JP4638518B2 - 荷崩れ防止用バンド - Google Patents

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Description

本発明は、荷崩れ防止用バンドに関する。さらに詳しくは、本発明は、複数個の荷物をまとめて搬送、保管または輸送するに際し、その荷物が荷崩れすることを簡単な作業で防止することのできる荷崩れ防止用バンドに関するものである。
各種の物品が収納されたダンボール箱などの荷物を複数個まとめて、例えば、フォークリフト等を用いて搬送し、倉庫に保管する場合、または荷物を車両によって輸送する場合には、複数の荷物群は荷崩れし、荷物群の1個の落下は、多くの場合、次々と全荷物の落下を来す。
複数の荷物をまとめて固定して、複数の荷物群の荷崩れを防止する長尺のベルトは広く用いられている。通常、フォークリフト等でまとめて搬送される複数個の荷物群は、周囲の長さは3〜10m程度であり、荷崩れを防止する長尺のベルトの長さも3〜10mの長さのものが用いられている。
複数の荷物群の荷崩れまたは落下は、ダンボール箱に収納された物品を破損させるばかりでなく、荷物の搬送、保管または輸送の作業効率を著しく低下させ、また事故にもつながるおそれがある。
搬送中、保管中または輸送中に荷物が荷崩れすることを防止することのできる荷崩れ防止用バンドとして、これまでに例えば、特許文献1に記載の長尺の荷崩れ防止用ベルトが提案されている。
特許文献1には、「雌雄いずれかの面ファスナーを有する帯状の伸縮性部材に、その長さ方向の一方の端辺部に前記面ファスナーに対抗する雌雄いずれかの面ファスナーを設けて係着操作部とし、該係着操作部の面ファスナーの裏面、又は伸縮性部材の裏面の上記面ファスナーの反対側に非伸縮性部材を取着した荷崩れ防止用ベルト」が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の荷崩れ防止用ベルトは、伸縮性部材の弾力の復元力を活用する技術であり、一枚の長尺のベルトを荷物群に巻き付けて固定するものであることから、一人で巻き付け固定作業を行うときは、長尺のベルトの一方の端部の面ファスナーを荷物面に圧着して押さえながらベルトの伸縮性部材を延伸して、他端の面ファスナーをこれに貼り合わせるために強大な力を要し、場合によっては別途、道具を必要とするなどして、固定作業が煩雑となり、また作業の迅速性及び正確性の点で問題があった。
しかも、特許文献1には、荷物発送先からの返却率の向上を目的とする旨の記載があるものの、特許文献1の荷崩れ防止用ベルトは、一枚の長尺のベルトであるため、荷物発送先における固定解除作業後の長尺の荷崩れ防止用ベルトがからみあって乱雑になり、荷崩れ防止用ベルトの荷物発送先からの返却率が極めて低いという問題もあった。
さらに、特許文献1の荷崩れ防止用ベルトは、単純に面ファスナーの密着固定によってベルトに懸かる張力を支えている。一般に、面ファスナーによる密着固定は、密着面に平行方向から懸かる張力に対しては、非常に大きい抗張力を発揮する。しかし、密着固定面の端部に、密着面に対して、方向にかかる力に対しては、弱い力で剥がれる性質がある。
従って、特許文献1の荷崩れ防止用ベルトによって荷崩れ防止のために固定された接合面は、搬送等の取り扱いで、密着固定面の端部が他の物体との接触等によって剥がれ始めて面ファスナーの固定が解除されて荷崩れが発生するおそれが非常に大きい。
特許第3551247号公報
本発明は、前記問題を解消し、簡単な手作業により、迅速かつ強固に複数の荷物を固定すること及び搬送途中の荷崩れの発生を防止でき、かつ荷物発送先からの返却率が極めて高い荷崩れ防止用バンドを提供することをその課題とする。
本発明者らは、簡単な手作業により、迅速かつ強固に複数の荷物を梱包することのできる取り扱い簡単で安価な荷崩れ防止用バンドを得るため種々検討を重ねた結果、まず、荷崩れ防止用バンドを環状帯体として、固定作業の巻き付け作業を簡単にして、環状帯体に剪断力面ファスナーを有する主緊縛用帯端片を取り付けて、主緊縛用帯端片と環状帯体の接合部に隣接した環状帯体の位置に硬質板を設け、この硬質板の端縁をテコの原理の支点として、環状帯体を引っ張って、複数の荷物群を固定することによって、本発明の課題を解決した。
すなわち、本発明は、
(1)環状帯体の表面側に、該環状帯体を横切る線状接合部に主緊縛用帯端片を設けた荷崩れ防止用バンドであって、主緊縛用帯端片の略先端部の片面に第1面ファスナーを設け、主緊縛用帯端片を環状帯体に重ねたときに対向する環状帯体の外側表面の線状接合部に隣接した位置に第2面ファスナーが固定された硬質板を設け、かつ該硬質板に隣接する位置に、硬質板の短縁で反転したときに第2面ファスナーと嵌合する第3面ファスナーを設け、さらに第3面ファスナーと隣接する位置又は間隔をあけた位置に第1面ファスナーと嵌合する第4面ファスナーを設けた複数の荷物群を固定することを特徴とする荷崩れ防止用バンド、
(2)主緊縛用帯端片を接合した線状接合部に又は該接合部の近傍にある第2線状接合部に副緊縛用帯端片を設け、該副緊縛用帯端片の略先端部の片面に第5面ファスナーを設け、かつ副緊縛用帯端片を主緊縛用帯端片の折り曲げ方向に背反する方向に折り曲げたときに対向する環状帯体の外側表面であって、副緊縛用帯端片が接合した線状接合部の位置と副緊縛用帯端片の長さ以上の間隔をあけた位置に第5面ファスナーと嵌合する第6面ファスナーを設けてなる(1)項に記載の荷崩れ防止用バンド、及び
(3)複数の荷物群がダンボール箱群である(1)又は(2)項に記載の荷崩れ防止用バンド、
を提供するものである。
本発明の荷崩れ防止用バンドは、環状帯体の外側表面の線状接合部に隣接した位置に硬質板を設けていることによって、この硬質板の剛直性によるテコの原理で、簡単な手作業によって、迅速かつ強固な複数の荷物の固定を達成することができ、また、固定解除作業が簡便で、しかも固定解除された荷崩れ防止用バンドをコンパクトに折り畳むことができるために、荷物発送先からの返却率が極めて高いものとなる。しかも、本発明の副緊縛用帯端片付き荷崩れ防止用バンドは、複数の荷物群の周囲長さより余裕がある大きい直径の環状帯体を形成できるので、複数荷物群の周りにバンドをはめる作業が容易となる利点があり、さらに、複数の荷物群の大きさが変化した時にも、ある程度の変化までは同一の荷崩れ防止用バンドを使用できる利点もある。
本発明の環状帯体、主緊縛用帯端片及び副緊縛用帯端片に用いる材料は、ゴムのような大きい伸縮性がなく、荷崩れ防止の固定力に耐える抗張力を有し環状帯体を形成できるものであれば、特に制限なく使用することができ、例えば、天然繊維若しくは合成繊維の織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエチレンフタレート、ポリカーボネート等の合成樹脂シート若しくは合成樹脂シートの表面にエンボス加工したもの並びに合成樹脂をポリネットチューブ形状に形成したものも使用することができる。ポリネットチューブを用いた荷崩れ防止用バンドは、若干の伸縮性があり、かつ抗張力があり、ネットフイルムでありながらチューブ状であるため側縁からほぐれるおそれがなく、さらに、幅広の荷崩れ防止用バンドがあっても、固定された荷物の表面印刷等がはっきり確認できる点で好ましい。
また、材質を熱可塑性合成樹脂にすることによって、環状帯体、主緊縛用帯端片、副緊縛用帯端片の接合加工及び面ファスナーの固定に熱融着又は高周波融着等を用いて、簡単な加工手段で強固な構造の荷崩れ防止用バンドを製造できる利点がある。
本発明の荷崩れ防止用バンドは、環状帯体である点に特徴があり、環状帯体であることによって、長尺の直線状の帯状ベルトの場合よりも、複数の荷物群の腹部側面に巻き付ける作業を簡単にしている。
しかし、本発明の環状帯体の長さは、固定される複数の荷物群の周囲の長さによって選択されるものであり、通常、3〜12mの範囲の荷物群に対して使用されているが、本発明の作用効果が最も発揮できる好ましい範囲は4〜8mの長さである。
本発明の環状帯体は、複数の荷物(主としてダンボール梱包)群の周囲に輪掛けするためには複数の荷物群を取り囲むために要する最低の円周の長さ以上とする必要がある。例えば、多くの複数のダンボール梱包群においては、環状帯体を巻き付ける位置の断面形状は長方形となるので、環状帯体の円周長さとしてはこの断面形状の長方形の4辺の合計長さが最低の必要な長さとなる。
本発明の環状帯体の幅は、環状帯体の長さ及び複数の荷物群の状況によって、複数の荷物群を固定するために有効な幅を適宜採用することができる。
例えば、図7の荷物群は、4個のダンボール荷物を2段重ねにしたものである。このようにダンボール箱を2段重ねにして固定することは複数の荷物群の慣用形状である。
このような場合には、図7に示すように、荷物群の高さに対して、幅広の環状帯体を用いれば、1個の荷崩れ防止用バンドによって、8個のダンボール荷物群をしっかりと固定して、荷崩れを防止することができる。
本発明の荷崩れ防止用バンドは、複数荷物群の上部から輪掛けして、複数の荷物群の所定の位置(多くの場合は中段)に巻き付けるので、環状帯体の円周の長さを複数の荷物群を取り囲むのに必要な最低の円周の長さにすると、複数の荷物群にかぶせる輪掛け作業が極めて困難となる。本発明の荷崩れ防止用バンドの環状帯体の円周長さは、輪掛け作業を容易にするために、最低長さより長くして、輪掛け作業を余裕を持って実行できるようにする必要がある。
この輪掛け作業の余裕を確保するための長さの延長は、複数の荷物群の上部の一方の側面に環状帯体を引っかけて、環状帯体を輪掛けするときに、荷物群の反対側の側面と環状帯体との間に、約3cm以上の隙間の距離があると殆どの場合に、輪掛け作業は円滑に実行できる。この距離が少なすぎると輪掛け作業が困難となり、隙間の距離が長すぎると、本発明の硬質板を活用する固定手段によって、環状帯体の円周長さを短縮しても、複数の荷物群を取り囲むのに必要な最低の円周にまで短縮できなくなり、複数の荷物群をしっかり固定することができなくなる。
本発明の荷崩れ防止用バンドにおいて輪掛け作業を容易にするために、環状帯体の円周長さを大きくとって荷物群と環状帯体との隙間の距離として長すぎる設定をした場合には、図3に示す副緊縛用帯端片11を設けて、副緊縛用帯端片11による環状帯体の円周長さの短縮作用によって、本発明の硬質板を活用する環状帯体の固定が可能な円周長さまで短縮することができる。
本発明の副緊縛用帯端片は、複数の荷物群の周囲長さの変化に対応するとともに輪掛け作業時の環状帯体の円周長さを大きくして作業を容易にする作用効果を有する。
図3に示す態様の荷崩れ防止用バンドは、第6面ファスナー13は、第5面ファスナー12に比して数倍の大きさの広い面積を有している。固定すべき複数の荷物群の周囲の大きさに対応して広い面積の第6面ファスナー13に嵌合する第5面ファスナー12の位置を適宜選択することによって、環状帯体2の円周長さを、本発明の硬質板を活用する環状帯体の固定手段が適用できる円周長さまで短縮することができる。
本発明の荷崩れ防止用バンドに用いる面ファスナーは、商品名マジックテープ(登録商標)として使用されているものであって、合成樹脂によって形成されたループ形状の植毛を多数有する雌型接合面と雄型接合面を有する1組の面ファスナーを使用することができ、市販されている面ファスナーを、特に制限なく使用することができる。第1面ファスナーと第4面ファスナーが雌雄1組を形成して互いに嵌合接合し、同様に、第2面ファスナーと第3面ファスナー並びに第5面ファスナーと第6面ファスナーが嵌合固着する面を有している。特に、第3面ファスナーの寸法は、第2面ファスナーの面積寸法と同寸になる。
本発明の面ファスナーは、環状帯体、主緊縛用帯端片、副緊縛用帯端片に縫製、接着剤又は融着によって所定の位置に固定することができる。面ファスナーを融着によって固定する場合は、面ファスナーの基材の裏面の材質に熱可塑性樹脂フイルムを採用すればよい。
本発明の硬質板は、テコの原理で固定するときに、屈曲しない強度があれば、特に制限はなくどのような硬質板も使用することができ、例えば、屈曲しない強度を有する適正な厚さの木板、金属板、合成樹脂板、セラミックス板などを挙げることができる。
本発明の硬質板の片面は、面ファスナーが固定されていて、面ファスナーの固定は、強い接着力のある接着剤を用いて固定するのが普通であるが、熱可塑性樹脂フイルムを介して溶着固定することもできる。硬質板として、合成樹脂板を用いることは、本発明の荷崩れ防止用バンドの軽量化の観点から望ましい。合成樹脂板としては、剛性及び強度があるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンフタレート、ポリカーボネートが好ましい。また、硬質板の環状帯体表面への固定には、接着剤又は融着固定が用いられるが、接着剤を用いる場合は、固定時の環状帯体に懸かる張力にたえる強力な接着力を有する接着剤が望ましい。
本発明の硬質板の寸法は、幅は、環状帯体及び主緊縛用帯端片の幅と一致し、高さは、環状帯体の締め付けに要する環状帯体の円周短縮距離に対応して決定されるものである。
通常、環状帯体の長さの1〜10%の範囲で選択するのが好ましい。硬質板の厚さは、材質の剛性に対応して、固定作業時に、硬質板が屈曲しない厚さまで増加して用いる。
本発明の荷崩れ防止用バンドの環状帯体を複数の荷物群、例えばダンボール表面に輪掛けして、複数荷物の固定のために、硬質板の第2面ファスナーと環状帯体表面の第3面ファスナーを面接合して荷物の固定を完成する直前には、本発明の荷崩れ防止用バンドの線状接合部4の近傍は、図8の側断面に示す形状となる。
固定に要する大きな張力がかかった本発明の環状帯体2は、図面の左端から線状接合部4で鋭角に反転して折れ曲がって、表面に第2面ファスナー6を有する硬質板7の裏面側を経由して、硬質板の短縁Sで、再び鋭角で反転して、第3面ファスナー8の裏面側及び第4面ファスナー9の裏面側を経由して、図8の右側の環状帯体に繋がっている。
そして、線状接合部4には、主緊縛用帯端片3が繋がっていて、その先端部近くには、第1面ファスナー5が設けられている。図9は、図8の状態から、第2面ファスナー6が第3面ファスナー8に密着するまで、主緊縛用帯端片3を牽引して、第1面ファスナー5を第4面ファスナー9に固着した線状接合部4の近傍の側断面である。図9の左側からの環状帯体2は、線状接合部4で逆方向に折り返されて硬質板の短縁Sまで2重の環状帯体2を形成して、短縁Sで再び逆方向に折り返されて、第3面ファスナー8の下面を経由して、第4面ファスナー9の下面に到る。
図8の環状帯体2の線状接合部4の近傍の状態においては、幾何学的に考察すると、環状帯体2に係る大きな張力は鋭角に反転して折れ曲がっている硬質板の短縁Sの位置でしっかりと支えられている。主緊縛用帯端片3は、図8の形状にするために用いた牽引力による張力が懸かっているが、硬質板の短縁Sの角度Rが狭くなればなるほど、テコの原理が働き、主緊縛用帯端片3にかける牽引力を少なくすることができる。そして、第2面ファスナー6と第3面ファスナー8が密着固着した図9の環状帯体2の固定完了状態では、主緊縛用帯端片3の牽引力はゼロにすることができる。主緊縛用帯端片3を牽引した力の反作用で発生した環状帯体2にかかる大きな張力は、面ファスナーの固着力で支えている。本発明の荷崩れ防止用バンドでは、環状帯体2に懸かる張力は、面ファスナーの密着接合によって支えている。しかしながら、面ファスナーのこの密着固定は、面に平行方向からの牽引力に対しては極めて大きな抵抗性を有するが、図9の二つの面ファスナーの密着固着面の端縁Tに、ファスナーの面に対して垂直方向にかかる剥がし力が懸かると簡単に剥がれる。
本発明の荷崩れ防止用バンドでは、図9に示す通り、主緊縛用帯端片3を、第1面ファスナー5と第4面ファスナー9によって固定して、面ファスナーの密着固着面の端縁Tを押さえるとともに、この端縁Tの上を主緊縛用帯端片3で保護しているので、他の物体との接触によって起こる端縁Tからの剥がれ易いという欠陥を防止している。
以下、本発明の荷崩れ防止用バンドを実施例の図面に基づいて説明する。図1は、本発明の荷崩れ防止用バンドの一態様を示す側面図であり、図2は、図1の態様の荷崩れ防止用バンドの全長を引き伸ばして、図1の下方向から見た平面図である。
図2の態様の荷崩れ防止用バンド1は、環状帯体2の表面側に、該環状帯体を横切る線状接合部4に主緊縛用帯端片3を設けた荷崩れ防止用バンドであって、主緊縛用帯端片3の略先端部の片面に第1面ファスナー5を設け、主緊縛用帯端片3を環状帯体に重ねたときに対向する環状帯体2の外側表面の線状接合部4に隣接した位置に第2面ファスナー6を有する硬質板7を設け、かつ該硬質板7に隣接する位置に第2面ファスナー6と嵌合する第3面ファスナー8を設け、さらに該第3面ファスナー8と間隔をあけた位置に第1面ファスナー5と嵌合する第4面ファスナー9を設けた荷崩れ防止用バンドである。
図1の環状帯体2の製造は、長尺の一本の帯体の一端を他端に向けて巻回し、その他端から一定の長さを主緊縛用帯端片3として残した位置に、長尺の帯体の一端を接合して製造する方法が最も簡単な製法である。
この製造方法において、長尺の帯体の一端が環状帯体の接合された部分が線状接合部4となり、線状接合部4に主緊縛用帯端片3となる。他の製造方法としては、長尺の一本の帯体の一端を他端に向けて巻回し、その一端と他端とを接合して環状帯体を縦方向に横切る線状接合部4の形成とともに、この線状接合部4に主緊縛用帯端片3を同時に接合して形成することができる。
環状帯体2の接合部の形成には、例えば、接着剤を用いる接着方法、超音波シール法、熱溶融着シール法もしくは高周波シール法による融着方法または製縫による接合方法などを用いることができる。
接着剤を用いる場合は、強力な接着力を有する接着剤を用いることが好ましく、例えば、ユリア系、メラミン系、エポキシ系、フェノール系、ウレタン系接着剤の強力な接着剤を使用することができる。
融着方法および製縫による接合方法は、接合部の耐久性が大きい点で好ましい。
本発明の荷崩れ防止用バンド1は、環状帯体2と主緊縛用帯端片3とが接合された線状接合部4を設けた基体に、第1面ファスナー5が設けられている。この第1面ファスナー5は、主緊縛用帯端片3の略先端部の片面に設けられ、このとき、主緊縛用帯端片3の最先端部に面ファスナーを設けるよりは、主緊縛用帯端片3を牽引するときの把手片部を残して面ファスナーを設けることが望ましい。
この把手片部を設けることによって、これを指でつまみ、主緊縛用帯端片3を牽引することができる。
本発明の荷崩れ防止用バンドの好ましい態様として、図3に示す副緊縛用帯端片11を図2の態様の荷崩れ防止用バンドに付加した態様がある。
図3の荷崩れ防止用バンド1は、主緊縛用帯端片3を接合した線状接合部4に副緊縛用帯端片11を設け副緊縛用帯端片11の先端部近傍に片面に第5面ファスナー12を設け、かつ副緊縛用帯端片11を主緊縛用帯端片3の折り曲げ方向に背反する方向に折り曲げたときに対向する環状帯体2の外側表面であって、副緊縛用帯端片11が接合した線状接合部4の位置と副緊縛用帯端片11の長さ以上の間隔をあけた位置に第5面ファスナー12と嵌合する第6面ファスナー13を設けた荷崩れ防止用バンドである。
また、図2の態様の荷崩れ防止用バンドに副緊縛用帯端片11を付加する態様としては主緊縛用帯端片3を接合した線状接合部4とは別に、該線状接合部4の近傍に第2線状接合部を設けて、これに副緊縛用帯端片を接続することもできる。
図3の荷崩れ防止用バンド1の副緊縛用帯端片11は、環状帯体2の円周長さを短縮する目的のために取り付けられたものであり、第6面ファスナー13を設ける位置が副緊縛用帯端片11の長さより短いと、環状帯体2の円周長さを短縮することができない。
副緊縛用帯端片11によって、固定すべき複数の荷物群の周囲長さの変化に対応可能とするとともに輪掛け作業時の環状帯体の円周長さを大きくして作業を容易にする作用効果を有することは前述した通りである。
本発明の荷崩れ防止用バンド1を用いて、縦70cm×横80cm×高さ60cmの8個のダンボール箱群を固定する方法の手順を実施例の図面の図5〜7によって説明する。
図5〜7に示すダンボール箱群は、同種の物品が緩衝材とともに収納された4個のダンボール箱14が上下2段に積み重ねられたものであって、ダンボール箱群の横巻きする周囲の長さは、6mである。まず、2段に積載されたダンボール箱14に、図3の態様の円周長さ6m50cm、幅50cmの荷崩れ防止用バンド1を図5に示すように、2段のダンボール箱の中央の高さ、すなわち、上下2段重ねのダンボール箱群の境界線15上の高さに輪掛けする。ダンボール群の首位の長さより環状帯体は50cm長いので、輪掛け作業の際に隙間の余裕があり、迅速に輪掛けできる。また、環状帯体の幅が50cmと広いので、2段ダンボールの上下境界線上に輪掛けすると1本の荷崩れ防止用バンドによって十分安定に荷崩れ防止できる。
図7では固定完了時の荷崩れ防止用バンドで隠れている境界線の位置を点線で示しているが、2段のダンボール箱の中央の高さにある。
次に、図6に示すように副緊縛用帯端片11の先端の第5面ファスナー12を、第6面ファスナー13に嵌合固着することによって、環状帯体2の円周長さを短縮して、短縮することによって生じた弛み部分Fを、環状帯体2の内側に正確に折り畳んで環状帯体2の内面に収納する。第5面ファスナー12を第6面ファスナー13に固着するときに、第6面ファスナー13の広い面積の中の位置によって、副緊縛用帯端片11によって30cm短縮される長さ、すなわち、環状帯体の円周長さが決まる。このとき短縮された円周長さは、6m20cmとなるように短縮される。これは、ダンボール箱4個の周縁の長さより20cm長く、この20cmは硬質板の幅長さのちょうど2倍分に相当する。副緊縛用帯端片11の第5面ファスナー12を固定する第6面ファスナー13の位置を、硬質板の幅長さのちょうど2倍分に相当する弛みが環状帯体に残るように選択する。
次に、主緊縛用帯端片3を強く牽引して、図8の断面図で示す状態を経由して、図9のように、第2面ファスナー6を第3面ファスナー8に密着固定すると、図6で短縮された円周長さの環状帯体2よりも、硬質板の長さの2倍分だけ円周長さが短縮された状態で、図8〜9の主緊縛用帯端片3の強い牽引力と硬質板の短縁Sのテコの原理で生じた張力の面ファスナーによる固定の反作用によって生じた大きい張力を、硬質板の第2面ファスナー6と第3面ファスナー8の密着固定によって、しっかりと支えると、ダンボール箱群の固定が図7のように、荷崩れ防止用バンドの環状帯体がダンボール表面に食い込むように密着して、荷崩れ防止の固定が完了する。次いで、副緊縛用帯端片11の先端の第1面ファスナー5を第4面ファスナー9に固定すれば、硬質板の第2面ファスナー6と第3面ファスナー8との固定の端縁からの剥がれを防止できるので、ダンボール箱群搬出中の取り扱いで固定が外れることはない。
図1の荷崩れ防止用バンドを使用する手順は、図6の段階からスタートする手順となる。一般に、常に同一寸法の荷物を、同一形状の荷物群として搬出することが多く、この場合には、副緊縛用帯端片11なしで、最初から硬質板の横幅に対応した円周長さの環状帯体を用いる。
本発明の荷崩れ防止用バンドは、簡単な作業手順によって、迅速に、強い固定力で、安定した複数荷物群の荷崩れを防止することができ、固定を解除する作業も簡便で、しかも解除された荷崩れ防止用バンドをコンパクトに折り畳むことができるために、荷物発送先からの返却率が極めて高いものとなり、食品、機械、器具、衣服など、各種の物品が収容された荷物群、特にダンボール箱群を搬送し、保管し、または輸送する分野において、極めて有用である。
本発明の荷崩れ防止用バンドの一態様を示す側面図である。 図1の荷崩れ防止用バンドの下方向から見た平面図である。 本発明の荷崩れ防止用バンドの副緊縛用帯端片を設けた態様の側断面図である。 図3の荷崩れ防止用バンドの上方向から見た平面図である。 本発明の図3の態様の荷崩れ防止用バンドを用いて荷物を梱包する手順を示す図である。 本発明の図3の態様の荷崩れ防止用バンドを用いて荷物を梱包する手順を示す図である。 本発明の図3の態様の荷崩れ防止用バンドを用いて荷物を梱包する手順を示す図である。 本発明の荷崩れ防止用バンドの固定直前の線状接合部近傍の状態を示す説明図である。 本発明の荷崩れ防止用バンドの固定完了の線状接合部近傍の状態を示す説明図である。
符号の説明
1 荷崩れ防止用バンド
2 環状帯体
3 主緊縛用帯端片
4 線状接合部
5 第1面ファスナー
6 第2面ファスナー
7 硬質板
8 第3面ファスナー
9 第4面ファスナー
11 副緊縛用帯端片
12 第5面ファスナー
13 第6面ファスナー
14 ダンボール箱
15 2段重ねのダンボール箱群の境界線
F 弛み部分
R 固定直前の状態の面ファスナー6と面ファスナー8の角度
S 硬質板の短縁
T 面ファスナーの密着固着面の端縁

Claims (3)

  1. 環状帯体の表面側に、該環状帯体を横切る線状接合部に主緊縛用帯端片を設けた荷崩れ防止用バンドであって、主緊縛用帯端片の略先端部の片面に第1面ファスナーを設け、主緊縛用帯端片を環状帯体に重ねたときに対向する環状帯体の外側表面の線状接合部に隣接した位置に第2面ファスナーが固定された硬質板を設け、かつ該硬質板に隣接する位置に、硬質板の短縁で反転したときに第2面ファスナーと嵌合する第3面ファスナーを設け、さらに第3面ファスナーと隣接する位置又は間隔をあけた位置に第1面ファスナーと嵌合する第4面ファスナーを設けた複数の荷物群を固定することを特徴とする荷崩れ防止用バンド。
  2. 主緊縛用帯端片を接合した線状接合部に又は該接合部の近傍にある第2線状接合部に副緊縛用帯端片を設け、該副緊縛用帯端片の略先端部の片面に第5面ファスナーを設け、かつ副緊縛用帯端片を主緊縛用帯端片の折り曲げ方向に背反する方向に折り曲げたときに対向する環状帯体の外側表面であって、副緊縛用帯端片が接合した線状接合部の位置と副緊縛用帯端片の長さ以上の間隔をあけた位置に第5面ファスナーと嵌合する第6面ファスナーを設けてなる請求項1に記載の荷崩れ防止用バンド。
  3. 複数の荷物群がダンボール箱群である請求項1又は請求項2に記載の荷崩れ防止用バンド。
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