JP2008063140A - 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008063140A
JP2008063140A JP2006285774A JP2006285774A JP2008063140A JP 2008063140 A JP2008063140 A JP 2008063140A JP 2006285774 A JP2006285774 A JP 2006285774A JP 2006285774 A JP2006285774 A JP 2006285774A JP 2008063140 A JP2008063140 A JP 2008063140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
roller member
recording medium
roller
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006285774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4875961B2 (ja
Inventor
Masaru Yamagishi
勝 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006285774A priority Critical patent/JP4875961B2/ja
Publication of JP2008063140A publication Critical patent/JP2008063140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4875961B2 publication Critical patent/JP4875961B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】高剛性の記録体を安定して搬送することのできる記録体搬送装置、記録体給送装置及びこれらの少なくとも一方を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】湾曲した搬送路Bから搬送される記録体Pの先端が、搬送路B下流に設けられた搬送ローラ対35を構成している、搬送路Bの曲率半径方向外側に設けられた搬送ローラ35bに接する前のタイミングで、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aから離間させ、搬送ローラ35bを所定の退避位置、つまり搬送ローラ35bに記録体Pの先端が接触しない位置に退避させる。これにより、記録体Pの先端が搬送ローラ35bに接触することが無いので、記録体Pと搬送ローラ35bとによる搬送抵抗が生じるのを抑制することができるので、搬送不良(ジャム等)が生じてしまうことを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置及び、これに搭載される記録体搬送装置並びに記録体給送装置に関するものである。
近年、画像形成装置においては小型化のために装置本体内の省スペース化が要求されている。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置のように、種類の異なる記録体を扱うため複数の給送カセットを備えた構成のものにおいては、装置本体の下方に給送カセットを水平に重ね、設置スペースを小さくしたものが知られている。このような画像形成装置では、個々の給送カセットは水平に配置されているため、給送コロによって給送カセットから略水平方向へ引き出された記録体は、略鉛直方向上方へ湾曲した搬送路を通って、当該搬送路の記録体搬送方向下流側に設けられた搬送ローラ対に到達し、当該搬送ローラ対などの記録体搬送手段によって給送カセットの鉛直方向上方にある画像形成部に搬送される。
特開2003−98776号公報
上述のように給送カセットから引き出された記録体が、略鉛直方向上方へ湾曲した搬送路を通って画像形成部に搬送される画像形成装置においては、図13に示すように当該搬送路から搬送される記録体Pの先端が、搬送ローラ対55を構成している当該搬送路の曲率半径方向外側に設けられた搬送ローラ55bに対してI点で接触する場合がある。この場合、記録体Pが低剛性のものであれば、スムーズに搬送ローラ55bの表面に乗り上げ、ほとんど搬送抵抗を生じることなく搬送される。しかしながら、記録体Pが高剛性のものの場合は、記録体Pの先端がI点で突っかかってしまい大きな搬送抵抗が生じることがある。そのため、記録体Pの先端にキズ等が生じたり、記録体PがI点に突っかかったまま搬送されなくなり搬送不良(ジャム等)が生じてしまうといった問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、通常使用される低剛性の記録体に加え、高剛性の記録体も安定して搬送することのできる記録体搬送装置、記録体給送装置及びこれらの少なくとも一方を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、湾曲した記録体搬送路と、該記録体搬送路の記録体搬送方向下流側に設けられ、第1のローラ部材と第2のローラ部材とから構成される、記録体を狭持搬送する搬送ローラ対とを備えた記録体搬送装置において、該第2のローラ部材は該記録体搬送路の曲率半径方向外側に設けられており、また、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材とを接離する接離手段を有しており、該接離手段は、該記録体搬送路から搬送される該記録体の先端が、該第2のローラ部材に接する前のタイミングで、該第2のローラ部材が所定の退避位置に退避するように、該第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、湾曲した第1の記録体搬送路と、該第1の記録体搬送路下流側に設けられ、第1のローラ部材と第2のローラ部材とから構成される、記録体を狭持搬送する搬送ローラ対と、少なくとも該第1の記録体搬送路とは異なる、該搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側から該搬送ローラ対に至る第2の記録体搬送路とを備え、該第1の記録体搬送路と該第2の記録体搬送路とが、該搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側で合流するように構成された記録体搬送装置において、該第2のローラ部材は該第1の記録体搬送路の曲率半径方向外側に設けられており、また、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材とを接離する接離手段を有しており、該接離手段は、該第1の記録体搬送路から搬送される該記録体の先端が、該第2のローラ部材に接する前のタイミングで、該第2のローラ部材が所定の退避位置に退避するように、該第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の記録体搬送装置において、上記接離手段が、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるか否かを判定する判定手段を有していることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の記録体搬送装置において、上記搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側に、上記記録体の厚み方向の透過光量を測定する透過光量測定手段を有しており、上記判定手段は、少なくとも該透過光量測定手段の測定結果に基づいて、上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3の記録体搬送装置において、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段の受け付けた上記記録体の厚み情報を特定するための操作に基づいて特定される該厚み情報を記憶する記憶手段とを有しており、上記判定手段は、該記憶手段に記憶された情報に基づいて上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の記録体搬送装置において、上記記憶手段が記憶する情報には、上記操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報が含まれており、上記判定手段は、上記記憶手段に記憶した、上記厚み情報と該すき目に関する情報とに基づいて、上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1または2の記録体搬送装置において、上記接離手段は、上記記録体の厚みに応じて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4または7の記録体搬送装置において、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段の受け付けた上記記録体の厚み情報を特定するための操作に基づいて特定される該厚み情報を記憶する記憶手段とを有しており、上記接離手段は、少なくとも該記憶手段に記憶された情報に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4または7の記録体搬送装置において、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報を記憶する記憶手段とを有しており、上記接離手段は、少なくとも該記憶手段に記憶された情報に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8の記録体搬送装置において、上記記憶手段が記憶する情報には、上記操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報が含まれており、上記接離手段は、該記憶手段に記憶された、上記厚み情報と該すき目に関する情報とに基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の記録体搬送装置において、上記記録体の種類を予め設定しておく種類設定手段を有しており、上記接離手段は、少なくとも該種類設定手段に設定された該記録体の種類に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の記録体搬送装置において、上記接離手段が、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるか否かを予め設定する設定手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の記録体搬送装置において、上記接離手段は、上記記録体の先端が上記搬送ローラ対を通過した以降のタイミングで、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材に当接させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13の記録体搬送装置において、上記第1のローラ部材は駆動ローラであり、上記第2のローラ部材は、該第1のローラ部材に従動して回転する従動ローラであることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、記録体を収容する記録体収容部と、該記録体収容部の該記録体を記録体搬送路へ給送する給送手段とを備えた記録体給送装置において、該給送手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の記録体搬送装置を備えることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、記録体を収容する記録体収容部と、該記録体に画像を形成する画像形成手段と、該記録体収容部の該記録体を該画像形成手段へ給送する給送手段とを備えた画像形成装置において、該給送手段として、請求項15の記録体給送装置を備えることを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、記録体を搬送する記録体搬送手段と、該記録体に画像を形成する画像形成手段とを有した画像形成装置において、該記録体搬送手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の記録体搬送装置を備えることを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項17の画像形成装置において、記録体を収容する記録体収容部と、該記録体収容部の該記録体を上記画像形成手段へ給送する給送手段とを有しており、該給送手段として、請求項15の記録体給送装置を備えることを特徴とするものである。
本発明においては、湾曲した記録体搬送路から搬送される記録体の先端が、当該記録体搬送路下流に設けられた搬送ローラ対を構成している、当該記録体搬送路の曲率半径方向外側に設けられた第2のローラ部材に接する前のタイミングで、第2のローラ部材を第1のローラ部材から離間させ、第2のローラ部材を所定の退避位置、つまり第2のローラ部材に当該記録体の先端が接触しない位置に退避させることができる。これにより、当該記録体の先端が第2のローラ部材に接触することが無いので、当該記録体と第2のローラ部材とによる搬送抵抗が生じるのを抑制することができる。よって、記録体の先端にキズ等が生じたり、第2のローラ部材に記録体が突っかかったまま搬送されないで搬送不良(ジャム等)が生じてしまうことを抑制できる。また、前述のように当該記録体の先端が第2のローラ部材に接触するのを回避するときには、第2のローラ部材を第1のローラ部材から離間させ、それ以外の、当該搬送ローラ対によって当該記録体へ搬送力を付与する必要があるときには、第2のローラ部材を第1のローラ部材に当接させことにより、当該記録体へ搬送力を付与することができる。
以上、本発明によれば、通常使用される低剛性の記録体に加え、高剛性の記録体も安定して搬送することができるという優れた効果がある。
[実施形態1]
以下、本発明を、画像形成装置である複写機に適用した一実施形態について説明する。 まず、実施形態1に係る複写機の構成及び動作について説明する。
図2には本発明を適用する複写機、図3には給送装置の概略構成を示す。給送装置70は分離部34と搬送部71とで、ひとつのユニットとして構成されている。また、給送装置70は、設置間隔Lをもって、複写機本体10の下方に多段、本実施形態では4段に設置されている。
複写機本体10内には、画像形成部100を備え、その画像形成部100は、像担持体である感光体11と、帯電装置12、現像装置13、転写・搬送装置14、クリーニング装置15などが配置されている。画像形成装部100の上方には、レーザ書き込み装置16を備えている。図示省略するが、レーザ書き込み装置16にはレーザダイオード等の光源、ポリゴンミラーである走査用の回転多面鏡、ポリゴンモータ、fθレンズやミラー等の走査光学系などを備えている。クリーニング装置15の図中左側には定着装置17が配置され、定着装置17には、ヒータを内蔵する定着ローラ18とそれと対を成して下方から押し当てる加圧ローラ19が備えられている。また、装置本体10内の下部には、記録体反転装置29と4段の給送トレイ23が備えられている。給送トレイ23には、用紙・OHPシート等の記録媒体である記録体Pを収納する。そして記録体反転装置29からは再給送路Aを通して、また給送トレイ23からは給送路Bを通して、それぞれ感光体11の下方へと伸びる共通の搬送路Cへ合流する経路を備えている。記録体反転装置29への経路は、定着装置17の出口から伸びる排送路Dの途中から分岐して反転路Eとして備えられている。また、装置本体10の上面には、画像読取部24にコンタクトガラス26が配置されている。そして、装置本体10上方には、コンタクトガラス26を被うように自動原稿搬送装置27を開閉自在に設けられている。画像読取装置200は自動原稿搬送装置27と光学読取装置20により構成されている。また、装置本体10の右側面には手差しトレイ28を開閉自在に設けている。さらに、装置本体10の右側面には、オプションの大量給送装置30を備えており、大量給送装置30に収納されている記録体Pは、搬送路Fを経由して装置本体10へ給送される。また、装置本体10の左側面には、オプションの後処理装置31を設置し、排送路Dを通して排出される記録体Pを受け入れ、そのまま、若しくはステイプルや穴あけ等の所定の後処理を行なった後に、上段の排出トレイ32または下段の排出トレイ33上に排出する。
次に複写動作について説明する。画像読取装置200に予め原稿をセットし、図示しないスタートスイッチを押下する。原稿の画像情報は光学読取装置20により読み取られ、その情報は図示しない記憶装置に一旦格納される。同時に、装置本体10内に多段に備える複数の収納トレイ23より印刷要求に対応した記録体Pが選択され、それに対応した給送装置70が駆動される。記録体Pは分離部34から給送路Bを通して搬送部71に受け渡され、搬送路Cに合流し、搬送ローラ対35によって更に上方へ搬送される。そして、レジストローラ36に突き当たった段階で、たるみを形成した後、一旦搬送を止める。そして、先読み取った画像情報が書き込まれた感光体11の回転タイミングに合わせてレジストローラ36を回転し、記録体Pを画像形成部100の感光体11の下方へと送りこむ。
感光体11への書き込みに関しては以下の通り。図示されないスタートスイッチの押下により、画像形成部100の感光体11が図中時計方向に回転する。そして、その感光体
11の回転とともに、まず帯電装置12で表面を一様に帯電し、次いで上述した光学読取装置20で読み取った画像情報を記憶装置より読み出し、所定のタイミングでレーザ書き込み装置16で書き込みを行い、感光体11の表面に静電潜像を形成し、そののち現像装置13でトナーを付着してその静電潜像を可視像化する。そして、上述したごとく感光体11の下方へと送り込まれる記録体Pに対し、転写・搬送装置14でその画像を転写する。画像転写後の感光体11はクリーニング装置15で残留トナーを除去して表面を清掃され、次の同様な画像形成に備える。そして、画像転写後の記録体Pは、転写・搬送装置14から定着装置17へ受け渡され、定着ローラ18と加圧ローラ19とで熱と圧力を加えて転写画像を定着する。その後、排送路Dを通して後処理装置31へと受け渡され、機外へ排出される。記録体Pの両面に画像を形成するときには、排送路Dの途中から分岐する反転路Eを通り、記録体反転装置29で反転し、再給送路Aを経由してレジストローラ36部へ再給送される。転写・搬送装置14で記録体Pの裏面にも別途形成した感光体11上の画像を転写して後、その転写画像を定着装置17で定着して、後処理装置31へと受け渡され、機外へ排出される。
次に、給送装置70について説明する。図3に示すように、分離部34の搬送手段はピックアップローラ63とフィードローラ61により、多数枚の記録体Pが積載されている給送トレイ23より最上位の媒体を繰り出す。リバースローラ62は、フィードローラ61に対を成して加圧付勢され、記録体Pを1枚ずつ分離する。このように、本実施形態では、一般的なFRR給送方式を用いている。
分離部から繰り出された記録体Pは、給送路Bを経由して搬送部71に搬送される。搬送部71は搬送ローラ35aが備えられ、搬送ローラ35b、搬送ローラ35cにより、記録体Pは挟持搬送され、搬送路Cへ送り込む。なお、本実施形態においては、搬送ローラ35aは駆動ローラであり、搬送ローラ35bと搬送ローラ35cとは搬送ローラ35aの回転に従動する従動ローラとしている。これにより、搬送ローラを駆動させる駆動手段と、搬送ローラ35bを接離させるソレノイド51とが、搬送ローラ35bだけに設けられることによって構成が複雑になってしまうことを抑制できる。
ガイド部材72は湾曲形状を有し、供給路Bと搬送路Cとの合流を形成する。給送装置70は間隔Lを持って上下に配置され、下段から繰り出された記録体Pは、上段と共有される搬送路Cを経由して、画像形成部に送られる。また、このときに、記録体Pの先端は合流点の下流近傍に備えられている搬送ローラ35bに対してG点で接触し、搬送抵抗が発生することがある。この搬送抵抗は低剛性の記録体Pでは殆ど問題にならないが、高剛性の厚手の記録体Pでは当該搬送抵抗により、記録体Pの先端にキズ等が生じたり、搬送不良(ジャム等)が生じたりする場合がある。
[構成例1]
以下、本発明の特徴的な部分について説明する。
図1に示すように供給路Bと搬送路Cとの合流点下流近傍に設けられた搬送ローラ35bを接離可能な構成とする。図示しないリンク機構を接離手段であるソレノイド51等で稼動させる。搬送ローラ35bを記録体P先端が通過する以前に離間し、搬送ローラ35bと記録体Pとが接触しない退避位置まで搬送ローラ35bを退避させる。また、記録体Pの先端が退避させた搬送ローラ35bを通過した段階で、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aへ再び当接させる。詳しくは、図4に示すように、この離間動作を行なうことで、G点で発生していた記録体Pと搬送ローラ35bとの衝突がなくなると共に、見掛け上のターン曲率を小さくすることができ、厚手の記録体Pに対する搬送性が大幅に向上する。また、搬送ローラ35cに対しては、記録体Pの先端がスムーズにターン可能なレベルの付勢力を与えておく。そして、記録体Pの先端が搬送ローラ35bを通過したら、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aへ再び当接させることで、更なる搬送力を付与することができる。本構成例では、搬送ローラ35bの記録体搬送方向下流近傍に、搬送センサ73を設けており、搬送センサ73にて記録体P先端の通過を確実に検出した以降に、当接動作を行なう構成と制御になっている。これにより、ターン部の搬送抵抗により発生が懸念されるスリップの影響を、最小限に抑えることができる。
次に、制御フローを図5を用いて説明する。印刷を開始する前に、予め使用される紙種、例えば、普通紙、厚手紙及び超厚手紙等を選択及び設定しておく(S1)。なお、給送トレイが複数段あれば、その給送トレイ毎に紙種の設定をしておく。プリントスタートの指示により記録体Pの給送動作を開始する(S2)。それと同時に、離間動作が必要な紙種かどうかを判定手段によって判定する(S3)。なお、本構成例においては、当該離間動作に係る判定を、図示しない装置本体内に設けられた判定手段によって判定している。また、本構成例では超厚手紙の設定時のみ離間動作を行なう制御としている。また、どの紙種で離間動作が必要になるかは、ターン曲率、ガイド構成、搬送手段の配置位置などのマシン構成によるので任意に設定できる様にしておく。離間動作が必要とされる紙種つまり本構成例では超厚手紙であれば、所定時間が経過したかを判断し(S4)、所定時間が経過していれば搬送ローラ35bをソレノイド51のONによる加圧機構の解除によって離間させる(S5)。このタイミングは任意に設定可能であり、搬送ローラ35bへの到達の直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド51等の耐久性を向上させることもできる。また、給送トレイ23上から搬送ローラ35bまでの経路上、例えば、給送路B上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に離間動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ35bを通過したか否かを搬送ローラ35bの記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ73により検知する(S6)。そして、記録体Pの先端が検知されたら、ソレノイド51をOFFにして、搬送ローラ35aに加圧力を付勢するように搬送ローラ35bを搬送ローラ35aに当接する(S7)。以降、搬送終了までこれらの動作を繰り返す(S8)。S3の判定で離間動作が不要な紙種つまり本構成例においては超厚手紙以外と判断したら、S7またはS8にジャンプして通常の給送動作を繰り返す。また、図3に示すように、下段からの給送である場合は搬送ローラ対35は中継搬送手段として使用される為、離間動作は行なわない。
[構成例2]
次に、記録体Pの厚さを自動的に検知する手段として、記録体Pの透過光量を測定する透過光量測定装置108を用いた構成について説明する。本構成例に適用する透過光量測定装置108の概略を図6に示す。ある所定の光量を出力する発光手段110と、その出力された光量を検出する為の受光手段111が、測定対象となる記録体Pを挟む様に配置され、その記録体Pの厚み方向の透過光量を測定できるようになっている。また、発光手段110と受光手段111とのそれぞれに対応した制御手段112,113を構成し、搬送されてくる記録体Pの透過光量を測定し、その光量レベルから記録体Pの種類を判別する。例えば表1に示すように、測定される透過光量は記録体Pの厚みの程度によって異なるため、それを記録体Pの種類判定に用いることができる。また、透過光量を範囲値Rzとすることで、情報量の多さとその管理の煩雑さを回避している。つまり、例えば普通紙といっても、市場には多種多様の普通紙レベルの記録体Pが存在するので、本構成例では測定される透過光量がある範囲に入っていれば普通紙とみなしている。
Figure 2008063140
次に構成例2で適用する給送装置70について、図7に一例を示す。給送装置70の詳細については上述した説明と同じである。発光手段110と受光手段111とは、搬送手段であるピックアップローラ63とフィードローラ61との下流で、かつ、搬送ローラ35bの上流となる供給路Bに図示の如く設けられている。搬送されてくる記録体Pは、供給路Bの通過もしくは一旦停止させた状態で、透過光量測定装置108により透過光量を測定する。そして、その測定結果から、搬送されている記録体Pの厚みの程度を知ることができる。
次に図8を用いて、制御フローについて説明する。印刷を開始する前に、予め、離間動作モード(退避モード)を、自動判定、常時ON及び常時OFFからそれぞれ任意に設定する(S’1)。これは、透過光量測定装置108によって透過光量を正確に測定つまり自動判定できない、例えば色紙やその他の特殊紙に対応するものである。記録体Pの搬送が開始され(S’2)、所定の場所及びタイミングにて透過光量測定装置108により透過光量を測定する(S’3)。
そして、離間動作モードが自動判定モードに設定されているか否かを判定し(S’4)、自動判定モードであれば、測定された透過光量を基に表2に示すような透過光量範囲Rzから紙種を判定する。なお、本構成例においては、当該離間動作に係る判定を、図示しない装置本体内に設けられた判定手段によって判定している。この判定手段としては、CPUやメモリ等から構成される、情報処理部や制御部などを用いることができる。また、紙種判定の情報により自動で動作モードを決定することで、紙種を任意設定する煩わしさが不要となり、設定忘れ、設定ミスをも未然に防止できる。仮に紙種の任意設定を行なった場合の設定ミスを考えると、予め任意設定した紙種が普通紙であり、実際に給送トレイ23にセットされているのが超厚手紙の場合には、測定結果を優先して離間動作有りを適用し、ジャム防止などによる搬送性向上及び装置へのダメージを軽減する。
また、それら紙種に対応して離間動作の有無を予め設定しておく。そして、離間動作が必要(有)か不要(無)かを判定する(S’5)。なお、本構成例では超厚手紙の設定時のみ離間動作を行なう制御としている。また、どの紙種で離間動作が必要になるかは、ターン曲率、ガイド構成、搬送手段の配置位置などの装置の構成によるので任意に設定できる様にしておく。離間動作が必要とされる紙種つまり本構成例では超厚手紙であれば、所定時間が経過したかを判断し(S’6)、所定時間が経過していれば搬送ローラ35bをソレノイド51のONによる加圧機構の解除によって搬送ローラ35aから離間させる(S’7)。このタイミングは任意に設定可能であり、搬送ローラ35bへの到達の直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド51等の耐久性を向上させることもできる。また、給送トレイ23上から搬送ローラ35bまでの経路上、例えば、給送路B上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。
続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ35bを通過したか否かを搬送ローラ対35の記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ73により検知する(S’8)。そして、記録体Pの先端が検知されたらソレノイド51をOFFにして、搬送ローラ35aに加圧力を付勢するように搬送ローラ35bを搬送ローラ35aへ当接させる(S’9)。以降、搬送終了までこれらの動作を繰り返す(S’10)。S’5の判定で離間動作が不要な紙種つまり本構成例においては超厚手紙以外と判断したら、S’9にジャンプして通常の給送動作を繰り返す。また、S’4で離間動作モードが自動判定モードでない場合、離間動作モードの常時ONまたは常時OFFの切替によりシステムとしての対応範囲が拡がる(S’11)。
Figure 2008063140
[構成例3]
記録体Pが用紙の場合には、用紙製造過程(抄紙)で発生する図9に示すような「すき目」が存在する。これは、繊維の配行状態により支配され、一般に縦目(T目)、横目(Y目)と呼ばれている特性である。記録体Pの曲げ強さ(腰の強さ)となるヤング率に相当する特性はY目≪T目であり、同サイズであればT目はY目の約2倍程度の曲げ強さとなる。よって、同じ厚さの記録体Pであっても、搬送抵抗を生じさせる曲げ強さが、すき目方向に依存する傾向となる。また、材料力学の観点から曲げ強さは厚みの3乗に比例(矩形の断面2次モーメント)することから、その傾向は記録体Pが厚手になればなるほど顕著なものとなる。
そこで、本構成例では、記録体Pの厚み(質量)とすき目方向とのそれぞれの情報を、離間動作モード実行の判定基準として用いて、上記離間動作の判定基準をより明確にし、より確実な前記離間動作を行う場合について説明する。
図10を用いて、制御フローについて説明する。
印刷を開始する前に、予め使用される記録体Pの厚みに関する情報を図示しない操作パネルから入力設定し(S’’1)、装置本体内に設けられた図示しない、メモリなどからなる情報記憶部に記憶させる。なお、本構成例では記録体Pの質量を数値で入力する。また、実際には記録体Pの質(繊維の粗密)が記録体Pの銘柄によって異なる為、「質量=厚み」とはならないが、一般な指標としては質量表示が厚みの目安となる。そして、入力設定値に応じて紙種設定(普通紙、厚手紙、超厚手紙等)が行われ、装置本体側の線速、転写条件及び定着条件などのプロセス条件が設定される。同様に、記録体Pのすき目方向に関する情報も予め入力設定しておく(S’’2)。また、給紙トレイ(給紙口)が複数段あれば、その給紙トレイ毎(給紙口毎)にそれぞれの情報を設定しておく。そして、表3の条件に基づき離間動作モードの実行可否(ON/OFF)を判定する(S’’3)。
Figure 2008063140
本構成例における特徴的な部分は、記録体Pのすき目方向による曲げ強さ(紙の腰の強さ)への影響を考慮したところにある。単に、厚手紙は離間動作不要、超厚手紙は離間動作必要、という設定条件下においては、記録体Pの厚みでは、離間動作不要領域(厚手紙)となっていて、すき目方向(T目)を考慮すると、紙の腰の強さ的には離間動作必要領域(超厚手紙)になってしまう場合があり、これは、特に紙種設定範囲の境界付近において顕著である。つまり、ある特定条件下においては、装置本体の「通紙可能紙厚≠プロセス設定紙厚」という現象が起こる。例えば、表3に示すように、厚手紙の中間レベルの用紙(135K紙)であれば、T目方向通紙であれば、超厚手レベルの領域になる可能性がある。そのため、この場合には、厚手紙(離間動作不要)とされている場合でも離間動作モードを強制的にONする。これにより、より確実に離間動作モードの要否判定を行うことができる。また、記録体Pの銘柄によっては、すき目方向がはっきりしないものもあるため、この場合は、表3に示した「指定なし」を選択することで、紙種設定通りの離間条件を適用する。
次に、プリントスタートの指示により記録体Pの給送動作を開始する(S’’4)。それと同時に、離間動作が必要なモードか否かを判定する(S’’5)。離間動作が必要とされる紙種つまり本構成例では表3に示した離間動作モードONとなる紙種であれば、所定時間が経過したかを判断し(S’’6)、所定時間が経過していれば搬送ローラ35bをソレノイド51のONによる加圧機構の解除によって離間させる(S’’7)。このタイミングは任意に設定可能であり、搬送ローラ35bへの到達の直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド51等の耐久性を向上させることもできる。また、給送トレイ23上から搬送ローラ35bまでの経路上、例えば、給送路B上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に離間動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ35bを通過したか否かを搬送ローラ35bの記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ73により検知する(S’’8)。そして、記録体Pの先端が検知されたら、ソレノイド51をOFFにして、搬送ローラ35aに加圧力を付勢するように搬送ローラ35bを搬送ローラ35aに当接する(S’’9)。以降、搬送終了まで、これらの動作を繰り返す(S’’10)。離間動作モードの判定(S’’5)で離間動作が不要な紙種、つまり本構成例においては表3に示した離間動作モードOFFの紙種と判断したら、S’’9またはS’’10にジャンプして通常の給送動作を繰り返す。また、図3に示すように、下段からの給送である場合は搬送ローラ対35は中継搬送手段として使用される為、離間動作は行なわない。
なお、本構成例においては、構成例2に記載したような透過光量測定装置108によって透過光量を測定し、その測定結果から把握した記録体Pの紙種情報をも用いて離間動作制御を行うことも可能である。
[実施形態2]
実施形態2として、本発明に係る複写機において、記録体搬送装置である記録体反転装置に本発明を適用した場合について説明する。実施形態2において、特徴的な構成を備える記録体反転装置29以外の複写機の他の基本的な構成は実施形態1と同様の構成を備えている。
記録体Pの両面に画像を形成する場合、記録体反転装置29によって記録体Pの表裏を反転させる必要がある。また、記録体反転装置29が2次転写装置22および定着装置17の下に、画像形成装置20と平行に設けられている場合は、定着装置17で片面に画像を定着された記録体Pが、略90°下方へ湾曲した搬送路である排送路Dを通って搬送される。また、排送路Dの記録体搬送路下流側には搬送ローラ25aと搬送ローラ25bとから構成される搬送ローラ対25が設けられている。なお、本実施形態においては、搬送ローラ25aは駆動ローラであり、搬送ローラ25bは搬送ローラ25aの回転に従動する従動ローラとしている。これにより、搬送ローラを駆動させる駆動手段と、搬送ローラ25bを接離させるソレノイド52とが、搬送ローラ25bだけに設けられることによって構成が複雑になってしまうことを抑制できる。
また、図11に示すように排送路Dから搬送された記録体Pの先端が搬送ローラ25bとH点で接触し搬送抵抗が生じる場合がある。この搬送抵抗は、高剛性である厚手の記録体Pのほうが、普通紙などの低剛性の記録体Pに比べ大きくなるため、表裏を反転させるために厚手の記録体Pを搬送路Dに通して搬送するときに、当該記録体PがH点で突っかかり排送路D内でジャムが生じる場合がある。
[構成例4]
そのため、本実施形態においては、搬送ローラ25bを図示しないリンク機構を接離手段であるソレノイド52等で稼動させ接離可能な構成としている。詳しくは、記録体Pの先端が搬送ローラ25bに接触する以前に、搬送ローラ25bを搬送ローラ25aから離間し、所定の退避位置つまり搬送ローラ25bと記録体Pとが接触しない位置まで退避させる。また、記録体Pの先端が退避している搬送ローラ25bを通過した段階で、再び搬送ローラ25bを搬送ローラ25aへ当接させる。図12に示すように、この離間動作を行なうことで、H点で発生していた衝突がなくなると共に、見掛け上のターン曲率を小さくすることができ、厚手の記録体Pの搬送性を大幅に向上させることができる。
次に当該離間動作の制御について説明する。なお、基本的な全体の流れは、実施形態1の構成例1で記載したものと略同じである。
印刷を開始する前に、予め設定された記録体Pの種類から、離間動作が必要な種類かどうかを判定する。なお、本構成例においては、当該離間動作に係る判定を、図示しない装置本体内に設けられた判定手段によって判定している。また、実施形態1で記載したように本発明を給送装置70に適用している場合は、給送装置70で行われた判定結果を用いても良い。また、どの紙種で離間動作が必要になるかは、ターン曲率、ガイド構成、搬送手段の配置位置などのマシン構成によるので任意に設定できる様にしておく。離間動作が必要とされる紙種つまり本構成例では超厚手紙であれば、所定時間が経過したかを判断し、所定時間が経過していれば搬送ローラ25bをソレノイド52のONによる加圧機構の解除によって搬送ローラ25aから離間させる。このタイミングは任意に設定可能であり、記録体Pが搬送ローラ25bへ到達する直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド52等の耐久性を向上させることもできる。また、定着装置17から搬送ローラ対25までの経路上、例えば、排送路D上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ25bを通過したか否かを、搬送ローラ25bの記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ74により検知する。そして、記録体Pの先端が検知されたら、ソレノイド52をOFFにして搬送ローラ25bを搬送ローラ25aへ当接させる。また、上記判定で離間動作が不要な紙種つまり本構成例においては超厚手紙以外と判定したら、搬送ローラ25bを離間しない搬送動作を行う。
[構成例5]
次に、予め推測された記録体Pの種類に応じて、上記離間動作を行う構成について説明する。なお、本実施形態においては、自動的に記録体Pの種類を推測できるように、実施形態1の構成例2で用いた、記録体Pの透過光量を測定する透過光量測定装置108を用いる。このとき、透過光量測定装置108をレジストローラ36よりも記録体搬送方向上流側の搬送路に設けるのが望ましい。これは、記録体Pが画像形成部100や定着装置17に狭持されている状態では、記録体Pを一旦停止させることができないため、記録体Pの透過光量の測定が困難となる恐れがあるためである。また、記録体Pに画像が形成されると、その画像があるために記録体Pだけの透過光量を正確に測定することができないからである。よって、本構成例においては、実施形態1の構成例2と同様に、給送装置70の搬送手段であるピックアップローラ63とフィードローラ61との下流で、かつ、搬送ローラ35bの上流となる供給路Bに、透過光量測定装置108を設けている。そして、透過光量測定装置108により記録体Pの透過光量を測定した結果から、搬送されている記録体Pの種類を推測する。また、実施形態1の構成例2で記載したように本発明を給送装置70にも適用している場合には、透過光量測定装置108を上記供給路Bに設けることにより、複数の透過光量測定装置を設ける必要が無いので、コスト面でも有利となる。
次に透過光量測定装置108の測定結果に基づいて行う、離間動作の制御について説明する。なお、基本的な全体の流れは、実施形態1の構成例2で記載したものと略同じである。
印刷を開始する前に、予め、離間動作モード(退避モード)を自動判定、常時ON、常時OFFをそれぞれ任意で選択し設定可能としている。これは、透過光量測定装置108によって透過光量を正確に測定つまり自動判定できない、例えば色紙やその他の特殊紙に対応するものである。
次に、所定の場所及び所定のタイミングで透過光量測定装置108により、給送トレイ23から搬送された記録体Pの透過光量を測定する。
そして、離間動作モードが自動判定モードに設定されているか否かを判定し、自動判定モードであれば、測定された透過光量を基に表2に示すような透過光量範囲Rzから紙種を判定する。なお、本構成例においては、当該離間動作に係る判定を、図示しない装置本体内に設けられた判定手段によって判定している。この判定手段としては、CPUやメモリ等から構成される、情報処理部や制御部などを用いることができる。また、紙種判定の情報により自動で動作モードを決定することで、紙種を任意設定する煩わしさが不要となり、設定忘れ、設定ミスをも未然に防止できる。仮に任意設定を行なった場合の設定ミスを考えると、予め任意設定した紙種が普通紙、実際に給送トレイ23から搬送された記録体Pの紙種が超厚手紙の場合には、測定結果を優先して離間動作有りを適用し、ジャム防止などによる搬送性向上及び装置へのダメージを軽減する。
また、それら紙種に対応して離間動作の有無を予め設定しておく。そして、離間動作が必要(有)か不要(無)かを判定する。なお、本構成例では超厚手紙の設定時のみ離間動作を行なう制御としている。また、どの紙種で離間動作が必要になるかは、ターン曲率、ガイド構成、搬送手段の配置位置などの装置の構成によるので任意に設定できる様にしておく。離間動作が必要とされる紙種つまり本構成例では超厚手紙であれば、所定時間が経過したかを判断し、所定時間が経過していれば搬送ローラ25bをソレノイド52のONによる加圧機構の解除によって搬送ローラ25aから離間させる。このタイミングは任意に設定可能であり、搬送ローラ25bへ記録体Pの先端が到達する直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド52等の耐久性を向上させることもできる。また、定着装置17から搬送ローラ25bまでの経路上、例えば、排送路D上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。
続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ25bを通過したか否かを搬送ローラ対25の記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ74により検知する。そして、記録体Pの先端が検知されたら、ソレノイド52をOFFにして搬送ローラ25bを搬送ローラ25aに再び当接させる。以降、搬送終了までこれらの動作を繰り返す。記録体Pの種類の判定で離間動作が不要な紙種つまり本構成例においては超厚手紙以外と判断したら、当該離間動作を行わない給送動作を行う。また、離間動作モードが自動判定モードでない場合、離間動作モードの常時ONまたは常時OFFの切替によりシステムとしての対応範囲が拡がる。
[構成例6]
次に、記録体Pの厚み(質量)とすき目方向とのそれぞれの情報を、退避離間動作モード実行の判定基準として用いる場合について説明する。なお、基本的な全体の流れは、実施形態1の構成例3で記載したものと略同じである。
印刷を開始する前に、予め使用される記録体Pの厚みに関する情報を図示しない操作パネルから入力設定し、装置本体内に設けられた図示しない、メモリなどからなる情報記憶部に記憶させる。本構成例では記録体Pの質量を数値で入力している。同様に、記録体Pのすき目方向に関する情報も予め入力設定しておく。また、給紙トレイ(給紙口)が複数段あれば、その給紙トレイ毎(給紙口毎)にそれぞれの情報を設定しておく。そして、それら設定した情報から、離間動作モードの実行可否(ON/OFF)を判定する。なお、本構成例においては、前記離間動作に係る判定を、装置本体内に設けれた図示しない判定手段によって判定している。また、実施形態1で記載したように本発明を給送装置70にも適用している場合は、給送装置70で行われた判定結果を用いても良い。次に、プリントスタートの指示により記録体Pの給送動作を開始する。また、それと同時に、離間動作が必要なモードか否かを判定する。離間動作が必要とされる紙種、つまり表3に示した離間動作モードONとなる紙種であれば、所定時間が経過したかを判断し、所定時間が経過していれば搬送ローラ25bをソレノイド52のONによる加圧機構の解除によって離間させる。このタイミングは任意に設定可能であり、搬送ローラ25bへの到達の直前がより望ましい。なお、離間時間を短縮することで、ソレノイド52等の耐久性を向上させることもできる。また、定着装置17から搬送ローラ対25までの経路上、例えば、給送路D上に別途図示しないセンサを設け、それにより記録体Pの先端を検出し、それ以降に離間動作を行なわせることも搬送精度の面で好ましい。続いて、記録体Pの先端が搬送ローラ25bを通過したか否かを搬送ローラ25bの記録体搬送方向下流近傍に配置した搬送センサ74により検知する。そして、記録体Pの先端が検知されたら、ソレノイド52をOFFにして搬送ローラ25bを搬送ローラ25aへ当接させる。また、離間動作が必要なモードか否かの判定で、離間動作が不要な紙種、つまり本構成例においては表3に示した離間動作モードOFFの紙種と判定したら、搬送ローラ25bを離間しない搬送動作を行う。
なお、本構成例においては、構成例5に記載したような透過光量測定装置108によって透過光量を測定し、その測定結果から把握した記録体Pの紙種情報をも用いて離間動作制御を行うことも可能である。
以上、各実施形態によれば、本発明に係る画像形成装置である複写機は、湾曲したガイド部材を有する記録体搬送路である給送路Bと、給送路Bの記録体搬送方向下流側に設けられ、第1のローラ部材である搬送ローラ35aと第2のローラ部材である搬送ローラ35bとから構成される、記録体Pを狭持搬送する搬送ローラ対35とを備えた記録体搬送装置である給送装置70において、搬送ローラ35bは給送路Bの曲率半径方向外側に設けられており、また、搬送ローラ35aと搬送ローラ35bとを接離する接離手段であるソレノイド51を有しており、ソレノイド51は、給送路Bから搬送される記録体Pの先端が、搬送ローラ35bに接する前のタイミングで、搬送ローラ35bが所定の退避位置である搬送ローラ35bと記録体Pとが接触しない位置に退避するように、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aから離間させるものである。また、当該複写機は、湾曲した記録体搬送路である排送路Dと、排送路Dの記録体搬送方向下流側に設けられ、第1のローラ部材である搬送ローラ25aと第2のローラ部材である搬送ローラ25bとから構成される、記録体Pを狭持搬送する搬送ローラ対25とを備えた記録体搬送装置である記録体反転装置29において、搬送ローラ25bは排送路Dの曲率半径方向外側に設けられており、また、搬送ローラ25aと搬送ローラ25bとを接離する接離手段であるソレノイド52を有しており、ソレノイド52は、排送路Dから搬送される記録体Pの先端が、搬送ローラ25bに接する前のタイミングで、搬送ローラ25bが所定の退避位置である搬送ローラ25bと記録体Pとが接触しない位置に退避するように、搬送ローラ25bを搬送ローラ25aから離間させるものである。これにより、記録体Pの先端が、搬送ローラ35bまたは搬送ローラ25bに衝突しなくなるので、大きな搬送抵抗が生じるのを抑制することができる。よって、記録体Pの先端にキズ等が生じたり、搬送ローラ35bまたは搬送ローラ25bに記録体Pが突っかかったまま搬送されなくなり搬送不良(ジャム等)が生じてしまうということを抑制ができる。また、前述のように記録体Pの先端が搬送ローラ35bまたは搬送ローラ25bに接触するのを回避するときにだけ、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aから離間させ、または、搬送ローラ25bを搬送ローラ25aから離間させ、それ以外の、搬送ローラ対35または搬送ローラ対25によって記録体Pへ搬送力を付与する必要があるときには、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aに当接させることにより、または、搬送ローラ25bを搬送ローラ25aに当接させることにより、記録体Pへ搬送力を付与することができる。よって、通常使用される低剛性の記録体Pに加え、高剛性の記録体Pも安定して搬送することができる。
また、実施形態1によれば、当該複写機は、湾曲した第1の記録体搬送路である給送路Bと、給送路Bの記録体搬送路下流側に設けられ、第1のローラ部材である搬送ローラ35aと第2のローラ部材である搬送ローラ35bとから構成される、記録体Pを狭持搬送する搬送ローラ対35と、少なくとも、給送路Bとは異なる、搬送ローラ対35の記録体搬送方向上流側から搬送ローラ対35に至る第2の記録体搬送路である搬送路Cとを備え、給送路Bと搬送路Cとが、搬送ローラ対35の記録体搬送方向上流側で合流するように構成された記録体搬送装置である給送装置70において、搬送ローラ35bは給送路Bの曲率半径方向外側に設けられており、また、搬送ローラ35aと搬送ローラ35bとを接離する接離手段であるソレノイド51を有しており、ソレノイド51は、給送路Bから搬送される記録体Pの先端が、搬送ローラ35bに接する前のタイミングで、搬送ローラ35bが所定の退避位置である搬送ローラ35bと記録体Pとが接触しない位置に退避するように、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aから離間させるものである。これにより、装置本体下方に水平に重ねられて設けられた複数の給送カセットから搬送される記録体Pに、鉛直方向上方への搬送力を付与する搬送ローラ対35を備えた構成を維持したまま、給送カセットから略水平方向へ搬送された記録体Pの先端が、搬送ローラ35bに接触することによって生じる搬送抵抗を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、ソレノイド51、52は、記録体Pの厚みに応じて上記離間を行うものである。これにより、給送装置70または記録体反転装置29の構成、例えば搬送路の曲率、搬送路のガイド構成及び搬送手段の配置位置などによって、スムーズに搬送される記録体Pの剛性が異なるため、記録体Pの厚みに応じて上記離間を行うことで、安定した記録体Pの搬送を行うことができる。
また、各実施形態によれば、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段である操作パネルと、前記操作パネルの受け付けた上記記録体Pの厚み情報を特定するための操作に基づいて特定される前記厚み情報を記憶する記憶手段である情報記憶部とを有しており、上記接離手段は、前記情報記憶部に記憶した前記記録体Pの厚み情報に基づいて上記離間を行うものである。これにより、予めユーザーが設定した記録体Pの厚さ情報に基づいて上記離間を行うことで、厚手の記録体Pにおいても安定した搬送を行うことができる。また、当該離間を必要としない低剛性の記録体Pに対して無駄な当該離間が行われなくなり、ソレノイド51、52の寿命を長くすることができる。
また、各実施形態によれば、上記操作パネルの受け付けた上記記録体Pのすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される前記すき目に関する情報を記憶手段である情報記憶部と有しており、ソレノイド51、52は、少なくとも前記情報記憶部に記憶した前記すき目に関する情報に基づいて上記離間を行うものである。これにより、記録体Pを搬送するときに生じる搬送抵抗に対して紙の腰が影響される部分を考慮できるので、より安定した記録体Pの搬送を行うことができる。
また、各実施形態によれば、ソレノイド51、52は、少なくとも上記情報記憶部に記憶した、上記厚み情報と上記すき目に関する情報とに基づいて上記離間を行うものである。これにより、記録体Pの厚み情報とすき目情報とをそれぞれ考慮することで、記録体Pの種類や状態などをより正確に把握できるので、より安定した搬送を行うことができる。
また、各実施形態によれば、記録体Pの種類を予め設定しておく種類設定手段を有しており、ソレノイド51、52は、少なくとも当該種類設定手段に設定された記録体Pの種類に基づいて上記離間を行うものである。これにより、例えば、記録体Pの種類として、普通紙、厚手紙及び超厚手紙等に応じて予め上記離間を行うか否かを決めておくことにより、ユーザーが当該種類設定手段に設定した記録体Pの種類に応じて、当該離間有りまたは無しなどの適切な搬送動作を行うことができる。また、記録体Pの厚さが同じであっても、記録体Pが用紙やOHPなどのように材質が異なれば記録体Pの剛性が異なるので、予め種類設定手段に記録体Pの種類として材質を設定しておくことにより、適切な当該搬送動作を行うことができる。
また、各実施形態によれば、ソレノイド51、52が、上記離間を行うか否かを判定する判定手段を有しており、また、搬送ローラ対35、25の記録体搬送方向上流に、記録体Pの厚み方向の透過光量を測定する透過光量測定装置108を有しており、判定手段は、少なくとも透過光量測定装置108の測定結果に基づいて上記判定を行うものである。これにより、当該離間の適用を自動で判断できるので、ユーザーが記録体Pの種類を設定する煩わしさや記録体Pの種類の設定ミスによる搬送不良を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、ソレノイド51、52が、上記離間を行うか否かを予め設定する設定手段を有している。これにより、上記離間を行うか否かを自動判定不可能な記録体Pに対しても対応でき、システムとしての対応範囲が拡がる。
また、各実施形態によれば、上記操作パネルと、上記情報記憶部とを有しており、上記判定手段は、前記情報記憶部に記憶した上記記録体Pの厚み情報に基づいて、ソレノイド51、52が上記離間を行うか否かを判定する。これにより、実際に使用する記録体Pの厚みに関する情報を、画像形成前に予め入力設定しておくことによって、より正確な紙種設定が行えるので、前記判定手段による前記離間を行うか否かの判定を適切に行うことができる。
また、各実施形態によれば、上記判定手段は、少なくとも、上記情報記憶部に記憶した前記記録体Pの厚み情報と、上記すき目に関する情報とに基づいて、ソレノイド51、52が上記離間を行うか否かを判定するものである。これにより、記録体Pの厚み情報とすき目情報とをそれぞれ考慮することで、記録体Pの種類や状態などをより正確に把握でき、ソレノイド51、52による上記離間に対して、より適切な実行可否判定を行うことができる。よって、より搬送路中でジャムが生じるのを抑制できるので、記録体Pの搬送性が向上し、また、装置本体にダメージを与えるのを抑制できる。
また、各実施形態によれば、ソレノイド51は、記録体Pの先端が搬送ローラ対35を通過した以降のタイミングで、搬送ローラ35bを搬送ローラ35aに再び当接させるものである。また、ソレノイド52は、記録体Pの先端が搬送ローラ対25を通過した以降のタイミングで、搬送ローラ25bを搬送ローラ25aに再び当接させるものである。これにより、搬送ローラ対35や搬送ローラ対25によって、記録体Pを搬送する搬送力を確保することができ、安定した搬送動作を行うことができる。
また、各実施形態によれば、搬送ローラ35aは駆動ローラであり、搬送ローラ35bは、搬送ローラ35aに従動して回転する従動ローラである。また、搬送ローラ25aは駆動ローラであり、搬送ローラ25bは、搬送ローラ25aに従動して回転する従動ローラである。これにより、搬送ローラを駆動させる駆動手段と、搬送ローラ35b、25bを接離させるソレノイド51、52とが、搬送ローラ35b及び搬送ローラ25bだけに設けられることによって構成が複雑になってしまうことを抑制できる。
また、各実施形態によれば、画像形成装置である複写機に設けられる給送装置70や記録体反転装置29などに本発明を適用することにより、安定した記録体Pの搬送を行うことができるので、画像形成に用いる記録体Pの種類の対応可能範囲が広くなり、高い市場要求に対応でき、且つ、より信頼性の高い複写機を提供することができる。
なお、各実施形態では、記録体搬送装置として給送装置70や記録体反転装置29について本発明を適用した場合について示したが、本発明を適用できる記録体搬送装置としてはこれらに限るものではない。つまり、自動的に原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)27や、複写機本体に設けられ、記録体Pの搬送方向が急激に変更されるように湾曲した記録体搬送路を有する記録体搬送装置であれば、本発明を適用可能である。
構成例1で用いた給送装置の概略構成図。 本発明に係る画像形成装置である複写機の概略構成図。 実施形態1における複写機の特徴的な部分である給送装置の概略構成図。 第一の加圧付勢手段が所定の退避位置へ退避したときの概略構成図。 構成例1における制御フロー図。 本発明に適用する透過光量測定手段の概略構成図。 構成例2で用いた給送装置の概略構成図。 構成例2における制御フロー図。 すき目方向の説明図。 構成例3における制御フロー図。 記録体がH点で搬送ローラに接触するときの概略説明図。 搬送ローラが所定の退避位置へ退避したときの概略構成図。 本発明が解決しようとする課題が生じる従来の記録体搬送装置の概略構成図。
符号の説明
17 定着装置
25 搬送ローラ対
25a 駆動ローラである搬送ローラ
25b 従動ローラである搬送ローラ
29 記録体反転装置
35 搬送ローラ対
35a 駆動ローラである搬送ローラ
35b 従動ローラである搬送ローラ
35c 従動ローラである搬送ローラ
51 ソレノイド
52 ソレノイド
70 給送装置
73 搬送センサ
74 搬送センサ
108 透過光量測定装置
110 発光手段
111 受光手段

Claims (18)

  1. 湾曲した記録体搬送路と、
    該記録体搬送路の記録体搬送方向下流側に設けられ、第1のローラ部材と第2のローラ部材とから構成される、記録体を狭持搬送する搬送ローラ対とを備えた記録体搬送装置において、
    該第2のローラ部材は該記録体搬送路の曲率半径方向外側に設けられており、また、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材とを接離する接離手段を有しており、該接離手段は、該記録体搬送路から搬送される該記録体の先端が、該第2のローラ部材に接する前のタイミングで、該第2のローラ部材が所定の退避位置に退避するように、該第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  2. 湾曲した第1の記録体搬送路と、
    該第1の記録体搬送路下流側に設けられ、第1のローラ部材と第2のローラ部材とから構成される、記録体を狭持搬送する搬送ローラ対と、
    少なくとも該第1の記録体搬送路とは異なる、該搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側から該搬送ローラ対に至る第2の記録体搬送路とを備え、
    該第1の記録体搬送路と該第2の記録体搬送路とが、該搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側で合流するように構成された記録体搬送装置において、
    該第2のローラ部材は該第1の記録体搬送路の曲率半径方向外側に設けられており、また、該第1のローラ部材と該第2のローラ部材とを接離する接離手段を有しており、該接離手段は、該第1の記録体搬送路から搬送される該記録体の先端が、該第2のローラ部材に接する前のタイミングで、該第2のローラ部材が所定の退避位置に退避するように、該第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  3. 請求項1または2の記録体搬送装置において、
    上記接離手段が、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるか否かを判定する判定手段を有していることを特徴とする記録体搬送装置。
  4. 請求項3の記録体搬送装置において、
    上記搬送ローラ対の記録体搬送方向上流側に、上記記録体の厚み方向の透過光量を測定する透過光量測定手段を有しており、
    上記判定手段は、少なくとも該透過光量測定手段の測定結果に基づいて、上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  5. 請求項3の記録体搬送装置において、
    ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、
    該操作受付手段の受け付けた上記記録体の厚み情報を特定するための操作に基づいて特定される該厚み情報を記憶する記憶手段とを有しており、
    上記判定手段は、該記憶手段に記憶された情報に基づいて上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  6. 請求項5の記録体搬送装置において、
    上記記憶手段が記憶する情報には、上記操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報が含まれており、
    上記判定手段は、上記記憶手段に記憶した、上記厚み情報と該すき目に関する情報とに基づいて、上記接離手段が上記第2のローラ部材を該第1のローラ部材から離間させるか否かを判定するものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  7. 請求項1または2の記録体搬送装置において、
    上記接離手段は、上記記録体の厚みに応じて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  8. 請求項1、2、3、4または7の記録体搬送装置において、
    ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、
    該操作受付手段の受け付けた上記記録体の厚み情報を特定するための操作に基づいて特定される該厚み情報を記憶する記憶手段とを有しており、
    上記接離手段は、少なくとも該記憶手段に記憶された情報に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  9. 請求項1、2、3、4または7の記録体搬送装置において、
    ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、
    該操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報を記憶する記憶手段とを有しており、
    上記接離手段は、少なくとも該記憶手段に記憶された情報に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  10. 請求項8の記録体搬送装置において、
    上記記憶手段が記憶する情報には、上記操作受付手段の受け付けた上記記録体のすき目に関する情報を特定するための操作に基づいて特定される該すき目に関する情報が含まれており、
    上記接離手段は、該記憶手段に記憶された、上記厚み情報と該すき目に関する情報とに基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の記録体搬送装置において、
    上記記録体の種類を予め設定しておく種類設定手段を有しており、
    上記接離手段は、少なくとも該種類設定手段に設定された該記録体の種類に基づいて、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の記録体搬送装置において、
    上記接離手段が、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材から離間させるか否かを予め設定する設定手段を有することを特徴とする記録体搬送装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の記録体搬送装置において、
    上記接離手段は、上記記録体の先端が上記搬送ローラ対を通過した以降のタイミングで、上記第2のローラ部材を上記第1のローラ部材に当接させるものであることを特徴とする記録体搬送装置。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13の記録体搬送装置において、
    上記第1のローラ部材は駆動ローラであり、上記第2のローラ部材は、該第1のローラ部材に従動して回転する従動ローラであることを特徴とする記録体搬送装置。
  15. 記録体を収容する記録体収容部と、
    該記録体収容部の該記録体を記録体搬送路へ給送する給送手段とを備えた記録体給送装置において、
    該給送手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の記録体搬送装置を備えることを特徴とする記録体給送装置。
  16. 記録体を収容する記録体収容部と、
    該記録体に画像を形成する画像形成手段と、
    該記録体収容部の該記録体を該画像形成手段へ給送する給送手段とを備えた画像形成装置において、
    該給送手段として、請求項15の記録体給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  17. 記録体を搬送する記録体搬送手段と、
    該記録体に画像を形成する画像形成手段とを有した画像形成装置において、
    該記録体搬送手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14の記録体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項17の画像形成装置において、
    記録体を収容する記録体収容部と、
    該記録体収容部の該記録体を上記画像形成手段へ給送する給送手段とを有しており、
    該給送手段として、請求項15の記録体給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2006285774A 2006-08-10 2006-10-20 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4875961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006285774A JP4875961B2 (ja) 2006-08-10 2006-10-20 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006217784 2006-08-10
JP2006217784 2006-08-10
JP2006285774A JP4875961B2 (ja) 2006-08-10 2006-10-20 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008063140A true JP2008063140A (ja) 2008-03-21
JP4875961B2 JP4875961B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=39286171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006285774A Expired - Fee Related JP4875961B2 (ja) 2006-08-10 2006-10-20 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4875961B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010001092A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 後処理装置及び画像形成システム
JP2012071908A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Brother Industries Ltd 画像記録装置
JP2018039644A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03211143A (ja) * 1990-01-12 1991-09-13 Canon Inc シート搬送装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03211143A (ja) * 1990-01-12 1991-09-13 Canon Inc シート搬送装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010001092A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 後処理装置及び画像形成システム
JP2012071908A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Brother Industries Ltd 画像記録装置
JP2018039644A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成装置
CN107807501A (zh) * 2016-09-09 2018-03-16 柯尼卡美能达株式会社 供纸装置以及图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4875961B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7722041B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP4518176B2 (ja) 記録材搬送装置及び画像形成装置
JP2017090911A (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP2009075478A (ja) 画像形成装置
JP4695948B2 (ja) 画像形成装置
JP4875961B2 (ja) 記録体搬送装置、記録体給送装置及び画像形成装置
JP2009007081A (ja) 記録媒体収納装置及び画像形成装置
JP4790274B2 (ja) シート種類判別装置及び画像形成装置
JP5326375B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、および画像形成方法
JP4694401B2 (ja) シート処理装置、及び画像形成装置
JP4605267B2 (ja) 画像形成装置
JP4619847B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2008268441A (ja) 画像形成システム
JP4950654B2 (ja) 画像形成装置
JP2006298514A (ja) 用紙搬送装置及びそれを備えた画像形成装置
JP7087605B2 (ja) 搬送装置、及び画像形成装置
JP2010180035A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6929132B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP4732274B2 (ja) 媒体搬送装置、画像形成装置
JP4979338B2 (ja) 画像形成装置
JP4653528B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006117344A (ja) 用紙搬送装置
JP2018150104A (ja) 画像形成システム
JP2010006564A (ja) 排紙装置、及び、画像形成装置
US9981818B2 (en) Image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4875961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees