JP5643573B2 - 封筒の封緘構造 - Google Patents

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Description

本発明は、封筒の封緘構造に関し、より詳しくは、梱包作業の効率向上を図るとともに簡便廃棄を可能とする封筒の封緘構造に関するものである。
従来、輸送中に潰れやすいもの、或いは傷つきやすいものなどを輸送する際の輸送用包材として、段ボールケースや、内容物保護の目的で、封筒内部にエアーキャップを設けたエアーキャップ付き封筒等が提案されている。
また、比較的厚みのある物品を収容するための包装容器として、容器本体を長方形の略袋状に成形し、容器本体の下部には左右の隅角を起点として容器本体の前面体及び後面体に互いに重なるように曲線状の折れ線を形成し、前面体及び後面体を折れ線で容器本体内部方向に折り曲げることにより容器本体下部に厚みを作り、さらに容器本体の上部には、左右の隅角を起点として前面体及び後面体に互いに重なるように上蓋片を形成し、前面体及び後面体の上蓋片を折り曲げることにより、断面が紡錘形となるようにした容器等も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−003211号公報
ところで、輸送用包材として段ボールケースを用いた場合、一般に段ボールケースは、使用しないときには折り畳まれた状態であるため、梱包する段階で段ボールケースを組み立てる必要がある。そのため、多数の物品を輸送する場合等には、多数の段ボールケースを組み立てる必要があり、段ボールケースの組み立てに手間がかかることになる。
また、エアーキャップ付き封筒を用いた場合、物品を保護することは可能であるが、エアーキャップ封筒を廃棄する場合、エアーキャップと封筒とは廃棄する際の分類が異なるため、これらを別々に分離してそれぞれに決められた場所に廃棄する必要がある。そのため、使用後のエアーキャップ付き封筒を廃棄する際に手間がかかるという問題がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、緩衝性を有し容易に梱包ができ且つ簡便廃棄可能な封筒の封緘構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる封筒の封緘構造は、フルート面及び平板面で構成される片段ボールからなる第1の面部と第2の面部とが前記フルート面を内側にして対向配置され且つ一辺だけが開口して開口部が形成された袋状の封筒本体と、前記第2の面部と一体に形成され且つ前記第1の面部よりも前記開口部外方に突出して前記開口部を封鎖する封鎖片と、からなる封筒の封緘構造であって、前記封筒本体の底部の左右隅角を起点にして、前記開口部側に湾曲した弧状の第1の折れ罫線を前記第1の面部及び前記第2の面部のそれぞれに対をなして設け、前記第1の面部の前記開口部側の端部を前記封筒本体の前記底部側に湾曲する弧状に形成し、さらに、前記第2の面部の、前記第1の面部の前記開口部側の端部と重なる位置に、当該開口部側の端部の形状と重なる弧状の第2の折れ罫線を設けると共に、当該第2の折れ罫線の左右端を結ぶ線を基準として線対称の関係にある第3の折れ罫線を設け、前記第2及び第3の折れ罫線を前記第1の面部側に折り曲げることにより前記封鎖片と前記第2の面部との連接部分に前記開口部を覆う紡錘形の蓋部を形成し、前記封鎖片に舌片を設け、前記第1の面部の、前記開口部を上とする封筒の上下方向の中央部若しくは中央よりもやや前記開口部寄りの位置に前記舌片を係止させる係合孔を形成すると共に前記舌片及び前記係合孔をワンウェイ構造に形成し、さらに、前記封鎖片の、前記蓋部と前記舌片との間に前記封鎖片の全幅にわたって当該封鎖片を切断する切取り用断続切込み線を設け、前記舌片を前記係合孔に係合させた後、前記舌片と前記係合孔と前記封鎖片とを跨ぐように送り状を添付したことを特徴としている。
た、請求項にかかる封筒の封緘構造は、前記舌片の前記係合孔への差し込み部分の段目を潰したことを特徴としている。
さらに、請求項にかかる封筒の封緘構造は、封筒の表面の少なくとも一部に、印刷層を設けたことを特徴としている。
また、請求項にかかる封筒の封緘構造は、封筒の表面の少なくとも一部に、撥水加工層を設けたことを特徴としている。
さらに、請求項にかかる封筒の封緘構造は、前記開口部を上とする封筒の上下方向と、前記フルート面の波形の頂点により形成されるラインの伸びる方向とが一致するように成形することを特徴としている。
本発明によれば、フルート面を内側にして片段ボールで封筒本体を成形し、且つ封筒本体の底部の左右隅角を起点にして、開口部側に湾曲した弧状の第1の折れ罫線を、封筒本体を構成する第1の面部及び第2の面部のそれぞれに対をなして設け、第1の面部の開口部側の端部を封筒本体の下端側に湾曲する弧状に形成し、さらに、第2の面部の、第1の面部の開口部側の端部と重なる位置に、当該開口部側の端部の形状と重なる弧状の第2の折れ罫線を設けると共に、第2の折れ罫線の左右端を結ぶ線を基準として線対称の関係にある第3の折れ罫線を設け、第2及び第3の折れ罫線を第1の面部側に折り曲げることにより、第2の面部とこの第2の面部と一体に形成された封鎖片との連接部分に前記開口部を覆う紡錘形の蓋部を形成したため、収納した封入物の厚みに応じて封筒が膨らみ断面が紡錘形となる。
そのため、厚みのある封入物であっても収納することができ、且つ封入物の厚みに応じて第1の折れ罫線の折り曲げ角度が調整されるため、封入物を固定することができると共に、フルート面によっても封入物を固定することができる。
また、フルート面が緩衝材として作用するため封入物を保護することができると共に、別途エアーキャップなどの緩衝材を設ける必要がないため、封入物を封筒に収納するだけで保護用の梱包を行なうことができ、一方、封筒廃棄時には緩衝材等を分別する必要がないため、梱包作業及び廃棄作業を容易に行なうことができる。
本発明を適用した封筒の一実施形態を示す展開平面図である。 本発明を適用した封筒の一実施形態を示す平面図である。 片段ボールの断面図である。 封入物を挿入した場合の封筒の断面図である。 封入物を挿入した場合の封筒の斜視図である。 本発明を適用した封筒のその他の実施形態の一例である。 本発明を適用した封筒のその他の実施形態の一例である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した封筒の一実施形態を示す外画面の展開平面図、図2は、その平面図である。
本実施形態における封筒1は、図1に示すように、封筒1の封筒本体1aを形成する第1の面部2と第2の面部3とが封筒1の下端となる折れ罫線4を介して連接され、第1の面部2の左右の両側部にはそれぞれリード罫2aを介して糊代2bが連接されている。また、前記第2の面部3の、前記折れ罫線4とは反対側の端部には封鎖片10が連接して設けられている。
第1の面部2及び第2の面部3のそれぞれには、前記折れ罫線4の左右端5a、5bを起点にして、前記折れ罫線4を弦とする弧状の折れ罫線(第1の折れ罫線に対応)6a、6bが形成されている。これら折れ罫線6a、6bで囲まれる紡錘形の領域は、封筒1の底7を区画形成している。
第1の面部2の折れ罫線4と反対側の端部12は、端部12の左右端11a、11bを起点にして折れ罫線4側に湾曲した弧状に成形されている。
また、第1の面部2には、前記封鎖片10を固定するための係合孔21が形成されている。この係合孔21は、例えば第1の面部2の左右幅方向中央部の上下方向やや端部12寄りの位置等の封緘操作をしやすい位置に設けられ、前記封鎖片10に形成された後述の舌片16と係合孔21とが係合して、前記封鎖片10を固定するようになっている。
前記係合孔21は、例えば、第1の面部2の左右方向に伸びる切り込み21aとこの切り込み21aの左右両端の一部を残した位置に形成された横条孔21bとから構成され、この横条孔21bは、中央部がやや端部12側に突出する弓型に形成される。前記切り込み21aは、舌片16を挿入可能な、舌片16の左右方向最大長さと同等程度の長さに形成され、横条孔21bは舌片16が後述の切り込み部分で横条孔21bと掛かり合うように形成されている。
なお、係合孔21は第1の面部2内であればどの位置に設けてもよい。また、係合孔21は舌片16を固定することができればどのような形状であってもよい。
一方、前記第2の面部3及び前記封鎖片10には、これら第2の面部3及び封鎖片10の連接部分の左右端3a、3bを起点として、これら左右端3a、3bを結ぶ直線を弦とする弧状の折れ罫線(第2及び第3の折れ罫線に対応)13a、13bが形成されている。なお、この左右端3a、3bは、第1の面部2及び第2の面部3を、前記折れ罫線4で折り曲げて重ね合わせたときに、前記端部12の左右端11a、11bと重なるように形成される。また、前記折れ罫線13a、13bは、同様に重ね合わせたときに、前記端部12の弧と前記折れ罫線13aの弧とが重なる形状に形成される。
これら折れ罫線13a、13bで囲まれる紡錘形の領域は、紡錘形の上蓋(蓋部に対応)14を区画形成している。
前記封鎖片10は、例えば、先端側が細い略台形状に形成され、さらに封鎖片10の先端には折れ罫線15を介して前記舌片16が連接されている。この舌片16の先端部16aは、先端が頂点となる略三角形状に形成されている。また、舌片16と封鎖片10との連接部分に切り込み17を入れることによって左右の突出部17a、17bが形成されている。なお、前記折れ罫線15は、当該折れ罫線15の位置で舌片16を曲がりやすくすることで係合孔21に挿入しやすくするために設けているが、必ずしも設ける必要はない。
また、ここでは、封鎖片10を略台形状に形成し且つその先に略三角係状の舌片16を備える場合について説明したが、これに限るものではなく、開口部14を塞ぎ、且つ、第1の面部2に封鎖片10を固定することができればどのような形状であってもよい。
また、舌片16に切り込み17を設けて突出部17a、17bを形成し、第1の面部2に横条孔21bを設けることにより、舌片16を取り外しにくいワンウェイ構造とした場合について説明したが、これに限るものではなく、封鎖片10を容易に第1の面部2に固定し且つ第1の面部2から外しにくい構造であれば、どのような構造であってもよい。
前記封鎖片10には、さらに、前記折れ罫線13aと舌片16との間に、左右方向全幅にわたって、2本の切取り用断続切込み線19が設けられ、この2本の切取り用断続切込み線19は、図1において左右方向を上下方向としたときカタカナの「ハ」の字を上下方向に整列配置した切込み線を形成している。さらに、切取り用断続切込み線19のカタカナの「ハ」の字の上端側に位置する封鎖片10の縁部にはノッチ19aが設けられ、2本の切取り用断続切込み線19に挟まれてなる切断テープ19bの切取りを容易にしている。
なお、前記切取り用断続切込み線19は、上蓋14部分、又は、上蓋14と舌片16との間等、封筒1を開封することができればどの位置に設けてもよい。
また、切取り用断続切込み線19として、カタカナの「ハ」の字を整列配置した切込み線を設けているが、これに限るものではなく、2本の平行する直線状に伸びる破線を設けてもよく、また、必ずしもノッチ19aを設ける必要はない。また、切断用の糸などの線状部材を設けてもよく、要は、封鎖片10を切断することができればよい。
そして、第1の面部2と第2の面部3とが重なるように折れ罫線4で折り曲げ、第1の面部2と第2の面部3とを重ね合わせた状態で、第1の面部2の両側部に設けられた糊代2bをリード罫2aで第2の面部3側に折り曲げて接着剤等により接着する。これにより、図2に示すように、第1の面部2及び第2の面部3からなる封筒本体1aと、この第2の面部3に連接された封鎖片10とからなる封筒1が形成される。
このとき、図2に示すように、第1の面部2と第2の面部3とにより開口部を有する袋状の封筒本体1aが形成される。また、第1の面部2の、開口部1b側の端部12は底部側に湾曲する弧状に形成され、第2の面部3の、端部12と重なる位置には、端部12の弧と重なる弧状の折れ罫線(第2の折れ罫線)13aが形成される。また、この折れ罫線13aの左右端3a、3bを起点として、これらを結ぶ直線を基準として線対称の関係となる折れ罫線(折れ罫線)13bが形成される。
また、封筒1の底部の左右隅角25a、25b(折れ罫線4の左右端5a、5bに対応)を起点にして、開口部1b側に湾曲した折れ罫線(第1の折れ罫線)6a、6bが、第1の面部2及び第2の面部3に対をなして形成される。また、第1の面部2に係合孔21が形成される。
ここで、この封筒1は、図3の断面図に示すように、平板面31と波形のフルート面32とが重ね合わされてなる1枚の片段ボールから成形され、封筒1の内面側がフルート面となるように成形される。つまり、図2に示すように、第1の面部2と第2の面部3とがフルート面を内側にして対向配置され、さらに、第2の面部3のフルート面と同じ側が封鎖片10のフルート面32となるように成形される。
また、フルート面32の、波形の頂点で形成されるラインの伸びる方向をフルート面方向とし、封筒1の開口部1b側を上としたとき、封筒1の上下方向とフルート面32のフルート面方向とが一致するように成形される。
片段ボールは、G段(0.8〔mm〕)、E段(1.6〔mm〕)、B段(3〔mm〕)、A段(5〔mm〕)を適用することができる。
また、封筒1は、手切れ防止のために、裁断面全体を波刃カット仕様としている。さらに、糊代2bと第1の面部2との連接部分はリード罫2aを設けることにより糊代2bを折り曲げやすくしている。また、糊代2bは、糊付けしやすいように段目を潰している。なお、糊代2bは機械貼りされる。また、舌片16の先端部16aの縁部分は、係合孔21に差し込みやすいように段目を潰している。
次に、本実施の形態の封筒の使用方法を説明する。 封入物を梱包する際には、まず、図2に示す封筒1に封入物を収納する。封入物を収納することにより、封入物の厚みで封筒1は膨らみ、封入物が収納されている位置における封筒1の左右幅方向の断面は図4に示すように紡錘形となる。なお、図4中の100は、封入物である。
封筒1の下部には、第1の面部2及び第2の面部3それぞれに一対の折れ罫線6a、6bが形成されているため、封筒1が膨らむにしたがって折れ罫線6a、6bが自然に折れ曲がる。
次に、図5に示すように、封鎖片10を折れ罫線13a、13b部分で折り曲げて第1の面部2側に折り返し、舌片16を係合孔21に差し込む。舌片16には突出部17a、17bが形成され、横条孔21bは舌片16の切り込み17部分で掛かり合うように形成されているため、舌片16は横条孔21bにより係合され、封筒1は封鎖されることになる。これによって、封入物は、図5に示すように、断面が紡錘形の封筒1に収納された状態となる。
このとき、上蓋14は紡錘形に成形され、また、封入物を収納することにより封筒1は断面が紡錘形となっているため、封筒1の紡錘形の開口部は上蓋14により略隙間なく塞がれることになる。
この状態で、この封筒1の宛先などが記載され且つ裏面に粘着テープが添付された送り状を、係合孔21を塞ぐように第1の面部2、舌片16、封鎖片10に跨がって張り付ける。これによって、舌片16は第1の面部2に固定される。以上により封入物の梱包及び送り状の添付が終了し輸送可能な状態となる。
この状態から、封筒1を開封する場合には、封鎖片10に形成された切断テープ19bを、ノッチ19aが形成された側から引っ張る。これにより、切断テープ19bが切取り用断続切込み線19に沿って切り取られ、封鎖片10から完全に切り離されると、封鎖片10が舌片16側と上蓋14側とに切り離される。
これにより、封筒1は開封され、封筒1内の封入物を取り出すことが可能となる。
そして、この封筒1を廃棄する場合には、封筒1は片段ボールで形成されているため、地域の分別方法にしたがって例えば資源ゴミとして廃棄する。
ここで、封筒1は、内側をフルート面とした片段ボールで形成されている。このため、フルート面が緩衝材として作用することになり、封入物を保護することができる。したがって、封入物として潰れやすいもの、或いは輸送中の振動や衝撃から保護する必要のあるものを収納する場合であっても、別途エアーキャップ等を設ける必要はない。
したがって、封筒1を廃棄する際には、エアーキャップ等と片段ボールとに分別する等といった分別作業を伴うことなく廃棄することができ、廃棄作業を容易に行なうことができる。
また、封筒1の下部には、折れ罫線6a、6bが形成されている。このため、封筒1に封入物を封入することにより封筒1の厚みが変わると、これに伴って折れ罫線6a、6bが自然に折れ曲がり、且つ封筒1の厚みに応じて角度が変化する。このとき、封筒1は封入物により外側方向に押されて変形するため、折れ罫線6a、6bは封筒1の厚み相当以上に折れ曲がることはなく、封入物は、その厚みに応じて封筒1により適度に押さえられた状態となる。そのため、封入物の移動を制限することができる。
また、図4に示すように、封筒1は封入物を収納した状態では断面が紡錘形となるため、封筒1の左右方向端部にいくほど封筒1の厚みは小さくなる。したがって、封筒1の断面が紡錘形となることによっても封入物の移動を制限することができる。
また、封筒1は、開口部1bを上としたとき封筒1の上下方向とフルート面方向とが一致するように成形されている。このため、フルート面の波形により形成される凹凸によっても封筒1内の封入物の左右方向の移動を制限することができる。
また、封筒1下部の折れ罫線6a、6bの折れ曲がり角度は前述のように封入物の厚みによって変化し且つ封入物を適度に押さえるため、封入物の封筒1の下部方向への移動を制限すると共に、緩衝材としても作用することになる。
また、上蓋14は内側がフルート面であるため、封入物の上下方向の移動に伴う衝撃も抑制することができる。
ちなみに、本封筒1を用いて輸送を行なった場合と、エアーキャップなどの緩衝材で包みダンボールケースを用いて輸送を行なった場合とで、封入物の保護度合及び破損の発生状況を比較したところ、同等レベルであることが確認できた。
また、封筒1に封入物を収納する際には、封筒1の開口部から封入物を挿入し、封筒1の上蓋14を形作り、舌片16を係合孔21に差し込むだけでよい。したがって、ダンボールケースを用いる場合等のようにケース自体の組み立てや緩衝材による梱包などに時間を要することはなく、また、封鎖する際にも、係合孔21、舌片16及び封鎖片10を跨ぐように送り状を添付するだけでよい。したがって、封入物の梱包作業に要する手間を大幅に削減することができ、容易且つ短時間で行なうことができる。
また、係合孔21を、糊代2bが接着される第2の面部3側ではなく一般に封筒の表側として用いられる糊代2bが位置しない第1の面部2側に設けたため、封筒1の送り状を張り付けることにより舌片16の固定と送り状の添付とを同時に行なうことができる。そのため、その分、梱包作業の短縮を図ることができると共に、舌片16固定用の粘着テープなどを用いる必要がないため、その分経費削減を図ることができる。また、このとき、舌片16に突出部17a、17bを設け、舌片16を係合孔21に一度差し込むと、舌片16を再度取り外しにくいワンウェイ構造に形成しているため、舌片16固定用の粘着テープを別途用いずに、送り状を添付することだけで舌片16を十分固定することができる。
また、このように舌片16をワンウェイ構造に形成して取り外しにくい構造としさらにこの上に送りを添付した場合であっても、封鎖片10に切り取りテープ19bを設けているため、この切り取りテープ19bを切り取るだけで、容易に封筒1を開封することができる。
また、封筒1を封鎖するための封鎖片10を備えており、この封鎖片10は、封筒1の開口部1bを覆いさらに第1の面部2の上端部側の一部を覆うように形成されている。
ここで、封筒1の開口部1bを塞ぐのであれば、上蓋14部分があればよいため、この上蓋14の縁部を第1の面部2に接着テープで固定する等の方法も考えられる。
しかしながら、上蓋14部分の縁部を第1の面部2に固定する方法の場合、特に、比較的重量物を封入する場合等には十分に固定する必要があり、また、上蓋14の縁部は曲線状であるため、これを第1の面部2に固定するためには比較的手間がかかる。
これに対し、図5に示すように、封筒1の開口部1bを覆い且つ第1の面部2の上端部側の一部を覆う封鎖片10を設け、この封鎖片10の舌片16を、第1の面部2の端部12近傍ではなく、より内側に設けた係合孔21に差し込むことで封をする構成としているため、封鎖片10を第1の面部2に十分固定することができ、封入物が封筒1から飛び出ることを確実に回避することができ、且つ第1の面部2の端部12に近傍位置において舌片16を固定する場合に比較して容易に固定することができる。また、舌片16を係合孔21に差し込み、ここに送り状を添付するだけの簡易な作業で容易且つ確実に封緘することができる。
また、前述のように、切り取りテープ19bを切り取るだけで封筒1を開封することができるため、舌片16部分に添付した送り状を引き剥がしたり、封筒1の切り取りテープ19b以外の部分を切り離したりすることなく開封することができる。したがって、開封後も送り状が破れることはなくそのまま保存することができるため、後日、送り状を確認する必要がある場合であっても容易に確認することができる。また、開封にあたり切り離されるのは切り取りテープ19bのみであるため、発生するゴミは切り取りテープ19b部分のみとなる。そして、その他の部分は片段ボールと送り状であって、廃棄する際には、通常、片段ボールと送り状とは同一種類のゴミに分別される。したがって、封筒1をほぼ100%リサイクルすることができる。
また、封筒1の本体部分は、封入物を収納したとき断面が紡錘形となり、封筒1の厚みは封入物の厚みに応じて調整可能となるため、ある程度の厚みのある封入物であっても収納することができる。よって、比較的薄いものから厚いものまで封入することができ、且つこのように厚みに幅がある場合であっても、封筒1内での封入物の移動を的確に制限することができる。
なお、上記実施の形態においては、封筒1の送り状を添付する側に糊代2b部分が出ないように、糊代2b部分を第1の面部2に設ける構成とした場合について説明したが、これに限るものではない。左右の糊代を、第2の面部3側に設けることも可能であり、また、第1の面部2及び第2の面部3のそれぞれに一つずつ糊代を設けることも可能である。また、糊代2bを、外貼りとした場合について説明したが内貼りとすることも可能である。
また、糊代2bを第1の面部2の左右端に設けた場合について説明したが、第1の面部2と第2の面部3とを左右に連接して形成し、第1の面部2又は第2の面部3の片側と、封筒1の下端とに糊代を設ける構成とすることも可能である。
また、上記実施の形態においては、封筒1として、上下縦長の封筒において上側に開口部1bを設けた縦位置開きの封筒を適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、図6に示すように、上下縦長の封筒において左右何れかに開口部を設けた横位置開きの封筒を適用した場合でも適用することができる。この場合にも、封筒1の左右方向とフルート面方向とが一致するように成形すればよい。なお、縦位置開きの封筒と横位置開きの封筒とは、開口部を上としたとき、左右方向の幅が異なるだけであるので、その詳細な説明は省略する。なお図6において、図2と同一部分に同一符号を付与している。
また、上記実施の形態において、図7に示すように、封筒1の表面、すなわち平板面31の表面の一部または全面に印刷を施して印刷層35aを設けてもよい。また、封筒1の表面(平板面31)の全面または一部に撥水処理を施して撥水加工層35bを設けてもよく、また、これら印刷層35a及び撥水加工層35bの両方を設けてもよい。前記撥水加工層35bは、例えば、油性塗料を塗布或いは含浸させて形成してもよく、また外側表面全面に合成樹脂フィルム等を溶着して形成してもよい。なお、図7は、封筒1の一部の断面図である。
1 封筒
2 第1の面部
3 第2の面部
4 折れ罫線
6a、6b 折れ罫線(第1の折れ罫線)
13a 折れ罫線(第2の折れ罫線)
13b 折れ罫線(第3の折れ罫線)
10 封鎖片
14 上蓋(蓋部)
16 舌片
19 切取り用断続切込み線
31 片段ボールの平板面
32 片段ボールのフルート面

Claims (5)

  1. フルート面及び平板面で構成される片段ボールからなる第1の面部と第2の面部とが前記フルート面を内側にして対向配置され且つ一辺だけが開口して開口部が形成された袋状の封筒本体と、
    前記第2の面部と一体に形成され且つ前記第1の面部よりも前記開口部外方に突出して前記開口部を封鎖する封鎖片と、からなる封筒の封緘構造であって、
    前記封筒本体の底部の左右隅角を起点にして、前記開口部側に湾曲した弧状の第1の折れ罫線を前記第1の面部及び前記第2の面部のそれぞれに対をなして設け、
    前記第1の面部の前記開口部側の端部を前記封筒本体の前記底部側に湾曲する弧状に形成し、
    さらに、前記第2の面部の、前記第1の面部の前記開口部側の端部と重なる位置に、当該開口部側の端部の形状と重なる弧状の第2の折れ罫線を設けると共に、当該第2の折れ罫線の左右端を結ぶ線を基準として線対称の関係にある第3の折れ罫線を設け、
    前記第2及び第3の折れ罫線を前記第1の面部側に折り曲げることにより前記封鎖片と前記第2の面部との連接部分に前記開口部を覆う紡錘形の蓋部を形成し、
    前記封鎖片に舌片を設け、前記第1の面部の、前記開口部を上とする封筒の上下方向の中央部若しくは中央よりもやや前記開口部寄りの位置に前記舌片を係止させる係合孔を形成すると共に前記舌片及び前記係合孔をワンウェイ構造に形成し、
    さらに、前記封鎖片の、前記蓋部と前記舌片との間に前記封鎖片の全幅にわたって当該封鎖片を切断する切取り用断続切込み線を設け、
    前記舌片を前記係合孔に係合させた後、前記舌片と前記係合孔と前記封鎖片とを跨ぐように送り状を添付したことを特徴とする封筒の封緘構造。
  2. 前記舌片の前記係合孔への差し込み部分の段目を潰したことを特徴とする請求項記載の封筒の封緘構造
  3. 封筒の表面の少なくとも一部に、印刷層を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の封筒の封緘構造
  4. 封筒の表面の少なくとも一部に、撥水加工層を設けたことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の封筒の封緘構造
  5. 前記開口部を上とする封筒の上下方向と、前記フルート面の波形の頂点により形成されるラインの伸びる方向とが一致するように成形することを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の封筒の封緘構造
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