JP4870000B2 - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

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この発明は、変速機の潤滑装置に関する。
車両に搭載される歯車式変速機においては、フロント側に配置されるカウンタギヤの下側をその外形に沿って覆うと共にその内側を上向きに開口する油溜部として画成するためのギヤカバーを組み付ける技術が知られている(特許文献1,特許文献2)。
ギヤカバー内側(油溜部)の潤滑油は、回転するカウンタギヤにより掻き上げられ、歯面など各摺動部を潤滑する。ギヤカバーにより、カウンタギヤの攪拌作用を受ける油量が油溜部の潤滑油に限定され、攪拌抵抗が低減するほか、油溜部の画成により、ギヤカバー内側の潤滑油が前後へ移動するのを抑えられるのである。ギヤカバー外側の潤滑油についても、前後への移動を抑えるため、ケース内部を前後に仕切る堰がギヤカバーに形成される。
このようなギヤカバーについては、従来から板金製のものが採用される。複数の板金部品(ギヤカバーの構成部品)からこれらを接合(溶接)することにより組み立てられるのであり、堰についても、板金から形成され、堰の外周にケース内面との隙間を封止するためのゴムシールが備えられる。ゴムシールは、堰が鉄製であり、厚みも小さいため、ゴムの成型と共に焼き付けることにより、強固な接着が図れるのである。
特開2001−221326号 特開2005−147184号
板金製のギヤカバーの場合、複数の板金部品から組み立てられるので、組立工数が多く、コストの上昇を招きやすい。そのため、ギヤカバーをアルミ製とすることが考えられる。アルミ製の場合、鋳造により、堰を含めて一体成形となるが、堰の厚みが大きく、ゴムシールとの強固な接着が困難のため、堰とケース内面との隙間を出来るだけ狭く設定することになるが、ゴムシールを備えないので、ギヤカバー外側の潤滑油が前後へ移動するのを十分に抑えられない、という不具合が考えられる。
この発明は、このような課題を踏まえつつ、アルミ製のギヤカバーを備える変速機において、潤滑油の前後への移動を十分に抑えられるようにする。また、変速機が後下がりの傾斜状態に維持される場合(車両の登坂停車など)、潤滑油が後側に偏ると、その分の潤滑油を前側に効率よく戻せるようにする。つまり、潤滑油の前後への移動を十分に抑えられる一方、潤滑油が後側に偏るとその分の潤滑油を前側に効率よく戻せることにより、前後の油量をバランスよく保持しえるようにするものである。
第1の発明は、フロント側の変速用の歯車の下側をその外形に沿って覆うと共にその内側を上向きに開口する油溜部として画成するためのギヤカバーを変速機ケース内に備える変速機において、前記ギヤカバーは、車両の前後方向への潤滑油の移動を規制するべくフロント側の変速用の歯車とリヤ側の変速用の歯車との中間に位置して変速機ケース内面との隙間を狭める堰を含めてアルミ製の一体部品に鋳造する一方、前記堰と変速機ケース内面との隙間を封止するシールプレートとしてゴムシールをギヤカバーに板金部材を介して組み付けることを特徴とする変速機の潤滑装置である
第2の発明は、第1の発明に係る変速機の潤滑装置において、シールプレートのゴムシールは、ギヤカバーの堰との隙間を封止するシールリップを備えることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に係る変速機の潤滑装置において、ギヤカバーは、リヤ側の歯車の下側外周を囲うガイド部と、その歯車の回転方向の後端側に位置してシールプレートを超える前方へ下り傾斜に延びる樋部と、を備えることを特徴とする。
第1の発明においては、シールプレートのゴムシールにより、堰とケース内面との隙間が封止されるため、アルミ製のギヤカバーにおいて、コストや重量の低減を図りつつ、ギヤカバー外側の潤滑油が前後へ移動するのを十分に抑えることができる。
第2の発明においては、ギヤカバーの製造バラツキの変化やシールプレートの組付時のガタにより、堰に押し当てられず、ゴムシールが堰から離れても、ゴムシールのシールリップにより、堰との隙間が封止され、潤滑油の移動を抑えられる。また、ギヤカバーの製造バラツキの変化やシールプレートの組付時のガタによっては、ゴムシールのシールリップが堰から離れることも考えられるが、シールプレートの板金部材を曲げたり伸ばしたりすることにより、ゴムシールが堰へ近づけられるので、シールリップにより、堰との隙間を封止することができる。
第3の発明においては、変速機が後下がりの傾斜状態に維持される場合、潤滑油の後側への偏りを生じる可能性があり、後側の油量がリヤ側の歯車の下側に触れる程度になると、歯車の回転に伴ってガイド部内側の潤滑油が歯車の回転方向の後端側へ付勢され、樋部を伝ってシールプレートを超える前方へ供給される。このため、潤滑油が後側に偏るとその分の潤滑油を前側に効率よく戻せることになり、シールプレートにより潤滑油の前後への移動を十分に抑えられることもあり、前後の油量をバランスよく保持しえるようになる。
図1〜図5において、10は車両に搭載される変速機(常時噛合式トランスミッション)であり、11はそのカウンタシャフトであり、フロント側のカウンタギヤ12a〜12cおよびリヤ側のカウンタギヤ12d,12eが配置される。13はギヤカバーであり、全体的には半円筒形であってアルミ製の一体部品に鋳造され、複数の軸方向部分13a〜13fと複数の径方向部分13g〜13mとから構成される。
軸方向部分13aおよび径方向部分13gにより、ケース15前壁と共にフロント側のカウンタギヤ12aの下側をその外形に沿って覆うと共にその内側を上向きに開口する油溜部として画成するための、第1のカバー部14が形成され、所定の間隔(軸方向部分13b)を置きつつ、径方向部分13h〜13jおよび軸方向部分13c,13dにより、フロント側のカウンタギヤ12b,12cの下側をその外形に沿って覆うと共にその内側を上向きに開口する油溜部として画成するための、第2のカバー部16が形成される。
18はカバー部16から回転するカウンタギヤ12b,12cにより掻き上げられる潤滑油を受けてこれを第2のカバー部16の油溜部へ流下させる漏斗部(図2,図3、参照)であり、その下り傾斜の下端はカバー部16のカウンタギヤ12b,12cの回転方向の後端に接続される。漏斗部18および後述の樋部30は、ギヤカバー13と一体に鋳造される。
軸方向部分13eの外周にシールプレート20を取り付けるためのボス部21が形成される。径方向部分13lおよび軸方向部分13fにより、リヤ側のカウンタギヤ12dの下側外周を囲むガイド部31が形成され、ガイド部31のカウンタギヤ12dの回転方向の後端側にシールプレート20を超える前方へ下り傾斜に延びる樋部30が形成される。
径方向部分13kにより、ケース15内部をその軸方向の概略中間部で前後に仕切る堰17が形成され、堰17とケース15内面との隙間を封止するシールプレート20が設けられる。シールプレート20は、ゴムシール26と板金部材27とから構成される(図3、参照)。板金部材27は、堰17の後面に沿う扇状に形成され、その外径側にゴムシール26が射出成形と共に焼き付けることによって強固に接着される。板金部材27の内径側にギヤカバー13のボス部21に対応する突片28(フランジ)が一体形成され、シールプレート20は、突片28をボス部21にボルト29で結合することにより、ギヤカバー13に組み付けられ、ゴムシール26の先端をケース15に接触させることにより、堰17とケース15内面との隙間を封止するようになっている。
ギヤカバー13は、軸方向部分13aをケース15前壁に係止する(図1、参照)一方、図4のように径方向部分13mをケース15段差面に締結することにより取り付けられる。
このような構成により、シールプレート20のゴムシール26により、堰17とケース15内面との隙間が封止されるため、アルミ製のギヤカバー13において、コストや重量の低減を図りつつ、ギヤカバー13外側の潤滑油が前後へ移動するのを十分に抑えることができる。
カバー部14、16の潤滑油は、回転するカウンタギヤ12a、12b,12cにより掻き上げられ、歯面など各摺動部を潤滑する。カウンタギヤ12a、12b,12cにより掻き上げられ、上方へ飛散する潤滑油の大部分は、カバー部14、16の油溜部へ戻されることになる。
ギヤカバー13により、カウンタギヤ12a〜12cの攪拌作用を受ける油量が油溜部の潤滑油に限定され、攪拌抵抗が低減するほか、径方向部分13g〜13jにより、ギヤカバー13内側の潤滑油が前後へ移動するのを抑えられるのである。
変速機10が後下がりの傾斜状態に維持される場合(車両の登坂停車など)、シールプレート20の封止に拘わらず、潤滑油が後側へ偏る可能性があり、後側の油量が通常よりも多くなり、リヤ側のカウンタギヤの下側に触れる程度になると、カウンタギヤ12dの回転に伴ってガイド部31内側の潤滑油が歯車の回転方向の後端側へ付勢され、図4,図3の矢印のように樋部30へ流れ、これを伝ってシールプレート20を超える前方へ供給される。そのため、潤滑油が後側に偏ると、カウンタギヤ12dの回転により、その分の潤滑油を前側に効率よく戻せるのである。つまり、油量の偏りが早期に修正されるので、シールプレート20の効果と相俟って、前後の油量をバランスよく保持しえるようになる。
シールプレート20については、ゴムシール26の基部にギヤカバー13の堰17との隙間を封止するシールリップが形成される(図5、参照)。ギヤカバー13の製造バラツキの変化やシールプレート20の組付時のガタにより、堰17にゴムシール26の基部26aを押し当てられず、ゴムシール26の基部26aが堰17から離れても、シールリップ40により、堰17とゴムシール26の基部26aとの隙間が封止され、潤滑油の前後への移動を抑えられるのである。
ギヤカバー13の製造バラツキの変化やシールプレート20の組付時のガタによっては、シールリップ40が堰から離れることも考えられるが、突片28を含む板金部材27を曲げたり伸ばしたりすることにより、ゴムシール26が堰17へ近づけられるので、シールリップ40により、堰17とのゴムシール26の基部26aと隙間を封止することが可能となる。
この発明の実施形態に係る変速機の要部構成図である。 同じくギヤカバーの側面図である。 図2のB-B断面図である。 図1のA-A断面図である。 図3のC-C断面図である。
符号の説明
10 カウンタシャフト
12a〜12e カウンタギヤ
13 ギヤカバー
14 第1のカバー部
16 第2のカバー部
15 ケース
17 堰
20 シールプレート
21 ボス部
26 ゴムシール
27 板金部材
28 突片(フランジ)
29 ボルト
30 樋部
31 ガイド部
40 シールリップ

Claims (3)

  1. フロント側の変速用の歯車の下側をその外形に沿って覆うと共にその内側を上向きに開口する油溜部として画成するためのギヤカバーを変速機ケース内に備える変速機において、前記ギヤカバーは、車両の前後方向への潤滑油の移動を規制するべくフロント側の変速用の歯車とリヤ側の変速用の歯車との中間に位置して変速機ケース内面との隙間を狭める堰を含めてアルミ製の一体部品に鋳造する一方、前記堰と変速機ケース内面との隙間を封止するシールプレートとしてゴムシールをギヤカバーに板金部材を介して組み付けることを特徴とする変速機の潤滑装置。
  2. 前記シールプレートのゴムシールは、前記ギヤカバーの堰との隙間を封止するシールリップを備えることを特徴とする請求項1に係る変速機の潤滑装置。
  3. 前記ギヤカバーは、リヤ側の歯車の下側外周を囲うガイド部と、その歯車の回転方向の後端側に位置してシールプレートを超える前方へ下り傾斜に延びる樋部と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に係る変速機の潤滑装置。
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