JPH0216863Y2 - - Google Patents

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JPH0216863Y2
JPH0216863Y2 JP12047082U JP12047082U JPH0216863Y2 JP H0216863 Y2 JPH0216863 Y2 JP H0216863Y2 JP 12047082 U JP12047082 U JP 12047082U JP 12047082 U JP12047082 U JP 12047082U JP H0216863 Y2 JPH0216863 Y2 JP H0216863Y2
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JP
Japan
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wire
binding member
coil
winding
welding
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JP12047082U
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JPS5925371U (ja
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  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は溶接用コイル巻ワイヤに関し、詳細に
は、結束部材の構造を工夫することによつて巻肉
部を安定に保持し、ワイヤの繰出しが円滑に行な
われる様にしたコイル巻ワイヤに関するものであ
る。 自動又は半自動溶接に使用される溶接用ワイヤ
は、長さや重量を考慮して一定の巻ワイヤとして
提供されるが、これらのうち特に太径のサブマー
ジアーク溶接用ワイヤでは、巻径を小さくするこ
とが困難であるという理由により、巻芯を使わな
いコイル巻ワイヤとして市販されることが多い。
本考案は主としてこの様な太径のコイル巻ワイヤ
を対象とするが、細径のワイヤであつても巻芯を
使わない場合については本考案の対象に含まれ
る。ところでコイル巻ワイヤとは第1図(一部破
断見取り図)に示す如く、溶接用ワイヤWをドー
ナツ状に巻回し、巻肉部を内周面から側面及び外
周面に亘つて結束部材1で巻締したものであり、
スプール等の巻芯を全く使用しないので製品単価
を低減することができ、しかも使用に当つては溶
接装置に設けた専用リールに装着するだけでよい
から取扱いも簡単である。 一方、コイル巻ワイヤの結束部材1としては通
常鉄線材や帯鋼が使用されているが、巻肉部の形
状(第1図では矩形断面形状)が変形して(以下
荷崩れという)ワイヤ同志の絡み合いを招き、連
続繰出しの障害となることがある。即ち第2,3
図はこの荷崩れ現象を説明する為の概略断面図で
あり、結束された状態におけるワイヤWの巻肉部
断面は矩形(第2図)を呈しているが、この状態
に対して運搬時の振動や積載荷重量等の外力がか
けられると、以下に述べる理由によつて同断面が
第3図の如く円形に変形する。その結果巻肉部に
おいて巻回ワイヤA間に交錯が生じて絡み合う。
即ち第2図の様な矩形断面における巻肉部の総断
面積Aはa×b(a,bは各辺の長さ)、外周長さ
Lは2(a+b)であるのに対し、第3図の様な
円形断面の巻肉部の総面積A′はπr2、円周長さl
は2πr(rは半径)である。ここでは一応A=
A′と考えられるから、a×b=πr2となり、
【式】が導びかれる。その結果、
【式】となり、次式の関係が成 立する。 即ちLは常にlより長くなり、結束部材1が如
何に強く巻締めたとしても、むしろ巻締力が強く
なればなるほど巻肉部の外周長さは短くなる方向
へ変化しようとする傾向を示す。従つて第2図の
巻締状態に対して前述の様な外力が加えられる
と、巻肉部は外周長さLが縮小する方向に変形
し、最終的には(L−l)の長さ分だけ結束部材
1が緩むことになり、結束力不足の状態に陥る。
その結果、各ワイヤループは巻肉部内で更に移動
し易くなり、ワイヤ同志の絡み合いは一段と著し
くなる。 この様な現象を防止する為には、搬送時の振動
等を極力少なくすると共に積み上げ量を少なくす
る等の考慮を払う必要があるが、自動的に大量生
産され且つ大量に消費される溶接ワイヤにおいて
は、その様な取扱いを強いることは現実的でな
い。 本考案者等はこうした事情に着目し、巻締時の
巻肉部断面形状が可及的に維持され、それによつ
て巻締力の弛緩が防止され、使用時におけるワイ
ヤループの絡み合いが発生しない様なコイル巻ワ
イヤを提供すべく検討を進めてきた。本考案はか
かる検討の結果完成されたものであつて、その構
成は、溶接用ワイヤの巻肉部を内周面から側面及
び外周面に亘つて結束部材で巻締めることによ
り、円周方向の対称位置数箇所で結束してなる溶
接用コイル巻ワイヤにおいて、上記結束部材とし
て帯状波板を使用し、該波板の陵線が上記コイル
巻ワイヤの巻回面に対して直交する方向に結束し
たところに要旨が存在する。 以下実施例を示す図面に基づいて本考案の構成
及び作用効果を説明するが、下記は代表例であつ
て本考案を限定する性質のものではなく、前・後
記の趣旨に適合し得る範囲で結束部材の横幅や波
の形状、結束数、あるいは巻肉部の断面形状等を
必要に応じて変更することはすべて本考案の技術
的範囲に含まれる。 第4図は本考案のコイル巻ワイヤを例示する一
部破断見取り図であり、結束部材1として帯状の
波板を使用し、該波板の陵線1aがコイル巻ワイ
ヤWの巻回面に対して直交する方向となる様に結
束している。波板としては剛性の高い鋼材等を使
用するが、陵線が長手方向に沿つて延長される様
に加工されているので、第5図の白矢印方向即ち
長さ方向の曲げに対して極めて強い抵抗を示す。
従つて巻肉部が断面円形に変形しようとして結束
部材1にイ,ロ,ハ,ニ方向への力が作用し矩形
の各辺を弧状に押し広げようとしても波板状結束
部材の陵線を矩形の各辺に対して長手方向となる
様に、即ち陵線を巻回面に対して直交する方向に
結束しておけば、該結束部材は前述の如く曲げ方
向の力に対して強く抵抗し、結局結束部材にたわ
みを生じることがなく巻肉部の変形が阻止され
る。 この様に本考案では結束部材1として長手方向
に陵線を連続させた波板を使用することによつて
長手方向のたわみを可及的に防止し、その抵抗力
によつて巻肉部の変形を阻止したものである。従
つてその様な作用が期待される限り、波板の形状
を限定する必要はなく、例えば第7図A,B,
C,Dに示す様な種々の形状の波板を使用するこ
ともできる。またこれらの結束部材は予め波板加
工したものを供給し巻肉部の外周長さに応じて適
当に切断して巻締作業を行なつてもよく、あるい
は結束機の直前に第8図に示す様な波板成形ロー
ル2を設けておき、平帯状の結束素帯1′をその
都度波板状に加工しながら結束部へ供給すること
もできる。 また本考案で使用する結束部材1は前述の様に
波板への加工によつて長手方向の剛性が高められ
ているので、巻肉部に巻回して巻締めを行なうと
きの角度の曲げ工程に大きな力が必要になる。し
かしこの様な問題に対しては、例えば第9図に示
す様に、巻肉部の寸法に応じてその角度対応位置
のみに平坦部1bを形成しておけば、この部分の
曲げが容易になるので、容易にしかも確実に結束
を行なうことができる。この様な平坦部1bの形
成に当つては、第8図の様な波状加工々程中にお
いて素材1′の走行長さに応じ平坦部形成位置に
至つた段階で成形ロール2,2を上下に退避させ
て波状加工を飛ばす方法、あるいは一旦全長に亘
つて波状加工を施した後、平坦部形成位置を平坦
な圧縮部材で圧縮して平坦に矯正する方法、等が
採用される。また結束時における結束部材1両端
の接合は、例えば第10図に示す如く両端部を重
ね合わせてスポツト溶接S等により接合する方
法、第11,12図に示す様に両端部を上方に折
り返し固定靭3で接合する方法等を採用すればよ
い。尚第11,12図に示す様な接合法を採用す
る場合は、図示した様に結束部材1の両端部も平
坦に加工しておけば、結束作業性が向上するので
都合がよい。 本考案は概略以上の様に構成されており、殊に
結束部材として帯状波板を使用することによりそ
の剛性を高め、巻肉部の変形を防止する様にした
から、ワイヤ相互の絡み合いが防止され、溶接時
におけるワイヤの送給不良等を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知のコイル巻ワイヤを示す一部破断
見取り図、第2,3図はワイヤループの荷崩れ及
び結束状態の弛緩原因を説明する為の図、第4図
は本考案に係るコイル巻ワイヤを例示する一部破
断見取り図、第5図は本考案で使用する結束部材
を例示する一部見取り図、第6図は結束状態を示
す要部見取り図、第7図A〜Dは結束部材の他の
波形構造を示す一部見取り図、第8図は波状加工
例を示す概略見取り図、第9図はより好ましい結
束部材を例示する一部見取り図、第10〜12図
は結束部材の両端接合例を示す要部見取り図であ
る。 W……溶接ワイヤ、1……結束部材、3……結
束治具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コイル状に巻回された溶接用ワイヤの巻肉部
    を、内周面から側面及び外周面に亘つて結束部材
    で巻締めることにより、円周方向の対称位置数箇
    所で結束してなる溶接用コイル巻ワイヤにおい
    て、上記結束部材として帯状波板を使用し、該波
    板の陵線が上記コイル巻ワイヤの巻回面に対して
    直交する方向に結束してなることを特徴とする溶
    接用コイル巻ワイヤ。
JP12047082U 1982-08-06 1982-08-06 溶接用コイル巻ワイヤ Granted JPS5925371U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12047082U JPS5925371U (ja) 1982-08-06 1982-08-06 溶接用コイル巻ワイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12047082U JPS5925371U (ja) 1982-08-06 1982-08-06 溶接用コイル巻ワイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5925371U JPS5925371U (ja) 1984-02-16
JPH0216863Y2 true JPH0216863Y2 (ja) 1990-05-10

Family

ID=30276093

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12047082U Granted JPS5925371U (ja) 1982-08-06 1982-08-06 溶接用コイル巻ワイヤ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0732793B2 (ja) * 1991-10-15 1995-04-12 東亜機工株式会社 サニタリー用品の包装方法およびその方法で製造されたサニタリー製品

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5925371U (ja) 1984-02-16

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