JP2008069195A - 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法 - Google Patents

熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008069195A
JP2008069195A JP2006246676A JP2006246676A JP2008069195A JP 2008069195 A JP2008069195 A JP 2008069195A JP 2006246676 A JP2006246676 A JP 2006246676A JP 2006246676 A JP2006246676 A JP 2006246676A JP 2008069195 A JP2008069195 A JP 2008069195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat conductive
heat
moisture
adhesive
curable adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006246676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5004538B2 (ja
Inventor
Takashi Sugihara
敬 杉原
Katsuro Hasegawa
勝郎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kasei Polymer Co Ltd filed Critical Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
Priority to JP2006246676A priority Critical patent/JP5004538B2/ja
Publication of JP2008069195A publication Critical patent/JP2008069195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5004538B2 publication Critical patent/JP5004538B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】 プラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームや、電子機器の放熱板などの接着と熱伝導性が必要な部材の貼り合せに使用でき、実用使用温度領域の耐熱保持力を有し、ランニングコストが低く、十分な熱伝導性を有し、さらにリペア時や製品ライフサイクル終了後には、容易に分離、解体できる熱伝導性にすぐれた熱伝導性湿気硬化型接着剤を提供する。
【解決手段】 ポリマージオール(a−1)及びジイソシアネート(a−2)を反応させて得られるイソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)と熱伝導性フィラー(B)を必須成分として含む熱伝導性湿気硬化型接着剤であって、湿気硬化後の接着剤の熱伝導性が25〜120℃の範囲において0.8W/m・K以上である熱伝導性湿気硬化型接着剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、プラズマディスプレイのガラスパネルや、電子機器の放熱板などの貼り合せに使用される熱伝導性に優れた熱伝導性湿気硬化型接着剤に関し、製品のリペア時や、製品ライフサイクル終了後には容易に解体することができる熱伝導性湿気硬化型接着剤に関する。
近年、プラズマディスプレイのガラスパネルや、高輝度LEDを実装した基板、高性能CPUなど、部材が高熱になり、何らかの方法で放熱が必要になる電子機器が増えている。
特にプラズマディスプレイの場合、ガラスパネルに温度むらが生じると、画面の色むらにも影響を与えることから、速やかに熱を逃がす必要がある。その対策として、一般的には、ガラスパネルとアルミフレームを、熱伝導性を有する両面粘着テープで貼り合せる方法が用いられている。このようにしてガラスパネルで発生した熱を、アルミフレームに逃がすことで、ガラスパネル中の局部的な温度上昇を抑え、ガラスパネルの温度を均一化し画面の色むらを抑制している。
上記の熱伝導性を有する両面粘着テープとしては、一般的にはアクリル系粘着剤に、アルミナや水酸化アルミニウムなどの熱伝導性フィラーを含んだものが使用されるが、このような熱伝導性を有する両面粘着テープは、パネルの荷重を支えるために予め架橋されているものが用いられる。
上記の熱伝導性を有する両面粘着テープを用いて貼り合せたプラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームとをリペア時や、製品ライフサイクル終了後に解体する際には、温度を高くして接着力を弱めて剥離するか、有機溶剤等によって溶解させるなどの方法が考えられるが、上記の如く熱伝導性を有する両面粘着テープは架橋されているので、解体するのが困難である。
これらの問題に鑑みて、上記の熱伝導性を有する両面粘着テープの代わりに、スチレン系弾性ポリマー、粘着付与剤、パラフィン系オイルなどの軟化剤、アルミナなどの熱伝導材からなる熱可塑性の弾性放熱性組成物を使用してシート状に形成した粘着性を有するシートが提案されている(特許文献1参照)。
また、この他さらに強固に接着するため、スチレン系熱可塑性エラストマーと、パラフィン系オイルなどの軟化剤と、水酸化アルミニウムなどの熱伝導材からなる熱可塑性の弾性放熱性組成物を使用してシート状とし、さらにその表面に粘着層を設けてシート状に形成したものが提案されている(特許文献2参照)。
一方、熱輻射による放熱を目的として、黒色の接着剤を用いて、プラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームを貼合する提案がある(特許文献3参照)。
特開2000−290615号公報 特開2004−146106号公報 特開平10−198287号公報
プラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームの貼り合せに、上記のようにスチレン系ゴムに、パラフィン系オイルなどの軟化剤を用いて柔軟化した粘着性を有する熱伝導材からなるシートを用いる場合、プラズマディスプレイが使用される環境は様々であり、40℃以上となる温度で使用される場合には、ガラスパネルの温度は80℃程度まで上昇することがあり、また、今後、高解像度化が進むプラズマディスプレイでは、さらに発熱量の増大が見込まれることから、100℃以上になる懸念があり、その場合、この熱伝導材シートでは、パラフィン系オイルなどのような軟化剤を使用しているため、耐熱保持力が十分とは言えず、問題があった。
また、前記熱伝導性を有する両面粘着テープを含め、これらの粘着性を有する熱伝導材シートは予めシート状に成形して用いるため、シート化する際のコストや歩留まりなどから、粘着組成物をそのままインラインで塗布して用いるのに比べ、ユーザーのランニングコストの負担が大きくなるといった問題もあった。また、粘着面保護に使用される離型紙や離型フィルムについても再利用することは困難でそのまま産業廃棄物となることから問題となっていた。
さらに、充填剤としてアルミナを用いた場合には、アルミナの粒子の硬度が非常に高いため、製造時やシート化の工程の際に、ニーダーなどの撹拌機やギアポンプなどの粘着組成物の接する部品が磨耗しやすく、この点についても製造コストを押し上げる一因となっていた。
また水酸化アルミニウムを用いた場合においても同様に磨耗の問題があるほか、これらの充填剤の熱伝導率が低いことから、例えば0.8W/m・K以上の熱伝導率を達成することが難しかった。
一方、黒色のホットメルト接着剤を用いて、熱輻射によって放熱性を高める方法が提案されているが、耐熱保持力、熱伝導性などについては配慮されておらず、接着剤を黒色化したのみでは、上記のような問題点を達成することは困難であった。
本発明は、上記のような従来技術に鑑みてなされたものであって、例えばプラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームの熱伝導性が必要な部材の貼り合せに使用でき、実用使用温度領域の耐熱保持力を有し、大量生産時のランニングコストも低く、ガラスパネルの発熱を速やかに拡散させるとともにアルミフレームへ移動するのに十分な熱伝導性を有し、さらにリペア時や製品ライフサイクル終了後には、加熱溶融することで容易に分離、解体できる熱伝導性にすぐれた熱伝導性湿気硬化型接着剤を提供することを目的としている。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリマージオール(a−1)及びジイソシアネート(a−2)を反応させて得られるイソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)と熱伝導性フィラー(B)を必須成分として含む湿気硬化型の接着剤であって、湿気硬化後の熱伝導性接着剤の熱伝導性が25〜120℃の範囲において0.8W/m・K以上である熱伝導性湿気硬化型接着剤とすることで、一般的にプラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームの貼り合せに用いられている一般的な熱伝導性の両面粘着テープより高い熱伝導性を有するとともにリペア時や製品ライフサイクル終了後には加熱することにより容易に解体できるという利点をも有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、[1] ポリマージオール(a−1)及びジイソシアネート(a−2)を反応させて得られるイソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)と熱伝導性フィラー(B)を必須成分として含む湿気硬化型接着剤であって、湿気硬化後の熱伝導性湿気硬化型接着剤の熱伝導性が25〜120℃の範囲において0.8W/m・K以上である熱伝導性湿気硬化型接着剤である。
また、本発明は、[2] イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)が25℃では固形で、120℃では100〜50,000mPa・sの溶融粘度を示すことを特徴とする上記[1]に記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤である。
また、本発明は、[3] 熱伝導性フィラー(B)が黒鉛であり、その配合量が全体の30〜80重量%を占めることを特徴とする上記[1]または上記[2]に記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤である。
また、本発明は、[4] ポリマージオール(a−1)が、1,6−ヘキサンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,6−ヘキサンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・セバシン酸のポリエステルジオールから選ばれる一つ以上のものであり、数平均分子量が1,000〜5,000である上記[1]ないし上記[3]のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤である。
また、本発明は、[5] ジイソシアネート(a−2)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネートから選ばれる一つ以上のものである上記[1]ないし上記[4]のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤である。
また、本発明は、[6] 上記[1]ないし上記[5]のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤を100〜150℃の範囲で加熱溶融させて部材に直接に塗布するとともに、塗布された接着剤を100〜150℃に再加熱して溶融させた状態で他部材を貼り合わせる熱伝導性湿気硬化型接着剤の施工方法である。
本発明の熱伝導性湿気硬化型接着剤によれば、必要な荷重保持に十分な耐熱保持力を有し、かつ一般的に用いられている熱伝導性の両面テープより高い熱伝導性を有するとともにリペア時や製品ライフサイクル終了後には容易に解体できるという利点をも有する熱伝導性湿気硬化型接着剤を提供できる。
また本発明の施工方法によれば、加熱溶融させた接着剤を直接に部材に塗布するので両面テープや熱可塑性粘着剤シートのように保護のための離型紙や、離型フィルムを必要とせず、資源保護、廃棄物低減などに寄与できる。
また本発明の施工方法によれば、加熱溶融させて塗布及び貼り合わせるので部材への密着性が良いだけでなく、凹凸のある部材に対しても塗布、貼り合わせ時ともに追従して密着するという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
本発明で用いる、ポリマージオール(a−1)は、ポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレングリコール等公知慣用のものを用いることができる。
本発明で用いる、ポリマージオール(a−1)は、接着剤を加熱溶融して部材へ塗布・貼り合わせた後の固化と初期凝集力の発現を早くする点において、25℃では固形のものが好ましい。
本発明で用いる、ポリエステルジオールは、ジカルボン酸とグリコールをエステル化反応させて得られる。
ジカルボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、フマル酸、マレイン酸等公知慣用のものが挙げられる。
グリコールとしては、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、メチルペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、1,9−ノナンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物等公知慣用のものが挙げられる。
本発明で用いる、ポリマージオール(a−1)が、1,6−ヘキサンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,6−ヘキサンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・セバシン酸のポリエステルジオールである場合は、結晶化により固化と初期凝集力の発現が早いので好ましい。
本発明で用いる、ポリマージオール(a−1)の数平均分子量は、1,000〜5,000であることが望ましい。数平均分子量が1,000未満だと接着剤の固化性に劣り、5,000を超えると熱伝導性フィラー(B)を混合する時の粘度が高く、作業性が劣る。数平均分子量は、実施例で示したように、水酸基価と酸価から計算により求めた。
本発明で用いる、ジイソシアネート(a−2)は、トリレンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート等を用いることができる。
本発明で用いる、ジイソシアネート(a−2)は、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートが結晶化による固化が速いので好ましい。
本発明で用いる、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)は、ポリマージオール(a−1)とジイソシアネート(a−2)を反応させる必要がある。その反応時の比率はポリマージオール(a−1):ジイソシアネート(a−2)が1:1.2〜1:2.5(モル比)が好ましい。ジイソシアネート(a−2)が1:1.2未満では、熱伝導性フィラー(B)混合時の粘度が高く、作業性が劣り、1:2.5を超えて多いと、湿気硬化性が悪くなる。
本発明で用いる、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)は通常、25℃では固形で、120℃では、100〜50,000mPa・sの溶融粘度を示すことが好ましい。120℃の溶融粘度が100mPa・s未満では、冷却時の固化速度が遅くなり、50,000mPa・sを超えて高いと、熱伝導性フィラー(B)混合時の粘度が高く、作業性が劣る。
本発明で用いる、熱伝導性フィラー(B)は黒鉛、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素等公知慣用のものを用いることができる。
本発明で用いる、黒鉛は、粒状のものであればよく、様々な形状のものが利用でき、例えば鱗片状黒鉛、鱗状黒鉛、土状黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛、膨張化黒鉛などが挙げられる。これらの黒鉛は、単独または、2種以上を混合して用いることができる。
特に、これらの黒鉛の中で人造黒鉛は純度が高く、ポンプやノズルなどの磨耗を引き起こす灰分が少ないことから、溶融タンク、保温ホース、塗布ノズルからなるアプリケーターなどを用いて加熱溶融塗布する場合に好適に用いることができる。
黒鉛の形状は特に制限ないが、鱗片状や針状またはその混合物で構成されるものを用いると、耐熱保持力と湿気硬化型接着剤の加熱溶融塗布時の流動性のバランスがとれてよい。また、このような形状の粒子は、バインダー内で粒子どうしが接触し易く、熱伝導の観点からも好適である。
黒鉛のDBP(ジブチルフタレート)吸油量は、通常、30ml/100g〜200ml/100g、好ましくは、50ml/100g〜160ml/100g、さらに好ましくは、60ml/100g〜140ml/100gであるのが好ましい。DBP吸油量が30ml/100g未満であるとバインダー成分が良く混ざらず、初期保持力、耐熱保持力が低下する傾向があり、200ml/100gを超えて大きいと、黒鉛を配合した熱伝導性湿気硬化型接着剤の粘度が高くなり、熱伝導性湿気硬化型接着剤の加熱溶融塗布時の流動性が低下する傾向がある。
本発明で用いる、黒鉛の粒径は熱伝導性湿気硬化型接着剤を塗布するノズルやダイコーターの形状、ロールコータなどの塗布厚みなどによって、適宣選択すればよく、目的にあった粒径のものを用いることができるが、熱伝導性や湿気硬化型接着剤の加熱溶融塗布時の流動性などの観点から、通常のレーザー回折による分析による平均粒子径が、通常0.5〜250μm、好ましくは1〜200μm、さらに好ましくは5〜150μmであるのが好ましい。
レーザー回折法による黒鉛の平均粒子径が0.5μm未満では、黒鉛を配合した熱伝導性湿気硬化型接着剤の粘度が高くなり、塗布時の熱伝導性湿気硬化型接着剤の流動性が低下するほか、熱伝導性が低下する傾向があり、250μmを超えて大きいと、熱伝導性は良好になるが、初期保持力、耐熱保持力が低下する傾向にある。
本発明で用いる、黒鉛の平均アスペクト比は、1.2〜20、好ましくは、1.5〜10、さらに好ましくは2〜5とするのがよい。平均アスペクト比が1.2未満では、湿気硬化型接着剤の熱伝導性が低くなる傾向にあり、また熱伝導性の異方性も小さくなる傾向にある。また、平均アスペクト比が20を超えて大きいと、異方性は大きくなるが、湿気硬化型接着剤の粘度が高くなり、加熱溶融塗布時の流動性が低下する傾向がある。
なお、ここで平均アスペクト比とは、黒鉛を電子顕微鏡で写真撮影し、無作為に抽出した50個の黒鉛粒子画像から求めたアスペクト比の平均値であり、アスペクト比は個々の黒鉛粒子画像の最大長と最大長に対する垂直長の比率、すなわち、アスペクト比=最大長/最大長垂直長から求められる黒鉛の針状度を示したものである。
本発明で用いる、熱伝導性フィラー(B)が黒鉛の場合は、その配合量は全体の30〜80重量%、好ましくは40〜70重量%とする必要がある。配合量が30重量%未満では、得られる熱伝導性が十分ではなく、80重量%を超えて大きいと、湿気硬化型接着剤としての流動性が低くなり、十分な作業性を得られない傾向にある。
また、プラズマディスプレイなど僅かな温度差が画質などの性能に影響を与える用途の放熱に上記熱伝導性湿気硬化型接着剤を用いる場合には、ガラスパネルの温度の均一性の観点から、熱伝導性湿気硬化型接着剤の熱伝導率は、0.8W/m・K以上、より好ましくは1.0W/m・K以上とするのがよい。
さらに高温度域でも放熱性が低下しないことが好ましく、今後、高解像度化が進むプラズマディスプレイでは、さらに発熱量の増大が見込まれることから、ガラスパネルの温度が一時的に100℃以上となる懸念もあることから、25〜120℃の温度範囲において、0.8W/mK以上を維持することが必要である。
プラズマディスプレイにおいては、ガラスパネルの塗布面に対し、垂直方向よりも面方向に対して熱伝導性を高くする、即ち接着剤の熱伝導性に異方性を持たせた方が、より速やかにガラスパネルの表面温度を均一化でき、好ましい。上記したアスペクト比の高い黒鉛を熱伝導性フィラーに用いると、熱伝導性に異方性を持たせることができる。
上記熱伝導性湿気硬化型接着剤には、その性能を低下させない範囲で必要に応じて他の物質が含有されてもよく、例えば難燃剤、分散剤、酸化防止剤、安定剤など、公知公用の添加剤を配合することもできる。
本発明の熱伝導性湿気硬化型接着剤は、接着剤を100〜150℃の範囲で加熱溶融させて部材に直接に塗布される。この温度が100℃未満では接着剤の粘度が高く、均一に塗布することが難しく部材への密着性も劣るようになる。またこの温度が150℃を超える場合は接着剤の安定性に劣るようになり実用的ではない。
本発明の熱伝導性湿気硬化型接着剤は、部材に塗布された後に接着剤を100〜150℃に再加熱して溶融させた状態で他部材を貼り合わせる。この温度が100℃未満では十分な溶融状態が得られないので他部材に対してよく濡れず、密着性が悪い結果となる。但し、部材に塗布された後に接着剤を50℃以上に加熱した場合に溶融ないし溶融性を示さないまでも接着剤が流動し、他部材を貼り合わせることができるのであれば、50℃以上に再加熱しても良い。またこの温度が150℃を超える場合は加熱に多大のエネルギーを必要とし実用的ではない。
貼り合わせは、塗布後速やかに行うことが好ましいが、上記熱伝導性湿気硬化型接着剤は数時間であれば、湿気硬化はあまり進んでいないため、再加熱して貼り合わせすることができる。
本発明における熱伝導性湿気硬化型接着剤の塗布方法は、特に制限されるものではなく、例えばプラズマディスプレイのガラスパネルのような平面の部材に均一に塗布する場合には、カーテンコータやロールコータなどを用い、ガラスパネルの全面または一部に加熱溶融させた接着剤を均一に塗布することができる。またドット状やビード状、スパイラル状など特定の形状に塗布する必要がある場合には、溶融タンク、保温ホース、塗布ノズルからなるアプリケーターなどを用いて、任意の形状のノズルから必要な部位に塗布することができる。
本発明において、湿気硬化型接着剤は貼合直後から高い保持力、熱伝導性を発現するが、これらをより向上させる目的で、貼合した部材ごと加温して養生してもよい。
なお、本発明における湿気硬化型接着剤は、ダイコーターやプレスなど一般的な方法を用いて、ポリ4フッ化エチレンなどのフッ素系樹脂やシリコーン、オリゴマーなどで予め前処理された離型性のあるプラスチックフィルムまたは紙などに、任意の形状に塗布してから、転写して用いることもできる。
本発明の熱伝導性湿気硬化型接着剤は、湿気硬化前であれば(概ね貼り合せ後数時間以内)、貼り合せしたものを100〜150℃に加温することにより分離させ、リペアでき、湿気硬化後であっても180〜350℃の加熱で、容易に分離、解体することができる。
以下に、実施例を具体的に挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下「部」、「%」とは、特に断りのない限り「重量部」、「重量%」のことである。
(実施例1)
撹拌機、温度計、分留器、水分分離器、還流冷却器、窒素導入管及び減圧装置を装備したフラスコに、1,6−ヘキサンジオール 1,348部、アジピン酸 1,538部、テトラブチルチタネート 0.05部を仕込み、230℃まで昇温し、減圧度20mmHgで12時間脱水縮合を行い、水酸基価37、酸価0.4、数平均分子量3,000(数平均分子量は下記の(式*)より求めた)の1,6−ヘキサンジオール・アジピン酸のポリエステルジオールを得た。
(式*)
数平均分子量=112,200÷(水酸基価+酸価)
尚、有効数字は上2桁
このポリエステルジオールを撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに1,000部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、ジフェニルメタンジイソシアネート 167部を加え、さらに105℃まで昇温し、2時間保温し、NCO%が2.3%、室温25℃では白色個体、120℃での溶融粘度が、6,800mPa・sのイソシアネート基末端構造を有するプレポリマーを得た。
加熱ニーダーを120℃に予熱後、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー500部を仕込み、溶融したのを確認したのち、熱伝導性フィラー(B)として、黒鉛E015((株)中越黒鉛工業所製人造黒鉛、レーザー回折による平均粒子径約135μm、平均アスペクト比3.4)を500部投入し、さらに1時間混合後、10分間の減圧脱泡を行い、黒鉛の配合量が50重量%の熱伝導性湿気硬化型接着剤を得た。
(実施例2)
撹拌機、温度計、分留器、水分分離器、還流冷却器、窒素導入管及び減圧装置を装備したフラスコに、1,6−ヘキサンジオール 1,103部、セバシン酸 1,708部、テトラブチルチタネート 0.05部仕込み、230℃まで昇温し、減圧度20mmHgで9時間脱水縮合を行い、水酸基価37、酸価0.2、数平均分子量3,000の1,6−ヘキサンジオール・セバシン酸のポリエステルジオールを得た。
このポリエステルジオールを撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに1,000部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、ジフェニルメタンジイソシアネート 167部を加え、さらに105℃まで昇温し、2時間保温し、NCO%が2.4%、室温25℃では白色個体、120℃での溶融粘度が4,600mPa・sのイソシアネート基末端構造を有するプレポリマーを得た。
実施例1と同様の方法で、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー 700部と黒鉛E015を300部を配合し、黒鉛の配合量が30重量%の熱伝導性湿気硬化型接着剤を得た。
(実施例3)
撹拌機、温度計、分留器、水分分離器、還流冷却器、窒素導入管及び減圧装置を装備したフラスコに、エチレングリコール 799部、セバシン酸 2,078部、テトラブチルチタネート 0.05部仕込み、210℃まで昇温し、減圧度20mmHgで16時間脱水縮合を行い、水酸基価111、酸価0.3、数平均分子量1,000のエチレングリコール・セバシン酸のポリエステルジオールを得た。
このポリエステルジオールを撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに10,00部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、ヘキサメチレンジイソシアネート 302部を加え、さらに105℃まで昇温し、2時間保温し、NCO%が4.9%、室温25℃では白色個体、120℃での溶融粘度が530mPa・sのイソシアネート基末端構造を有するプレポリマーを得た。
実施例1と同様の方法で、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー300部とAX−116((株)マイクロン製、球状アルミナ、レーザー回折による平均粒子径20μm)を700部配合し、球状アルミナの配合量が70重量%の熱伝導性湿気硬化型接着剤を得た。
(実施例4)
撹拌機、温度計、分留器、水分分離器、還流冷却器、窒素導入管及び減圧装置を装備したフラスコに、1,4−ブタンジオール 1164部、アジピン酸 1784部、テトラブチルチタネート 0.05部仕込み、230℃まで昇温し、減圧度20mmHgで9時間脱水縮合を行い、水酸基価22、酸価0.5、数平均分子量5,000の1,4−ブタンジオール・アジピン酸のポリエステルジオールを得た。
このポリエステルジオールを撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに1,000部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、トリジンジイソシアネート 106部を加え、さらに105℃まで昇温し、2時間保温し、NCO%が1.5%、室温25℃では白色個体、120℃での溶融粘度が25,000mPa・sのイソシアネート基末端構造を有するプレポリマーを得た。
実施例1と同様の方法で、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー600部と黒鉛E015を400部配合し、黒鉛の配合量が40重量%の熱伝導性湿気硬化型接着剤を得た。
(実施例5)
撹拌機、温度計、分留器、水分分離器、還流冷却器、窒素導入管及び減圧装置を装備したフラスコに、3−メチル−1,5−ペンタンジオール 1,348部、アジピン酸 1,538部、テトラブチルチタネート 0.05部仕込み、230℃まで昇温し、減圧度20mmHgで9時間脱水縮合を行い、水酸基価37、酸価0.2、数平均分子量3,000の2−メチル−1,5−ペンタンジオール・アジピン酸のポリエステルジオールを得た。
このポリエステルジオールを撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備したフラスコに1,000部仕込み、窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、ジフェニルメタンジイソシアネート 167部を加え、さらに105℃まで昇温し、2時間保温し、NCO%が2.3%、室温25℃では透明水飴状、120℃での溶融粘度が4,300mPa・sのイソシアネート基末端構造を有するプレポリマーを得た。
実施例1と同様の方法で、イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー500部と黒鉛E015を500部配合し、黒鉛の配合量が50重量%の熱伝導性湿気硬化型接着剤を得た。
(比較例1)
加熱ニーダーを180℃に予熱後、軟化剤としてダイアナプロセスオイルNS−100(出光興産(株)製、ナフテン系プロセスオイル、40℃動粘度102.7mm/s)300部、スチレン系ゴムであるクレイトンG1650(クレイトンポリマージャパン(株)製SEBS、スチレン/ゴム比=29/71重量比)300部、粘着付与樹脂であるYSポリスターT145(ヤスハラケミカル(株)製テルペンフェノール樹脂、軟化点145℃)400部および、IRGANOX1010(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製ヒンダードフェノール系老化防止剤)10部を仕込み、4時間加熱混合し、各材料が溶融したのを確認したのち、黒鉛として、E015((株)中越黒鉛工業所製人造黒鉛、レーザー回折による平均粒子径約135μm、平均アスペクト比3.4)を826部投入し、さらに1時間混合後、10分間の減圧脱泡を行い、黒鉛の配合量が45重量%の熱可塑性粘着剤を得た。
(比較例2)
比較例1の黒鉛を、ハイジライトH−42M(昭和電工(株)製、水酸化アルミニウム、レーザー回折による平均粒子径約1.1μm)としたほかは、比較例1と同様の方法で水酸化アルミニウム配合量が45重量%の熱可塑性粘着剤を得た。
(比較例3)
比較例1の黒鉛を、AX−116((株)マイクロン製、球状アルミナ、レーザー回折による平均粒子径20μm)1652部としたほかは、比較例1と同様の方法で球状アルミナ配合量が62重量%の熱可塑性粘着剤を得た。
(比較例4)
アクリル系粘着剤であるオリバインBPS5107−1(東洋インキ製造(株)製、固形分42%)1000部に架橋剤としてスミジュールL−55E(ポリイソシアネート、固形分55%)を20部、希釈溶剤としてメチルエチルケトン273部を加えよく撹拌したのち、AX−116((株)マイクロン製、球状アルミナ、レーザー回折による平均粒子径20μm)を431部加え、撹拌機にて30分撹拌した。
次にこの溶液を乾燥後の厚みが1mmとなるようにセパレータに塗工し、常温25℃で24時間乾燥後、40℃で2時間乾燥し、両面粘着テープを得た。
(評価用熱伝導性シートの作製)
本来、本発明における湿気硬化型接着剤は、ロールコータなどを用いて全面塗布、溶融タンク、保温ホース、塗布ノズルからなるアプリケーターなどを用いて、任意の形状のノズルから必要な部位に塗布することができることを特徴としているが、各種物性等の試験に供するため、上記実施例1〜5の熱伝導性湿気硬化型接着剤も比較例1〜3の熱可塑性粘着剤も比較例4の両面粘着テープと同列で比較するため、セパレータ上に厚さ1mmとなるように120℃の熱プレスを用い成型した。なお、本試験方法は湿気硬化型接着剤の使用方法を何ら限定するものではない。
(特性の評価)
(a)初期保持力
熱プレスで得られた熱伝導性シートを幅2.5cm、長さ2.5cmに切断し、幅2.5cm、長さ10cm、厚さ0.5mmのアルミニウム板2枚を幅2.5cm、長さ2.5cmの部分だけ重なるようにし、湿気硬化型接着剤シートは120℃で、熱可塑性粘着剤シート及び両面粘着テープは25℃で圧着したあと、5kgのゴムローラで2往復圧着後冷却し、試験片とした。直ちにこの試験片を25℃にセットし、せん断方向に20gの荷重をかけ、荷重が落下するまでの時間を測定した(最大24時間)。
(b)耐熱保持力
上記初期保持力と同様に試験片を作製した。湿気硬化型接着剤は更に1週間室温(25℃)で養生して湿気硬化させた。試験片を120℃にセットし、せん断方向に20gの荷重をかけ、荷重が落下するまでの時間を測定した(最大24時間)。
(c)熱伝導率
熱プレスで得られた熱伝導性シートを、直径50mmの円形に打ち抜き、ASTM E 1530に準拠し、23℃及び120℃における熱伝導率を測定した。なお、湿気硬化型接着剤の場合は、打ち抜きの前に1週間室温(25℃)で養生して湿気硬化させた。
(d)リペア性
熱プレスで得られた1mm厚の熱伝導性シート、および比較例4として用いた粘着テープを幅2.5cm、長さ2.5cmに切断し、幅2.5cm、長さ10cm、厚さ0.5mmのアルミニウム板2枚を幅2.5cm、長さ2.5cmの部分だけ重なるように、湿気硬化型接着剤シートは120℃で、熱可塑性粘着剤シート及び両面粘着テープは常温(25℃)で圧着したあと、5kgのゴムローラで2往復圧着後冷却し、試験片とした。
得られた試験片を、120℃雰囲気中に30分間放置後、室温(25℃)に取り出し、即座に試験片の両端を、手袋を着用した両手で引張り、分離性を確認した(容易に分離できるものは、その後にリペア可能なので)。2片のアルミ板が容易に分離できたものを○、分離に強い力を要するか、分離が困難だったものを×として評価した。
(e)解体性
熱プレスで得られた1mm厚の熱伝導性シート、および比較例4として用いた粘着テープを幅2.5cm、長さ2.5cmに切断し、幅2.5cm、長さ10cm、厚さ0.5mmのアルミニウム板2枚を幅2.5cm、長さ2.5cmの部分だけ重なるように、湿気硬化型接着剤シートは120℃で、熱可塑性粘着剤シート及び両面粘着テープは常温(25℃)で圧着したあと、5kgのゴムローラで2往復圧着後冷却し、湿気硬化型接着剤のものは更に1週間室温(25℃)で養生後、試験片とした。
得られた試験片を、200℃雰囲気中に30分間放置後、室温(25℃)に取り出し、即座に試験片の両端を、手袋を着用した両手で引張り、分離性を確認した(容易に分離できるものは解体も容易なので)。2片のアルミ板が容易に分離できたものを○、分離に強い力を要するか、分離が困難だったものを×として評価した。
実施例1〜5、比較例1〜4で得られた上記の測定による結果をまとめて表1、表2に配合と共に示した。
Figure 2008069195
Figure 2008069195
以上、実施例及び比較例において例証したように、本発明によれば初期保持力、耐熱保持力、熱伝導性ともに優れ、加熱によってリペアも解体も可能である熱伝導性湿気硬化型接着剤が得られることは明らかである。
上記のような利点から、本発明の湿気硬化型接着剤は、プラズマディスプレイのガラスパネルとアルミフレームの貼り合せに使用できる。さらに、本発明の湿気硬化型接着剤は、熱硬化性樹脂にも拘らず加熱することで、熱可塑性粘着剤シートと同様に容易にリペア、解体できるという優れた利点がある。また、本発明の湿気硬化型接着剤は、部材に直接に塗布するので、離型紙や離型フィルム(セパレータ)などの産業廃棄物を低減でき、資源保護や産業廃棄物低減に有効である。

Claims (6)

  1. ポリマージオール(a−1)及びジイソシアネート(a−2)を反応させて得られるイソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)と熱伝導性フィラー(B)を必須成分として含む湿気硬化型接着剤であって、湿気硬化後の熱伝導性湿気硬化型接着剤の熱伝導性が25〜120℃の範囲において0.8W/m・K以上である熱伝導性湿気硬化型接着剤。
  2. イソシアネート基末端構造を有するプレポリマー(A)が25℃では固形で、120℃では100〜50,000mPa・sの溶融粘度を示す請求項1に記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤。
  3. 熱伝導性フィラー(B)が黒鉛であり、その配合量が全体の30〜80重量%を占めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤。
  4. ポリマージオール(a−1)が、1,6−ヘキサンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・アジピン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・アジピン酸のポリエステルジオール、1,6−ヘキサンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、1,4−ブタンジオール・セバシン酸のポリエステルジオール、エチレングリコール・セバシン酸のポリエステルジオールから選ばれる一つ以上のものであり、数平均分子量が1,000〜5,000である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤。
  5. ジイソシアネート(a−2)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネートから選ばれる一つ以上のものである請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の熱伝導性湿気硬化型接着剤を100〜150℃の範囲で加熱溶融させて部材に直接に塗布するとともに、塗布された接着剤を100〜150℃に再加熱して溶融させた状態で他部材を貼り合わせる熱伝導性湿気硬化型接着剤の施工方法。
JP2006246676A 2006-09-12 2006-09-12 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法 Expired - Fee Related JP5004538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006246676A JP5004538B2 (ja) 2006-09-12 2006-09-12 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006246676A JP5004538B2 (ja) 2006-09-12 2006-09-12 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008069195A true JP2008069195A (ja) 2008-03-27
JP5004538B2 JP5004538B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39291076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006246676A Expired - Fee Related JP5004538B2 (ja) 2006-09-12 2006-09-12 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5004538B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157315A1 (ja) * 2008-06-25 2009-12-30 日本ゼオン株式会社 熱伝導性感圧接着剤組成物及び熱伝導性感圧接着性シート
JP2011093985A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Nippon Zeon Co Ltd 熱伝導性感圧接着剤組成物、熱伝導性感圧接着性シート、及び電子部品
WO2011102170A1 (ja) * 2010-02-19 2011-08-25 日本ゼオン株式会社 熱伝導性感圧接着剤組成物、熱伝導性感圧接着性シート、及び電子部品
JP2011184668A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Sekisui Chem Co Ltd 熱伝導性熱可塑性接着剤組成物
JP2012207198A (ja) * 2011-03-11 2012-10-25 Tokuyama Corp フォトクロミック組成物、および光学物品
EP3064560A1 (en) * 2015-03-05 2016-09-07 Henkel AG & Co. KGaA Thermally conductive adhesive
CN111511792A (zh) * 2017-12-20 2020-08-07 汉高股份有限及两合公司 具有优异的机械性能组合的导热聚氨酯粘合剂

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01165680A (ja) * 1987-11-16 1989-06-29 Uzin Werk Georg Utz Gmbh & Co Kg マイクロ波活性性ホットメルト接着剤
JPH05179210A (ja) * 1991-04-24 1993-07-20 Ciba Geigy Ag 熱伝導性接着フィルム、熱伝導性接着剤層を有する積層品及びそれらの使用品
JPH07118622A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Sekisui Chem Co Ltd ホットメルト接着剤組成物
JPH10183086A (ja) * 1996-12-24 1998-07-07 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導性接着剤組成物及び該組成物を用いた熱伝導性接着フィルム
JP2000037802A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Dainippon Ink & Chem Inc 大面積積層体の製造法
JP2000219852A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Tokai Rubber Ind Ltd プラズマディスプレイパネル
JP2002510742A (ja) * 1998-04-07 2002-04-09 エフテック・アクチェンゲゼルシャフト 貯蔵安定性の潜伏反応性ホットメルト接着剤およびモジュラー部品の接着方法
JP2006526687A (ja) * 2003-05-30 2006-11-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 熱伝導性発泡体インターフェース材料
JP2007262392A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Yasuhara Chemical Co Ltd 熱伝導性ホットメルト接着剤組成物
WO2007148729A1 (ja) * 2006-06-21 2007-12-27 Hitachi Kasei Polymer Co., Ltd. 熱伝導性熱可塑性粘着剤組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01165680A (ja) * 1987-11-16 1989-06-29 Uzin Werk Georg Utz Gmbh & Co Kg マイクロ波活性性ホットメルト接着剤
JPH05179210A (ja) * 1991-04-24 1993-07-20 Ciba Geigy Ag 熱伝導性接着フィルム、熱伝導性接着剤層を有する積層品及びそれらの使用品
JPH07118622A (ja) * 1993-10-27 1995-05-09 Sekisui Chem Co Ltd ホットメルト接着剤組成物
JPH10183086A (ja) * 1996-12-24 1998-07-07 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導性接着剤組成物及び該組成物を用いた熱伝導性接着フィルム
JP2002510742A (ja) * 1998-04-07 2002-04-09 エフテック・アクチェンゲゼルシャフト 貯蔵安定性の潜伏反応性ホットメルト接着剤およびモジュラー部品の接着方法
JP2000037802A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Dainippon Ink & Chem Inc 大面積積層体の製造法
JP2000219852A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Tokai Rubber Ind Ltd プラズマディスプレイパネル
JP2006526687A (ja) * 2003-05-30 2006-11-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 熱伝導性発泡体インターフェース材料
JP2007262392A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Yasuhara Chemical Co Ltd 熱伝導性ホットメルト接着剤組成物
WO2007148729A1 (ja) * 2006-06-21 2007-12-27 Hitachi Kasei Polymer Co., Ltd. 熱伝導性熱可塑性粘着剤組成物

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009157315A1 (ja) * 2008-06-25 2009-12-30 日本ゼオン株式会社 熱伝導性感圧接着剤組成物及び熱伝導性感圧接着性シート
JP2011093985A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Nippon Zeon Co Ltd 熱伝導性感圧接着剤組成物、熱伝導性感圧接着性シート、及び電子部品
WO2011102170A1 (ja) * 2010-02-19 2011-08-25 日本ゼオン株式会社 熱伝導性感圧接着剤組成物、熱伝導性感圧接着性シート、及び電子部品
JP5713000B2 (ja) * 2010-02-19 2015-05-07 日本ゼオン株式会社 熱伝導性感圧接着剤組成物、熱伝導性感圧接着性シート、及び電子部品
JP2011184668A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Sekisui Chem Co Ltd 熱伝導性熱可塑性接着剤組成物
JP2012207198A (ja) * 2011-03-11 2012-10-25 Tokuyama Corp フォトクロミック組成物、および光学物品
EP3064560A1 (en) * 2015-03-05 2016-09-07 Henkel AG & Co. KGaA Thermally conductive adhesive
WO2016139221A1 (en) * 2015-03-05 2016-09-09 Henkel Ag & Co. Kgaa Thermally conductive adhesive
CN107406735A (zh) * 2015-03-05 2017-11-28 汉高股份有限及两合公司 导热性粘合剂
US10689551B2 (en) 2015-03-05 2020-06-23 Henkel Ag & Co. Kgaa Thermally conductive adhesive
TWI704199B (zh) * 2015-03-05 2020-09-11 德商漢高股份有限及兩合公司 熱傳導性黏著劑
CN111511792A (zh) * 2017-12-20 2020-08-07 汉高股份有限及两合公司 具有优异的机械性能组合的导热聚氨酯粘合剂
CN111511792B (zh) * 2017-12-20 2022-10-28 汉高股份有限及两合公司 具有优异的机械性能组合的导热聚氨酯粘合剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP5004538B2 (ja) 2012-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5004538B2 (ja) 熱伝導性湿気硬化型接着剤、及びその施工方法
US20100213403A1 (en) Thermally conductive thermoplastic pressure sensitive adhesive composition
JP5903984B2 (ja) 着色粘着テープおよびグラファイト複合シート
KR101625422B1 (ko) 경화성 방열 조성물
JP5560630B2 (ja) 熱伝導シート、この熱伝導シートの製造方法及び熱伝導シートを用いた放熱装置
JP5423455B2 (ja) 熱伝導シート、その製造方法及び熱伝導シートを用いた放熱装置
TWI686582B (zh) 絕緣散熱薄片之製造方法、絕緣散熱薄片及散熱器
JP5891663B2 (ja) 着色粘着テープ
JP6947032B2 (ja) 樹脂組成物、それを用いたシート、積層体、パワー半導体装置、プラズマ処理装置および半導体の製造方法
TW201221894A (en) Thermal conductive sheet, method of producing thermal conductive sheet and radiator
JPWO2016075753A1 (ja) 発泡樹脂基材を有する粘着テープ及びその製造方法
WO2015178416A1 (ja) 接着性を有する絶縁高熱伝導性シート
CN107615454A (zh) 保护膜形成用复合片
Wang et al. Preparation and characterization of novel film adhesives based on cyanate ester resin for bonding advanced radome
JP2011184668A (ja) 熱伝導性熱可塑性接着剤組成物
JP6619525B2 (ja) 光学用粘着剤組成物及びこの硬化物を含む光学用粘着層
CN1703477A (zh) 聚已酸内酯粘合剂组合物
JP6385917B2 (ja) 積層板及びその製造方法
TW200400111A (en) Heat-resistant label
CN114929827A (zh) 耐高温可b阶化环氧粘合剂和由其制造的制品
JP2012207205A (ja) 熱伝導性絶縁樹脂組成物および熱伝導性接着シ−ト
TW201942307A (zh) 硬化性黏接劑組成物、使用此組成物之黏接片、含有此黏接片之疊層體及其製造方法
CN102089363A (zh) 将两个塑料表面粘合在一起的方法
CN111108162A (zh) 含固化性接合材料的层叠体的制造方法
JP6805372B2 (ja) 液晶表示素子用シール剤、硬化物、上下導通材料、及び、液晶表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091006

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees