JP5722725B2 - 梱包ケース - Google Patents

梱包ケース Download PDF

Info

Publication number
JP5722725B2
JP5722725B2 JP2011169590A JP2011169590A JP5722725B2 JP 5722725 B2 JP5722725 B2 JP 5722725B2 JP 2011169590 A JP2011169590 A JP 2011169590A JP 2011169590 A JP2011169590 A JP 2011169590A JP 5722725 B2 JP5722725 B2 JP 5722725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
shape
packaging
fuselage
packing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011169590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013032176A (ja
Inventor
雅芳 内田
雅芳 内田
佐藤 孝志
孝志 佐藤
大介 島田
大介 島田
佑紀 海原
佑紀 海原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2011169590A priority Critical patent/JP5722725B2/ja
Publication of JP2013032176A publication Critical patent/JP2013032176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5722725B2 publication Critical patent/JP5722725B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本発明は段ボール紙や厚板紙等の紙製梱包材からなる梱包ケースに係り、更に詳しくは簡易包装の形態を維持しながら十分な保護機能を有する梱包ケースに関する。
従来、自動車のヘッドライトやテールライトなどの灯体(被包装物)の梱包は、灯体を保持するインナーと、外装のA式段ボール箱の二重構造により、灯体の保護が行われている。そして、外装のA式段ボール箱は、その箱体の底面と上面が、周壁に連設されたフラップ(蓋片)を折り重ね、クラフトテープやPPテープ等の粘着テープで止めて構成される、所謂、一般的な段ボール箱(通称:ミカン箱)の形態のものである(例えば、特許文献1参照)。
そのため、従来の梱包ケースは材料の段ボール紙の使用量が多く、且つ、外装のA式段ボール箱の組み立てに手数を要し、コストも高いという問題点があった。
特開2003−81249号公報
本発明は上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、簡易包装の形態をとりながら十分な保護機能を有する梱包ケースを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の梱包ケースは、一枚の紙製梱包材を折り曲げてなる梱包ケースであって、一枚の紙製梱包材を、被包装物を収容可能な筒形状に折り曲げ、該梱包材の重合部を連結した四角形筒の胴体と、前記胴体の両側に封止部とを備え、前記封止部は、前記胴体の両側縁に連設された環状の連続した封止片のうち、対向する二組の封止片の一組は内方に逆V字状に折り込み、他の一組の封止片は前記逆V字状の折り込みを介して山形に端縁においてバンド結束のみにより接合閉鎖されていることを特徴とする。
前記梱包ケースを形成する紙製梱包材としては、梱包資材として一般的に使用されている段ボール紙、或いは厚板紙、更に段ボール紙に樹脂製フィルムを積層した複合材等が挙げられる。また、段ボール紙は、被梱包物や要求される保護機能などに応じて最適な形態(ライナーと中芯との貼り合せ形態)のもの、例えば本発明の実施例(自動車のヘッドライトやテールライト等の灯体の梱包)においてはWフルートを選択使用する。
前記紙製梱包材を折り曲げて形成される胴体(筒形状)の断面形状としては、角形(例えば、四角形)に限らず、円形や楕円形等でもよい。また、胴体を形成する梱包材(シート)の重合部の連結は該梱包材に切り込みなどを施して形成した止め片を、重ね合わせられる梱包材(シート)に切欠した係止孔に折り込み係止する方法、或いはテープ止め等、何れの方法でもよい。そして、前記胴体の重ね合せた面はケースの底面とすることで、被包装物を衝撃から守ることができる。
前記胴体の軸方向両側に設ける封止部は、前記胴体の両側縁に連設された環状の連続した封止片を、胴体の中心方向に折り込んで、胴体の軸方向両側が封止されているもので、前記封止片の折り込みは胴体の形状によって決定される。例えば、胴体の筒形状が四角形筒であれば、該胴体の両側に連設される環状の封止片も連続した四角形筒となり、直交する二組の封止片のうち、一組の対向する封止片を内方に向けて逆V字状に折り込み、他の一組の対向する封止片は前記逆V字状に折り込んだ封止片を挟むように内方に折り曲げ、その封止片同士を接合する。即ち、胴体の両側に形成する封止部は側面視山形に突出される。
前記封止部は、接合した封止片が開かないように閉じる手段としては、両側の封止部に亘ってバンドを巻いて結束する方法(バンド掛け)で閉じられる
また、前記胴体には抜き構造(例えば、スリット)を施し、その抜き構造(例えば、スリット)で区画された周壁を胴体内側に突出させて被包装物の固定、又は該胴体の支柱として機能する突出部を形成してもよい。
また、前記封止部を確立するにあたり、バンドを巻く場合、そのバンドを掛ける位置に凹部を切欠き形成して、バンド結束の位置がずれないようにしてもよい。
前記封止片の逆V字状の折り込みを助成する平面視略八の字状の罫線加工は、紙製梱包材(シート)の印刷面を表とした場合、抜き加工面を前記印刷面と反対の裏面にするのが一般的であり、この場合、前記八の字状の罫線は抜き加工面とは反対側から加工するが、抜き加工面を表面(印刷面)とし、前記八の字状の罫線加工を抜き加工側からり形成(表罫線)する、表面抜き加工によって形成してもよい。その場合、その他の罫線は印刷面と反対の裏側から加工する裏罫線となる。
上記手段によれば、一枚の紙製梱包材(シート)を折り曲げた筒状の胴体で被包装物を収容し、その胴体の軸方向両側の環状に連続した封止片を内方に折り込んで山形の封止部としたことにより、従来のA式段ボール箱のフラップによる平面的な蓋部分に対し、該封止部は落下時の衝撃に対しスプリング作用で衝撃を緩和吸収し、被包装物を確実に保護することができる。そして、前記胴体を四角形筒とした場合、該胴体両側の封止部は逆V字状に折り込まれた封止片を挟むため、該封止部への衝撃に対するスプリング作用はより効果的に作用し、安定した衝撃吸収作用を発揮することができる。
また、前記封止部をバンド結束で行った場合は、封止片が外側に開こうとするのを止めるのは勿論、衝撃によって内方へ入り込もうとするスプリング作用の自由度も確保でき、安定した衝撃吸収効果を維持することができる。
本発明の梱包ケースは、一枚の紙製梱包材(シート)を折り曲げて筒状とした胴体と、その胴体の軸方向両側に山形に折り込んだ封止部により、簡易包装の形態をとりながら衝撃に対しては前記封止部のスプリング作用で緩和吸収し、被包装物を確実に保護することができる。従って、従来はインナーとA式段ボール箱の二重構造の梱包形態をとっていた自動車のヘッドライトやテールライト等の灯体を包装する梱包に利用した場合は、梱包資材の低減、コストの削減を図りながら、従来の二重構造による保護機能と同等の保護機能を発揮する梱包ケースを提供することができる。
本発明に係る梱包ケースの一例を示し、(a)は組み立て梱包状態の平面図、(b)は同正面図、(c)は同底面図、(d)は同側面図。 (a)は図1の(X)−(X)線に沿える縦断側面図、(b)は図1の(Y)−(Y)線に沿える縦断側面図。 図1に示した梱包ケースの展開図で、一部を切欠して示す。 (a)、(b)は梱包の途中状態を示す斜視図、(c)は梱包完了後、反転し積載状態とした斜視図。
以下、本発明に係る梱包ケースの実施の形態の一例を、胴体が四角形筒のものについて図面に基づき説明する。
本発明に係る梱包ケースAは、図1に示すように、一枚の段ボールシート(紙製梱包材)1を折り曲げて四角形筒に形成した胴体A1と、その胴体A1の軸方向両側に、該胴体A1に連設された周方向に連続する環状の封止片2を折り込んで側面視略山形に突出形成した封止部A2,A2’とを備えて構成されている。
前記段ボールシート1は、被包装物に応じて求められる耐衝撃強度を備えた段ボールシートを選択し、その段ボールシート1を所定の外形(展開形状)に打ち抜くと共に、面内に折り曲げのための罫線(裏罫線、表罫線)、及び切り込み等が施される。具体的には、図3に示すように、段ボールシート1を梱包ケースAの展開形状に、印刷面(表面)を抜き加工面として打ち抜き、その打ち抜いた面内には長手方向に沿って四角形筒の胴体A1を構成する5個の面a1,a2,a3,a4,a5が裏罫線(シートの抜き加工方向とは反対側から加工)3によって区画形成されている。前記シートの打ち抜き加工は、印刷面を表とした場合、抜き加工面は印刷面と反対の裏面とするのが一般的な抜き加工方法であるが、本発明においては後述する封止片2の逆V字状の折り込みが重要な働きをする為、本実施の形態は、前記シートの打ち抜き加工を印刷面(表面)側から行った例を示している。
前記面a1と面a5は積層重合されて二層構造の底面を構成するもので、内側底面となる面a5には平面視台形の係止孔4が打ち抜き形成され、外側底面となる面a1には前記面a5の係止孔4と対応する箇所に前記係止孔4と略同形で平面視略蟻溝形状にスリット5’が施されて止め片5が形成されている。この止め片5は、面a1〜a5を裏罫線3によって四角形に折り曲げ、面a5の外側に面a1を積層重合した後、面a5の係止孔4に折り込み係止することで四角形筒の胴体A1が組み立てられる。
また、面a5(内側底面)には後述する面a1と面a2との境界部に形成され、胴体A1内に突出される突出部(面6の折込み部)の嵌入を許容する切欠き11が形成されている。
また、前記胴体A1を構成する面a1と面a2との境界に施される裏罫線3を挟んで、該裏罫線3と直交するスリット6’が所定間隔を置いて平行に施されている。この2本のスリット6’で区画された面(突出部)6は胴体A1を組み立てて梱包する時、外側から内側に向かって押し込むことで該胴体A1内に略L字状に突出し、胴体A1内に収容される被包装物Wの移動を止める固定部として機能する。尚、前記面(突出部)6の中央位置(裏罫線3の線上)には略L字形にスムーズに折り込むために表罫線(シートの抜き加工方向から加工)3’が施されている。又、前記スリット6’の抜き構造による面(突出部)6の位置、形状、個数等は梱包する被包装物Wの形状によって異なる。そして、前記面(突出部)6は、被包装物の移動を止める固定機能だけでなく、胴体A1の潰れを防止する支柱としての機能を有する。
更に、前記胴体A1を構成する面a3(上面となる面)の略中央位置には長穴形状の手掛け孔7,7’が所定間隔を置いて打ち抜き形成されている。この手掛け孔7,7’は被包装物Wを収容した梱包ケースを積み下ろしする時、指を掛けて運搬に供される。
また、面a1の側縁(端縁)と、面a4と面a5との境界部分には、二層構造の底面を構成する面a1と面a5の位置合わせを行う凹凸部材が、平面視略コ字形の切欠き(凹所)8と、平面視略コ字形のスリット8’が2個、面の幅方向に所定間隔を置いて平行に形成されている。即ち、面a4と面a5を裏罫線3で直角に折り曲げると、スリット8’で区画された突片12部分が面a5より上方に突出し、その突片12部分が面a1の端縁に形成された切欠き(凹所)8に嵌入することで、面a5と面a1の積層位置が固定され、面a5の係止孔4に対する面a1の止め片5の押し込みも位置ずれすることなく安定して行うことが可能となる。
前記胴体A1を構成する面a1,a2,a3,a4,a5の幅方向の両側縁には、胴体A1の軸方向両側の封止部A2,A2’を形成する封止片2が連続して形成され、その封止片2には前記面a1〜a5との境界部及び前記面相互間の境界に施した裏罫線3の延長線上に裏罫線3が施され、それによって胴体A1を構成する4つの面の両側に、周方向が連続した封止片2が折り曲げ可能に連設形成されている。
そして、前記封止片2における面a2、面a4に連設された領域X部分には、該面a2、面a4との連設角部から前記領域X部分の側端略中央に向けて平面視略八の字状に表罫線(シートの抜き加工方向から加工)3’が施され、封止片2における前記領域X部分が内方に向けて逆V字状に折り込まれるようになっている。内方に向けて逆V字状に折り込まれる封止片2の領域X部分は、四角形筒の胴体A1における対向する面a2と面a4から起立される。また、前記封止片2における面a2、面a4との境界角部には、応力が集中するのを逃がす穴13が形成され、それにより領域X部分及び領域Y部分の折込み時に皺の発生をなくし、シャープに折り込みが行われるようになっている。前記封止片2における領域X部分の逆V字状の折込みは、前記領域X部分に施される平面視略八の字状の罫線を、打ち抜き及び罫線加工を印刷面側から行う表罫線(谷折れ)とすることで、八の字状の罫線部分を深くしっかり形成でき、それにより梱包の際該部分は外側に突出することなく内側に向けてスムーズに折り込まれ、封止部A2,A2’へのバンド結束の自動化を可能にする。
前記封止片2における面a1と面a3に連設された領域Y部分は、前記領域X部分と周方向が連続しているため、領域X部分の折込みにより内方に傾倒され、胴体A1の略中央で接合される。即ち、封止片2の対向する領域X部分を内方に折り込む、或いは対向する領域Y部分を対向方向(中央方向)に傾倒することで、側面略山形の封止部A2,A2’が形成される。
側面略山形形状に形成される封止部A2,A2’は、接合した領域Y部分の封止片2を開かないように閉鎖するが、その閉鎖手段としては、図1に示すように、PPバンド9を両封止部A2,A2’に亘って掛け回し結束する。尚、山形に接合した封止片2に掛け回すPPバンド9の位置決めとして、前記領域Y部分の端縁中央部に凹部10を切り欠き形成することで、PPバンド9を所定箇所にずれることなく掛け回し締結することができる。前記凹部10は、ブランクシートから本製品の展開形状を打ち抜く時に一緒に抜き加工により形成する。前記バンドは、PPバンドに限らず、封止片2が開かないように閉鎖状態を維持できる強度を備えたものであれば何れでもよい。
また、紙製梱包材として段ボール紙を使用する場合、図3に示すように、胴体A1の軸方向(周方向と直交する方向)に段ボールの中芯の波方向が沿うようにケースの型(展開図)抜きを行う。これにより、胴体A1の耐圧強度を確保することができる。
上記の如く構成した梱包ケースAによる梱包は、被包装物Wを梱包用クッション材(例えば、気泡緩衝材)で包み、その被包装物Wを本梱包ケースAの胴体A1を構成する面(例えば、面a3)上に置き、両側に繋がる面a1,a2,a4,a5を裏罫線3によって順次内方に折り曲げ、四角形筒の胴体A1を組み立てる。前記胴体A1の組み立てに際し、面a1と面a2との境界部に2本のスリット6’で区画された面(突出部)6を内方に押し込むことで、該面6は略L字形に突出され、胴体A1内に収容される被包装物Wの移動を止めて固定化し、且つ、緩衝作用を発揮する。
そして、四角形筒に組み立て、面a5の上に積層される面a1は、面a4と面a5との境界部にスリット8’で区画された突片12部分に、面a1の端縁に形成した切欠き(凹所)8を嵌着することで、面a5と面a1の積層位置が固定され、面a5の係止孔4に対する面a1の止め片5の押し込みも位置ずれすることなく安定して確実にでき、胴体A1の組み立てが完了する(図4(a)参照)。
胴体A1の組み立て後、該胴体A1の軸方向両側に四角形筒状に突出する環状に連続した封止片2の対向する領域X部分を内方に折り込む、或いは対向する領域Y部分を対向方向(中央方向)に傾倒することで、側面略山形の封止部A2,A2’が形成される(図4(b)参照)。そして、前記両封止部A2,A2’に亘ってPPバンド9を掛け回し結束して梱包を完了する。尚、前記PPバンド9は前記領域Y部分の端縁中央部に形成した凹部10に嵌めて結束することで、PPバンド9を所定箇所にずれることなく掛け回し締結することができる。梱包作業を完了した梱包ケースは、重合積層した面a1と面a5の二層構造部分が底面となるように反転し、手掛け孔7,7’が形成された面a3が上面となるようにして積載する(図4(c)参照))。
封止部A2,A2’をPPバンドの結束で行った場合、該PPバンドは接合された封止片2相互が外側に開くのを抑止するが、逆方向の内側方向には撓み変形する自由度を確保している為、封止部A2,A2’に外力が作用した場合、山形に接合された封止片が該山形の高さ方向に弾性的に撓むスプリング作用(弾発作用)が安定して行われる。
更に、PPバンド結束とした場合は、(1)胴体A1の折込み、(2)胴体両側の封止部A2,A2’の折込み、(3)PPバンド結束(機械による自動結束)、の3アクションで包装作業を完了でき、包装工数の短縮による包装コストの低減化を図ることができる。そして、前記バンド結束を機械化(自動化)した場合は、梱包作業を大幅に短縮(従来、1梱包の作業に約75秒かかっていたのを約45秒に短縮)することが可能となる。また、前記PPバンド結束により、クラフトテープ、PPテープ等の粘着テープを使用しないテープレスを可能とすることができる。
また、封止片2の逆V字状の折り込みを助成する平面視略八の字状の罫線加工を、印刷面に打ち抜き及び罫線加工を行う表罫線(谷折れ)としたことで、該罫線部分は深くしっかり形成でき、それにより封止片2の逆V字状の折り込みを、機械や手で折れ癖をつけることなく、容易に行うことができる。
上記構成の梱包ケースAは、一枚の段ボールシート(紙製梱包材)1を折り曲げて形成した筒形状の胴体A1と、その胴体A1の軸方向両側の開口を前記胴体に連設された環状に連続する封止片2を山形に折り曲げて封止部A2,A2’としたので、従来の二層構造(インナーと外装)の梱包に対し、シンプルな一層の簡易包装で、従来の二層構造と略同等の緩衝性能を発揮することができる。
そして、胴体A1の両側開口を閉鎖する封止部A2,A2’は、環状に連続した封止片2を内方に折り込んで側面視略山形としたことで、図1(b)に示すように、該封止部A2,A2’に外力Pが作用した場合、山形の封止部A2,A2’は該山形の高さ方向に弾発動するスプリング作用で衝撃を緩和吸収する。このことは、例えば、自動車の灯体(ヘッドライト)を梱包用クッション材(気泡緩衝材)で包み、これを本梱包ケースAで梱包し、80cmの高さから封止部A2又はA2’を下にして落下テストを行ったところ、本梱包ケースAに損傷が生じたが、被梱包物の灯体には全くダメージは確認されなかった。この封止部A2,A2’のスプリング作用は、従来のA式段ボール箱のフラップを積層した平面的な開閉蓋構造には期待できない作用である。
また、前記胴体を構成する面にはスリットによる抜き構造で緩衝効果、部品固定(移動防止)、及び胴体部分の潰れを防止する支柱としての働きを行う突出部を一体的に形成したので、低コストで高機能の梱包ケースを提供することができる。
更に、胴体A1の底面は面a1と面a5の二重構造となり、落下などにより被包装物にかかる衝撃を緩和し、被包装物をしっかり保護することができる。
本発明の梱包ケースは図示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜変更可能である。
(1)実施の形態では、被包装物を収容する胴体の筒形状を四角形筒について説明したが、これに限定されず、例えば、楕円形筒、円形筒等、壁面が直線平面でなく、曲線面でもよいものである。
(2)実施の形態では、胴体を構成する重合面の固定を、材料シート自体に切り込みを施して形成した凹凸部材(係止孔と止め片)の嵌め合いで行う例を示したが、これに限らず、粘着テープ、或いは接着剤等を用いて止めてもよいものである。
(3)実施の形態では、封止部の閉鎖固定をPPバンドの結束で行う例を示したが、これに限らず、粘着テープ止め、或いは粘着テープとPPバンド掛けの併用等、何れでもよいものである。但し、PPバンド結束の採用により、テープレスが可能となる。
(4)実施の形態では、封止片2の領域X部分を逆V字状に折り込むための平面視略八の字状の罫線を、印刷面側に抜き加工を施す表罫線の例を示したが、逆の形態でもよい。即ち、一般的な打ち抜きの手法(印刷面が表面、抜き加工面が裏面)で、打ち抜き方向とは反対の方向から前記平面視略八の字状の罫線(裏罫線)を印刷面に加工してもよい。但し、裏罫線は表罫線に比べて深さが浅いため、多少、折れにくいという問題がある。
本発明に係る梱包ケースは、大型の被包装物以外であれば機械部品などの梱包に幅広く利用可能であるが、特に、従来、インナーと外装(A式段ボール箱)の二層構造を採用していた自動車のヘッドライトやテールライトなどの灯体を梱包する梱包ケースとして利用した場合、被包装物の保護機能、及び作業性等において前記従来の梱包の問題点を解消する。
A…梱包ケース A1…胴体
A2、A2’…封止部 1…段ボールシート(紙製梱包材)
2…封止片 4…係止孔
5…止め片 9…PPバンド
10…凹部

Claims (5)

  1. 一枚の紙製梱包材を折り曲げてなる梱包ケースであって、
    一枚の紙製梱包材を、被包装物を収容可能な筒形状に折り曲げ、該梱包材の重合部を連結した四角形筒の胴体と、
    前記胴体の両側に封止部と、を備え、
    前記封止部は、前記胴体の両側縁に連設された環状の連続した封止片のうち、対向する二組の封止片の一組は内方に逆V字状に折り込み、他の一組の封止片は前記逆V字状の折り込みを介して山形に端縁においてバンド結束のみにより接合閉鎖されていることを特徴とする梱包ケース。
  2. 前記胴体に、該胴体を形成する紙製梱包材の抜き構造により、胴体内側に突出して被包装物の固定又は支柱として機能する突出部が形成されていることを特徴とする請求項1項記載の梱包ケース。
  3. 前記胴体を構成する梱包材の重合部における内側部材に係止孔が、外側部材に前記係止孔に折り込み係止する止め片が一体に形成され、且つその重ね合せた面を底面とすることを特徴とする請求項1または2何れか記載の梱包ケース。
  4. 前記封止部におけるバンド結束される封止片に、バンド結束位置を特定する凹部が切欠き形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の梱包ケース。
  5. 前記封止片の逆V字状の折り込みを助成する平面視略八の字状の罫線加工を、表面抜き加工で形成したことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の梱包ケース。
JP2011169590A 2011-08-02 2011-08-02 梱包ケース Expired - Fee Related JP5722725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011169590A JP5722725B2 (ja) 2011-08-02 2011-08-02 梱包ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011169590A JP5722725B2 (ja) 2011-08-02 2011-08-02 梱包ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013032176A JP2013032176A (ja) 2013-02-14
JP5722725B2 true JP5722725B2 (ja) 2015-05-27

Family

ID=47788411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011169590A Expired - Fee Related JP5722725B2 (ja) 2011-08-02 2011-08-02 梱包ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5722725B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7382693B2 (ja) 2019-09-24 2023-11-17 アサヒ飲料株式会社 包装箱の折り畳みロック構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3270940A (en) * 1961-07-07 1966-09-06 Ex Cell O Corp Container with extensible pouring spout
DE8804824U1 (ja) * 1988-04-13 1988-05-26 Korte-Licht Inh. Heinrich Korte, 2957 Ihrhove, De
JP2537821Y2 (ja) * 1990-09-07 1997-06-04 大日本印刷株式会社 密封紙カートン
JP3255075B2 (ja) * 1997-04-01 2002-02-12 凸版印刷株式会社 液体用紙容器
JP2003136612A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Harman Pro:Kk シート状部材の固定方法及び該方法を用いて形成した構造体
JP2005119697A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 包装装置
JP2010013180A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Goko Shoji Kk 簡易型ダンボール梱包箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013032176A (ja) 2013-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5643573B2 (ja) 封筒の封緘構造
JP5722725B2 (ja) 梱包ケース
US20100116706A1 (en) Packing case of corrugated cardboard for protecting objects in general, in particular for the braun coffee maker, with space for accessories above
JP7027686B2 (ja) 梱包箱
JP3233434U (ja) 包装材
JP7340972B2 (ja) 包装ケース、物品包装体、及び、包装方法
JP6501875B2 (ja) 包装体
JP6344917B2 (ja) ガラス瓶の梱包装置
KR101623971B1 (ko) 접이식 대형포장박스
JP2010013180A (ja) 簡易型ダンボール梱包箱
JP2006219156A (ja) バンパー用の梱包材
WO2022176781A1 (ja) 緩衝構造付き包装材及びその製造方法
JP2014005054A (ja) 緩衝機能付き包装用箱
JP7224014B2 (ja) 箱体およびその板材
JP7276066B2 (ja) 包装用箱仕切り板及びそのブランクシート
JP4276011B2 (ja) 包装材及び包装構造
JP6972566B2 (ja) 梱包箱
JP2868482B2 (ja) 組立式包装箱
JP5020014B2 (ja) シート材のロック機構
JP6217530B2 (ja) 梱包箱
JP2003285823A (ja) 緩衝板付カートン
KR200486417Y1 (ko) 패키징
JP2016120946A (ja) 梱包材
JP3095904U (ja) 緩衝仕切付箱
JP2023130272A (ja) 包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140530

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141211

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5722725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees