JP2012071908A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを搬送するローラの劣化を低減して、シートに記録される画像の画質を良好に維持することができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】内側ガイド面19Aと外側ガイド面17Aで形成されており、用紙が搬送向きに沿って案内される湾曲路66と、用紙を載置可能な給紙トレイ20と、内側ガイド面19A側で給紙トレイ20に載置された用紙と当接し、用紙を湾曲路66へ供給する給紙ローラ25と、湾曲路66の外側ガイド面17A側に設けられ、用紙を搬送する駆動ローラ56と、制御部130と、を備える。外側ガイド面17Aにおいて、駆動ローラ56から搬送向きに拡がる平面22が形成されている。制御部130は、駆動ローラ56を停止させた状態で給紙ローラ25を駆動し、用紙の先端が平面22に到達したことを条件として、給紙ローラ25の駆動を停止し、かつ駆動ローラ56の駆動を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートを案内可能な湾曲状の搬送路を備え、当該搬送路に設けられたローラ対によってシートを当該搬送路に沿って搬送可能な画像記録装置に関する。
シートに画像を記録可能な画像記録装置の多くは、内部にシートの搬送路を備えており、当該搬送路に少なくとも1つのローラ対を備えている。このような画像記録装置は、シートをローラ対に挟持させることによって、シートを搬送路に沿って搬送させる。ローラ対は、駆動ローラと従動ローラで構成されている。
また、画像記録装置には、装置の小型化などのために搬送路の一部を湾曲状として、搬送路を搬送するシートをUターンさせるものが多い。特許文献1には、このような湾曲状の搬送路を有する画像記録装置が開示されている。そして、画像記録装置には、上述のローラ対のうちの少なくとも1つが湾曲状の搬送路に設けられているものがある。
また、画像記録装置には、シートを収納するトレイの上方に設けられ、所定の回転軸を中心に上下方向に回動自在に設けられたアームと、アームの端部に設けられ、回転することによってトレイに収納されたシートを湾曲状の搬送路に送り出す給送ローラとを備えているものがある。
特開2010−83601号公報
通常、給送ローラを備え、かつローラ対が湾曲状の搬送路に設けられた画像記録装置においては、シートは、給送ローラによってトレイからローラ対まで給送される。シートがローラ対に達すると、給送ローラの駆動が停止されると共に、ローラ対を構成する駆動ローラが駆動される。その後、シートは、ローラ対によって湾曲状の搬送路を搬送される。
ローラ対によって湾曲状の搬送路を搬送されるシートは、ローラ対よりも搬送向きの下流側で、その先端が湾曲状の搬送路を区画するガイド面に衝突する。ガイド面は湾曲しているため、ガイド面に衝突したシートは、更に搬送されることによって、ガイド面に沿って曲がる。これにより、シートの一方の面がガイド面に当接した状態となる。シートとガイド面とが当接すると、シートに対して搬送向きと逆向きの力が発生する。当該逆向きの力は、シートの一方の面がガイド面に当接している面積が大きいほど、大きくなる。そして、当該逆向きの力が、駆動ローラがシートを搬送する力よりも大きい場合、駆動ローラが回転しているにもかかわらず、シートは搬送されない。つまり、駆動ローラのローラ面が、シートの面上をスリップしてしまう。このようなスリップによって、駆動ローラのローラ面が劣化してしまうおそれがある。シートが、劣化された駆動ローラのローラ面と当接すると、シートの面に悪影響が及ぶ可能性があり、このようなシートの面に画像が記録される場合、当該画像の画質が低下するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートを搬送するローラの劣化を低減して、シートに記録される画像の画質を良好に維持することができる画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、内側ガイド面及び上記内側ガイド面と対向した外側ガイド面で形成されており、シートが搬送向きに沿って湾曲されて案内される湾曲路、及び上記湾曲路から直線状に延びており、上記湾曲路を通過したシートが上記搬送向きに沿って案内される直線路が配置された搬送路と、シートを載置可能なトレイと、上記搬送路に対する上記内側ガイド面側において上記トレイに載置されたシートと当接し、当該シートを上記湾曲路へ上記搬送向きに供給する給送ローラと、上記湾曲路の上記外側ガイド面側に設けられ駆動力が伝達される駆動ローラ、及び上記湾曲路の上記内側ガイド面側に上記駆動ローラと対向して設けられた従動ローラで構成されており、上記給送ローラによって上記湾曲路に供給されてきたシートを上記直線路に搬送する搬送ローラ対と、上記湾曲路を案内されるシートの先端位置を判定する先端判定部と、上記直線路の上記外側ガイド面側に設けられており、シートに画像を記録する記録部と、上記給送ローラ及び上記駆動ローラの駆動を制御する制御部と、を備え、上記外側ガイド面のうち上記駆動ローラよりも下流側の上記湾曲路を構成する部分において、上記駆動ローラが設けられている位置の上記搬送向きの直下流側から上記直線路側へ向かう平面であるシート支持部を有している。上記制御部は、搬送開始コマンドに基づいて、上記駆動ローラを停止させた状態で上記給送ローラを駆動し、上記先端判定部が、シートの先端が上記シート支持部に到達したと判定したことを条件として、上記駆動ローラの駆動を開始する第1処理モードを有する。
上述の構成においては、外側ガイド面のうち駆動ローラよりも下流側の湾曲路を構成する部分において、駆動ローラが設けられている位置の搬送向きの直下流側から上記直線路側へ向かう平面であり、湾曲状となっていない。つまり、駆動ローラを通過したシートは、その先端が平面に衝突した後、平面に沿った向きに方向転換して搬送される必要がある。当該方向転換の際、シートが平面から受ける搬送向きと逆向きの力は大きい。しかし、一旦方向転換された後においては、シートは、その先端近傍のみが平面に当接した状態で搬送される。つまり、シートの一方の面が平面に当接する面積は小さい。よって、シートが平面から受ける搬送向きと逆向きの力は、小さい。
そして、上述の構成においては、搬送向きと逆向きの力が大きい方向転換の際においては、シートは給送ローラによって搬送される。このとき、給送ローラのローラ面が、シートの面上をスリップするおそれがある。しかし、当該スリップが発生した場合でも、記録部によってシートに記録される画像の画質は良好に維持される。
以下にその理由を説明する。上述の構成においては、給送ローラは、内側ガイド面側においてシートと当接しており、駆動ローラは、外側ガイド面側においてシートと当接しており、記録部は、シートの外側ガイド面側の面に対して画像を記録する。つまり、給送ローラと当接するシートの面は、画像が記録される面と反対側の面だからである。
また、上述の構成においては、シートが搬送ローラ対によって搬送されるのは、搬送向きと逆向きの力が小さい方向転換の後である。よって、搬送ローラ対の駆動ローラのローラ面がシートの面上をスリップする可能性は低い。これにより、記録部によってシートに記録される画像の画質は良好に維持できる。
(2) 上記制御部は、上記先端判定部がシートの先端が上記搬送ローラ対によるシートの挟持位置に到達したと判定したことを条件として、上記給送ローラの駆動を停止し、かつ上記駆動ローラの駆動を開始する第2処理モードを更に有し、上記トレイに載置されるシートの種類を示す種類情報に基づいて上記第1処理モード又は上記第2処理モードを選択して実行する。
搬送路を搬送されるシートが、普通紙よりも剛性の高いシート、例えば厚紙である場合、シートがガイド面よりうける搬送向きと逆向きの力が大きくなる。このため、駆動ローラのローラ面がシートの面上をスリップする現象が発生しやすい。また、搬送路を搬送されるシートが、画像が記録される面に特殊なコーティングが施されたシート、例えば光沢紙である場合、駆動ローラのローラ面が劣化すると、当該ローラ面との当接によって当該コーティングに悪影響が及んでしまい、シートに記録される画像の画質が低下するおそれがある。
一方、搬送路を搬送されるシートが、剛性の低いシート、例えば普通紙である場合、上述したようなスリップや画像の画質の低下が発生する可能性は低い。その為、シートの先端が搬送ローラ対のシートの挟持位置に位置している場合に、当該シートが搬送ローラ対の駆動ローラではなく、駆動ローラよりも搬送向きの上流側にある給送ローラによって搬送されると、以下の問題が生じるおそれがある。つまり、この場合、シートの先端が、給送ローラから離れすぎた状況であるため、当該シートの搬送向きが安定しないおそれがある。これにより、搬送路におけるシート詰まりが発生する可能性が高くなる。
上述の構成においては、制御部は、シートの種類を示す種類情報に基づいて第1処理モードまたは第2処理モードを選択して実行する。例えば、剛性の高いシート及び特殊なコーティングが施されたシートが搬送路を搬送される場合、第1処理モードが実行されることによって、上述したようなスリップ及び画質の低下が発生する可能性を低くすることができる。また、剛性の低いシートが搬送路を搬送される場合、第2処理モードが実行されることによって、当該シートの搬送ローラ対よりも下流側の搬送路への搬送は、給送ローラよりも当該シートの先端に近い位置にある駆動ローラによって行われる。これにより、上述したようなシート詰まりが発生する可能性を低くすることができる。
(3) 上記先端判定部は、上記搬送ローラ対よりも上記搬送向きの上流側に設けられており、上記湾曲路を案内されるシートの先端を検知する検知部と、上記給送ローラの駆動量を検出する駆動量検出部と、を備えている。上記検知部によってシートの先端が検知されてからの上記駆動量検出部によって検出された上記給送ローラの駆動量に基づいて、シートの先端位置を判定する。
これにより、例えば、検知部を設けずに給送ローラの駆動開始からの給送ローラの駆動量のみに基づいて、シートの先端位置を判定するよりも、シートの先端位置を正確に判定することができる。
(4) 本発明の画像記録装置は、駆動源と、上記駆動源からの駆動力の伝達を上記給送ローラまたは上記駆動ローラへ選択的に切り換える駆動伝達切換機構と、上記駆動伝達切換機構から上記給送ローラへ駆動伝達する第1駆動伝達機構と、上記駆動伝達切換機構から上記駆動ローラへ駆動伝達する第2駆動伝達機構と、を更に備えている。上記駆動ローラは、上記第1駆動伝達機構によって上記駆動源から上記給送ローラへ駆動伝達されている状態において、空転可能である。
上述の構成においては、駆動ローラと給送ローラは、共通の駆動源によって駆動される。これにより、画像記録装置に搭載される駆動源の数を少なくすることができる。その結果、画像記録装置を小型化することができる。また、画像記録装置のコストを下げることができる。
本発明においては、シートが受ける搬送向きと逆向きの力が大きい状態のときには、シートが給送ローラによって搬送され、シートが受ける搬送向きと逆向きの力が小さい状態のときに、シートが搬送ローラ対によって搬送される。これにより、搬送ローラ対の駆動ローラのローラ面が、シートの面上をスリップする可能性を低減できる。その結果、記録部によってシートに記録される画像の画質を良好に維持することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、駆動伝達切換機構110と駆動伝達機構27、115を模式的に示す縦断面図である。 図4は、プリンタ部11の内部構造を示す縦断面図である。 図5は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図6は、制御部130によって行われる搬送制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、リブが設けられた場合の外側ガイド部材17の一部を示す断面図であり、(A)にはリブが矩形の場合が示されており、(B)にはリブが三角形の場合が示されている。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
[複合機10]
図1に示されるように、本発明の画像記録装置の一例である複合機10は、概ね薄型の直方体に形成されており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、本実施形態では、プリント機能として片面画像記録機能のみ有している複合機10が説明されるが、複合機10は両面画像記録機能を有していてもよい。プリンタ部11は、正面に開口13が形成された筐体14を有し、給紙トレイ20(本発明のトレイの一例)及び排紙トレイ21が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。給紙トレイ20には、所望のサイズの記録用紙(本発明のシートの一例)が載置される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、記録用紙を給送する給紙部15と、記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24(本発明の記録部の一例)などを備えている。プリンタ部11は、外部機器から受信した印刷データなどに基づいて、記録用紙に画像を記録する。
[給紙部15]
図2に示されるように、給紙部15は、給紙トレイ20の上側に設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25(本発明の給送ローラの一例)、給紙アーム26、及び複数のギヤが噛合されてなる後述される第1駆動伝達機構27(本発明の第1駆動伝達機構の一例)を備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端部で軸支されている。給紙アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給紙ローラ25は給紙トレイ20に当接及び離間が可能である。つまり、給紙ローラ25は、給紙トレイ20に載置された記録用紙に当接可能である。給紙ローラ25は、第1駆動伝達機構27によって、後述される第2駆動モータ102(図3及び図5参照、本発明の駆動源の一例)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上に積載された記録用紙のうち、一番上側の記録用紙に当接された状態で、当該記録用紙を他の記録用紙から分離して以下で説明する湾曲路66へ供給する。
なお、図2に示されるように、記録用紙が給紙ローラ25によって湾曲路66へ供給された場合において、記録用紙の面のうちの給紙ローラ25に当接されていた面は、湾曲路66に対する内側ガイド面19A側となる。一方、記録用紙の面のうちの給紙ローラ25に当接されていた面の裏側の面は、湾曲路66に対する外側ガイド面17A側となる。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、給紙トレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙トレイ21に至り、記録用紙を案内可能な搬送路65(本発明の搬送路の一例)が形成されている。
搬送路65は、給紙トレイ20の先端から後述する第1ローラ対58に至る間に形成された湾曲路66(本発明の湾曲路の一例)と、第1ローラ対58から記録部24の直下を介して排紙トレイ21に至る間に形成された直線路67(本発明の直線路の一例)とに区分される。つまり、搬送路65には、湾曲路66と直線路67とが配置されている。
湾曲路66は、給紙トレイ20の先端付近から第1ローラ対58に亘って延設された湾曲状の通路である。記録用紙は、湾曲路66を搬送方向(図2において一点鎖線で示される方向)に沿って搬送向き(図2において一点鎖線に付された矢印の向き)に湾曲されて案内される。湾曲路66は、第1ローラ対58を挟んで直線路67と連続している。これにより、記録用紙は、湾曲路66を介して直線路67に案内される。湾曲路66は、所定間隔を隔てて互いに対向する内側ガイド部材19及び外側ガイド部材17によって区画されている。つまり、湾曲路66は、内側ガイド部材19の後面を構成する内側ガイド面19A(本発明の内側ガイド面の一例)と、外側ガイド部材17の前面を構成する外側ガイド面17A(本発明の外側ガイド面の一例)とによって形成されている。
なお、後述するように、外側ガイド面17Aは、その一部が平面で構成されており、他の部分が湾曲面で構成されている。
内側ガイド面19A及び外側ガイド面17Aは、一つの面で構成されていてもよいし、複数の面で構成されていてもよい。ここで、複数の面で構成されている場合とは、例えば、搬送路65に沿って延びた複数のリブが、内側ガイド部材19及び/または外側ガイド部材17の搬送路65に面した側から、搬送路65に向かって突出している場合である。この場合、当該複数のリブの各々の先端が一つの面で構成されている。つまり、内側ガイド面19A及び外側ガイド面17Aは、複数の面で構成されている。
直線路67は、湾曲路66における搬送向きの下流端、つまり第1ローラ対58から排紙トレイ21に亘って前後方向8に延設された直線状の通路である。記録用紙は、直線路67を搬送向き(図2において2点鎖線に付された矢印の向き)に案内される。つまり、記録用紙は、直線路67を直線状に延びて案内される。記録用紙は、記録部24によって画像を記録された後に排紙トレイ21に排出される。直線路67は、記録部24が設けられている箇所においては、所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24及びプラテン42によって形成されており、記録部24が設けられていない箇所においては、所定間隔を隔てて互いに対向する上側ガイド部材52及び下側ガイド部材53よって区画されている。つまり、湾曲路66と同様に、直線路67において、上側ガイド部材52の下面を構成する上側ガイド面52Aは、本発明の内側ガイド面の一例であり、下側ガイド部材53の上面を構成する下側ガイド面53Aは、本発明の外側ガイド面の一例である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線路67の上側、つまり直線路67の上側ガイド面52A側に設けられている。記録部24は、記録ヘッド38を搭載して主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)へ往復移動するキャリッジ40を備えている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38は、ノズル39からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ40が主走査方向へ往復動することで、記録ヘッド38が記録用紙に対して走査され、直線路67の下方に記録部24と対向して設けられているプラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。プラテン42は、記録用紙を支持する。
[第1ローラ対58及び第2ローラ対59]
図2に示されるように、記録部24より搬送向きの上流側には、湾曲路66及び直線路67の上側に配置された第1搬送ローラ60と、湾曲路66及び直線路67の下側に第1搬送ローラ60に対向して配置されたピンチローラ61とよりなる第1ローラ対58が設けられている。ピンチローラ61は、バネなどの弾性部材(不図示)によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。第1ローラ対58は、記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。
記録部24より搬送向きの下流側には、直線路67の下側に配置された第2搬送ローラ62と、直線路67の上側に第2搬送ローラ62に対向して配置された拍車63よりなる第2ローラ対59が設けられている。拍車63は、バネなどの弾性部材(不図示)によって第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2ローラ対59は、記録部24を通過した記録用紙を狭持して排紙トレイ21へ搬送する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、第1駆動モータ103(図5参照)から回転駆動力が伝達されて回転される。第1駆動モータ103が正転または逆転の一方に回転された場合に、記録用紙を搬送向きに搬送させる。
[第3ローラ対55]
図2に示されるように、第1ローラ対58より搬送向きの上流側には、外側ガイド面17A側に配置された第3搬送ローラ56(本発明の駆動ローラの一例)と、内側ガイド面19A側に配置されたピンチローラ57(本発明の従動ローラの一例)とよりなる第3ローラ対55(本発明の搬送ローラ対の一例)が設けられている。ピンチローラ57は、第3搬送ローラ56と対向して設けられており、バネなどの弾性部材(不図示)によって第3搬送ローラ56のローラ面に圧接されている。第3ローラ対55は、記録用紙を狭持して第1ローラ対58に向けて搬送する。
[駆動伝達切換機構110]
図3に示されるように、給紙ローラ25は、第2駆動モータ102から駆動伝達切換機構110(本発明の駆動伝達切換機構の一例)及び第1駆動伝達機構27を介して回転駆動力が伝達されて回転される。また、第3搬送ローラ56は、第2駆動モータ102から駆動伝達切換機構110及び複数のギヤが噛合されてなる第2駆動伝達機構115(本発明の第2駆動伝達機構の一例)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。
駆動伝達切換機構110は、第2駆動モータ102からの回転駆動力を伝達する中間ギヤ44と噛合するサンギヤ113と、サンギヤ113の周囲を公転しながら自転するプラネットギヤ114と、を備えている。プラネットギヤ114は、第2駆動モータ102が逆回転(矢印117参照)したときに、サンギヤ113の周囲を公転することによって、第2駆動伝達機構115を構成するギヤの1つに噛合する(114破線参照)。一方、プラネットギヤ114は、第2駆動モータ102が正回転(矢印116参照)したときに、サンギヤ113の周囲を公転することによって、第1駆動伝達機構27を構成するギヤの1つに噛合する(114実線参照)。上記構成により、駆動伝達切換機構110は、正回転する第2駆動モータ102の駆動力を給紙ローラ25に伝達し、逆回転する第2駆動モータ102の駆動力を第3搬送ローラ56に伝達する。つまり、駆動伝達切換機構110は、第2駆動モータ102からの駆動力の伝達を給紙ローラ25または第3搬送ローラ56へ選択的に切り換える。
第3搬送ローラ56は、第2駆動モータ102から駆動力が伝達されていない状態、換言すると、プラネットギヤ114が第2駆動伝達機構115を構成するギヤの1つに噛合していない状態であっても、空転可能に構成されている。これにより、給紙ローラ25によって搬送されてきた記録用紙が第3搬送ローラ56に当接した状態において、当該記録用紙が給紙ローラ25によって更に搬送されると、第3搬送ローラ56は当該記録用紙の搬送に伴って回転する。
[平面22]
図2及び図4に示されるように、外側ガイド部材17の外側ガイド面17Aの多くの部分は、湾曲路66を形成するために湾曲面で構成されている。しかし、外側ガイド部材17の外側ガイド面17Aは、第3搬送ローラ56が設けられている位置17Bから搬送向きの直下流側が、湾曲面でなく平面22(本発明の平面に相当、本発明のシート支持部の一例)で構成されている。ここで、位置17Bについて詳細には、第3搬送ローラ56の軸を挿入するために設けられた凹部64の搬送向きの下流側の縁である。
湾曲路66において平面22で構成される部分は、位置17Bから湾曲路66の搬送向きの下流端まででもよいし、位置17Aから搬送向きの下流端の中途まででもよい。本実施形態においては、外側ガイド面17Aは、位置17Aから、第3ローラ対55と第1ローラ対58の略中間である位置17Cまでが平面22で構成されている。一方、外側ガイド面17Aは、位置17Cから搬送向きの下流側において湾曲されている。
平面22は、位置17Aから前方斜め上に延びている。具体的には、平面22は、位置17Bから位置17Cへ向かうに従って、つまり前方へ向かうに従って、上下方向7の位置が上方となるような傾斜面である。
上述したように、外側ガイド面17Aは複数の面で構成されていてもよい。よって、外側ガイド面17Aの一部を構成する平面22も複数の面で構成されていてもよい。例えば、搬送路65に沿って延びた複数のリブが、平面22の搬送路65に面した側から、搬送路65に向かって突出している構成であってもよい。この場合、当該複数のリブの各々の先端が一つの面で構成されている。つまり、平面22は、複数の面で構成されている。
本実施形態において、上述したリブの形状は、図7(A)に示されるように、その断面が矩形となる形状であるが、リブの形状は矩形に限らない。例えば、図7(B)に示されるように、リブの形状は、その断面が三角形となる形状であってもよい。この場合、リブの先端は尖っている。つまり、各リブの先端は、概ね線状である細長形状の面で構成されていることになる。
[先端判定部120]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙トレイ20から給紙され湾曲路66を搬送される記録用紙の先端位置を検知するための検知部121(本発明の検知部の一例)と、給紙ローラ25の回転量を検出するロータリーエンコーダ122(本発明の駆動量検出部の一例)と、を備えた先端判定部120(本発明の先端判定部の一例)を備えている。なお、図4においては、先端判定部120が省略されている。
検知部121は、湾曲路66における第3ローラ対55よりも搬送向きの上流側に設けられている。検知部121は、例えば、検出子112A,112Bを有する回転体112と、発光素子(例えば発光ダイオード)及びこの発光素子から発光された光を受光する受光素子(例えばフォトトランジスタ)を有するフォトインタラプタ等の光センサ111とにより構成されている。回転体112は、支軸123を中心に回転可能に設けられている。検出子112Aは支軸123から湾曲路66に突出している。回転体112に外力が加えられていない状態で、検出子112Bは光センサ111の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、この光路を通る光を遮断している。回転体112が記録用紙の先端に押されることによって回転すると、検出子112Bは光センサ111の発光素子から受光素子に至る光路から外れて、この光路に光が通る。
ロータリーエンコーダ122は、軸28に取り付けられており、軸28と共に回転するエンコーダディスク124と光学センサ125とからなる。エンコーダディスク124には、その円周方向に一定間隔で光を透過する透過部と光を透過しない非透過部とが等ピッチで交互に配置されたパターンが形成されている。軸28と共にエンコーダディスク124が回転すると、光学センサ125によってエンコーダディスク124に配置されたパターンが検出される毎にパルス信号が生成される。このパルス信号は、後述する制御部130へと出力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ122からのパルス信号に基づいて給紙ローラ25の駆動量、つまり給紙ローラ25の回転量を検出する。
[制御部130]
以下、制御部130(本発明の制御部の一例)の概略構成が説明される。制御部130が後述するフローチャート(図6参照)にしたがって搬送制御を行うことによって、本発明が実現される。
図5に示されるように、制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機10の搬送制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、第1駆動モータ103及び第2駆動モータ102などが接続されており、それぞれのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。CPU131から所定のモータに応じた駆動回路に各モータを回転させるための駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動電流が駆動回路から対応するモータへ出力され、これにより、対応するモータが所定の回転速度で正回転又は逆回転する。つまり、制御部130は、第1駆動モータ103及び第2駆動モータ102を制御する。
また、ASIC135には、ロータリーエンコーダ122から出力されるパルス信号が入力される。制御部130は、ロータリーエンコーダ122からの当該パルス信号に基づいて、給紙ローラ25の回転量を算出する。
また、ASIC135には、光センサ111が接続されている。光センサ111は、受光素子で受けた光の強度に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。出力された信号は、制御部130に入力されて、制御部130において、その電気的レベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上であるかどうかが判断される。入力された信号が所定の閾値以上である場合にHIGHレベル信号と判定され、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定される。これにより、制御部130は、記録用紙の先端が検知部121に到達したか否かを判定する。
また、制御部130は、光センサ111からの入力信号に基づいて、記録用紙の先端が検知部121に到達したと判定したタイミングにおいて、ロータリーエンコーダ122からのパルス信号に基づいて、給紙ローラ25の回転量のカウントを開始する。制御部130は、上記タイミングからの経過時間、及びカウントした給紙ローラ25の回転量に基づいて、現在の記録用紙の先端位置を判定する。
なお、制御部130による記録用紙の先端の現在の位置を判定は、上記したものに限らない。例えば、制御部130は、給紙ローラ25の回転開始のタイミングにおいて、給紙ローラ25の回転量のカウントを開始してもよい。この場合、制御部130は、給紙ローラ25の回転開始からカウントした給紙ローラ25の回転量に基づいて、現在の記録用紙の先端位置を判定することができる。また、給紙ローラ25の回転開始のタイミングからの経過時間に基づいて、現在の記録用紙の先端位置を判定してもよい。また、これらの場合、現在の記録用紙の先端位置を判定するために、検知部121は不要である。
[制御部130による搬送制御]
上述の如く構成されたプリンタ部11においては、制御部130によって、記録用紙が給紙され、搬送路65を搬送される記録用紙に対する一連の搬送制御が実行される。以下、図7のフローチャートに基づいて、搬送制御の処理手順の一例について説明する。
外部機器や操作パネル18(図1参照)から複合機10に画像記録指示(本発明の搬送開始コマンドの一例)が入力されると、制御部130は、当該画像記録指示によって画像が記録される記録用紙の種類を判断する(S10)。例えば、制御部130は、画像記録指示が入力される前に、給紙トレイ20に載置された画像記録の対象となる記録用紙が普通紙であるか光沢紙または厚紙であるかを示す情報(本発明の種類情報に相当)を参照する。当該情報は、画像記録指示の一部に含まれていてもよいし、ユーザによって画像記録指示とは別個に操作パネル18等から入力されてもよい。なお、当該情報が入力されていない場合、例えば、制御部130は、操作パネル18に、当該情報を入力するよう指示するメッセージを表示させる。
制御部130は、ステップS10において、記録用紙が光沢紙または厚紙であると判断すると、第2駆動モータ102を正回転させて、給紙ローラ25を回転させる(S20)。なお、このとき、第3搬送ローラ56は停止状態となる。このとき、第3搬送ローラ56は空転可能である。これにより、記録用紙は、給紙ローラ25によって、第3ローラ対55に向かって搬送される。よって、記録用紙が第3ローラ対55に挟持されたときに、第3搬送ローラ56が回転されていなくても、記録用紙は給紙ローラ25によって更に搬送可能である。
次に、制御部130は、搬送された記録用紙が検知部121を通過したか否か判断する(S30)。当該判断は、上述したとおり、光センサ111から入力された信号のレベルに基づいて判断される。
制御部130は、記録用紙が検知部121を通過したと判断した場合(S30:Yes)、給紙ローラ25の駆動量をカウントする(S40)。当該カウントは、上述したとおり、ロータリーエンコーダ122から入力されたパルス信号に基づいて算出される。
制御部130は、ステップS30の時点からの給紙ローラ25の駆動量に基づいて、記録用紙の検知部121からの搬送量を算出する。次に、制御部130は、当該搬送量が検知部121の位置から平面22の位置(例えば第3ローラ対55による記録用紙の挟持位置から所定の距離だけ搬送向きの下流側である位置)までの距離よりも大きいか否かを判定する。なお、制御部130は、当該搬送量が検知部121の位置から平面22の位置までの距離に所定値を加えた距離よりも大きいか否かを判定してもよい。
制御部130は、当該搬送量が当該距離よりも大きい場合、記録用紙の先端が平面22に到達したと判定し(S50:Yes)、第2駆動モータ102を正回転から逆回転に切り替える。これにより、給紙ローラ25が停止されるとともに、第3搬送ローラ56が回転される(S60)。以後、記録用紙は、第3ローラ対55によって搬送される。以上、ステップS10からステップS60までの処理が、本発明の第1処理モードの一例である。なお、本実施形態においては、ステップS60において給紙ローラ25が停止されるが、ステップS60において給紙ローラ25が停止されない構成であってもよい。つまり、この場合、ステップS50まで(記録用紙の先端が平面22に到達するまで)においては、給紙ローラ25が駆動され且つ第3搬送ローラ56が停止されているが、ステップS60において、給紙ローラ25に加えて第3搬送ローラ56が駆動される。
一方、制御部130は、ステップS10において、記録用紙が普通紙であると判断すると、ステップS70以下の処理を開始する。ステップS70からS90までの処理は、上述のステップS20からS40までの処理と同じ処理である。
制御部130は、ステップS90の時点からの給紙ローラ25の駆動量に基づいて、記録用紙の検知部121からの搬送量を算出する。次に、制御部130は、当該搬送量が検知部121の位置から第3ローラ対55による記録用紙の挟持位置までの距離よりも大きいか否かを判定する。なお、制御部130は、当該搬送量が検知部121の位置から上記挟持位置までの距離に所定値を加えた距離(ただし、検知部121の位置から平面22の位置までの距離よりも小さい距離)よりも大きいか否かを判定してもよい。
制御部130は、当該搬送量が当該距離よりも大きい場合、記録用紙の先端が第3ローラ対55による記録用紙の挟持位置に到達したと判定し(S100:Yes)、第2駆動モータ102を正回転から逆回転に切り替える。これにより、給紙ローラ25が停止されるとともに、第3搬送ローラ56が回転される(S110)。以後、記録用紙は、第3ローラ対55によって搬送される。以上、ステップS10、及びステップS70からステップS110までの処理が、本発明の第2処理モードの一例である。
以上より、制御部130は、給紙トレイ20に載置される記録用紙の種類を示す情報に基づいて、第1処理モードまたは第2処理モードを選択して実行する。
第1処理モードまたは第2処理モードによって搬送された記録用紙は、第1ローラ対58によって搬送され、記録部24によって画像が記録される。その後、画像が記録された記録用紙は、第2ローラ対59によって搬送され、排紙トレイ21に排出される。
[実施形態の効果]
上述の実施形態においては、外側ガイド面17Aは、第3搬送ローラ56よりも下流側の湾曲路66を構成する部分において、第3搬送ローラ56が設けられている位置の搬送向きの直下流側から直線路67側へ向かう平面22であり、湾曲状となっていない。つまり、第3搬送ローラ56を通過した記録用紙は、その先端が平面22に衝突した後、平面22に沿った向きに方向転換して搬送される必要がある。当該方向転換の際、記録用紙が平面22から受ける搬送向きと逆向きの力は大きい。しかし、一旦方向転換された後においては、記録用紙は、その先端近傍のみが平面22に当接した状態で搬送される。つまり、記録用紙の一方の面が平面22に当接する面積は小さい。よって、記録用紙が平面か22ら受ける搬送向きと逆向きの力は、小さい。
そして、上述の実施形態においては、搬送向きと逆向きの力が大きい方向転換の際においては、記録用紙は給紙ローラ25によって搬送される。このとき、給紙ローラ25のローラ面が、記録用紙の面上をスリップするおそれがある。しかし、当該スリップが発生した場合でも、記録部24によって記録用紙に記録される画像の画質は良好に維持される。
以下にその理由を説明する。上述の実施形態においては、給紙ローラ25は、内側ガイド面19A側において記録用紙と当接しており、第3搬送ローラ56は、外側ガイド面17A側において記録用紙と当接しており、記録部24は、記録用紙の外側ガイド面17A側の面に対して画像を記録する。つまり、給紙ローラ25と当接する記録用紙の面は、画像が記録される面と反対側の面だからである。
また、上述の実施形態においては、記録用紙が第3ローラ対55によって搬送されるのは、搬送向きと逆向きの力が小さい方向転換の後である。よって、第3ローラ対55の第3搬送ローラ56のローラ面が記録用紙の面上をスリップする可能性は低い。これにより、記録部24によって記録用紙に記録される画像の画質は良好に維持できる。
通常、搬送路65を搬送される記録用紙が、普通紙よりも剛性の高い記録用紙、例えば厚紙である場合、記録用紙が外側ガイド面17Aよりうける搬送向きと逆向きの力が大きくなる。このため、第3搬送ローラ56のローラ面が記録用紙の面上をスリップする現象が発生しやすい。また、搬送路を搬送される記録用紙が、画像が記録される面に特殊なコーティングが施された記録用紙、例えば光沢紙である場合、第3搬送ローラ56のローラ面が劣化すると、当該ローラ面との当接によって当該コーティングに悪影響が及んでしまい、記録用紙に記録される画像の画質が低下するおそれがある。
一方、搬送路65を搬送される記録用紙が、剛性の低い記録用紙、例えば普通紙である場合、上述したようなスリップや画像の画質の低下が発生する可能性は低い。その為、記録用紙の先端が第3ローラ対55の記録用紙の挟持位置に位置している場合に、当該記録用紙が第3ローラ対55の第3搬送ローラ56ではなく、第3搬送ローラ56よりも搬送向きの上流側にある給紙ローラ25によって搬送されると、以下の問題が生じるおそれがある。つまり、この場合、記録用紙の先端が、給紙ローラ25から離れすぎた状況であるため、当該記録用紙の搬送向きが安定しないおそれがある。これにより、搬送路65における記録用紙詰まりが発生する可能性が高くなる。
上述の実施形態においては、制御部130は、記録用紙の種類を示す種類情報に基づいて第1処理モードまたは第2処理モードを選択して実行する。例えば、剛性の高い記録用紙及び特殊なコーティングが施された記録用紙が搬送路65を搬送される場合、第1処理モードが実行されることによって、上述したようなスリップ及び画質の低下が発生する可能性を低くすることができる。また、剛性の低い記録用紙が搬送路65を搬送される場合、第2処理モードが実行されることによって、当該記録用紙の第3ローラ対55よりも下流側の搬送路65への搬送は、給紙ローラ25よりも当該記録用紙の先端に近い位置にある第3搬送ローラ56によって行われる。これにより、上述したような記録用紙詰まりが発生する可能性を低くすることができる。
また、上述の実施形態においては、先端判定部120は、検知部121とロータリーエンコーダ122とを備え、制御部130は、検知部121によって記録用紙の先端が検知されてからのロータリーエンコーダ122によって検出された給紙ローラ25の駆動量に基づいて、記録用紙の先端位置を判定するため、記録用紙の先端位置を正確に判定することができる。
また、上述の実施形態においては、第3搬送ローラ56と給紙ローラ25は、共通の駆動源である第2駆動モータ102によって駆動される。これにより、複合機10に搭載される駆動源の数を少なくすることができる。その結果、複合機10を小型化することができる。また、複合機10のコストを下げることができる。
10・・・複合機
20・・・給紙トレイ
22・・・平面
24・・・記録部
25・・・給紙トレイ
27・・・第1駆動伝達機構
55・・・第3ローラ対
56・・・第3搬送ローラ
57・・・ピンチローラ
65・・・搬送路
66・・・湾曲路
67・・・直線路
102・・・第2駆動モータ
110・・・駆動伝達切換機構
115・・・第2駆動伝達機構
120・・・先端判定部
121・・・検知部
122・・・ロータリーエンコーダ
130・・・制御部

Claims (4)

  1. 内側ガイド面及び上記内側ガイド面と対向した外側ガイド面で形成されており、シートが搬送向きに沿って湾曲されて案内される湾曲路、及び上記湾曲路から直線状に延びており、上記湾曲路を通過したシートが上記搬送向きに沿って案内される直線路が配置された搬送路と、
    シートを載置可能なトレイと、
    上記搬送路に対する上記内側ガイド面側において上記トレイに載置されたシートと当接し、当該シートを上記湾曲路へ上記搬送向きに供給する給送ローラと、
    上記湾曲路の上記外側ガイド面側に設けられ駆動力が伝達される駆動ローラ、及び上記湾曲路の上記内側ガイド面側に上記駆動ローラと対向して設けられた従動ローラで構成されており、上記給送ローラによって上記湾曲路に供給されてきたシートを上記直線路に搬送する搬送ローラ対と、
    上記湾曲路を案内されるシートの先端位置を判定する先端判定部と、
    上記直線路の上記外側ガイド面側に設けられており、シートに画像を記録する記録部と、
    上記給送ローラ及び上記駆動ローラの駆動を制御する制御部と、を備え、
    上記外側ガイド面のうち上記駆動ローラよりも下流側の上記湾曲路を構成する部分において、上記駆動ローラが設けられている位置の上記搬送向きの直下流側から上記直線路側へ向かう平面であるシート支持部を有し、
    上記制御部は、
    搬送開始コマンドに基づいて、上記駆動ローラを停止させた状態で上記給送ローラを駆動し、上記先端判定部が、シートの先端が上記シート支持部に到達したと判定したことを条件として、上記駆動ローラの駆動を開始する第1処理モードを有する画像記録装置。
  2. 上記制御部は、
    上記先端判定部がシートの先端が上記搬送ローラ対によるシートの挟持位置に到達したと判定したことを条件として、上記給送ローラの駆動を停止し、かつ上記駆動ローラの駆動を開始する第2処理モードを更に有し、
    上記トレイに載置されるシートの種類を示す種類情報に基づいて上記第1処理モード又は上記第2処理モードを選択して実行する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記先端判定部は、
    上記搬送ローラ対よりも上記搬送向きの上流側に設けられており、上記湾曲路を案内されるシートの先端を検知する検知部と、
    上記給送ローラの駆動量を検出する駆動量検出部と、を備え、
    上記検知部によってシートの先端が検知されてからの上記駆動量検出部によって検出された上記給送ローラの駆動量に基づいて、シートの先端位置を判定する請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 駆動源と、
    上記駆動源からの駆動力の伝達を上記給送ローラまたは上記駆動ローラへ選択的に切り換える駆動伝達切換機構と、
    上記駆動伝達切換機構から上記給送ローラへ駆動伝達する第1駆動伝達機構と、
    上記駆動伝達切換機構から上記駆動ローラへ駆動伝達する第2駆動伝達機構と、を更に備え、
    上記駆動ローラは、上記第1駆動伝達機構によって上記駆動源から上記給送ローラへ駆動伝達されている状態において、空転可能である請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
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