JP5703127B2 - 環状体用包装材 - Google Patents

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Description

本発明は、中空円筒状の環状体を包装するための環状体用包装材に関する。
従来、農業用水管、下水道管、上水道管などの既設管にひび割れや腐食などの老朽化が生じた場合の対策の一つとして、長尺の帯状部材(プロファイル)を螺旋状に巻回して螺旋管を製管し、既設管内壁を螺旋管で更生するライニング工法が行われている。
このライニング工法において用いられる帯状部材は、製造ドラムによって中空円筒状に巻き回され、更に、巻き回しが解けないように結束材で結束されて帯状部材結束体となされる(例えば、下記特許文献1参照)。
帯状部材結束体は、工場における保管時や、施工現場への輸送時において傷がついたり汚れたりすることを防止するために、シート材からなる包装材によって包装される。このような中空円筒状の環状体を包装するための包装材として、下記特許文献2に記載された如きの包装材(包装用部材)が開発されている。
特開2009‐107723号公報 特開2008‐74411号公報
ところで、帯状部材結束体は、帯状部材を製造ドラムの芯周りに整列巻きし、順次巻き重ねて中空円筒状に形成されるものであることから、その内径については、製造ドラムの芯の外径によって規定される。一方、帯状部材結束体の外径については、巻き付けられた帯状部材の長さによって変化する。
通常、帯状部材結束体には製造ドラム毎に一応の基準となるサイズが設定されており、その外径が基準となるサイズを超えることは殆ど有り得ない。しかしながら、帯状部材が基準となるサイズの帯状部材結束体を形成し得る長さより短い場合などにあっては、外径が基準となるサイズを下回る。
特許文献1に記載の包装用部材は、包装される環状体のサイズが一定であることを前提としており、基準となるサイズと異なる環状体を包装した場合にあっては、包装用部材がだぶついたり、ずれたりして、内包される環状体との一体感を損ね、外観を悪くする。又、包装用部材のだぶつきやずれは、保管時や輸送時における包装用部材の破れの原因となり易く、その結果、破れた部分から雨水や汚れの侵入を招き、内包される環状体に汚損が生じる。
本発明は、前記技術的課題を解決するために開発されたものであり、中空円筒状の環状体を包装した際の外観を美麗にする新規な環状体用包装材を提供することを目的とする。
本発明の環状体用包装材は、中空円筒状の環状体を包装するための環状体用包装材であって、この環状体用包装材は、包装される環状体の外周面の周長より長く、一側縁と他側縁とにそれぞれ複数のひだ(襞)の根元が設けられてなる帯状のシート材からなる主被覆部材と、主被覆部材の一側縁と他側縁とにそれぞれ連結された一対の内周被覆部材とを具備し、主被覆部材は、ひだの根元から延長するひだが伸ばされることによって、環状体の外周面及び両端面を覆う形状に変形させられつつ、環状体の外周面周方向に巡らせて配置されるものであり、内周被覆部材は、それぞれ主被覆部材の一側縁と他側縁とに沿って列をなす互いに独立する複数のシート状部材の集合体からなり、且つ、隣り合うシート状部材の端部同士が重ねられた状態で配置されてなり、環状体の中心孔に向かって折り込まれることによって、環状体の内周面を覆うものであることを特徴とする(以下、「本発明包装材」と称する。)。
本発明包装材においては、帯状のシート材からなる主被覆部材の一側縁と他側縁とにそれぞれ複数のひだの根元(解除不能に固定されたひだの基端)が設けられていることから、本発明包装材を平面状に展開すると、主被覆部材の幅方向に沿って、複数のひだの根元から延長した複数のひだが生じる。環状体を包装する際に、この複数のひだを伸ばしながら、主被覆部材を環状体の外周面周方向に沿って巡らせて配置すれば、主被覆部材は、自然に環状体の外周面及び端面を覆う形状に変形する。
次いで、主被覆部材の一側縁と他側縁にそれぞれ連結された一対の内周被覆部材を、環状体の中心孔に向かって折り込めば、環状体の内周面(中心孔内壁面)が覆われ、もって、環状体が包装される。
そして、本発明包装材においては、内周被覆部材が、それぞれ主被覆部材の一側縁と他側縁とに沿って列をなす互いに独立する複数のシート状部材の集合体からなり、且つ、隣り合うシート状部材の端部同士が重ねられた状態で配置されてなることから、環状体を包装する際に、環状体のサイズに応じてシート状部材の重ね代を変更することができる。これにより、本発明包装材のだぶつきやずれを適宜是正することができ、環状体を包装した際の外観を美麗にすることができる。
なお、本発明包装材は、主として、既設管を更生するためのライニング工法において用いられる帯状部材が中空円筒状に巻き回された帯状部材結束体を包装対象とするが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、電線等の各種線材が中空円筒状に巻き回されたものや、パルプシートなどが中空円筒状に巻き回されたパルプロールなど、中空円筒状の環状体であれば包装することができる。
本発明包装材の好ましい態様としては、主被覆部材の一側縁と他側縁とにそれぞれ設けられた複数のひだの根元の配列が、追い掛けひだ状に配列されてなるものを挙げることができる。
本発明包装材の好ましい態様としては、主被覆部材に対し、その表裏を貫通する排水孔が設けられてなるものを挙げることができる。
本発明包装材においては、排水孔が、主被覆部材における環状体の外周面を覆う範囲内に設けられてなるものが好ましい態様となる。
本発明包装材においては、主被覆部材における環状体の端面を覆う範囲内に設けられてなり、しかも、係る範囲内の選択された位置から、主被覆部材が環状体の端面と外周面とがなす角部を覆う位置まで開口するものが好ましい態様となる。
本発明包装材においては、排水孔には、排水孔を開閉するための蓋部が設けられてなるものが好ましい態様となる。
本発明包装材においては、蓋部が、主被覆部材と繋がったままの基端を残した状態で主被覆部材が切り欠かかれることによって形成された切片で形成されてなり、蓋部が、基端を開閉軸として開かれることによって、排水孔が開口されるものが好ましい態様となる。
本発明包装材においては、主被覆部材の一側縁側に蓋部を形成する場合は、蓋部の基端が主被覆部材の一側縁側に設けられてなり、主被覆部材の他側縁側に蓋部を形成する場合は、蓋部の基端が主被覆部材の他側縁側に設けられてなるものが好ましい態様となる。
更に、本発明包装材の好ましい態様としては、内周被覆部材を構成する複数のシート状部材には、環状体用包装材によって包装されてなる環状体がその中心軸を設置面に対して平行となるようにして置かれた際、設置面近くに位置させる最下段シートが設定されてなり、この最下段シートから離れる方向に向かって、順次隣接するシート状部材の重なりが上側となされたものを挙げることができる。
以上述べた本発明の包装材によれば、中空円筒状の環状体を包装した際の外観を美麗にすることができる。
図1は、実施形態1に係る本発明包装材によって包装される中空円筒状の環状体(帯状部材結束体)を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る本発明包装材を平面状に展開して示す(a)正面図、(b)A‐A断面図である。 図3は、実施形態1に係る本発明包装材を示す斜視図である。 図4(a)〜(d)は、実施形態1に係る本発明包装材を用いて、基準となるサイズの帯状部材結束体を包装する工程を示す説明図である。 図5(a)〜(d)は、実施形態1に係る本発明包装材を用いて、基準となるサイズを下回る外径の帯状部材結束体を包装する工程を示す説明図である。 図6は、帯状部材結束体を内包する包装体を保管している状態を示す断面図である。 図7は、帯状部材結束体を内包する包装体を繰り出し用ドラムにセットする状態を示す(a)斜視図、(b)上面図である。 図8は、実施形態2に係る本発明包装材を平面状に展開して示す正面図である。 図9は、実施形態2に係る本発明包装材を拡大して示す正面図である。 図10は、帯状部材結束体を内包してなる包装体を拡大して示す正面図であり、(a)は、蓋部が閉じられた状態を示し、(b)は、蓋部が開かれた状態を示す。
以下、本発明包装材の一実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明包装材は、この実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
<環状体>
図1に、中空円筒状の環状体としての帯状部材結束体100を示す。この帯状部材結束体100は、老朽化した既設管をライニングするために用いられる長尺の帯状部材200を製造ドラムにて整列巻きすることによって中空円筒状に形成し、更に、巻き回しが解けないように結束バンド300によって結束してなるものである。この帯状部材結束体100は、外径200cm、内径120cm、中心軸方向の厚み80cmを基準となるサイズとする。本実施形態においては、この基準となるサイズどおりの帯状部材結束体100Aと、基準となるサイズより外径が下回る(外径180cm)を有する帯状部材結束体100Bとを包装対象とした。
<本発明包装材>
図2及び図3に、本発明包装材1を示す。この本発明包装材1は、主被覆部材2と、主被覆部材2の一側縁21Aと他側縁21Bにそれぞれ連結された一対の内周被覆部材3とからなる。
主被覆部材2は、長さ660cm、幅183cmの、アルミニウムが蒸着されたポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンからなる柔軟なシート材(厚さ0.15mm)からなり、その各側縁に設けられた複数のひだの根元4によって、各側縁21A、21Bの長さが共に460cmに縮められている。
図2(a)の正面図に示すように、本発明包装材1を平面状に展開すると、主被覆部材2の幅方向に沿ってひだの根元4から延長した複数のひだ41が生じる。図3に示すように、この複数のひだ41が順次伸ばされれば、主被覆部材2は自然に環状に変形する。以下、環状に変形した際の主被覆部材2の外周面側となる面を主被覆部材2の表面側、内周面側となる面を主被覆部材2の裏面側と称する。
図2(b)のA‐A断面図に示すように、本実施形態においては、主被覆部材2の他側縁2Bに設けた複数のひだの根元4の配列につき、追い掛けひだ状の配列としている(主被覆材2の一側縁21Aにおいて同様。)。なお、複数のひだの根元の配列4は、主被覆部材2の各側縁21A、21Bを所定の長さに縮めることができるものであれば、追い掛けひだ状の配列に限られるものではなく、例えば、箱ひだ状の配列としても良い。
又、複数のひだの根元4は、一定間隔で折り目が付けられた規則的な配列としても、不定間隔で折り目が付けられた不規則な配列としても良い。
更に、主被覆部材2の一側縁21Aと他側縁21Bとにそれぞれに設けられた複数のひだの根元4は、主被覆部材2を挟んで対称としても、非対称としても良い。
内周被覆部材3は、互いに独立する複数のシート状部材31の集合体からなり、それぞれ隣り合うシート状部材31の端部同士が重ねられた状態で主被覆部材2の一側縁21Aと他側縁21Bとに沿って連結されている。本実施形態において、シート状部材31は、主被覆部材2と同じ素材を長方形(122cm×60cm)に形成したものであるが、これに限られるものではなく、例えば、正方形、平行四辺形或いは台形等に形成しても良い。
各シート状部材31は、それぞれその長辺部分が主被覆部材2の表面側の一側縁21A又は他側縁21Bに重ねられた状態で主被覆部材2に縫着されている。隣り合うシート状部材31の端部同士は重ねられているが、互いに固定されてはいない。隣り合うシート状部材31の端部同士の重ね代(代幅)は、本発明包装材1を平面状に展開した際、10cmとなるように設定している。なお、本実施形態においては、主被覆部材2の各側縁に連結した複数のシート状部材31につき、主被覆部材2を挟んで対称となるように配置しているが、非対称としても良い。
又、主被覆部材2の各側縁21A、21Bに沿って列をなす複数のシート状部材31の枚数は、2枚以上の複数枚であれば特に限定されるものではない。通常は、4〜8枚程度とされる。
本実施形態においては、主被覆部材2の一側縁21Aと他側縁21Bとに沿って列をなす複数のシート状部材31のうち、中ほどに存するシート状部材31を最下段シート31Lとして設定し、この最下段シート31Lから離れる方向に向かって、順次隣接するシート状部材31の重なりが上側(主被覆部材Aの表面側)となるように、シート状部材31を配置している。
なお、「中ほどに存するシート状部材31」とは、主被覆部材2の各側縁21A、21Bに沿って列をなす複数のシート状部材31のうち最も中央に位置するシート状部材31のみを意味するものではなく、主被覆部材2の各側縁21A、21Bに沿って列をなす複数のシート状部材31のうち前後端に存するシート状部材31を除く、その他のシート状部材31のことを意味する。通常、最下段シート31Lは、主被覆部材2の各側縁21A、21Bに沿って列をなす複数のシート状部材31のうち最も中央に位置するシート状部材31の近辺(両隣1〜5枚)に存するシート状部材31から選択される。
又、本実施形態においては、主被覆部材2における最下段シート31Lが連結している位置にあわせて、主被覆部材2に対し、その表裏を貫通する複数の排水孔(切り欠き)5を設けている。この排水孔5は、主被覆部材2における、帯状部材結束体100の外周面を覆う範囲42内に設けられており、主被覆部材2を、略C字状に切り欠くことによって形成されている。
<環状体の包装工程>
本実施形態に係る本発明包装材1は、主として、規準となるサイズの帯状部材結束体100Aを包装することを想定し、主被覆部材2の長さ、幅、及びひだの根元4によって縮められた各側縁21A、21Bの長さ等を決定している。以下、まず、基準となるサイズの帯状部材結束体100Aを包装する工程を説明し、次いで、基準となるサイズと異なる外径を有する帯状部材結束体100Bを包装する工程を説明する。なお、以下に説明する包装工程において、帯状部材結束体100は、そのままの状態で本発明包装材1により包装されるが、帯状部材結束体100の外周面等を保護シート等によって保護した上で包装工程に供しても良い。
‐帯状部材結束体100Aを包装する工程‐
図4(a)に示すように、主被覆部材2に生じている複数のひだ41を伸ばしながら、主被覆部材2における帯状部材結束体100Aの外周面を覆う範囲42を帯状部材結束体100Aの外周面周方向に沿って巡るように配置すれば、主被覆部材2は、は、自然に帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面を覆う形状に変形し、主被覆部材2における帯状部材結束体100Aの各端面を覆う範囲43A、43Bが、帯状部材結束体100Aの各端面を覆う。
なお、主被覆部材2の長さは、帯状部材結束体100Aの外周面の周長より長くなるように設定されていることから、主被覆部材2の長さ方向前後端部を重複させることにより主被覆部材2の長さ方向の余剰分を是正する。
この状態で、テープ6を用いて、主被覆部材2の長さ方向前後端部の合わせ目をシールすれば、帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面が被覆される(図4(b)参照)。
主被覆部材2の幅は、帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面を覆い得る長さに設定されており、又、主被覆部材2におけるひだの根元4によって縮められた各側縁21A、21Bの長さは、帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面を主被覆部材2によって被覆した状態において、中心孔の内周の長さに相当するように設定されているから、主被覆部材2は、だぶつくことなく帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面を覆う。
次いで、図4(c)に示すように、内周被覆部材3(シート状部材31)を、それぞれ帯状部材結束体100Aの中心孔に向かって折り込めば、本発明包装材1は、帯状部材結束体100Aを内包し得る形状に変形する。
最後に、内周被覆部材3(シート状部材31)の合わせ目をテープ6でシールすれば、だぶつきのない美麗な包装状態の包装体10となる(図4(d)参照)。
‐帯状部材結束体100Bを包装する工程‐
図5(a)に示すように、主被覆部材2に生じている複数のひだ41を伸ばしながら、主被覆部材2における帯状部材結束体100Bの外周面を覆う範囲42を帯状部材結束体100Bの外周面周方向に沿って巡るように配置すれば、主被覆部材2は、自然に帯状部材結束体100Bの外周面及び両端面を覆う形状に変形し、主被覆部材2における帯状部材結束体100Bの各端面を覆う範囲43A、43Bが、帯状部材結束体100Bの各端面を覆う。なお、主被覆部材2の長さは、帯状部材結束体100Bの外周の周長より長いことから、主被覆部材2の長さ方向前後端部を重複させることにより余剰分を是正する。
この状態で、テープ6を用いて、主被覆部材2の長さ方向前後端部の合わせ目をシールすれば、帯状部材結束体100Bの外周面及び両端面が被覆される(図5(b)参照)。
しかしながら、主被覆部材2の幅は、基準となるサイズの帯状部材結束体100Aの外周面及び両端面を覆い得る長さに設定されているから、基準となるサイズを下回る外径の帯状部材結束体100Bを包装すると、主被覆部材2の各側縁21A、21Bの周辺が余剰となる。
この主被覆部材2の各側縁21A、21Bの周辺に生じた余剰分については、係る余剰分を、内周被覆部材3(シート状部材31)と共に、帯状部材結束体100Bの中心孔に向かって折り込むことによって是正する(図5(c)参照)。
このようにすると、帯状部材結束体100Bの中心孔において、内周被覆部材3に余剰分が生じるが、本発明包装材1の内周被覆部材3は、互いに独立する複数のシート状部材31の集合体からなることから、隣り合うシート状部材31の端部同士の重なり代が大きくなるようにシート状部材31を各々配置すれば、内周被覆部材3の余剰分が是正される。
最後に、一対の内周被覆部材3の合わせ目をテープ6でシールすれば、だぶつきのない美麗な包装状態の包装体10となる(図5(d)参照)。
ところで、本発明包装材1によって包装された帯状部材結束体100(包装体10)を保管するにあたっては、通常、内包される帯状部材結束体100の中心軸が設置面と平行となるように立てた状態で保管する。本実施形態においては、内包される帯状部材結束体100の中心軸が設置面と平行となるように立てた状態で土台Sに包装体10を積載することによって、包装体10を保管した。
本発明包装材1によって帯状部材結束体100を包装するにあたっては、本発明包装材1の合わせ目をテープ6によってシールしているが、保管時において、シート状部材31の重ね代やシールの隙間から雨水等が侵入し、内包される帯状部材結束体100が汚損される場合がある。
この点につき、本実施形態においては、主被覆部材2の各側縁に沿って列をなす複数のシート状部材31のうち、中ほどに存するシート状部材31を最下段シート31Lとして設定し、この最下段シート31Lから離れる方向に向かって、順次隣接するシート状部材31の重なりが上側となるように、シート状部材31を配置しているから、図6に示すように、保管時において、最下段シート31Lが地面に近くなるように包装体10を設置すれば、帯状部材結束体100の中心孔に折り込まれた複数のシート状部材31の重なりは、より下側に位置するシート状部材31の端辺を覆う状態となる。
これにより、図6において矢印(実線)で示すように、帯状部材結束体100の中心孔を覆う内周被覆部材3の表面を雨水等が伝い落ちてきても、包装体10内に雨水が浸入し難くなる。
又、本実施形態においては、主被覆部材2における最下段シート31Lが連結している位置にあわせて、主被覆部材2における帯状部材結束体100の外周面を覆う範囲42に、その表裏を貫通する複数の排水孔(切り欠き)5を設けているから、最下段シート31Lが地面に近くなるように包装体10を設置すれば、同時に主被覆部材2に設けた排水孔5の位置が地面に近くなる。包装体10は、土台Sに積載されることによって、排水孔5が地面から浮いた状態で位置しており、包装体10中に雨水が浸入して水が溜まった場合にあっても、図6において矢印(破線)で示すように、排水孔5を介して溜まった水を速やかに包装体10の外へ排出することができる。
なお、帯状部材結束体100を内包する包装体10は、通常、このままの状態で施工現場に輸送され、繰り出し用ドラム7にセットされる(図7(a)参照)。
本実施形態においては、本発明包装材1における主被覆部材2の各側縁に設けられたひだの根元4の配列が追い掛けひだ状に配列されていることから、図7(b)に示すように、包装体10を繰り出し用ドラム7にセットする際に、ひだの根元4の閉じている側から繰り出し用ドラム7をセットするようにすれば、ひだの根元4に繰り出し用ドラム7が引っ掛かり難くなり、スムーズにセットすることができる。これより、繰り出し用ドラム7へのセット時において、本発明包装材1に傷や破れが生じ難くなる。
[実施形態2]
図8に、実施形態2に係る本発明包装材1を示す。この本発明包装材1は、前記実施形態1に係る本発明包装材1とほぼ同様の形状及び構成を有する。
本実施形態に係る本発明包装材1における、前記実施形態1に係る本発明包装材1と異なる点は、主被覆部材2における帯状部材結束体100の外周面を覆う範囲42に設けた排水孔5とは別の排水孔5Aを、主被覆部材2における、帯状部材結束体100の端面を覆う範囲43A、43B内に設けた点にある。
図9の拡大図に示すように、この別の排水孔5Aは、帯状部材結束体100の端面を覆う範囲43A(43B)内から、基端51となる部分を選択し、主被覆部材2と繋がったままの基端51を残した状態で、主被覆部材2を略C字状に切り欠くことによって形成されている。即ち、別の排水孔5Aは、基端51が主被覆部材2に繋がった状態の略C字状の切片からなる蓋部52によって蓋されており、基端51を開閉軸として蓋部52を開くことによって開口される仕組みとなっている。
蓋部52の遊端53は、主被覆部材2が帯状部材結束体100の端面と外周面とがなす角部を覆う位置(主被覆部材2における帯状部材結束体100の外周面を覆う範囲42と、帯状部材結束体100の端面を覆う範囲43A(43B)との接点)にある。従って、蓋部52が開かれた際、別の排水孔5Aは、帯状部材結束体100の端面を覆う範囲43A(43B)内の選択された位置(基端51)から、主被覆部材2が帯状部材結束体100の端面と外周面とがなす角部を覆う位置にわたって開口する。
図10に、本実施形態に係る本発明包装材1によって帯状部材結束体100が包装されてなる包装体10を、別の排水孔5Aが存する部分を拡大して示す。
図10は、内包される帯状部材結束体100の中心軸が設置面と平行となるように、包装体10を地面Gに立てた状態で保管している状況を拡大して示すものであり、図10(a)に示す通常の保管状況においては、蓋部52が別の開口5Aを蓋しており、又、蓋部52の開閉軸たる基端51が別の開口5Aの上部側に位置するため、別の開口5Aから雨水などが浸入し難くなっている。
保管時において、シート状部材31の重ね代やシールの隙間から雨水等が侵入し、本発明包装材1内に水が溜まったら、図10(b)に示すように、蓋部52を捲り上げることによって(若しくは溜まった水の重みによって蓋部52が自然に開かれることによって)、別の開口5Aを露出させれば、本発明包装材1内に溜まった水は、別の開口5Aを介して速やかに排出される。
このように本実施形態に係る本発明包装材1は、別の排水孔5Aが、主被覆部材2における、帯状部材結束体100の端面を覆う範囲43A、43B内に設けられ、しかも、係る範囲43A、43B内の選択された位置から、主被覆部材2が帯状部材結束体100の端面と外周面とがなす角部を覆う位置にわたって開口するから、包装体10を、土台Sを介さずに、じかに地面Gに接した状態で保管する場合などにあっても、本発明包装材1内に浸入した水を速やかに排出することができる。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、帯状部材結束体に限られず、電線等の各種線材が中空円筒状に巻き回されたものや、パルプシートなどが中空円筒状に巻き回されたパルプロールなど、中空円筒状の環状体であれば好適且つ美麗に包装することができる。
1 本発明包装材(環状体用包装材)
2 主被覆部材
3 内周被覆部材
31 シート状部材
31L 最下段シート
4 ひだの根元
41 ひだ
5 排水孔
5A 別の排水孔
6 テープ
7 繰り出し用ドラム
10 包装体
100 環状体(帯状部材結束体)

Claims (9)

  1. 中空円筒状の環状体を包装するための環状体用包装材であって、
    この環状体用包装材は、
    包装される環状体の外周面の周長より長く、一側縁と他側縁とにそれぞれ複数のひだの根元が設けられてなる帯状のシート材からなる主被覆部材と、
    主被覆部材の一側縁と他側縁とにそれぞれ連結された一対の内周被覆部材とを具備し、
    主被覆部材は、ひだの根元から延長するひだが伸ばされることによって、環状体の外周面及び両端面を覆う形状に変形させられつつ、環状体の外周面周方向に巡らせて配置されるものであり、
    内周被覆部材は、それぞれ主被覆部材の一側縁と他側縁とに沿って列をなす互いに独立する複数のシート状部材の集合体からなり、且つ、隣り合うシート状部材の端部同士が重ねられた状態で配置されてなり、環状体の中心孔に向かって折り込まれることによって、環状体の内周面を覆うものであることを特徴とする環状体用包装材。
  2. 請求項1に記載の環状体用包装材において、
    主被覆部材の一側縁と他側縁とにそれぞれ設けられた複数のひだの根元の配列が、追い掛けひだ状に配列されてなる環状体用包装材。
  3. 請求項1又は2に記載の環状体用包装材において、
    主被覆部材には、その表裏を貫通する排水孔が設けられてなる環状体用包装材。
  4. 請求項3に記載の環状体用包装材において、
    排水孔が、主被覆部材における環状体の外周面を覆う範囲内に設けられてなる環状体用包装材。
  5. 請求項3に記載の環状体用包装材において、
    排水孔が、主被覆部材における環状体の端面を覆う範囲内に設けられてなり、しかも、係る範囲内の選択された位置から、主被覆部材が環状体の端面と外周面とがなす角部を覆う位置まで開口する環状体用包装材。
  6. 請求項5に記載の環状体用包装材において、
    排水孔には、排水孔を開閉するための蓋部が設けられてなる環状体用包装材。
  7. 請求項6に記載の環状体用包装材において、
    蓋部が、主被覆部材と繋がったままの基端を残した状態で主被覆部材が切り欠かかれることによって形成された切片で形成されてなり、
    蓋部が、基端を開閉軸として開かれることによって、排水孔が開口される環状体用包装材。
  8. 請求項7に記載の環状体用包装材において、
    主被覆部材の一側縁側に蓋部を形成する場合は、蓋部の基端が主被覆部材の一側縁側に設けられてなり、
    主被覆部材の他側縁側に蓋部を形成する場合は、蓋部の基端が主被覆部材の他側縁側に設けられてなる環状体用包装材。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の環状体用包装材において、
    内周被覆部材を構成する複数のシート状部材には、
    環状体用包装材によって包装されてなる環状体がその中心軸を設置面に対して平行となるようにして置かれた際、設置面近くに位置させる最下段シートが設定されてなり、
    この最下段シートから離れる方向に向かって、順次隣接するシート状部材の重なりが上側となされた環状体用包装材。
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