JP2008071906A - 光半導体集積装置およびその製造方法 - Google Patents

光半導体集積装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】素子分離領域を有する光半導体集積装置の製造において、マスクを使った半導体層の選択成長時における突起構造の形成を抑制する。
【解決手段】誘電体パターンを素子領域の境界部に局所的に形成し、前記誘電体パターンをマスクにエッチングを行うことで素子分離領域を前記素子領域の境界部に形成し、その後、前記素子分離領域に隣接する素子領域に半導体膜の成膜を、前記誘電体パターンをマスクとした選択成長によりに実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は一般に光半導体装置に係り、特に半導体光集積装置に関する。
半導体レーザと電界吸収型光変調器を共通基板上に集積した光半導体集積装置は、既に光通信システムで使われている。
一方近年では、このような、いわゆる電気制御型半導体光集積装置の小型化を目指して、基板上にさらに半導体光増幅器(SOA)などの素子を集積化しようと試みる技術の流れがある。また大容量WDM通信システムに対応すべく、半導体レーザをアレイ状に集積するなど、従来の光半導体集積装置の集積密度も向上しつつある。
このような半導体光集積装置においては、集積化されている各素子を安定動作させるため、各素子間を電気的に素子分離する素子分離構造が必要とされる。
特開2000−150925号公報 特開2003−229635号公報
従来、化合物半導体装置の分野では、素子分離は、イオン注入法や高抵抗埋め込み法で行われている。
しかし、イオン注入法は、素子分離領域にプロトンやHeイオンを注入し、結晶をアモルファス化・高抵抗化する技術であるため、このようなイオン注入法を半導体光集積装置の素子分離に適用した場合、活性層における結晶欠陥の発生やダメージの発生のおそれがある。
これに対し、高抵抗埋め込み技術は、素子分離領域として、結晶成長により高抵抗半導体領域を設ける技術であり、基板上に集積化される活性素子にダメージが生じないことから、光半導体集積装置の素子分離法として有望であると考えられている。
図1(A)〜(D)および図2(E)〜(G)は、特許文献1に記載された、高抵抗埋込技術を使った素子分離構造の形成方法を示す。ただし図1(A)〜(D)および図2(E)〜(G)は、半導体基板上に受光素子と光減衰素子を集積化した光半導体集積装置の例になっている。
図1(A)〜(D)および図2(E)〜(G)を参照するに、前記特許文献1の方法では、図1(A)の工程においてInP基板11上にn型InPよりなる下部クラッド層12と、非ドープInGaAsよりなる光吸収層13と、p型InPよりなる上部クラッド層14と、p型InGaAsよりなるコンタクト層15を積層した積層構造が形成され、図1(B)の工程において前記コンタクト層15上に、受光素子形成領域11Aを覆うようにSiN膜よりなるマスクパターン16を形成する。
さらに図1(C)の工程で前記SiN膜16をマスクに、前記図1(B)の構造をウェットエッチング法によりエッチングし、光減衰素子の形成領域から前記半導体層13〜15を除去する。前記半導体層13〜15をウェットエッチングした結果、前記半導体層13〜15は、前記受光素子形成領域11Aと光減衰素子形成領域11Cの境界に形成される素子分離構造形成領域11Bとの境界部において、結晶面よりなる斜面17を形成する。
さらに図1(D)の工程において、前記図1(C)の構造上に、Feでドープした高抵抗InP層18を、前記SiN膜16をマスクに、MOCVD法により成長させる。
次に図2(E)の工程において前記SiN膜16を除去し、新たにSiN膜よりなるマスクパターン19を、前記受光素子形成領域11Aから前記素子分離領域11Bまで覆うように形成し、図2(F)の工程で、前記図2(E)の構造を、前記SiN膜パターン19をマスクに、ウェットエッチング法によりエッチングし、前記光減衰素子形成領域11Cにおいて、前記InP層18を除去し、素子分離構造形成領域11BにおいてFeドープ高抵抗InPパターン18Aを残す。
さらに図2(G)の工程で、前記光減衰素子形成領域11Cにおいて、非ドープInGaAsP光減衰層21と、p型InPクラッド層22と、p型InGaAsコンタクト層23を形成することにより、前記光減衰素子形成領域11Cに、前記半導体層21〜23よりなる光減衰素子を形成する。
かかる構成の光半導体集積装置では、受光素子と光減衰素子とを、受光素子形成領域11Aと光減衰素子形成領域11Cの中間の領域11Bに形成された高抵抗InP層18Aにより、光吸収層13あるいは光減衰層21中にダメージを与えることなく、素子分離することが可能となる。
一方、上記特許文献1の技術では、InP素子分離層18Aが、InGaAsP光減衰層21およびInGaAs光吸収層13中を導波される入射光の光路中に形成されているため、前記光半導体集積装置中を導波される入射光は、前記光減衰層21とInP素子分離層18Aの間の屈折率差、あるいは前記InP素子分離層18Aとの間の屈折率差のため、前記光減衰層21とInP素子分離層18Aの界面、あるいは前記InP素子分離層18Aとの界面で反射されてしまい、このような素子分離構造を光り半導体集積装置に適用すると、反射戻り光による素子特性の劣化が生じることがある。
このような屈折率差に起因する接合部の光反射の問題を解決するため、特許文献2は、図3(A)〜(C)に示す光半導体集積装置30およびその製造方法を提案している。
図3(A)を参照するに、光半導体集積装置30はレーザダイオードと光変調器を集積化した光半導体集積装置であり、n型InP基板31上には、レーザダイオードの素子領域30Aにおいてn型InPクラッド層32Aおよび非ドープGaInAsPよりなる下側光導波層33Aが順次エピタキシャルに積層されている。
前記下側光導波層33A上には非ドープGaInAs/GaInAsP多重量子井戸構造を有する活性層34Aがエピタキシャルに形成されており、前記活性層34A上には非ドープGaAsInPよりなる上側光導波層35aとp型InPクラッド層35Aが順次エピタキシャルに形成される。その際、前記光導波層35aとクラッド層35Aの間には回折格子が形成されている。
一方、前記素子領域30Bにおいては、前記InP基板31上にn型InPクラッド層32Bと非ドープGaInAsPよりなる下側光導波層33Bが順次エピタキシャルに形成されており、前記光導波層33B上には非ドープInGaAsPよりなる活性層34Bがエピタキシャルに形成されている。
さらに前記活性層34B上には非ドープInGaAsPよりなる上側光導波層35bとp型InPクラッド層35Bが、順次エピタキシャルに形成されている。
ここで前記素子領域30Aにおける前記半導体層32A,33A,34A,35a,35Aは、前記素子領域30Bにおける前記半導体層32B,33B,34B,35b,35Bと、それぞれバットジョイントにより接合されており、レーザダイオードの活性層34A中で形成されたレーザビームは、前記光導波層33A,35aおよびクラッド層32A,35Aにより導波されて前記光変調器の活性層34Bに注入される。
さらに前記クラッド層35A,35B上には、素子領域30Aから素子領域30Bにわたって、p型InPよりなるクラッド層36がエピタキシャルに、かつ連続的に形成され、さらに前記クラッド層36上にはp型GaInAsよりなるコンタクト層37が、同じく素子領域30Aから素子領域30Bにわたってエピタキシャルに、かつ連続的に形成されている。
図3(A)の工程では、このようにして形成された半導体積層構造上に、それぞれ前記素子領域30Aおよび30Bを覆うSiNパターンMA,MBを、前記素子領域30Aと30Bの境界部が露出するように形成しており、図3(B)の工程において前記コンタクト層37およびクラッド層36を、前記SiNパターンMA,MBをマスクにウェットエッチングによりエッチングし、前記クラッド層36中に溝部38を形成する。
さらに図3(C)の工程において、同じSiNパターンMA,MBをマスクにFeドープした高抵抗InP層をMOCVD法により堆積し、前記溝部38をFeドープInP層39により充填する。
かかる構成によれば、素子領域30Aのレーザダイオードと素子領域39Bの光変調器が、前記FeドープInP層39により素子分離される。その際、前記FeドープInP層39が光路となる活性層中に切り込むことがないため、図2(G)の構成におけるような、素子分離構造による光反射の問題が軽減される。
ところで図3(A)〜(C)のプロセスでは、特に図3(C)の工程において前記SiNパターンMA,MBをマスクとしたInP層の成膜工程の際に、SiNパターンMA,MB上に飛来したIn原料は、前記SiNパターンMA,MBの表面上、もしくは気相中を移動し、前記InP層36の露出面に到達すると露出面に結合し、InP層39を形成する、いわゆる選択成長を生じる。その際、図3(C)に示すように、形成されたInP層39には、前記SiNマスクパターンMA,MBの端部に対応してスパイク状の突起構造39a,39bが形成されやすい。
このようなスパイク状の突起構造39a,39bは、前記SiNパターンMA,MBの表面もしくは気相中でIn原料の供給が過剰になった場合に生じ、高さが1μm程度に達することがある。このような突起構造39a,39bは、図3(B)に示すように、溝部38の形成を、マスクパターンMA,MBが庇を形成するように等方的に実行することにより、ある程度は抑制できるが、InP層39の完全な平坦化は困難である。そこで例えば、図3(C)の工程の後、ストライプ状のSiO2あるいはSiNパターンをマスクにメサストライプをドライエッチングで形成する場合などの後工程において、このような突起構造の結果、マスクパターンに段切れが発生することがあり、光半導体集積装置の製造歩留まりが低下してしまう問題が生じることがある。
また、前記図3(A)〜(C)のような方法で光半導体集積装置の素子分離構造を形成する場合には、前記SiNパターンMA,MB上にInPの堆積がアモルファス状態で生じてしまい、マスクパターン除去時にリフトオフしきれず、ウェハ上に残留し、後の製造プロセスに悪影響をおよぼす場合もある。
一の側面によれば本発明は、電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体基板上に集積化した光半導体集積装置の製造方法であって、前記半導体基板上の第1の素子領域に前記第1の光半導体素子の活性層を含む第1の活性層構造を、また前記半導体基板上で前記第1の素子領域に隣接した第2の素子領域に、前記第2の光半導体素子の活性層を含む第2の活性層構造を、前記半導体基板上に前記第1および第2の活性層構造を含む半導体積層構造が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、前記半導体積層構造上に素子分離半導体膜を、前記素子分離半導体膜が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、前記素子分離半導体膜上に、前記第1の素子領域と第2の素子領域の境界部分を局所的に覆うように誘電体膜パターンを形成する工程と、前記誘電体膜パターンをマスクに前記素子分離半導体膜をエッチングし、前記境界部分に前記誘電体膜パターンに対応した素子分離半導体パターンを形成する工程と、前記誘電体膜パターンをマスクに、前記半導体基板上に導電性半導体膜を堆積し、前記第1の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第1の導電性半導体パターンを、前記第2の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第2の導電性半導体パターンを形成する工程と、よりなることを特徴とする光半導体集積装置の製造方法を提供する。
他の側面によれば本発明は、電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体基板上に集積化した光半導体集積装置であって、前記第1の光半導体素子は前記半導体基板上の第1の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第1の活性層を含む第1の活性層構造と、前記第1の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、前記第2の光半導体素子は前記半導体基板上で前記第1の素子領域に、導波方向上で隣接した第2の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第2の活性層を含む第2の活性層構造と、前記第2の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、前記第1の活性層と前記第2の活性層は、それぞれの端面を接合して光学的に結合しており、前記第1の光半導体素子の上部クラッド層と前記第2の光半導体素子の上部クラッド層の間には素子分離半導体膜が、前記素子分離半導体膜の第1の側壁面が前記第1の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、また前記素子分離半導体膜の第2の側壁面が前記第2の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、介在しており、前記第1および第2の側壁面は前記半導体基板の主面に対して、互いに向かい合って傾斜しており、前記導波方向に見て、前記素子分離半導体膜の下面の長さは、上面よりも大きいことを特徴とする光半導体集積装置を提供する。
本発明によれば、素子分離構造を形成する際にマスクとして使われる誘電体膜が、素子分離領域に隣接する光半導体素子領域ではなく、素子分離領域上に、局所的かつ小さな面積で、すなわち低いマスク被覆率で形成されるため、かかる誘電体マスクを使ってエッチングを行い、素子分離構造を形成した後、同じ誘電体マスクを使ってそれぞれの光半導体素子のクラッド層を埋め込む際でも、誘電体マスク近傍における選択成長による物質輸送が過大になることがなく、誘電体マスクの端部においてスパイク状の突起構造が形成されるのが効果的に抑制される。特に前記素子分離構造を、第1の組成を有する主部と、その上に第2の組成で形成されたキャップ層により構成した場合、前記キャップ層を選択的にラテラルエッチングすることにより、前記誘電体マスクにより庇構造を形成することが可能になる。このような庇構造を有する誘電体膜をマスクにMOCVD法により半導体層を堆積することにより、前記誘電体マスク端部における突起構造の形成をさらに効果的に抑制することができる。本発明では、このように第1の光半導体素子と第2の光半導体素子の間に素子分離構造を形成することにより、電気制御される第1および第2の光半導体素子を効果的に素子分離することができる。
本発明によれば、素子分離領域をマスク被覆率の小さい選択成長により形成することができるので、選択成長後のマスク近傍の表面平坦性が良好で、また選択成長マスク上に堆積物が生じることもない。この効果は素子の集積密度が高くなった場合でも有効であり、その後の製造プロセスの歩留まりが飛躍的に向上する。
[原理]
図4(A)〜(C)は、本発明の原理を説明する図である。
図4(A)を参照するに、第1導電型、例えばn型のInP基板41上には、同じ第1導電型のInP下部クラッド層42がエピタキシャルに形成されており、前記クラッド層42上には、第1の素子領域40Aにおいて、前記素子領域40Aに形成される第1の光半導体素子の活性層43Aがエピタキシャルに形成されている。さらに前記第1の素子領域40Aでは前記活性層43A上に第2導電型、例えばp型のInPクラッド層44Aがエピタキシャルに形成されている。
さらに前記下部クラッド層42上には、前記基板41上における導波方向上、前記素子領域40Aに隣接した第2の素子領域40Bに、前記素子領域40Bに形成される第2の光半導体素子の活性層43Bが、前記活性層43Aとバットジョイントにより接合するように形成されており、前記活性増43Aは活性層43Bと光学的結合を生じる。
さらに前記活性層43B上にはp型InPよりなるクラッド層44Bが、前記p型InPクラッド層44Aとバットジョイントにより接合するように、エピタキシャルに形成されている。
図4(A)の工程では、さらに前記InPクラッド層44A,44Bを連続して覆うように、Feなどの深い不純物によりドープされた高抵抗ないし半絶縁性InP層45がエピタキシャルに形成されており、前記InP層45上には、前記素子領域40Aと40Bの境界部分に、SiO2あるいはSiNなどの誘電体膜よりなる誘電体パターン46が局所的に形成されている。
次に図4(B)の工程で前記誘電体パターン46をマスクに、前記InP層45をパターニングし、InPパターン45Aを前記素子領域40Aと40Bの境界部に、局所的に形成する。図4(B)の例では、前記InPパターン45Aの形成後、さらに等方性エッチングを行い、パターン幅を前記誘電体パターン46に対して縮小している。またこれに伴い、前記誘電体パターン46の縁部は前記InPパターン45Aに対して張り出し、庇を形成する。
さらに図4(C)の工程で、前記誘電体パターン46をマスクに、前記InPクラッド層44A,44Bの露出表面上にInP層をMOCVD法により堆積し、前記InPクラッド層44A上に別のp型InPクラッド層47Aを、また前記InPクラッド層44B上に別のp型InPクラッド層47Bをエピタキシャルに形成する。
その際、前記誘電体パターン46上にはInP層の成長は生じることがなく、前記誘電体パターン46上に飛来したIn原料は、前記誘電体パターン46の表面上、もしくは気相中を移動して、InPクラッド層47A,47Bの成長に寄与するが、前記誘電体パターン46は、前記素子領域40Aあるいは40Bに比べて面積が小さく、このため前記誘電体パターン46の表面を介した、前記InPクラッド層47Aあるいは47Bに到達するIn原料の輸送は限られており、また前記誘電体パターン46が庇を形成するため、前記誘電体パターン46表面を伝う物質輸送によるInPクラッド層の結晶成長速度の局所的な増大が生じても、かかる結晶成長は前記庇下の空間を埋めるのに使われ、前記InPクラッド層47Aあるいは47Bの端部における、前記InPパターン45Aと誘電体パターン46の界面を超えた突起構造の形成が抑制される。
さらに図4(C)の工程では、前記InPクラッド層47A,47B上に、p型InGaAsなどのコンタクト層48A,48Bが形成されている。
かかる構成の光半導体集積装置では、前記素子領域40Aに形成される光半導体素子と素子領域40Bに形成される光半導体素子が、前記InPパターン45Aにより電気的に素子分離され、その際、先に述べたように、前記誘電体パターン46の形成が局所的であり、前記誘電体パターン46の導波方向への寸法Lが、素子領域40A,40Bの寸法よりも小さいため、InPパターン45Aの近傍における突起構造の形成が抑制される。またかかる構成では、先の図2(G)の素子分離構造18Aと異なり、InPパターン45Aは光路となる活性層43A,43B中に切り込まないため、素子分離構造の形成に伴う信号光の反射の問題は生じない。

[第1の実施形態]
図5(A)〜(D)、図6(E)〜(G)および図7(H)〜(J)は、本発明の第1の実施形態による光半導体集積装置60の製造工程を示す。
図5(A)を参照するに、光半導体集積装置60は(100)面方位を有するn型InP基板61上の素子領域60AにDFBレーザダイオードを、また前記素子領域60Aに隣接した素子領域60Bに光変調器を集積した光半導体集積装置であり、前記InP基板61上には、前記素子領域60Aにおいて、回折格子61Aが形成されている。また前記InP基板61上には前記素子領域60A,60Bに連続してSiドープn型InGaAsP光導波層62が、前記素子領域60Aにおいては前記回折格子61Aを覆うように、例えば100nmの膜厚に、MOVPE法により形成されている。
さらに図5(A)の工程においては、前記光導波層62上にSiドープInPよりなるスペーサ層63が、前記素子領域60A,60Bを連続して覆うように、例えば20nmの膜厚でMOVPE法により形成されており、前記スペーサ層63上には、厚さが150nmで組成波長が1.55μmの非ドープInGaAs活性層と厚さが50nmの非ドープInGaAsP光導波層を積層した活性層構造64が、前記素子領域60Aから60Bまで連続的に、MOVPE法により形成されており、さらに前記活性層構造64上には、p型InPクラッド層65が、前記素子領域60A〜60Bまで、例えば200nmの厚さで連続的に、MOVPE法により形成されている。なお図示の例では、前記素子領域60A,60Bは、いずれも前記基板61上の光導波方向に、300〜500μmの長さを有する。
次に図5(B)の工程において、前記図5(A)の構造上にSiO2パターンM1を、前記InPクラッド層65のうち前記素子領域60Aに対応する部分を覆うように形成し、さらに前記SiO2パターンM1をマスクに、前記InPクラッド層65Aおよびその下の活性層構造64を、前記InPスペーサ層63が露出するまでエッチング除去することにより、前記素子領域60Aに活性層構造パターン64AとInPクラッド層パターン65Aを積層し、前記素子領域60Bにおいては前記InPスペーサ層63が露出した構造が得られる。
次に図5(C)の工程において前記SiO2パターンM1をマスクにMOVPE法による堆積を行い、前記図5(B)の構造上に前記光変調器の活性層構造64Bが、まず厚さが20nmの非ドープInGaAsP光導波層(図示せず)を形成し、さらにその上に厚さが9nmの非ドープInGaAs量子井戸層(図示せず)と厚さが5nmの非ドープInGaAsP障壁層(図示せず)を7周期繰り返し堆積することによりフォトルミネッセンス波長が1.49μmの多重量子井戸光吸収層(図示せず)を形成し、さらにその上に厚さが80nmの非ドープInGaAsPよりなる光導波層(図示せず)を形成することにより、前記レーザダイオードの活性層構造64Aに対してバットジョイントするように形成され、さらに前記活性層構造64B上に厚さが200nmのp型InPよりなるクラッド層65Bが、前記レーザダイオードのクラッド層65Aにバットジョイントするように形成される。
さらに図5(D)の工程において前記SiO2パターンM1がHF処理により除去され、さらに前記InPクラッド層65A,65B上に、前記素子領域60A,60Bを連続して覆うように、n型InGaAsPエッチングストッパ膜66が、MOVPE法により例えば20nmmの膜厚に形成され、さらに前記エッチングストッパ膜66上にFeドープ高抵抗InP層67が、前記素子領域60A,60Bを連続して覆うように、MOVPE法により例えば2μmの厚さに形成される。さらに前記InP層67上に組成波長1.2μmの非ドープInGaAsPキャップ層68が、MOVPE法により、例えば20nmの膜厚に形成される。
次に図6(E)の工程において、前記キャップ層68上、前記素子領域60B中の、前記素子領域60Aとの境界部分に、前記InP基板61上における導波方向の長さLが例えば5μmのSiO2パターンM2を、前記導波方向に直交する方向に延在するように帯状に形成する。
さらに図6(F)の工程において、前記SiO2パターンM2をマスクに、前記キャップ層68、InP層67およびその下のエッチングストッパ膜66を、ウェットエッチングにより順次エッチングし、前記素子領域60Aと素子領域60Bの境界部に、前記エッチングストッパ層66に対応するn型InGaAsPエッチングストッパパターン66Aと、前記高抵抗InP層67に対応する高抵抗InPパターン67Aと、前記キャップ層68に対応する非ドープInGaAsPキャップ層パターン68Aの積層構造よりなり、断面が台形状で、前記導波方向上への寸法が上部で小さく下部で大きい素子分離構造60Cを、前記素子領域60Aと素子領域60Bの間に形成する。ここで前記キャップ層68およびエッチングストッパ膜66のエッチングは、例えば硫酸と過酸化水素水と水の混合液を使って実行され、InP層のエッチングは、希釈臭化水素を使って実行される。このようなウェットエッチングの結果、前記素子分離構造60Cは、InPの(111)面で画成される。
本実施形態では、図6(F)のウェットエッチング工程の際に、前記キャップ層パターン68Aのエッチングを、その下のInP層67Aに対して選択的に行うことにより、前記キャップ層68Aの端部をSiO2パターンM2の端部に対して例えば1μm程度後退させ、前記SiO2パターンM2の下に空間を形成しておくのが好ましい。
さらに図6(G)の工程において、前記露出したp型InPクラッド層65A,65B上に、前記SiO2パターン60CをマスクにInPの選択成長をMOVPE法により行い、前記p型InPクラッド層65A上に次のp型InPクラッド層69Aを、また前記p型InPクラッド層65B上に次のp型InPクラッド層69Bを、それぞれ例えば1.7μmの膜厚で形成する。さらに同じSiO2パターン60Cをマスクに、前記InPクラッド層69Aと69B上に、p型InGaAsよりなるコンタクト層70A,70Bを、MOVPE法により、それぞれ例えば0.3μmの膜厚で形成する。
かかるInPクラッド層65A,65Bの堆積の際、前記素子領域60A,60Bを合わせた領域に対するSiO2パターンM2の被覆率が小さいため(1〜1.7%)、前記InP層69A,69Bの成長の際に、前記SiO2パターンM2の縁部における物質輸送が過大になることはない。また仮に前記SiO2パターンM2の縁部においてInP層69A,69Bの成長速度に局所的な増大が生じても、かかる成長速度の増大は、庇を形成する前記SiO2パターンM2下の空間により吸収され、InPパターン69A,69Bが、前記キャップ層パターン68AとSiO2パターンM2の界面を超えて成長し突起構造を形成するのが抑制される。
なお図6(G)の工程では、前記SiO2パターンM2の庇下の空間はInP層49A,49Bにより優先的に充填されるため、前記p型InGaAsコンタクト層70A,70Bが素子分離構造60Cに接することはない。また、先にも述べたように前記InPパターン69A,69Bの形成は、マスク被覆率の非常に小さいSiO2パターンM2を使った選択成長によりなされるため、前記SiO2パターンM2上に堆積物が生じることはない
さらに図7(H),(I)の工程において、前記SiO2パターンM2はHF処理により除去され、さらに図7(J)の構造上にSiO2よりなる幅が1〜2μmのストライプパターンM3が、前記InP基板61の中央部を素子領域60Aから60Bまで連続的に延在するように形成される。ただし図7(I)は、図7(H)の構造を、素子領域69Aの側から見た端面図である。さらに図7(H),(I)の構造では、前記SiO2パターンM3をマスクに、その両側の半導体層が、前記InP基板61が露出するまで、ドライエッチングにより除去され、前記SiO2パターンM3に対応して、高さが約3μmのメサ構造を形成し、さらに前記SiO2パターンM3をマスクにFeドープInPの選択成長を行い、前記メサ構造の両側をFeドープ半絶縁性InP膜71A,71Bにより埋込む。
本発明では前記素子分離構造60Cの近傍において従来のような突起構造が形成されることがなく、図7(H),(I)に示すようなSiO2ストライプパターンM3を形成した場合にも、前記SiO2ストライプパターンM3に段切れなどの欠陥が生じることがなく、メサ構造およびInP埋込層71A,71Bの形成を、確実に高い歩留まりで行うことが可能となる。
さらに図7(J)の工程において前記SiO2パターンM3をHF処理により除去し、前記コンタクト層70A,70B上にp側オーミック電極73A,73Bを、また前記n型InP基板61の下面にn側オーミック電極73Cを形成することにより、レーザダイオード素子領域60Aと光変調器素子領域60Bが素子分離構造60Cにより分離された光半導体集積装置60が完成する。
本実施形態において、前記素子分離構造60Cの主要部をなす高抵抗パターンは、クラッド層69A,69Bと同じ、あるいは近い屈折率および格子定数を有するように、導電型以外は前記クラッド層69A,69Bと同じInPにより形成するのが好ましいが、近い屈折率および格子定数を有する他の半導体膜を使うことも可能である。

[第2の実施形態]
図8(A)〜(D)、図9(E)〜(G)および図10(H)〜(J)は、本発明の第2の実施形態によるTDA−DFBレーザ80の製造工程を示す。TDA−DFBレーザは、回折格子を備えた光導波路上に長さが数十μmの利得領域と長さが数十μmの波長制御領域を交互に繰り返し、周期的に形成した構造を有しており、波長制御領域に、利得領域とは独立に駆動電流を供給することにより屈折率を制御し、レーザ発振波長を制御する波長可変レーザダイオード集積装置である。本実施形態は、かかる利得領域と波長制御領域の間の素子分離技術を提供する。
図8(A)を参照するに、光半導体集積装置80は(100)面方位を有するn型InP基板81上に、連続して回折格子81Aが形成されている。図示の例では、図11の平面図に示すように、前記InP基板81上にチャネル1〜8に対応して、8本の回折格子81Aが、各々導波方向である[011]方向に600μmの長さで延在するように、かつ[0−11]方向に50μmの間隔で、互いに平行に形成されている。
前記InP基板81上には、さらにn型InPクラッド層82が前記回折格子81Aを覆うように、例えば200nmの膜厚に、MOVPE法により形成されており、前記InPクラッド層82上には、厚さが50nmの非ドープInGaAsP光導波層(図示せず)と、InGaAsP/InGaAsP歪みMQW層(図示せず)と、厚さが50nmのInGaAsP光導波層(図示せず)を積層した活性層84が、MOVPE法により形成されている。ここで前記InGaAsP/InGaAsP歪みMQW層は、厚さが5nmで0.8%の歪みを有する非ドープInGaAsP量子井戸層と厚さが10nmの非ドープInGaAsP障壁層を6周期積層したものであり、1.55μmのフォトルミネッセンス波長を有している。
図8(A)の工程では、さらに前記活性層84上にp型InPクラッド層85が、MOVPE法により、200nmの膜厚で形成されている。
次に図8(B)の工程において、前記図8(A)の構造上、前記InPクラッド層85上に導波方向への寸法が30μmのSiO2パターンM11を、30μm間隔で繰り返し形成し、さらに前記SiO2パターンM11をマスクに、前記InPクラッド層85およびその下の活性層84をウェットエッチングにより除去する。これにより、前記SiO2パターンM11の直下には、前記活性層84に対応した活性層パターン82Aと前記p型InPクラッド層85に対応したp型InPクラッド層パターン85Aを積層した利得領域Gが、間に前記n型InP層82が露出した波長制御領域Λを隔てて、60μmの周期で繰り返し形成される。ここでは、一つの利得領域Gと隣接する波長制御領域Λが繰り返し周期の基本構造をなす。前記回折格子81Aの長さが600μmの場合、このような基本構造が10周期形成される。
次に図8(C)の工程において図8(B)の波長制御領域Λ上に、前記SiO2パターンM11をマスクに、厚さが200nmのInGaAsP波長制御層84Bと厚さが200nmのp型InPクラッド層85BをMOVPE法により、それぞれ前記活性層84Aおよびp型InPクラッド層85Aとバットジョイントするように形成し、さらに前記SiO2パターンM11をHF処理により除去した後、前記InP基板81の全面に、前記利得領域Gおよび波長制御領域Λを連続して覆うように、Feドープ高抵抗InP層86をMOVPE法により、例えば2μmの厚さに形成する。
次に図9(E)の工程において前記高抵抗InPクラッド層86上に、前記導波方向への寸法が例えば5μmのSiO2パターンM12が、図12の平面図に示すように、前記利得領域Gと波長制御領域Λの境界に対応して繰り返し、各々のSiO2パターンM12がチャネル1〜8の回折格子を横切るように形成され、さらに図9(F)の工程において、前記SiO2パターンM12をマスクに、前記型InP層86を、例えば1.5μmの深さにドライエッチングし、前記SiO2パターンM12の直下に、高さが1.5μmで各々[0−11]方向に延在するメサ構造86Iを形成する。
図9(F)の工程では、さらに引き続き希釈臭化水素による等方的なウェットエッチングを行い、前記メサ構造86Iの幅を狭めると同時に、前記利得領域Gおよび波長制御領域Λにおいて、p型InPクラッド層85A,85Bを露出させる。かかるウェットエッチングの結果、前記SiO2パターンM12は高抵抗InPメサ構造86I上において、約0.5μm突出する庇を形成する。
次に図9(G)の工程において前記図9(F)の構造上に、前記SiO2パターンM12をマスクにp型InP層およびp型InGaAs層を、MOVPE法により例えば1.7μmの厚さおよび0.3μmの厚さに堆積し、前記利得領域Gにおいてp型InPクラッド層87Aおよびp型InGaAsコンタクト層88Aを、また波長制御領域Λにおいてp型InPクラッド層87Bおよびp型InGaAsコンタクト層88Bを形成する。
図9(G)の工程では、前記SiO2パターンM12の面積が、利得領域Gおよび波長制御領域Λの合計面積の8%程度に過ぎないため、また前記SiO2パターンM12が前記InPメサ構造86Iに対して庇を形成するため、前記SiO2パターンM12の近傍におけるInP膜の成長速度の増大が抑制され、前記p型InPクラッド層87A,87Bを成長させてもSiO2パターンM12の縁部に突起構造が形成されることはない。
さらに図10(H),(I)の工程において、前記SiO2パターンM12はHF処理により除去され、さらに図9(G)の構造上にSiO2よりなる幅が1.5μmのストライプパターンM13が、前記InP基板81の中央部を前記回折格子パターン81Aに沿って連続的に延在するように形成される。ただし図10(I)は、図10(H)の構造を、利得領域Gで切った断面図である。さらに図10(H),(I)の構造では、前記SiO2パターンM13をマスクに、その両側の半導体層が、前記InP基板81が露出するまで、ドライエッチングにより除去され、前記SiO2パターンM13に対応して、高さが約3μmのメサ構造を形成し、さらに前記SiO2パターンM13をマスクにFeドープInPの選択成長を行い、前記メサ構造の両側をFeドープ半絶縁性InP膜89A,89Bにより埋込む。
本発明では前記素子分離構造86Iの近傍において従来のような突起構造が形成されることがなく、図10(H),(I)に示すようなSiO2ストライプパターンM13を形成した場合にも、前記SiO2ストライプパターンM13に段切れなどの欠陥が生じることがなく、メサ構造およびInP埋込層89A,89Bの形成を、確実に高い歩留まりで行うことが可能となる。
さらに図10(J)の工程において前記図10(H)のSiO2パターンM13をHF処理により除去し、さらに前記高抵抗InP素子分離構造86I上にSiO2パターンM14を形成し、前記コンタクト層88Aおよび88B上にp側オーミック電極90A,90Bを、前記SiO2パターンM13により隔てられるように形成し、また前記n型InP基板81の下面にn側オーミック電極90Cを形成する。これにより、DTA―DFBレーザを構成する光半導体集積装置が完成する。
なお以上の説明において、前記素子分離構造60Cあるいは86Iは、高抵抗半導体に限定されるものではなく、基板の導電型と反対の導電型の半導体により構成してもよい。
さらに前記半導体基板はInPに限定されるものではなく、GaAsなど、他の化合物半導体基板を使うことも可能である。また前記マスクM2あるいはM12はSiO2膜に限定されるものではなく、SiON膜など他の誘電体膜を使うことも可能である。
また先に説明した実施形態では、前記マスクM2あるいはM12の被覆率は、前記第1の実施形態において1〜1.7%、第2の実施形態において8%程度であったが、20%以下であれば、本発明の作用効果を達成することができる。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・偏向が可能である。
(付記1) 電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体域基板上に集積化した光半導体集積装置の製造方法であって、
前記半導体基板上の第1の素子領域に前記第1の光半導体素子の活性層を含む第1の活性層構造を、また前記半導体基板上で前記第1の素子領域に隣接した第2の素子領域に、前記第2の光半導体の活性層を含む第2の活性層構造を、前記半導体基板上に前記第1および第2の活性層構造を含む半導体積層構造が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、
前記半導体積層構造上に素子分離半導体膜を、前記素子分離半導体膜が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、
前記前記素子分離半導体膜上に、前記第1の素子領域と第2の素子領域の境界部分を局所的に覆うように誘電体膜パターンを形成する工程と、
前記誘電体膜パターンをマスクに前記素子分離半導体膜をエッチングし、前記境界部分に前記誘電体膜パターンに対応した素子分離半導体パターンを形成する工程と、
前記誘電体膜パターンをマスクに、前記半導体基板上に導電性半導体膜を堆積し、前記第1の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第1の導電性半導体パターンを、前記第2の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第2の導電性半導体パターンを形成する工程と、
よりなることを特徴とする光半導体集積装置の製造方法。
(付記2) 前記導電性半導体膜と前記素子分離半導体膜とは、ドーパントを除き、同一の半導体材料よりなることを特徴とする請求項1記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記3) 前記誘電体膜パターンは、前記第1および第2の素子領域を合わせた面積の20%以下の面積で形成されることを特徴とする請求項1記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記4) 前記素子分離半導体膜は、非ドープまたは深い不純物でドープされたことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記5) 前記素子分離半導体膜は、第1の導電型にドープされており、前記導電性半導体膜は第2の導電型にドープされていることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記6) 前記素子分離半導体パターンを形成する工程の後、前記導電性半導体膜を堆積する工程の前に、前記誘電体膜パターンをマスクに前記素子分離半導体パターンをラテラルエッチングする工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記7) 前記素子分離半導体膜は、少なくとも主層と、前記主層と前記誘電体膜パターンとの間に形成され、前記主部とは異なる組成のキャップ層とよりなり、前記ラテラルエッチング工程は、前記キャップ層を選択的にラテラルエッチングすることを特徴とする請求項6記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記8) 前記素子分離半導体膜をエッチングする工程は、ウェットエッチング工程により実行されることを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の光半導体集積装置の製造方法。
(付記9) 電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体域基板上に集積化した光半導体集積装置であって、
前記第1の光半導体素子は前記半導体基板上の第1の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第1の活性層を含む第1の活性層構造と、前記第1の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、
前記第2の光半導体素子は前記半導体基板上で前記第1の素子領域に、導波方向上で隣接した第2の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第2の活性層を含む第2の活性層構造と、前記第2の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、
前記第1の活性層と前記第2の活性層は、それぞれの端面を接合して光学的に結合しており、
前記第1の光半導体素子の上部クラッド層と前記第2の光半導体素子の上部クラッド層の間には素子分離半導体膜が、前記素子分離半導体膜の第1の側壁面が前記第1の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、また前記素子分離半導体膜の第2の側壁面が前記第2の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、介在しており、
前記第1および第2の側壁面は前記半導体基板の主面に対して、互いに向かい合って傾斜しており、前記導波方向に見て、前記素子分離半導体膜の下面の長さは、上面よりも大きいことを特徴とする光半導体集積装置。
(付記10) 前記第1および第2の側壁面は、前記半導体基板の主面に対して傾斜した結晶面よりなることを特徴とする請求項9記載の光半導体集積装置。
(A)〜(D)は、従来の光半導体集積装置の製造工程を示す図(その1)である。 (E)〜(G)は、従来の光半導体集積装置の製造工程を示す図(その2)である。 (A)〜(C)は、別の従来の光半導体集積装置の製造工程を示す図である。 (A)〜(C)は、本発明の原理を説明する図である。 (A)〜(D)は、本発明の第1の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その1)である。 (E)〜(G)は、本発明の第1の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その2)である。 (H)〜(J)は、本発明の第1の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その3)である。 (A)〜(D)は、本発明の第2の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その1)である。 (E)〜(G)は、本発明の第2の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その2)である。 (H)〜(J)は、本発明の第2の実施形態による光半導体集積装置の製造工程を説明する図(その3)である。 図8の光半導体集積装置の製造工程の一部を説明する平面図である。 図9の光半導体集積装置の製造工程の一部を説明する平面図である。
符号の説明
11,31,41,61,81 半導体基板
11A,11C,30A,30B,40A,40B 素子領域
11B,MC 素子分離領域
12、32A,32B,42,62,63,82 下部クラッド層
13,21,34A,34B,43A,43B、64A,64B,84,84A,84B 活性層
14,15,22,35A,35B,44A,65A,65B,85,85A,85B,87A,87B 上部クラッド層
16,19,46,MA,MB,M1,M2,M3,M11,M12,M13 誘電体マスク
18,45,67,86 高抵抗半導体層
36 逆導電型半導体層
18A,39,45A,60C,66A,67A,68A,86I 素子分離構造
23,48A,48B,70A,70B,88A,88B コンタクト層
33A,33B 下部光導波層
35a,35b 上部光導波層
38 溝部
39a,39b 突起構造
60 光半導体集積装置
61A,81A 回折格子
66 エッチングストッパ膜
68 キャップ層
71A,71B,89A,89B 埋込半導体層
73A,73B,90A,90B 上部電極
73C,90C 下部電極
G 利得領域
Λ 波長制御領域

Claims (5)

  1. 電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体基板上に集積化した光半導体集積装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上の第1の素子領域に前記第1の光半導体素子の活性層を含む第1の活性層構造を、また前記半導体基板上で前記第1の素子領域に隣接した第2の素子領域に、前記第2の光半導体素子の活性層を含む第2の活性層構造を、前記半導体基板上に前記第1および第2の活性層構造を含む半導体積層構造が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、
    前記半導体積層構造上に素子分離半導体膜を、前記素子分離半導体膜が、前記第1の素子領域から前記第2の素子領域まで連続的に延在するように形成する工程と、
    前記素子分離半導体膜上に、前記第1の素子領域と第2の素子領域の境界部分を局所的に覆うように誘電体膜パターンを形成する工程と、
    前記誘電体膜パターンをマスクに前記素子分離半導体膜をエッチングし、前記境界部分に前記誘電体膜パターンに対応した素子分離半導体パターンを形成する工程と、
    前記誘電体膜パターンをマスクに、前記半導体基板上に導電性半導体膜を堆積し、前記第1の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第1の導電性半導体パターンを、前記第2の活性層構造上に、前記素子分離半導体パターンに接して、第2の導電性半導体パターンを形成する工程と、
    よりなることを特徴とする光半導体集積装置の製造方法。
  2. 前記誘電体膜パターンは、前記第1および第2の素子領域を合わせた面積の20%以下の面積で形成されることを特徴とする請求項1記載の光半導体集積装置の製造方法。
  3. 前記素子分離半導体パターンを形成する工程の後、前記導電性半導体膜を堆積する工程の前に、前記誘電体膜パターンをマスクに前記素子分離半導体パターンをラテラルエッチングする工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の光半導体集積装置の製造方法。
  4. 前記素子分離半導体膜は、少なくとも主層と、前記主層と前記誘電体膜パターンとの間に形成され、前記主層とは異なる組成のキャップ層とよりなり、前記ラテラルエッチング工程は、前記キャップ層を選択的にラテラルエッチングすることを特徴とする請求項3記載の光半導体集積装置の製造方法。
  5. 電気制御される第1および第2の光半導体素子を共通の半導体基板上に集積化した光半導体集積装置であって、
    前記第1の光半導体素子は前記半導体基板上の第1の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第1の活性層を含む第1の活性層構造と、前記第1の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、
    前記第2の光半導体素子は前記半導体基板上で前記第1の素子領域に、導波方向上で隣接した第2の素子領域に形成され、第1導電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され第2の活性層を含む第2の活性層構造と、前記第2の活性層構造上に形成された第2導電型の上部クラッド層を含み、
    前記第1の活性層と前記第2の活性層は、それぞれの端面を接合して光学的に結合しており、
    前記第1の光半導体素子の上部クラッド層と前記第2の光半導体素子の上部クラッド層の間には素子分離半導体膜が、前記素子分離半導体膜の第1の側壁面が前記第1の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、また前記素子分離半導体膜の第2の側壁面が前記第2の光半導体素子の上部クラッド層端面に接するように、介在しており、
    前記第1および第2の側壁面は前記半導体基板の主面に対して、互いに向かい合って傾斜しており、前記導波方向に見て、前記素子分離半導体膜の下面の長さは、上面よりも大きいことを特徴とする光半導体集積装置。
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