JP5653961B2 - 梱包材及び金属管状体供給方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばエアコン等の空調冷凍機の伝熱管及び建築物の給湯・給水配管として使用される銅又は銅合金からなる長尺状の金属管状体を整列巻き且つトラバース巻きによって構成したレベルワウンドコイルの梱包材に関し、特に、コイル状の前記金属管状体を最外層側から巻き解いて供給する際にスムーズに巻き解くことができる梱包材、及び金属管状体供給方法に関する。
レベルワウンドコイル(Level Wound Coil:以下、LWCという)は銅又は銅合金等からなる長尺状の金属管状体をトラバース巻き且つ整列巻きするとともに、径方向に多層に巻き付けた円筒形のコイル状であり、伝熱管や給湯・給水配管などの製造工程或いは製造後において長尺状の金属管状体を運搬するために用いられる。
例えば、図13に示すように、LWC1aは、中心軸CLを中心として最内層Lfの底面レベルDLから最内層Lfの上面レベルULに向かって順次一列に隙間なく巻き付け、上面レベルULまで達すると、底面レベルDLへ向かって折り返し、最内層Lfの銅管2間の径外方R側の凹部4に嵌るように順次一列に隙間なく巻き付けていく。
さらに、底面レベルDLまで達すると、上面レベルULへ向かって折り返し、底面レベルDLへ向かって巻き付けた銅管2間の径外方R側の凹部4に嵌るように順次一列に隙間なく巻き付けていく。これを径外方Rへ向かって所定回数分繰り返すことにより、径方向に多層に巻き付けた円筒形のコイル状であるLWC1aを構成することができる。
なお、最内層Lfから最外層Laに向けて巻き付けて構成したLWC1aにおいて、銅管2の長さや巻き付け方によっては、図13に示すように、LWC1aの最外層Laの銅管2が上面レベルULから底面レベルDLに向かって巻き回された最外層Laの管端部2aが底面レベルDLまで達しないことがある。
このようにコイル状に巻き付けて構成したLWC1aから銅管2を巻き解いて金属管状体を供給する方法のひとつとして、例えば、特許文献1に示すように、コイル状の中心軸CLを鉛直方向にしてLWC1aを載置し、LWC1aの最内層Lfにおける上面レベルUL又は底面レベルDLに配置された管端部2aを巻き解きの始端とし、最内層Lfから最外層Laへと順次LWC1aの上方へ向かって巻き解き、銅管2を供給する方法がある。
しかしながら、最内層Lfから最外層Laへ銅管2を巻き解く方法では、上述したように最外層Laの管端部2aが底面レベルDLにまで達しない場合において、最外層Laの内側の層が巻き解かれることによって最外層Laの銅管2が緩み、図13において点線で示すように最外層Laに巻き回されている銅管2が、下方にずり落ち、銅管2の表面が傷ついたり、折れ曲がったりすることによって不良となるおそれがあった。
そのため、LWC1aの最外層Laにおいて高さ方向の途中まで巻き回された銅管2を、少なくとも最外層Laから1つ内側の層の底面レベルDLで切断して、上述のような不良の発生を防止する必要があり、それゆえ歩留まりの低下を招いていた。
このような問題を回避する方法として、LWC1aの最内層Lfから最外層Laに向かって銅管2を巻き解く方法に対して、最外層Laから最内層Lfに向かって銅管2を巻き解く方法が想定される。
この最外層Laから最内層Lfに向かって銅管2を巻き解く方法では、銅管2をボビン軸に巻付けてLWC1aを形成するために、巻き付けを開始する最内層Lfの管端部2aが上面レベルULか底面レベルDLに位置し、管端部2aが底面側となるようにLWC1aを配向することで、銅管2の巻解きの際に下方にずり落ちて、銅管2の表面が傷ついたり、折れ曲がったりすることによって不良となるおそれがない。また、最外層Laの管端部2aから巻き解くため、最外層Laの管端部2aはLWC1aの上面レベルULから底面レベルDLまでの何処に位置していてもずり落ちることがなく、また上述したように最外層Laにおいて端数となる銅管2を切断する必要も無く、歩留まりが低下することがない。
しかし、現実的には、連続する銅管2が層間を跨いで遷移する層遷移部は、例えば、最内層を基準として偶数層の最下段から奇数である次層に遷移するため、最下段で次層に遷移する層遷移部の一部は、上方の金属管状体と底面側に敷設した干渉材等の梱包材とによって挟まれた状態となり、巻解きのために径外側に引き出す際に層遷移部が破損するおそれがあった。
特開2002−370869号公報
そこで、この発明は、レベルワウンドコイルの最外層から最内層に向かって金属管状体を巻き解く際に、レベルワウンドコイルから金属管状体をスムーズに巻き解いて供給できるレベルワウンドコイルの梱包材、及び金属管状体供給方法を提供することを目的とする。
この発明は、連続する金属管状体を整列巻き且つトラバース巻きによって径方向に複数層巻き回してコイル状に構成したレベルワウンドコイルを梱包する梱包材であって、前記レベルワウンドコイルの内周空間において、前記レベルワウンドコイルの軸方向における内周側の管端部がある側の端部に、前記内周空間に沿って嵌め込み可能な嵌込梱包部材を備え、該嵌込梱包部材を、前記金属管状体の外径の半分以上の厚みの部材で構成するとともに、前記嵌込梱包部材の外縁に、前記管端部の径内側方向への変形を許容する切込み部を形成した梱包材であることを特徴とする。
上記金属管状体は、例えばエアコン等の空調冷凍機の伝熱管及び建築物の給湯・給水配管として使用される銅又は銅合金からなる長尺状の金属管状体のみならず、例えば、アルミニウムやアルミ合金等の適宜の金属で構成する長尺状の金属管状体であることを含む概念である。
上記整列巻きは、連続する金属管状体を巻き付けてコイル状を形成する際のボビン軸の外周をフランジに平行に金属管状体を巻き付ける巻き方をいい、上記トラバース巻きは、径方向に複数層巻き回してコイル状に形成する金属管状体を前層の金属管状体と金属管状体との間に配置する巻き方をいう。
上記内周空間は、上述のようにボビン軸に巻き付け、ボビン軸から取り外したレベルワウンドコイルにおいて、ボビン軸に対応する部分であり、平面視ドーナツ状のコイル状における内周側の空間をいう。
この発明により、外周に金属管状体を巻き回したボビン軸から取り外して構成したコイル状のレベルワウンドコイルにおいて、内周側の管端部を有する巻き始め部分であるひと巻き目の金属管状体が内周空間側にずれることを防止できる。
また、前記嵌込梱包部材の外縁に、前記管端部の径内側方向への変形を許容する切込み部を形成したため、嵌込梱包部材を内周空間に嵌め込む際に、既に管端部が内周空間側にずれたり、変形したりして内周空間側に突出する場合であっても内周側にずれている管端部をコイル状に押し戻さずとも、嵌込梱包部材を容易に内周空間に嵌め込むことができる。また、切込み部を形成したことにより、管端部に管端処理を行うであっても、内周空間に嵌め込んだ嵌込梱包部材を取り外すことなく、切込み部に管端部を変形させて管端処理を行うことができる。
そのため、ひと巻き目の金属管状体がずれた場合において、径外側の最下段の金属管状体がコイル状の自重の一部を支持することとなり、巻き解きのため径外側に引き出す際に端面当接梱包部材に引っかかるという不具合が生じることなく、レベルワウンドコイルの最外層から最内層に向かって金属管状体を巻き解く際に、レベルワウンドコイルから金属管状体をスムーズに巻き解いて供給することができる。
この発明の態様として、前記レベルワウンドコイルの軸方向における内周側の管端部がある側のコイル端面に当接させる端面当接梱包部材を備え、該端面当接梱包部材におけるコイル端面に当接する端面当接面において、前記レベルワウンドコイルの層間を跨いで次層に遷移する前記金属管状体の層遷移部に対向する箇所に、他の面部分に比べて凹状となる凹状部分を形成することができる。
上記凹状部分は、所定の厚みの端面当接梱包部材における層遷移部に対向する箇所を凹ませる形成した凹状部分や、所定の厚みの板体を重ねて構成した端面当接梱包部材における層遷移部に対向する箇所の重ね枚数を減らして構成した凹状部分とすることができる。
この発明により、レベルワウンドコイルを梱包した状態で底面を保護しながら、破損させることなく、最外層から金属管状体を巻き解いて確実に供給することができる。
詳しくは、端面当接梱包部材における層遷移部に対向する箇所に、該層遷移部との摩擦を低減する凹状部分を備えたことにより、引き出されていない金属管状体が上方に残っている底面側の層遷移部を、端面当接梱包部材とレベルワウンドコイルの底面とが当接する状態で径外側に引っ張っても、凹状部分によって端面当接梱包部材と層遷移部との摩擦が低減され、引っ張り負荷によって層遷移部がキンクして破損することを防止できる。
またこの発明の態様として、前記凹状部分を、前記端面当接面において、前記レベルワウンドコイルの前記内周空間を形成するコイル内径からコイル外径までを跨ぐ略扇状に形成するとともに、前記略扇状の外周縁を、前記コイル外径より大径で形成することができる。
この発明により、層遷移部との摩擦が低減できる凹状部分を確実に形成できるとともに、巻き解き開始後の最外層側近傍の層遷移部を外側に引き出す際においても、略扇状の外周縁がコイル外径より大径に形成しているため、引き出されていない金属管状体が上方に残っている底面側の層遷移部を、端面当接梱包部材とレベルワウンドコイルの底面とが当接する状態で径外側に引っ張っても、端面当接梱包部材と層遷移部との摩擦が確実に低減され、破損することなく金属管状体を最外層から巻き解いて確実に供給することができる。
またこの発明の態様として、前記端面当接梱包部材を、基材と、前記凹状部分を形成する凹部を有する芯材と、可撓性を有し、底面側のコイル端面に当接する表面材とをこの順で重ねて構成することができる。
この発明により、凹状部分とその他の部分との境界部分に段差が形成されることを防止できる端面当接梱包部材を容易に構成することができる。
詳しくは、端面当接梱包部材を、基材と、前記凹状部分を形成する凹部を有する芯材と、可撓性を有し、底面側のコイル端面に当接する表面材とをこの順で重ねて構成することにより、凹部とその他の部分との境界を跨ぎながら、表面材は、自身の可撓性により、芯材の凹部に入り込んで凹状部分を形成することができる。そのため、凹状部分とその他の部分との境界部分に対応する表面では、表面材が当該境界部分で滑らかに変形し、凹状部分とその他の部分との境界部分に段差が形成されることを防止できる。
したがって、底面側の層遷移部が径外側に引き出される場合において、端面当接梱包部材における凹状部分とその他の部分との境界部分で引っかかることなく、スムーズに巻き解くことができる。
またこの発明は、上述の梱包材で梱包した梱包済みレベルワウンドコイルを、軸方向を鉛直方向にして載置し、前記内周空間の内周面に沿う円筒状の円柱状体を、前記内周空間に嵌め込んだ前記嵌込梱包部材の上方から、前記梱包済みレベルワウンドコイルの上面より突出する態様で前記内周空間に装着し、前記円柱状体より上方、かつ前記梱包済みレベルワウンドコイルの平面視内側の位置に配置したガイドを通して最外層から巻き解いて供給される前記金属管状体を所定の肉厚で形成するチューブでカバーし、前記チューブの下端側の先端位置に、前記チューブより薄肉の先端薄肉部材を配置し、前記先端薄肉部材を、前記梱包済みレベルワウンドコイルの外側面から前記金属管状体が巻き解かれる巻き解き開始位置の近傍に配置する金属管状体供給方法であることを特徴とする。
なお、上記円柱状体は、少なくとも前記金属管状体同士の摩擦係数よりも小さい摩擦係数の素材が好ましく、例えば、ダンボール、あるいは、ポリエチレン、塩化ビニル又はフッ素樹脂といったプラスチックで構成することができる。
上記チューブは、金属管状体及び突出部材に対する摩擦係数が小さい、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル又はフッ素樹脂といったプラスチックで形成し、コルゲート形状等の所定の肉厚を有するチューブで構成することができる。
上記先端薄肉部材は、チューブより薄肉の可撓性材料で構成する略円筒状の部材で構成することができる。なお、略円筒状は、断面円形の直管、テーパー管で構成することができ、さらには、円形断面の周方向の一部に、長手方向に沿ったスリットを有する形状、断面を略渦巻状に構成した形状とすることもできる。
なお、上述のチューブの下端側の先端位置に配置した先端薄肉部材は、チューブの下端側の先端位置に取り付けた別部材、チューブの下端側の先端位置に装着せず、巻き解かれる金属管状体に挿通して、チューブの下端側の先端位置に配置した別部材、あるいはチューブの先端を薄肉化したチューブで構成してもよい。
この発明により、上述した梱包材による作用効果に加え、前記梱包済みレベルワウンドコイル(以下において梱包済みレベルワウンドコイルという)の最外層から最内層に向かって金属管状体を巻き解く際に、巻き解かれた金属管状体による巻き締まりを防止し、梱包済みレベルワウンドコイルから金属管状体をスムーズに供給することができる。
詳述すると、前記内周空間の内周面に沿う円筒状の円柱状体を、前記内周空間に嵌め込んだ前記嵌込梱包部材の上方から、前記梱包済みレベルワウンドコイルの上面より突出する態様で前記内周空間に装着することにより、前記最外層から前記梱包済みレベルワウンドコイルの上方に向かって巻き解かれ、円柱状体より上方、かつ前記梱包済みレベルワウンドコイルの平面視内側の位置に配置したガイドを通じて供給される金属管状体は、円柱状体によって径外方へ案内される。
すなわち、梱包済みレベルワウンドコイルの上方に向かって直接案内する場合、巻き解かれた金属管状体に作用する径方向内側向きの力が作用するが、円柱状体によって径外方へ案内されることにより、巻き解かれた金属管状体に上記径内側向きの力が作用することを抑制し、巻き解かれた前記金属管状体が梱包済みレベルワウンドコイルの外側面を巻き締めることを回避できる。
したがって、巻き締りによって前記金属管状体に負荷が作用することに起因する金属管状体の破断、折れ曲がり、変形及び傷付き等の不良の発生を回避でき、前記金属管状体の歩留まりと生産効率を格段に向上することができる。
また、前記内周空間の内周面に沿う円筒状の円柱状体を、前記内周空間に嵌め込んだ前記嵌込梱包部材の上方から、前記梱包済みレベルワウンドコイルの上面より突出する態様で前記内周空間に装着することにより、装着状態が安定する。
さらにまた、先端薄肉部材を、前記梱包済みレベルワウンドコイルの外側面から前記金属管状体が巻き解かれる巻き解き開始位置の近傍に配置することにより、周方向に回転しながら巻き解きする金属管状体を径外側方向に案内することができる。
また、厚肉のチューブにおいて金属管状体における巻き解き箇所と、コイル状における未解き箇所との間に挟まれた場合における巻き締りによって前記金属管状体に負荷が作用することに起因する金属管状体の破断、折れ曲がり、変形及び傷付き等の不良の発生を回避でき、前記金属管状体の歩留まりと生産効率を格段に向上することができる。
この発明によれば、レベルワウンドコイルの最外層から最内層に向かって金属管状体を巻き解く際に、レベルワウンドコイルから金属管状体をスムーズに巻き解いて供給できるレベルワウンドコイルの梱包材、及び金属管状体供給方法を提供することができる。
梱包済LWCの斜視図。 梱包済LWCの平面図。 図2における切断面の切断面図による説明図。 梱包済LWCにおける緩衝プレートの平面図。 LWC梱包材についての説明図。 梱包済LWCを積み上げた状態の斜視図。 LWCの斜視図。 プロテクトパイプを用いた金属管状体供給方法において巻き解かれている様子を示す斜視説明図。 保護チューブの先端パイプについての断面説明図。 プロテクトパイプを用いた金属管状体供給方法についての概略断面図。 ガイドとチューブの接続部分の拡大断面図。 最内層から銅管を巻き付ける方法を示す縦断面説明図。 最外層から銅管を巻き解く方法を示す縦断面説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は梱包済LWC1の斜視図を示し、図2は梱包済LWC1の平面図を示し、図3は図2における切断面の切断面図による説明図を示している。
詳しくは、図3(a)は図2におけるa−a線断面における断面図を示し、図3(b)は図2におけるb−b線断面における断面図を示している。
また、図4は梱包済LWC1における緩衝プレート30の平面図を示し、図5はLWC梱包材10についての説明図を示している。詳しくは、図5(a)は梱包済LWC1の分解斜視図を示し、図5(b)は緩衝プレート30の分解斜視図を示し、図5(c)は図5(a)におけるc−c線断面図を示している。
また、図6は梱包済LWC1を積み上げた状態の斜視図を示し、図7はLWC1aの斜視図を示している。なお、図4において、緩衝プレート30の当接表面31aに当接するLWC1aについて点線で示している。また、図1、図2、図5乃至8では、層遷移部2bの図示を省略している。また、図3では、便宜的に銅管2を5段巻付けた梱包済LWC1を図示しているが、この段数に限定するものではない。
梱包済LWC1は、図5(a)に示すように、図7に示すようなLWC1aを、LWC梱包材10で梱包して構成している。
梱包済LWC1は、図1に示す、長尺状の銅管2を多層にトラバース巻き且つ整列巻きしてコイル状に形成され、伝熱管や給湯・給水配管などの製造工程或いは製造後において長尺状の銅管2を運搬するために用いられている。
LWC1aは、図12に示すように、長尺状の銅管2を、LWC1aの中心軸CLに最も近い最内層Lfから最外層Laに向かって巻き付けることで得られる。
詳述すると、図示省略する巻取りボビンの巻き胴の外周に沿って、銅管2を最内層Lfの上端部2u(あるいは下端部2dからであっても良い)から巻き始め、上面レベルULから底面レベルDLに向かって、順次隙間なく一列に巻き付ける。下端部2dまで巻き付けると、折り返して、最内層Lfの銅管2の間の凹部4に銅管2が嵌るように最内層Lfと同じ回数だけ巻き付けていく。以降同様にして、巻き付け順序X1に沿って長尺状の銅管2を所定回数巻き付け、巻取りボビン(図示省略)から取り外すことによりLWC1aを得る。なお、外側の次層を巻き付けるために、上端部2uや下端部2dで折り返して次層へ遷移する部分を層遷移部2b(図3(a)参照)という。
層遷移部2bは、LWC1aを構成する際のボビン軸に沿って固定した巻き始めとなる管端部2aの径方向外側において、コイル上面1aUとコイル底面1aDとの両側にそれぞれ交互に形成される。詳しくは、管端部2aが底面側となる向きのLWC1aでは、奇数層から外側の偶数層に遷移する管端部2aはコイル上面1aUに出現し、偶数層から外側の奇数層に遷移する管端部2aはコイル底面1aDに出現する。
なお、このコイル底面1aDにおいて、径内側の管端部2aから層遷移部2bが径方向に形成される領域を層遷移部形成領域2C(図4参照)とする。
また、本実施形態においてLWC1aは、直径7mmの銅管2を巻き付けて、コイル高さh1を350mm、コイル外径OD1を1000mm、コイル内径ID1を600mmに形成しているが、これに限定されず、適宜のサイズで形成すればよい。例えば、コイル高さh1を0〜500mm、コイル外径OD1を500〜1500mm、コイル内径ID1を300〜800mmの範囲で形成してもよい。さらには、奇数層と偶数層とで同じ巻数で銅管2を巻付けてLWC1aを構成したが、偶数層の巻層を奇数層のひと巻き少なく巻付けて構成してもよい。また、図示省略する巻取りボビンの巻き胴から取り外し、コイル内径ID1で形成される内周側における円筒状の空間を内周空間Sとしている(図7参照)。
また、LWC1aの巻き付けは、図12において、LWC1aの中心軸CLの軸方向が鉛直方向となるように図示しているが、実際に銅管2を巻き付ける際には中心軸CLの軸方向が水平方向であってもよい。
また、LWC1aは、銅管2の長さや巻き付け方法によっては最外層Laにおいて底面レベルDLから上面レベルULに向かって巻き回され(図3参照)、上面レベルULに達せずに途中で銅管2が巻き終わる場合もある。
また、巻き付けの際には、上側フランジ及び下側フランジの付いた巻取りボビン(図示省略)を用い、巻き付け終了後は、該巻取りボビンをLWC1aから取り外してLWC1aのみを次の製造工程へと運搬する。
このように構成したLWC1aを、運搬等するために梱包するLWC梱包材10について説明する。
LWC1aを梱包して梱包済LWC1を構成するLWC梱包材10は、管端部2aが底面側となるように配向した状態で梱包する梱包材であり、LWC1aの内周空間Sに嵌め込む嵌め込み固定プレート20と、LWC1aのコイル底面1aDに当接させる緩衝プレート30とで構成している。
固定プレート20は、内周空間Sに嵌め込み可能な平面視円形のプレートであり、所定の強度を有する段ボールで構成している。また、固定プレート20は、図3に示すように、銅管2の外径に対して半分以上の厚みで構成している。
そして、固定プレート20の外周縁に、銅管2における内周側底面部分に位置する管端部2aの径内側方向への変形を許容する変形許容凹部21を平面視略三角状に切り欠いて構成している。
なお、固定プレート20は、所定の強度及び厚み、並びに銅管2に傷付かない程度の摩擦係数であれば、上記段ボールに限定されず、単一の材料で構成してもよいし、複数枚を重ね合わせて構成してもよい。なお、複数枚を重ね合わせて固定プレート20を構成する場合、複数の材料を重ね合わせて構成してもよい。
固定プレート20とともにLWC梱包材10を構成する緩衝プレート30は、LWC1aのコイル底面1aDに当接させる緩衝材として機能する梱包材であり、LWC1aよりひとまわり大きな径の平面視円形のプレートで形成している。
緩衝プレート30の構成について、図5とともに詳述すると、緩衝プレート30は、下から順に、段ボール製の基材プレート33と、後述する凹部35を形作る凹部形成開口32aを有する芯材プレート32と、LWC1aのコイル底面1aDに当接する表面プレート31とを、この順で重ね合わせて構成している。
なお、表面プレート31、芯材プレート32及び基材プレート33は、いずれも平面視円形であり、中心を合わせて重ね合わせて構成している。また、表面プレート31と芯材プレート32とは同径であり、LWC1aよりひとまわり大きな径の平面視円形で形成している。これに対し、基材プレート33は、表面プレート31及び芯材プレート32に対してひとまわり大きな径の平面視円形で形成している。
また、芯材プレート32は所定の強度を有する板材であればどんな材料で構成してもよいが、本実施形態では軽量で緩衝性を備えながら剛性もあり、耐熱性・耐水性・耐薬品性・その他各種の機械的特性に優れた無架橋低発泡ポリプロピレンシート製の板状体で構成している。
また、芯材プレート32に形成した凹部形成開口32aは、内周空間Sに対応する円形開口32aaと、上述の層遷移部形成領域2Cに対応する平面視扇状に形成した扇状開口32abとが連続する開口を構成している。なお、扇状開口32abの外周側の径は、LWC1aの外径よりわずかに大きな径で形成している。
上面を覆うように芯材プレート32に重ね合わせる表面プレート31は、適度な可撓性と、銅管2が傷つかない程度の摩擦係数を有する材料で構成した平面円形のプレートであり、表面プレート31の表面がLWC1aのコイル底面1aDと当接する当接表面31aを構成している。なお、本実施形態においては、可撓性を有するプラダンと呼ばれる樹脂性ダンボールで構成しているが、適度な可撓性を有していれば、紙製の段ボール等の別素材で構成してもよい。
このように構成した表面プレート31、芯材プレート32及び緩衝プレート30を、中心を合わせて重ね合わせて構成した緩衝プレート30は、図5(a)における緩衝プレート30のc−c線断面図である図5(c)に示すように、表面プレート31における凹部形成開口32aに対応する部分が自己の可撓性により、芯材プレート32の厚み分窪み、凹部35を構成している。
上述のように構成した固定プレート20と緩衝プレート30とで構成するLWC梱包材10でLWC1aを梱包するには、LWC1aの内周空間Sに固定プレート20を嵌め込み、コイル底面1aDに表面プレート31の表面を当接するように緩衝プレート30を配置する。
このとき、固定プレート20の変形許容凹部21が、LWC1aの管端部2aに対応する位置となる向きで内周空間Sに嵌め込み、凹部35における扇状開口32abに対応する部分がLWC1aのコイル底面1aDに定義した層遷移部形成領域2Cに対応する向きで配置する。
このようにして、それぞれの向きや配置で装着された固定プレート20と緩衝プレート30とで構成するLWC梱包材10でLWC1aを梱包した梱包済LWC1は、例えば、図6に示すように複数段積み重ねて保管、運搬されることとなる。
このようにして、LWC梱包材10で梱包された梱包済LWC1から、銅管2を巻き解いて、銅管2を供給する供給方法について、図8乃至図11とともに、以下で説明する。
梱包済LWC1の最外層Laから銅管2を巻き解いて供給するためには、銅管2を巻き解く前に、図8に示すように、まず、水平に置かれたパレット140上に梱包済LWC1を載置する。
次に、プロテクトパイプ130を、梱包済LWC1の内周空間Sに装着する。プロテクトパイプ130は、図8(a)に示すように、梱包済LWC1のコイル内径ID1(図7)と同じパイプ外径OD2を有するとともに、梱包済LWC1のコイル高さh1に比べておよそ2倍弱となる筒高さh2を有し、金属管同士の摩擦係数よりも摩擦係数が小さいダンボール製の筒状体で構成している。
詳しくは、プロテクトパイプ130は、直径7mmの銅管2を巻き付けて、コイル高さh1を350mm、コイル外径OD1を1000mm、コイル内径ID1を600mmに形成した梱包済LWC1に対して、筒高さh2を600mm、パイプ外径OD2を595mmとして形成している。したがって、コイル半径に対応するコイル幅方向間隔OR1は500mm、パイプ半径に対応するパイプ幅方向間隔OR2は300mmとなる。
このプロテクトパイプ130を梱包済LWC1の内側面に沿わせて内周空間Sに完全に嵌め込むことにより、プロテクトパイプ130は、梱包済LWC1のコイル上面1Uより、250mm(突出高さh3)突出することとなる。なお、プロテクトパイプ130の筒高さh2を600mmに設定したが、これに限定されず、突出高さh3が、コイル内径ID1の0.2〜1.2倍、且つコイル外径OD1の0.1〜0.8倍となる範囲で筒高さh2を設定すればよい。
なお、内周空間Sにおいて、プロテクトパイプ130は、嵌め込まれた固定プレート20の上に配置される。
このように、パレット140上に載置するとともに、プロテクトパイプ130を装着した梱包済LWC1を、図8に示すように、引き上げられた銅管2の巻き癖を解消するために設けられたプラスチック製でパイプ状のガイド110に対して、以下に説明する所定の位置に配置する。
まず、図10に示すように、梱包済LWC1の中心軸CLの上部において、梱包済LWC1の上面レベルULからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔である第1鉛直方向間隔H1が500mmから2000mmまでとなるように梱包済LWC1を設置する。
また、プロテクトパイプ130におけるプロテクトパイプ130の中心から外周縁までの幅方向の距離、つまりプロテクトパイプ130の半径をパイプ幅方向間隔OR2(図10参照)とするとともに、プロテクトパイプ130の上端からガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔を第2鉛直方向間隔H2とし、第2鉛直方向間隔H2に対するパイプ幅方向間隔OR2の比を2以下となるよう配置する。
さらに、巻き解き前の梱包済LWC1の中心軸CLから外周縁までの幅方向の距離、つまり梱包済LWC1における巻き解き前の半径を、コイル幅方向間隔OR1とし、第1鉛直方向間隔H1に対するコイル幅方向間隔OR1の比を4以下となるよう配置する。
なお、本実施例においては、コイル幅方向間隔OR1を500mm、パイプ幅方向間隔OR2を300mm、第1鉛直方向間隔H1を1500mm、第2鉛直方向間隔H2を1250mmとしている。
また、ガイド110のガイド下端110aには、巻き解かれた銅管2の挿通を許容する保護チューブ120を接続している。
保護チューブ120は、銅管2との摩擦係数が小さいプラスチック製の可撓性を有する蛇腹状のチューブであり、下端側先端120bに先端パイプ150を装着している。
先端パイプ150は、図9(a)に示すように、保護チューブ120の下端側先端120bに装着可能で、保護チューブ120より薄肉で可撓性を有する樹脂製パイプであり、保護チューブ120の下端側先端120bの外周に対して外嵌して装着している。なお、先端パイプ150は、上述したように、保護チューブ120より薄肉で可撓性を有する樹脂で構成しているため、保護チューブ120に比べ、適度な変形性を有している。
なお、本実施形態では、コルゲート形状により厚肉化された保護チューブ120の厚みより薄い0.5mm樹脂性のパイプを用いているが、0.1〜3.0mm程度の厚みであればよい。また、下端側先端120bから露出する先端パイプ150の長さを150mm程度に設定しているが、これに限定されない。
また、本実施形態では、先端パイプ150として、薄肉の同径パイプを用いているが、図9(b)に示すように、先端に向かって径が細くなる縮径パイプを用いてもよく、さらにまた、図9(c)に示すように、保護チューブ120のチューブ下端120bの内側に嵌め込んで装着してもよい。さらには、図9(d)及びC型先端パイプ150aの一部拡大断面図である図9(e)に示すように、円形断面における周方向の一部に、長手方向に沿ったスリット151を有する略C型断面のC型先端パイプ150aで構成してもよい。この場合、C型先端パイプ150a内部を通過する銅管2が外部に出て行かない様に、スリット151を、可撓性を有する帯状のテープ材152を塞ぐこととなる。
このように構成した保護チューブ120は、チューブ上端120aがベアリング111を介してガイド110のガイド下端110aに対して回動自在に接続している。
なお、図8に示すように、保護チューブ120は、保護チューブ120のチューブ下端120bに装着した先端パイプ150がちょうど梱包済LWC1の外側面1Bから銅管2が外れようとしている巻き解き開始位置1cの近傍となる長さで形成している。
詳しくは、図10に示すように、保護チューブ120は、梱包済LWC1の底面1D、つまりLWC1aのコイル底面1aDに当接させた緩衝プレート30の底面からガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔を第3鉛直方向間隔H3とした場合において、梱包済LWC1のコイル幅方向間隔OR1及び第3鉛直方向間隔H3を直交させた直角三角形の斜辺OL以上の長さである2500mmに形成し、保護チューブ120のチューブ下端120bがちょうど梱包済LWC1の外側面1Bから銅管2が外れようとしている巻き解き開始位置1cの近傍となるように配置している。
上述のように梱包済LWC1に対してプロテクトパイプ130を装着するとともに、ガイド110及び保護チューブ120に対して梱包済LWC1を設置し、保護チューブ120及びガイド110に銅管2を通して上方へ引き抜くことで、図8(b)に示すように、銅管2は梱包済LWC1の外側面1Bから外れて、一旦径外方へと向かい、次に保護チューブ120がプロテクトパイプ130に接触するか接近して、梱包済LWC1の上方に設置されたガイド110に向かって、中心軸CLの周りを回転しながら巻き解かれ、梱包済LWC1から銅管2を供給することとなる。
この方法により、梱包済LWC1のコイル上面1Uより上方に突出する態様で、梱包済LWC1に対して位置固定されたプロテクトパイプ130を設置することにより、最外層Laから梱包済LWC1の上方に向かって巻き解かれ、プロテクトパイプ130より上方、かつ梱包済LWC1の平面視内側の位置に配置したガイド110を通じて供給される銅管2は、プロテクトパイプ130によって径外方へ案内される。
先端パイプ150を、梱包済LWC1の外側面から銅管2が巻き解かれる巻き解き開始位置1cの近傍に配置することにより、梱包済LWC1の最外層Laから最内層に向かって銅管2を巻き解く際に、巻き解かれた銅管2による巻き締まりを防止し、LWCから銅管2をスムーズに供給することができる。
詳述すると、内周空間Sの内周面に沿う円筒状のプロテクトパイプ130を、内周空間Sに嵌め込んだ固定プレート20の上方から、梱包済LWC1の上面より突出する態様で内周空間Sに装着することにより、最外層Laから梱包済LWC1の上方に向かって巻き解かれ、プロテクトパイプ130より上方、かつ梱包済LWC1の平面視内側の位置に配置したガイド110を通じて供給される銅管2は、プロテクトパイプ130によって径外方へ案内される。
すなわち、LWCの上方に向かって直接案内されることにより、巻き解かれている銅管2にLWCの外側から中心軸に向かう力が作用することを抑制し、巻き解かれている銅管2がLWCの外側面を巻き締めることを回避できる。
したがって、巻き締りによって銅管2に負荷が作用することに起因する銅管2の破断、折れ曲がり、変形及び傷付き等の不良の発生を回避でき、銅管2の歩留まりと生産効率を格段に向上することができる。
詳しくは、図12に示すように、底面レベルDLから上面レベルULに向かって銅管2を巻き解く層Lb,Ld,Lfにおいて梱包済LWC1の底面レベルDLと層Lb,Ld,Lfの最下端となる銅管2(下端部2d)との間に隙間が無い場合、最下端となる銅管2の上に位置する銅管2と緩衝プレート23に挟まれて最下端となる銅管2を梱包済LWC1から外すことが困難となる。
しかし、このような場合であっても、図8(b)に示すように、保護チューブ120のチューブ下端120bを巻き解き開始位置1cに配置することにより、保護チューブ120の肉厚分径外側に銅管2を案内し、銅管2を梱包済LWC1の最外層Laから容易に径外方へ逃がすことができ、梱包済LWC1の外側面の銅管2と巻き解かれている銅管2とが接触して銅管2に上記不良が生じることをより確実に回避できる。
さらにまた、保護チューブ120のチューブ下端120bに先端パイプ150を装着し、梱包済LWC1の外側面から銅管2が巻き解かれる巻き解き開始位置1cの近傍に配置することにより、巻き解きする銅管2を径外側方向に案内することができる。
また、先端パイプ150を適度な可撓性を有する樹脂性パイプで構成しているため、変形性が高く、先端パイプ150が巻き解かれる銅管2と、梱包済LWC1の外側面との間に挟まれて、噛みこむこともなく、銅管2を径外側に案内し、スムーズに巻き解くことができる。
さらに、固定プレート20を、変形許容凹部21が、管端部2aに対応する位置となるように、内周空間Sに嵌め込むため、内周側の管端部2aを有するひと巻き目の銅管2が内周空間S側にずれることを防止できる。仮に、内周側の管端部2aを有するひと巻き目の銅管2が内周空間S側にずれると、ずれたひと巻き目の銅管2より外側の最下段の銅管2がコイル状の自重の一部を支持することとなり、巻き解きのために径外側に引き出す際に緩衝プレート30に引っかかるおそれがある。
これに対し、固定プレート20を内周空間Sに嵌め込むため、内周側の管端部2aを有するひと巻き目の銅管2が内周空間S側にずれることがなく、径外側の銅管2を巻き解きのために径外側に引き出しても緩衝プレート30に引っかかることなく、スムーズに巻き解くことができる。
また、固定プレート20の外縁に、管端部2aの径内側方向への変形を許容する変形許容凹部21を形成したため、固定プレート20を内周空間Sに嵌め込む際に、既に管端部2aが内周空間S側にずれている場合であっても内周側にずれている管端部2aをコイル状に押し戻さずとも容易に固定プレート20を容易に内周空間Sに嵌め込むことができる。また、変形許容凹部21を形成したことにより、例えば、管端を塞ぐような管端処理を管端部2aに行うであっても、内周空間Sに嵌め込んだ固定プレート20を取り外すことなく、変形許容凹部21において管端部2aを径内側に湾曲させて管端処理を行うことができる。
また、コイル状の中心軸CL方向における内周側の管端部2aがある側のコイル底面1aDに緩衝プレート30を当接させ、緩衝プレート30におけるコイル底面1aDに当接する表面プレート31aにおいて、LWC1aの層間を跨いで次層に遷移する層遷移部2bに対向する層遷移部形成領域2Cに、他の面部分に比べて凹状となる凹部35を形成することにより、LWC1aを梱包した状態で底面を保護しながら、銅管2を破損させることなく、最外層Laから銅管2を巻き解いて確実に引き出すことができる。
詳しくは、緩衝プレート30における層遷移部2bに対向する層遷移部形成領域2Cに、層遷移部2bとの摩擦を低減する凹部35を備えたことにより、引き出されていない銅管2が上方に残っている底面側の層遷移部2bを、緩衝プレート30とLWC1a底面とが当接する状態で引っ張っても、凹部35によって緩衝プレート30と層遷移部2bとの摩擦が低減され、引っ張り負荷によって層遷移部2bがキンクして破損することを防止できる。
また、凹部35を、当接表面31aにおいて、LWC1aの内周空間Sを形成するコイル内径からコイル外径までを跨ぐ略扇状に形成するとともに、略扇状の外周縁を、コイル外径より大径で形成することにより、巻き解き開始後の最外層側近傍の層遷移部2bが外側に引き出される際でも、略扇状の外周縁がコイル外径より大径に形成しているため、引き出されていない銅管2が上方に残っている底面側の層遷移部2bを、緩衝プレート30とLWC1a底面とが当接する状態で引っ張っても、緩衝プレート30と層遷移部2bとの摩擦が確実に低減され、破損することなく銅管2を最外層から巻き解いて確実に供給することができる。
また、緩衝プレート30を、基材プレート33と、凹部35を形成する凹部形成開口32aを有する芯材プレート32と、可撓性を有し、底面側のコイル端面に当接する表面プレート31とをこの順で重ねて構成することにより、凹部35とその他の部分との境界部分に段差が形成されることを防止できる。
詳しくは、緩衝プレート30を、基材プレート33と、凹部35を形成する凹部形成開口32aを有する芯材プレート32と、可撓性を有し、底面側のコイル端面に当接する表面プレート31とをこの順で重ねて構成することにより、凹部形成開口32a分とその他の部分との境界を跨ぎながら、表面プレート31は、自身の可撓性により、芯材プレート32の凹部形成開口32a分に入り込んで凹部35を形成することができる。そのため、凹部35とその他の部分との境界部分に対応する表面では、表面プレート31が当境界部分で滑らかに変形し、凹部35とその他の部分との境界部分に段差が形成されることを防止できる。
したがって、引き出されていない銅管2が上方に残っている底面側の層遷移部2bが径外側に引き出される場合において、緩衝プレート30における凹部35とその他の部分との境界部分で引っかかることなく、スムーズに巻き解くことができる。
また、プロテクトパイプ130を円筒状体で構成することにより、中実な円柱状体で構成したプロテクトパイプと比べ軽量であり、取扱い性が向上する。
また、プロテクトパイプ130の中心から外周縁までの幅方向の距離であるパイプ幅方向間隔OR2を300mmとするとともに、プロテクトパイプ130からガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔である第2鉛直方向間隔H2を1250mmとし、第2鉛直方向間隔H2に対するパイプ幅方向間隔OR2の比を2以下である0.24に設定しているため、第2鉛直方向間隔H2を問わず、プロテクトパイプ130を巻き解かれる銅管2に作用させて、銅管2を確実に径外方へ案内し、梱包済LWC1から銅管2をスムーズに供給することができる。
詳しくは、第2鉛直方向間隔H2に対するパイプ幅方向間隔OR2の比が2以上の場合、巻き解かれる銅管2がプロテクトパイプ130と接触せず、銅管2を径外方へ十分に案内することができず、巻き解かれた銅管2による巻き締まりが生じる場合がある。これに対し、第2鉛直方向間隔H2に対するパイプ幅方向間隔OR2の比を2以下である0.24に設定することにより、ガイド110のガイド下端110aと、プロテクトパイプ130の外周縁とを結ぶ傾斜角度が45度以上となり、巻き解かれる銅管2にプロテクトパイプ130を作用させて、銅管2を確実に径外方へ案内し、梱包済LWC1から銅管2をスムーズに供給することができる。
また、梱包済LWC1の中心から巻き解き前の外周縁までの幅方向の距離であるコイル幅方向間隔OR1を500mmとするとともに、梱包済LWC1のコイル上面1Uからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔である第1鉛直方向間隔H1を1500mmとし、第1鉛直方向間隔H1に対するコイル幅方向間隔OR1の比を4以下である0.33に設定したことにより、第1鉛直方向間隔H1を問わず、プロテクトパイプ130を巻き解かれる銅管2に作用させて、銅管2を確実に径外方へ案内し、梱包済LWC1から銅管2をスムーズに供給することができる。
詳しくは、第1鉛直方向間隔H1に対するコイル幅方向間隔OR1の比が4以上の場合、ガイド110のガイド下端110aと梱包済LWC1の最外層Laとを結ぶ傾斜角度が最も水平方向に近づく傾斜である巻き解き前の状態において、巻き解かれる銅管2がプロテクトパイプ130と接触せず、銅管2を径外方へ十分に案内することができずに、巻き解かれた銅管2による巻き締まりが生じる場合がある。これに対し、第1鉛直方向間隔H1に対するコイル幅方向間隔OR1の比を4以下である0.33に設定することにより、巻き解かれる銅管2にプロテクトパイプ130を作用させて、銅管2を確実に径外方へ案内し、梱包済LWC1から銅管2をスムーズに供給することができる。
また、梱包済LWC1の中心から巻き解き前の外周縁までの幅方向の間隔であるコイル幅方向間隔OR1を500mmとするとともに、梱包済LWC1の底面からガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔である第3鉛直方向間隔H3を1850mmとし、保護チューブ120を、所定の肉厚である1.0mmに形成するとともに、コイル幅方向間隔OR1、及び第3鉛直方向間隔H3を直交させた直角三角形の斜辺OL以上の長さである2500mmに形成し、保護チューブ120のチューブ上端120aを、ガイド110のガイド下端110aに接続し、保護チューブ120のチューブ下端120bを、巻き解き開始位置1cの近傍に配置するため、梱包済LWC1の外側面から銅管2が径外方へ外れようとしている巻き解き開始位置1c及び、プロテクトパイプ130に対する保護チューブ120の相対位置を安定させ、銅管2をスムーズにガイド110に案内することができる。
また、保護チューブ120を、コイル幅方向間隔OR1、及び第3鉛直方向間隔H3を直交させた直角三角形の斜辺OL以上の長さに形成することにより、保護チューブ120の必要長さがもっとも長い巻き解き前の梱包済LWC1の最外層Laにおける下端が巻き解きの始端となる場合であっても、銅管2をスムーズにガイド110に案内することができる。
また保護チューブ120のチューブ上端120aとガイド110のガイド下端110aとを、ベアリング111を介して互いに回動自在に接続しているため、梱包済LWC1から銅管2を上方へ巻き解く際、保護チューブ120がコイルの中心軸CLの周りを回ることによって保護チューブ120に捻れが生じることを防止できる。したがって、保護チューブ120により銅管2を安定してガイド110に案内することができる。
また、梱包済LWC1のコイル上面1Uからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔である第1鉛直方向間隔H1を500mm以上2000mm以下である1850mmに設定しているため、梱包済LWC1の最外層Laから最内層Lfに向かって銅管2を巻き解く際に、巻き解かれた銅管2による巻き締まりをより確実に防止し、梱包済LWC1から銅管2をさらにスムーズに供給することができる。
詳しくは、梱包済LWC1のコイル上面1Uからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔が短いと巻き解かれる銅管2に径外方に向かう力が強くなり、銅管2はコイルから容易に離れる。したがって、銅管2を巻き解く際に、銅管2が梱包済LWC1の外側面1Bを巻き締めるなどして傷や折曲がり等の不良が生じたりすることがない。また、巻き癖も均一に生じて消失しやすくガイド110に擦れて、銅管2の表面が傷付くことも無い。
一方、梱包済LWC1のコイル上面1Uからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の間隔が短すぎる500mm以下の場合、逆に銅管2が屈曲し過ぎて巻き解き難くなる。
逆に、梱包済LWC1のコイル上面1Uからガイド110のガイド下端110aまでの鉛直方向の長すぎる2000mm以上の場合、巻き解かれている銅管2の長さが長くなり、銅管2を巻き解くために要する引張り力が増大し、銅管2に折曲がり等の不良が生じたりする可能性が高くなるとともに、巻き癖が生じやすくなる。
これに対し、梱包済LWC1のコイル上面1Uに対するガイド110の高さを、適切な高さである上記範囲に設定することにより、梱包済LWC1の最外層Laから最内層Lfに向かって銅管2を巻き解く際に、巻き解かれた銅管2による巻き締まりをより確実に防止し、梱包済LWC1から銅管2をさらにスムーズに供給することができる。
なお、上述の説明においてプロテクトパイプ130を段ボールで構成したが、少なくとも銅管2同士の摩擦係数よりも小さい摩擦係数の素材であればポリエチレン、塩化ビニル又はフッ素樹脂といったプラスチックで構成してもよい。
また、プロテクトパイプ130を内周空間Sに装着したが、巻取りボビンの巻き胴を取り外さず、巻き胴の内側にプロテクトパイプ130を装着してもよい。さらには、円筒状のプロテクトパイプ130を用いたが、内部が中実な円柱状や、断面が四角形や六角形である多角柱状、あるいは多角筒状とすることもできる。しかし、多角柱状や多角筒状のプロテクトパイプ130の場合、角部が面取りされた略多角柱状や略多角筒状であることが好ましい。また、プロテクトパイプ130のうち、梱包済LWC1のコイル上面1Uからに露出する部分を、逆円錐台や逆多角錐台に形成した柱状体に形成してもよい。この場合、内周空間Sのコイル内径ID1より径大に形成できる。
さらにまた、上記保護チューブ120は、所定の肉厚を有する樹脂で構成したが、銅管2及びプロテクトパイプ130(プロテクトパイプ130a)に対する摩擦係数が小さい他の素材で構成してもよい。
なお、保護チューブ120の下端側先端120bに装着した先端パイプ150をとして縮径パイプ(図9(b)参照)を用いてもよく、さらにまた、図9(c)に示すように、保護チューブ120のチューブ下端120bの内側に嵌め込んで装着してもよい。このように、先端パイプ150を縮径パイプで構成しても、また下端側先端120bの内側に嵌め込んで装着しても、変形性により、上述の先端パイプ150と同様の効果を奏することができる。
さらには、C型先端パイプ150a(図9(d),(e)参照)を用いてもよい。C型先端パイプ150aは先端パイプ150より断面変形性が向上するため、上述の先端パイプ150による効果を増大することができる。
また、上述の説明では、保護チューブ120の下端側先端120bに先端パイプ150やC型先端パイプ150aを装着して、銅管2を巻き解いたが、必ずしも先端パイプ150を下端側先端120bに装着する必要はなく、図9(f)に示すように、下端側先端120bより巻き解き開始位置1c側の銅管2に先端パイプ150を配置するだけでもよい。
このように、先端パイプ150を保護チューブ120の下端側先端120bに装着せずとも、先端パイプ150を銅管2に配置しておくだけで、銅管2の巻き解きに伴って巻き解き方向に周回する下端側先端120bによって、巻き解き開始位置1cに先端パイプ150を配置し続けることができる。したがって、下端側先端120bに装着した先端パイプ150と同様の効果を奏することができる。
この発明の構成と、上述の本実施形態との対応において、
この発明の銅管2は、銅管2に対応し、
レベルワウンドコイルは、LWC1aに対応し、
梱包材は、LWC梱包材10に対応し、
内周空間は、内周空間Sに対応し、
軸方向は、中心軸CLの軸方向に対応し、
管端部は、管端部2aに対応し、
管端部がある側の端部は、コイル底面1aDに対応し、
嵌込梱包部材は、固定プレート20に対応し、
切込み部は、変形許容凹部21に対応し、
端面当接梱包部材は、緩衝プレート30に対応し、
端面当接面は、当接表面31aに対応し、
層遷移部に対向する箇所は、層遷移部形成領域2Cに対応し、
凹状部分は、凹部35に対応し、
基材は、基材プレート33に対応し、
凹部は、凹部形成開口32aに対応し、
芯材は、芯材プレート32に対応し、
表面材は、表面プレート31に対応し、
梱包済みレベルワウンドコイルは、梱包済LWC1に対応し、
円柱状体は、プロテクトパイプ130に対応し、
チューブは、保護チューブ120に対応し、
チューブの下端側の先端位置は、下端側先端120bに対応し、
先端薄肉部材は、先端パイプ150に対応し、
巻き解き開始位置は、巻き解き開始位置1cに対応するも
この発明は、上述の本実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
例えば、上述の本実施形態では、ガイド110のガイド下端110aの内側に、ベアリング111を介して保護チューブ120のチューブ上端120aを挿入してガイド110と保護チューブ120を接続したが、ガイド110と保護チューブ120の端部同士を付き合わせてベアリング111を介して接続してもよく、また、ガイド110のガイド下端110aの外側にベアリング111を装着して保護チューブ120のチューブ上端120aを接続してもよい。
また、上述の説明では銅管2を巻き付けて構成したLWC1aについて説明したが、銅管2のみならず、例えば、銅合金あるいは、アルミニウムやアルミ合金等の適宜の金属で構成する長尺状の金属管で構成してもよい。これらにより、上述した本実施形態の効果と同様の効果を奏することができる。
上記凹部35を、所定の厚みの緩衝プレート30における層遷移部2bの層遷移部形成領域2Cに対向する部分を凹ませて形成したが、所定の厚みの板体を重ねて構成した緩衝プレート30における層遷移部2bに対向する層遷移部形成領域2Cに対応する部分の重ね枚数を減らして構成してもよい。
また、径外側に突出する鍔部を上端に備えたプロテクトパイプ130を用いてもよく、この場合、銅管2を巻き上げる保護チューブ120はプロテクトパイプ130の上端に備えた鍔部に摺動しながら回転することとなり、保護チューブ120による径外側への引出量が多くなり、よりスムーズに銅管2を巻き解いて供給することができる。
さらにまた、固定プレート20として、銅管2の外径の半分程度厚みに形成したが、もっと厚みの厚い固定プレート20を用いてもよいが、梱包済LWCの運搬時の重量が増加したり、厚みが厚すぎると、内周空間Sに挿入するプロテクトパイプ130の挿入量が少なくなり、プロテクトパイプ130の安定性が悪くなる。したがって、固定プレート20の厚みとしては、銅管2の外径の半分以上銅管2の3本程度の厚みで形成するとよい。
また、LWC梱包材10として、固定プレート20と緩衝プレート30とを一体構成してもよい。
さらにまた、固定プレート20と緩衝プレート30とで構成するLWC梱包材で梱包した梱包済LWCから銅管2を供給する方法について詳述したが、LWC梱包材で梱包せずとも、LWC1aから銅管2を供給する際であっても、保護チューブの下端側先端120bに先端パイプ150を装着して、LWC1aから銅管2を巻き解いて供給してもよい。この場合、LWC梱包材による作用効果を得ることはできないが、先端パイプ150による作用効果を奏することができる。
1…梱包済LWC
1a…LWC
1aD…コイルの底面
1c…巻き解き開始位置
2…銅管
2a…管端部
2b…層遷移部
2C…層遷移部形成領域
10…LWC梱包材
20…固定プレート
21…変形許容凹部
30…緩衝プレート
31…表面プレート
31a…当接表面
32…芯材プレート
32a…凹部形成開口
33…基材プレート
35…凹部
110…ガイド
120…保護チューブ
120b…下端側先端
130…プロテクトパイプ
150…先端パイプ
150a…C型先端パイプ
CL…中心軸
S…内周空間

Claims (5)

  1. 連続する金属管状体を整列巻き且つトラバース巻きによって径方向に複数層巻き回してコイル状に構成したレベルワウンドコイルを梱包する梱包材であって、
    前記レベルワウンドコイルの内周空間において、前記レベルワウンドコイルの軸方向における内周側の管端部がある側の端部に、前記内周空間に沿って嵌め込み可能な嵌込梱包部材を備え、
    該嵌込梱包部材を、前記金属管状体の外径の半分以上の厚みの部材で構成するとともに、
    前記嵌込梱包部材の外縁に、前記管端部の径内側方向への変形を許容する切込み部を形成した
    梱包材。
  2. 前記レベルワウンドコイルの軸方向における内周側の管端部がある側のコイル端面に当接させる端面当接梱包部材を備え、
    該端面当接梱包部材におけるコイル端面に当接する端面当接面において、
    前記レベルワウンドコイルの層間を跨いで次層に遷移する前記金属管状体の層遷移部に対向する箇所に、他の面部分に比べて凹状となる凹状部分を形成した
    請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記凹状部分を、
    前記端面当接面において、
    前記レベルワウンドコイルの前記内周空間を形成するコイル内径からコイル外径までを跨ぐ略扇状に形成するとともに、前記略扇状の外周縁を、前記コイル外径より大径で形成した
    請求項2に記載の梱包材。
  4. 前記端面当接梱包部材を、
    基材と、前記凹状部分を形成する凹部を有する芯材と、可撓性を有し、底面側のコイル端面に当接する表面材とをこの順で重ねて構成した
    請求項2又は3のいずれかに記載の梱包材。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の梱包材で梱包した梱包済みレベルワウンドコイルを、軸方向を鉛直方向にして載置し、
    前記内周空間の内周面に沿う円筒状の円柱状体を、前記内周空間に嵌め込んだ前記嵌込梱包部材の上方から、前記梱包済みレベルワウンドコイルの上面より突出する態様で前記内周空間に装着し、
    前記円柱状体より上方、かつ前記梱包済みレベルワウンドコイルの平面視内側の位置に配置したガイドを通して最外層から巻き解いて供給される前記金属管状体を、所定の肉厚で形成するチューブでカバーし、
    前記チューブの下端側の先端位置に、前記チューブより薄肉の先端薄肉部材を配置し、
    前記先端薄肉部材を、前記梱包済みレベルワウンドコイルの外側面から前記金属管状体が巻き解かれる巻き解き開始位置の近傍に配置する
    金属管状体供給方法。
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