JP2017088232A - 閉じ紐固定具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る閉じ紐固定具1は、袋体17の袋口18を結束するための閉じ紐2を固定する閉じ紐固定具1であって、板状体11からなり、閉じ紐2を貫通させる貫通孔12と、板状体11の側辺に設けられた挿入口14から挿入された閉じ紐2を挟んで貫通孔12に導くスリット15が形成され、スリット15の中心軸線23が貫通孔12の周縁24と交わる角度が0度ないし60度である。
【選択図】図1
Description
このように構成すると、閉じ紐固定具1Aを把持し易く、また、閉じ紐2が第2の突状部19Aより外側にずれるのを防止できるので、閉じ紐2をより確実に固定できる。また板状体11の平面部分の面積が増加するので、より袋体17(図2参照)に平面で当接でき、袋体17を傷つけない。
このように構成すると、簡易な構造で、袋口18を結束する閉じ紐2を確実に固定でき、又閉じ紐2を貫通孔12から抜け難くできる閉じ紐固定具1と、当該閉じ紐固定具1に適切な閉じ紐2とを組み合わせた、閉じ紐固定セットを提供できる。
閉じ紐固定具1は平板状の板状体11である。平面図では、板状体11は外郭が半円に近い形状(又は勾玉に近い形状)をしており、その中心に貫通孔12を有する。板状体11を半円と見なすと、その底辺は、外側に凸状の緩やかな曲線で縁取りされ、中央で内側に窪んだ窪み部13を有する。板状体11の窪み部13の最奥は、貫通孔12に閉じ紐2(図2参照)を挿入するための挿入口14になっている。すなわち、板状体11の側辺は挿入口14の近傍に内側に窪んだ窪み部13を有している。
また、閉じ紐2を、貫通孔12に4本通した時に貫通孔12に係止され、スリット15に1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1に適切な閉じ紐となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1と閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口を結束する閉じ紐を確実に固定でき、又閉じ紐を貫通孔から抜け難くできる閉じ紐固定具1と、当該閉じ紐固定具1に適切な閉じ紐2とを組み合わせた、閉じ紐固定セット3を提供できる。
なお、図2では、袋口18から外側に延びる2本の閉じ紐2を板状体11の挿入口14と反対側から回して、貫通孔12に袋体17と反対側から通過させた後に、袋口18と板状体11の間の部分に巻き付けているが、袋口18から外側に延びる2本の閉じ紐2を、貫通孔12に袋体17の側から通過させた後に、板状体11の挿入口14と反対側から回して、袋口18と板状体11の間の部分に巻き付けても良い。また、図2では閉じ紐2を、閉じ紐2の袋口18と板状体11の間の部分に約1回巻いているが、複数回巻いても良い。
さらに、閉じ紐2を、貫通孔12に4本通した時に貫通孔12に係止され、スリット15に1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1に適切な閉じ紐2となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1と閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口18を結束する閉じ紐2を確実に固定でき、又閉じ紐2を貫通孔から抜け難くできる閉じ紐固定具1と、当該閉じ紐固定具1に適切な閉じ紐2とを組み合わせた、閉じ紐固定セット3を提供できる。
実施例1の閉じ紐固定具1の板状体11Aにおいて、貫通孔12から遠端に位置する部分(2箇所)において、貫通孔12と反対側に突き出た2つの第2の突状部19Aが追加されている。すなわち、板状体11Aの側辺は、貫通孔12に対して挿入口14の側に窪み部13を有し、貫通孔12に対して挿入口14とは反対側において、挿入口14に対向する部分(典型的には中央)に第1の突状部19を、両端に2つの第2の突状部19Aを有する。第2の突状部19Aの追加により、板状体11Aの平板状部分の面積が増加するので、板状体11は袋体17に当接した位置で回転し難くなる。それ故に、閉じ紐固定具1Aは袋体17に対して縁部で直立して当接することを避けられ、袋体17に傷がつきにくい。また、袋体17に直立して当接し、その状態で押しつぶされるリスクを回避できる。さらに、閉じ紐固定具1Aを把持し易く、また、閉じ紐2が第2の突状部19Aより外側にずれるのを防止できるので、閉じ紐2をより確実に固定できる。
また、実施例1と同様に、閉じ紐2を、貫通孔12に4本通した時に貫通孔12に係止され、スリット15に1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1Aに適切な閉じ紐2となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1Aと閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口を結束する閉じ紐を確実に固定でき、又閉じ紐を貫通孔から抜け難くできる閉じ紐固定具と、当該閉じ紐固定具に適切な閉じ紐とを組み合わせた、閉じ紐固定セットを提供できる。
本実施例では閉じ紐固定具1Bがヒンジを有する構成について説明する。実施例2の閉じ紐固定具1Aの板状体11Bにおいて、2つの第2の突状部19Aの間に、第2の突状部19Aが突き出た側に平板状の折曲部11B2が設けられている。そして、貫通孔12に対して挿入口14とは反対側の側辺と貫通孔12との間に直線状の溝20が設けられている。この溝20を軸線として板状体11の折曲部11B2は板状体本体部11B1(板状体11Bの折曲部11B2を除いた部分)に対してヒンジ状に折れ曲げ可能である。なお、説明の便宜のため、図4では折曲部11B2は図の裏側に折れ曲がるが、図5では折曲部11B2は図の手前側に折れ曲がるように描いている。ともかく、どちらか一方に折れ曲がるようになっている。
板状体11Bを溝20で折り曲げることにより、平板状の部分の実質的な厚みを稼ぎ、板状体11Bを溝20の長手方向に曲がりにくくしている。このため、板状体11Bを薄くできる。また、板状体11Bの反り易い方向に平行に直線状の溝20を設けて補強し、曲がりにくくする。また、溝20の長さを所定の距離以上(例えば貫通孔の長径の2倍以上)のときは、溝20の長手方向への曲がりにくさを補強する必要性が高い。また、板状体11Bを溝から折り返した時に、折曲部11B2が貫通孔12と重ならないように設計することが、補強効果を減少させないために、好ましい。
なお、図5では、袋口18から外側に延びる2本の閉じ紐2を板状体11Bの挿入口14と反対側から回して(このとき、板状体本体部11B1と折曲部11B2とを重ねて巻き付け)、貫通孔12に袋体17と反対側から通過させた後に、袋口18と板状体11Bの間の部分に巻き付けているが、袋口18から外側に延びる2本の閉じ紐2を、貫通孔12に袋体17の側から通過させた後に、板状体11Bの挿入口14と反対側から回して(このとき、板状体本体部11B1と折曲部11B2とを重ねて巻き付け)、袋口18と板状体11Bの間の部分に巻き付けても良い。また、図2では閉じ紐2を、閉じ紐2の袋口18と板状体11Bの間の部分に約1回巻いているが、複数回巻いても良い。
さらに、閉じ紐2を、貫通孔12に4本通した時に貫通孔12に係止され、スリット15に1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1Bに適切な閉じ紐2となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1Bと閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口18を結束する閉じ紐2を確実に固定でき、又閉じ紐2を貫通孔12から抜け難くできる閉じ紐固定具1Bと、当該閉じ紐固定具1Bに適切な閉じ紐2とを組み合わせた、閉じ紐固定セット3Bを提供できる。
実施例1の紐固定具1の板状体11において、板状体11を中心から比較的遠方に位置する部分において、新たな貫通孔21が設けられている。かかる紐固定具1Cの構成では、複数の貫通孔12及び21を使用して閉じ紐2を巻き付けることができるので、閉じ紐固定具1Cは実施例1に比してよりしっかり閉じ紐2を固定できる。
本実施例において、スリット15に連なる貫通孔12の機能は実施例1〜3と同様に、1本又は2本の閉じ紐2を貫通させ、さらに係止するものである。スリット15に連ならない貫通孔21の機能は1本又は2本の閉じ紐2を貫通させ、閉じ紐2を板状体11に巻き付けて固定し易くするために使用するものである。
また、実施例1と同様に、閉じ紐2を、貫通孔12に4本通した時に貫通孔12に係止され、スリット15に1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1Cに適切な閉じ紐となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1Cと閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口を結束する閉じ紐を確実に固定でき、又閉じ紐を貫通孔から抜け難くできる閉じ紐固定具と、当該閉じ紐固定具に適切な閉じ紐とを組み合わせた、閉じ紐固定セットを提供できる。
本実施例では、挿入口14Dからスリット15Dを介して閉じ紐2が挿入される貫通孔12Dが板状体11Dの中心近くからずれた位置にある例を示す。本実施例においても、スリット15Dに連なる貫通孔12Dの機能及びスリット15Dに連ならない貫通孔22の機能は、実施例4と同様である。なお、図7において、13Dは窪み部である。
また、実施例4と同様に、閉じ紐2を、貫通孔12Dに4本通した時に貫通孔12Dに係止され、スリット15Dに1本を締め付けられながら通せる太さの閉じ紐2とする。このように構成すると、閉じ紐固定具1Dに適切な閉じ紐となる。そして、かかる、閉じ紐固定具1Dと閉じ紐2を組み合わせると、簡易な構造で、袋口を結束する閉じ紐を確実に固定でき、又閉じ紐を貫通孔から抜け難くできる閉じ紐固定具と、当該閉じ紐固定具に適切な閉じ紐とを組み合わせた、閉じ紐固定セットを提供できる。
2 閉じ紐
3,3B 閉じ紐固定セット
11,11A〜11D 板状体
11B1 板状体本体
11B2 折曲部
12,12D 貫通孔
13,13D 窪み部
14,14D 挿入口
15,15D スリット
16 貫通孔の周縁がスリットの中央軸線と交わる角度
17 袋体
18 袋口
19 第1の突状部
19A 第2の突状部
20 溝
21,22 貫通孔
23 スリットの中心軸線
24 貫通孔の周縁
Claims (5)
- 袋体の袋口を結束するための閉じ紐を固定する閉じ紐固定具であって;
板状体からなり、前記閉じ紐を貫通させる貫通孔と、前記板状体の側辺に設けられた挿入口から挿入された前記閉じ紐を挟んで前記貫通孔に導くスリットが形成され、前記スリットの中心軸線が前記貫通孔の周縁と交わる角度が0度ないし60度である;
閉じ紐固定具。 - 前記貫通孔数が1、前記スリット数が1である;
請求項1に記載の閉じ紐固定具。 - 前記板状体の側辺は、前記挿入口の近傍に内側に窪んだ窪み部を有し、前記貫通孔に対して前記挿入口に対向する部分に外側に膨らんだ第1の突状部を有し、さらに、前記板状体の側辺は、前記貫通孔に対して前記挿入口とは反対側の両端部で前記挿入口と反対側に突き出た第2の突状部を有する;
請求項1又は請求項2に記載の閉じ紐固定具。 - 前記板状体には、前記貫通孔に対して前記挿入口とは反対側の側辺と前記貫通孔との間に、直線状の溝が形成され、前記溝を軸線として前記板状体をヒンジ状に折り曲げ可能である;
請求項1又は請求項2に記載の閉じ紐固定具。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の閉じ紐固定具と;
前記貫通孔に4本通した時に前記貫通孔に係止され、前記スリットに1本通した時に締め付けられながら通る太さの閉じ紐とで構成される;
閉じ紐固定セット。
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