JP3188396U - シートパレット - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄物を出さずに、あるいは出したとしても少ない量で繰り返し使用でき、かつ、積載物を良好に拘束できるシートパレットを提供する。
【解決手段】シートパレット100は、可撓性を有する一片のシート体110と、シート体の表面に固定されたペケット120とを有する。シート体110は、平面視矩形の積載部111、積載部の輪郭を形成する四辺のうちの一辺から延びたタブ部112、積載部の他の三辺から延びた第1〜第3の周縁部113a〜113cを有する。ペケット120は、積載部111とタブ部112との境界部114で積載部に対して立ち上がることができるようになっており、紐を通すためのハトメ金具121が取り付けられている。第1〜第3の周縁部113a〜113cのそれぞれにも紐を通すためのハトメ金具115が取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、物流に用いられるシートパレットに関する。
物品の輸送にパレットが広く用いられている。パレットには種々の形態があり、それらの中でも特に、積載効率の観点からシートパレットの需要が高くなってきている。
従来のシートパレットとして、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたシートパレットは、一片のシート材から一体に形成された、積載物が載置される領域である中央部と、その中央部の各辺から延びた第1〜第4の周縁部とを有している。第1の周縁部は、シートパレットをフォークリフトで取り扱う際に、フォークリフトに装着されたプッシュプルアタッチメントで把持されるタブ部として用いられる部分である。第2〜第4の周縁部は、中央部に積載物が載置された後、中央部との境界を形成する辺に沿って折り曲げられて側壁を構成する。シート材は、熱可塑性樹脂によって、折り曲げられた第2〜第4の周縁部が側壁として自立できる程度の剛性を有して形成されている。
上記のように構成されたシートパレットでは、中央部に積載物が載置された後、第2〜第4の周縁部が折り曲げられて側壁とされる。そして、側壁とともに積載物の周囲にストレッチフィルムを巻き付け、これにより積載物の基部をシートパレットに拘束して荷崩れを防止する。
なお、特許文献1に記載されたシートパレットと類似の構成を有するシートパレットとして、シート材が、滑り防止層、第1の二軸延伸フィルム層、基材層、第2の二軸延伸フィルム層の積層体からなるシートパレットが、特許文献2に記載されている。
さらに、特許文献3には、引用文献1に記載のシートパレットと同様に積載物が積載される中央部から第1〜第4の周縁部が延びた熱可塑性樹脂製のシートパレットにおいて、タブ部以外の第2〜第4の周縁部の互いに隣り合う周縁部同士が、中央部に対して90°の角度で立ち上げられて接合されたシートパレットが開示されている。特許文献3に記載のシートパレットは、空の状態で輸送する際に嵩張らないようにするために、第2〜第4の周縁部の適宜箇所に折り畳み用罫線が形成されている。また、第2〜第4の周縁部には、積載物をロープ等で拘束する際に用いられるフック掛け用孔が形成される。
特開2010−58828号公報 特開2009−262939号公報 実用新案登録第2592040号公報
特許文献1および2に記載のシートパレットでは、荷崩れ防止のためにストレッチフィルムを用いる必要がある。ストレッチフィルムは再使用できないため、積載物をシートパレットから降ろした後、ストレッチフィルムは廃棄物として処理されることになる。廃棄物を出さないようにするためには、紐を用いて積載物をシートパレット上に拘束することが考えられる。紐は、シートパレットとともに再使用できるからである。しかし、シートパレットの一辺は、プッシュプルアタッチメントで把持されるタブ部として用いられるので、タブ部として用いられる周縁部およびそれと対向する周縁部は、紐を掛け回すのに利用することができず、結果的に、積載物の拘束が不十分となるおそれがある。
また、特許文献3に記載のシートパレットは、積載物の拘束にはロープ等を使用できるためストレッチフィルムを使用する必要はないが、シートパレット自体が熱可塑性樹脂製のシート材からなるため、折り畳み用罫線に沿って折り畳まれたり展開されたりされることによる繰り返しの曲げ荷重、およびフック掛け用孔へ加わる引っ張り荷重によって、損傷が生じ易い構造であった。
本考案は、廃棄物を出さずに、あるいは出したとしても少ない量で繰り返し使用でき、かつ、積載物を良好に拘束できるシートパレットを提供することを目的とする。
本考案のシートパレットは、平面視矩形の積載部、該積載部の輪郭を形成する四辺のうちの一辺から延びたタブ部、および前記積載部の他の三辺から延びた第1〜第3の周縁部が一体に形成された、可撓性を有する一片のシート体と、
前記積載部と前記タブ部との境界部で前記積載部に対して立ち上がることができるように前記シート体の表面に固定された第1の紐通し部材と、を有し、
前記第1〜第3の周縁部のそれぞれに第2の紐通し部材が設けられている。
本考案のシートパレットにおいて、タブ部は、タブ部とされる側でシート体の端部を積載部側に折り返し、筒状となるようにシート体同士を接合することによって形成されていてもよい。この場合、筒状とされた部分に樹脂プレートが挿入されていることや、タブ部を形成するためのシート体同士の接合位置は積載部を通る位置であることが好ましい。
第1の紐通し部材は、ハトメ付きペケットであってもよいし、ループを形成して端部がシート体に接合された短冊状シートであってもよい。第2の紐通し部材は、ハトメ金具であってもよいし、ループを形成して端部がシート体の裏面に接合された短冊状シートであってもよい。
本考案によれば、積載物をシートパレットの四方から紐で締め付けることができ、結果的に、ストレッチフィルムを使用しなくても積載物をシートパレット上に良好に拘束することができる。また、ストレッチフィルムを用いなくても良いか、あるいは用いたとしても少ない使用量で良いので、シートパレットの使用後の廃棄物の量をゼロまたは減量することができる。
本考案の一実施形態によるシートパレットの平面図である。 図1に示すシートパレットにおいてペケットが起立した状態を模式的に示す側面図である。 図1に示すシートパレットにおいて、タブ部の補強構造の一例を示す斜視図である。 図1に示すシートパレットにおいて、タブ部の他の形態を示す斜視図である。 本考案の他の実施形態によるシートパレットの平面図である。 本考案によるシートパレットの外形の他の例を示す平面図である。
図1を参照すると、可撓性を有する一片のシート体110と、シート体110の表面に固定された第1の紐通し部材であるペケット120とを有する、本考案の一実施形態によるシートパレット100が示されている。
シート体110は、平面視矩形の積載部111、積載部111の輪郭を形成する四辺のうちの一辺から延びたタブ部112、および積載部111の他の三辺から延びた第1〜第3の周縁部113a〜113cの各領域に区画されている。なお、一片のシート体110は、1枚のシート材からなるものであってもよいし、複数のシート材を重ねて接合したものであってもよい。
積載部111は、シート体110の中央部に位置し、シートパレット100を使用するにあたって積載物(不図示)を載置する領域である。タブ部112は、積載物が載置されたシートパレット100をフォークリフトで取り扱う際に、フォークリフトに装着されたプッシュプルアタッチメントによって把持される部分である。第1〜第3の周縁部113a〜113cは、積載部111の三方を囲むように配置されている。
積載部111のサイズは、一般的なシートパレットにおける積載物の積載領域のサイズと同等であってよく、例えば、1辺の長さ=900〜1200mmの範囲とすることができる。タブ部112のサイズは、プッシュプルアタッチメントが把持できるサイズであれば任意であってよく、例えば、積載部111からの延出長さとして80〜100mm程度とすることができる。第1〜第3の周縁部113a〜113cのサイズも、以下に述べる第2の紐通し部材を取り付けることができれば任意であってよく、例えば、積載部111からの延出長さとして80〜100mm程度とすることができる。
第1〜第3の周縁部113a〜113cには、それぞれ貫通孔が形成されており、その貫通孔の周囲を補強するハトメ金具115が第2の紐通し部材として取り付けられている。
本形態では、タブ部112および第1〜第3の周縁部113a〜113cは、積載部111の四方を連続的に取り囲み、シートパレット100が全体として平面視矩形状となるような形状およびサイズとされている。ただし、シートパレット100の外形は任意であってよく、例えば図6に示すように、タブ部112および第1〜第3の周縁部113a〜113cが互いに独立するように四隅が切り取られた形状とすることもできる。
積載部111の外周に沿って、積載部境界ライン114を、印刷や手書きなど適宜手段を用いて設けることができる。積載部境界ライン114は、作業者に積載部111と他の部分(タブ部112および第1〜第3の周縁部113a〜113c)との境界を視覚的に認識させ、これによって作業者が積載部111を超える領域に積載物を載置しないようにすることができるようにするためのラインである。積載部境界ライン114は、積載部111の全周にわたって設けてもよいし、他の部分との境界の一部のみに設けてもよい。積載部境界ライン114を他の部分との境界の一部のみに設ける場合は、例えば図1に示すように、少なくとも積載部111とタブ部112との境界に設けることが好ましい。積載部111を超えてタブ部112まで積載物が載置されると、プッシュプルアタッチメントでタブ部112を把持するとき、プッシュプルアタッチメントが把持するための十分な領域を確保できなくなる場合があり、それを防止するためである。
ペケット120は、小片に裁断されたシートからなり、その一端部を積載部111とタブ部112との境界部でシート体110に縫い付けられることによって、図2に示すように、シート体110に対して起立可能に固定されている。ペケット120には貫通孔が形成されており、その貫通孔の周囲を補強するハトメ金具121がペケット120に取り付けられている。つまり、本形態では、ペケット120はハトメ金具付きペケットである。
第1〜第3の周縁部113a〜113cのハトメ金具115およびペケット120のハトメ金具121には、積載部111に載置された積載物をシートパレット100に拘束して荷崩れを防止するための紐が通される。よって、紐による積載物の拘束が十分になされる限り、ペケット120のハトメ金具121および第1〜第3の周縁部113a〜113cのハトメ金具115の数および位置は任意とすることができる。紐による積載物の締め付け力のバランスを取るためには、積載部111を間において対向する2つの部分同士(タブ部112と第2の周縁部113b、第1の周縁部113aと第3の周縁部113c)では、互いに対向する位置に同じ数ずつ配置することが好ましい。本形態ではそれぞれ2つずつ配置しているが、1つずつであってもよいし、3つずつ以上であってもよい。
シート体110を構成するシート材としては、通常のシートパレット100としての使用に耐え得る引っ張り強度を有する任意のシート材を使用することができる。好ましいシート材としては、クロス材、特に、一般にブルーシートと称される、合成樹脂製繊維(フラットヤーン)を平織りしたウェブを合成樹脂フィルムでラミネートしたものが挙げられる。好ましく使用される合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどが挙げられる。また、ペケット120を構成するシート材も、シート体110を構成するシート材と同様のシート材を使用することができる。
上述したシートパレット100を使用するときは、まず、積載部111、タブ部112および第1〜第3の周縁部113a〜113cを展開し、その状態で、積載部111に積載物を載置する。
次いで、ハトメ金具115、121に紐を通し、紐によって積載物を締め付ける。紐をどのように引き回すかについては、紐によって積載物が拘束できれば任意であり、例えば、ペケット120と第2の周縁部113bとの間で紐を締め付け、かつ、第1の周縁部113aと第3の周縁部113cとの間で紐を締め付けるようにすることができる。
ハトメ金具115、121に紐を通して積載物を締め付けることにより、ペケット120および第1〜3の周縁部113a〜113cは、紐で引っ張られ、積載物の側面に密着するように積載部111に対して立ち上がる。ペケット120はタブ部112とは独立して立ち上がることができるので、積載物の四方から紐で締め付けてもタブ部112が立ち上がることはない。よって、積載物が積載されて紐で締め付けられたシートパレット100をフォークリフトで取り扱う際には、通常のシートパレットと同様、プッシュプルアタッチメントでタブ部112を把持し、プッシュプルアタッチメントの操作によりシートパレット100をフォークリフトのプラテン上に引き上げることができる。
シートパレット100に積載された積載物は、紐によってシートパレット100にしっかりと拘束されるとともに、その下部が、シートパレット100の第1〜第3の周縁部113a〜113cによって三方から包囲され、さらに、残りの一辺についても、ペケット120を利用して紐が掛けられる。そのため、積載物を積載したシートパレット100の取り扱いの間、積載物がシートパレット100から崩れることなく良好に取り扱うことができる。また、従来のようにストレッチフィルムを積載物の周囲に巻き付ける必要がないので、使用後に廃棄物が発生することがなくなる。あるいは、積載物のより確実な拘束のためにストレッチフィルムを使用した場合であっても、その使用量は従来よりも少なくてよく、廃棄物を減量することができる。
積載物が降ろされたシートパレット100は、締め付け用の紐とともに積載物の送り元へ返却され、あるいは返却されるまでの間、保管される。シートパレット100は、可撓性を有するシート体110を主要な構成部材として有しているので、保管および返却の際にはシートパレット100を折り畳んだり丸めたりすることができる。その結果、省スペースでの保管、および返却時の容易な取り扱いが可能となる。
シートパレット100は、積載部111に収まる範囲内であれば任意のサイズの物品を積載物として積載することができる。物品は、箱またはコンテナに収納されることができる。その場合、複数の箱またはコンテナは適宜配置で積載部111上に配列され、適宜段数で積み重ねられてもよい。また、箱またはコンテナは通い箱であってもよい。この場合、使用後の箱またはコンテナは、シートパレット100および締め付け用の紐とともに積載物の送り元へ返却されることになるため、返却物の減容量のために、箱またはコンテナは折り畳み式であることが好ましい。
上述のように、シートパレット100をフォークリフトで取り扱う際には、タブ部112がプッシュプルアタッチメントで把持されて引っ張られる。よって、タブ部112は、プッシュプルアタッチメントで把持されて引っ張られても破れない程度の引っ張り強度を有していることが好ましい。単一のシート体110だけでは必要な引っ張り強度が得られない場合は、タブ部112を補強することができる。
タブ部112の補強は、例えば、1枚または複数枚のシート片(不図示)をタブ部112に重ね合わせ、タブ部112と接合することによって行うことができる。タブ部112とシート片との接合には、糸による縫い付けや接着剤による接着など任意の手段を用いることができる。中でも、縫い付けにより接合することが、タブ部112を引っ張ったときにシート片のずれを確実に防止できるので好ましい。また、シート片を縫い付けにより接合する場合、プッシュプルアタッチメントに把持される領域全体に縫い目が形成されるようにすることにより、縫い目がプッシュプルアタッチメントの滑り止めとしての効果も発揮することができる。補強用のシート片としては、任意のシート材、例えばシート体110と同じシート材を用いることができるが、引っ張り強度がシート体110と同じか、それよりも高いシート材を好ましく用いることができる。
あるいは、タブ部112の補強は、図3に示すように、タブ部112とされる側でシート体110の端部を積載部111側に折り返し、折り返された部分を折り返されていないシート体110の部分に接合することによって行うこともできる。接合は、接着あるいは縫い合わせなど任意の手段で行うことができるが、より強固な接合のためには縫い合わせによることが好ましい。図3は、シート体110を1回折り返すことによりシート体110が二重とされたタブ部112の例を示すが、シート体110の折り返し回数を2回以上とすることによって、シート体110が三重以上とされたタブ部112を形成することができる。
シート体110の端部を折り返してタブ部112を補強する場合、例えば図3に示したように、折り返した部分を積載部111側でタブ部112の長手方向に沿って接合すれば、折り返した部分が筒状となるようにシート体110同士を接合することができる。この場合、筒状とされた部分に樹脂プレート130を挿入することで、タブ部120をさらに補強するとともに、タブ部120に剛性を与えることができる。タブ部120に剛性を与えることで、プッシュプルアタッチメントがタブ部112を把持しやすくなる。タブ部120に与える剛性は、積載物が積載されたシートパレット100をフォークリフトで取り扱う際に、例えばタブ部112自身の自重などによって、プッシュプルアタッチメントによる把持が困難になるような変形が生じない程度であれば十分である。
また、タブ部112内に樹脂プレート130を挿入した場合、筒状とされたタブ部112からの樹脂プレート130の脱落やタブ部112内での樹脂プレート130の移動を防止するために、図1に接合部116として示すように、タブ部120の長手方向両端部でシート体110同士を、接着あるいは縫い合わせなどによって接合することが好ましい。
上記のようにシート体110の端部を折り返し、折り返した端部を積載部111側でタブ部112の長手方向に沿って接合することによってタブ部112を形成する場合、折り返した端部の接合位置は、図1に示すように、積載部111を通る位置であること、すなわち、筒状とされた部分が積載部111と積載部112との境界を跨いでいることが好ましい。これにより、タブ部112を筒状とするための接合部は、積載部111に積載された積載物の重量によって押さえ付けられるので、プッシュプルアタッチメントでタブ部112を把持して引っ張ったときに接合部に加わる引っ張り荷重を軽減することができ、その結果、接合部を損傷しにくくすることができる。
また、積載部111とタブ部112との境界を跨いで形成された筒状の部分にさらに樹脂プレート130を挿入する場合、樹脂プレート130も、筒状の部分のサイズに合わせて、積載部111とタブ部112との境界を跨いで配置されるサイズであることが好ましい。これにより、図4に示すように、樹脂プレート130を積載部111とタブ部112との境界に沿って折り曲げ、タブ部112を傾斜させることができる。タブ部112を傾斜させることで、プッシュプルアタッチメントでタブ部112を把持しやすくすることができる。プッシュプルアタッチメントによる把持を容易にするための積載部111に対するタブ部112の傾斜角度θは、30〜50度の範囲であることが好ましい。
図4に示すように樹脂プレート130を折り曲げる場合、図3に示すように、樹脂プレート130の折り曲げ位置に沿って、樹脂プレート130に折り曲げ用罫線130aを形成することが好ましい。折り曲げ用罫線130aは、樹脂プレート130を折り曲げやすくするための構造であれば任意の構造であってよく、例えば、樹脂プレート130の厚み方向途中まで形成された切り込み、あるいはプレスにより樹脂プレート130の厚みを部分的に薄くした薄肉部とすることができる。
以上、タブ部112の補強および付加的な構成について説明したが、タブ部112と同様、ペケット120の接合部および紐を通す部分であるハトメ金具115、121の取り付け部も、積載物を紐で締め付ける際に大きな力が加わる部分であるので、補強されることが好ましい。
積載物を紐で締め付けると、シート体110のハトメ金具115の取り付け部、ペケット120のハトメ金具121の取り付け部およびシート体110へのペケット120の接合部に応力が集中し、シートパレット100はこれらの部分で破損する可能性が高い。本考案者は、実際に作製したシートパレット100からこれらの部分の周囲を約20cm四方のサイズで切り取ってサンプル片とし、引っ張り試験機によってハトメ金具151、121とシート体110との間に引っ張り力を与え、シート体110が破れるなどサンプル片が破損するときの力を測定した。その結果、破損が生じるときの力が1000N以上であれば実使用上問題ないことが確認された。
シートパレット100に上記の強度を持たせるために必要に応じて施される各部の補強について以下に説明する。
ペケット120の接合部については、ペケット120を接合する領域の面積を大きくすることで補強することができる。また、図1に示すように、ペケット120のシート体110への接合位置を積載部111内とすることができる。こうすることで、積載物がペケット120とシート体110との接合部上に積載され、接合部は積載物の重量によって押さえ付けられるので、積載物を紐で締め付けることによって接合部に加わる引っ張り荷重を軽減し、接合部を損傷しにくくすることができる。ただし、ペケット120の接合位置は、タブ部112がプッシュプルアタッチメントによって把持される領域を確保できれば任意であってよい。
ハトメ金具115、121の取り付け部については、図1に示すように、ハトメ金具115、121が取り付けられるシート体110の部分に補強シート140を接合することで補強することができる。補強シート140に用いるシート材および補強シート140の枚数は任意であってよい。
例えば、補強シート140に用いるシート材としては、引っ張り強度がシート体110と同じか、それよりも高いシート材を好ましく用いることができる。また、複数の補強シート140を用いる場合は、シート体110の表面側および裏面側に補強シート140をバランス良く配置することが好ましい。補強シート140の接合には、糸による縫い付けや接着剤による接着など任意の手段を用いることができる。本形態では、補強シート140としては、シート体110よりも引っ張り強度の高いシート材を短冊状に裁断したものを用いている。そして、短冊状の補強シート140を長手方向中央で二つ折りにし、シート体110またはペケット120のハトメ金具115、121が取り付けられる部分を、二つ折りにした補強シート140で挟むように配置し、端部をシート体110またはペケット120に縫い付けることによって補強シート140を固定している。
上述した形態では、第1の紐通し部材がハトメ金具付きのペケット120であり、かつ、第2の紐通し部材がハトメ金具115である場合で説明したが、第1および第2の紐通し部材は、図5に示すように、ループを形成して端部がシート体110に接合された短冊状シートであるループフック151、152であってもよい。この場合、第1の紐通し部材であるループフック151はシート体110の表面側に接合され、第2の紐通し部材であるループフック152はシート本体110の裏面側に接合される。
ループフックを構成するシート材としては、紐が通され、その紐で積載物を締め付けても伸びが生じたり破断したりしない程度の引っ張り強度を有していれば任意のシート材を用いることができ、例えば、シート体110と同様、合成樹脂製繊維を平織りしたウェブを合成樹脂フィルムでラミネートした構造のものを好ましく用いることができる。ループフック150のシート体110への接合には、縫い付けや接着など任意の手段を用いることができる。また、第1の紐通し部材であるループフック151の接合位置は、図1に示した形態におけるペケット120の接合位置と同様とすることができる。
以上、第1および第2の紐通し部材として幾つかの例を示したが、これらは任意に組み合わせてもよい。ただし、ハトメ金具115、121を用いることなく、図5に示したようにシート材により構成したループフック151、152で第1および第2の紐通し部材を構成することで、シートパレット100を廃棄する際に、金属材と樹脂材とを分別する必要がなくなり、廃棄を簡便に行うことができる。また、リサイクル性を考慮すれば、シートパレット100を構成するすべての材料が同質の材料であることが好ましい。
100 シートパレット
110 シート体
111 積載部
112 タブ部
113a〜113c 第1〜第3の周縁部
114 積載部境界ライン
115、121 ハトメ金具
120 ペケット
130 樹脂プレート
140 補強シート

Claims (9)

  1. 平面視矩形の積載部、該積載部の輪郭を形成する四辺のうちの一辺から延びたタブ部、および前記積載部の他の三辺から延びた第1〜第3の周縁部が一体に形成された、可撓性を有する一片のシート体と、
    前記積載部と前記タブ部との境界部で前記積載部に対して立ち上がることができるように前記シート体の表面に固定された第1の紐通し部材と、を有し、
    前記第1〜第3の周縁部のそれぞれに第2の紐通し部材が設けられているシートパレット。
  2. 前記タブ部は、前記タブ部とされる側で前記シート体の端部を前記積載部側に折り返し、筒状となるように前記シート体同士を接合することによって形成されている請求項1に記載のシートパレット。
  3. 筒状とされた部分に樹脂プレートが挿入されている請求項2に記載のシートパレット。
  4. 前記タブ部を形成するための前記シート体同士の接合位置は前記積載部を通る位置である請求項2または3に記載のシートパレット。
  5. 前記第1の紐通し部材は、ハトメ付きペケットである請求項1から4の何れか一項に記載のシートパレット。
  6. 前記第1の紐通し部材は、ループを形成して端部が前記シート体に接合された短冊状シートである請求項1から4の何れか一項に記載のシートパレット。
  7. 前記第2の紐通し部材は、ハトメ金具である請求項1から6の何れか一項に記載のシートパレット。
  8. 前記第2の紐通し部材は、ループを形成して端部が前記シート体の裏面に接合された短冊状シートである請求項1から6の何れか一項に記載のシートパレット。
  9. 前記タブ部および第1〜第3の周縁部は前記積載部の四方を連続的に取り囲み、全体として平面視矩形をなしている、請求項1から8のいずれか一項に記載のシートパレット。
JP2013006296U 2013-11-01 シートパレット Expired - Lifetime JP3188396U (ja)

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JP7223936B1 (ja) 2022-03-16 2023-02-17 有限会社山橋建設 農業用被覆シート

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