JP3462366B2 - コイル巻き溶接ワイヤの結束方法 - Google Patents

コイル巻き溶接ワイヤの結束方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル巻きした溶
接ワイヤの、コイル形状を維持するための結束に関す
る。
【0002】
【従来の技術】長尺な線材である溶接ワイヤを、効率良
く運送,保管あるいはコンパクトに溶接機に装着するた
めに、溶接ワイヤは通常コイル巻きにされる。溶接ワイ
ヤをコイルに巻取るときに巻枠が使用される。従来はこ
の巻枠をそのままコイル巻き溶接ワイヤ(製品)として
出荷していた。あるいは、巻枠から外してフィルム状の
材料でコイル形状を保持した状態で包装したりしてい
た。例えば特開昭58−10346号公報に開示された
方法によれば、比較的太い金属製ワイヤによって構成し
たリ−ルを使用して線材を保管する。即ち1本の金属製
ワイヤに曲げ加工を施してリ−ルの一部分をなすように
構成した複数個のリ−ル要素を、全体として円形状とな
る様に配置して、互にスポット溶接して結合しリ−ルを
構成している。また特開昭62−19646号公報に開
示された方法によれば、リ−ル取扱い時に加えられる衝
撃によりリ−ル要素に生ずる歪に対処するために、1本
の金属線材を数個所で折り曲げて少なくとも2本の弓形
リム部と、少なくとも2本の半径方向リム部ならなる骨
組みによってフランジ部を構成し、これらを複数個円状
に配置して相互に接合してリ−ルを構成している。リ−
ルにはプラスチック等を使用したものもある。これらの
リ−ルに溶接ワイヤをコイル巻きし、巻始端を巻胴部
に、巻終端をフランジ部に係止した後、熱収縮フィルム
等の防湿性材料で全体を包み、該フィルムを加熱収縮し
て、更に段ボ−ル箱等に収納して出荷される。
【0003】特開平5−84573号公報に開示された
方法によれば、リ−ル等巻枠を使用しないでコイル状に
巻かれたワイヤを、取外し可能な保持具で拘束する。拘
束保持具としては、コの字状に曲げた針、あるいはバネ
作用を持つクリップ状の金属線治具が例示されている。
特開平6−278714号公報には、リ−ル等巻枠を使
用しないでコイル状に巻かれたワイヤを、アルミ複合フ
ィルムで袋状に包み、脱気後シ−ルする方法が開示され
ている。即ち巻枠を使用しないでコイル状に巻かれたワ
イヤを針金で結束し形状を整え、ワイヤ始端には使用端
を明確にするためと、コイル本体への沈み込みを防ぐた
めにフラグ(タグ)を付け、ワイヤ終端にも使用端と同
様なフラグ(タグ)を付けた後、アルミ複合フィルムで
袋状に包んで密閉する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上記特開昭58−10346号公報,あるいは特開昭6
2−19646号公報に開示された、リ−ル等巻枠を使
用して溶接ワイヤをコイル巻きにする場合には、溶接ワ
イヤを使用する際には、該リ−ル等巻枠は使い捨てされ
るので製造費高となると共に産業廃棄物としての処理が
必要となり無駄が多い。また特開平5−84573号公
報に開示された、リ−ル等巻枠を使用しないでコイル状
に巻かれた溶接ワイヤを、取外し可能な保持具で拘束す
る方法は、該コイル巻き溶接ワイヤの層状形状が崩れ易
い。そこでコイル状に巻かれた溶接ワイヤの層状形状を
保持するために、例えば幅広な鋼バンドを周回して締束
する場合には材料費が高値となり、また安値なプラスチ
ック製バンドを使用して結束する場合には、該バンドを
締める事により該コイル巻き溶接ワイヤの断面形状の隅
が方形より円形に丸まり、層状形状が崩れ易い。
【0005】また特開平5−84573号公報に示され
たフィルム状の材料でコイル形状を保持した状態で包装
する方法は、フィルム状の材料のみでは形状保持能力が
少ないので事前に針金で複数個所を結束して形状を整え
る必要がある。該結束用針金の端末同志を縄状にねじり
合わせて結束するのが普通であるが、この針金先端で包
装したフィルム状の材料を破損しやすく、また溶接ワイ
ヤを使用する際に該複数個所の結束用針金を、ペンチ等
を使用して除去するのに手間を要する。
【0006】本発明は、リ−ル等巻枠を使用しないコイ
ル巻き溶接ワイヤに於いてもコイル巻き層状形状を維持
することを第1の目的とし、該溶接ワイヤを使用する際
の結束用針金を除去する手間を少くすることを第2の目
的とし、結束用針金の先端突出をなくすことを第3の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の一実施態様では、両端面が実質上平板リ
ング状であって両端面間の外周面が実質上円柱面の厚肉
円筒形状のコイル体であるコイル巻き溶接ワイヤ(1)
の、中心空間に結束ワイヤ(3a〜3d)を通しこれをコイル
体の内周面および両端面に沿うようにコの字形に折り曲
げ、折り曲げた両脚を外周面に沿うように折り曲げてロ
の字形にコイル体を囲み、外周面と略平行となった両脚
をコイル体の外周面に押し付けるように、外周面に周方
向に沿って連結ワイヤ(2)を沿わせてこれにより外周面
に対して結束ワイヤ(3a〜3d)の両脚を締め付けて該連結
ワイヤの両端同志を結び、結束ワイヤ(3a〜3d)の両脚の
先端(3as〜3ds,3ae〜3de)を連結ワイヤを周回するよう
に折り返す。
【0008】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参
考までに付記した。
【0009】これによれば、結束ワイヤ(3a〜3d)の連結
部に於いて、各結束ワイヤ端末は各々折り返して(18
0度反転して)あるので先端突出は少ない。結束された
コイル巻き溶接ワイヤ(1)を使用する際には、溶接機用
の巻枠に装着した後、ル−プ状に連結した連結ワイヤ
(2)の締結を解くと共に、始端(2s)又は終端(2e)を引出
す(コイル接線方向に引張る)。すると連結ワイヤ(2)
は、結束ワイヤ(3a〜3d)の連結部分を抜け出し、コイル
巻きした溶接ワイヤ(1)から外れる。連結ワイヤ(2)が抜
けた結果、結束ワイヤ(3a〜3d)の連結部分は一挙に締結
が解けるので、個々に結束ワイヤ(3a〜3d)の連結部分を
解除する必要は無い。結束ワイヤ(3a〜3d)を取り除けば
コイル巻きした溶接ワイヤ(1)の結束解除作業は完了す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】
(2)本発明のもう1つの実施態様では、両端面が実質
上平板リング状であって両端面間の外周面が実質上円柱
面の厚肉円筒形状のコイル体であるコイル巻き溶接ワイ
ヤ(1)の、中心空間に複数の結束ワイヤ(3a〜3d)を通し
これらをコイル体の内周面および両端面に沿うようにコ
の字形に折り曲げ、溶接ワイヤ(1)の最終巻回ル−プ(1
e)は除く外周面に沿うように結束ワイヤの両脚を折り曲
げて、ロの字形にコイル体を囲み、外周面と略平行とな
った両脚をコイル体の外周面に押し付けるように、最終
巻回ル−プ(1e)により外周面に対して結束ワイヤ(3a〜3
d)の両脚を締め付け、結束ワイヤ(3a〜3d)の両脚の先端
を最終巻回ル−プ(1e)を周回するように折り返し、最終
巻回ル−プ(1e)の端部を1つの結束ワイヤに係止する。
【0011】これによれば、結束ワイヤ(3a〜3d)の連結
部に於いて、各ワイヤ端末は各々折り返して(180度
反転して)あるので先端突出は少ない。結束されたコイ
ル巻き溶接ワイヤ(1)を使用する際には、溶接機用の巻
枠に装着した後、コイル巻き溶接ワイヤ(1)の反転部を
径方向から引離す(引上げる)。すると連結ワイヤ(2)
と複数個の結束ワイヤ(3d〜3a)の連結部分が次々に外れ
締結が解けるので、個々に結束ワイヤ(3a〜3d)の連結部
分を解除する必要は無い。最終に締結が解け不要となっ
た結束ワイヤ(3a〜3d)を取り除けばコイル巻きした溶接
ワイヤ(1)の結束解除作業は完了する。
【0012】(3)前記結束ワイヤ(3a〜3d)の両脚の先
端を、先端同志が鎖交するように折り返す。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】
−第1実施例− 図1に本発明の第1実施例(連線方式)によって結束さ
れたコイル巻き溶接ワイヤを示す。コイル巻き溶接ワイ
ヤ1は円筒状を成し、そのコイル断面は長方形である。
コイル巻き溶接ワイヤ1は重量10kg〜20kg程度
であり、コイル外径(円筒外径)及びコイル内径(円筒
内径)は使用条件に応じて決定する。コイル巻き溶接ワ
イヤ1には、その外周面1gの幅中央に沿って連結ワイ
ヤ2が一周している。またコイル巻き溶接ワイヤ1の円
筒状コイル部分を、略90度間隔で4個所、結束ワイヤ
3a〜3dが結束している。
【0015】図2に、図1に示した連結ワイヤ2の先端
部の結び目を拡大して示す。連結ワイヤ2の始端2sと
終端2eを、外周面1gを締める様に相互に引いた状態
で交鎖させて、始端2s及び終端2eが各々逆方向に向
く様に折り曲げている。これにより連結ワイヤ2は、外
周面1gの幅中央に固定されている。連結ワイヤ2には
1.2mmφ〜1.4mmφのソリッドワイヤ(軟鋼
線)を使用した。該材料は折り曲げ(塑性変形)し難い
が引張り強度が大で延びも少なく、連結ワイヤ2に適
す。表1に連結ワイヤ2及び結束ワイヤ3a〜3dの物
性を示す。
【0016】
【表1】
【0017】図3の(a)に、結束ワイヤ3aの先端部
の結び目(接続部)を拡大して示す。結束ワイヤ3aは
コイル巻き溶接ワイヤ1のコイル断面(長方形)に沿っ
て一周し、その始端3asと終端3aeが連結ワイヤ2
に接続されている。即ちコイル断面(長方形)に沿って
一周した結束ワイヤ3aの始端3asと終端3aeの上
に連結ワイヤ2があり、結束ワイヤ3aの始端3asと
終端3aeに引張力を加えた状態で逆方向に折り曲げら
れて連結ワイヤ2を略半周している。図3の(b)に、
図3の(a)の平面を示す。図に示す様に、始端3as
と終端3aeは相互に交鎖させず連結ワイヤ2を周回し
た状態で折り曲げてある。
【0018】結束ワイヤ3a〜3dには1.4mmφの
番線を使用した。該材料は折り曲げ(塑性変形)し易い
が引張り強度は小で、延びも大きい。しかしコイル断面
が長方形であるコイル巻き溶接ワイヤ1を結束する場
合、この様に折り曲げ(塑性変形)し易い材料を使用す
ることにより該コイル断面の角が丸く変化する事ないの
で、該材料は結束ワイヤ3a〜3dに適す(表1を参
照)。該材料を使用して、図3に示す様に結束ワイヤ3
aの始端3asと終端3aeを折り曲げて結び目とした
時、該結び目は少なくとも10kgfの引張り力に耐え
る。他の結束ワイヤ3b〜3dの端末も同様に連結ワイ
ヤ2に接続する。
【0019】図1に示す様に結束されたコイル巻き溶接
ワイヤ1を図示しない溶接機に装着して使用する際に、
連結ワイヤ2及び結束ワイヤ3a〜3dを取り外す方法
について説明する。図8に示すように、溶接機用の巻枠
4(一方のフランジ4fが着脱自在な分解型の巻枠)に
コイル巻きワイヤ1を装着した後、巻枠4を図示しない
溶接機に装着する。そして先ず、図2に示す連結ワイヤ
2の始端2sと終端2eの交鎖を解く(端末をひねって
連結を解き交鎖していた端末部分を直線状に延ばす。あ
るいは交鎖部を切断する)。そして始端2sまたは終端
2eを引張ると連結ワイヤ2は結束ワイヤ3a〜3dと
の結び目を潜り抜けて取り外される。その結果、結束ワ
イヤ3a〜3dの連結ワイヤ2に対する接続が外れるの
で、コイル巻き溶接ワイヤ1より結束ワイヤ3a〜3d
を取り外す。
【0020】この様に製品としてリ−ル等巻枠を使用し
ないコイル巻き溶接ワイヤ1に於いても連結ワイヤ2及
び結束ワイヤ3a〜3dを使用することによりコイル巻
き層状形状を維持することが出来、また連結ワイヤ2及
び結束ワイヤ3a〜3dを除去するのに手間を要しな
い。連結ワイヤ2及び結束ワイヤ3a〜3dの端末部分
(結び目)はワイヤ本体に沿って折り曲げであるので突
出が少なく、コイル巻き溶接ワイヤ1を包装したフィル
ム状の材料を破損することがない。
【0021】−第2実施例− 図4に本発明の第2実施例(連線方式)によって結束さ
れたコイル巻き溶接晩イヤを示す。コイル巻き溶接ワイ
ヤ1は第1実施例で示したものと同様であるが、そのコ
イル終端部の約1周分を連結ワイヤ2として使用してい
る。コイル巻き溶接ワイヤ1の円筒状コイル部分を、略
90度間隔で4個所、結束ワイヤ3a〜3dにより結束
している。結束ワイヤとして使用する材料は第1実施例
で使用するものと同じである。
【0022】図5の(a)に、結束ワイヤ3dの先端部
の結び目(接続部)を拡大して示す。結束ワイヤ3dは
コイル巻き溶接ワイヤ1のコイル断面(長方形)に沿っ
て一周し、その始端3dsと終端3deを連結ワイヤ2
に接続している。即ちコイル断面(長方形)に沿って一
周した結束ワイヤ3dの始端3dsと終端3deの上に
連結ワイヤ2(溶接ワイヤの最終ル−プ)を配置し、引
張力を加えた状態で連結ワイヤ2を略半周して相互に交
鎖させつつ逆方向に折り曲げてある。図5の(b)に、
図5の(a)の平面を示す。図に示す様に、始端3ds
と終端3deは相互に交鎖させて、連結ワイヤ2を周回
した状態で始端3dsが逆方向に向く様に180度折り
曲げ、また終端3deも逆方向に向く様に180度折り
曲げている。これにより結束ワイヤ3dの始端3dsと
終端3deは連結ワイヤ2に対して接続され、コイル巻
き溶接ワイヤ1のコイル部分は結束ワイヤ3dにより結
束されている。他の結束ワイヤ3a〜3cの端末も同様
に連結ワイヤ2に接続している。
【0023】図6に、図4に示した連結ワイヤ2の先端
部(溶接ワイヤ端末部)の結び目を拡大して示す。コイ
ル巻き溶接ワイヤ1のコイル終端部を使用した連結ワイ
ヤ2に、結束ワイヤ3b〜3dを接続した後、コイル巻
き溶接ワイヤ1のコイル終端1eに結束ワイヤ3aを接
続する(この時すでに結束ワイヤ3aは、図7の(d)
の状態になっている)。結束ワイヤはコイル巻き溶接ワ
イヤ1の円筒状コイル部分に90度間隔で4個所配置し
てあり、最後の結束ワイヤ3aの部分に於いては連結ワ
イヤ2を2重(2本)とした。すなわち、溶接ワイヤの
巻終り2ル−プの線材を結束ワイヤ3aで抱いている。
【0024】図7に結束ワイヤ3d(3b,3c)の結
束手順を示す。図7の(a)に於いてコイル巻き溶接ワ
イヤ1のコイル部分に結束ワイヤ3dを潜り通し、
(b)に於いてコイル部分に沿って結束ワイヤ3dを折
り曲げる。(c)に於いてコイル部分に沿って結束ワイ
ヤ3dを更に折り曲げ、コイル部分を一周させる。
(d)は(c)の折り曲げた結束ワイヤ3dの上に連結
ワイヤ2(コイル巻き溶接ワイヤ1のコイル終端)を密
着させた状態である。(e)は結束ワイヤ3dの始端3
dsと終端3deを相互に交鎖させて、始端3dsが逆
方向に向く様に180度折り曲げ、また終端3deも逆
方向に向く様に180度折り曲げた状態を平面で示し、
(g)はその正面図である。(f)は(e)にて折り曲
げた、始端3dsと終端3deの余長部分を切断した状
態を示す。結束ワイヤ3aは(d)の状態で1回転して
(e)の状態になる。そして結束ワイヤ3aが1回転す
る間に3b,3c,3dは(e)の状態になる。
【0025】図4に示す様に結束されたコイル巻き溶接
ワイヤ1を図示しない溶接機に装着して使用する際に、
連結ワイヤ2及び結束ワイヤ3a〜3dを取り外す方法
について説明する。図8に示すように、溶接機用の巻枠
4(一方のフランジ4fが着脱自在な分解型の巻枠)に
コイル巻きワイヤ1を装着した後、巻枠4を図示しない
溶接機に装着する。そして先ず、図6に示す連結ワイヤ
2の終端(コイル巻き溶接ワイヤ1のコイル終端1e)
の折り曲げ部の180度折り曲げられた終端1eをペン
チ等で掴み、コイル巻き溶接ワイヤ1の外周面1gと離
す方向に引上げる。この引上げ力により結束ワイヤ3a
〜3dの連結ワイヤ2(コイル巻き溶接ワイヤ1のコイ
ル終端)に対する接続を解く。その後、ペンチ等で結束
ワイヤ3a〜3dの端末を掴み、コイル巻き溶接ワイヤ
1より引き抜く。
【0026】この様に製品としてリ−ル等巻枠を使用し
ないコイル巻き溶接ワイヤ1に於いても結束ワイヤ3a
〜3d及びコイル巻き溶接ワイヤ1のコイル終端と共通
な連結ワイヤ2を使用することによりコイル巻き層状形
状を維持することが出来、結束ワイヤ3a〜3dを除去
するのに手間を要しない。連結ワイヤ2及び結束ワイヤ
3a〜3dの端末部分(結び目)はワイヤ本体に沿って
折り曲げであるのみなので突出が少なく、コイル巻き溶
接ワイヤ1を包装したフィルム状の材料を破損すること
がない。コイル巻き溶接ワイヤ1のコイル終端を連結ワ
イヤ2として使用するので材料の無駄が少なく、またコ
イル巻き溶接ワイヤの終端処理が省略出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコイル巻き溶接ワイヤの結束方法の
第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1で示す連結ワイヤ始端2sと、連結ワイ
ヤ終端2eの結び目を示す拡大平面図である。
【図3】 (a)は図1で示す結束ワイヤ3aと、連結
ワイヤ終端2の結び目を示す拡大正面図であり、(b)
は(a)の平面図である。
【図4】 本発明のコイル巻き溶接ワイヤの結束方法の
第2実施例を示す斜視図である。
【図5】 (a)は図4で示す結束ワイヤ3aと、連結
ワイヤ終端2の結び目を示す拡大正面図であり、(b)
は(a)の平面図である。
【図6】 図4で示す結束ワイヤ3dと連結ワイヤ終端
2eの結び目を示す拡大平面図である。
【図7】 (a)〜(f)に図4で示す結束ワイヤ3d
と連結ワイヤ終端2eを接続する順序を正面及び平面で
示し、(g)は結び目を拡大正面図で示す。
【図8】 溶接機用巻枠にコイル巻き溶接ワイヤを装着
した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:コイル巻き溶接ワイヤ 1e:コイル巻き終端 1g:コイル外周面 2:連結ワイヤ 2c:連結ワイヤ結び目 2e:連結ワイヤ終端 2s:連結ワイヤ始端 3a〜3d:結束ワイヤ 3ac〜3dc:結束ワイヤ結び目 3ae〜3de:結束ワイヤ終端 3as〜3ds:結束ワイヤ始端 4:溶接機用巻枠 4f:着脱可能なフランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 原 行 雄 東京都中央区築地三丁目5番4号 日鐵 溶接工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/12 301 B65B 27/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端面が実質上平板リング状であって両端
    面間の外周面が実質上円柱面の厚肉円筒形状のコイル体
    であるコイル巻き溶接ワイヤの、中心空間に結束ワイヤ
    を通しこれをコイル体の内周面および両端面に沿うよう
    にコの字形に折り曲げ、 折り曲げた両脚を外周面に沿うように折り曲げてロの字
    形にコイル体を囲み、 外周面と略平行となった両脚をコイル体の外周面に押し
    付けるように、外周面に周方向に沿って連結ワイヤを沿
    わせてこれにより外周面に対して結束ワイヤの両脚を締
    め付けて該連結ワイヤの両端同志を結び、 結束ワイヤの両脚の先端を連結ワイヤを周回するように
    折り返す、コイル巻き溶接ワイヤの結束方法。
  2. 【請求項2】両端面が実質上平板リング状であって両端
    面間の外周面が実質上円柱面の厚肉円筒形状のコイル体
    であるコイル巻き溶接ワイヤの、中心空間に複数の結束
    ワイヤを通しこれらをコイル体の内周面および両端面に
    沿うようにコの字形に折り曲げ、 溶接ワイヤの最終巻回ル−プは除く外周面に沿うように
    結束ワイヤの両脚を折り曲げて、ロの字形にコイル体を
    囲み、 外周面と略平行となった両脚をコイル体の外周面に押し
    付けるように、最終巻回ル−プにより外周面に対して結
    束ワイヤの両脚を締め付け、 結束ワイヤの両脚の先端を最終巻回ル−プを周回するよ
    うに折り返し、 最終巻回ル−プの端部を1つの結束ワイヤに係止する、
    コイル巻き溶接ワイヤの結束方法。
  3. 【請求項3】前記結束ワイヤの両脚の先端を、先端同志
    が鎖交するように折り返す、請求項1又は請求項2記載
    のコイル巻き溶接ワイヤの結束方法。
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