JP2008063819A - 二段式駐車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上段車両の駆動輪を回転して動力回転入力ロールを回転するときに車両の左右への横揺れがほとんど生じず運転者が気持ち悪くなることがない二段式立体駐車装置。
【解決手段】昇降台に載せた上段車両の駆動輪の回転により摩擦回転する動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールし、この回転を動力源として昇降台を上下動させる。動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールを、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより運転席側方にスペースを確保すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載り、ギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持する。
【選択図】図3
【解決手段】昇降台に載せた上段車両の駆動輪の回転により摩擦回転する動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールし、この回転を動力源として昇降台を上下動させる。動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールを、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより運転席側方にスペースを確保すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載り、ギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持する。
【選択図】図3
Description
本発明は、入庫する車両の駆動輪の回転を動力源として当該車両を載せた載置台を上段位置へ上昇できるようにした二段式駐車装置に関するものである。
従来において、複数の支柱に上下動可能に連結された昇降台に乗り入れる上段車両の駆動輪を昇降台に設けた動力回転入力ロールに載せて、この駆動輪の回転により動力回転入力ロールを摩擦回転させて動力源として昇降台を上下動させる二段式立体駐車装置が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
この種の二段式駐車装置において、左右の駆動輪を動力回転入力ロールとフリー回転ロールに載せて駆動輪を前進回転すると車両が左右に大きく揺れて運転者が気持ちが悪くなるので、左右の両輪を挟んで一対の縦ロールを設けることで車両の左右方向の揺れを抑制していたが、縦ロールをなくしても車両の左右方向の揺れを抑制できる簡単な構成にしてコストを低減したい。
また、例えば右ハンドル前輪駆動式の車両と左ハンドル前輪駆動式の車両とでは、載置台に車両を載置し載置台を上昇させた後に運転手が載置台から降りて折り畳み階段まで歩くスペースが互いに反対側になるので、載置台の幅を大きくとる必要があったので駐車装置の大型になりコストも高くなり設置スペースを大きくとっていた。
またこの種の二段式駐車装置においては、載置台に車両を載置し載置台を上昇させた後に運転手が載置台から降りる階段が必要になるので、簡素な折り畳み階段の付設が要望されている。
そして、例えば右ハンドル前輪駆動式の車両と左ハンドル前輪駆動式の車両とでは、運転手が載置台上をできるだけ短く歩いて折り畳み階段に到達することが好ましいので、折り畳み階段の取り付けが車種によって変更できることが好ましい。
また、例えば右ハンドル前輪駆動式の車両と左ハンドル前輪駆動式の車両とでは、載置台に車両を載置し載置台を上昇させた後に運転手が載置台から降りて折り畳み階段まで歩くスペースが互いに反対側になるので、載置台の幅を大きくとる必要があったので駐車装置の大型になりコストも高くなり設置スペースを大きくとっていた。
またこの種の二段式駐車装置においては、載置台に車両を載置し載置台を上昇させた後に運転手が載置台から降りる階段が必要になるので、簡素な折り畳み階段の付設が要望されている。
そして、例えば右ハンドル前輪駆動式の車両と左ハンドル前輪駆動式の車両とでは、運転手が載置台上をできるだけ短く歩いて折り畳み階段に到達することが好ましいので、折り畳み階段の取り付けが車種によって変更できることが好ましい。
本発明は、上述した点に鑑み案出したもので、下降している昇降台に上段車両を幅寄せして乗り入れ運転席側方にスペースを確保すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載り、ギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持して左右への横揺れがほとんど生じず運転者が気持ち悪くなることがない二段式駐車装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための、本願第1の発明の二段式立体駐車装置は、車両の出入りが可能に立設された複数の支柱と、前記支柱に上下動可能に連結され上段車両を乗り降りさせる昇降台と、前記昇降台に乗り入れる上段車両の駆動輪を載せてこの駆動輪の回転により摩擦回転する動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールと、前記動力回転入力ロールの回転を動力源として前記昇降台を上下動させる昇降装置とを有してなる二段式立体駐車装置において、前記動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールを、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより一方の駆動輪のみを載せる長さに設ける、ことを特徴とする。
本発明によれば、下降している昇降台に上段車両を幅寄せして乗り入れ運転席側方にスペースを確保する。すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載る。上段車両を前進する方向にギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持するので、左右への横揺れがほとんど生じないから、昇降台を上昇させるためのエンジン稼動において運転者が気持ち悪くなることがない。駆動輪の回転により動力回転入力ロールが摩擦回転すると、昇降装置の作用により昇降台が上昇していく。本発明によれば、下降している昇降台に上段車両を幅寄せして乗り入れ運転席側方にスペースを確保して上段車両の一方の駆動輪のみを動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載せるので、昇降台の幅を小さく抑えることができて、駐車装置の小型化とコストの低減と設置スペースを小さくすることができる。
本願第2の発明の二段式立体駐車装置は、本願第1の発明の二段式立体駐車装置において、前記昇降台の幅を、最大車幅の上段車両を幅寄せして載せたときに運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースを確保し得る大きさとし、前記動力回転入力ロールを、前記上段車両の左右の駆動輪を載せ得る長さ+前記幅寄せ寸法の2倍となる長さとして昇降台の幅方向に均等位置に設け、前記昇降台には、運転席側の駆動輪が前記動力回転入力ロールに載らないように、前記動力回転入力ロールに被さり当該運転席側の駆動輪を載せる蓋板を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、蓋板の取り付け位置を変えることにより、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより一方の駆動輪のみを載せることができ、上段車両を前進する方向にギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持するので、左右への横揺れがほとんど生じないから、昇降台を上昇させるためのエンジン稼動において運転者が気持ち悪くなることがない。駆動輪の回転により動力回転入力ロールが摩擦回転すると、昇降装置の作用により昇降台が上昇していく。
本願第3の発明の二段式立体駐車装置は、本願第1または2の発明の二段式立体駐車装置において、前記昇降台を、最大車幅の上段車両を幅寄せして載せたときに運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースを確保し得る幅寸法に設け、前記動力回転入力ロールを、前記上段車両を前記昇降台に対してどちらの側に幅寄せして載せたときにも補助席側の駆動輪を載せ得る短い長さに設ける、ことを特徴とする。
本発明によれば、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより補助席側の駆動輪のみを載せることができ、上段車両を前進する方向にギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持するので、左右への横揺れがほとんど生じないから、昇降台を上昇させるためのエンジン稼動において運転者が気持ち悪くなることがない。駆動輪の回転により動力回転入力ロールが摩擦回転すると、昇降装置の作用により昇降台が上昇していく。
本願第4の発明の二段式立体駐車装置は、本願第1乃至3の発明の二段式立体駐車装置において、最上段のステップが前記昇降台に固定され、昇降台が上昇していくと、ササラにリンクされた最上段から最下段までの複数のステップがササラの傾斜に伴ない階段状になるとともに、ササラの下端のキャスターが接地移動する折り畳み階段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、昇降台に簡素で低コストの折り畳み階段を備えることができる。
本願第5の発明の二段式立体駐車装置は、本願第4の発明の二段式立体駐車装置において、最上段のステップを他のステップよりも右左方向に張り出した幅寸法に設け、前記ササラに手摺を設ける、ことを特徴とする。
本発明によれば、最上段のステップが他のステップよりも右左方向に張り出した幅となっているので、折り畳み階段を昇降台に右向きまたは左向きのいずれの状態に固定したときでも、ササラより設けた手摺は昇降台と干渉しない状態に収まる。ササラより手摺を設けたので折り畳み階段を下りるときに安全に降りることができる。昇降台が上昇すると、折り畳み階段は、最上段から最下段までの複数のステップがササラの傾斜に伴ない階段状になるとともに、ササラの下端のキャスターが接地移動する。上段車両を幅寄せして乗り入れるので、運転手は、載置台上に折り畳み階段までのスペースを最短で確保できて手摺につかまって安全に階段より降りることができる。
本願発明によれば、下降している昇降台に上段車両を幅寄せして乗り入れ運転席側方にスペースを確保すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載り、ギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持して左右への横揺れがほとんど生じず運転者が気持ち悪くなることがない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二段式立体駐車装置の側面図であり、図2は、図1におけるII−II矢視図である。
この実施の形態の二段式立体駐車装置10Aは、下段車両(図示しない)が乗り降りできるベース11と、車両の出入りが可能に前記ベース11の4箇所に立設された複数(ここでは4本)の支柱12と、これら支柱12に上下動可能に連結され上段車両13が乗り降りできる昇降台14と、昇降台14に乗り入れた上段車両13の駆動輪13aを載せてこの駆動輪13aの回転により摩擦回転する動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16と、前記動力回転入力ロール15の回転を動力源として前記昇降台14を上下動させる昇降装置17と、折り畳み階段18を有し、昇降台14の側端に、手摺19を備えてなる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二段式立体駐車装置の側面図であり、図2は、図1におけるII−II矢視図である。
この実施の形態の二段式立体駐車装置10Aは、下段車両(図示しない)が乗り降りできるベース11と、車両の出入りが可能に前記ベース11の4箇所に立設された複数(ここでは4本)の支柱12と、これら支柱12に上下動可能に連結され上段車両13が乗り降りできる昇降台14と、昇降台14に乗り入れた上段車両13の駆動輪13aを載せてこの駆動輪13aの回転により摩擦回転する動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16と、前記動力回転入力ロール15の回転を動力源として前記昇降台14を上下動させる昇降装置17と、折り畳み階段18を有し、昇降台14の側端に、手摺19を備えてなる。
4本の支柱12は、昇降台14側に縦方向の溝を有する形鋼材とされ、該形鋼材の溝内面に上下方向に延びるガイドレール(図示しない)を備えており、昇降台14には形鋼材の溝内に張り出すブラケット(図示しない)を備えさらにこのブラケットに備えるローラを前記ガイドレールに沿って転動する。従って、昇降台14は、ローラがガイドレールに沿って転動することにより4本の支柱12をガイドとして安定して昇降可能である。
昇降装置17は、シリンダ本体を昇降台14に連結すると共にピストンロッドの頭部をベース11に連結しピストンロッドを伸張させて昇降台14を上昇させる油圧シリンダ装置171と、油圧シリンダ装置171のピストンロッドの伸張に連動し油圧シリンダ装置171と協働して昇降台14を上昇させるチェン巻掛け手段172と、前記動力回転入力ロール15の回転エネルギーを油圧に変換して高圧油をピストンロッドを伸張させるように油圧シリンダ装置171へ供給する油圧ポンプ173と、油圧ポンプ173に供給する作動油を貯留するとともに油圧シリンダ装置171からの還流油を受け入れる油タンク174とを備えてなる。チェン巻掛け手段172は、油圧シリンダ装置171寄りの一端が昇降台14に係留されたチェン172aが、油圧シリンダ装置171寄りの支柱12の下部に設けられたスプロケット172bおよび油圧シリンダ装置171から離れた支柱12の下部と上部に設けられたスプロケット172c,172dに巻掛けされ、他端を昇降台14に係留されている。チェン巻掛け手段172は、昇降台14の両側に設けられている。これにより、ピストンロッドを伸張させて昇降台14を上昇させると、チェン巻掛け手段172の働きにより、昇降台14が水平に上昇するように構成されている。なお、昇降装置は、上記構成に限定されない。例えば、動力回転入力ロール15の回転を動力源とするチェンブロック装置で昇降台14を吊り上げる構成、或いはボールねじのねじ軸とナットを用いた構成であっても良い。
折り畳み階段18は、最上段から最下段の複数のステップ181a〜181nが一列状にほぼ同一平面状態に複数本のササラ182に連結支持された状態から、最上段のステップ181aが昇降台14に固定されている。両側のササラ182には手摺184が備えられると共に、最上段の複数のステップ181aに手摺185,186が備えられる。折り畳み階段18は、最上段の複数のステップ181aを止着具(ボルトナット)20により昇降台14に固定され、昇降台14が上昇していくとササラ182が傾斜していき、ササラ182の傾斜に伴って、最上段から最下段までの複数のステップ181a〜181nが階段状になり、ササラ182の下端のキャスター183が接地移動する。
図3(a)および図3(b)は、いずれも右ハンドルの前輪駆動タイプの上段車両13Aを昇降台14に対して左側に幅寄せして前進駐車する場合における、折り畳み階段18の適切な取り付け位置を示す。図3(c)および図3(d)は、いずれも右ハンドルの後輪駆動タイプの上段車両13Bを昇降台14に対して右側に幅寄せして後進駐車する場合における、折り畳み階段18の適切な取り付け位置を示す。
図1、図2、図3(a)に示すように、折り畳み階段18は、両側のササラ182に手摺184が設けられ、図3(a)〜(d)のいずれかに示すように、ステップ181aの右端と左端のいずれか一方を止着具20により昇降台14に固定される。最上段のステップ181aには、登り方向の正面および昇降台14と反対側の側端に手摺185,186が設けられる。最上段のステップ181aは、他のステップ181b〜181nよりも右左方向に張り出した大きな幅となっていて、両側のササラ182に設けた手摺184が昇降台14に干渉しない。
図3(a)および(b)では、上段車両13Aを左側に幅寄せして前進して車両右側(運転席側)に運転者の降車スペースSを確保し、図3(a)では、運転席からの降車位置に近くなるように昇降台14の右奥に折り畳み階段18を取り付け、また図3(b)では、昇降台14の右側縁に折り畳み階段18を取り付けている。
図3(c)および図3(d)では、右ハンドルの後輪駆動タイプの上段車両13Bを昇降台14に対して右側に幅寄せして後進して車両左側(運転席側)に運転者の降車スペースSを確保し、図3(c)では、運転席からの降車位置に近くなるように昇降台14の左奥に折り畳み階段18を取り付け、また図3(d)では、昇降台14の右側縁に折り畳み階段18を取り付けている。なお、手摺19は、折り畳み階段18を取り付け位置により異なる取り付けとなる。
なお、図3(a)および図3(b)は、左ハンドルの後輪駆動タイプの車両を後進駐車することで適用でき、図3(c)および図3(d)は、左ハンドルの前輪駆動タイプの車両を前進駐車することで適用できる。
図1、図2、図3(a)に示すように、折り畳み階段18は、両側のササラ182に手摺184が設けられ、図3(a)〜(d)のいずれかに示すように、ステップ181aの右端と左端のいずれか一方を止着具20により昇降台14に固定される。最上段のステップ181aには、登り方向の正面および昇降台14と反対側の側端に手摺185,186が設けられる。最上段のステップ181aは、他のステップ181b〜181nよりも右左方向に張り出した大きな幅となっていて、両側のササラ182に設けた手摺184が昇降台14に干渉しない。
図3(a)および(b)では、上段車両13Aを左側に幅寄せして前進して車両右側(運転席側)に運転者の降車スペースSを確保し、図3(a)では、運転席からの降車位置に近くなるように昇降台14の右奥に折り畳み階段18を取り付け、また図3(b)では、昇降台14の右側縁に折り畳み階段18を取り付けている。
図3(c)および図3(d)では、右ハンドルの後輪駆動タイプの上段車両13Bを昇降台14に対して右側に幅寄せして後進して車両左側(運転席側)に運転者の降車スペースSを確保し、図3(c)では、運転席からの降車位置に近くなるように昇降台14の左奥に折り畳み階段18を取り付け、また図3(d)では、昇降台14の右側縁に折り畳み階段18を取り付けている。なお、手摺19は、折り畳み階段18を取り付け位置により異なる取り付けとなる。
なお、図3(a)および図3(b)は、左ハンドルの後輪駆動タイプの車両を後進駐車することで適用でき、図3(c)および図3(d)は、左ハンドルの前輪駆動タイプの車両を前進駐車することで適用できる。
昇降台14の大きさと、動力回転入力ロール15について説明する。
図3(a)または(b)に示すように、最大車幅の上段車両13Aを昇降台幅中央から寸法Xだけ左方へ幅寄せして昇降台14に載せたときに、昇降台14は、運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースSを確保し得る大きさの幅寸法Wとなるように設けられ、動力回転入力ロール15は、上段車両13Aの左右の駆動輪を載せ得る長さL+前記幅寄せ寸法の2倍となる長さ(L+2X)に設けられている。このような寸法設定は、昇降台14の幅寸法を小さくすることができて、二段式立体駐車装置の設置幅小さくすることができ、駐車場スペースに対して設置台数を大きくとれる有利な効果がある。なお、図3(c)または(d)に示す場合も同様である。
図3(a)または(b)に示すように、最大車幅の上段車両13Aを昇降台幅中央から寸法Xだけ左方へ幅寄せして昇降台14に載せたときに、昇降台14は、運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースSを確保し得る大きさの幅寸法Wとなるように設けられ、動力回転入力ロール15は、上段車両13Aの左右の駆動輪を載せ得る長さL+前記幅寄せ寸法の2倍となる長さ(L+2X)に設けられている。このような寸法設定は、昇降台14の幅寸法を小さくすることができて、二段式立体駐車装置の設置幅小さくすることができ、駐車場スペースに対して設置台数を大きくとれる有利な効果がある。なお、図3(c)または(d)に示す場合も同様である。
図3(a),(b)に示すように、右ハンドルの前輪駆動タイプの上段車両13Aを昇降台14に対して左側に幅寄せして前進駐車するときには、運転席側の駆動輪が動力回転入力ロール15に載らないように、動力回転入力ロール15に被さり当該運転席側の駆動輪13aを載せる蓋板21Aを備えている。また図3(c),(d)に示すように、右ハンドルの後輪駆動タイプの上段車両13Bを昇降台14に対して右側に幅寄せして後進駐車するときには、運転席側の駆動輪が動力回転入力ロール15に載らないように、動力回転入力ロール15に被さり当該運転席側の駆動輪13bを載せる蓋板21Bを備えている。図3(a),(b)に示す蓋板21Aと図3(c),(d)に示す蓋板21Bとは同一物であり、被着具(ボルト・ナット/図示しない)を取り外して取り付け位置を変えて再び被着具で固定するものである。この蓋板21A,21Bは、窪みを有していてこの窪みに運転席と反対側の駆動輪を落ち込ませて安定させることが好ましい。上段車両13A,13Bの一方の駆動輪13aまたは13bのみを動力回転入力ロール15とフリー回転ロール16に載せることができ、上段車両13A,13Bを3輪で安定させることができ、従来において設けていた車両の左右方向の振れを抑える縦軸ロールを設ける必要がなくなる。
この実施の形態の二段式立体駐車装置10Aは、以下のように動作する。
図1中に鎖線で示すように、下降している昇降台14に対して上段車両13を乗り入れる。平面的に見たときは、図3(a),(b),(c)または(d)に示すように乗り入れる。いずれも、上段車両13Aまたは13Bの一方の駆動輪13aまたは13bのみが動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16に載り、他方の駆動輪は蓋板21の上に載る。このため、上段車両13Aまたは13Bを前進する方向にギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、蓋板21の上に載る駆動輪は回転せず、動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16に載った駆動輪13aまたは13bのみが回転する。上段車両13Aまたは13Bは、駆動輪13aまたは13bの一輪のみが回転し、残り3輪は静止状態に接地するので、左右への横揺れがほとんど生じないから、昇降台14を上昇させるためのエンジン稼動において運転者が気持ち悪くなることがない。駆動輪13aまたは13bの回転により動力回転入力ロール15が摩擦回転すると、油圧ポンプ14が回転して油圧シリンダ装置が伸張作動して昇降台14が上昇していく。昇降台14が所定高さに上昇すると、以後、油圧ポンプ14から吐出する高圧油を油タンク174に帰還する。
図1中に鎖線で示すように、下降している昇降台14に対して上段車両13を乗り入れる。平面的に見たときは、図3(a),(b),(c)または(d)に示すように乗り入れる。いずれも、上段車両13Aまたは13Bの一方の駆動輪13aまたは13bのみが動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16に載り、他方の駆動輪は蓋板21の上に載る。このため、上段車両13Aまたは13Bを前進する方向にギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、蓋板21の上に載る駆動輪は回転せず、動力回転入力ロール15およびフリー回転ロール16に載った駆動輪13aまたは13bのみが回転する。上段車両13Aまたは13Bは、駆動輪13aまたは13bの一輪のみが回転し、残り3輪は静止状態に接地するので、左右への横揺れがほとんど生じないから、昇降台14を上昇させるためのエンジン稼動において運転者が気持ち悪くなることがない。駆動輪13aまたは13bの回転により動力回転入力ロール15が摩擦回転すると、油圧ポンプ14が回転して油圧シリンダ装置が伸張作動して昇降台14が上昇していく。昇降台14が所定高さに上昇すると、以後、油圧ポンプ14から吐出する高圧油を油タンク174に帰還する。
以上説明したように、第1の実施の形態の二段式立体駐車装置10Aよれば、支柱に上下動可能に連結され上段車両を乗り降りさせる昇降台に上段車両の駆動輪を載せ、駆動輪の回転により摩擦回転する動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールし、動力回転入力ロールの回転を動力源として昇降台を上下動させる昇降装置とを有してなり、折り畳み階段18の取付け位置を車種に合わせてレイアウトすることができる。動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールを、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより運転席側方にスペースを確保すると、上段車両の一方の駆動輪のみが動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載り、ギアを入れてアクセルを踏むと、ディファレンシャルギアの作用により、動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールに載った駆動輪のみが回転し、残りの3輪は車両を安定し支持する。従って、上段車両の駆動輪を回転して動力回転入力ロールを回転するときに車両の左右への横揺れがほとんど生じず運転者が気持ち悪くなることがない。
(第2の実施の形態)
図4に示す第2の実施の形態の二段式立体駐車装置10Bは、動力回転入力ロール15の長さを短くして載せる駆動輪を補助席側から運転席側に変えることで、動力回転入力ロール15Aとフリー回転ロール16Aの長さを大幅に短くした。そしてこの二段式立体駐車装置10Bは、図3に示す蓋板21を備える必要をなくした。すなわち、第1の実施の形態の二段式立体駐車装置10Aのように、車種に合わせて蓋板21の取り付け位置を変更することを不要とした。図4(a),(b),(c)または(d)に示すように幅入れして昇降台14に乗り入れることは同じである。
図4に示す第2の実施の形態の二段式立体駐車装置10Bは、動力回転入力ロール15の長さを短くして載せる駆動輪を補助席側から運転席側に変えることで、動力回転入力ロール15Aとフリー回転ロール16Aの長さを大幅に短くした。そしてこの二段式立体駐車装置10Bは、図3に示す蓋板21を備える必要をなくした。すなわち、第1の実施の形態の二段式立体駐車装置10Aのように、車種に合わせて蓋板21の取り付け位置を変更することを不要とした。図4(a),(b),(c)または(d)に示すように幅入れして昇降台14に乗り入れることは同じである。
図4(a),(b)に示すように、右ハンドルの前輪駆動タイプの上段車両13Aを昇降台14に対して左側に幅寄せして前進駐車するときには、動力回転入力ロール15Aが短いので、運転席側の駆動輪13a’が動力回転入力ロール15Aに載り、運転席と反対側(補助席側)の駆動輪は動力回転入力ロール15Aに載らない。また図4(c),(d)に示すように、右ハンドルの後輪駆動タイプの上段車両13Bを昇降台14に対して右側に幅寄せして後進駐車するときには、動力回転入力ロール15Aが短いので、運転席の駆動輪13b’が動力回転入力ロール15Aに載り、運転席と反対側(補助席側)の駆動輪は動力回転入力ロール15Aに載らない。このように、動力回転入力ロール15Aとフリー回転ロール16Aの長さが短いと、片側の駆動輪しか載らないので、図3に示す蓋板21を備える必要がない。そして、ロールが短いと、長い場合に比べて、ロールを支持する軸受の負荷を小さくすることができる。
この実施の形態も、図3(a)〜(d)と同様に、車種に合わせて折り畳み階段18を昇降台14に対して異なる位置へ取り付けることができる。
この実施の形態も、図3(a)〜(d)と同様に、車種に合わせて折り畳み階段18を昇降台14に対して異なる位置へ取り付けることができる。
この実施の形態の二段式立体駐車装置10Bは、昇降台14は、最大車幅の上段車両13Aまたは13Bを幅寄せして載せたときに運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースSを確保し得る幅となるように設けられ、動力回転入力ロール15Aは、上段車両13Aまたは13Bを昇降台14に対してどちらの側に幅寄せして載せたときにも補助席側の駆動輪を載せ得る短い長さに設けられている。この実施の形態の二段式立体駐車装置10Bのその他の構成は、第1の実施の形態の二段式立体駐車装置10Aと同一の構成である。この実施の形態の二段式立体駐車装置10Bの作動・効果は、第1の実施の形態の二段式立体駐車装置10Aの同一である。
本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。
例えば、最大車幅の上段車両の車幅方向の中心を前記昇降台の幅中央に合わせてこの上段車両を前記昇降台に載せたときに、前記昇降台は、前記上段車両の左右両側に運転者の降車スペースを確保し得る幅となるように設けられ、前記動力回転入力ロールは、前記上段車両の左右の駆動輪を載せ得る長さに設けられ、前記昇降台には、一方の駆動輪が前記動力回転入力ロールに載らないように、前記動力回転入力ロールに被さり当該一方の駆動輪を載せる蓋板を備えている構成である場合も、本願第1の発明に含む。
入庫する車両の駆動輪の回転を動力源として当該車両を載せた載置台を上段位置へ上昇できるようにした二段式駐車装置について採用されている公知技術の全てを、適宜に選択して、本願発明の二段式駐車装置における動力回転入力ロール15の回転を動力源として昇降台14を上昇させる昇降手段に採用することができる。油圧を用いることに限定されない。例えば、昇降装置はチェーンブロックとし、該チェーンブロックの歯車箱側を昇降台に連結し、巻き上げ、巻き下げを行う緊張チェーンを支柱に設けた上部フレームに連結した構成としても良い。
10A,10B…二段式立体駐車装置、12…支柱、13A,13B…上段車両、13a,13a’,13b,13b’…駆動輪、14…昇降台、15,15A…動力回転入力ロール、16,16A…フリー回転ロール、17…昇降装置、18…折り畳み階段、181a〜181n…ステップ、182…ササラ、183…キャスター、184,185,186…手摺、19…手摺、20…止着具(ボルトナット)、21…蓋板、
Claims (5)
- 車両の出入りが可能に立設された複数の支柱と、前記支柱に上下動可能に連結され上段車両を乗り降りさせる昇降台と、前記昇降台に乗り入れる上段車両の駆動輪を載せてこの駆動輪の回転により摩擦回転する動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールと、前記動力回転入力ロールの回転を動力源として前記昇降台を上下動させる昇降装置とを有してなる二段式立体駐車装置において、
前記動力回転入力ロールおよびフリー回転ロールを、上段車両の駆動輪が前輪であるか後輪であるかならびに右ハンドルであるか左ハンドルであるか、車種が異なっても幅寄せすることにより一方の駆動輪のみを載せる長さに設ける、ことを特徴とする二段式立体駐車装置。 - 請求項1または2記載の二段式立体駐車装置において、前記昇降台の幅を、最大車幅の上段車両を幅寄せして載せたときに運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースを確保し得る大きさとし、前記動力回転入力ロールを、前記上段車両の左右の駆動輪を載せ得る長さ+前記幅寄せ寸法の2倍となる長さとして昇降台の幅方向に均等位置に設け、前記昇降台には、運転席側の駆動輪が前記動力回転入力ロールに載らないように、前記動力回転入力ロールに被さり当該運転席側の駆動輪を載せる蓋板を備える、ことを特徴とする二段式立体駐車装置。
- 請求項1または2記載の二段式立体駐車装置において、前記昇降台を、最大車幅の上段車両を幅寄せして載せたときに運転席側の車両側方にのみ運転者の降車スペースを確保し得る幅寸法に設け、前記動力回転入力ロールを、前記上段車両を前記昇降台に対してどちらの側に幅寄せして載せたときにも補助席側の駆動輪を載せ得る短い長さに設ける、ことを特徴とする二段式立体駐車装置。
- 請求項1乃至3記載の二段式立体駐車装置において、最上段のステップが前記昇降台に固定され、昇降台が上昇していくと、ササラにリンクされた最上段から最下段までの複数のステップがササラの傾斜に伴ない階段状になるとともに、ササラの下端のキャスターが接地移動する折り畳み階段を備えていることを特徴とする二段式立体駐車装置。
- 請求項4記載の二段式立体駐車装置において、最上段のステップを他のステップよりも右左方向に張り出した幅寸法に設け、前記ササラに手摺を設ける、ことを特徴とする二段式立体駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006242654A JP2008063819A (ja) | 2006-09-07 | 2006-09-07 | 二段式駐車装置 |
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JP2008063819A true JP2008063819A (ja) | 2008-03-21 |
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ID=39286766
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JP2006242654A Pending JP2008063819A (ja) | 2006-09-07 | 2006-09-07 | 二段式駐車装置 |
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JP (1) | JP2008063819A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104895360A (zh) * | 2014-12-06 | 2015-09-09 | 杜昌峰 | 立体车库 |
CN108222594A (zh) * | 2017-12-23 | 2018-06-29 | 安徽乐库智能停车设备有限公司 | 一种自带充电装置的升降横移停车设备 |
CN109057462A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-21 | 景德镇陶瓷大学 | 一种小轿车停车装置 |
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2006
- 2006-09-07 JP JP2006242654A patent/JP2008063819A/ja active Pending
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