JP2008064214A - 変速機ハウジング - Google Patents

変速機ハウジング Download PDF

Info

Publication number
JP2008064214A
JP2008064214A JP2006243777A JP2006243777A JP2008064214A JP 2008064214 A JP2008064214 A JP 2008064214A JP 2006243777 A JP2006243777 A JP 2006243777A JP 2006243777 A JP2006243777 A JP 2006243777A JP 2008064214 A JP2008064214 A JP 2008064214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
peripheral side
side wall
partition wall
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006243777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4759477B2 (ja
Inventor
Hirotaka Hatori
大貴 羽鳥
Toshio Tanba
俊夫 丹波
Shiro Ogami
史朗 尾神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AI Co Ltd
Original Assignee
Aisin AI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AI Co Ltd filed Critical Aisin AI Co Ltd
Priority to JP2006243777A priority Critical patent/JP4759477B2/ja
Publication of JP2008064214A publication Critical patent/JP2008064214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4759477B2 publication Critical patent/JP4759477B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】下部に油溜まりを形成した変速機ハウジングにおいて、潤滑用のポンプへの空気の吸入をなくし、かつ構造簡単で潤滑後の潤滑油の油溜まりへの戻りをよくする。
【解決手段】変速機ハウジングは、筒状の第1周側壁11を備えた第1ケース10と、第1周側壁に接合連結される筒状の第2周側壁21、その一部を第1ケースの内部から仕切る隔壁22及び隔壁の下部に基端部が連結されて第1ケースと反対側に向かって延びる筒状通路23を備えた第2ケース20により構成される。油溜まり部Aは第1ケース内の下部に形成され、筒状通路は隔壁に連結される基端部が第1ケース側に開口されその先端部23bは第2ケース内に開口される。筒状通路の内面23aには第1ケース側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、筒状通路の底部の内面の先端部は第1ケースと反対側となる第2周側壁の端面近くの底部の内面と同じ高さとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車などの車両に搭載される変速機において、下部に形成した油溜まり部内に溜まった潤滑油をポンプにより吸入して潤滑を必要とする箇所に供給するようにした変速機ハウジングに関する。
この種の変速機ハウジングとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この技術では、変速機を作動すると常に回転するポンプが変速機ハウジングの下部に形成した溜めから潤滑剤を吸引して、各ギヤのかみあう領域及び変速軸を支持する軸受などの潤滑を必要とする箇所に供給し、潤滑後の潤滑剤は重力により変速機ハウジングの下部の溜め内に戻されて再循環される。
この特許文献1に記載された技術内容によれば、通常はギヤの一部が溜め内の潤滑油中に部分的に浸っているので潤滑油の不必要なかきまぜ作用による効率の低下を招いて潤滑油の温度上昇を生じ、また下部の溜め内の潤滑油は、車両の加減速や曲線走行により水平方向の加速度が加わると水平方向に偏るので、ポンプへの吸入口の一部が潤滑油の油面より上側に露出してポンプに空気が吸入され、潤滑油の供給に支障をきたす恐れがある。このような問題を回避する手段としては、変速機ハウジングに形成する油溜まり部を局部的に下方に突出する形状とし(例えば特許文献2)、さらに変速機ハウジング内を隔壁により水平方向に仕切って潤滑油の水平方向移動を妨げることが考えられる。
特開平07−167265号公報(段落〔0005〕、段落〔0018〕、段落〔0021〕、段落〔0024〕、図1、図2、図5、図6)。 特開2005−172125号公報(図2)。
しかしながら変速機ハウジングを構成する複数のケースは筒状の鋳造品であり、このような鋳造品は隔壁の両側の筒状の周側壁の内面には両側に向かって広がる抜き勾配を必要とするので、潤滑に使用された潤滑油は隔壁から離れた周側壁の先端側に流れて溜まる。このように隔壁から離れた周側壁の下部に溜まった潤滑油を、隔壁の反対側に形成されて潤滑油の吸入口が設けられる油溜まり部に戻すには別途配管や穴あけ加工を必要とするので、製造コストが増大するという問題がある。
本発明は変速機ハウジングの構造に工夫を加え、隔壁から離れた位置に溜まった潤滑油を、鋳抜きにより形成される筒状通路により隔壁の反対側に形成された油溜まり部に戻すようにして、このような問題を解決することを目的とする。
このために、本発明による変速機ハウジングは、水平に延びる変速軸の長手方向に沿って配置されて液密に互いに接合連結された複数のケースからなり、変速軸を回転自在に支持するとともに下部に油溜まり部を形成し、この油溜まり部内に溜まった潤滑油をポンプにより吸入して潤滑を必要とする箇所に供給するようにした変速機ハウジングにおいて、筒状の第1周側壁を備えた第1ケースと、第1周側壁の端面に一端面が液密に接合連結される筒状の第2周側壁と、第1ケース側に接近した位置に形成されて第2周側壁の内部の少なくとも一部を第1ケースの内部から仕切る隔壁と、この隔壁の下部に基端部が連結されて第1ケースと反対側に向かって延びる筒状通路を備えた第2ケースよりなり、油溜まり部は第1ケースとこれに液密に接合連結される第2ケースの隔壁により形成される空間の下部に形成され、隔壁を境として第1ケースと反対側となる第2周側壁の内面には第1ケースと反対側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、筒状通路は隔壁に連結される基端部が第1ケース側に開口されるとともに第1ケースと反対側に向かって延びる先端部が第2周側壁内の隔壁を境として第1ケースとは反対側となる空間内に開口され、筒状通路の内面には第1ケース側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、筒状通路の底部の内面は第1ケース側が低くなるように傾斜させるとともに、その先端部は第2周側壁の第1ケースと反対側となる端面近くの底部の内面と同じ高さとして両底部を連続させたことを特徴とするものである。
前項に記載の変速機ハウジングにおいて、第1ケースの第1周側壁の底部の内面は、第2ケースの隔壁を境として第1ケースと反対側となる第2周側壁の底部の内面より下方に位置させ、筒状通路の基端部は第1ケースの第1周側壁の底部の内面よりも上方となる位置において隔壁に開口させることが好ましい。
請求項1の発明によれば、隔壁の下部に連結される基端部が第1ケース側に開口されるとともに第1ケースと反対側に向かって延びる先端部が第2周側壁内の隔壁を境として第1ケースとは反対側となる空間内に開口される筒状通路は、内面に第1ケース側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、底部の内面を第1ケース側が低くなるように傾斜させるとともにその底部の内面の先端部を第2周側壁の第1ケースと反対側となる端面近くの底部の内面と同じ高さとして両底部を連続させている。従って、隔壁を境として第1ケースと反対側となる第2ケース内の潤滑に使用されて隔壁から離れた第2周側壁の下部の先端側に溜まった潤滑油は、別部材または別加工の必要なしに鋳抜きにより形成される筒状通路内を通って、隔壁と第1周側壁により形成される空間の下部に形成される油溜まり部に戻される。また下部に油溜まり部を形成する空間は隔壁により第1ケースと反対側となる第2ケース内の空間から仕切られており、水平方向の加速度による油溜まり部内の潤滑油の水平方向移動が妨げられるので、ポンプに空気が吸入されて潤滑油の供給に支障をきたす恐れは減少する。さらに隔壁にはそれを境として第1ケースと反対側となる第2ケース内に溜まった潤滑油を油溜まり部内に戻す開口が形成されているが、この開口には細長い筒状通路が連結されており、水平方向の加速度により油溜まり部側からこの開口を通って逆流しようとする潤滑油が隔壁を境として第1ケースと反対側となる第2ケース内の空間にすぐに広がることはないので、油溜まり部内の潤滑油がこの開口から隔壁内に逆流する恐れは大幅に減少する。これにより水平方向の加速度による油溜まり部内の潤滑油の偏りが減少するので、ポンプに空気が吸入されて潤滑油の供給に支障をきたす恐れは大幅に減少する。
また請求項2の発明によれば、第1ケースの第1周側壁の底部の内面は第2ケースの第2周側壁の隔壁を境として第1ケースと反対側となる底部の内面よりも下方に位置させ、筒状通路は第1ケースの第1周側壁の底部の内面よりも上方となる位置において隔壁に開口させているので、隔壁から離れた第2周側壁の下部の先端側に溜まった潤滑油は一層確実に油溜まり部に戻され、また油溜まり部内の潤滑油が筒状通路を通って隔壁を境として第1ケースと反対側となる第2ケース内の空間に逆流するおそれも一層減少する。
以下に図1〜図4により、本発明による変速機ハウジングの最良の実施形態の説明をする。主として図1に示すように、この実施形態による変速機ハウジングは、何れも水平で互いに平行に配置された複数の変速軸(入力軸40、副軸41、出力軸42、第2副軸及び後進軸(後の2つは図示省略))を回転自在に支持するもので、各変速軸40,41,42の長手方向に沿って配置されて液密に互いに接合連結された第1ケース10、第2ケース20及び第3ケース30により構成されている。各ケース10,20,30は何れも軽合金製の鋳造品であり、それらの接合面及び各変速軸を支持する軸受のための支持穴は何れも切削加工により形成されている。
第1ケース10は、入力軸40及び副軸41の長手方向に沿って延びる全体として筒状の第1周側壁11と、両軸40,41と直交するように配置されて第1周側壁11の内部を2つに仕切る第1隔壁12を備えたものである。図1において第1隔壁12よりも右側(第2ケース20側)となる第1周側壁11の内面11aには第2ケース20側に鋳抜き可能な抜き勾配が設けられ、第2ケース20が連結される先端縁には厚肉部11b及び締付ボルト15のためのねじ穴を設けた複数の突出部11cが形成され、また第1隔壁12よりも左側となる第1周側壁11は末広形に開くクラッチハウジングに形成されている。第1隔壁12には、入力軸40及び副軸41を支持する軸受のための第1貫通支持穴13及び第2貫通支持穴14が切削形成されている。
第2ケース20は、主として図1に示すように、入力軸40及び副軸41の長手方向に沿って延びる全体として筒状で両端面20a,20bがそれぞれ第1ケース10及び第3ケース30と液密に接合連結される第2周側壁21と、第1ケース10側となる一端面20aに接近した位置に両軸40,41と直交するように形成されて第2周側壁21の内部の大部分を第1ケース10の内部から仕切る第2隔壁(隔壁)22と、この第2隔壁22の下部に基端部が連結されて第1ケース10と反対側に向かって延びる筒状通路23を備えたものである。隔壁22を境として第1ケース10と反対側となる第2周側壁21の内面21aには、第1ケース10と反対側に鋳抜き可能な抜き勾配が設けられている。第2周側壁21の第1ケース10側には、第2隔壁22と整列した位置から半径方向外向きに突出して、第1周側壁11の厚肉部11bに接合される厚肉部21b1及び締付ボルト15のための貫通穴を設けた複数の突出部21b2を有するフランジ部21bが形成されている。第2周側壁21の第3ケース30側となる先端縁には、厚肉部21c及び締付ボルト35のためのねじ穴を設けた複数の突出部21dが形成されている。
図1〜図3に示すように、筒状通路23は断面形状が横長の長方形の細長い筒状で、第2隔壁22の下部に取り付けられる基端部は第1ケース10内に開口され、第3ケース30側に向かって延びる筒状通路23の先端部23bは、隔壁22を境として第1ケース10とは反対側となる第2ケース20の第2周側壁21内の空間内に開口されている。筒状通路23の内面23aには第1ケース10側に鋳抜き可能な抜き勾配が設けられ、筒状通路23の底部の内面23aは第1ケース10側が低くなるように傾斜させるとともに、底部の内面23aの先端部は第2周側壁21の第1ケース10と反対側となる端面20b近くの底部の内面21aと同じ高さとして両底部の内面23a,21aは連続されている。
また第2隔壁22には、第1ケース10の第1及び第2貫通支持穴13,14と同軸的に、第1及び第2貫通穴24a,25aを設けた第1及び第2ボス部24,25が形成され、各ボス部24,25にはそれぞれ入力軸40及び副軸41を支持する軸受のための第1及び第2軸受支持穴24b,25bが形成されている。さらに第2隔壁22には、図2及び図3に示すように、第2副軸及び後進軸を支持する軸受のための第3及び第4貫通穴26a,27aを設けた第3及び第4ボス部26,27が形成されている。なお第2周側壁21の外側には、軸線方向に沿って複数の補強リブ28a,28bが設けられている。
第3ケース30は、図1に示すように、第3周側壁31と後壁32よりなる皿状で、第2ケース20の他端面20bと液密に接合連結される第3周側壁31の端面には、厚肉部31a及び締付ボルト35のための貫通穴を設けた複数の突出部31bが形成されている。第3ケース30の後壁32には、第2ケース20の第1及び第2ボス部24,25と同軸的に、第3貫通穴33aを設けた第3ボス部33と凹部34aを設けた第4ボス部33が形成され、第3ボス部33には入力軸40と同軸的に配置した出力軸42を支持する軸受のための第3軸受支持穴33bが形成され、第4ボス部33には副軸41を支持する軸受のための第4軸受支持穴34bが形成されている。
次に、図4により、上述した第2ケース20のダイカスト法による製造方法の説明をする。この製造方法に使用する成形型は、ダイカストマシンの固定部材に取り付けられる固定型50と、固定部材に対し接近離隔される可動部材に取り付けられる可動型52と、円周方向に複数(例えば4個)に分割されそれぞれ固定部材に対し半径方向に移動可能に取り付けられてシリンダにより進退されるスライドコア51により構成されている。図4に示すように成形型が閉じられた型締め状態では、固定型50の突出部50a及び可動型52の低い突出部52aは多少の隙間をおいてスライドコア51内に入り、固定型50と可動型52の各突出部50a,52aの間には、可動型52の第1突出部52bの先端が固定型50の低い凹状段部に当接され、また可動型52の第2及び第3突出部52c,52dの先端が固定型50の先端の凹部に当接されているのを除き、多少の隙間が設けられている。第2ケース20の第2周側壁21の内面21aとこの内面21aに連続される筒状通路23の外面を成形する突出部50aの外周面には鋳抜き可能な抜き勾配が形成され、また筒状通路23の内面23aを形成する第1突出部52bの外面にも鋳抜き可能な抜き勾配が形成されている。
この状態で固定型50とスライドコア51と可動型52の間に形成されるキャビティに軽合金の溶湯を加圧注入すれば、第2ケース20の素材が成形される。成形後に成形型を開いて取り出された第2ケース20の素材は、第1及び第3ケース10,30と接合連結される両端面20a,20bを形成するための加工及び第1及び第2ボス部24,25内面の軸受下穴24b1,25b1にそれぞれ第1及び第2軸受支持穴24b,25bを形成するための加工は必要である。しかし、隔壁22を境として第3ケース30側となる第2周側壁21の内面21aに溜まる潤滑油を第1ケース10側の油溜まり部Aに戻すための筒状通路23は、鋳抜きにより形成されるので後加工の必要はない。
上述した第1〜第3ケース10,20,30は、第1ケース10の第1周側壁11の厚肉部11b側の端面と第2ケース20のフランジ部21b側の一端面20aを接合して、各突出部21b2の貫通穴に挿入した各締付ボルト15を突出部11cのねじ穴にねじ込んで締め付けて液密に連結し、同様に第3ケース30の第3周側壁31の端面と第2ケース20の厚肉部21c側の他端面20bを接合して締付ボルト35により締め付けて液密に連結することにより、図1に示すような変速機ハウジングとなる。この変速機ハウジングでは、第1隔壁12と第2隔壁22の間となる空間内の下部に油溜まり部Aが形成され、この油溜まり部A内の潤滑油は変速機の作動時に常に作動するポンプ(図示省略)により吸入されて、変速機ハウジングの第1隔壁12と第2隔壁22の間の空間内及び第2隔壁22と後壁32の間の空間内の、各ギヤの噛み合い部や変速軸を支持する軸受などの潤滑を必要とする箇所に供給される。
第1隔壁12と第2隔壁22の間の空間内の潤滑に使用された潤滑油は、重力により流れ落ちてその下部に形成される油溜まり部A内に戻され、再びポンプにより吸入されて再循環される。また、第2隔壁22と後壁32の間の空間内の潤滑に使用された潤滑油は、重力によりその空間の下部に流れ落ちるが、第2周側壁21の内面21aには第1ケース10と反対向きに鋳抜き可能な抜き勾配が設けられているので、底部では矢印a1に示すように筒状通路23側に向かいかつ油溜まり部Aと反対側に向かって流れて、第3ケース30側に溜まる潤滑油量が多くなる。しかしながら上述した実施形態では、第2隔壁22の下部に基端部が連結されて第1ケース10と反対側に向かって延びる筒状通路23の先端部23bは第3ケース30側において第2隔壁22と後壁32の間の空間内に開口され、筒状通路23の底部の内面23aは第1ケース10側が低くなるように傾斜されるとともに内面23aの先端部を第2周側壁21の第1ケース10と反対側となる端面近くの底部の内面21aと同じ高さとして両底部を連続させているので、第2隔壁22と後壁32の間の空間内の底部の第3ケース30側に溜まる潤滑油は、矢印a2に示すように筒状通路23内を通って、第2隔壁22と第1周側壁11により形成される空間の下部に形成される油溜まり部Aに確実に戻される。
上述した実施形態では、下部に油溜まり部Aを形成する第1隔壁12と第2隔壁22の間となる空間は第2隔壁22により変速機ハウジング内のその他の空間から仕切られており、水平方向の加速度による油溜まり部A内の潤滑油の水平方向移動が妨げられるので、ポンプに空気が吸入されて潤滑油の供給に支障をきたす恐れは減少する。また第2隔壁22には第1ケース10と反対側となる第2ケース20及び第3ケース30内に溜まった潤滑油を油溜まり部A内に戻す開口が形成されているので、潤滑油の一部は水平方向の加速度によりこの開口を通って第2隔壁22と後壁32の間の空間内に逆流しようとする。しかしこの開口には細長い筒状通路23が設けられているので、この開口を通って逆流しようとする潤滑油が第2隔壁22と後壁32の間の空間内にすぐに広がることはなく、従って油溜まり部A内の潤滑油がこの開口から第2隔壁22内に多量に逆流して油溜まり部A内の油面を変動させる恐れはない。これにより水平方向の加速度による油溜まり部A内の潤滑油の偏りが一層減少するので、ポンプに空気が吸入されて潤滑油の供給に支障をきたす恐れは一層減少する。
また上述した実施形態では、第2ケース20の第2周側壁21の第1ケース10側には、半径方向外向きに突出するフランジ部21bが形成されており、これにより第1ケース10の第1周側壁11の底部の内面11aは第2ケース20の第2周側壁21の第2隔壁22を境として第1ケース10と反対側となる底部の内面21aよりも下方に位置され、また筒状通路23は第1ケース10の第1周側壁11の底部の内面11aよりも上方となる位置において第2隔壁22に開口させている。このようにすれば第2隔壁22から離れた第2周側壁21の下部の先端側に溜まった潤滑油は一層確実に重力により油溜まり部Aに戻され、また水平方向加速度による油溜まり部A内の潤滑油の筒状通路23を通る逆流もさらに一層減少する。これにより水平方向加速度による油溜まり部A内の潤滑油の偏りがさらに一層減少するので、ポンプに空気が吸入されて潤滑油の供給に支障をきたす恐れはさらに一層減少する。なお上記実施形態では、フランジ部21bは第2周側壁21の全周に設けられているが、第2周側壁21の下部に設けるだけでも同じ効果が得られる。
本発明による変速機ハウジングの一実施形態の全体構造を示す縦断面図である。 図1の2−2断面図である。 図1の3−3断面図である。 図1に示す実施形態の第2ケースのダイカスト法による製造方法を説明する縦断面図である。
符号の説明
10…第1ケース、11…第1周側壁、11a…内面、20…第2ケース、20a…一端面、21…第2周側壁、21a…内面、22…隔壁(第2隔壁)、23…筒状通路、23a…内面、23b…先端部、30…第3ケース、40,41,42…変速軸、A…油溜まり部。

Claims (2)

  1. 水平に延びる変速軸の長手方向に沿って配置されて液密に互いに接合連結された複数のケースからなり、前記変速軸を回転自在に支持するとともに下部に油溜まり部を形成し、この油溜まり部内に溜まった潤滑油をポンプにより吸入して潤滑を必要とする箇所に供給するようにした変速機ハウジングにおいて、
    筒状の第1周側壁を備えた第1ケースと、
    前記第1周側壁の端面に一端面が液密に接合連結される筒状の第2周側壁と、前記第1ケース側に接近した位置に形成されて前記第2周側壁の内部の少なくとも一部を前記第1ケースの内部から仕切る隔壁と、この隔壁の下部に基端部が連結されて前記第1ケースと反対側に向かって延びる筒状通路を備えた第2ケースよりなり、
    前記油溜まり部は前記第1ケースとこれに液密に接合連結される前記第2ケースの隔壁により形成される空間の下部に形成され、
    前記隔壁を境として前記第1ケースと反対側となる前記第2周側壁の内面には前記第1ケースと反対側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、
    前記筒状通路は前記隔壁に連結される基端部が前記第1ケース側に開口されるとともに前記第1ケースと反対側に向かって延びる先端部が前記第2周側壁内の前記隔壁を境として前記第1ケースとは反対側となる空間内に開口され、
    前記筒状通路の内面には前記第1ケース側に鋳抜き可能な抜き勾配を設け、
    前記筒状通路の底部の内面は前記第1ケース側が低くなるように傾斜させるとともに、その先端部は前記第2周側壁の前記第1ケースと反対側となる端面近くの底部の内面と同じ高さとして両底部を連続させたこと
    を特徴とする変速機ハウジング。
  2. 請求項1に記載の変速機ハウジングにおいて、前記第1ケースの第1周側壁の底部の内面は、前記第2ケースの前記隔壁を境として前記第1ケースと反対側となる第2周側壁の底部の内面より下方に位置させ、前記筒状通路の基端部は前記第1ケースの第1周側壁の底部の内面よりも上方となる位置において前記隔壁に開口させたことを特徴とする変速機ハウジング。
JP2006243777A 2006-09-08 2006-09-08 変速機ハウジング Expired - Fee Related JP4759477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243777A JP4759477B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 変速機ハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243777A JP4759477B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 変速機ハウジング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008064214A true JP2008064214A (ja) 2008-03-21
JP4759477B2 JP4759477B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=39287101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006243777A Expired - Fee Related JP4759477B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 変速機ハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4759477B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043120A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド自動車用駆動装置
JP2020085045A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 マツダ株式会社 動力伝達装置の潤滑構造
CN114072599A (zh) * 2019-06-18 2022-02-18 麦格纳动力系有限两合公司 用于机动车的润滑剂消耗系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167265A (ja) * 1993-09-17 1995-07-04 Dana Corp 変速機
JP2003113929A (ja) * 2001-10-02 2003-04-18 Aisin Ai Co Ltd トランスミッションの潤滑構造
JP2003269586A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Aisin Ai Co Ltd 変速機の潤滑構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167265A (ja) * 1993-09-17 1995-07-04 Dana Corp 変速機
JP2003113929A (ja) * 2001-10-02 2003-04-18 Aisin Ai Co Ltd トランスミッションの潤滑構造
JP2003269586A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Aisin Ai Co Ltd 変速機の潤滑構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043120A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド自動車用駆動装置
JP2020085045A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 マツダ株式会社 動力伝達装置の潤滑構造
CN114072599A (zh) * 2019-06-18 2022-02-18 麦格纳动力系有限两合公司 用于机动车的润滑剂消耗系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4759477B2 (ja) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5800406B2 (ja) バッフルプレート及びそれを備えた変速機
JP5214644B2 (ja) 自動変速機用オイルポンプの空気抜き構造
JP2008014406A (ja) 自動変速機
EP2014955B1 (en) Oil strainer of transmission
WO2017090564A1 (ja) 構造体のケース
JP6923753B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP4759477B2 (ja) 変速機ハウジング
JP2011027142A (ja) 変速機のオイル吸引装置
JP2007192309A (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JP4754308B2 (ja) エンジンのオイル通路構造
CN205446663U (zh) 一种飞溅式润滑减速箱
JP5410562B2 (ja) 動力伝達機構の潤滑装置
US8316640B2 (en) Drain structure of torque converter
JP2006292082A (ja) トランスミッションにおける潤滑油供給構造
JP2011231662A (ja) オイルパン
JP3156536B2 (ja) エンジンのブリーザ構造
JP7249937B2 (ja) トランスアクスル
JP7100305B2 (ja) ギヤケース構造
JP2011208543A (ja) オイル濾過装置及びオイルパン
JP4870000B2 (ja) 変速機の潤滑装置
JP4876014B2 (ja) 潤滑装置
JP4810288B2 (ja) 車両用変速機の潤滑装置
JP2008025669A (ja) 自動二輪車のエンジン
JP2016014372A (ja) 内燃機関のオイル循環装置
JP4293717B2 (ja) 変速機のオイル供給機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees