JP3120439U - 梱包装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パレット上に複数積載されたダンボール箱等の梱包物を容易に荷造りでき、かつ、製造コストも安く再使用可能な梱包装置を提供する。
【解決手段】パレットカバーと、パレットカバーとパレットを締結する伸縮性のある締結バンドと、パレットとを有することを特徴とする梱包置である。パレット上に複数のダンボール箱等の梱包物を積載した状態でまずパレットカバーをダンボール箱等の表面に掛けるとともにダンボール箱等の上部側面を覆う。次にフランスカンの付いた締結バンドでパレットカバーとパレットを強く締結してダンボール箱等の梱包物をパレット上に固定し荷崩れを防止する梱包装置。
【選択図】図5
【解決手段】パレットカバーと、パレットカバーとパレットを締結する伸縮性のある締結バンドと、パレットとを有することを特徴とする梱包置である。パレット上に複数のダンボール箱等の梱包物を積載した状態でまずパレットカバーをダンボール箱等の表面に掛けるとともにダンボール箱等の上部側面を覆う。次にフランスカンの付いた締結バンドでパレットカバーとパレットを強く締結してダンボール箱等の梱包物をパレット上に固定し荷崩れを防止する梱包装置。
【選択図】図5
Description
複数のダンボール箱等などの梱包物の荷崩れ防止の梱包装置に関する。
パレット上に複数積み重ねられたダンボール箱等の梱包物を運搬する際、その梱包物をストレッチフィルムや布等でパレットと一体にその上部及び側面を巻き上げて引き締め、又は荷締バンドなどでパレットに括りつけて、荷崩れを防いでいる。
これらの作業は梱包作業に手間がかかり、さらに開梱時には梱包に使用したストレッチフィルムや荷締バンドなどは再使用することが難しく廃棄物とされていた。また、複数積み重ねたダンボール箱等の荷崩れを防止するため、パレットの4隅に支柱を立てこの支柱同士を掛けバンドで締結する方法もある。
特許公開2004−359317
しかしながら、前述のようにこれまでの荷造り方法では手間がかかり、開梱時には廃棄物を生じたりしていた。また支柱を立てるなどをして梱包の装置の製作費が高価であった。そこで、本考案は上記の点に鑑み、手軽に梱包物を荷造りし、荷締バンドなどの再利用を可能として経費がかからない梱包装置提供することを目的とする。
このため第1の考案は、パレット上に複数のダンボール箱等の梱包物を積載した状態で、上部ダンボール箱等の表面及び側面をカバーするパレットカバーと、該パレットカバーと前記パレットを締結する伸縮性のある締結バンドと、前記パレットとを有することを特徴とする梱包装置である。
ここで、「ダンボール箱等」としたのはダンボール箱にまとめられた荷物だけではなく、荷締バンドなどで一つにまとめられた荷物も含まれることを意味するためである。また、「上部ダンボール箱等」としたのは、積載された最上部のダンボール箱等だけではなく、下記するパレットカバーにて側面がカバーされる上方に積載された複数のダンボール箱等を表現するためである。なお、ダンボール箱等の表面とは積載されたダンボール箱等の最上部の水平な表面を言う。
第2の考案は、前記パレットカバーは、積載された複数のダンボール箱等の表面をカバーする4角形の補強テープとカバーシートからなる上部マスクと、四角形の各辺の両端より直角に同じ長さで下した垂直補強テープと、該垂直補強テープの下端を結び四角形の各辺に平行であって両端および中央に鳩目を有する水平補強テープと、上部ダンボール箱等の側面をカバーする該垂直補強テープと該水平補強テープとカバーシートからなる4角形の側面マスクと、からなることを特徴とするパレットカバーである。
ダンボール箱等は複数個積載され、上部ダンボール箱等の表面は、パレットの大きさとほぼ同じとなる。前記上部マスクは該上部ダンボール箱等の表面を覆うことになりパレットよりやや大きな面積を有することとなる。
垂直補強テープの長さはパレット上に積載される梱包物の高さに適合させるようにする。一般的にはパレット上の梱包物の高さは約3m以下である。パレットカバーは、1の上部マスクと8本の垂直補強テープと4本の水平補強テープと4の側面マスクを有することになる。
垂直補強テープの長さはパレット上に積載される梱包物の高さに適合させるようにする。一般的にはパレット上の梱包物の高さは約3m以下である。パレットカバーは、1の上部マスクと8本の垂直補強テープと4本の水平補強テープと4の側面マスクを有することになる。
鳩目は後述する引掛カンを挿入するための孔であり強度を必要とし、その円の周囲は真鍮等の金属あるいは強化プラスチックで形成されている。また鳩目は垂直補強テープと水平補強テープを接合させる役割も果たしている。補強テープとカバーシートは伸縮性のあるプラスチック材料からできており熱圧着等の工法により一体化させる。
第3の考案は、両端に三角カン又は引掛けカンを付けた水平用バンドと、該水平用バンドの左右に滑り動かすことができ、さらにフランスカンと三角カン又は引掛けカンをつけた滑行用バンドとからなる、T字形をとる伸縮性のある締結バンドである。本締結バンドによりパレットカバーとパレットを締結する。締結バンドのフランスカンはパレット上に積載された梱包物の高さにあわせて締結バンドの長さを調整し、かつ、パレットカバーとパレットを強く締結することによりパレット上に積載された複数のダンボール箱等が固定される。パレット上に積載された複数のダンボール箱等の側面だけでなくコーナー部も固定するため必要に応じ側面の数である4以上の締結バンドが使用される場合もある。
第4の考案は、引掛けカン又は三角カンを掛けるためのフック部を有するパレットである。前記締結バンドの引掛けカンや三角カンをこのパレットのフックに掛けてパレット上の梱包物を締め付けて荷崩れを防止する。フックは、パレットの各辺の中央と左右の両端に設けられている。
本考案である梱包装置を用い、複数のダンボール箱等をパレット上に積載し、試験的に幌付貨物車にて約1ヶ月間走行したが、荷崩れが生じたことはなかった。
本装置の形態と使用法について以下説明する。
図1は請求項2のパレットカバーの展開図である。材質は、カバーシートが高密度ポリエチレンモノフィラメント、補強テープが低密度ポリエチレンの両面ラミネート付高密度ポリエチレンモノフラットヤーンである。鳩目は真鍮をもちいている。
間隔をパレットの縦及び横幅にあわせた互いに平行な2組の所定長さの補強テープを中心部で直交させその4つの交点を熱圧着した。中心に出来た4角形が4角形の補強テープとなり残りの補強テープが垂直補強テープとなる。互いに平行な補強テープすなわち垂直補強テープの両端には孔を設け、該垂直補強テープの両端を結ぶ補強テープすなわち水平補強テープの両端にも孔を設け、鳩目を作り垂直補強テープと水平補強テープを圧着した。次にカバーシートである高密度ポリエチレンモノフィラメントを4角形補強テープ、垂直補強テープ及び水平補強テープに熱圧着により一体化させ上部マスクと側面マスクを作った。この補強テープの原反強伸度は、強度39.1Kg、伸度20.5%であった。試験方法はJIS−1096カットストリップ法により、引っ張り片は5cm×20cm、引っ張り速度は15cm/minである。運搬中の物体にかかる衝撃度は30G以下がほとんどであって、この強度であればかかる衝撃には十分に耐えることができる。
間隔をパレットの縦及び横幅にあわせた互いに平行な2組の所定長さの補強テープを中心部で直交させその4つの交点を熱圧着した。中心に出来た4角形が4角形の補強テープとなり残りの補強テープが垂直補強テープとなる。互いに平行な補強テープすなわち垂直補強テープの両端には孔を設け、該垂直補強テープの両端を結ぶ補強テープすなわち水平補強テープの両端にも孔を設け、鳩目を作り垂直補強テープと水平補強テープを圧着した。次にカバーシートである高密度ポリエチレンモノフィラメントを4角形補強テープ、垂直補強テープ及び水平補強テープに熱圧着により一体化させ上部マスクと側面マスクを作った。この補強テープの原反強伸度は、強度39.1Kg、伸度20.5%であった。試験方法はJIS−1096カットストリップ法により、引っ張り片は5cm×20cm、引っ張り速度は15cm/minである。運搬中の物体にかかる衝撃度は30G以下がほとんどであって、この強度であればかかる衝撃には十分に耐えることができる。
図2は請求項3の締結バンドの展開図である。水平用バンドの両端は引掛けカンや三角カンを付け、滑行用バンドには水平用バンドの左右を滑らせるため、水平用バンドを通してその先端を折り曲げて熱圧着している。水平用バンドと滑行用バンドを一体化したしたものを締結バンドとしている。締結バンドはナイロン製である。図2において三角カンの付いた滑行用バンドは、フランスカンの付いた同滑行用バンドと離れて書かれているが、フランスカンを通して一体化される。フランスカンにより締結バンド長さの調整と締め付けによりパレットカバーとパレットを締結する。使用する場所により、三角カンの付いた滑行用バンドは一方に引掛けカンあるいは三角カンを付ける場合もあり、両方に引掛けカンをつける場合もある。
図3はフランスカンの概略図である。スライドスチックには金枠の縦方向に自在に移動できるように孔が通されている。一端を固定されたバンドは金枠の図面での上面より入りスライドスチックの裏面を通し折り曲げられてもとのバンドの上に出てくる。この上に出たバンドを下に引っ張るとスライドスチックは金枠の下部に押され金枠とスライドスチックの間にあるバンドは固定される。この機能により締結バンドの長さの調整とパレットカバーとパレットを締結する役割を果たす。
図4はパレットの斜視図である。本パレットでは中央および両端にフックが設けられている。したがってパレットの各4辺にそれぞれ3対のフックを有し、全部で12対のフックを有することになる。両サイドのフックはその前のカバーで隠されているが、フォークリフトの爪で破壊されないようにするためである。なお、パレットは円形や長方形の孔が設けられているが、パレットの強度と重量の軽減化を計算した結果の形状である。 本パレットは材料をABSとし射出成型により作られる。
図5はパレット上に積載された複数個のダンボール箱等を本考案である梱包装置を用いて荷造りした図である。上部ダンボール箱等の表面を上部マスクで覆い、梱包物の側面に側面マスクを垂らす。上部マスクは上部ダンボール箱等表面の面積よりやや大きく作られている。
水平補強テープにある鳩目に水平用バンドの両端にある引掛けカンをとおし、滑行用バンドの引掛けカンをパレット中央部にあるフックに掛ける。水平用バンド及び滑行用バンドにあるフランスカンにより梱包物を強く締めて固定する。なお、パレット上に積載された複数のダンボール箱等の荷姿により滑行用バンドは水平用バンドの左右に偏る場合もあり、また滑行用バンドの引掛けカンがパレットの中央ではなく左右いずれかのフックに掛ける場合もある。さらに締結バンドは必要に応じてパレットカバーの水平補強テープ中央部の鳩目を利用してパレットカバーとパレットを締結することもある。パレット上に積載された複数個のダンボール箱等のコーナー部を安定させるためである。
水平補強テープにある鳩目に水平用バンドの両端にある引掛けカンをとおし、滑行用バンドの引掛けカンをパレット中央部にあるフックに掛ける。水平用バンド及び滑行用バンドにあるフランスカンにより梱包物を強く締めて固定する。なお、パレット上に積載された複数のダンボール箱等の荷姿により滑行用バンドは水平用バンドの左右に偏る場合もあり、また滑行用バンドの引掛けカンがパレットの中央ではなく左右いずれかのフックに掛ける場合もある。さらに締結バンドは必要に応じてパレットカバーの水平補強テープ中央部の鳩目を利用してパレットカバーとパレットを締結することもある。パレット上に積載された複数個のダンボール箱等のコーナー部を安定させるためである。
本考案である梱包装置は経費も安く製造することができ、荷造り作業が容易でありさらに再利用することができることから運送業界では今後多く利用されることが多いと思われる。
1:パレットカバー 11:補強テープ 12:上部マスク 13:垂直補強テープ 14:水平補強テープ 15:鳩目 16:カバーシート
17:側面マスク 2:締結バンド 21:引掛けカン 22:フランスカン 23:三角カン 24:水平用バンド 25:滑行用バンド
26:折り返し部 3:フランスカン(22と同じ) 31:金枠 32:スライドスチック 4:パレット 41:フック
17:側面マスク 2:締結バンド 21:引掛けカン 22:フランスカン 23:三角カン 24:水平用バンド 25:滑行用バンド
26:折り返し部 3:フランスカン(22と同じ) 31:金枠 32:スライドスチック 4:パレット 41:フック
Claims (4)
- パレット上に複数のダンボール箱等の梱包物を積載した状態で、上部ダンボール箱等の表面及び側面をカバーするパレットカバーと、該パレットカバーと前記パレットを締結する伸縮性のある締結バンドと、前記パレットとを有することを特徴とする梱包装置。
- 前記パレットカバーは、積載された複数のダンボール箱等の表面をカバーする4角形の補強テープとカバーシートからなる上部マスクと、四角形の各辺の両端より直角に同じ長さで下した垂直補強テープと、該垂直補強テープの下端を結び四角形の各辺に平行であって両端および中央に鳩目を有する水平補強テープと、上部ダンボール箱等の側面をカバーする該垂直補強テープと該水平補強テープとカバーシートからなる4角形の側面マスクと、からなることを特徴とするパレットカバー。
- 両端に三角カン又は引掛けカンを付けた水平用バンドと、該水平用バンドの左右に滑り動かすことができ、さらにフランスカンと三角カン又は引掛けカンをつけた滑行用バンドとからなる、T字形をとる伸縮性のある締結バンド。
- 前記締結バンドの引掛けカン又は三角カンを掛けるためのフック部を有するパレット。
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JP2015067293A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 有限会社ファイバー浜松 | 荷締め用ベルト |
JP2017165493A (ja) * | 2017-07-03 | 2017-09-21 | 有限会社ファイバー浜松 | 荷締め用のロック体 |
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JP2018095324A (ja) * | 2018-02-07 | 2018-06-21 | 有限会社ファイバー浜松 | 荷物の固縛方法 |
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