方の縁部19bが互いに重なり合うように設定されている。
各被覆シート19は、被覆部13が環状に変形したとき、該被覆部の両端部13c,13dが互いに接することにより、図1に示すように、それぞれ被覆部13の両端部13c,13d側に位置する両端部19cが互いに接し、又は、被覆部13の両端部13c,13dが互いに重なり合ったときは該両端部の前記重複部分の長さと等しい長さで両端部19cが互いに重なり合う。これにより、各被覆シート19は、それぞれ収容空間18内に収容された環状体12をその内周に沿って巡る筒状をなす。このとき、環状に変形した被覆部13の内周には、前記したように、環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保されていることから、筒状に変形した各被覆シート19の周方向の長さ寸法に環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい大きさが確保される。これにより、各被覆シート19は、それぞれ環状体12の内周を被覆可能となる。
また、各被覆シート19は、被覆部13が変形した状態では、図8に示すように、環状体12の内周上で前記したように互いに重なり合っている。
本発明に係る包装用部材10を用いて環状体12を包装する際、先ず、被覆部13を前記したように環状をなすように変形させる。
次に、被覆部13により規定された収容空間18内に環状体12を収容する。このとき、各被覆シート19は、前記したように、それぞれ被覆部13の各縁部13a,13bに沿って伸び且つ該各縁部から互いに近づく方向に伸びるように被覆部13上に配置されていることから、各被覆シート19は、被覆部13が環状に変形した状態では、それぞれ被覆部13の各縁部13a,13bから収容空間18内に向けて伸びるように配置されるので、環状体12を被覆部13の収容空間18内に収容する際、各被覆シート19をそれぞれ前記一方の縁部19aを中心に収容空間18の外方に向けて折り曲げた後、両被覆シート19間を通して環状体12を収容空間18内に挿入する。これにより、環状体12がその外周及び軸方向両側から被覆部13により覆われる。
続いて、折り曲げた両被覆シート19をそれぞれ収容空間18内に向けて戻す。このとき、各被覆シート19の幅寸法は、前記したように、それぞれ被覆部13の変形状態で少なくとも前記他方の縁部19bが互いに重なり合うように設定されていることから、両被覆シート19は、被覆部13の両縁部13a,13b間の距離に応じた大きさの重複領域で互いに重なる。このとき、互いに重なり合った両被覆シート19を例えば融着及び接着剤を用いた接着により互いに接合することができる。また、両被覆シート19をそれぞれ収容空間18内に向けて戻したとき、各被覆シート19はそれぞれ前記一方の縁部19aで折り曲げられることによる反力によって環状体12の内周に向けて付勢されるので、各被覆シート19はそれぞれ環状体12の内周に容易に密着する。これにより、環状体12の内周が両被覆シート19で被覆され、更に、被覆部13の両縁部13a,13b間が両被覆シート19により閉鎖されることにより収容空間18が封鎖される。
これにより、環状体12は、その外周、内周及び両側方から被覆部13及び各被覆シート19により被覆され、これにより、包装用部材10による環状体12の包装が終了する。
環状体12が包装用部材10で包装された状態では、図1に示すように、環状体12の内方は閉鎖されることなく開放しているので、例えば包装された環状体12を運搬するときに該環状体の内方に例えば腕を挿入することができる。これにより、環状体12が包装された状態で該環状体の内方が閉鎖されている場合に比べて環状体12をより容易に運搬することができる。
本実施例によれば、前記したように、被覆部13が環状をなすように変形した状態では、被覆部13の内周には、変形前と同様に、環状体の内周の長さ寸法にほぼ等しい長さ寸法が確保され、また、被覆部の外周には、被覆部13の周方向に環状体12の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保されることから、被覆部13に形成された収容空間18内に環状体12を収容することによって、環状体12をその径方向外方及び側方から被覆部13により覆うことができ、環状体12を被覆部13内に包み込んだ状態に保持することができるので、環状体12が被覆部13内からその外方に抜け出すことを防止することができる。
従って、包装用部材10を用いて環状体12を包装する際、被覆部13の両縁部13a,13bに環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法が確保された状態で被覆部13を環状体12に装着することができることから、従来のように筒状の被覆部内からの環状体の抜け出しを防止するために、被覆部の開放端部の開口の大きさが環状体の内径とほぼ等しい大きさになるように各端部をそれぞれ紐により絞る必要はないので、被覆部13の両縁部13a,13bに従来のような多数のヒダが不規則に形成されることを、確実に防止することができる。これにより、環状体12を包装用部材10により包装した状態で被覆部13の両縁部13a,13bに多数のヒダが不規則に形成されることによって従来のような外観の悪化を招くことを、確実に防止することができる。
尚、本発明に係る包装用部材10では、被覆部13に形成された各重複部14の両端部14aがそれぞれ重複解除不能となるように固定されていることから、被覆部13が環状に変形した状態では各重複部14の両端部14aがそれぞれヒダ状をなすが、各重複部14は、前記したように、環状に変形した被覆部13の周方向に等間隔をおいて形成されていることから、環状体12を包装用部材10により包装した状態では、被覆部13の両縁部13a,13bに各重複部14の端部14aで構成される複数のヒダが被覆部13の周方向に規則的に形成される。これにより、被覆部13の両縁部13a,13bに従来のように多数のヒダが不規則に形成される場合に比べて、包装用部材10により環状体12を包装した状態での外観の悪化が確実に防止される。
更に、前記したように、被覆部13の各縁部13a,13bには、それぞれ環状体12の内周を覆う被覆シート19が設けられていることから、被覆部13の変形時に筒状に変形した各被覆シート19により環状体12の内周を覆うことにより、環状体12の内周側の部分に水や塵埃等が付着することを防止することができる。
また、被覆部13内からの環状体12の抜け出しを防止するために被覆部13の両縁部13a,13bをそれぞれ従来のような紐で絞る必要はないことから、環状体12への被覆部13の装着時に各被覆シート19がそれぞれ絞り込まれることはない。これにより、各被覆シート19に従来のような多数のヒダが不規則に形成されることが防止されるので、各被覆シート19に多数のヒダが不規則に形成されることによる環状体12を包装用部材10により包装した状態での更なる外観の悪化を確実に防止することができる。
更に、前記したように、各被覆シート19は被覆部13の変形状態で互いに重なり合うことから、被覆部13の一方の縁部13aに設けられた一方の被覆シート19と被覆部13の他方の縁部13bとの間にたとえ隙間が形成されたとしても、両被覆シート19を互いに重ね合わせることにより前記隙間を前記他方の縁部13bに設けられた被覆シート19により塞ぐことができる。これにより、前記隙間を経て被覆部13内に水及び塵埃等が侵入することをより確実に防止することができる。また、各被覆シート19に従来のような多数のヒダが形成されることが防止されることから、両被覆シート19間を経て水及び塵埃等が被覆部13内に侵入することをより確実に抑制することができる。
また、被覆部13の両縁部13a,13bの長さ寸法が被覆部13の変形の前後で変化することなく環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しいことから、各被覆シート19の被覆部13の長手方向に沿った長さ寸法は、被覆部13の各縁部13aの長さ寸法と等しい長さすなわち環状体12の内周の長さ寸法とほぼ等しい長さになり、従って、環状体12をその内周側から覆うために必要となる最低限の長さになる。これにより、被覆部の端部の周方向の長さ寸法が環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい状態で被覆シートを設ける必要がある従来の場合のように被覆シートが環状体の外周の長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有するときすなわち被覆シートが環状体の内周の被覆に寄与しない不要な部分を有するときに比べて、被覆シート19を形成するために必要となる材料の量を減らすことができる。これにより、環状体12の内周を覆うのに不要な部分を有する被覆シート19を形成することによる従来のような製造コストの増大を確実に防止することができる。
また、前記したように、各被覆シート19は、それぞれ被覆部13とは別体に形成され、被覆シート19の一方の縁部19aで被覆部13の縁部13a,13bに接合されている。
例えば各被覆シート19がそれぞれ被覆部13に一体に形成された場合、被覆部13に複数の重複部14を形成するときに各被覆シート19にそれぞれ重複部14が形成される。このため、各被覆シート19に環状体12の内周の被覆に寄与しない不要な部分が形成されるため、包装用部材10の形成に用いられる材料の量に無駄が生じる。このため、製造コストの増大を招く。また、被覆部13に加えて各被覆シート19にそれぞれ複数の重複部14が形成されるため、包装用部材10全体の重量が重くなる。このため、包装用部材10を用いた環状体12の包装作業の効率の低下を招く。
これに対し、本発明によれば、前記したように、被覆シート19は、被覆部13とは別体に形成され、被覆シート19の一方の縁部19aで被覆部13の縁部13a,13bに接合されていることから、被覆部13に複数の重複部14を形成した後に各被覆シート19をそれぞれ被覆部13に接合することができるので、各被覆シート19がそれぞれ被覆部13に一体に形成された場合のように被覆部13への各重複部14の形成時に各被覆シート19に各重複部14が形成されることはない。これにより、各被覆シート19に各重複部14がそれぞれ形成されることにより各被覆シート19に環状体12の内周の被覆に寄与しない不要な部分が形成されることが防止されるので、包装用部材10の形成に用いられる材料の量に無駄が生じることが防止される。従って、包装用部材10の形成に用いられる材料の量に無駄が生じることによる製造コストの増大を確実に防止することができる。
また、被覆部13への各重複部14の形成時に各被覆シート19に各重複部14が形成されることが防止されることから、被覆部13に加えて各被覆シート19にそれぞれ複数の重複部14が形成されることによる包装用部材10全体の重量の増大が防止されるので、包装用部材10全体の重量が増大することによる包装用部材10を用いた環状体12の包装作業の効率の低下を確実に防止することができる。
更に、前記したように、被覆部13が環状体12を被覆していない状態すなわち変形していない状態では、被覆部13は全体に矩形の平板状をなしており、シート状の各被覆シート19はそれぞれ被覆部13上に配置されていることから、包装用部材10を環状体12の包装に用いていない状態では包装用部材10は全体にほぼ平板状をなすので、包装用部材10を折り畳み易くすることができる。これにより、包装用部材10を折り畳むことによって該包装用部材の大きさを全体的に小さくすることができるので、包装用部材10を容易に運搬することができ、また、包装用部材10を例えば保管しておく際に広い収納空間を要することなく小さな収納空間に収納することができる。
また、前記したように、長尺状のシート部材を部分的に折り重ねることによって複数の重複部14を形成することにより被覆部13が形成されることから、被覆部13を形成するために該被覆部の材料であるシート部材を余すことなく全て使用することができる。これにより、従来と同様に、被覆部13を形成するために例えばシート部材を型抜きする場合のようにシート部材を全て使用することなく部分的に残す場合に比べて、材料が無駄になることを確実に防止することができる。
本実施例では、重複部14の個数が16個であり、谷折り線15と山折り線16との間隔が3(cm)である例を示したが、これに代えて、前記した式(1)を満たす値であれば、例えば環状体12の内周及び外周の長さに応じて、重複部14の個数と谷折り線15及び山折り線16間の間隔とをそれぞれ適宜変更することができる。
また、本実施例では、被覆シート19が被覆部13の各縁部13a,13bにそれぞれ設けられた例を示したが、これに代えて、被覆シート19を被覆部13の例えば一方の縁部13aに設けることができる。この場合、被覆シート19の幅寸法を、被覆部13の変形状態で被覆部13の両縁部13a,13b間を閉鎖する大きさに設定することができる。
これにより、被覆部13の前記一方の縁部13aに被覆シート19を設けた場合でも該被覆シートに従来のような多数のヒダが形成されることが防止されることから、環状体12の内周側を被覆シート19により覆った状態で、被覆シート19と被覆部13の前記他方の縁部13bとを互いに容易に整合させることができる。これにより、被覆シート19と被覆部13の前記他方の縁部13bとの間に従来のような大きな隙間が形成されることが防止されるので、被覆シート19と被覆部13の前記他方の縁部13bとの間を経て水及び塵埃等が被覆部13内に侵入することを確実に抑制することができる。
更に、本実施例では、被覆シート19がシート部材からなる例を示したが、これに代えて、被覆部13の変形状態で収容空間18内に収容された環状体12の内周を覆うことができれば、被覆シート19をシート部材以外の部材で形成することができる。
また、本実施例では、各被覆シート19がそれぞれ被覆部13と別体に形成された例を示したが、これに代えて、各被覆シート19をそれぞれ被覆部13に一体に形成することができる。
この場合、図示しないが、複数の重複部14が形成されることなくシート状をなした被覆部13の両縁部13a,13bにそれぞれ該両縁部から被覆部13の幅方向外方に張り出し且つ両縁部13a,13bに沿って伸びる一対の張出部を形成し、被覆部13及び前記各張出部をそれぞれ前記したと同様に折り返すことにより複数の重複部14を被覆部13及び前記各張出部間を跨るように形成し、各重複部14が形成された前記各張出部でそれぞれ被覆シート19を構成することができる。また、この場合、各重複部14の両端部14aを重複した状態に固定することに加えて各重複部14の被覆部13及び各被覆シート19間における部分を重複した状態に固定することができる。
これによれば、各被覆シート19がそれぞれ被覆部13とは別体に形成された場合のように各被覆シート19を被覆部13に接合する場合に比べて、包装用部材10の製造工程を減らすことができる。これにより、被覆シート19を被覆部13に接合する場合に比べて包装用部材10を容易に形成することができる。
また、各重複部14は、それぞれ被覆部13及び前記張出部間すなわち被覆部13及び各被覆シート19間に跨るようにそれらに形成されており、それぞれの被覆部13及び各被覆シート19間における部分で重複した状態が固定されていることから、被覆部13が環状に変形したときに、各重複部14の各被覆シート19における部分の重複が解除されることが防止される。これにより、被覆部13の変形時に各重複部14の前記部分の重複が解除されることにより各被覆シート19がその長手方向に沿って大きく波打つことを、防止することができる。これにより、各被覆シート19が大きく波打つことにより該各被覆シート間に大きな隙間が形成されることを、確実に防止することができる。
更に、本実施例では、被覆部13及び各被覆シート19がそれぞれポリエチレンのような熱可塑性樹脂からなる例を示したが、これに代えて、被覆部13及び各被覆シート19をそれぞれ熱硬化性樹脂、布、紙及び金属のように熱可塑性樹脂以外の材料で形成することができる。
また、本実施例では、被覆部13の各端部13c,13dにそれぞれ紐が設けられており、該各紐を互いに結ぶことにより被覆部13は環状に変形した状態に保持される例を示したが、これに代えて、又は、これに加えて、被覆部13の各端部13c,13dをそれぞれテープ及び接着剤等の接合材を用いて互いに接合することにより被覆部13が環状に変形した状態に保持することができる。
更に、本実施例では、複数の重複部14がそれぞれ三重に重複した例を示したが、これに代えて、四重以上に重複した複数の重複部を被覆部13に形成することができる。
また、本実施例では、各重複部14の両端部14aを接合するため及び各被覆シート19を被覆部13に接合するために用いられる糸17が木綿からなる例を示したが、これに代えて、糸17を例えば樹脂材料のように木綿以外の材料で形成することができる。
例えば、糸17を被覆部13及び各被覆シート19と同様にポリエチレンのような熱可塑性樹脂で形成した場合、使用済みの包装用部材10を処分すべく溶解したときに糸17が不純物となることなく被覆部13及び各被覆シート19に融合するので、包装用部材10のリサイクル性を確実に向上させることができる。
更に、本実施例では、各重複部14の両端部14aを接合するため及び各被覆シート19を被覆部13に接合するためにそれぞれ糸17を用いて縫合した例を示したが、これに代えて、又は、これに加えて、各重複部14の両端部14aの接合及び被覆部13への各被覆シート19の接合を、それぞれ例えば融着により行うことができ、また、接着剤及びテープを用いた接着により行うことができる。
また、本実施例では、被覆シート19が被覆部13の各縁部13a,13bのうち少なくとも一方に設けられた例を示したが、これに代えて、被覆シート19を不要とすることができる。
更に、本実施例では、電線11を巻回すことにより形成される環状体12を包装するための包装用部材10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、例えば管部材のように電線11以外の線状体を巻回すことにより形成された環状体や、線状体から形成されることなく本来環状をなした環状体等を包装するための包装用部材に本発明を適用することができる。
本発明に係る包装用部材により環状体が包装された状態を概略的に示す斜視図である。 本発明に係る包装用部材を概略的に示す斜視図である。 図2のI−I線に沿った縦断面図である。 本発明に係る包装用部材を概略的に示す正面図である。 本発明に係る包装用部材を概略的に示す背面図である。 (a)は本発明に係る包装用部材を概略的に示す平面図であり、(b)は本発明に係る包装用部材を概略的に示す底面図である。 図2のII−II線に沿った横断面図である。 図1のA−A線に沿った横断面図である。 (a)は本発明に係る包装用部材を概略的に示す左側面図であり、(b)は本発明に係る包装用部材を概略的に示す右側面図である。
符号の説明
10 包装用部材
12 環状体
13 被覆部
14 重複部
14a 端部(重複部の端部)
14b 中間部分(重複部の中間部分)
15 谷折り線
16 山折り線
18 収容空間
19 被覆シート

Claims (4)

  1. 環状体を包装するための包装用部材であって、前記環状体をその外周に沿って巡るように配置され、該環状体をその外周側から覆う被覆部を備え、該被覆部は、前記環状体の外周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法を有する長尺状のシート部材からなり、前記被覆部には、その長手方向の長さ寸法が前記環状体の内周の周方向に沿った長さ寸法とほぼ等しくなるように、前記被覆部の長手方向に直交する方向に伸びる谷折り線で谷折りすることにより前記被覆部を折り返し、更に、前記被覆部の長手方向に直交する方向に伸び且つ前記谷折り線の一側に所定の間隔をおいて該谷折り線に隣接した山折り線で山折りすることにより前記谷折り線での折り返し方向と反対方向へ前記被覆部を折り返すことによって少なくとも三重に折り重ねられた複数の重複部が前記被覆部の長手方向に互いに所定の間隔をおいて形成されており、前記各重複部の両端部はそれぞれの重複が解除不能となるように固定されており、前記被覆部は、前記各重複部の前記両端部を除く中間部分の重複がそれぞれ解除されることにより、前記環状体を収容するための収容空間を規定すべく、前記被覆部の幅方向で互いに向かい合う一対の縁部が互いに近づき且つ長手方向で互いに向かい合う両端部が互いに接するように環状に変形することを特徴とする包装用部材。
  2. 前記被覆部の少なくとも一方の前記縁部には、該縁部に沿って伸び、前記被覆部の変形状態では該被覆部の前記両端部側に位置する両端部が互いに接することにより前記収容空間内に収容された前記環状体をその内周に沿って巡る筒状をなして該環状体をその内周側から覆う被覆シートが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装用部材。
  3. 前記被覆シートは、前記被覆部の前記両縁部にそれぞれ設けられており、前記被覆部の変形状態では前記各被覆シートは互いに重なり合うことを特徴とする請求項2に記載の包装用部材。
  4. 前記被覆シートは、前記被覆部とは別体に形成され、前記被覆シートの幅方向で互いに向かい合う一対の縁部のうち一方の縁部で前記被覆部の前記縁部に接合されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の包装用部材。
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