JP3141859U - 梱包具 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包具において、紙バンドと留め具による梱包物の締め付け結束性を向上する。
【解決手段】梱包物Pに巻き付けた紙バンド1の両端のそれぞれを留め具10に係止し、この紙バンド1により梱包物Pを締め付け結束する梱包具において、紙バンド1は、滑剤が少なくとも表面に付されたものであるもの。
【選択図】図3

Description

本考案は梱包具に関する。
紙バンドと留め具を用いて梱包物を結束するための梱包具として、特許文献1に記載のものがある。この梱包具において、留め具は、合成樹脂製留め具の四辺形枠体に左右の長孔、中間部の長孔、右側の大きい孔、該枠体から右側の大きい孔の側傍に張り出されて片持ち支持されるI字形ストッパを有する。使用方法は、紙バンドの一端を中間部の長孔に通し、その先端を左側の長孔に通して締め付けておく。次いで、この紙バンドを梱包物に巻き付けてその他端を右側の大きい孔にループ状に差し込み、そのループ状空間内にI字形ストッパをその基部から折り曲げて差し込み、該他端をI字形ストッパに巻掛け引っ張って係止し、梱包物の締め付け結束を完了する。
意匠登録1090277
特許文献1に記載の梱包具には以下の問題点がある。
(1)紙バンドをI字形ストッパに巻掛け引っ張るときの摩擦抵抗が大きく、紙バンドと留め具による梱包物の締め付け作業性が悪い。
(2)留め具が四辺形枠体の外に張り出されて片持ち支持されるI字形ストッパを有し、構造複雑になる。また、留め具は、このI字形ストッパをその基部から折り曲げて使用するものであり、強度的に紙製にすることも困難がある。
(3)紙バンドの他端を留め具に係止する作業が、該他端を右側の大きい孔にループ状に差し込み、そのループ状を維持しながら、そのループ状空間内にI字形ストッパをその基部から折り曲げて差し込み、該他端を引っ張ってI字形ストッパに巻掛け係止するものになる。紙バンドの係止作業性が非常に悪い。
(4)梱包物の締め付け結束により紙バンドに作用する結束張力は、紙バンドが巻掛け係止されるI字形ストッパにより担持される。ところが、I字形ストッパは枠体に片持ち支持されるに過ぎず、紙バンドに作用する結束張力の担持能力は低く、留め具が同一材料からなるときに保証できる紙バンドの結束強度は低い。
(5)留め具は梱包物の結束を完了したとき、梱包物の上面に配置される。このとき、留め具の梱包物の上面に対する最大高さは、枠体の板厚に、該枠体の上に折り曲げられたI字形ストッパの板厚を加えた高さになる。留め具の使用高さが徒らに大きくなる。
本考案の課題は、梱包具において、紙バンドと留め具による梱包物の締め付け結束性を向上することにある。
請求項1の考案は、梱包物に巻き付けた紙バンドの両端のそれぞれを留め具に係止し、この紙バンドにより梱包物を締め付け結束する梱包具において、留め具は、枠体の中央部に設けられる通し孔と、枠体の一側部に設けられる第1の係止孔と、枠体の他側部に設けられる第2の係止孔を、枠体に並列配置し、枠体の第1の係止孔と通し孔とに挟まれる部分を第1の巻掛部とし、枠体の第2の係止孔と通し孔とに挟まれる部分を第2の巻掛部とする留め具であって、紙バンドの両端のそれぞれが枠体の下面側から通し孔に挿通されて上面側に繰り出し可能にされ、紙バンドの通し孔から繰り出されて第1の巻掛部に巻掛られた一端が枠体の上面側から第1の係止孔に挿通されて下面側に繰り出し可能にされ、紙バンドの通し孔から繰り出されて第2の巻掛部に巻掛られた他端が枠体の上面側から第2の係止孔に挿通されて下面側に繰り出し可能にされるものであり、紙バンドは、滑剤が少なくとも表面に付されたものである。
請求項2の考案は、請求項1の考案において更に、前記紙バンドが平帯状をなすようにしたものである。
請求項3の考案は、請求項1又は2の考案において更に、前記通し孔が紙バンドの両端挿通用として共用される唯1個の通し孔からなるようにしたものである。
請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれかの考案において更に、前記枠体が厚紙からなるようにしたものである。
請求項5の考案は、滑剤が少なくとも表面に付された紙バンドである。
(請求項1)
(a)紙バンドの表面に滑剤が付された。従って、紙バンドを留め具の通し孔と係止孔に通して巻掛部に巻掛け引っ張るときの摩擦抵抗が小さくなり、紙バンドはたるみのない緊張状態で巻掛部に隙間なく滑らかに巻掛けられ、紙バンドと留め具による梱包物の締め付け作業性を向上できる。
梱包物を締め付け結束した紙バンドは、枠体の巻掛部における通し孔の入口と出口のそれぞれに臨む縁部と、枠体における係止孔の出口に臨む縁部の各係止点に対し、隙間なく強い係止力で係止する。従って、紙バンドの表面に滑剤が付されていても、紙バンドはそれら各係止点に非常に強く係止してゆるみを生ずることもない。
(b)留め具が枠体の内部に通し孔と第1の係止孔と第2の係止孔を孔加工するだけの単純な構造からなる。留め具は枠体だけからなるものであり、強度的に紙製とすることも容易である。
(c)紙バンドの一端を枠体の通し孔と第1の係止孔に順に挿通して留め具に係止し、紙バンドの他端を枠体の通し孔と第2の係止孔に順に挿通して留め具に係止するだけで、梱包物の締め付け結束を完了できる。紙バンドの係止作業性は非常に簡便である。
(d)梱包物の締め付け結束により紙バンドの一端に作用する結束張力は、紙バンドの一端が巻掛け係止される第1の巻掛部により担持される。紙バンドの他端に作用する結束張力は、紙バンドの他端が巻掛け係止される第2の巻掛部により担持される。第1の巻掛部と第2の巻掛部は枠体に両持ち支持されるものであり、紙バンドに作用する結束張力の担持能力は高く、留め具が保証できる紙バンドの結束強度は高い。
(e)留め具は梱包物の結束を完了したとき、梱包物の上面に配置される。このとき、留め具の梱包物の上面に対する最大高さは、枠体の板厚だけである。留め具の使用高さを小さくし、梱包物をコンパクトに結束できる。
(請求項2)
(f)古新聞等を梱包した紙バンドに手指を差し入れてこれを運搬するとき、紙バンドが平帯状をなすから、該紙バンドが手指に食い込みにくく、手指に痛みを与えにくい。
平帯状の紙バンドは留め具の巻掛部等との接触面積が大きいものの、その表面の滑剤の存在により上述(a)の摩擦抵抗を小さくし、梱包物の締め付け作業性を損なうことがない。
(請求項3)
(g)留め具の通し孔は、紙バンドの一端挿通用の第1の挿し孔と他端挿通用の第2の挿し孔の2個の通し孔からなるものとすることもできるが、紙バンドの両端挿通用として共用される唯1個の通し孔からなるものにすることにより、留め具の構造を一層単純化できる。
(請求項4)
(h)留め具が単純な構造になるから、前述(b)の如くに紙製とすることができる。留め具の枠体を厚紙からなるものとすることにより、留め具を再資源化できる。
(請求項5)
(i)紙バンドの表面に滑剤が付されることにより、紙バンドを留め具に通すときの摩擦抵抗を小さくし、紙バンドと留め具による梱包物の締め付け作業性を向上できる。
図1は紙バンドの製作手順を示す模式図、図2は留め具を示す模式図、図3は留め具による紙バンドの締め付け結束方法を示す模式図、図4は留め具による紙バンドの結束解除方法を示す模式図、図5は留め具による紙バンドの締め付け結束方法の変形例を示す模式図、図6は留め具の変形例を示す模式図、図7は留め具の変形例を示す模式図である。
本実施例の梱包具100は、図1に示す紙バンド1と、図2に示す留め具10からなるものであり、梱包物Pに巻き付けた紙バンド1の両端1A、1Bのそれぞれを留め具10に係止し、この紙バンド1により梱包物Pを締め付け結束するものである。以下、紙バンド1と留め具10のそれぞれについて説明する。
(A)紙バンド1(図1)
紙バンド1は少なくとも表面に滑剤2が付されたものである。本実施例の紙バンド1は、例えば再生紙からなる長尺テープ状紙シートをその幅方向で折り重ね、その横断面が扁平状(平紐)を呈する。但し、本考案の実施において、紙バンド1はその横断面が丸棒状(丸紐)等を呈するものでも良い。
紙バンド1は、例えば以下の手順で製作される(図1)。
(1)図1(A)に示す広幅紙シート(例えば全幅L=150mm)の左右両縁部から左右1/4幅部a(幅L/4)を中央幅部b(幅L/2)の上に折りたたみ、図1(B)に示す左右対称断面をなす第1折りたたみシートを得る。
(2)第1折りたたみシートの左右両縁部から左右1/8幅部c(幅L/8)を中央幅部d(幅L/4)の上に折りたたみ、図1(C)に示す左右対称断面をなす第2折りたたみシートを得る。
(3)第2折りたたみシートの中央幅部dを2つ折りし、左右1/8幅部c同士を互いに重ね合わせ、図1(D)に示す紙バンド1を得る。紙バンド1は上述(1)の広幅紙シートの全幅Lの概ね1/8幅(15mm)、全8層のシート積層体をなす。
(4)紙バンド1の表面に滑剤2を塗布するとともに、この紙バンド1をプレス手段によりプレスし、紙バンド1の横断面を扁平化する(図1(E))。この紙バンド1を紙管に巻き取る。尚、紙バンド1の一側表面にだけ滑剤2を塗布してプレスし、この紙バンド1を紙管に巻き取るときに、紙バンド1の上記一側表面の滑剤2をその反対側表面に転写することもできる。
紙バンド1は、上述(1)〜(4)により製作され、全8層のシート積層体をなすことにより、高い引張強度を得ることができる。また、紙バンド1は、上述(1)、(2)において左右対称断面をなすように折りたたまれるから、折り機の折りたたみ速度を高速化でき、折りたたみ形状の型崩れを生じにくい。
紙バンド1の表面に塗布される滑剤2としては、ポリオレフィン系(ポリエチレン系等)、パラフィン系、ワックス系、シリコーン系、アルキルケテンダイマー系、フッ素系、脂肪酸系、脂肪酸エステル系及び脂肪酸金属塩系等の化合物を挙げることができ、例えば
商品名「スライダーKS」(株式会社森川商店)を採用できる。
尚、紙バンド1の素材は再生紙に限らない。紙バンド1の表面に感温型接着剤を塗布しても良い。紙バンド1はシート積層体の横断面内に、板紙、平紐、麻紐等の芯材を挟み込みできる。
(B)留め具10(図2、図3)
留め具10は、図2に示す如く、合紙等の厚紙からなる矩形状の枠体10Aの中央部に設けられる長孔状の通し孔11と、枠体10Aの一側に設けられる長孔状の第1の係止孔12Aと、枠体10Aの他側に設けられる長孔状の第2の係止孔12Bを、互いに平行な3列をなすように枠体10Aに並列配置している。そして、留め具10は、枠体10Aの通し孔11と第1の係止孔12Aとに挟まれる部分を四角断面棒状の第1の巻掛部13Aとし、枠体10Aの通し孔11と第2の係止孔12Bとに挟まれる部分を四角断面棒状の第2の巻掛部13Bとする。留め具10は、厚紙素材をポンチとダイスにより打抜くプレス加工により、枠体10Aの外郭を打抜き、同時に通し孔11と係止孔12A、12Bを打抜いて製作できる。
留め具10は、図3に示す如く、梱包物Pに巻き付けた平帯状の紙バンド1の両端1A、1Bのそれぞれが枠体10Aの下面側から通し孔11に挿通されて上面側に繰り出し可能とされ、紙バンド1の通し孔11から繰り出されて第1の巻掛部13Aに巻掛られた一端1Aが枠体10Aの上面側から第1の係止孔12Aに挿通されて下面側に繰り出し可能にされ、紙バンド1の通し孔11から繰り出されて第2の巻掛部13Bに巻掛られた他端1Bが枠体10Aの上面側から第2の係止孔12Bに挿通されて下面側に繰り出し可能にされる。このとき、留め具10は、紙バンド1の両端1A、1Bの挿通用として共用される唯1個の通し孔11を枠体10Aに備える。
従って、梱包具100の使用手順は以下の如くになる(図3)。
(1)梱包物Pに巻き付けられる紙バンド1の一端1Aを枠体10Aの下面側から通し孔11に挿通して上面側に繰り出し、この一端1Aを第1の巻掛部13Aに巻掛け、更に枠体10Aの上面側から第1の係止孔12Aに挿通して下面側に繰り出しておく(図3(A))。
(2)上述(1)の紙バンド1を梱包物Pに巻き付けてその他端1Bを枠体10Aの下面側から通し孔11に挿通して上面側に繰り出し、この他端1Bを第2の巻掛部13Bに巻掛け、更に枠体10Aの上面側から第2の係止孔12Bに挿通して下面側に繰り出す(図3(B))。
(3)上述(2)の紙バンド1の他端1B(一端1Aでも可)を引っ張り、この他端1Bを枠体10Aの通し孔11、第2の巻掛部13B、第2の係止孔12Bから一層繰り出し、紙バンド1を張力Tで梱包物Pに引き締める。このとき、留め具10の枠体10Aは紙バンド1の両端1A、1Bを梱包物Pの上面との間に挟んで梱包物Pの上面に引き寄せ配置される。これにより、紙バンド1の通し孔11に挿通された一端1Aは、張力Tで第1の巻掛部13Aの上下面側角エッジa、bに強く押し当て係止されて巻掛けられ、かつ第1の係止孔12Aの下面側角エッジcに押し当て係止されて巻掛けられ、第1の巻掛部13Aにゆるみなく巻掛け係止保持される(図3(C)、(D))。また、紙バンド1の通し孔11に挿通された他端1Bも、張力Tで第2の巻掛部13Bの上下面側角エッジa、bに強く押し当て係止されて巻掛けられ、かつ第2の係止孔12Bの下面側角エッジcに押し当て係止されて巻掛けられ、第2の巻掛部13Bにゆるみなく巻掛け係止保持され、結果として紙バンド1による梱包物Pの締め付け結束を強固に完了する(図3(C)、(D))。
梱包物Pに締め付けた紙バンド1の結束を解除するときには、図4に示す如く、留め具10を梱包物Pの上面に対して斜めに傾け、或いは上方に持ち上げることにより、紙バンド1の一端1Aと第1の巻掛部13Aの上下面側角エッジa、b、第1の係止孔12Aの下面側角エッジcとの押し当て係止状態を解き、かつ紙バンド1の他端1Bと第2の巻掛部13Bの上下面側角エッジa、b、第2の係止孔12Bの下面側角エッジcとの押し当て係止状態を解く。これにより、紙バンド1の両端1A、1Bは第1の巻掛部13A、第2の巻掛部13Bとの図4(A)に示す巻掛け係止状態を解かれ、紙バンド1は図4(B)に示す如くにたるんで梱包物Pに対する締め付けを解除できる。
尚、上述(3)の後、上述(1)で第1の係止孔12Aから繰り出してある紙バンド1の一端1Aを、図5に示す如く、枠体10Aの上面側に巻掛けて枠体10Aの上面側から第2の係止孔12Bに挿通して下面側に繰り出しても良い。これによれば、紙バンド1による梱包物Pの締め付け結束を一層強固に完了できる。
紙バンド1の帯幅を例えば15mm、帯厚を例えば0.8mmとするとき、留め具10の諸元は例えば以下の通りとする。枠体10Aの横長さ(各孔11、12A、12Bの並列方向を横とし、各孔11、12A、12Bの長手方向を縦とする)41mm、縦長さ28mm、孔11、12A、12Bの孔長さ16mm(長孔のストレート部11mm、両側アール部各2.5mm)、孔11、12A、12Bの孔幅5mm、巻掛部13A、13Bの幅8mm。
図2の留め具10は、通し孔11と係止孔12A、12Bの孔幅を互いに同一にした。但し、図6に示す如く、通し孔11の孔幅を係止孔12A、12Bの孔幅より広幅にしても良く、例えば通し孔11の孔幅8mm、係止孔12A、12Bの孔幅5mmとすることができる。
図7の留め具10は、枠体10Aの中央部に設ける通し孔11を、紙バンド1の一端1A挿通用の第1の通し孔11Aと、他端1B挿通用の第2の通し孔11Bの2個からなるものにした(図7(A))。この留め具10にあっては、図7(B)に示す如く、紙バンド1の一端1Aが枠体10Aの下面側から第1の通し孔11Aに挿通されて上面側に繰り出し可能にされ、紙バンド1の通し孔11Aから繰り出されて第1の巻掛部13Aに巻掛られた一端1Aが枠体10Aの上面側から第1の係止孔12Aに挿通されて下面側に繰り出し可能にされる。また、紙バンド1の他端1Bが枠体10Aの下面側から第2の通し孔11Bに挿通されて上面側に繰り出し可能にされ、紙バンド1の通し孔11Bから繰り出されて第2の巻掛部13Bに巻掛けられた他端1Bが枠体10Aの上面側から第2の係止孔12Bに挿通されて下面側に繰り出し可能にされる。
梱包具100によれば以下の作用効果を奏する。
(a)紙バンド1の表面に滑剤2が付された。従って、紙バンド1を留め具10の通し孔11と係止孔12A、12Bに通して巻掛部13A、13Bに巻掛け引っ張るときの摩擦抵抗が小さくなり、紙バンド1はたるみのない緊張状態で巻掛部13A、13Bに隙間なく滑らかに巻掛けられ、紙バンド1と留め具10による梱包物Pの締め付け作業性を向上できる。
梱包物Pを締め付け結束した紙バンド1は、枠体10Aの巻掛部13A、13Bにおける通し孔11の入口と出口のそれぞれに臨む縁部(上下面側各角エッジa、b)と、枠体10Aにおける係止孔12A、12Bの出口に臨む縁部(下面側角エッジc)の各係止点に対し、隙間なく強い係止力で係止する。従って、紙バンド1の表面に滑剤2が付されていても、紙バンド1はそれら各係止点に非常に強く係止してゆるみを生ずることもない。
(b)留め具10が枠体10Aの内部に通し孔11と第1の係止孔12Aと第2の係止孔12Bを孔加工するだけの単純な構造からなる。留め具10は枠体10Aだけからなるものであり、強度的に紙製とすることも容易である。
(c)紙バンド1の一端1Aを枠体10Aの通し孔11と第1の係止孔12Aに順に挿通して留め具10に係止し、紙バンド1の他端1Bを枠体10Aの通し孔11と第2の係止孔12Bに順に挿通して留め具10に係止するだけで、梱包物Pの締め付け結束を完了できる。紙バンド1の係止作業性は非常に簡便である。
(d)梱包物Pの締め付け結束により紙バンド1の一端1Aに作用する結束張力Tは、紙バンド1の一端1Aが巻掛け係止される第1の巻掛部13Aにより担持される。紙バンド1の他端1Bに作用する結束張力Tは、紙バンド1の他端1Bが巻掛け係止される第2の巻掛部13Bにより担持される。第1の巻掛部13Aと第2の巻掛部13Bは枠体10Aに両持ち支持されるものであり、紙バンド1に作用する結束張力Tの担持能力は高く、留め具10が保証できる紙バンド1の結束強度は高い。
(e)留め具10は梱包物Pの結束を完了したとき、梱包物Pの上面に配置される。このとき、留め具10の梱包物Pの上面に対する最大高さは、枠体10Aの板厚だけである。留め具10の使用高さを小さくし、梱包物Pをコンパクトに結束できる。
(f)古新聞等を梱包した紙バンド1に手指を差し入れてこれを運搬するとき、紙バンド1が平帯状をなすから、該紙バンド1が手指に食い込みにくく、手指に痛みを与えにくい。
平帯状の紙バンド1は留め具10の巻掛部13A、13B等との接触面積が大きいものの、その表面の滑剤2の存在により上述(a)の摩擦抵抗を小さくし、梱包物Pの締め付け作業性を損なうことがない。
(g)留め具10の通し孔11は、紙バンド1の一端1A挿通用の第1の通し孔11Aと他端1B挿通用の第2の通し孔11Bの2個の通し孔11A、11Bからなるものとすることもできるが、紙バンド1の両端挿通用として共用される唯1個の通し孔11からなるものにすることにより、留め具10の構造を一層単純化できる。
(h)留め具10が単純な構造になるから、前述(a)の如くに紙製とすることができる。留め具10の枠体10Aを厚紙からなるものとすることにより、留め具10を再資源化できる。
(i)紙バンド1の表面に滑剤2が付されることにより、紙バンド1を留め具10に通すときの摩擦抵抗を小さくし、紙バンド1と留め具10による梱包物Pの締め付け作業性を向上できる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本考案に含まれる。例えば、本発明の留め具は紙製に限らず、合成樹脂等からなるものでも良い。
図1は紙バンドの製作手順を示す模式図である。 図2は留め具を示す模式図である。 図3は留め具による紙バンドの締め付け結束方法を示す模式図である。 図4は留め具による紙バンドの結束解除方法を示す模式図である。 図5は留め具による紙バンドの締め付け結束方法の変形例を示す模式図である。 図6は留め具の変形例を示す模式図である。 図7は留め具の変形例を示す模式図である。
符号の説明
1 紙バンド
1A 一端
1B 他端
2 滑剤
10 留め具
10A 枠体
11、11A、11B 通し孔
12A 第1の係止孔
12B 第2の係止孔
13A 第1の巻掛部
13B 第2の巻掛部
100 梱包具
P 梱包物

Claims (5)

  1. 梱包物に巻き付けた紙バンドの両端のそれぞれを留め具に係止し、この紙バンドにより梱包物を締め付け結束する梱包具において、
    留め具は、
    枠体の中央部に設けられる通し孔と、枠体の一側部に設けられる第1の係止孔と、枠体の他側部に設けられる第2の係止孔を、枠体に並列配置し、
    枠体の第1の係止孔と通し孔とに挟まれる部分を第1の巻掛部とし、枠体の第2の係止孔と通し孔とに挟まれる部分を第2の巻掛部とする留め具であって、
    紙バンドの両端のそれぞれが枠体の下面側から通し孔に挿通されて上面側に繰り出し可能にされ、
    紙バンドの通し孔から繰り出されて第1の巻掛部に巻掛られた一端が枠体の上面側から第1の係止孔に挿通されて下面側に繰り出し可能にされ、
    紙バンドの通し孔から繰り出されて第2の巻掛部に巻掛られた他端が枠体の上面側から第2の係止孔に挿通されて下面側に繰り出し可能にされるものであり、
    紙バンドは、滑剤が少なくとも表面に付されたものである梱包具。
  2. 前記紙バンドが平帯状をなす請求項1に記載の梱包具。
  3. 前記通し孔が紙バンドの両端挿通用として共用される唯1個の通し孔からなる請求項1又は2に記載の梱包具。
  4. 前記枠体が厚紙からなる請求項1〜3のいずれかに記載の梱包具。
  5. 滑剤が少なくとも表面に付された紙バンド。
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