JP2008068474A - ガスバリア性積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明なプラスチックフィルムからなる基材層1の少なくとも一方の表面に、
一般式AlOx(x=0.2〜1.0)で表される厚さ2〜10nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と、
重合しうるアクリル系のモノマー又は該モノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を、紫外線又は電子線を照射して硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層3とを、
真空中において順次積層することを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
【選択図】図1
Description
一般式AlOx(x=0.2〜1.0)で表される厚さ2〜10nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と、
重合しうるアクリル系のモノマー又は該モノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を、紫外線又は電子線を照射して硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層3とを、
真空中において順次積層することを特徴とするガスバリア性積層フィルムとしたものである。
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルムとしたものである。
れぞれ二重に順次積層しても良いし、さらにガスバリア性被膜層3の表面に、それぞれ印刷層を積層しても良い。この印刷層は、従来から用いられている通常の印刷インキを用いて、周知の印刷方式や塗布方式などで、厚さ0.1〜2.0μmの印刷層を、特に制約なく積層することができる。
まず、基材層1として、厚さ12μmのニ軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用して、真空蒸着装置内で、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、そこに酸素ガスを導入して、この基材層1の表面に、一般式AlOx(x=0.75)で表される、厚さ7nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層して、連続して前述したフラッシュ蒸着法で、この酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の表面に、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートとプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレートとエトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートとの、10/70/20(重量%)の配合比率の混合物からなる、厚さ0.2μmの未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層した後に、電子線を照射して硬化させてガスバリア性被膜層3を形成して、本発明の実施例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、DC電源を用いて、窒素とアルゴンとの1/1の混合ガスをプラズマ化して、ガスバリア性被膜層3の表面をプラズマ処理し、その他は全く同様にして、実施例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層したPETフィルム(基材層1)の表面のRa(算術平均粗さ)は60nmであり、その他は全く同様にして、実施例3のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の表面にガスバリア性被膜層3を積層せず、その他は全く同様にして、比較例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、一般式AlOx(x=0.75)で表される酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の厚さを12nmとして、その他は全く同様にして、比較例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、一般式AlOx(x=0.75)で表される酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の厚さを1.5nmとして、その他は全く同様にして、比較例3のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、一般式AlOxで表される、厚さ7nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2のxの値を1.5として、その他は全く同様にして、比較例4のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1のガスバリア性積層フィルムにおいて、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の代わりに、真空蒸着装置内で、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、厚さ7nmのアルミニウム蒸着薄膜層を積層し、その他は全く同様にして、比較例5のガスバリア性積層フィルムを作製した。
本発明の実施例1から3及び比較例1から5のガスバリア性積層フィルムの、それぞれの単体フィルムを用意した。また、これら単体フィルムの、実施例1から3及び比較例2から4においては、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とガスバリア性被膜層3との二層における、比較例1においては、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2一層における、比較例5においては、アルミニウム蒸着薄膜層とガスバリア性被膜層3との二層における、波長366nmの光線透過度(%)を測定した。
印刷層を積層した印刷フィルムを用意した。さらにまた本発明の実施例1から3及び比較例1から5のガスバリア性積層フィルムの、それぞれ厚さ1.2μmの印刷層を積層した印刷フィルムの印刷層の表面に、5g/m2のポリウレタン系接着剤を介して、それぞれ厚さ50μmのポリプロピレンのヒートシール層を積層した積層フィルムを用意した。
酸素透過度:cc/m2・24h・MPa
水蒸気透過度:g/m2・24h
ラミネート強度:N/15mm
表1に示すように、本発明の実施例1から3のガスバリア性積層フィルムの、それぞれの用意した単体フィルムについては、いずれもその酸素透過度、水蒸気透過度ともに小さく、透明性も良好であった。また実施例1から3のガスバリア性積層フィルムの、用意した印刷フィルムと積層フィルムについても、水蒸気透過度が小さく、さらに積層フィルムについては、実施例2のラミネート強度が特に強かった。
2…酸化アルミニウム蒸着薄膜層
3…ガスバリア性皮膜層
Claims (5)
- 透明なプラスチックフィルムからなる基材層1の少なくとも一方の表面に、
一般式AlOx(x=0.2〜1.0)で表される厚さ2〜10nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と、
重合しうるアクリル系のモノマー又は該モノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を、紫外線又は電子線を照射して硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層3とを、
真空中において順次積層することを特徴とするガスバリア性積層フィルム。 - 前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層する前記基材層1表面のRa(算術平均粗さ)が50nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記重合しうるアクリル系のモノマー又は該モノマーとオリゴマーとの混合物が、モノアクリレート、ジアクリレート、トリアクリレートのうち少なくとも1つを含有していることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と前記ガスバリア性被膜層3との二層において、波長366nmの光線透過度が65〜90%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記ガスバリア性被膜層3の表面をプラズマ処理したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルム。
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