JP2016022319A - ポータブルトイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】目隠し板を必要以上に低い位置まで配置することなく、汚水受けの下端部がユーザの目に入りにくくすることにより、寝室等に設置しても違和感が少ないポータブルトイレを提供する。【解決手段】汚物を受けるバケツ300と、バケツ300を受け入れる汚水受け210とを有するポータブルトイレ100において、汚水受け210の側面部212,214,220L,220Rに段216,218を形成することにより、上記課題を解決できる。【選択図】図3

Description

本発明は、汚物を溜めるバケツを受け入れる汚水受けを有するポータブルトイレに関する。
従前より、高齢者や歩行が困難でトイレまで行くのが困難な方といったユーザが寝室等で排便を行えるようにするためのポータブルトイレが開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のポータブルトイレには、便等を受け入れるバケツを受け入れる便バケツ収納用凹部(汚水受け)が設けられている。これにより、バケツから小水等の汚物が飛散したりこぼれたりしても、それら汚物を便バケツ収納用凹所(汚水受け)で受けることができ、ポータブルトイレを設置した寝室等の床を汚しにくくなっている。
特開2003−93269号公報
しかしながら、近年、単に排便を行うことができるだけでなく、寝室等に設置しても違和感が少ない、「家具のような」ポータブルトイレが求められるようになってきている。寝室等にポータブルトイレを設置した場合における違和感の原因のひとつとして、バケツや汚水受けの下端部がユーザの目に入ってしまうことが挙げられる。単にバケツや汚水受けの下端部を隠すだけであれば、これらを囲繞するように目隠し板を配置し、当該目隠し板を床近くの低い位置まで延ばせばよいが、目隠し板をあまり低い位置まで延ばすと、今度はユーザの足が目隠し板に当たってしまい、ユーザの足の置き位置をポータブルトイレの奥側にすることが困難になることから、ユーザが立ち上がりにくくなるという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、目隠し板を必要以上に低い位置まで配置することなく、汚水受けの下端部がユーザの目に入りにくくすることにより、寝室等に設置しても違和感が少ないポータブルトイレを提供することにある。
この発明のある局面に従うと、汚物を受けるバケツと、バケツを受け入れる汚水受けとを有するポータブルトイレであって、汚水受けの側面部には段が形成されているポータブルトイレが提供される。
好ましくは、段は、汚水受けの前側面部に形成される。
好ましくは、段は、上下方向に2つ以上形成される。
好ましくは、汚水受けは、段の内側に凹所を有しており、凹所は、前側に行くにしたがって下方に傾斜した縦断面形状を有する逆傾斜部を有している。
好ましくは、逆傾斜部の内側端は、バケツの外面に当接する。
好ましくは、バケツの外面から突片が突設されており、
突片は、逆傾斜部に当接する。
この発明によれば、汚水受けの側面部に段を形成することにより、汚水受けの下端位置が奥に下がって目隠し板から離間する。このため、ユーザがポータブルトイレを見下ろしたとき、汚水受けの下端部が見えにくくなり、ポータブルトイレがあたかも「普通の椅子」であるかのように見える。これにより、寝室等に配置しても違和感の少なくポータブルトイレが提供される。
第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100(座面160を倒した状態)を示す前方斜視図である。 第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100(座面160を起こした状態)を示す前方斜視図である。 第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100の側面断面図である。 第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100に用いられる汚水受け部材200を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100に用いられるバケツ300を示す斜視図である。 変形例におけるポータブルトイレ100の側面断面図である。 他の変形例におけるポータブルトイレ100の側面断面図である。 他の変形例におけるポータブルトイレ100の側面断面図である。 他の変形例におけるポータブルトイレ100の正面断面図である。 他の変形例におけるポータブルトイレ100の側面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、バケツ300の蓋307は図2にのみ描いており、説明の便宜のため、他の図では蓋307を外した状態を描いている。
本明細書全体を通じて、特記しない限り、「縦断面」とは、ポータブルトイレ100を使用可能にして水平な面に載置した状態において、鉛直方向に伸びる平面で切断した断面をいう。また、「横断面」とは、同じ状態において、水平方向に伸びる平面で切断した断面をいう。さらに、「前側」とは、ユーザが座面160に着座した際にユーザが向く方向をいう。逆に、「後側」とは、ユーザが座面160に着座した際にユーザが向く方向とは反対側をいう。また、「汚水」とは、小水に代表される汚物のこといい、液体に限定されず固形状の汚物も含む。
<第1の実施の形態の全体構成>
まずは、図1から図3を参照して、本実施の形態にかかるポータブルトイレ100の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかる座面160を倒した状態におけるポータブルトイレ100全体の前方斜視図である。図2は、本実施の形態にかかる座面160を起こした状態におけるポータブルトイレ100全体の前方斜視図である。また、図3は、図1におけるポータブルトイレ100の、座面160の幅方向中心における縦断面を示す側面断面図である。
本実施の形態にかかるポータブルトイレ100は、主に、椅子本体102と、汚水受け部材200と、バケツ300とを備えている。
椅子本体102は、基部110と、脚120と、肘掛130と、背もたれ140と、座面160とを備えている。
基部110は、前側面部112と、左側面部114Lと、右側面部114Rと、後側面部116とを有している。また、これら各側面部112,114L,114R,116に囲まれることにより、開口117が形成されている。なお、当該開口117には、汚水受け部材200が嵌め込まれるようになっている。また、各側面部112,114L,114R,116は、汚水受け部材200の下部(つまり、汚水受け210の下部)をユーザから見えにくくするための「目隠し板」としての役割も有している。さらに、座面160に着座しているユーザの足が当たりにくくするため、前側面部112の下端部は切り欠かれており、他の側面部114L,114R,116と比較して、前側面部112の下端縁の位置はやや高い位置に設定されている(図1参照)。
脚120は、一対の後脚122L,122Rと、一対の前脚124L,124Rとを備えている。一対の前脚124L,124Rは、それぞれ、基部110の前側の両側端部に取り付けられている。また、一対の後脚122L,122Rは、基部110の後側の両側端部に取り付けられている。ユーザの体格や好みに適合させるため、後脚122L,122Rや前脚124L,124Rに公知の高さ調節機構を取り付けてもよい。
肘掛130は、一対の肘掛部材132L,132Rと、一対の肘掛支持部材134L,134Rとを備えている。肘掛部材132L,132Rは、座面160に着座したユーザが両肘を載置するための部材であり、ポータブルトイレ100の前側から後側にかけて垂直下向きに少し傾斜した状態で配設されている。各肘掛部材132L,132Rの後端部は、背もたれ140を構成する縦フレーム(後述)142L,142Rの上下方向中程においてボルト133で固定されている。また、各肘掛部材132L,132Rの前端は、それぞれ、肘掛支持部材134L,134Rの一端に接続されている。また、肘掛支持部材134L,134Rの他端は、それぞれ、前脚124L,124Rの上端に対して上方向から接続されており、あたかも肘掛支持部材134L,134Rと前脚124L,124Rとがひとつの部材で一体的に形成されているかのようになっている。なお、本実施の形態では、肘掛部材132L,132Rと肘掛支持部材134L,134Rとが一体的に形成されているが、肘掛部材132L,132Rと肘掛支持部材134L,134Rとを別体で形成し、公知の接合手段を用いて肘掛部材132L,132Rと肘掛支持部材134L,134Rとを接合してもよい。
背もたれ140は、一対の縦フレーム142L,142Rと、上下一対の背もたれ部材152,154とを備えている。縦フレーム142L,142Rは、その下端がそれぞれ後脚122L,122Rの上端に対して上方向から接続されており、あたかも縦フレーム142L,142Rと後脚122L,122Rとがひとつの部材で一体的に形成されているかのようになっている。
背もたれ部材152,154は、一対の縦フレーム142L,142Rの上部に架け渡された部材であり、座面160に着座したユーザの背中が当接するようになっている。
座面160は、排便時にユーザが着座するための部材であり、基部110の開口117よりもやや小さい面積を有している厚みのある板状部材である。座面160の中央部には排便用孔161が形成されている。また、座面160は、使用状態(座面160を倒した状態)において上側に位置し、着座したユーザと接触するクッション部材162と、使用状態において当該クッション部材162の下側に位置し、ユーザが着座した時等において座面160が不所望に歪むのを防止するフレーム部材164とで構成されている。
クッション部材162は、ウレタンやゴムに代表される弾性部材で形成されている。また、フレーム部材164は、縦断面が略「コ」字状に形成されており(図3参照)、座面160を使用状態にしたときにおいて当該縦断面形状が下向きに開口するように配置されている。なお、フレーム部材164の内部空間をフレーム部材内部空間166という。
また、フレーム部材164の後端部は、ヒンジ190を介して、椅子本体102の基部110の後端部に対して回動可能に取り付けられている。ヒンジ190は、ヒンジ本体192と、フレーム部材164の後端部に形成された第1回動軸194と、汚水受け部材200の座面受け部(後述)250の上面後端部に形成された第2回動軸196とを備えている。ヒンジ本体192の一端部を第1回動軸194に対して回動可能に取り付け、さらに、ヒンジ本体192の他端部を第2回動軸196に対して回動可能に取り付けることにより、座面160(フレーム部材164)が基部110に嵌め込まれた汚水受け部材200(基部110の後端部)に対して起倒可能になっている。
汚水受け部材200は、図4に示すように、主に、汚水受け210と、座面受け部250と、トレー部260とを備えている。なお、本実施の形態では、上記汚水受け210、座面受け部250、およびトレー部260が互いに一体的に形成されているが、各部を別々に形成し、公知の接合技術を用いて互いに接続することにより汚水受け部材200を形成してもよい。また、座面受け部材250と基部110とを一体的に形成してもよい。
座面受け部250は、略平板状の部分であり、その外縁形状は、椅子本体102の基部110に形成された開口117にぴったりと嵌まるように形成されている。また、座面受け部250の後端部には、バケツ300の内部や汚水受け210の内部からの臭気を図示しない脱臭装置に導くための臭気孔251(図3参照)が形成されている。また、座面受け部250の下面(座面160が当接する面とは反対側の面)における当該臭気孔251に対応する位置には、図示しない脱臭装置からのホース(図示せず)が接続されるホース接続口252が座面受け部250と一体的に形成されている。もちろん、座面受け部250とホース接続口252とを別体で形成してもよい。
トレー部260は、座面受け部250の略中央部に凹設された部分である。本実施の形態において、トレー部260は、その平面形状が、汚水受け210の上端開口211(図3参照)を囲繞するように形成されている。つまり、トレー部260の内面と、汚水受け210の内面との境にはバケツ係止段262が内側に向けて突設されており、バケツ300の周鍔部320(後述)を当該バケツ係止段262に係止することにより、汚水受け210の内側にバケツ300を吊り下げることができるようになっている。
汚水受け210は、トレー部260の略中央部に凹設された部分であり、後側面部212と、前側面部214と、左側面部220Lと、右側面部220Rと、底面部224とを有している。また、汚水受け210は、図3に示すように、上端開口211を有しているとともに、当該上端開口211に続く内部空間225を有している。
汚水受け210の前側面部214は、上方部から順に、第1垂直部240、第1逆傾斜部242、第2垂直部244、第2逆傾斜部246、および、第3垂直部248を有している。第1垂直部240は、縦断面形状が略垂直状に形成されているとともに、横断面形状が略U字状に形成されている部分である。また、第2垂直部244および第3垂直部248は、縦断面形状が略垂直状に形成されているとともに、横断面形状が略直線状に形成されている部分である。さらに、第1逆傾斜部242および第2逆傾斜部246の「逆傾斜」とは、前側に行くにしたがって底面部224に近づくように(下方に)傾斜した縦断面形状を有する部分をいう。第1逆傾斜部242や第2逆傾斜部246を水平方向や前側に行くにしたがって上方に傾斜した縦断面形状を有するように形成してもよい。
これにより、第1垂直部240と第1逆傾斜部242との間に上側段216が形成されているとともに、第2垂直部244と第2逆傾斜部246との間に下側段218が形成されている。また、上側段216に対応する汚水受け210の内側には上側凹所230が形成されているとともに、下側段218に対応する汚水受け210の内側には、下側凹所232が形成されている。さらに、第3垂直部248の下端が滑らかに連続して底面部224につながっている。つまり、第1逆傾斜部242は、上側凹所230の底部分を構成しており、第2逆傾斜部246は、下側凹所232の底部分を構成している。
バケツ300は、便等の汚物を直接受ける有底容器であり、図5に示すように、主に、後側面部302と、左側面部303Lと、右側面部303Rと、前側面部304とを備えており、上端に開口306を有している。より詳しく説明すると、後側面部302、左側面部303L、および、右側面部303Rは、互いに滑らかにつながって一体的に形成されている。これら後側面部302、左側面部303L、および、右側面部303Rの下端からは、下方向にリブ308が突設されている。
前側面部304は、その横断面において、後側面部302、左側面部303L、および、右側面部303Rによって形成される略楕円形状から前方に突出するような形状になっている。前側面部304は、その上端部に形成された、略半円状の横断面形状を有するとともに、略垂直状の縦断面形状を有する垂直部310と、当該垂直部310に続けてその下側に形成された傾斜部311とを有している。当該傾斜部311は、その縦断面形状が、前側に行くにしたがって開口306に近づくように(上方に)傾斜している。さらに言えば、本実施の形態におけるバケツ300の傾斜部311は、下方向に伸びる傾斜凹所312を更に有している。このため、傾斜部311は、当該傾斜凹所312を中心として、その両側に傾斜左側突部314Lと傾斜右側突部314Rとを有している。これにより、本実施の形態におけるバケツ300の外観は、「前側部が二股に分かれている」ような印象を看者に与える。
また、後側面部302、左側面部303L、および、右側面部303Rの上端部には周鍔部320が水平方向に一体的に突設されている。前述のように、当該周鍔部320が汚水受け部材200におけるトレー部260のバケツ係止段262に係止することにより、バケツ300を汚水受け210の内部空間225に吊り下げることができる。なお、周鍔部320における、左側面部303L、および、右側面部303Rに対応する位置には、バケツ300を運搬する際に使用するハンドル(図示せず)をバケツ300に対して起倒可能に取り付けるための取付孔309がそれぞれ形成されている。また、ポータブルトイレ100の非使用時やバケツ300単体での運搬時(特に、汚物が入った状態での運搬時)における、バケツ300からの臭気漏れや汚物の飛散を低減するため、バケツ300の開口306を覆う蓋307(図2参照)を用いてもよい。
<第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100の使用手順>
最初に、汚水受け部材200の座面受け部250に、ヒンジ190を介して、座面160を回動可能に取り付ける。然る後、椅子本体102の開口117に、汚水受け210が下方に位置するとともに座面160が上側に位置するように汚水受け部材200を嵌め込む。次に、座面160を座面受け部250から起こした状態にして、汚水受け210の内部空間225にバケツ300を挿入していき、バケツ300の周鍔部320を汚水受け部材200におけるトレー部260のバケツ係止段262に係止させる。これで、バケツ300のセットが完了する。
続いて、座面160を座面受け部250に倒した後、ユーザが当該座面160に着座してポータブルトイレ100を使用する。使用後は、バケツ300に蓋307(図2参照)をする等しておき、バケツ300に汚物がある程度溜まったら(もちろん、毎回でもよい。)、座面160をはね上げて汚水受け210からバケツ300を取り出し、汚物を適切に処理できる場所までバケツ300を運搬して当該汚物を処理する。空になったバケツ300は、洗浄等が施された後、再び汚水受け210に取り付けられて使用される。
<第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100の特徴>
第1の実施の形態にかかるポータブルトイレ100によれば、汚水受け部材200の前側面部214に上側段216および下側段218が形成されていることにより、椅子本体102の基部110を構成する前側面部112から、汚水受け210における前側面部214の下端(つまり、前側面部214と底面部224とで形成される前角部226)が離間する。このため、ポータブルトイレ100を使用しようとするユーザが当該ポータブルトイレ100前側に立って見下ろしたとき、基部110の前側面部(目隠し板)112に隠れて汚水受け210の前側面部214の下端(前角部226)が見えにくくなり、あたかも、ポータブルトイレ100が「普通の椅子」であるかのように見える。これにより、寝室等に配置しても違和感の少ないポータブルトイレ100を提供できる。
また、汚水受け部材200の前側面部214に上側段216および下側段218が形成されており、これらの裏側(汚水受け210の内側面)に上側凹所230および下側凹所232が形成されていることにより、例えば、図3において矢印Rで示すように、バケツ300から、フレーム部材164のフレーム部材内部空間166を経由して汚水受け210の上端開口211に至り、汚水受け210の内側に入った小水等の汚物が当該汚水受け210の内側で不所望に拡散するのを防止できる。
すなわち、図3に示すように、バケツ300の上端縁と、汚水受け部材200の開口(本実施の形態では、トレー部260および汚水受け210に続く開口)との隙間が完全に塞がっていない場合、ユーザがポータブルトイレ100を使用中に小水等の汚物が当該隙間から汚水受け210の内側に入ってしまうことがある。本実施の形態にかかるポータブルトイレ100であれば、このような場合であっても、入り込んだ汚物は、上側凹所230や下側凹所232に溜まるだけであり、汚水受け210内の他の場所に拡散するおそれが低い。このため、ユーザがポータブルトイレ100の使用を終え、バケツ300を取り出した後、汚水受け210内の上側凹所230や下側凹所232に溜まった汚物を清掃するだけでよい。また、例えば、凹所230,232にトイレットペーパー等の吸水材を予めセットしておくことで、不所望な拡散を更に防止でき、かつ、清掃時の手間を減らすことができる。
さらに言えば、本実施の形態における上側段216および下側段218の下面は、前方に行くにしたがって底面部224に近づくように(下方に)傾斜した縦断面形状を有する第1逆傾斜部242および第2逆傾斜部246をそれぞれ備えている。つまり、上側凹所230や下側凹所232は、それらの奥の方が手前の方に比べて低くなっている。このため、上述のように汚水受け210の内側に入った汚物が上側凹所230や下側凹所232に溜まりやすく、汚物が上側凹所230や下側凹所232の手前の方を乗り越えてくる可能性が低くなる。これにより、汚物が汚水受け210の内側で不所望に拡散するのをより確実に防止できる。
このように、上側凹所230や下側凹所232に溜まった汚物が拡散する(手前の方を乗り越えてくる)可能性が低ければ、汚水受け210の底面部224は必須ではなくなり、底がない態様の汚水受け210であってもよくなる。
<変形例>
(1)
汚水受け210の前側面部214における段の数は、上述した実施の形態のように2つに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、段の数を1つ、つまり上側段216のみにしてもよい。もちろん、図示しないが、これとは逆に、汚水受け210の前側面部214において、上下方向に3つ以上の段を設けてもよい。段の数を多くするほど、汚水受け210の前角部226が前側面部112から更に離間してユーザから見えにくくなるとともに、上の段に対応する凹所を越えて垂れ下がってきた汚物を次の段に対応する凹所で溜めることができる機会が増えるので、汚物が汚水受け210の内側で不所望に拡散するのをより確実に防止できるようになる。
(2)
また、上述した実施の形態では、汚水受け210の前側面部214における第1逆傾斜部242や第2逆傾斜部246の内側端(汚水受け210の内側)と、バケツ300の外面とは互いに離間しており、両者の間には隙間が存在している。これに変えて、図7に示すように、前側面部214における逆傾斜部401を内側に延長し、当該逆傾斜部401の内側端404が、汚水受け210に嵌め込んだ状態におけるバケツ300の前側面部304に当接するようにしてもよい。
加えて、図7に示す変形例では、汚水受け210の前側面部214だけでなく、後側面部212や左側面部220L、右側面部220Rにも「段」が形成されている。例えば、後側面部212にも逆傾斜部407が形成されており、当該逆傾斜部407の内側端408がバケツ300の後側面部302に当接するようになっている。
さらに言えば、バケツ300における各側面部302,303L,303R,304の外面に対する汚水受け210の各逆傾斜部401,407の内側端404,408の当接精度が良好で、当該当接位置から小水等の汚物が漏れる可能性が低ければ、図7に示すように、汚水受け210から、その底面部224を省いてもよい。この場合、汚水受け210を各逆傾斜部401,407の内側端404,408までにしてもよいし、図7に示すように、内側端404,408から少し下方まで延びる下端部402,406を設けてもよい。また、例えば、各下端部402,406の内側面がバケツ300の外側面に接するように汚水受け210やバケツ300を形成することで、小水等の汚物が汚水受け210から漏れる可能性をより低くすることができる。なお、本変形例(2)の場合、バケツ300の前側面部304には、第1の実施の形態におけるバケツ300のような傾斜凹所312を設けることなく、略半円状の横断面形状を有するとともに、略傾斜した縦断面形状を有する傾斜部311がバケツ300の下端までそのまま続くようなシンプルな形状を採用するのが好適である。
(3)
バケツ300における各側面部302,303L,303R,304の外面と、汚水受け210の各逆傾斜部401,407の内側端404,408との密閉の度合いを高めるため、図8に示すような構成を採用してもよい。この場合、バケツ300における各側面部302,303L,303R,304の外面には、板状の突片410,412が突設される。これら突片410,412は、バケツ300が汚水受け210にセットされた状態で、逆傾斜部401,407の上面に当接する位置に形成されている。
これにより、突片410,412の下面と、各逆傾斜部401,407の上面とを面で接触させることができるので、各側面部302,303L,303R,304と、汚水受け210の各逆傾斜部401,407との密閉の度合いをより高めることができる。
(4)
また、図9に示すように、汚水受け210の左側面部220Lおよび右側面部220Rに左側面段502および右側面段504をそれぞれ形成してもよい。これにより、左側面部220Lと底面部224とで構成される左角部227、および、右側面部220Rと底面部224とで構成される右角部228が、椅子本体102における基部110の左側面部114Lや右側面部114Rといった「目隠し板」からより離間するようになる。これにより、ユーザが左右方向からポータブルトイレ100を見下ろしたとき、基部110の左側面部114Lや右側面部114Rに隠れて汚水受け210の左側面部220Lや右側面部220Rの下端が見えにくくなり、ポータブルトイレ100があたかも「普通の椅子」であるかのように見える。このため、さらに違和感の少ないポータブルトイレ100を提供できる。同様に、汚水受け210の後側面部212に後側面段(図示せず)を形成してもよい。
上述のように、汚水受け210の前側面部214以外にも段を形成することができるが、汚水受け210に小水等の汚物が入ってくる可能性は前側面部214側が最も高いことから、当該段は少なくとも前側面部214に形成するのが好適である。
(5)
さらに、図10に示すように、バケツ300や汚水受け210の深さ寸法を小さくして、汚水受け210の底面部224の位置(底面部224を設けない場合は、バケツ300の底の位置)が、椅子本体102の基部110を構成する前側面部112、左側面部114L、右側面部114R、あるいは、後側面部116の下端よりも高くなるようにしてもよい。
これにより、汚水受け210がユーザから見えることがなくなって、ほぼ「普通の椅子」と同じに見えることから、ほとんど違和感のないポータブルトイレ100を提供できる。
(6)
上述した実施の形態では、汚水受け210の上側段216および下側段218が、前側面部214の幅方向全体にわたるように形成されているが、当該前側面部214の幅方向の一部分に段を形成してもよい。
(7)
また、汚水受け210の内側に入った小水等の汚物が当該汚水受け210の内側で不所望に拡散するのを防止するだけであれば、汚水受け210の外面に段を形成する必要はなく、その内面に凹所を形成するだけでよい。
(8)
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 :ポータブルトイレ
102 :椅子本体
110 :基部
112 :前側面部
114L :左側面部
114R :右側面部
116 :後側面部
117 :開口
120 :脚
122L :後脚
122R :後脚
124L :前脚
124R :後脚
130 :肘掛
132L :肘掛部材
132R :肘掛部材
133 :ボルト
134L :肘掛支持部材
134R :肘掛支持部材
140 :背もたれ
142L :縦フレーム
142R :縦フレーム
152 :背もたれ部材
154 :背もたれ部材
160 :座面
161 :排便用孔
162 :クッション部材
164 :フレーム部材
166 :フレーム部材内部空間
190 :ヒンジ
192 :ヒンジ本体
194 :第1回動軸
196 :第2回動軸
200 :汚水受け部材
210 :汚水受け
211 :(汚水受けの)上端開口
212 :後側面部
214 :前側面部
216 :上側段
218 :下側段
220L :左側面部
220R :右側面部
224 :底面部
225 :内部空間
226 :前角部
227 :左角部
228 :右角部
230 :上側凹所
232 :下側凹所
240 :第1垂直部
242 :第1逆傾斜部
244 :第2垂直部
246 :第2逆傾斜部
248 :第3垂直部
250 :座面受け部
251 :臭気孔
252 :ホース接続口
260 :トレー部
262 :バケツ係止段
300 :バケツ
302 :後側面部
303L :左側面部
303R :右側面部
304 :前側面部
306 :開口
307 :蓋
308 :リブ
309 :取付孔
310 :垂直部
311 :傾斜部
312 :傾斜凹所
314L :傾斜左側突部
314R :傾斜右側突部
320 :周鍔部
401 :逆傾斜部
402 :下端部
404 :(逆傾斜部の)内側端
406 :下端部
407 :(後側面部の)逆傾斜部
408 :(後側面部の逆傾斜部における)内側端
410 :突片
412 :突片
502 :左側面段
504 :右側面段

Claims (5)

  1. 汚物を受けるバケツと、
    前記バケツを受け入れる汚水受けとを有するポータブルトイレであって、
    前記汚水受けの側面部には、段が形成されている
    ポータブルトイレ。
  2. 前記段は、前記汚水受けの前側面部に形成されている
    請求項1に記載のポータブルトイレ。
  3. 前記段は、上下方向に2つ以上形成されている
    請求項1に記載のポータブルトイレ。
  4. 前記汚水受けは、前記段の内側に凹所を有しており、
    前記凹所は、前側に行くにしたがって下方に傾斜した縦断面形状を有する逆傾斜部を有している
    請求項1に記載のポータブルトイレ。
  5. 前記逆傾斜部の内側端は、前記バケツの外面に当接する
    請求項4に記載のポータブルトイレ。
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