JP2008073294A - ポータブルトイレ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】椅子部2に取り付けられた外部容器60内に収容された内部容器50が、外部容器60の後部開口62側から取り出して、持ち運び自在となっているから、ベッドとポータブルトイレ1との位置関係が任意に設定できる。また、要介護者が座部40に座ったままでも、外部容器60の後部開口62側から取り出すことによって、着座状態にある要介護者のお尻まで手を届かせることができ、要介護者の排便終了時のお尻の始末が自由になり、要介護者の排便終了時にお尻を拭くために少し前のめりにかがませ、ポータブルトイレ1とお尻の間の隙間から手を差し入れてお尻を拭く必要がなくなり、双方にとって精神的・肉体的負担が軽減される。
【選択図】図2
Description
また、介護者は、要介護者の排便終了時にお尻を拭くのに、少し前のめりにかがませ、トイレとお尻の間の隙間から手を差し入れて拭く必要があり、介護者及び要介護者の双方にとって肉体的及び精神的にきつい対応となる。
そして、要介護者が排便し終えたかどうかは、介護者が要介護者に直接尋ねるか、介護者が要介護者を一旦立ち上がらせてから確認せねばならなかった。
ここで、椅子部の肘掛部、背凭れ部は、要介護者の体重、体形、身長等の肉体的条件に対して決定される強度、臀部の位置決めとしての機能を有するものである。
開口部を設けた座部とは、座部が便座自体を構成していてもよいし、また、座部の開口付近が便座を形成する形態であってもよい。勿論、座部の開口部が下部に位置する便座の開口よりも大きい開口とする場合もある。何れにせよ、着座可能な座部を形成すればよい。そして、上記椅子部に取り付けられた外部容器は、直接排泄物を収容するものではなく、内部容器を所定の位置に定めるものであり、できるだけ定位置に導き、前記外部容器と前記内部容器との間の隙間をなくし、前記外部容器の外に臭気が出難くするものである。しかし、要介護者が前記内部容器の収容された状態と思って、使用してしまった場合も想定されるから、前記外部容器は、直接、数回程度の排泄物を収容可能な構造が望ましい。
殊に、請求項1の上記内部容器は、少なくとも、後部開口側から取り出し及び取り付け、持ち運び自在な構造であればよい。また、請求項2の上記内部容器は、前記外部容器内に収容自在であり、そして、前記外部容器の後部開口側から、上部開口側から取り出し及び取り付け、持ち運び自在なものであればよい。
ここで、補助部材は、前記内部容器を摺動して取り出すときの移動距離を特定するものであり、持ち上げたときの移動距離を特定するものではなく、所定の範囲内からは移動しないように設定するものであればよい。好ましくは、前記内部容器の収容状態で前記内部容器の必要以上の移動を阻止する構成とすると、前記内部容器が前記外部容器の所定の位置から移動しないように設定でき、前記内部容器の全体の移動を拘束することができる。
ここで、上記座部の前記外部容器の上部開口に対して開閉自在の構造とは、前記内部容器を前記外部容器から取り出すとき、後方のみでなく、上方にも取り出せるものであればよい。
更に、設置環境または必要に応じて、上記内部容器が前記外部容器の上部開口側及び前記外部容器の後部開口側から取り出し、持ち運び自在なものであるから、前記内部容器の取り出し自由度が高く、ポータブルトイレの設置自由度が高くなるという効果がある。
[実施の形態1]
座部40は、椅子部2の後部に軸支されて約90度から130度程度の角度が回動自在に配設されている。椅子部2の後部に軸支されている座部40には、その下部には機械的強度を上げる補助基板42が一体に配設されている。即ち、着座自在な座部40は、略中央に開口部41を設けた便座として機能し、その下層には、機械的強度を増すための合成樹脂または木材等からなる補助基板42が配設されている。したがって、座部40の開閉は、補助基板42と共に回動する。
また、座部40と補助基板42との間には、軟質合成樹脂から形成されたガイド43が配設されている。
まず、肘掛部10、背凭れ部20、脚部30、略中央に開口部41を設けた着座自在な座部40を有する椅子部2には、その椅子部2の肘掛部10相互間と前面化粧パネル3との間に補強材6、脚部30には右面化粧パネル4と左面化粧パネル5が配設され、堅固に一体化されている。更に、補強材6には、外部容器60が取り付けられている。
後部の脚部30の相互間には後部化粧パネル70がヒンジ等の軸73で回動自在に軸支され、外部容器60の後部開口62を外部から見えなくしている。
ポータブルトイレ1を使用する場合、即ち、要介護者が排泄しようとする場合、要介護者または介護者は、内容器蓋51を取り外し、内部容器50の開口部54を開放状態とする。そして、要介護者が座部40に着座して排泄すると、排泄物は内部容器50内に収容される。
しかも、要介護者の排便終了時のお尻の始末が、ポータブルトイレ1の後部化粧パネル70を開放することによって自在となるから、要介護者は配設終了後にそのままの姿勢を維持しておれば、介護者からお尻の始末を受けることができる。当然ながら、要介護者が排便し終えたかどうかは、介護者が要介護者に直接尋ねなくても、介護者が要介護者を一旦立ち上がらせなくても確認できる。
即ち、椅子部2には、肘掛部10及び背凭れ部20は必ずしも要件ではなく、後方が後部化粧パネル70で解放されるように後部開放部80が設けられておればよい。
更に、本実施の形態の内部容器50は、少なくとも、後部開口62側から取り出し自在な構造であればよい。また、内部容器50は、外部容器60内に収容自在であり、そして、外部容器60の後部開口62側から、上部開口61側から取り出し及び挿着自在なものであればよい。
即ち、この実施の形態においても、ポータブルトイレ1として、内部容器50が外部容器60内に収容され、前外部容器60の上部開口61側及び外部容器60の後部開口62側から取り出し及び取り付け、持ち運び自在なものであるから、肘掛部10及び背凭れ部20及び脚部30、開口部41を設けた着座自在な座部40を有する椅子部2は、椅子部2に取り付けられた外部容器60内に収容された内部容器50が、外部容器60の後部開口62側から取り出して、持ち運び自在となっているから、ベッドとポータブルトイレ1との位置関係が任意に設定できる。
当然ながら、要介護者が排便し終えたかどうかは、介護者が要介護者に直接尋ねなくても、介護者が要介護者を一旦立ち上がらせなくても、確認ができる。
また、内部容器50の収容状態で内部容器50の必要以上の移動を阻止するとは、内部容器50が外部容器60の所定の位置から移動しないように設定するものであり、内部容器50の全体の移動を拘束するものではなく、所定の範囲内からは移動しないように設定するものであればよい。
3 前面化粧パネル
10 肘掛部
20 背凭れ部
30 脚部
40 座部
41 開口部
50 内部容器
51 内容器蓋
54 開口部
60 外部容器
61 上部開口
62 後部開口
70 後部化粧パネル
71 パネル本体
72 補助部材
80 後部開放部
Claims (8)
- 上部に開口部が形成され、かつ、着座自在な座部及び後部開放部が設けられた椅子部と、
前記椅子部の座部の開口部側に対向して開口する上部開口を有すると共に、その後方側にも開口する後部開口を有し、前記椅子部に取り付けられた外部容器と、
前記外部容器内に収容され、前記外部容器の後部開口側からの取り出し及び取り付け、持ち運び自在な内部容器と
を具備することを特徴とするポータブルトイレ。 - 上部に開口部が形成され、かつ、着座自在な座部及び後部開放部が設けられた椅子部と、
前記椅子部の座部の開口部側に対向して開口する上部開口を有すると共に、その後方側にも開口する後部開口を有し、前記椅子部に取り付けられた外部容器と、
前記外部容器内に収容され、前記外部容器の上部開口側と前記外部容器の後部開口側からの取り出し及び取り付け、持ち運び自在な内部容器と
を具備することを特徴とするポータブルトイレ。 - 前記椅子部には、前記内部容器を取り出すとき、その摺動移動距離を特定する補助部材を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポータブルトイレ。
- 前記椅子部の座部は、前記外部容器の上部開口に対して開閉自在としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のポータブルトイレ。
- 前記外部容器は、その後部開口の下側の端部が、少なくともその一部の底部上面よりも高く形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のポータブルトイレ。
- 前記補助部材は、下端部が前記椅子部の前記後部開放部の下側にヒンジ結合されて前記後部開放部を開閉する化粧パネルの上端部に設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1つに記載のポータブルトイレ。
- 前記化粧パネルの内面には、一対のレール部材が設けられ、前記化粧パネルが開放されて略水平状態にされた後、前記内部容器は前記一対のレール上を滑動することを特徴とする請求項6に記載のポータブルトイレ。
- 前記椅子部には、肘掛部及び/または背凭れ部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載のポ一夕ブルトイレ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223522A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Max Co Ltd | トイレ装置 |
JP2015016155A (ja) * | 2013-07-11 | 2015-01-29 | アロン化成株式会社 | ポータブルトイレ |
JP2016022319A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 株式会社幸和製作所 | ポータブルトイレ |
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- 2006-09-22 JP JP2006257008A patent/JP4894434B2/ja not_active Expired - Fee Related
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