JP6615466B2 - トランスミッションのブリーザ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの車両に搭載されるトランスミッションの内圧変化を抑制し、外部へのオイル漏れを防止するためのトランスミッションのブリーザ構造に関する。
ブリーザ構造の具体例として、トランスミッションケースの壁部に、前面開口部を有する凹状のブリーザ室を設けたものがある(たとえば、特許文献1を参照)。ブリーザ室の上壁部には、外部に通気させるためのブリーザ穴が設けられている。このような構造によれば、トランスミッションケース内の圧力上昇を抑制しつつ、オイル漏れを防止することが可能である。
ただし、前記したような構造において、ブリーザ室が単に前面開口状に設けられているだけでは、このブリーザ室に多くのオイルが流入する結果、外部へのオイル漏れを生じる虞がある。
一方、トランスミッションの各部には、潤滑用のオイルが供給されており、トランスミッションの構成要素としては、トランスミッションケースの壁部との間でオイルを引き摺りながら回転を行なうギヤがある。このギヤが回転する際のオイル引き摺り抵抗が大きいと、このことに起因して大きなメカロスが発生する。車両の燃費性能をよくする上では、このようなことを解消することが望まれる。
前記したブリーザ室から外部へのオイル漏れ防止、およびオイル引き摺り抵抗の低減を個別に図ったのでは、これらの全体構造の煩雑化を招き、製造コストの上昇などの不利を招いてしまう。
特開平09−273621号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、ブリーザ室から外部へのオイル漏れ防止、およびギヤのオイル引き摺り抵抗の低減を、構成が簡易な手段によって合理的に解消することが可能なトランスミッションのブリーザ構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるトランスミッションのブリーザ構造は、トランスミッションケースの壁部に設けられた前面開口部を有する凹状のブリーザ室を備えている、トランスミッションのブリーザ構造であって、前記トランスミッションケース内に回転可能に設けられて前記壁部に対向接近し、かつ外周面部が歯面部とされている一方、外周寄りの位置に非歯面部としての側面部を有するギヤを備えており、前記ブリーザ室が設けられる位置は、前記ギヤの前記側面部に対向接近する位置とされており、前記ブリーザ室の前方には、前記ブリーザ室の前面開口部の周縁部との間に第1の隙間が形成されるようにして前記ブリーザ室の前面開口部を覆い、かつ外面が平面状の邪魔板が設けられ、この邪魔板の前記外面と前記ギヤの前記側面部とは、第2の隙間を介して互いに略平行に対向接近しており、前記邪魔板の上部には、略水平状に屈曲し、かつ前記ブリーザ室の前記前面開口部の上縁部の上方に位置する屈曲部が設けられており、前記邪魔板の下部側は、非屈曲状の平板状とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ブリーザ室にオイルが流入することは邪魔板により抑制されるため、ブリーザ室に多くのオイルが流入して外部に漏出することを的確に防止または抑制し、ブリーザ性能を高めることができる。第1の隙間は、ブリーザ室の通気機能を確保するための通気用の隙間として働くとともに、仮にブリーザ室にオイルが流入した際には、このオイルの流出用隙間としても働く。
第2に、前記ギヤに潤滑用のオイル供給がなされ、このギヤがトランスミッションケースの壁部との間でオイルを引き摺りながら回転する際には、邪魔板がその引き摺り抵抗を低減するように働く。すなわち、トランスミッションケースの壁部には、補強用のリブやその他の凹凸部が多く形成されているのが実情であり、このような部分とギヤの側面部との間ではオイルの引き摺り抵抗が大となる。これに対し、邪魔板の外面平面状であるために、ギヤの側面部と邪魔板との相互間(第2の隙間の部分)におけるオイルの引き摺り抵抗を少なくできる。さらには、ギヤの側面部によって引き摺られるオイル流れの整流化を図り、このことによってもオイルの引き摺り抵抗を少なくする作用が得られる。その結果、トランスミッションにおけるメカロスを少なくするのにも役立つ。
第3に、本発明においては、ブリーザ性能の向上を図るための邪魔板を、ギヤのオイル引き摺り抵抗低減にも利用している。このため、全体の構成は簡素かつ合理的であり、製造コストの低減を図る上でも好ましいものとなる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明の適用対象となるトランスミッションの一例を模式的に示す説明図である。 本発明に係るブリーザ構造の一例を示す要部断面図である。 (a)は、図2に示されたトランスミッションケースおよび邪魔板を示す説明図であって、図2の矢視IIIの正面図に相当し、(b)は、(a)の構造において邪魔板を取り外した状態の要部説明図である。 本発明の他の例を示す要部説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の適用対象となるトランスミッションの一例を示している。
同図に示す車両用のトランスミッションTMは、トランスミッションケース1内に、エンジンEGからの出力を受けるトルクコンバータ20、遊星歯車機構などを用いた変速機構部21、および差動歯車機構部22が組み込まれたものであり、差動歯車機構部22を介して左右の車軸に駆動力が付与される。トルクコンバータ20、変速機構部21、および差動歯車機構部22は、従来既知であるため、その説明は省略する。変速機構部21から差動歯車機構部22への駆動力伝達は、第1軸31および第2軸32にそれぞれ取り付けられた一対のリダクションギヤ33,34、および差動歯車機構部22のリングギヤ22aに噛合する第2軸32の出力ギヤ35を介して行なわれる。
本実施形態のブリーザ構造Aは、リダクションギヤ34(以下、単にギヤ34と適宜略称する)に対向接近する壁部4に、後述するブリーザ室40が設けられた構成である。
トランスミッションケース1は、両端が開口した第1ケース1a、この第1ケース1aの前側(エンジン側)に組み付けられる第2ケース1b、および第1ケース1aの後側に組み付けられるリアカバー1cを組み合わせて構成されている。前記した壁部4は、第1ケース1aのリア側の壁部である。
図2によく表われているように、本実施形態のブリーザ構造Aは、トランスミッションケース1の壁部4に設けられた凹状のブリーザ室40、および邪魔板5を備えている。ブリーザ室40は、略水平方向に深さを有する前面開口状であり、その上壁部には、ブリーザ穴41が設けられている。このブリーザ穴41には、ブリーザプラグPが装着される。ブリーザ室40は、トランスミッションケース1内のうちの最も高さが高い箇所またはその付近に設けることが望まれるが、本実施形態では、そのような条件を満たし、かつギヤ34の側面部34aに間隔を隔てて対向するように設けられている。
邪魔板5は、ブリーザ室40内にオイルが流入することを抑制すべくブリーザ室40の前面開口部40aを覆うためのものであり、たとえば薄手の金属板などを用いて構成されている。ブリーザ室40は、たとえば図3に示すような正面視円弧状であり、邪魔板5は、これに近似した形状とされている。トランスミッションケース1の壁部4には、ネジ孔42aを有する邪魔板取り付け用の一対の台座部42が設けられており、邪魔板5は、台座部42に当接した状態で、ネジ孔42aに螺合するボルトなどのネジ体90(図3(a)を参照)を利用して壁部4に固定される。ただし、この取り付けに際しては、図2に示すように、ブリーザ室40の前面開口部40aの周縁部と邪魔板5との間には、第1の隙間C1が形成されるともに、ギヤ34の側面部34aと邪魔板5との間には、第2の隙間C2が設けられるように設定されている。第1の隙間C1の幅は、通気性を確保し得る微小幅でよいが、好ましくは、ブリーザ室40にオイルが流入した場合に、このオイルをブリーザ室40の外部に円滑に流出可能な幅である。
邪魔板5の上部には、略水平状の屈曲部5aが設けられており、かつこの屈曲部5aは、ブリーザ室40の前面開口部40aの上縁部45の上方に位置している。このことにより、邪魔板5の上部とブリーザ室40の上縁部45との間に形成された隙間は、ラビリンス構造となっており、ブリーザ室40へのオイル進入阻止効果が高いものとなっている。邪魔板5の下部側については、ブリーザ室40に進入したオイルを円滑に流出させる必要があるため、前記したラビリンス構造は採用されていない。
次に、前記したブリーザ構造Aの作用について説明する。
まず、ブリーザ室40に潤滑用のオイルが流入することは邪魔板5により抑制される。このため、ブリーザ室40に多くのオイルが流入して外部に漏出することも的確に抑制され、ブリーザ性能が高められる。邪魔板5の上部の屈曲部5aを利用して構成された前記ラビリンス構造は、ブリーザ性能を高める上で、一層効果的である。
ギヤ34は、トランスミッションケース1の壁部4に比較的接近して設けられているため、その回転時には、それらの間に潤滑用オイルの膜が発生し、オイルを引き摺りながら回転する。壁部4は、補強用のリブなどが比較的多く設けられた凹凸状であるが、このような部分におけるオイル引き摺り抵抗は大きい。これに対し、邪魔板5の外面は平面状であり、邪魔板5とギヤ34との間に形成された第2の隙間C2におけるオイル引き摺り抵抗は小さくすることができる。また、第2の隙間C2においては、ギヤ34に引き摺られているオイルの流れが整流化される効果も得られる。このようなことから、ギヤ34によるオイル引き摺り抵抗を小さくし、ギヤ34の回転時におけるメカロスを減少させることができる。
本実施形態のブリーザ構造Aにおいては、ブリーザ室40および邪魔板5をギヤ34の側面部34aに対向させて設けた構成に基づき、ブリーザ性能の向上、およびギヤ34の回転時のオイル引き摺り抵抗の減少を図ることが可能であり、その全体構成は簡易かつ合理的である。したがって、製造コストの低減化などを図る上でも好ましいものとなる。
図4は、本発明の他の実施形態を示している。
同図に示す実施形態においては、邪魔板5の長さLa(ギヤ34の周方向の長さ)が、ブリーザ室40の長さLbよりもかなり長くされている。
このような構成によれば、ギヤ34の回転時のオイル引き摺り抵抗を、より小さくすることが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るトランスミッションのブリーザ構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
ブリーザ室および邪魔板が対向するギヤは、第2軸に取り付けられたギヤに限定されず、他のギヤとすることもできる。トランスミッションは、有段式、無段式、手動式などの種別を問うものではない。
A ブリーザ構造
C1 第1の隙間
C2 第2の隙間
TM トランスミッション
1 トランスミッションケース
34 ギヤ
34a 側面部(ギヤの)
4 壁部(トランスミッションケースの)
40 ブリーザ室
40a 前面開口部(ブリーザ室の)
5 邪魔板

Claims (1)

  1. トランスミッションケースの壁部に設けられた前面開口部を有する凹状のブリーザ室を備えている、トランスミッションのブリーザ構造であって、
    前記トランスミッションケース内に回転可能に設けられて前記壁部に対向接近し、かつ外周面部が歯面部とされている一方、外周寄りの位置に非歯面部としての側面部を有するギヤを備えており、
    前記ブリーザ室が設けられる位置は、前記ギヤの前記側面部に対向接近する位置とされており、
    前記ブリーザ室の前方には、前記ブリーザ室の前面開口部の周縁部との間に第1の隙間が形成されるようにして前記ブリーザ室の前面開口部を覆い、かつ外面が平面状の邪魔板が設けられ、
    この邪魔板の前記外面と前記ギヤの前記側面部とは、第2の隙間を介して互いに略平行に対向接近しており、
    前記邪魔板の上部には、略水平状に屈曲し、かつ前記ブリーザ室の前記前面開口部の上縁部の上方に位置する屈曲部が設けられており、
    前記邪魔板の下部側は、非屈曲状の平板状とされていることを特徴とする、トランスミッションのブリーザ構造。
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