JP4159822B2 - 紐結合部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は物品を結束する際、紐を掛けて結ぶ代わりに結合部材を用いて紐を結合するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に被結束物を結束するときは紐を用いて被結束物を十字方向にくくって縛るが結合手段としては結ぶか、特開2000−168718の緊締装置などを使用する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、被結束物である古新聞など重ねて縛る場合は、重なりの隙間を少なくするため押さえたりして縛ろうとするが、現実には結ぶときに緩みが生じたり正しく結ばないと解けてしまい荷崩れを生じたりすることもある。
このような、欠点の解消する手段として特開2000−168718の緊締装置が発明されている。
しかしながら前記緊締装置は片方に、くびり部を付ける事が必要であり不器用な人にはなじめない部分があった。
そこで本発明は結びや、くびり部を必要とすることなく簡単に結合することの出来る紐結合部材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明の紐結合部材は平板上に紐の一端を掛ける切り欠き及び掛止するスリットを設け、また紐の他端も同様に切り欠きと掛止するスリットを設け紐を結ぶことなく結合できるようにしたものである。
【0005】
本発明は被結束物(3)に一般に行われているように紐(2)を十字に掛け結び目にあたる箇所を平板状の紐結合部材本体(1)で結合するものである。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施形態1における紐結合部材について説明する。
図1(a)は本発明の実施形態1における被結束物(3)を紐(2)で縛り結合部材本体(1)で結合した斜視図、図1(b)は紐結合部材本体(1)の斜視図、図1(c)(d)(e)(f)は紐結合部材本体(1)への紐を結合する手順を示した斜視図である。
本発明の紐結合部材は展開状態から二つ折にして使用する。図2(a)は本発明の紐結合部材の展開時の斜視図、図2(b)は使用状態に折り曲げている紐結合部材の斜視図である。
紐結合部材本体a(1a)と紐結合部材本体b(1b)には折線(22)を対称として切り欠きやスリットが設けてある。
折線(22)に沿って折り曲げると対称に設けられた切り欠きa1(11a)は切り欠きa2(11b)と、切り欠きb1(12a)は切り欠きb2(12b)と、スリットa1(13a)はスリットa2(13b)と、スリットb1(14a)はスリットb2(14b)と、面取りa1(17a)は面取りa2(17b)と、面取りb1(18a)は面取りb2(18b)と小穴a1(15a)は小穴a2(15b)と、小穴b1(16a)は小穴b2(16b)が重なる。
図1(b)は紐結合部材本体の斜視図、図1(c)(d)(e)(f)は紐結合部材本体(1)への紐を結合する手順を示した斜視図であるが二つ折時の符号を紐結合部材本体a(1a)と紐結合部材本体b(1b)の重なりを紐結合部材本体(1)、切り欠きa1(11a)と切り欠きa2(11b)との重なりを切り欠きa(11)、切り欠きb1(12a)と切り欠きb2(12b)との重なりを切り欠きb(12)、スリットa1(13a)とスリットa2(13b)との重なりをスリットa(13)、スリットb1(14a)とスリットb2(14b)との重なりをスリットb(14)、面取りa1(17a)と面取りa2(17b)との重なりを面取りa(17)、面取りb1(18a)と面取りb2(18b)との重なりを面取りb(18)、小穴a1(15a)と小穴a2(15b)の重なりを小穴a(15)、小穴b1(16a)と小穴b2(16b)の重なりを小穴b(16)とする。
(11)は紐(2)の一端(2a)を引っ掛ける切り欠きaで、紐(2)の一端(2a)を切り欠きa(11)に掛けたあと、スリットa(13)に掛止する。スリットa(13)の外形側には面取りa(17)を施し紐をスリットa(13)に掛止し易くしている。また、スリットa(13)の他端(内側)には小穴a(15)を設けスリットa(13)のスリット端から破損しないようにしている。以上は図1(b)、(c)、(d)に示す。紐(2)の他端(2b)も切り欠きb(12)に掛け、スリットb(14)に掛止する。スリットb(14)には前記スリットa(13)と同様に面取りb(18)及び小穴b(16)を設けてある。この状態で紐(2)の一端(2a)及び他端(2b)をそれぞれ矢印(2c)と矢印(2d)の方向に引っ張り、紐(2)の緩みを取り除き被結束物(3)が荷崩れを起こさないようにする。次に紐(2)の一端(2a)を結合部材本体(1)に巻き付ける方向に切り欠きa(11)を通過させ、スリットa(13)に掛止する。また紐(2)の他端(2b)も同様に結合部材本体(1)に巻き付ける方向に切り欠きb(12)を通過させ、スリットb(14)に掛止する。以上は図1(e)、(f)に示す。以上のような手順で説明したが紐一端を先に最終工程まで作業を先に行ってから紐の他端を掛止しても良い。
実施形態1の紐結合部材は紐を結ぶことなく紐結合部材に引っ掛け、スリットに掛止するだけで紐の結合を行うことが出来る。
折り曲げて使用することで紐結合部材はそうでないものに比べて薄い材料で強度を確保することが出来るので加工の容易化ができる。
具体的には素材を1mm程度以下にすることができ金型の設備が不要でコスト的に安価なトムソン型で生産可能である。
【0006】
【発明の効果】
本発明の紐結合部材は、紐を結ぶことなく切り欠きに紐を掛けてスリットに掛止するだけで紐を結合することができる。また、紐の緩みを締めて掛止することもでき被結束物の荷崩れを防止することができる。また製作も板状のプラスチックや厚紙などをプレス加工するだけでよく、安価に製造することができる。たとえば古新聞などを結束する際には結ぶのが不得手の人でも容易に紐を結合することができ、リサイクルなど能率をよくするのにも貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の実施形態1における紐結束部材を示す図であり
(a)は被結束物を紐で縛った全体の斜視図
(b)は斜視図
(c)は紐を紐結合部材に結合する手順その1の斜視図
(d)は紐を紐結合部材に結合する手順その2の斜視図
(e)は紐を紐結合部材に結合する手順その3の斜視図
(f)は紐を紐結合部材に結合する手順その4の斜視図
【図2】は本発明の実施の形態1における紐結合部材を示す図であり
(a)は展開の斜視図
(b)は(a)を折り曲げるときの斜視図
【符号の説明】
1 紐結合部材本体 2 紐
2a 紐の一端 2b 紐の他端
3 被結束物
11 切り欠きa 12 切り欠きb
13 スリットa 14 スリットb
15 小穴a 16 小穴b
17 面取りa 18 面取りb
1a 紐結合部材本体a 1b 紐結合部材本体b
22 折線
11a 切り欠きa1 11b 切り欠きa2
12a 切り欠きb1 12b 切り欠きb2
13a スリットa1 13b スリットa2
14a スリットb1 14b スリットb2
15a 小穴a1 15b 小穴a2
16a 小穴b1 16b 小穴b2
17a 面取りa1 17b 面取りa2
18a 面取りb1 18b 面取りb2
Claims (1)
- 紐(2)の一端(2a)を掛ける切り欠きa(11)と紐(2)の他端(2b)を掛ける切り欠きb(12)を有し、切り欠きa(11)に掛けた紐(2)の一端(2a)を掛止するスリットa(13)及び切り欠きb(12)に掛けた紐の他端(2a)を掛止するスリットb(14)を形成した紐結合部材において、紐結合部材は、平板状の紐結合部材本体(1)を折線(22)で折り曲げて形成したものであり、紐結合部材本体(1)を折り曲げた時に切り欠き同士、スリット同士が重なって、切り欠きで前記切り欠きa(11)、切り欠きb(12)、スリットa(13)、スリットb(14)が形成されるように、切り欠き、スリットを折線に対して対称に配置したことを特徴とする紐結合部材
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