JP3022790U - コイル巻状物の梱包体 - Google Patents

コイル巻状物の梱包体

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JP3022790U JP1994002589U JP258994U JP3022790U JP 3022790 U JP3022790 U JP 3022790U JP 1994002589 U JP1994002589 U JP 1994002589U JP 258994 U JP258994 U JP 258994U JP 3022790 U JP3022790 U JP 3022790U
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泰弘 妙瀬田
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小倉貿易株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一枚ものの麻布等でコイル巻状物を梱包し、
この麻布等のなかでコイル巻状物の外周部に当たる部分
を緩衝機能をもたせる構造として、コイル巻状物搬送時
における鋼索等の損傷を確実に防止し、梱包費用の低
減、梱包時間の短縮化並びに中心穴付近の盛り上がり防
止を図る。 【構成】 コイル巻状物10の外周部11の幅wにほぼ
相当する横幅1aを有し且つ少なくともコイル巻状物1
0の外周長を全長1bとする保護帯1と、ほぼコイル巻
状物10の直径2rを超える横幅2aを有し且つ少なく
ともコイル巻状物10の外周長を全長2bとして上記保
護帯1に並設された取付け帯2とを備え、上記保護帯1
を多重構造にすると共に取付け帯2を一枚ものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば鋼索(ワイヤーロープ)などをコイル状に巻くことによって できるコイル巻状物を梱包するための梱包体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このようなコイル巻状物を梱包する場合、図19に示すように細い帯状 の麻布(イ)を、コイル巻状物(ロ)の中心穴(ハ)を通して側面に沿わせてか ら外周部(ニ)に回し反対側の側面に沿わせて再び中心穴(ハ)を通す、という 操作を繰り返すことにより、麻布(イ)をコイル巻状物(ロ)に巻き付けていた 。そして隣合う麻布同士を布幅の約2分の1ないし3分の2だけ重ね巻きにして 最終的にコイル巻状物(ロ)を麻布(イ)で二重ないし三重に包むようにし、こ れを緩衝材として機能させることにより、コイル巻状物(ロ)を転がして搬送す るときに接地面の凹凸で鋼索(ホ)が変形したり損傷を受けたりすることを防止 するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では梱包に手間がかかることから、これを改善して欲 しいという要請があった。しかも、中心穴(ハ)の付近で麻布(イ)が密に重な り合って盛り上がるから、梱包済みのコイル巻状物(ロ)を図19の状態から倒 して積み上げた場合、非常に不安定であり、荷崩れするおそれがあった。
【0004】 そこで最近では、一枚の単なる麻布を風呂敷のように用いてコイル巻状物を梱 包したり、麻布を筒形に成形してコイル巻状物を収納することが提案されており 、この方法によれば梱包費用の低減、梱包時間の短縮化、そして中心穴付近の盛 り上がり防止を図ることができるが、いずれの方法によってもコイル巻状物は麻 布で一重しか包まれないことになるから、麻布による緩衝材としての機能が期待 できない。
【0005】 本考案はこのような点に着目してなされたものであり、その目的とするところ は、一枚ものの麻布等でコイル巻状物を梱包し、この麻布等のなかでコイル巻状 物の外周部に当たる部分を緩衝機能をもたせる構造として、コイル巻状物搬送時 における鋼索等の損傷を確実に防止しながら、梱包費用の低減、梱包時間の短縮 化並びに中心穴付近の盛り上がり防止を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のコイル巻状物の梱包体は、コイル巻状物 の外周部の幅にほぼ相当する横幅を有し且つ少なくともコイル巻状物の外周長を 全長とする保護帯と、ほぼコイル巻状物の直径を超える横幅を有し且つ少なくと もコイル巻状物の外周長を全長として上記保護帯に並設された取付け帯とを備え 、上記保護帯を多重構造にすると共に取付け帯を一枚ものとした構成である。こ こで、コイル巻状物には鋼索などをコイル状に巻くことによってできるもの、鋼 板などをコイル状に巻くことによってできるものが含まれ、また芯材或いはドラ ムの回りに巻かれているもの、逆に芯材或いはドラムがないものも含まれる。
【0007】 請求項2のコイル巻状物の梱包体は、請求項1の構成において取付け帯が、横 幅がコイル巻状物のほぼ半径程度になるよう二分割されて保護帯の両横にそれぞ れ連設されている構成である。
【0008】 請求項3のコイル巻状物の梱包体は、請求項2の構成において主帯の横幅方向 のほぼ中央に補強帯を取り付け、補強帯及びこれに重なる主帯部分により保護帯 を構成し、補強帯から横に出た主帯部分により取付け帯を構成している。
【0009】 請求項4のコイル巻状物の梱包体は、請求項2の構成において二枚の幅狭帯の 側端同士を重ね合わせ、重なった部分により保護帯を構成し、重なっていない部 分により取付け帯を構成している。
【0010】 請求項5のコイル巻状物の梱包体は、請求項1の構成において取付け帯が、横 幅がコイル巻状物のほぼ直径に中心穴の長さを加えた程度に設定され、保護帯の 一方の側端に上記取付け帯が連設され、他方の側端にワイヤーを固定するワイヤ ー固定部が設けられている構成である。
【0011】 請求項6のコイル巻状物の梱包体は、請求項5記載のコイル巻状物の梱包体に おいて、保護帯の側端にワイヤー固定部を設けることに代えて、取付け帯におけ る保護帯とは離れた方の側端にワイヤー固定部を設けた構成である。
【0012】 請求項7のコイル巻状物の梱包体は、請求項5又は6記載のコイル巻状物の梱 包体においてワイヤー固定部が袋状に形成されている構成である。
【0013】 請求項8のコイル巻状物の梱包体は、請求項1〜7記載のコイル巻状物の梱包 体において保護帯及び取付け帯が麻布である構成とした。その他に樹脂(例えば ポリプロピレン、ポリエチレンなど)材料によりクロス編みした生地により保護 帯及び取付け帯を構成する。
【0014】 請求項9のコイル巻状物の梱包体は、請求項1〜8記載のコイル巻状物の梱包 体において幅狭帯が織り布であり、その耳が取付け帯の側端になるように構成し ている。
【0015】
【作用】
請求項1では、保護帯をコイル巻状物の外周部に全周にわたって当てがい、取 付け帯でコイル巻状物の側面を全周にわたって覆い、取付け帯をコイル巻状物の 中心穴付近に係止するなどすれば梱包が完了し、必要に応じて中心穴付近にラベ ルを貼るなどする。その場合、コイル巻状物の外周部は多重構造の保護帯が覆う から、搬送時にこれが緩衝材として機能する。またコイル巻状物の中心穴付近は 一枚ものの取付け帯が覆うから盛り上がらない。
【0016】 請求項2では、保護帯がコイル巻状物の外周部に全周にわたって当たるように 梱包体をかぶせ、取付け帯でコイル巻状物の側面を覆うと共にその両側端をコイ ル巻状物の中心穴に押し込めば梱包が完了し、必要に応じて中心穴付近にラベル を貼るなどする。
【0017】 請求項5では、ワイヤー固定部にワイヤーを固定してワイヤーがコイル巻状物 の外周直径よりも小さい環状になるように形成し或いはワイヤー固定部にコイル 巻状物の外周直径よりも小さい環状ワイヤーを固定すると共に、保護帯及び取付 け帯を環状に形成し、必要に応じて環状状態に保持するために縫合しておく。そ して取付け帯の側端からコイル巻状物を入れて環状ワイヤーで受けとめ、次に取 付け帯側端を束ねてコイル巻状物の中心穴から抜いて環状ワイヤー付近まで至ら しめると梱包が完了し、必要に応じて取付け帯側端を環状ワイヤー付近に止める などする。そうするとコイル巻状物の外周部は多重構造の保護帯が覆うから、搬 送時にこれが緩衝材として機能する。またコイル巻状物の中心穴付近は一枚もの の取付け帯が覆うから盛り上がらない。
【0018】 請求項6では、ワイヤー固定部にワイヤーを固定してワイヤーがコイル巻状物 の外周直径よりも小さい環状になるように形成し或いはワイヤー固定部にコイル 巻状物の外周直径よりも小さい環状ワイヤーを固定すると共に、保護帯及び取付 け帯を環状に形成し、必要に応じて環状状態に保持するために縫合しておく。そ して保護帯の側端を束ねてコイル巻状物の中心穴から抜くと環状ワイヤーがコイ ル巻状物に受けとめられ、次に保護帯側端を展開して裏返し、これを環状ワイヤ ー付近まで至らしめると梱包が完了し、必要に応じて保護帯側端を環状ワイヤー 付近に止めるなどする。そうするとコイル巻状物の外周部は多重構造の保護帯が 覆うから、搬送時にこれが緩衝材として機能する。またコイル巻状物の中心穴付 近は一枚ものの取付け帯が覆うから盛り上がらない。
【0019】 請求項7では、ワイヤー固定部にワイヤーを通すことによりワイヤーが固定さ れる。
【0020】 請求項9では、取付け帯の側端が織り布の耳なので解れ難い。
【0021】
【実施例】
以下、実施例を説明する。図1は第1実施例の梱包体を示し、1は保護帯であ って、この保護帯1の両横にそれぞれ取付け帯2,2が連設されている。上記保 護帯1は、横幅1aが図3に示したコイル巻状物10の外周部11の幅wにほぼ 相当するよう設定されていると共に、全長1bがコイル巻状物10の外周長(外 周部11の展開長さ)にほぼ相当するよう設定されている。ここで全長1bはコ イル巻状物10の外周長を超える長さであれば特に制限はない。また取付け帯2 は、横幅2aがコイル巻状物10のほぼ半径r程度に設定されていると共に、全 長2bがコイル巻状物10の外周長にほぼ相当するよう設定されている。ここで 全長2bはコイル巻状物10の外周長を超える長さであれば特に制限はない。そ して上記保護帯1は麻布の二重構造になっており、また取付け帯2は麻布の一枚 ものになっている。ここでは保護帯1を麻布の二重構造としたが、三重以上の多 重構造でもよい。また保護帯1及び取付け帯2は麻布以外に樹脂(例えばポリプ ロピレン、ポリエチレンなど)材料によりクロス編みした生地としてもよい。
【0022】 上記梱包体を製造するには、図2に示すように横幅が上記保護帯1の横幅1a に取付け帯2の横幅2aを2枚分加えた寸法に設定され且つ全長が取付け帯2の 全長2bに等しく設定された主帯3と、横幅が上記保護帯1の横幅1aに等しく 設定され且つ全長が保護帯1の全長1bに等しく設定された補強帯4とを用意し 、次に主帯3の横幅方向のほぼ中央に補強帯4を縫いあわせて取り付けて完成す る(寸法表示については図1を参照)。こうすると補強帯4及びこれに重なる主 帯部分により保護帯1ができ、補強帯4から横に出た主帯部分により取付け帯2 ができる。
【0023】 次に上記梱包体の使用方法を説明する。梱包対象となるコイル巻状物10であ るが、これには鋼索などをコイル状に巻くことによってできるもの、鋼板などを コイル状に巻くことによってできるものが含まれ、また芯材或いはドラムの回り に巻かれているもの、逆に芯材或いはドラムがないものも含まれる。まず、例え ば図3から図4で示すように梱包体の上にコイル巻状物10を置いて梱包体でく るむなどして保護帯1がコイル巻状物10の外周部11に全周にわたって当たる ようにする。そして図5に示すように取付け帯2を折ってコイル巻状物10の側 面を覆い、その端をコイル巻状物10の中心穴12に押し込むと梱包が完了する 。この場合、必要に応じて中心穴付近にラベル、ガムテープを貼るなどすれば、 梱包体が外れることを確実に防止できる。
【0024】 従って、上記第1実施例においては、コイル巻状物10の外周部11を二重構 造の保護帯1が覆うから、搬送時にこれが緩衝材として機能し、鋼索等の変形、 損傷などを防止することができる。またコイル巻状物10に梱包体をかぶせて取 付け帯2の端をコイル巻状物10の中心穴12に押し込むという簡単な操作で梱 包が完了することになり、梱包費用の低減及び梱包時間の短縮化を図ることがで きる。さらにコイル巻状物10の中心穴12付近は一枚ものの取付け帯2が覆う から盛り上がらず、梱包済みのコイル巻状物10を安定よく積み上げることがで き、荷崩れを防げる。
【0025】 次に図6は第2実施例を示す。この第2実施例の構成は保護帯1’の両横にそ れぞれ取付け帯2’,2’が連設され且つ保護帯1’が麻布の二重構造になり、 取付け帯2’が麻布の一枚ものになっている点で第1実施例と同じであり、保護 帯1’及び取付け帯2’の寸法も第1実施例と同じである。しかし、梱包体の製 造方法が異なる。具体的には図7に示すように横幅が上記保護帯1’の横幅1’ aに取付け帯2’の横幅2’aを1枚分だけ加えた寸法に設定され且つ全長が取 付け帯2’の全長2’bに等しく設定された幅狭帯5を2枚用意し、次に2枚の 幅狭帯5,5の側端同士を縫いあわせて取り付けて完成する(寸法表示について は図6を参照)。こうすると重なった部分により保護帯1’ができ、重なってい ない部分により取付け帯2’ができる。その場合、幅狭帯5は織り布であり、そ の耳5aが取付け帯2’の側端になるようにする。この第2実施例の使用方法、 作用及び効果は第1実施例と同様であるが、幅狭帯5の耳5aが取付け帯2’の 側端になっているから、取付け帯2’の端が解れ難い。
【0026】 図8及び図9は第3実施例を示す。この第3実施例では取付け帯2’’が二分 割されることなく一連になっていて保護帯1’’の側端に連設されている。上記 保護帯1’’は、横幅1’’aがコイル巻状物10の外周部11の幅wにほぼ相 当するよう設定されていると共に、全長1’’bがコイル巻状物10の外周長( 外周部11の長さ)にほぼ相当するよう設定されている。ここで全長1’’bは コイル巻状物10の外周長を超える長さであれば特に制限はない。また上記取付 け帯2’’は、その横幅2’’aがコイル巻状物10のほぼ直径(2r)に中心 穴12の長さ(ほぼw)を加えた程度に設定されていると共に、全長2’’bが コイル巻状物10の外周長にほぼ相当するよう設定されている。ここで全長2’ ’bはコイル巻状物10の外周長を超える長さであれば特に制限はない。そして 上記保護帯1’’は麻布の二重構造になっており、また取付け帯2’’は麻布の 一枚ものになっている。ここでは保護帯1’’を麻布の二重構造としたが、三重 以上の多重構造でもよい。また保護帯1’’及び取付け帯2’’は麻布以外に樹 脂(例えばポリプロピレン、ポリエチレンなど)材料によりクロス編みした生地 としてもよい。また保護帯1’’における取付け帯2’’が付く側とは異なる側 の端にはワイヤー固定部6が設けられている。このワイヤー固定部6は袋状に形 成されており、この中にワイヤー7が入っている。ここでワイヤー固定部は必ず しも袋状でなくてもよく、ワイヤー7を固定できる構造であればよい。
【0027】 上記梱包体を製造するには、横幅が上記保護帯1’’の横幅1’’aを2倍し た寸法に取付け帯2の横幅2’’aを加えた寸法に設定され且つ全長が取付け帯 2’’の全長2’’bに等しく設定された基本帯を用意し、この基本帯の側端を 上記保護帯1’’の横幅1’’aに一致するだけ折り返し、ニ箇所8a,8bを 縫えば、上記折り返し部分と縫目8bとにより袋状のワイヤー固定部6ができ、 ここにワイヤー7を挿入すれば完成する。
【0028】 次に上記梱包体の使用方法を説明する。まず、図10に示すようにワイヤー7 がコイル巻状物10の外周直径(2r)よりも小さい環状になるように形成する と共に、保護帯1’’及び取付け帯2’’を環状に形成し、縫合しておく。別の 方法としては、ワイヤー固定部にコイル巻状物10の外周直径(2r)よりも小 さい環状ワイヤーを固定すると共に、保護帯及び取付け帯を環状に形成するよう にしてもよい。ここで環状状態に保持するための縫合は必要に応じてすればよく 、必ずしもする必要はない。そうしておいて図11に示すように取付け帯2’’ の側端からコイル巻状物10を入れて環状ワイヤー7で受けとめ、次に図12に 示すように取付け帯側端を束ねてコイル巻状物10の中心穴12から抜いて図1 3に示すように環状ワイヤー付近まで至らしめると梱包が完了し、必要に応じて 取付け帯側端を環状ワイヤー付近にクリップ等で止めるなどする。
【0029】 従って、上記第3実施例においては、コイル巻状物10の外周部11を二重構 造の保護帯1’’が覆うから、搬送時にこれが緩衝材として機能し、鋼索等の変 形、損傷などを防止することができる。また取付け帯2’’にコイル巻状物10 を入れ、取付け帯側端を束ねてコイル巻状物10の中心穴12から抜いて環状ワ イヤー付近に止めるという簡単な操作で梱包が完了することになり、梱包費用の 低減及び梱包時間の短縮化を図ることができる。さらにコイル巻状物10の中心 穴12付近は一枚ものの取付け帯2’’が覆うから盛り上がらず、梱包済みのコ イル巻状物10を安定よく積み上げることができ、荷崩れを防げる。この場合、 必要に応じて中心穴付近にラベル、ガムテープを貼るなどすれば、梱包体が外れ ることを確実に防止できる。
【0030】 図14及び図15は第4実施例を示す。この第4実施例は上記第3実施例とは ワイヤー固定部の位置が異なる。すなわち、第4実施例において、保護帯1’’ の側端にワイヤー固定部6を設けることに代えて、取付け帯2’’’における保 護帯1’’’とは離れた方の側端にワイヤー固定部6’を設け、この中にワイヤ ー7’を入れている。
【0031】 上記梱包体を製造するには、横幅が上記保護帯1’’’の横幅1’’’aを2 倍した寸法に取付け帯2の横幅2’’’aを加えた寸法に設定され且つ全長が取 付け帯2’’’の全長2’’’bに等しく設定された基本帯を用意し、この基本 帯の側端を上記保護帯1’’’の横幅1’’’aに一致するだけ折り返し、適宜 に縫う一方、基本帯の他方の側端を若干だけ折り返し、一筋縫うと、この縫目と 折り返し部分とにより袋状のワイヤー固定部6’ができ、ここにワイヤー7’を 挿入すれば完成する。
【0032】 次に上記梱包体の使用方法を説明する。まず、図16に示すようにワイヤー7 ’がコイル巻状物10の外周直径(2r)よりも小さい環状になるように形成す ると共に、保護帯1’’’及び取付け帯2’’’を環状に形成し、縫合しておく 。別の方法としては、ワイヤー固定部にコイル巻状物10の外周直径(2r)よ りも小さい環状ワイヤーを固定すると共に、保護帯及び取付け帯を環状に形成す るようにしてもよい。ここで環状状態に保持するための縫合は必要に応じてすれ ばよく、必ずしもする必要はない。そうしておいて図17に示すように保護帯1 ’’’の側端を束ねてコイル巻状物10の中心穴12から抜くと環状ワイヤー7 ’がコイル巻状物10に受けとめられ、次に図18に示すように保護帯側端を展 開して裏返し、これを環状ワイヤー付近まで至らしめると梱包が完了し、必要に 応じて保護帯側端を環状ワイヤー付近にクリップ等で止めるなどする。
【0033】 従って、上記第4実施例においては、保護帯1’’’の側端を束ねてコイル巻 状物10の中心穴12から抜いて裏返し、これを環状ワイヤー付近に止めるとい う簡単な操作で梱包が完了することになり、第3実施例と同様の作用及び効果を 得ることができる。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1のコイル巻状物の梱包体はコイル巻状物の外周 部の幅にほぼ相当する横幅を有し且つ少なくともコイル巻状物の外周長を全長と する保護帯と、ほぼコイル巻状物の直径を超える横幅を有し且つ少なくともコイ ル巻状物の外周長を全長として上記保護帯に並設された取付け帯とを備え、上記 保護帯を多重構造にすると共に取付け帯を一枚ものとしたので、コイル巻状物の 搬送時に保護帯を緩衝材として機能させて鋼索等の変形、損傷などを防止するこ とができると共に、保護帯をコイル巻状物外周部に当てがい、取付け帯でコイル 巻状物側面を覆い、これをコイル巻状物中心穴付近に係止するなどの簡単な操作 で梱包が完了することになり、梱包費用の低減及び梱包時間の短縮化を図ること ができる上、コイル巻状物の中心穴付近の盛り上がりをなくして梱包済みのコイ ル巻状物を安定よく積み上げ可能として荷崩れを防ぐことができる。
【0035】 請求項2のコイル巻状物の梱包体は取付け帯が、横幅がコイル巻状物のほぼ半 径程度になるよう二分割されて保護帯の両横にそれぞれ連設されているので、保 護帯がコイル巻状物外周部に当たるように梱包体をかぶせ、取付け帯でコイル巻 状物の側面を覆うと共にその両側端をコイル巻状物の中心穴に押し込めば梱包が 完了することになり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0036】 請求項3のコイル巻状物の梱包体は主帯の横幅方向のほぼ中央に補強帯を取り 付け、補強帯及びこれに重なる主帯部分により保護帯を構成し、補強帯から横に 出た主帯部分により取付け帯を構成し、請求項4のコイル巻状物の梱包体は二枚 の幅狭帯の側端同士を重ね合わせ、重なった部分により保護帯を構成し、重なっ ていない部分により取付け帯を構成したから、請求項2のコイル巻状物の梱包体 の具体的態様を例示することができた。
【0037】 請求項5のコイル巻状物の梱包体は取付け帯が、横幅がコイル巻状物のほぼ直 径に中心穴の長さを加えた程度に設定され、保護帯の一方の側端に上記取付け帯 が連設され、他方の側端にワイヤーを固定するワイヤー固定部が設けられている ので、ワイヤー固定部に環状ワイヤーを設け且つ保護帯及び取付け帯を環状に形 成することを前提として、取付け帯の側端からコイル巻状物を入れて環状ワイヤ ーで受けとめ、次に取付け帯側端を束ねてコイル巻状物の中心穴から抜いて環状 ワイヤー付近まで至らしめると梱包が完了することになり、請求項1と同様の効 果が得られる。
【0038】 請求項6のコイル巻状物の梱包体は請求項5における保護帯の側端にワイヤー 固定部を設けることに代えて、取付け帯における保護帯とは離れた方の側端にワ イヤー固定部を設けたので、ワイヤー固定部に環状ワイヤーを設け且つ保護帯及 び取付け帯を環状に形成することを前提として、保護帯の側端を束ねてコイル巻 状物の中心穴から抜くと環状ワイヤーがコイル巻状物に受けとめられ、次に保護 帯側端を展開して裏返し、これを環状ワイヤー付近まで至らしめると梱包が完了 することになり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0039】 請求項7のコイル巻状物の梱包体は請求項5又は6におけるワイヤー固定部が 袋状に形成されているので、ワイヤー固定部にワイヤーを通すことによりワイヤ ーを固定でき、ワイヤー固定部の具体的態様を例示することができた。
【0040】 請求項8のコイル巻状物の梱包体は請求項1〜7において保護帯及び取付け帯 を麻布としたから、安価で且つ丈夫な梱包体を提供できる。
【0041】 請求項9のコイル巻状物の梱包体は請求項1〜8において幅狭帯を織り布とし 、その耳が取付け帯の側端になるように構成したので、取付け帯の側端が解れ難 い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図、
【図2】第1実施例の分解斜視図、
【図3】第1実施例の使用例の第1過程を示す拡大斜視
図、
【図4】第1実施例の使用例の第2過程を示す拡大斜視
図、
【図5】第1実施例の使用例の最終過程を示す拡大斜視
図、
【図6】第2実施例の平面図、
【図7】第2実施例の分解斜視図、
【図8】第3実施例の平面図、
【図9】第3実施例の側面図、
【図10】第3実施例の使用例の第1過程を示す拡大斜
視図、
【図11】第3実施例の使用例の第2過程を示す拡大斜
視図、
【図12】第3実施例の使用例の第3過程を示す拡大斜
視図、
【図13】第3実施例の使用例の最終過程を示す拡大斜
視図、
【図14】第4実施例の平面図、
【図15】第4実施例の側面図、
【図16】第4実施例の使用例の第1過程を示す拡大斜
視図、
【図17】第4実施例の使用例の第2過程を示す拡大斜
視図、
【図18】第4実施例の使用例の最終過程を示す拡大斜
視図、
【図19】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保護帯 1a 横幅 1b 全長 2 取付け帯 2a 横幅 2b 全長 3 主帯 4 補強帯 10 コイル巻状物 11 外周部 w 外周部の幅 r 半径 12 中心穴 1’ 保護帯 1’a 横幅 2’ 取付け帯 2’a 横幅 2’b 全長 5 幅狭帯 5a 耳 1’’ 保護帯 1’’a 横幅 1’’b 全長 2’’ 取付け帯 2’’a 横幅 2’’b 全長 6 ワイヤー固定部 7 ワイヤー 1’’’ 保護帯 1’’’a 横幅 2’’’ 取付け帯 2’’’a 横幅 2’’’b 全長 6’ ワイヤー固定部 7’ ワイヤー イ 麻布 ロ コイル巻状物 ハ 中心穴 ニ 外周部 ホ 鋼索
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル巻状物の外周部の幅にほぼ相当する
    横幅を有し且つ少なくともコイル巻状物の外周長を全長
    とする保護帯と、ほぼコイル巻状物の直径を超える横幅
    を有し且つ少なくともコイル巻状物の外周長を全長とし
    て上記保護帯に並設された取付け帯とを備え、上記保護
    帯を多重構造にすると共に取付け帯を一枚ものとしたこ
    とを特徴するコイル巻状物の梱包体。
  2. 【請求項2】取付け帯が、横幅がコイル巻状物のほぼ半
    径程度になるよう二分割されて保護帯の両横にそれぞれ
    連設されている請求項1記載のコイル巻状物の梱包体。
  3. 【請求項3】主帯の横幅方向のほぼ中央に補強帯を取り
    付け、補強帯及びこれに重なる主帯部分により保護帯を
    構成し、補強帯から横に出た主帯部分により取付け帯を
    構成している請求項2記載のコイル巻状物の梱包体。
  4. 【請求項4】二枚の幅狭帯の側端同士を重ね合わせ、重
    なった部分により保護帯を構成し、重なっていない部分
    により取付け帯を構成している請求項2記載のコイル巻
    状物の梱包体。
  5. 【請求項5】取付け帯が、横幅がコイル巻状物のほぼ直
    径に中心穴の長さを加えた程度に設定され、保護帯の一
    方の側端に上記取付け帯が連設され、他方の側端にワイ
    ヤーを固定するワイヤー固定部が設けられている請求項
    1記載のコイル巻状物の梱包体。
  6. 【請求項6】請求項5記載のコイル巻状物の梱包体にお
    いて、保護帯の側端にワイヤー固定部を設けることに代
    えて、取付け帯における保護帯とは離れた方の側端にワ
    イヤー固定部を設けたコイル巻状物の梱包体。
  7. 【請求項7】ワイヤー固定部が袋状に形成されている請
    求項5又は6記載のコイル巻状物の梱包体。
  8. 【請求項8】保護帯及び取付け帯が麻布である請求項1
    〜7記載のコイル巻状物の梱包体。
  9. 【請求項9】幅狭帯が織り布であり、その耳が取付け帯
    の側端になるように構成した請求項1〜8記載のコイル
    巻状物の梱包体。
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