JP3139119U - パレット積載物荷崩れ防止具 - Google Patents

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Abstract

【目的】荷物の形状、段数や軽重に拘らず、短時間内に一人作業ができ、繰返し使用ができて不使用時にも短時間に収納できる荷崩れの防止具を安価に提供する。
【構成】長尺幅の長方形ネット状シート4の両縁に固定された、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7に連結固定された複数のリング金具8とベルト状締付具10により、パレット上の積載物を包囲して固定する。面ファスナーの使用及びリング側保持棒6及びベルト側保持棒7の可撓性により、大型荷物26を含む積載物も、前記長方形ネット状シート4の1回の巻回で、複数のリング金具8とベルト状締付具10の締付力を可変にして多段締めをすることにより、前記積載物を締付固定できる。また、前記長方形ネット状シート4をロール状に巻回し、前記長方形ネット状シート4に取着された収納用ベルトで巻締めることにより、短時間に場所を取らずに前記パレット積載物荷崩れ防止具を収納できる。
【選択図】図5

Description

本発明は荷崩れ防止具に関し、特に荷物輸送用のパレットに搭載した荷物の荷崩れの防止具に関する。
物流業界における荷物運搬具として、繰返し使用可能な木製やプラスチック製パレットが広く用いられている。このようなパレットは、上下板の間に設けた空隙にフォークリフトのフォーク部分を挿入し持ち上げることにより、パレット上面に積載した荷物を容易に荷役し輸送することができる。このパレットに搭載した荷物の輸送時における荷崩れを防止するために、従来より、シュリンク包装、紐掛けといった荷物固定方法が用いられてきた。
シュリンク包装とは、熱可塑性のプラスチックフィルムで荷物を覆った後、熱でプラスチックフィルムを収縮させて荷物を固定する方法である。しかし、この方法では、使用したプラスチックフィルムの再使用ができないため、使用時のコスト面での問題のみならず、資源の無駄使い、廃棄時の有害物発生に対する批判もあった。
そのため、繰返し使用可能な、スリットを有するパレット積載物用荷崩れ防止カバーを積載物に被せる方法が特開2005−219750号公報(特許文献1)に開示されており、図8にその斜視図を示す。積載物用カバー101は上面115、側面111、112等からなる一定形状のカバーで、前記積載物とパレット105の側面全体を被覆するようにして使用される。この被覆状態で積載物用カバー101は底面のない大略直方体となり、前記直方体の4側面に相当する4枚の長方形シート部分の間の4稜線の少なくとも1つに、底面から上面に向かって高さ方向に延びるスリット131を有する。スリット131を開放して積載物用カバー101を開いた状態で前記積載物に被せて、スリット131を介して対向するシート端縁に取着された面ファスナー132,132a,132b,133,133a及び133bでスリット131を閉鎖して、前記積載物を被覆する。フォーク貫通用開口部141及び142を有しているので、積載物用カバー101は被覆状態でフォークリフトのフォークをフォーク貫通用開口部141及び142からパレット105へ挿入し、パレット105を荷役し、輸送する。
紐掛けは、パレットに積載した荷物をベルトで緊締することにより固定する方法である。この方法の改良として、ベルトの一端を荷物の間等に挟むなどして固定する係止具を設け、他端の巻回を容易にしたものが、実開平7−35330号公報(特許文献2)に開示されており、図9にその斜視図を示す。荷崩れ防止用ベルト201は、その本体であるベルト部材204と、その一端は芯棒207を介して連結したリング金具206と、その他端に連結された巻回棒205とで構成されている。リング金具206側のベルト部材204の荷物との接触面210に、紐212と係止棒213からなる係止具211が連結されている。巻回棒205側のベルト部材204の荷物との非接触面214には、第1の面ファスナー部216及び第2の面ファスナー部217が上下2列に形成されている。荷崩れ防止用ベルト201の不使用時には、巻回棒205を中心に巻回された状態で保管されている。荷崩れ防止用ベルト201の使用時には、係止棒213を荷物の間等に仮固定してリング金具206を浮上状態で保持し、把手部208を持って前記荷物をベルト部材204で巻回し、リング金具206に巻回棒205を挿通し、ベルト部材204を折返し、巻回棒205を引っ張り、第1の面ファスナー部216及び第2の面ファスナー部217を相互に対向して係止固定する。
特開2005−219750号公報 実開平7−35330号公報
これらの方法にも問題があった。図8(特許文献1)では、積載物用カバー101はいくらスリット131を有していても形状が決まっているため、スリット131が1箇所だと積載物用カバー101の拡張にも限度がある。そのため、異形の積載物が含まれると積載物用カバー101を積載物に被せるのに時間を要する。スリット131が2箇所以上あると、積載物用カバー101を積載物に被せるのに要する時間は短くてすむが、複数の面ファスナー132等でスリット131を閉鎖するのに時間を要し、作業性が悪くなる。また、積載物用カバー101が薄いとすぐに破損し、積載物用カバー101が厚いと不使用時に折畳むのに時間を要する。
図9(特許文献2)の緊締方法では、係止棒213を荷物の間等に挟み仮固定する。しかし、リング金具206を浮上状態で保持しているから、荷崩れ防止用ベルト201の全自重が係止棒213に作用し、荷物が軽いと係止棒213が安定しない。そのため、荷崩れ防止用ベルト201で軽い荷物を巻回するときにリング金具206が安定せずに、リング金具206に巻回棒205を挿通するのに時間を要する。また、荷物が軽いと、リング金具206を浮上状態で保持している係止棒213が荷物の間等から抜け落ちたり、荷物が崩落する虞がある。係止棒213が荷物の間等から抜け落ちたり、荷物が崩落すると、作業をやり直さなければならないため、作業に余計な時間がかかる。そして、荷崩れ防止用ベルト201の幅が狭いため、多段の荷物を緊締するのに複数の荷崩れ防止用ベルト201が必要であり、全部の荷崩れ防止用ベルト201の巻回、締付に時間を要する。そのうえ、1個のリング金具206に巻回棒205を挿通し、ベルト部材204を折返し、巻回棒205を引っ張り、第1の面ファスナー部216及び第2の面ファスナー部217で係止固定するため、ベルト部材204全体に一様に締付力が加わる。このとき、多様な形状の荷物が含まれると、ベルト部材204の伸縮性だけでは部分的な凹凸に追随できず、凸部は強く締付けられ、凹部は締付力が作用しない。締付力が作用しない荷物は、フォークリフトで輸送時に、転がったり、落ちる虞がある。
本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものである。即ち、多段の荷物でも確実に荷崩れの防止ができ、繰返し使用が可能で、荷物の形状や軽重に拘らず取扱いが簡単なため短時間内に一人作業ができ、不使用時にも簡単に収納できる荷崩れ防止具を安価に提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本考案の第1の形態は、パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面とから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定するパレット積載物荷崩れ防止具である。
本考案の第2の形態は、パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面と、前記左右保持棒は可撓性を有することから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定するパレット積載物荷崩れ防止具である。
本考案の第3の形態は、パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面と、前記長方形ネット状シートの略中央に取着された収納用ベルトと、前記収納用ベルトの両面に形成された収納用ファスナー面と、前記左右保持棒は可撓性を有することから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定し、収納時には前記左右保持棒を重ねるように前記長方形ネット状シートを2つに折り畳み、前記左右保持棒を中心に前記長方形ネット状シートを巻回してシートロールを形成し、前記シートロールを前記収納用ベルトで巻締め、前記収納用ファスナー面により固定するパレット積載物荷崩れ防止具である。
本考案の第1の形態によれば、長尺幅の長方形ネット状シートの長手方向の両縁にある左右保持棒の一方をパレット上で積載物に立てかけ、他方を巻回し、前記左右保持棒を略平行にして、締付用ファスナー面で係止固定するパレット積載物荷崩れ防止具が提供できる。そのため、1度の巻回で、短時間内に一人作業で確実に前記積載物の荷崩れの防止ができる。前記左右保持棒の一方を前記積載物に立てかけるとき、前記左右保持棒の一方が浮上状態でないので、係止具が不要である。前記長方形ネット状シートの材質がネット材なので軽い。そのため、前記左右保持棒の一方を前記積載物に略垂直に立てかけると、前記長方形ネット状シートの全自重のうちの僅かしか前記積載物に加わらないため、前記積載物の軽重に拘らず、前記積載物が荷崩れしない。また、前記左右保持棒には、それぞれ複数個のリング金具と複数個のベルト状締付具が連結固定されていて、前記ベルト状締付具の表面に締付用ファスナー面が形成されている。そのため、前記積載物に異形の荷物が含まれていても、前記複数個のベルト状締付具の各々の締付の強弱を可変にして締付けることができる。ネット材は、破損し難く、柔軟性があり、伸縮性を有しているので、前記積載物に異形の荷物が含まれていても、前記長方形ネット状シートが形状の変化に追随できる。ここで長尺幅とは巻回状態における高さ寸法を意味し、流通量が多い1100mm×1100mm×144mmのパレット用ではパレット幅とほぼ同じ1130mm±200mmであり、前記左右保持棒も略同じ長さである。そのため、多段の積載物でも1枚の前記荷崩れ防止具で確実に荷崩れの防止ができる。また、前記荷崩れ防止具は面ファスナーで係止固定するため、前記積載物を容易に締付、弛緩ができ、繰返し使用も可能である。更に、ネット材を使用することで、作業者が前記積載物を透視でき、前記積載物の外側に記載されている文字や積載状態を目視することができる。ネット材を始めとして、使用する材料は全て入手が容易なものばかりで、製造も特に複雑な工程を含まないため、安価にパレット積載物荷崩れ防止具を製造できる。
本考案の第2の形態によれば、第1の形態のパレット積載物荷崩れ防止具において、長尺幅の長方形ネット状シートの長手方向の両縁にある左右保持棒に可撓性を付加したパレット積載物荷崩れ防止具が提供できる。したがって、第2の形態のパレット積載物荷崩れ防止具は、第1の形態のパレット積載物荷崩れ防止具の作用効果を全て含む。以下に前記作用効果を簡略に示すと、1度の巻回で、短時間内に一人作業で確実に前記積載物の荷崩れの防止ができ、係止具が不要である。前記左右保持棒の一方を前記積載物に略垂直に立てかけても、前記積載物の軽重に拘らず前記積載物が荷崩れしない。また、前記積載物に異形の荷物が含まれていると、前記複数個のベルト状締付具の各々の締付の強弱を可変にすることができ、前記長方形ネット状シートが形状の変化に追随できる。前記左右保持棒も長尺幅と略同じ長さなので多段の積載物でも1枚の前記荷崩れ防止具で確実に荷崩れの防止ができる。面ファスナーの使用により前記積載物を容易に締付、弛緩ができ、繰返し使用も可能である。ネット材を使用することで、作業者が前記積載物を透視できる。このようなパレット積載物荷崩れ防止具を、安価に製造できる。
上記第1の形態のパレット積載物荷崩れ防止具の特長に加え、第2の形態のパレット積載物荷崩れ防止具では、前記左右保持棒は可撓性を有する。即ち、ネット材が伸縮性を有し、同時に前記左右保持棒は可撓性を有するので、前記積載物が一定形状のときのみならず、前記積載物が多様な形状の積載物を含むときでも、前記左右保持棒が撓むことにより前記積載物が均一に締付けられる。そのため、多様な形状の積載物を含んでも、ネット材の伸縮性と、前記左右保持棒の可撓性により、部分的な凹凸があっても前記多様な形状の積載物が凹凸に応じて締付けられ、フォークリフトで輸送時に、前記多様な形状の積載物が転がったり、落ちる虞がない。このように、記積載物を前記パレット積載物荷崩れ防止具で巻回することで、短時間内に一人作業で確実に荷崩れの防止ができる。前記左右保持棒がより柔軟性を有する材料でできているときには、より多様な形状の積載物を含む場合にも荷崩れが防止できる。
本考案の第3の形態によれば、第2の形態のパレット積載物荷崩れ防止具において、長方形ネット状シートの略中央に収納用ベルトを付加したパレット積載物荷崩れ防止具が提供できる。したがって、第3の形態のパレット積載物荷崩れ防止具は、第2の形態のパレット積載物荷崩れ防止具の作用効果を全て含む。以下に前記作用効果を簡略に示すと、1度の巻回で、短時間内に一人作業で確実に前記積載物の荷崩れの防止ができ、係止具が不要である。前記左右保持棒の一方を前記積載物に略垂直に立てかけても、前記積載物の軽重に拘らず前記積載物が荷崩れしない。また、前記積載物に異形の荷物が含まれていると、前記複数個のベルト状締付具の各々の締付の強弱を可変にすることができ、前記長方形ネット状シートが形状の変化に追随できる。前記左右保持棒も長尺幅と略同じ長さなので多段の積載物でも1枚の前記荷崩れ防止具で確実に荷崩れの防止ができる。面ファスナーの使用により前記積載物を容易に締付、弛緩ができ、繰返し使用も可能である。ネット材を使用することで、作業者が前記積載物を透視できる。このようなパレット積載物荷崩れ防止具を、安価に製造できる。そして、ネット材が伸縮性を有し、同時に前記左右保持棒は可撓性を有するので、前記積載物が多様な形状の積載物を含むときでも、前記左右保持棒が撓むことにより前記積載物が均一に締付けられる。
上記第2の形態のパレット積載物荷崩れ防止具の特長に加え、第3の形態のパレット積載物荷崩れ防止具では、収納用ベルトを長方形ネット状シートの略中央に取着する。即ち、前記収納用ベルトを前記長方形ネット状シートの略中央に取着し、前記収納用ベルトの両面に収納用ファスナー面が形成されているので、前記長方形ネット状シートを短時間でコンパクトに収納できる。収納方法を詳述すると、以下のようになる。前記左右保持棒を重ねるように前記長方形ネット状シートを2つに折畳み、前記左右保持棒を中心にロール状に巻回して前記収納用ベルトで巻締め、前記収納用ファスナー面により固定する。このように、パレット積載物荷崩れ防止具を短時間内に一人作業で、コンパクトに収納することができる。そのため、本考案のパレット積載物荷崩れ防止具をトラック等に積載して、常時持ち運ぶことができる。
以下に、本考案に係るレット積載物荷崩れ防止具の実施の形態を、添付する図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案に係るパレット積載物荷崩れ防止具の実施形態を示す正面図である。図1に示すように、パレット積載物荷崩れ防止具2の本体である長方形ネット状シート4の長手方向の両端には、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7が固定されている。リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は、長方形ネット状シート4の端縁を折返して形成されたリング側筒状部18及びベルト側筒状部19に、それぞれ挿通固定されている。長方形ネット状シート4は、幅方向の両端縁も折返して縫着されているので、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7の端部6a、6b、7a及び7bは、長方形ネット状シート4から外部に出ることはない。長方形ネット状シート4の略中央には、収納用ベルト12が収納用ベルト取着部12cにより取着されている。図1では、収納用ベルト12の取着状態が分るように収納用ベルト12を広げ、収納用ベルト先端12dを明示している。
リング金具8は、リング金具保持部8aを介してリング側切欠部20でリング側保持棒6に連結固定されている。ベルト状締付具10は、ベルト側切欠部21でベルト側保持棒7に連結固定されている。そのため、ベルト状締付具10をリング金具8に挿通し、ベルト状締付具10を引っ張り、締付用ファスナー面10aで固定するとき、締付力が直接リング側保持棒6及びベルト側保持棒7に伝わる。長方形ネット状シート4はネット材で伸縮性を有し、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は可撓性を有するので、多様な形状の積載物でもリング側保持棒6及びベルト側保持棒7が撓むことで、確実に短時間内に一人作業で係止固定することができる。リング側保持棒6及びベルト側保持棒7の材質には、金属、プラスチック等があるが、可撓性の観点からプラスチックが望ましい。長方形ネット状シート4の材質は、樹脂、繊維等のどれでも良い。また、複数の締付用ファスナー面10aで固定するとき、締付用ファスナー面10a及びリング金具8が分散配置しているので、積載物の形状により締付用ファスナー面10aを各々独立した締付力で締付けることができる。なお、図1ではリング金具8及びベルト状締付具10は各3個描かれているが、個数は各3個に限定されない。積載物を係止固定するときの効果及び作業性を考えると、リング金具8及びベルト状締付具10は各2〜5個が望ましい。
ベルト状締付具10には、締付用ファスナー面10aの間に締付用ファスナー空白部10bが形成されている。ベルト状締付具10を長くすることで、締付用ファスナー空白部10bの長さを調整できる。そのため、ベルト状締付具10をリング金具8に挿通して締付けて、締付用ファスナー面10aが対向しリング金具8に締付用ファスナー空白部10bが接触するようにして、締付用ファスナー面10aが損傷を受けなくできる。ベルト状締付具10の2箇所の締付用ファスナー面10aは、雌雄一体型のファスナー面でも良いし、それぞれ別種のファスナー面でも良い。
図2はベルト状締付具10の締付状態を示す斜視図である。締付状態を、以下に詳述する。即ち、長方形ネット状シート4でパレットの積載物を巻回し、ベルト状締付具10をリング金具8に挿通し、折返し、引っ張り、締付用ファスナー面10aで係止固定する。前述したように、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は、リング側筒状部18及びベルト側筒状部19にそれぞれ挿通固定されている。リング金具8は、リング金具保持部8aを介してリング側切欠部20でリング側保持棒6に連結固定されている。ベルト状締付具10は、ベルト側切欠部21でベルト側保持棒7に連結固定されている。そのため、締付力がリング金具8からリング側保持棒6に、ベルト状締付具10からベルト側保持棒7に直接伝わる。リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は、それぞれ複数個のリング金具と複数個のベルト状締付具が連結固定されている。長方形ネット状シート4はネット材で伸縮性を有し、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は可撓性を有する。そのため、前記積載物に異形の荷物が含まれていても、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7が撓むことで、確実に短時間内に一人作業で係止固定することができる。そのうえ、パレット積載物荷崩れ防止具の面ファスナー使用により、容易に積載物の締付、弛緩ができ、繰返し使用も可能である。
図3は本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2によるパレット14上の中型荷物16の包囲固定状態を示す斜視図である。パレット14上の一定形状の中型荷物16を、パレット積載物荷崩れ防止具2で巻回して固定する。長方形ネット状シート4はネット材で、作業者は積載物を透視できるので、巻回作業中は中型荷物16の状態を確認でき、巻回作業後は中型荷物16の外側に記載されている文字を確認できる。ベルト側保持棒7に連結固定されたベルト状締付具10を、長方形ネット状シート4の1度の巻回で、リング側保持棒6に連結固定されたリング金具8に挿通して締付けて中型荷物16を固定する。このとき、リング金具8を中型荷物16の角部に来るようにして締付用ファスナー面10aで固定すると、中型荷物16をしっかりと固定できる。図3に示すように、本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2では長方形ネット状シート4で中型荷物16のみを包囲し、パレット14は包囲しない。このような長方形ネット状シート4の長手方向の長さは、流通量が多い1100mm×1100mm×144mmのパレット用では、パレットの一辺の長さの4倍より短い3100mm±300mmである。そのため、フォークリフトのフォークをフォーク用孔部14aに挿入するときに、長方形ネット状シート4が妨げにならない。このようにして、パレットの積載物の軽重に拘らず、積載物を本考案の荷崩れ防止具で巻回することにより、短時間内に一人作業で確実に荷崩れの防止ができる。
図4は本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2によるパレット14上の中型荷物16と小型荷物22の包囲固定状態を示す斜視図である。長方形ネット状シート4等の機能説明は、図3で上述したので再述しない。図3と異なり、中型荷物16の上に小型荷物22が積載されている。このとき、小型荷物22の重心が長方形ネット状シート4から突出しなければ、小型荷物22が中型荷物16の上に置かれていても、パレット積載物荷崩れ防止具2で包囲して荷崩れを防止できる。
図5は本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2によるパレット14上の中型荷物16と大型荷物26の包囲固定状態を示す斜視図である。長方形ネット状シート4等の機能説明は、図3で上述したので再述しない。図3と異なり、中型荷物16の上に大型荷物26が積載され、更にその上に中型荷物16が積載されている。長方形ネット状シート4は伸縮性を有し、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7は可撓性を有する。そのため、長方形ネット状シート4の中間部が膨張し、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7が撓んでいる。ベルト状締付具10をリング金具8に挿通し、ベルト状締付具10を折返して締付用ファスナー面10aで固定する。このとき、図5では黒で示す締付用ファスナー面10aの位置が、3本で異なる。このようにして、パレット積載物荷崩れ防止具2により、異形の荷物を含む積載物も容易に荷崩れを防止することができる。
図6は本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2によるパレット14上の積載物の別形態の包囲固定状態を示す斜視図である。図6のような長尺物の荷物28の場合、図3〜図5のように積載物の周囲を包囲する係止固定法では、長尺物の荷物28が転倒する虞がある。この場合は、図6に示すように長尺物の荷物28を寝かすようにして長方形ネット状シート4で上下面を包囲して、ベルト状締付具10をリング金具8に挿通して係止すれば、安定して固定できる。このとき、長尺物の荷物28をフォーク用孔部14aと直交するように置くことは云うまでもない。
図7は本考案のパレット積載物荷崩れ防止具2を収納する工程を示す工程図である。(7A)に示すように、リング金具8を上、ベルト状締付具10を下になるようにしてリング側保持棒6及びベルト側保持棒7が重なるように、長方形ネット状シート4を2つに折り畳む。収納用ベルト12は、収納用ベルト雄型面ファスナー12aが上面を向くように収納用ベルト先端12dが広げられる。(7B)に示すように、リング側保持棒6及びベルト側保持棒7を中心に長方形ネット状シート4を巻回する。(7C)に示すように、長方形ネット状シート4を巻回して形成したシートロール30を収納用ベルト12で巻締め、収納用雄型ファスナー面12aと収納用雌型ファスナー面12bで固定することにより、簡単にコンパクトにパレット積載物荷崩れ防止具2を収納できる。
本考案は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
本考案に係るパレット積載物荷崩れ防止具は、パレット上の積載物を包囲することで、確実に荷崩れの防止ができる。更に、積載物の形状、段数、軽重に拘らず迅速に荷崩れの防止ができ、繰返し使用が可能で不使用時にも短時間に収納できるものである。
パレット積載物荷崩れ防止具の正面図である。 ベルト状締付具の締付状態を示す斜視図である。 本考案のパレット積載物荷崩れ防止具によるパレット上の中型荷物の包囲固定状態を示す斜視図である。 本考案のパレット積載物荷崩れ防止具によるパレット上の中型荷物と小型荷物の包囲固定状態を示す斜視図である。 本考案のパレット積載物荷崩れ防止具によるパレット上の中型荷物と大型荷物の包囲固定状態を示す斜視図である。 本考案のパレット積載物荷崩れ防止具によるパレット上の積載物の別形態の包囲固定状態を示す斜視図である。 本考案のパレット積載物荷崩れ防止具を収納する工程を示す工程図である。 従来のパレット積載物用カバーの斜視図である。 従来の荷崩れ防止用ベルトの斜視図である。
符号の説明
2 パレット積載物荷崩れ防止具
4 長方形ネット状シート
6 リング側保持棒
6a リング側保持棒端部
6b リング側保持棒端部
7 ベルト側保持棒
7a ベルト側保持棒端部
7b ベルト側保持棒端部
8 リング金具
8a リング金具保持部
10 ベルト状締付具
10a 締付用ファスナー面
10b 締付用ファスナー空白面
12 収納用ベルト
12a 収納用ベルト雄型面ファスナー
12b 収納用ベルト雌型面ファスナー
12c 収納用ベルト取着部
12d 収納用ベルト先端
14 ペレット
14a フォーク用孔部
16 中型荷物
18 リング側筒状部
19 ベルト側筒状部
20 リング側切欠部
21 ベルト側切欠部
22 小型荷物
26 大型荷物
28 長尺物の荷物
30 シートロール
101 積載物用カバー
105 パレット
111 側面
112 側面
115 上面
131 スリット
132 面ファスナー
132a 面ファスナー
132b 面ファスナー
133 面ファスナー
133a 面ファスナー
133b 面ファスナー
141 フォーク貫通用開口部
142 フォーク貫通用開口部
201 荷崩れ防止用ベルト
204 ベルト部材
205 巻回棒
206 リング金具
207 芯棒
208 把手部
210 接触面
211 係止具
212 紐
213 係止棒
214 非接触面
216 第1の面ファスナー部
217 第2の面ファスナー部

Claims (3)

  1. パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面とから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定することを特徴とするパレット積載物荷崩れ防止具。
  2. パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面と、前記左右保持棒は可撓性を有することから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定することを特徴とするパレット積載物荷崩れ防止具。
  3. パレット上の積載物を包囲して固定する長尺幅の長方形ネット状シートと、前記長方形ネット状シートの長手方向の左右端縁を折返して形成された左右筒状部と、前記左右筒状部に形成された複数個の左右切欠部と、前記左右筒状部に挿通固定されて前記左右切欠部で部分的に露出する左右保持棒と、前記左切欠部で露出した左保持棒に連結固定されたリング金具と、前記右切欠部で露出した右保持棒に連結固定されたベルト状締付具と、前記ベルト状締付具の表面に形成された締付用ファスナー面と、前記長方形ネット状シートの略中央に取着された収納用ベルトと、前記収納用ベルトの両面に形成された収納用ファスナー面と、前記左右保持棒は可撓性を有することから構成され、パレット上の積載物を包囲して前記ベルト状締付具を前記リング金具に挿通して折返した後締付け前記締付用ファスナー面により係止固定し、収納時には前記左右保持棒を重ねるように前記長方形ネット状シートを2つに折り畳み、前記左右保持棒を中心に前記長方形ネット状シートを巻回してシートロールを形成し、前記シートロールを前記収納用ベルトで巻締め、前記収納用ファスナー面により固定することを特徴とするパレット積載物荷崩れ防止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102100660B1 (ko) 2020-02-04 2020-04-14 한평화 재활용이 가능한 파렛트 박스 적재물 포장용 결속장치
KR102131363B1 (ko) * 2019-10-23 2020-08-05 한평화 재활용이 가능한 팔레트 박스적층물 결속장치
KR20210125175A (ko) 2020-04-08 2021-10-18 한평화 재활용이 가능한 파렛트 박스 적재물 포장용 결속장치
KR20210150189A (ko) * 2020-06-03 2021-12-10 대한민국(우정사업본부) 평파렛트 랩핑대용 포장커버

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