JP3240308U - 荷崩れ防止バンド - Google Patents

荷崩れ防止バンド Download PDF

Info

Publication number
JP3240308U
JP3240308U JP2022003537U JP2022003537U JP3240308U JP 3240308 U JP3240308 U JP 3240308U JP 2022003537 U JP2022003537 U JP 2022003537U JP 2022003537 U JP2022003537 U JP 2022003537U JP 3240308 U JP3240308 U JP 3240308U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
hook
tightening
loop fastener
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022003537U
Other languages
English (en)
Inventor
輝敏 女屋
Original Assignee
株式会社エバラ物流
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エバラ物流 filed Critical 株式会社エバラ物流
Priority to JP2022003537U priority Critical patent/JP3240308U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240308U publication Critical patent/JP3240308U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Frames And Binding Bands (AREA)

Abstract

【課題】作業者一人でも容易に積載物を手押し台車に固定することができるとともに、荷崩れをより確実に防止する荷崩れ防止バンドを提供する。【解決手段】荷崩れ防止バンド21は、積載物と台車のハンドルとに巻き付けられるバンド本体22、複数の固定部23、一対の締め部26、一対の環状部材27A、27Bを備える。固定部23はバンド本体22の一端22aに設けられ、一端22aを、ハンドルの上下方向ハンドル部に固定する。締め部26は、バンド本体22の他端22bに設けられる。環状部材は、一端22aの幅方向における締め部26と同位置に設けられ、締め部26を挿脱自在とする。バンド21は、締め部26の第2帯部が環状部材27A、27Bに挿通されて折り返され、バンド本体22を締める第1締め態様と、第2帯部が順巻きされてバンド本体22を締める第2締め態様とを選択的に採る。【選択図】図1

Description

本考案は、荷崩れ防止バンドに関する。
手押し台車を使用した運搬では、道路の段差や傾斜などで荷台が傾く、あるいは振動などで、荷台上に積載された荷物(以下、積載物と称する)の荷崩れが起きてしまうことがある。特に、荷物の上に別の荷物を積んだいわゆる段積みの場合には、荷崩れしやすい。
そこで、例えば特許文献1には、段積みの積載物に巻き付け固定する荷崩れ防止バンドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この荷崩れ防止バンドは、帯状の巻き付け部、第1取っ手ロッド、通し孔、支持ロッド、バンド固定部、第2取っ手ロッドとを備える。巻き付け部は段積みの積載物に巻き付けられる。第1取っ手ロッドは、巻き付け部の第1端部に沿って取り付けられ、巻き付け部の幅と同等の長さをもつ。通し孔は、巻き付け部の第1端部中央に切り欠いた凹部と第1取っ手ロッドにより囲まれて形成されている。支持ロッドは、巻き付け部の第2端部に沿って取り付けられ、巻き付け部の幅と同等の長さをもつ。バンド固定部は、巻き付け部よりも幅が狭い帯状であり、第2端部中央から延在する。第2取っ手ロッドは、バンド固定部の端部に沿って取り付けられ、バンド固定部の幅と同等の長さをもつ。バンド固定部の片面上には第1面ファスナが、また、バンド固定部の上記片面上端部には第2面ファスナが設けられている。そして、巻き付け部を段積みされた積載物に巻き付け、第2取っ手ロッドを上記通し孔に通してバンド固定部を折り返したときに第1面ファスナと第2面ファスナとが接合する。
また、例えば特許文献2には、パレット上の積載物ではあるが、この積載物の周囲に巻掛けて荷崩れを防止する荷崩れ防止シートが提案されている。この荷崩れ防止シートは、長尺な非伸縮性のシート本体と、シート本体の長手方向に沿って少なくとも上下一対に設けられ、両端部が着脱自在な締め込みベルトとを備える。シート本体には上下一対の締め込みベルトの中間部に、シート本体の長手方向に沿った締め込みベルトが設けられている。
特開2004-331130号公報 実用新案登録第3223405号公報
しかしながら、特許文献1に記載される荷崩れ防止バンド及び特許文献2に記載される荷崩れ防止シートは、長尺の巻き付け部及びシート本体を積載物の周囲に巻き付けて固定する作業が容易ではなく、例えば運搬者等の作業者一人で巻き付けるには時間がかかる。また、台車の荷台の積載面から外側に突出して積載物を積載した場合には、突出した積載物の傾斜や落下に伴い、積載面上の別の積載物も荷崩れによって落下してしまうことがある。
そこで、本考案は、作業者一人でも容易に積載物を手押し台車に固定することができるとともに、荷崩れをより確実に防止する荷崩れ防止バンドを提供することを目的とする。
本考案の荷崩れ防止バンドは、バンド本体と、固定部と、締め部と、一対の環状部材とを備え、手押し台車上に積載された積載物の周囲に巻き付けられて積載物の荷崩れを防止する。バンド本体は、長尺の帯状に形成され、手押し台車の荷台に対して起立した姿勢のハンドルとともに積載物の周囲に巻き付けられる。固定部は、バンド本体の長手方向における一端に設けられ上記一端を起立姿勢のハンドルの上下方向に延びた上下方向ハンドル部に固定し、バンド本体の長手方向に直交する幅方向に複数設けられている。締め部は、バンド本体の他端に設けられ、ハンドル及び積載物に巻き付けられたバンド本体を締め、バンド本体の幅方向に一対設けられている。一対の環状部材は、上記一端の幅方向における締め部と同位置に設けられ、締め部を挿脱自在とする。固定部は、第1帯部と、雌雄の一方の型の第1固定部面ファスナと、他方の型の第2固定部面ファスナとを有する。第1帯部は、バンド本体よりも幅狭であり、バンド本体の上記一端から突出している。第1固定部面ファスナは、第1帯部の一方の表面に設けられている。第2固定部面ファスナは、第1帯部の延長線上の上記一端側のバンド本体上に設けられている。固定部は、第1帯部が上下方向ハンドル部に巻き掛けられて、第1固定部面ファスナが第2固定部面ファスナに係合することによって上下方向ハンドル部にバンド本体の上記一端を固定する。バンド本体は、長手方向の中央部に、幅方向の全域に亘って配された雌雄の一方の型の本体面ファスナを有する。締め部は、第2帯部と、第1締め部面ファスナ及び第2締め部面ファスナとを有する。第2帯部は、バンド本体よりも幅狭であり、バンド本体の上記他端から突出し、幅方向における端部の延長線に沿って延びている。第1締め部面ファスナと第2締め部面ファスナとは、上記長手方向に沿って第2帯部の先端側からこの順に配される。第1締め部面ファスナは本体面ファスナと雌雄逆型、第2締め部面ファスナは本体面ファスナと雌雄同型である。締め部は第1締め部面ファスナ及び第2締め部面ファスナを、第1固定部面ファスナ及び第2固定部面ファスナが配されている側と同じ側の一方の表面に有する。締め部は、第1締め態様と第2締め態様とを選択的に採る。第1締め態様は、第2帯部が環状部材に挿通されて第1締め部面ファスナが第2締め部面ファスナに係合することによってバンド本体を締める。第2締め態様は、第2帯部が順巻きされて第1締め部面ファスナが本体面ファスナに係合することによってバンド本体を締める。
第2締め部面ファスナは、第2帯部から上記他端側のバンド本体上にまで延びて形成されていることが好ましい。
固定部は、上記幅方向において締め部よりも内側に位置することが好ましい。
本体面ファスナは、上記幅方向に延びた長尺状に形成されており、上記長手方向に複数設けられていることが好ましい。
本考案によれば、作業者一人でも容易に積載物を手押し台車に固定することができるとともに、荷崩れがより確実に防止される。
実施形態である荷崩れ防止バンドの説明図であり、(A)は積載物が積載された状態の台車、(B)は台車に積載物を固定した荷崩れ防止バンドの説明図である。 台車に固定する際の荷崩れ防止バンドの説明図である。 長手方向において折り返して固定する場合の荷崩れ防止バンドの説明図である。 積載物に順巻きする場合の荷崩れ防止バンドの説明図である。 荷崩れ防止バンドの概略図である。
図1(A)において、台車11は片袖型の手押し台車(片袖型ハンドトラック)であり、荷台12とハンドル13とを備え、荷台12の下面にはキャスタ16が設けられている。ハンドル13は、コの字状に屈曲して形成され、積載物17が積載される荷台12の積載面12Sに設けられている。ハンドル13は可倒式であり、荷台12上に倒れた折れ畳み姿勢と、荷台12に対して起立した起立姿勢との間で変位するが、図1(A)以降の各図においては可倒式の変位機構については図示を略してある。ただし、台車11は、可倒式に限られず、起立姿勢に姿勢が固定されたものでもよい。
図1(B)に示す荷崩れ防止バンド(以下、バンドと称する)21は、本考案の一実施形態であり、可撓性の素材で形成されている。バンド21は、台車11上に積載された複数の積載物17の周囲に巻き付けられて、積載物17の荷崩れを防止する。この例では、積載物17を複数としているが、積載物17の個数は1個でもよく、その場合のバンド21は、当該1個の積載物17を荷台12上に安定して固定する。このように、本明細書における荷崩れは、複数の積載物17の積載態様が乱れて崩れることの他、積載物17が1個の場合に当初の積載態様が乱れて例えば荷台12から落下することを含む。
バンド21は、長尺の帯状に形成されたバンド本体22と、バンド本体22の長手方向における一端22aに設けられた固定部23及び他端22bに設けられた締め部26と、一端22aに設けられた環状部材27A~27Cとを備える。バンド本体22は、一端22aが固定部23によりハンドル13に固定された状態で、起立姿勢のハンドルの少なくとも一部とともに積載物17の周囲に巻き付けられ、締め部26によって締められる。このように、バンド21は、積載物17とハンドル13とに外側から巻き付けられることによって、積載物17を台車11に固定する。
図2に示すように、固定部23は、バンド本体22の長手方向Xに直交する幅方向Yに3個設けられる。各固定部23は、一端22aを、起立姿勢のハンドル13の上下方向に延びた上下方向ハンドル部13aに固定する。3つの固定部23のうち最も下のひとつを固定してから、残りの2つを固定することが、バンド本体22を起立した姿勢にセットしやすいが、3つの固定部23の固定の順序は特に限定されない。
バンド本体22の一端22aがハンドル13に固定されると、図3に示すように荷台12に積載物17が載せられ、バンド本体22が積載物17及びハンドル13の上下方向ハンドル部13aに巻き付けられる。一端22aが上下方向ハンドル部13aに固定されているので、作業者一人でも、長尺のバンド本体22は起立した姿勢で保持され、容易に積載物17の周囲に巻き付けられる。
他端22bに設けられた締め部26及び一端22aに一対設けられた環状部材27A、27Bは、バンド本体22の幅方向Yにおける端部に配され、本例ではさらに、環状部材27Cがバンド本体22上に配される。環状部材27A~27Cは、幅方向Yにおいて締め部26と同位置に設けられ、締め部26を挿脱自在とする。締め部26は、環状部材27Aと環状部材27Cとのいずれかひとつ、及び環状部材27Bに挿通されて折り返され、締め部26の長手方向に張力を付与されることにより、ハンドル13及び積載物17に巻き付けられたバンド本体22を締める。これにより、積載物17が台車11に固定される。締める間もバンド本体22は、一端22aが上下方向ハンドル部13aに固定されているから、起立した姿勢で保持され、作業者一人でも締めやすい。その結果、積載物17は一人でも容易に固定される。
締め部26は、上記のように、折り返されてバンド本体22を締める第1締め態様の他に、図4に示すように、順巻きされてバンド本体22を締める第2締め態様を採り得る。この第2締め態様の場合も、第1締め態様と同様に、締める間においてバンド本体22は、一端22aが上下方向ハンドル部13aに固定されているから、起立した姿勢で保持され、作業者一人でも締めやすい。その結果、積載物17は台車11に一人でも容易に固定される。本例のバンド21は、積載物17が多い場合など、積載面12sから積載物17が突出した場合には、第2締め態様よりも第1締め態様の方がより確実に積載物を安定した状態に固定することができるので好ましい。一方、積載物17が少ない場合など、積載面12sの積載物17で占められた面積が小さい場合に、第1締め態様よりも第2締め態様の方がより確実に積載物17を安定した状態に固定することができるので好ましい。このように、バンド21は第1締め態様と第2締め態様とを選択的に採るから、積載物17の量に関わらず、荷崩れがより確実に防止される。
バンド21は、可撓性を有するから、畳むまたはロール状に巻回することでコンパクトにまとめることができる。例えば、荷台12上に積載物17が無い状態の場合にはバンド21をハンドル13に巻き付けることができ、このようにバンド21を巻き付けた状態で台車11を折り畳み姿勢にすることができる。
図5においてバンド21は、積載物17(図1参照)に巻き付けられる際に、外部側に向く第1面21Aと、内部側に向く、すなわち積載物17及びハンドル13(図1参照)に接する第2面21Bとを有する。バンド21は、幅方向Yにおける中心に関して非対称とし、天地を設定しているが、天地逆で使用してもよい。また、バンド21に代えて、幅方向Yにおける中心に関して対称のバンドでもよい。なお、図5(A)ではバンド21の天を上に、図5(B)ではバンド21の天を下にそれぞれ向けて描いてある。
バンド本体22の長さ(長手方向Xにおける長さ)L1は、広く流通する一般的な台車の積載面の外周と同等程度にされており、例えば235cm以上265cm以下の範囲内であることが好ましい。本例の長さL1は250cmである。バンド本体22の幅(幅方向Yにおける長さ)L2は、広く流通する一般的な台車における起立姿勢のハンドルの高さと同等以下にされており、例えば40cm以上50cm以下の範囲内であることが好ましい。本例の幅L2は44.5cmである。バンド本体22は非伸縮性であり、素材がポリマー(合成樹脂)であるので雨などで濡れても問題なく継続使用することができる。ポリマーは、本例ではポリエチレンであるが、ポリ塩化ビニルなど他のポリマーでもよい。なお、非伸縮性とは、弾性変形を全くしないという意味ではなく、弾性変形が目視で認められない程度を意味する。バンド本体22は、非伸縮性であれば、編み物または織物などに例えばポリマーによるコーティングがなされたものであってもよい。
第1面21A側となるバンド本体22の表面には、長手方向Xにおける中央部に、幅方向Yの全域に亘って形成された雌型の複数の面ファスナ(以下、本体面ファスナと称する)FAa~FAfが設けられている。一端22aから他端22bに向かって、本体面ファスナFAa、FAb、FAc、・・・、FAfとする。以降の説明において本体面ファスナFAa~FAfを区別しない場合には、本体面ファスナFAと記載する。本体面ファスナFAは、幅方向Yに沿って延びたテープ状であるが、バンド本体22の幅方向Yの全域に亘って配されていれば、長手方向X及び幅方向Yに対して交差する方向に延びたテープ状や、「く」の字状、波状、ジグザグ状に屈曲したテープ状であってもよい。本体面ファスナFAは幅方向Yの全域に亘って形成されていればテープ状に限られない。例えば、長手方向Xにおいて、本体面ファスナFAaから本体面ファスナFAfまでの領域を占める一の本体面ファスナ(図示無し)としてもよい。なお、図5(A)においては、雄型の面ファスナにはクロスハッチングを付し、雌型の面ファスナにはドットハッチングを付してある。
長手方向Xにおける本体面ファスナFAの寸法L3は5cm、隣り合う本体面ファスナ同士の距離L4は10cmとしている。ただし寸法L3及び距離L4は本例に限定されない。
固定部23は、第1帯部31と、第1固定部面ファスナFBと、第2固定部面ファスナFCとを有する。第1帯部31は、バンド本体22の一端22aから突出し、バンド本体22よりも幅狭である。第1固定部面ファスナFBは、第1面21A側の第1帯部31の表面に設けられ、雄型の面ファスナとされている。第2固定部面ファスナFCは、第1帯部31の延長線上、かつ、一端22a側のバンド本体22上に設けられており、第1固定部面ファスナFBと互いに脱着するように、雌型の面ファスナとされている。固定部23は、第1帯部31が上下方向ハンドル部13a(図2参照)に巻き掛けられて、第1固定部面ファスナFBが第2固定部面ファスナFCに係合することによって上下方向ハンドル部13aにバンド本体22の一端22aを固定する。第1固定部面ファスナFBと第2固定部面ファスナFCとは互いに脱着するものであればよく、本例と雌雄逆の態様でもよい。第1固定部面ファスナFBと第2固定部面ファスナFCとの係合とは、それぞれを構成する微細突起としてのファスナ素子が互いに係合することを意味する。固定部23の個数は、本例に限られず、複数であればよい。
長手方向Xにおける第1固定部面ファスナFBの長さをL5、第2固定部面ファスナFCの長さをL6とする。長さL5は10cm、長さL6は15cmとしているが、本例に限定されない。ただし、一端22aから突出した第1帯部31の長さを長さL6よりも大きくした上で、長さL5よりも長さL6を大きくすることが、上下方向ハンドル部13aに対して固定部23がより作業性よく固定されるとともに、より安定した状態に固定される。なお、幅方向Yにおける第1帯部31、第1固定部面ファスナFB、第2固定部面ファスナFCの各寸法L7は5cmである。
締め部26は、第2帯部33と、長手方向Xに沿って第2帯部33の先端側から順に配された第1締め部面ファスナFD及び第2締め部面ファスナFEとを有する。第2帯部33は、バンド本体22の他端22bから突出し、幅方向Yにおける端部22c、22dの延長線に沿って長手方向Xに延び、バンド本体22よりも幅狭である。
第1締め部面ファスナFD及び第2締め部面ファスナFEは、第1面21A側に設けられている。すなわち、第1締め部面ファスナFDと第2締め部面ファスナFEとは、第1固定部面ファスナFB及び第2固定部面ファスナFCが配されている側と同じ面側に設けられている。第1締め部面ファスナFDは第2帯部33に、第2締め部面ファスナFEは、第2帯部33から他端22bのバンド本体22上に亘って延びて形成されている。
第1締め部面ファスナFDは、本体面ファスナFAと互いに脱着するように、雄型の面ファスナとしている。これにより、順巻きの第2締め態様の場合には、第2帯部33を表裏(第1面21A及び第2面21B)反転するようにねじるだけで第1締め部面ファスナFDは本体面ファスナFAに係合し、締め部26は第2締め態様となる。本体面ファスナFAは、幅方向Yの全域に亘って形成されているから、締め部26を無造作に扱っても本体面ファスナFAのいずれかの位置に係合しやすく、作業者一人でも容易に固定することができる。本体面ファスナFAと第1締め部面ファスナFDとは脱着すればよいから、本例と雌雄逆でもよい。
第2締め部面ファスナFEは、第1締め部面ファスナFDと互いに脱着するように、雌型の面ファスナとしている。これにより、締め部26の第2帯部33を折り返す第1締め態様の場合には、第2帯部33を環状部材27A~27Cのいずれかの貫通孔に通して折り返し、折り返された第2帯部33の第1締め部面ファスナFDが第2締め部面ファスナFEに係合する。これによって、締め部26は第1締め態様となる。第2締め部面ファスナFEは、第1締め部面ファスナFDと脱着すればよいから、第1締め部面ファスナFDを本例と逆の雌型にした場合には、第2締め部面ファスナFEを雄型にすればよい。
長手方向Xにおける第1帯部33の長さL8は72cm、第1締め部面ファスナFDの長さL9は20cm、第2締め部面ファスナFEの長さL10は120cmとしている。また、幅方向Yにおける第2帯部33、第1締め部面ファスナFD、第2締め部面ファスナFEの各寸法L11は5cmである。
一対の環状部材27A、27Bは、一端22aから突出してバンド本体22に設けられた第3帯部35の先端に配されている。環状部材27A、27Bは、広く流通するいわゆるD環としている。環状部材27A、27Bにより、挿入された締め部26の第2帯部33を折り返してこの第2帯部33の長手方向に張力を付与するだけで、バンド本体22が作業者一人でも容易に締められる。
環状部材は、上記一対に加えて、一端22a側のバンド本体22上に設けられていてもよく、本例でも一端22a側の縁部から長手方向Xにおける20cm内側のバンド本体22上に環状部材27Cとして設けている。これにより、締め部26を、一端22aから突出した第3帯部35に設けられた一対の環状部材27A、27Bのうち、天側(上側)の環状部材27Aへ挿入することなく、バンド本体22上の環状部材27Cに挿入することができる。その結果、上下方向ハンドル部13aと積載物17とに巻き付けられたバンド本体22の上部を下部よりもきつめに締めることができ、積載物17をより安定した積載状態に保持することができる。
固定部23は、幅方向Yにおいて任意の位置に配してもよいが、幅方向Yにおいて締め部26よりも内側に位置することがより好ましい。これにより、環状部材27A、27B及び第3帯部35と幅方向Yにおいて重なりがなくなるので、バンド21がより薄く形成される。
他端22b側には、Y方向における締め部26の第2締め部面ファスナFEよりも内側に、長手方向Xに延びた雌型面ファスナFFが設けられている。この雌型面ファスナFFは、第2締め態様とするときの第1締め部面ファスナFDに脱着するものであり、第2締め部面ファスナFEと同様の機能をもつ。この雌型面ファスナFFが他端22b側のバンド本体22上に設けられていることにより、環状部材27Aまたは環状部材27Cに挿入した天側(上側)の第2帯部33を幅方向Yにおけるバンド本体22の内側に向けて引っ張った状態でも第1締め部面ファスナFDを係合することができる。したがって、作業者が第2帯部33を無造作に引っ張っても天側(上側)の締め部26でバンド本体22が締められやすい。なお、第2締め部面ファスナFE及び雌型面ファスナFFと、本体面ファスナFAとの距離は20cmとしている。なお、この例では、環状部材27Bが設けられている第3帯部35と地側(下側)の固定部23との間には隙間を設け、これにより、荷台12とハンドル13とを接続する接続部材(図示無し)に対して、当該第3帯部35と固定部23とが干渉しないようにしてある。
第2面21B側には、図5(B)に示すように、帯状部材41が複数設けられている。バンド本体22の一端22a及び他端22bにおいて幅方向Yに延びた帯状部材41は、バンド本体22の一端22a及び他端22bを補強する。一端22aのバンド本体22上から突出するように延びた帯状部材41は、第1固定部面ファスナFBを支持する第1帯部31と、環状部材27A、27Bを支持する第3帯部35とをそれぞれ構成する。他端22bのバンド本体22上から突出するように延びた帯状部材41は、第1締め部面ファスナFD及び第2締め部面ファスナFEを支持する第2帯部33を構成する。帯状部材41は、ポリプロピレン製としている。
11 台車
12 荷台
13 ハンドル
13a 上下方向ハンドル部
17 積載物
21 荷崩れ防止バンド
21A,21B 第1面、第2面
22 バンド本体
22a、22b 長手方向の一端、他端
22c、22d 幅方向における端部
23 固定部
26 締め部
27A~27C 環状部材
31 第1帯部
33 第2帯部
FAa~FAf 本体面ファスナ
FB 第1固定部面ファスナ
FC 第2固定部面ファスナ
FD 第1締め部面ファスナ
FE 第2締め部面ファスナ

Claims (4)

  1. 手押し台車上に積載された積載物の周囲に巻き付けられて前記積載物の荷崩れを防止する荷崩れ防止バンドにおいて、
    長尺の帯状に形成され、前記手押し台車の荷台に対して起立した姿勢のハンドルとともに前記積載物の周囲に巻き付けられるバンド本体と、
    前記バンド本体の長手方向における一端に設けられ前記一端を前記ハンドルの上下方向に延びた上下方向ハンドル部に固定し、前記バンド本体の長手方向に直交する幅方向に複数設けられた固定部と、
    前記バンド本体の他端に設けられ、前記ハンドル及び前記積載物に巻き付けられた前記バンド本体を締め、前記バンド本体の幅方向に一対設けられた締め部と、
    前記一端の前記幅方向における前記締め部と同位置に設けられ、前記締め部を挿脱自在な一対の環状部材と、
    を備え、
    前記固定部は、
    前記バンド本体の前記一端から突出した、前記バンド本体よりも幅狭な第1帯部と、
    前記第1帯部の一方の表面に設けられた雌雄の一方の型の第1固定部面ファスナと、
    前記第1帯部の延長線上の前記一端側の前記バンド本体上に設けられた他方の型の第2固定部面ファスナと
    を有し、前記第1帯部が前記上下方向ハンドル部に巻き掛けられて、前記第1固定部面ファスナが前記第2固定部面ファスナに係合することによって前記上下方向ハンドル部に前記バンド本体の前記一端を固定し、
    前記バンド本体は、
    前記長手方向の中央部に、前記幅方向の全域に亘って配された雌雄の一方の型の本体面ファスナを有し、
    前記締め部は、
    前記バンド本体の前記他端から突出し、前記幅方向における端部の延長線に沿って延びた、前記バンド本体よりも幅狭な第2帯部と、
    前記長手方向に沿って前記第2帯部の先端側から順に配され、前記本体面ファスナと雌雄逆型の第1締め部面ファスナ及び雌雄同型の第2締め部面ファスナと
    を前記第1固定部面ファスナ及び第2固定部面ファスナが配されている側と同じ側の一方の表面に有し、前記第2帯部が前記環状部材に挿通されて前記第1締め部面ファスナが前記第2締め部面ファスナに係合することによって前記バンド本体を締める第1締め態様と、前記第2帯部が順巻きされて前記第1締め部面ファスナが前記本体面ファスナに係合することによって前記バンド本体を締める第2締め態様とを選択的に採ることを特徴とする荷崩れ防止バンド。
  2. 前記第2締め部面ファスナは、前記第2帯部から前記他端側の前記バンド本体上にまで延びて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の荷崩れ防止バンド。
  3. 前記固定部は、前記幅方向において前記締め部よりも内側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の荷崩れ防止バンド。
  4. 前記本体面ファスナは、前記幅方向に延びた長尺状に形成されており、前記長手方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の荷崩れ防止バンド。
JP2022003537U 2022-10-26 2022-10-26 荷崩れ防止バンド Active JP3240308U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022003537U JP3240308U (ja) 2022-10-26 2022-10-26 荷崩れ防止バンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022003537U JP3240308U (ja) 2022-10-26 2022-10-26 荷崩れ防止バンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3240308U true JP3240308U (ja) 2022-12-22

Family

ID=84533356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022003537U Active JP3240308U (ja) 2022-10-26 2022-10-26 荷崩れ防止バンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240308U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3240308U (ja) 荷崩れ防止バンド
JP3588773B2 (ja) 荷崩れ防止用締め具
WO2008059762A1 (fr) Dispositif de fixation de charges
JP2010083584A (ja) 荷崩れ防止シート
JP3139119U (ja) パレット積載物荷崩れ防止具
JP4433779B2 (ja) 荷崩れ防止シート
AU2013201152C1 (en) Holding strap component
JPH08230881A (ja) 運搬物用積載装置
JP3551250B2 (ja) 荷崩れ防止シート
JP2008062991A (ja) 掛止部材及び保護部材並びに荷崩れ防止ベルト
JP3137361U (ja) 荷崩れ防止ベルト
JP3882527B2 (ja) 荷崩れ防止用締め具
JP4091818B2 (ja) ネット併用型運搬物用荷くずれ防止装置
US6006908A (en) Multi-use packaging article for tie-down assembly
JP3092778U (ja) 荷崩れ防止用シート
JP3239757U (ja) かご台車用カバー
JP2008189354A (ja) 荷崩れ防止ベルト
JP3130144U (ja) 積載物用荷崩れ防止装置
JP3126420U (ja) 荷崩れ防止用締め具
JP3551246B2 (ja) 荷崩れ防止用ベルト
JP2004142811A (ja) 荷くずれ防止装置
JP2002211566A (ja) 荷崩れ防止シート
JPH0322144Y2 (ja)
JP3073705U (ja) 荷崩防止ベルト
JP3137362U (ja) 荷崩れ防止ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3240308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150