JP2004210483A - 段差解消用昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】段差解消用昇降装置の設置コストの低減、設置作業の簡便化。段差解消用昇降装置による段差解消に当たり、車椅子等の走行を容易とする。
【解決手段】直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とで外枠体を設け、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーの油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回された牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備する。前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備する。油圧駆動ユニットの油圧供給回路に複数個の制御弁を設け、該制御弁の開閉制御の選択により、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁の数を最小とし、昇降速度を変化させる。
【選択図】図3
【解決手段】直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とで外枠体を設け、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーの油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回された牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備する。前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備する。油圧駆動ユニットの油圧供給回路に複数個の制御弁を設け、該制御弁の開閉制御の選択により、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁の数を最小とし、昇降速度を変化させる。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、玄関進入路、寺院進入路等の階段、急坂を、車椅子・歩行補助車・荷物車・乳母車・老人病弱者等が階段を昇降可能とするための、車椅子等に対する段差解消装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の段差解消装置として、Xリンク機構(パンタグラフ式伸縮自在リンク)と油圧シリンダーとの組合せ(特許文献1)、車椅子昇降台を油圧シノンダーにより作動するピストンロッドの先端に支持する構造(特許文献2)が公知である。
【0003】
【特許文献1】特開平10−157990号公開公報
【特許文献2】実開平6−63028号公開公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知技術の前者においては、Xリンク機構(パンタグラフ式伸縮自在リンク)を段差解消装置の地面位置において地面下に収納するための地下空間を形成するための土木工事を必要とし、後者は油圧シリンダーを段差解消装置の地面位置において地面下に収納するための、油圧シリンダー埋設孔を形成するための土木工事を必要とする。その結果、土木工事を必要とすることによる設置コストが嵩むこと、および設置箇所の変更を簡単に変更できないことでリース販売に支障がある等の問題点がある。
よって、本願発明は、地下室工事、基礎工事等の土木作業を不要として、段差解消用昇降装置の設置コストの低減と、設置作業の簡便化を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本請求項1の発明は、直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とより外枠体を設け、前記外枠体内を一側寄りの駆動ユニットエリヤと、残余の昇降枠体エリヤとに二分し、昇降枠体エリヤには、昇降箱体をガイド機構を介して上下動自在に装備し、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーに挿入した油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回され基端を基台に固定し先端を昇降箱体支持台に固定した牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備し、前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備し、昇降箱体のすくなくとも2側面間の段差に対し車椅子等の走行を可能としたことを特徴とする段差解消用昇降装置を提供する。
本願請求項2の発明は、前記油圧駆動ユニットの油圧供給回路に複数個の制御弁を設け、該制御弁の開閉制御の選択により、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁の数を最小とし、昇降速度を変化させたことを特徴とする、段差解消用昇降装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本請求項1の発明は、直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とより外枠体を設ける。該外枠体内を一側寄りの駆動ユニットエリヤと、残余の昇降枠体エリヤとに二分する。昇降枠体エリヤには、昇降箱体をガイド機構を介して上下動自在に装備し、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーに挿入した油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回され基端を基台に固定し先端を昇降箱体支持台に固定した牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備する。前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備する。
本願請求項2の発明の実施にあたっては、前記油圧制御回路について、油圧シリンダー10への油圧供給を制御する制御弁回路をV1、V2、V3の3個の制御弁回路を設ける。昇降箱体6の昇降に際し、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のいずれか1個として最小とする。昇降途中においては、開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のすべて、即ち3個として最大する。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示す実施例にもとづいて、本願発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図4を参照して、段差解消用昇降装置1を説明する。
段差解消用昇降装置1は、油圧シリンダー10のピストン12の上端に軸架した動滑車(従動スプロケット)11と、該動滑車11に巻回し一端を基台4に固定した牽引体(牽引チエン、牽引ロープ)3と、油圧シリンダー10に油圧を供給するための油圧供給機構と、および、昇降ガイド機構とを主要素とする。
【0009】
設置箇所に施工した基台4に枠体5を一体化して、外枠体2を構成する。該外枠体2の断面視で、側部に駆動ユニットエリヤPを形成し、残余を昇降エリヤQとする。
【0010】
図1を参照して、昇降エリヤQに、昇降箱体6を装備する。該昇降箱体6には、昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に乗降口7を形成しその内方に箱体ドア9を装備する。
実施例では、正面側、右側面側及び背面側に乗降口7A、7B、7Cを形成しその内方に乗降口ドア8A、8B、8Cを装備する。
【0011】
該外枠体5には、昇降箱体6の乗降口に対応させて、外枠体5の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に乗降口17を形成しその外方に外枠体ドア9を装備する。
実施例では、正面側、右側面側及び背面側に乗降口 17A、17B、17Cを形成しその外方に乗降口ドア9A、9B、9Cを装備する。
【0012】
乗降口ドア9A、9B、9Cは公知の適宜の構造とすることができるものであるが、図9ないし図11に示す乗降口ドア8を説明する。乗降口ドア8を、左右動の小ドア81と、小ドアの内端と対向する内端を左右動し、外端を枠体側面に沿って前後動する回動ドア82とで構成する。
【0013】
乗降口の閉鎖状態では、図9を参照して、回動ドア82を小ドア81と平行状態で、小ドア81の内端と回動ドア82の内端とを隣接させて、両ドア81,82を平面視直線状とする。
【0014】
開口状態では、図10を参照して、小ドア81を、駆動ユニットエリヤPに形成した収納空間内に収納するとともに、回動ドア82を、昇降箱体6の側面と平行状態とする。
【0015】
図11は、回動ドア82を、昇降箱体6の側面と平行状態とするためのガイド機構を示し、回動アーム15の先端に、回動ドア82の中間部に遊合させ、回動ドア82の先端部に軸支したガイドローラ16aを溝レール16に案内させることで、回動ドア82の昇降箱体側面寄り側を先行させて移動させる構成とする。
なお、小ドア81の左右動は、一般的な直線レール14によりガイドする。
【0016】
段差解消用昇降装置1の昇降ガイド機構は、外枠体5の右側面側で、昇降箱体6の右外側面との間に、外枠体5に固定したガイド21と昇降箱体6に固定したガイドローラ22を含むガイド体23よりなるガイド機構20を装備し、外枠体5の左側面側で、駆動ユニットエリヤPに位置して、外枠体5と一体の立柱24、支持レール25およびゲージガイド26よりなる固定ガイド部27と、昇降箱体6の底面に固定し駆動ユニットエリヤPへ延長したフレーム28と該フレーム28に固定したガイド28Aとよりなる移動ガイド部29とよりなる駆動側ガイド機構30を正面側及び背面側に設けて構成する。
【0017】
牽引体(牽引チエン、牽引ロープ)3は、昇降箱体6の左外側面に固定した牽引板31に固定し、動滑車11を軸架する支持体32とピストン12の上端とは球支連結機構を介して連結している。牽引板31には貫通孔34を形成してガイド軸33を貫通している。
【0018】
図4を参照して、35は制御箱、36は油圧タンク、37は電気モータで、油圧供給機構を構成する。図2において、38はショクアブソーバである。図1を参照して、昇降箱体6内に手摺り39を設ける。
【0019】
制御箱35には、図8に示す油圧制御回路35aを装備する。
本願請求項2の発明の実施にあたっては、前記油圧制御回路35aについて、油圧シリンダー10への油圧供給を制御する制御弁回路をV1、V2、V3の
3個の制御弁回路を設ける。
なお、油圧制御回路35aによる昇降箱体6の昇降制御に当たっては、昇降箱体のドア構造の小ドアと回転ドアとが乗降口の閉鎖状態にあること確認するためのドア閉確認手段の作動のもとで行う。
【0020】
昇降箱体6の昇降に際し、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のいずれか1個として最小とする。昇降途中においては、開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のすべて、即ち3個として最大する。
【0021】
図5ないし図7は、本願発明の段差解消用昇降装置1による段差解消を示すものであり、図5、図6は、ホテル本館の廊下 Aとホテル別館の廊下Cとの間に生じた段差h1、段差h1の存在に対し車椅子等の走行を自由とするものである。
図7は、進入路(庭園出入口)Bを加えて、三方向間の段差解消を可能とする。
【0022】
図6ないし図7を任意の乗降口に昇降箱体6を停止させ、乗車ののち、油圧シリンダー10の油圧制御回路による制御のもと、ピストン12の伸長で動滑車11の上下動により昇降箱体6を所望の乗降口へ移動させることで、一般的な階段昇降、車椅子等の走行に対する段差解消手段を達成する。
【0023】
【発明の効果】
本願発明は、油圧昇降ユニットを枠体内側部に装備した段差解消用昇降装置とすることで、地下室工事、基礎工事等のどの土木作業を不要として、設置コストの低減と、設置作業の簡便化を達成することができる。
更に、本発明は、乗降口をすくなくとも2箇所としたことで、車椅子等は反転・後退を不要として、段差解消に際して車椅子等の乗降を容易にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す段差解消用昇降装置の側面視における縦断面図。
【図2】同じく、油圧昇降ユニットの背面視における縦断面図。
【図3】同じく、油圧昇降ユニットの背面視における横断面図。
【図4】油圧昇降ユニットの下半部を示す部分正面図。
【図5】本願発明によるL方向段差解消作用の説明図で、a図は斜視図、b図は横断面図、c図は縦断面図、d図は平面図である。
【図6】同じく直線ニ方向段差解消作用の説明図である。
【図7】同じく三方向段差解消作用の説明図である。
【図8】油圧昇降ユニットの油圧制御回路図。
【図9】昇降箱体の乗降口ドアの閉鎖状態を示す平面視の略図。
【図10】同じく開口状態を示す平面視の略図。
【図11】小ドアおよび回動ドアの移動経路を示す平面視の略図。
【符号の説明】
1 段差解消用昇降装置
2 外枠体
4 基台
5 枠体
6 昇降箱体
7A、7B、7C 乗降口
8 乗降口ドア
10 油圧シリンダー
11 動滑車(従動スプロケット)
20 ガイド機構
30 駆動側ガイド機構
P 駆動ユニットエリヤ
Q 昇降エリヤ
【発明の属する技術分野】
本願発明は、玄関進入路、寺院進入路等の階段、急坂を、車椅子・歩行補助車・荷物車・乳母車・老人病弱者等が階段を昇降可能とするための、車椅子等に対する段差解消装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の段差解消装置として、Xリンク機構(パンタグラフ式伸縮自在リンク)と油圧シリンダーとの組合せ(特許文献1)、車椅子昇降台を油圧シノンダーにより作動するピストンロッドの先端に支持する構造(特許文献2)が公知である。
【0003】
【特許文献1】特開平10−157990号公開公報
【特許文献2】実開平6−63028号公開公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知技術の前者においては、Xリンク機構(パンタグラフ式伸縮自在リンク)を段差解消装置の地面位置において地面下に収納するための地下空間を形成するための土木工事を必要とし、後者は油圧シリンダーを段差解消装置の地面位置において地面下に収納するための、油圧シリンダー埋設孔を形成するための土木工事を必要とする。その結果、土木工事を必要とすることによる設置コストが嵩むこと、および設置箇所の変更を簡単に変更できないことでリース販売に支障がある等の問題点がある。
よって、本願発明は、地下室工事、基礎工事等の土木作業を不要として、段差解消用昇降装置の設置コストの低減と、設置作業の簡便化を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本請求項1の発明は、直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とより外枠体を設け、前記外枠体内を一側寄りの駆動ユニットエリヤと、残余の昇降枠体エリヤとに二分し、昇降枠体エリヤには、昇降箱体をガイド機構を介して上下動自在に装備し、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーに挿入した油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回され基端を基台に固定し先端を昇降箱体支持台に固定した牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備し、前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備し、昇降箱体のすくなくとも2側面間の段差に対し車椅子等の走行を可能としたことを特徴とする段差解消用昇降装置を提供する。
本願請求項2の発明は、前記油圧駆動ユニットの油圧供給回路に複数個の制御弁を設け、該制御弁の開閉制御の選択により、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁の数を最小とし、昇降速度を変化させたことを特徴とする、段差解消用昇降装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本請求項1の発明は、直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とより外枠体を設ける。該外枠体内を一側寄りの駆動ユニットエリヤと、残余の昇降枠体エリヤとに二分する。昇降枠体エリヤには、昇降箱体をガイド機構を介して上下動自在に装備し、駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーに挿入した油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回され基端を基台に固定し先端を昇降箱体支持台に固定した牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備する。前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備する。
本願請求項2の発明の実施にあたっては、前記油圧制御回路について、油圧シリンダー10への油圧供給を制御する制御弁回路をV1、V2、V3の3個の制御弁回路を設ける。昇降箱体6の昇降に際し、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のいずれか1個として最小とする。昇降途中においては、開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のすべて、即ち3個として最大する。
【0007】
【実施例】
以下、図面に示す実施例にもとづいて、本願発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図4を参照して、段差解消用昇降装置1を説明する。
段差解消用昇降装置1は、油圧シリンダー10のピストン12の上端に軸架した動滑車(従動スプロケット)11と、該動滑車11に巻回し一端を基台4に固定した牽引体(牽引チエン、牽引ロープ)3と、油圧シリンダー10に油圧を供給するための油圧供給機構と、および、昇降ガイド機構とを主要素とする。
【0009】
設置箇所に施工した基台4に枠体5を一体化して、外枠体2を構成する。該外枠体2の断面視で、側部に駆動ユニットエリヤPを形成し、残余を昇降エリヤQとする。
【0010】
図1を参照して、昇降エリヤQに、昇降箱体6を装備する。該昇降箱体6には、昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に乗降口7を形成しその内方に箱体ドア9を装備する。
実施例では、正面側、右側面側及び背面側に乗降口7A、7B、7Cを形成しその内方に乗降口ドア8A、8B、8Cを装備する。
【0011】
該外枠体5には、昇降箱体6の乗降口に対応させて、外枠体5の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に乗降口17を形成しその外方に外枠体ドア9を装備する。
実施例では、正面側、右側面側及び背面側に乗降口 17A、17B、17Cを形成しその外方に乗降口ドア9A、9B、9Cを装備する。
【0012】
乗降口ドア9A、9B、9Cは公知の適宜の構造とすることができるものであるが、図9ないし図11に示す乗降口ドア8を説明する。乗降口ドア8を、左右動の小ドア81と、小ドアの内端と対向する内端を左右動し、外端を枠体側面に沿って前後動する回動ドア82とで構成する。
【0013】
乗降口の閉鎖状態では、図9を参照して、回動ドア82を小ドア81と平行状態で、小ドア81の内端と回動ドア82の内端とを隣接させて、両ドア81,82を平面視直線状とする。
【0014】
開口状態では、図10を参照して、小ドア81を、駆動ユニットエリヤPに形成した収納空間内に収納するとともに、回動ドア82を、昇降箱体6の側面と平行状態とする。
【0015】
図11は、回動ドア82を、昇降箱体6の側面と平行状態とするためのガイド機構を示し、回動アーム15の先端に、回動ドア82の中間部に遊合させ、回動ドア82の先端部に軸支したガイドローラ16aを溝レール16に案内させることで、回動ドア82の昇降箱体側面寄り側を先行させて移動させる構成とする。
なお、小ドア81の左右動は、一般的な直線レール14によりガイドする。
【0016】
段差解消用昇降装置1の昇降ガイド機構は、外枠体5の右側面側で、昇降箱体6の右外側面との間に、外枠体5に固定したガイド21と昇降箱体6に固定したガイドローラ22を含むガイド体23よりなるガイド機構20を装備し、外枠体5の左側面側で、駆動ユニットエリヤPに位置して、外枠体5と一体の立柱24、支持レール25およびゲージガイド26よりなる固定ガイド部27と、昇降箱体6の底面に固定し駆動ユニットエリヤPへ延長したフレーム28と該フレーム28に固定したガイド28Aとよりなる移動ガイド部29とよりなる駆動側ガイド機構30を正面側及び背面側に設けて構成する。
【0017】
牽引体(牽引チエン、牽引ロープ)3は、昇降箱体6の左外側面に固定した牽引板31に固定し、動滑車11を軸架する支持体32とピストン12の上端とは球支連結機構を介して連結している。牽引板31には貫通孔34を形成してガイド軸33を貫通している。
【0018】
図4を参照して、35は制御箱、36は油圧タンク、37は電気モータで、油圧供給機構を構成する。図2において、38はショクアブソーバである。図1を参照して、昇降箱体6内に手摺り39を設ける。
【0019】
制御箱35には、図8に示す油圧制御回路35aを装備する。
本願請求項2の発明の実施にあたっては、前記油圧制御回路35aについて、油圧シリンダー10への油圧供給を制御する制御弁回路をV1、V2、V3の
3個の制御弁回路を設ける。
なお、油圧制御回路35aによる昇降箱体6の昇降制御に当たっては、昇降箱体のドア構造の小ドアと回転ドアとが乗降口の閉鎖状態にあること確認するためのドア閉確認手段の作動のもとで行う。
【0020】
昇降箱体6の昇降に際し、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のいずれか1個として最小とする。昇降途中においては、開の制御弁を、制御弁回路をV1、V2、V3のすべて、即ち3個として最大する。
【0021】
図5ないし図7は、本願発明の段差解消用昇降装置1による段差解消を示すものであり、図5、図6は、ホテル本館の廊下 Aとホテル別館の廊下Cとの間に生じた段差h1、段差h1の存在に対し車椅子等の走行を自由とするものである。
図7は、進入路(庭園出入口)Bを加えて、三方向間の段差解消を可能とする。
【0022】
図6ないし図7を任意の乗降口に昇降箱体6を停止させ、乗車ののち、油圧シリンダー10の油圧制御回路による制御のもと、ピストン12の伸長で動滑車11の上下動により昇降箱体6を所望の乗降口へ移動させることで、一般的な階段昇降、車椅子等の走行に対する段差解消手段を達成する。
【0023】
【発明の効果】
本願発明は、油圧昇降ユニットを枠体内側部に装備した段差解消用昇降装置とすることで、地下室工事、基礎工事等のどの土木作業を不要として、設置コストの低減と、設置作業の簡便化を達成することができる。
更に、本発明は、乗降口をすくなくとも2箇所としたことで、車椅子等は反転・後退を不要として、段差解消に際して車椅子等の乗降を容易にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す段差解消用昇降装置の側面視における縦断面図。
【図2】同じく、油圧昇降ユニットの背面視における縦断面図。
【図3】同じく、油圧昇降ユニットの背面視における横断面図。
【図4】油圧昇降ユニットの下半部を示す部分正面図。
【図5】本願発明によるL方向段差解消作用の説明図で、a図は斜視図、b図は横断面図、c図は縦断面図、d図は平面図である。
【図6】同じく直線ニ方向段差解消作用の説明図である。
【図7】同じく三方向段差解消作用の説明図である。
【図8】油圧昇降ユニットの油圧制御回路図。
【図9】昇降箱体の乗降口ドアの閉鎖状態を示す平面視の略図。
【図10】同じく開口状態を示す平面視の略図。
【図11】小ドアおよび回動ドアの移動経路を示す平面視の略図。
【符号の説明】
1 段差解消用昇降装置
2 外枠体
4 基台
5 枠体
6 昇降箱体
7A、7B、7C 乗降口
8 乗降口ドア
10 油圧シリンダー
11 動滑車(従動スプロケット)
20 ガイド機構
30 駆動側ガイド機構
P 駆動ユニットエリヤ
Q 昇降エリヤ
Claims (2)
- 直角四角形状平盤の基台と該基台より直立する枠体とより外枠体を設け、
前記外枠体内を一側寄りの駆動ユニットエリヤと、残余の昇降枠体エリヤとに二分し、
昇降枠体エリヤには、昇降箱体をガイド機構を介して上下動自在に装備し、
駆動ユニットエリヤには、基台に下端を固定した直立状態の油圧シリンダーと、油圧シリンダーに挿入した油圧ピストンの上端部に軸架した動滑車と、該動滑車に巻回され基端を基台に固定し先端を昇降箱体支持台に固定した牽引帯とを含む油圧駆動ユニットを装備し。
前記昇降箱体の4側面のうち駆動ユニットエリヤ側を除く3側面のすくなくとも2側面に箱体ドアを装備し、
昇降箱体のすくなくとも2側面間の段差に対し車椅子等の走行を可能としたことを特徴とする段差解消用昇降装置。 - 前記油圧駆動ユニットの油圧供給回路に複数個の制御弁を設け、該制御弁の開閉制御の選択により、昇降開始時および昇降終了時には開の制御弁の数を最小とし、昇降速度を変化させたことを特徴とする、請求項1に記載する段差解消用昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383766A JP2004210483A (ja) | 2002-12-31 | 2002-12-31 | 段差解消用昇降装置 |
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---|---|---|---|
JP2002383766A JP2004210483A (ja) | 2002-12-31 | 2002-12-31 | 段差解消用昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009102149A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Daishin Shoko:Kk | 油圧シリンダを使用した昇降装置及び該昇降装置における緊急制御方法 |
CN109850721A (zh) * | 2019-01-21 | 2019-06-07 | 贝格曼电梯有限公司 | 三开门电梯 |
JP7342805B2 (ja) | 2020-06-24 | 2023-09-12 | 株式会社豊田自動織機 | フォークリフトの荷役装置 |
-
2002
- 2002-12-31 JP JP2002383766A patent/JP2004210483A/ja active Pending
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JP2009102149A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Daishin Shoko:Kk | 油圧シリンダを使用した昇降装置及び該昇降装置における緊急制御方法 |
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