JP4993381B2 - 二・多段式駐車装置の改造方法と、この方法で改造された二・多段式駐車装置 - Google Patents
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Description
各パレット41は、昇降可能であり、所定の入・出庫高さに位置する時に、当該パレット41に車両3が自走して車路1から縦方向(図9(B)の左右方向)に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能となっている。これにより、車両3がパレット41に積載される。複数段のパレット41は、支柱47に組み付けられて支柱47に支持される。
昇降駆動装置43は、パレット41を昇降駆動する。即ち、昇降駆動装置43は、主支柱49に設けられ、支柱47を昇降させることで、パレット41を昇降する。
ピット45は、入・出庫高さより低い位置に設けられる。ピット45内へ、車両3が積載されたパレット41が下降することで、該車両3をピット45に収容できるようになっている。
また、人が操作装置51を操作することで、所望のパレット41を入・出庫高さへ昇降させることができる。
上述のような駐車装置を、ピットをそのままにして他の形式の駐車装置(例えば、より車幅の大きい車両を収容できるが、前記基本構成の数が減るもの)に入れ替えると、前記ピットには前記横方向の空きスペースが生じる場合が多い。例えば、図9の二・多段式駐車装置を、図10に示すように、より車幅の大きい車両を収容できるが、前記基本構成の数を2つに減らした二・多段式駐車装置に替えた場合に、空きスペースが生じる。このような空きスペースは、これを塞いだ状態にして放置されたままになっている。
前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピットが設けられ、前記複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、車両を積載して前記ピット内へ下降することで、該車両を前記ピットに収容できるようになっており、
前記複数段のパレットを基本構成として、該基本構成が前記ピットに横方向に所定数配置されてなる二・多段式駐車装置の改造方法であって、
前記ピットをそのままにして、前記横方向に配置する前記基本構成の数を減らすとともに、前記基本構成の横方向寸法を増加することにより前記二・多段式駐車装置を他の形式のものに変更し、前記ピットの横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して前記ピットに生じる前記横方向の空きスペースを生じさせ、
前記空きスペースには軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかを積載するパレットを上下に複数段配置する、ことを特徴とする二・多段式駐車装置の改造方法が提供される。
二・多段式駐車装置10は、それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さ(図1では、車路1の上面の高さ)に位置する時に、車両3が車路1から縦方向に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレット5、7を有する。図1の例では、上下複数段のパレット5、7は,上段パレット5と下段パレット7である。また、前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピット13が設けられる。前記複数段のパレット5、7のうち少なくとも最下段のパレット(図1の例では、下段パレット7)は、車両3を積載してピット13内へ下降することで、該車両3をピット13に収容できるようになっている。なお、ピット13は、コンクリート等のピット形成部15により形成された車両収納用の空間または窪みであり、入・出庫高さより低い位置に設けられる。
図3は、図1の二・多段式駐車装置10を本実施形態による改造方法により改造した二・多段式駐車装置20を示している。図4は図3のIV−IV線矢視図である。
本実施形態による二・多段式駐車装置の改造方法では、前記縦方向と交差する横方向に配置する前記基本構成の数と、前記基本構成の横方向寸法のうち少なくともいずれかを変更する。図3、図4の例では、前記基本構成の数を図1の5つから4つに減らすとともに、前記基本構成の横方向寸法を増加させている。従って、図3、図4の二・多段式駐車装置20では、図1のものと比べて、車幅がより大きい車両3を収容できるようになっている。
上段パレット2の昇降駆動装置25は、例えば図5に示すように、支持部材38に固定されワイヤー25aを巻き出しまたは巻き戻すドラム25bと、このドラム25bを回転駆動するモータ25cとを有する。下段パレット6の昇降駆動装置29は、例えば図5に示すように、主支柱27に固定されワイヤー29aを巻き出しまたは巻き戻すドラム29bと、このドラム29bを回転駆動するモータ29cとを有する。なお、符号31は、下段パレット6を水平に保つバランスチェーンを示す。中段パレット4の数は、基本構成の数より少なく、図3では、3つである。また、中段パレット4は、回転駆動される車輪33を有し、この車輪33が横方向に延びるレール35上を回転移動することで、横方向に移動可能となっている。
図3において、(a)の車両3を出庫させる場合には、(b)、(c)の車両3をそれぞれ右に横行させ、(a)の下方に中段パレット4が存在しない状態にする。その後、(a)を積載した上段パレット2が入・出庫高さに下降し、この上段パレット2から(a)の車両3が車路1へ乗り出して出庫が完了する。次いで、入・出庫高さにある空になった当該上段パレット2に新たな車両3が乗り込み、この上段パレット2が上昇して入庫が完了する。
また、上記の代わりに、空きスペースに、それぞれ、昇降駆動され、入・出庫高さに位置する時に、軽自動車37が車路1から縦方向に乗り込み可能または車路1へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレットを設けてもよい。この場合、これら複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、軽自動車37を積載してピット13内へ下降することで、該軽自動車37をピット13に収容できるようになっていてよい。
また、上記の代わりに、前記空きスペースを倉庫としてもよい。
Claims (4)
- それぞれ、昇降駆動され、所定の入・出庫高さに位置する時に、車両が車路から縦方向に乗り込み可能または車路へ縦方向に乗り出し可能である上下複数段のパレットを有し、
前記入・出庫高さより低い位置に車両収容用のピットが設けられ、前記複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットは、車両を積載して前記ピット内へ下降することで、該車両を前記ピットに収容できるようになっており、
前記複数段のパレットを基本構成として、該基本構成が前記ピットに横方向に所定数配置されてなる二・多段式駐車装置の改造方法であって、
前記ピットをそのままにして、前記横方向に配置する前記基本構成の数を減らすとともに、前記基本構成の横方向寸法を増加することにより前記二・多段式駐車装置を他の形式のものに変更し、前記ピットの横方向の一端側と他端側のうち一端側に集中して前記ピットに生じる前記横方向の空きスペースを生じさせ、
前記空きスペースには軽自動車、自動二輪車、自転車の少なくともいずれかを積載するパレットを上下に複数段配置する、ことを特徴とする二・多段式駐車装置の改造方法。 - 前記空きスペースの上下複数段のパレットは、入・出庫高さに配置された固定パレットと、固定パレットの上面の高さとこれよりも上方の車両高さとの間を昇降駆動される昇降パレットである、ことを特徴とする請求項1に記載の二・多段式駐車装置の改造方法。
- 前記空きスペースの上下複数段のパレットは、それぞれ昇降駆動され、
複数段のパレットのうち少なくとも最下段のパレットはピット内へ下降する、ことを特徴とする請求項1に記載の二・多段式駐車装置の改造方法。 - 請求項1、2または3に記載の二・多段式駐車装置の改造方法により改造された二・多段式駐車装置。
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