JP5904058B2 - シート搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及び当該シートに画像を記録する画像記録装置に関する。
従来より、搬送路の途中にシートの通過又は非通過に応じて異なる検知信号を発生するレジストセンサを設けた画像記録装置が存在する。当該画像記録装置では、当該レジストセンサから発生される検知信号に基づいて、後続のシートの給紙を開始する。しかしながら、上記従来の画像記録装置では、シートの後端がレジストセンサを通過した後に発生するチャタリングによって、後続のシートを適切に給紙できない場合がある。
そこで、例えば特許文献1には、チャタリング信号が発生する期間(チャタリング期間)におけるレジストセンサの検知信号をCPU側で無視することが記載されている。具体的には、特許文献1では、チャタリング期間の終了後における検知信号の立ち上がりをシートの先端と判定して、所定時間経過後に中継ローラを停止している。
特開2010−70375号公報
特許文献1に記載の技術では、チャタリング期間の終了後における後続のシートの先端は、未だレジストセンサに到達していないことを前提としている。しかしながら、給紙トレイからシートを給紙する場合、給紙対象のシートに接触している後続のシートが給紙対象のシートと共に連れ進む現象が発生する場合がある。この場合、チャタリング期間内に後続のシートの先端が既にレジストセンサに到達している可能性がある。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、チャタリング期間の終了後における検知信号の立ち上がりを後続のシートの先端だと誤検知して中継ローラを制御する。そのため後続のシートは、本来よりも長い距離を搬送され、レジストセンサの下流に設置されたレジストローラにて必要以上に撓む可能性がある。その結果、シートがレジストローラにて詰まる可能性がある。
本発明は、上述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートを適切な距離だけ搬送できるシート搬送装置及び画像記録装置を提供することである。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、搬送路に設けられており、シートを搬送する第1ローラと、上記搬送路の上記第1ローラより搬送向きの下流側に設けられており、シートを搬送する第2ローラと、上記第1ローラ及び上記第2ローラの間の上記搬送路に設けられており、当該位置におけるシートの有無により異なる検知信号を出力する検知信号発生部と、上記検知信号発生部から出力される上記検知信号の変化に基づいて上記第1ローラを駆動させる制御部とを備える。上記検知信号発生部は、シートの一部が上記検知信号発生部を通過しているときに第1検知信号を出力し、シートが上記検知信号発生部を通過していないときに第2検知信号を出力する。上記制御部は、上記検知信号が上記第1検知信号から上記第2検知信号に変化した第1時刻に、上記第1ローラにシートの搬送を開始させ、上記第1時刻から所定の時間経過後の第2時刻まで上記検知信号を無効にし、上記第2時刻経過した時点で、上記検知信号発生部から上記第1検知信号が出力されている場合に、シートの先端が上記第2ローラに到達するのに必要な所定の距離だけ、上記第1ローラにシートを搬送させる。
上記構成によれば、検知信号発生部にチャタリングが生じる可能性のある期間を含む第1時刻から第2時刻までの間に、検知信号発生部の検知信号に基づく制御部の制御処理が停止される。その結果、先端位置の誤検知によって、後続のシートの先端が第2ローラに到達してから必要以上に撓むことによるシートの詰まりを抑制することができる。
(2) 一例として、上記第1時刻及び上記第2時刻の間の第3時刻に上記検知信号が上記第2検知信号から上記第1検知信号に変化した場合において、上記制御部は、上記検知信号発生部から上記第2ローラに至る上記搬送路の区間の距離にレジスト距離を加算した距離から、上記第3時刻から上記第2時刻までのシートの搬送距離を減じた距離を、上記所定の距離として、上記第1ローラにシートを搬送させる。
上記構成によれば、第2時刻における検知信号発生部の検知信号に応じて、後続のシートの残りの搬送距離が適切に算出されるので、後続のシートが直前のシートに連れ進んでいた場合等であっても、後続のシートの搬送し過ぎを有効に防止できる。その結果、第2ローラの位置におけるJAMを低減できる。
(3) 他の例として、上記制御部は、上記検知信号発生部から上記第2ローラに至る上記搬送路の区間の長さに相当する予め定められた距離を、上記所定の距離として、上記第1ローラにシートを搬送させる。
上記構成によれば、残りの搬送距離(所定の距離)の算出に関する処理を省略できるので、制御部の回路規模を削減できる。
(4) 好ましくは、当該シート搬送装置は、上記第1ローラによるシートの搬送距離を検知する搬送距離検知部を更に備える。そして、上記制御部は、上記搬送距離検知部で検知された上記第1時刻からの搬送距離が所定の長さに達した時刻を上記第2時刻とする。
上記構成によれば、既存の構成要素を用いて第2時刻の到来を正確に検知することができる。但し、第2時刻の到来を検知する方法はこれに限定されず、例えば、タイマーによって第2時刻の到来を検知してもよい。
(5) 本発明の画像記録装置は、上記に記載されたシート搬送装置と、上記第2ローラによって搬送されるシートに画像を記録する画像記録部とを備える。
本発明によれば、検知信号発生部によるシートの誤検知が生じた場合であっても、シートを適切な距離だけ搬送できるシート搬送装置及び画像記録装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の構成を示す模式図である。 図3は、制御部130の機能ブロック図である。 図4は、本発明の実施形態に係る制御部130の動作を示すフローチャートである。 図5は、レジストセンサ140から出力される検知信号の推移を示す図であって、(A)は第2時刻における検知信号がLowレベル信号である例であり、(B)は第2時刻における検知信号がHighレベル信号である例である。 図6は、本発明の変形例に係る制御部130の動作を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。複合機10は、図1に示す状態で設置されて使用される。本実施形態において、図1に矢印を付して示す3つの方向が、上下方向7、前後方向8、および左右方向9である。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
図1に示されるように、複合機10(本発明の画像記録装置の一例)は、薄型の直方体に概ね形成されており、インクジェット記録方式のプリンタ部11を備えている。複合機10は、記録用紙21(図2参照、シートの一例)に画像を記録するプリント機能を有している。プリンタ部11は、正面に開口13が形成された筐体14を有し、各種サイズの記録用紙21を載置可能なトレイ20(図2参照)が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。複合機10の正面には、ユーザの操作を受理し、所定の操作信号を発生する操作パネル12が設けられている。
[プリンタ部11の構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙部15と、記録部24(本発明の画像記録部の一例)などを備えている。給紙部15は、トレイ20から記録用紙21をピックアップして給紙する。記録部24は、給紙部15によって給紙された記録用紙21にインク滴を吐出して、記録用紙21に画像を記録する。
[給紙部15]
図2に示されるように、給紙部15は、給紙ローラ25、給紙アーム26及び駆動伝達機構27を備えている。給紙ローラ25(本発明の第1ローラの一例)は、複数のギヤを備える駆動伝達機構27によって、給紙モータ44(図3参照)の駆動力が伝達されて回転する。なお、駆動伝達機構27は、給紙アーム26内に配置されている。給紙ローラ25は、記録用紙21を以下で説明する湾曲路42Aに給送する。
[搬送路42]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、トレイ20の先端(つまり後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部43に至る搬送路42が形成されている。搬送路42は、湾曲路42Aと、排紙路42Bとに区分される。湾曲路42Aは、トレイ20の先端から記録部24に至る間に形成され、その一部が所定間隔だけ隔てられた外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成される。排紙路42Bは、記録部24から排紙保持部43に至る間に形成され、その一部が所定間隔だけ隔てられた上側ガイド部材40と下側ガイド部材41とによって形成される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、キャリッジ28、及びキャリッジ28に搭載された記録ヘッド29を有している。キャリッジ28は、第1フレーム51と第2フレーム52とに支持されている。第1フレーム51及び第2フレーム52は、左右方向9を長手方向とする略平板形状であり、それぞれが前後方向8に離間されて設けられている。キャリッジ28は、キャリッジモータ45(図3参照)から周知の駆動伝達機構を介して駆動力が伝達されて、記録ヘッド29と共に左右方向9に往復移動する。その際、第1フレーム51及び第2フレーム52は、キャリッジ28が往復移動するためのレールとして機能する。
記録ヘッド29のうち、プラテン30と対向する下側のノズル面53に複数のノズルが形成されている。各ノズルは、シアン、マゼンダ、イエロー、又はブラックのいずれかのインクを貯留するインクカートリッジとそれぞれチューブを介して接続されている。
記録部24の下方には、記録用紙21を支持するプラテン30が設けられている。記録ヘッド29は、左右方向9への往復移動中に、インクカートリッジから供給されたインクを、プラテン30上に支持される記録用紙21に吐出する。これにより、搬送路42を搬送される記録用紙21に画像が記録される。
[搬送ローラ31、34]
図2に示されるように、記録部24の搬送向きの上流側には、第1搬送ローラ31(本発明の第2ローラの一例)及びピンチローラ32を備える第1ローラ部33が設けられている。ピンチローラ32は、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ31のローラ面に圧接されている。第1ローラ部33は、給紙部15によって湾曲路42Aに給紙される記録用紙21を挟持してプラテン30上へ送る。
プラテン30よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ34及び拍車35を備える第2ローラ部36が設けられている。拍車35は、図示しないバネなどの弾性部材によって第2搬送ローラ34のローラ面に圧接されている。第2ローラ部36は、プラテン30上を搬送する記録用紙21を挟持して搬送向きの下流側に位置する排紙保持部43に向けて搬送する。なお、第1搬送ローラ31及び第2搬送ローラ34は、搬送モータ46(図3参照)から周知の駆動伝達機構を介して回転駆動力が伝達されて回転する。
[制御部130]
図3に示される制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機10の各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。本実施形態においては、ROM132には、後述する図4或いは図6に記載のフローチャートに従って複合機10を動作させるプログラムが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。例えば、RAM133は、記録される画像を示す画像データ、後述する第3時刻におけるロータリーエンコーダ150の検知信号等が記憶される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、給紙モータ44、キャリッジモータ45、搬送モータ46、記録ヘッド29、レジストセンサ140(本発明の検知信号発生部の一例)、ロータリーエンコーダ150、及び操作パネル12が電気的に接続されている。また、ASIC135には、それぞれのモータを制御する駆動回路が組み込まれている。なお、ロータリーエンコーダ150と制御部130とによって、本発明の搬送距離検知部の一例が実現される。
上記構成の制御部130は、レジストセンサ140、ロータリーエンコーダ150、及び操作パネル12から各種信号(つまり、検知信号及び操作信号)を取得する。そして制御部130は、取得した各種信号に基づいて、給紙モータ44、キャリッジモータ45、搬送モータ46、記録ヘッド29の動作を制御する制御信号を生成し、当該制御信号を各モータや記録ヘッドに出力する。
[レジストセンサ140]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙ローラ25及び第1搬送ローラ31の間の湾曲路42Aの所定位置に、レジストセンサ140を備える。レジストセンサ140は、設置位置における記録用紙21の有無を検知し、検知結果に応じた信号(つまり検知信号)を制御部130に出力する。例えば、レジストセンサ140は、記録用紙21の一部がレジストセンサ140を通過しているときにHighレベル信号(つまり信号レベルが閾値以上の信号、本発明の第1検知信号の一例)を制御部130に出力し、記録用紙21がレジストセンサ140を通過していないときにLowレベル信号(つまり信号レベルが閾値未満の信号、本発明の第2検知信号の一例)を制御部130に出力する。
レジストセンサ140は、例えば、検出子141A、141Bを有する回転部材141と、発光素子(例えば発光ダイオード)及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子(例えばフォトトランジスタ)を有するフォトインタラプタ等の光センサ142とにより構成されている。回転部材141は、軸143を中心に回転可能に設けられている。検出子141Aは、軸143から湾曲路42Aに突出している。
搬送される記録用紙21の先端(つまり、「搬送方向の前方側の端部」を指す。以下同じ。)が回転部材141の検出子141Aに当接して検出子141Aを押すと、回転部材141の検出子141Bは、発光素子と受光素子との間の光路から外れる。そのため、当該光路に光が通る。このとき、受光素子は制御部130にHighレベル信号を出力する。一方、搬送される記録用紙21の後端(つまり、「搬送方向の後方側の端部」を指す。以下同じ。)が回転部材141の検出子141Aを通過すると、回転部材141は図2に示される状態に戻る。このとき、回転部材141の検出子141Bは、当該光路に進入して、当該光路を通る光を遮断する。このとき、受光素子は制御部130にLowレベル信号を出力する。光センサ142は、受光素子が受光した光の強度に応じたアナログの電気信号(つまり、電圧信号又は電流信号)を、検知信号として制御部130に出力する。
[ロータリーエンコーダ150]
ロータリーエンコーダ150は、給紙モータ44の軸(不図示)に取り付けられており、当該軸と一体に回転する周知のエンコーダディスク(不図示)と、周知の光センサ(不図示)とで構成されている。エンコーダディスクには、その回転中心と同心の円周方向に、光を透過する透過部と光を透過しない非透過部とが等ピッチで交互に複数配置されたパターン(不図示)が形成されている。光センサは、エンコーダディスクのうち、パターンが形成されている位置と対向する位置に設けられている。エンコーダディスクが給紙モータ44の軸と共に回転すると、エンコーダディスクに配置されたパターンによってパルス信号が光センサによって生成される。生成されたパルス信号(つまり、上述の検知信号)は、光センサから後述する制御部130へと出力される。
すなわち、ロータリーエンコーダ150は、直接的には給紙モータ44の軸の回転量に応じてパルス信号を制御部130に出力する。そして、制御部130は、例えばパルス信号の立ち上がりエッジをカウントし、このカウント数に基づいて、給紙モータ44の回転を制御する。給紙モータ44の軸の回転量、つまりロータリーエンコーダ150から出力されるパルス信号のカウント数は、給紙ローラ25による記録用紙21の搬送距離に置き換えることができる。
[画像記録の流れ]
画像記録時に制御部130が実行する処理の流れが、図4及び図5を参照しながら以下で詳細に説明される。図4は、制御部130が実行する処理(レジバウンド回避処理と称する)の流れを示すフローチャートである。図5は、レジストセンサ140から制御部130に出力される検知信号の推移の例を示す図である。なお、図4には、複数の記録用紙21に連続して画像が記録される一連の画像記録処理において、最終ページでない任意の1枚の記録用紙21(以下、この記録用紙21を「処理済記録用紙」と表記する。)に対する処理が終了した時点からの処理が示されている。
まず、制御部130は、記録部24による画像記録が終了した処理済記録用紙の排紙処理を開始する(S11)。なお、排紙処理とは、例えば、制御部130が搬送モータ46を駆動させて第1搬送ローラ31及び第2搬送ローラ34を所定量だけ回転させることにより、処理済記録用紙を排紙保持部43まで搬送させる処理である。
次に、制御部130は、処理済記録用紙の後端がレジストセンサ140の位置を通過するのを監視する(S12)。具体的には、制御部130は、レジストセンサ140から出力される検知信号がHighレベル信号からLowレベル信号に変化したことによって、処理済記録用紙の後端がレジストセンサ140の位置を通過したと検知することができる。なおこのときは、図5(A)及び(B)において、第1時刻が到来した時点である。
図5(A)及び図5(B)に示されるように、処理済記録用紙の後端がレジストセンサ140を通過した直後、つまり第1時刻の経過後は、レジストセンサ140のチャタリングによって、Highレベル信号とLowレベル信号とが繰り返し出力されることがある。そこで、制御部130は、処理済記録用紙の後端がレジストセンサ140を通過したことを検知すると(S12:Yes)、制御部130は、レジストセンサ140から出力される検知信号を無効にする(S13)と共に、次に画像記録を行う記録用紙21(以下、この記録用紙21を「後続記録用紙」と表記する。)の給紙処理を開始する(S14)。
なお、「検知信号を無効にする」とは、例えば、制御部130は、レジストセンサ140から検知信号を受信するものの、受信した検知信号に基づかない制御(主に給紙モータ44の制御)を実行することを指す。具体的には、レジストセンサ140からの検知信号は、制御部130に受信される、さらに言えばASIC135に受信される。しかし、「検知信号を無効にする」ときは、ASIC135が受信するレジストセンサ140からの検知信号をモータの駆動回路に対して有効可能にするenable信号を、ASIC135がOFF(つまり、disenable状態)に設定する。ちなみに、後述の「検知信号を有効にする」ときは、ASIC135は、enable信号をON(つまりenable状態)に設定する。すなわち、制御部130は、レジストセンサ140の検知信号を無視して、後続記録用紙の給紙処理を継続する。
また、一方で制御部130は、レジストセンサ140の検知信号を無効にしている期間おいて、ロータリーエンコーダ150が出力するパルス信号のカウント数を、RAM133等に記憶する。具体的には、制御部130は、当該期間において、レジストセンサ140の検知信号がLowレベル信号からHighレベル信号に変化した時刻(つまり、図5(B)の第3時刻)におけるロータリーエンコーダ150が出力するパルス信号のカウント数を、RAM133に記憶する。
また、給紙処理は、例えば、制御部130が給紙モータ44を駆動させて給紙ローラ25を所定量だけ回転させることにより、後続記録用紙をトレイ20から第1ローラ部33まで搬送させる処理である。なお、制御部130は、後続記録用紙の給紙処理(S14)を、処理済記録用紙の排紙処理(S11)の完了を待たずに開始することができる。すなわち、排紙処理と給紙処理とは並列に実行することができる。
次に、制御部130は、第1時刻から所定時間が経過するのを監視する(S15)。所定時間とは、レジストセンサ140にチャタリングが生じる期間(以下、チャタリング期間と称する)より長い期間であり、例えば、チャタリング期間が20〜30msecの場合、所定時間は60msec程度に設定される。なお、図5(A)及び(B)においては、第1時刻から所定時間が経過すると第2時刻が到来した時点である。制御部130は、例えば、ロータリーエンコーダ150によって検知される後続記録用紙の第1時刻からの搬送距離が所定の長さ(又はロータリーエンコーダ150から出力されるパルス信号のカウント数が所定の数)に達したことによって、第2の時刻が到来したと判断することができる。または、制御部130は、ROM132に記憶させた予め定められた時間(固定値)が経過するのを、図示しないタイマーに監視させてもよい。
第1時刻から所定時間が経過(第2時刻が到来)したと判断すると(S15:Yes)、制御部130は、第2時刻におけるレジストセンサ140の検知信号がLowレベル信号であるか否かを判断する(S16)。すなわち、制御部130は、後続記録用紙の先端が未だレジストセンサ140の位置に到達していないかどうかを判断する。
図5(A)に示されるように、第2時刻におけるレジストセンサ140の検知信号がLowレベル信号であれば(S16:Yes)、制御部130は、レジストセンサ140から出力される検知信号を有効にする(S17)。「検知信号を有効にする」とは、制御部130は、レジストセンサ140から受信した検知信号に基づく制御(主に給紙モータ44の制御)を実行(つまり再開)することを指す。すなわち、制御部130は、第1時刻から第2時刻までの間、レジストセンサ140の検知信号を無効にして、レジストセンサ140の検知信号に基づかない給紙モータ44(給紙ローラ25)の制御を実行する。
ステップS17の後の処理については図示を省略するが、制御部130は、レジストセンサ140の検知信号がLowレベル信号からHighレベル信号に変化(図5の第4時刻が到来)するのを監視する。すなわち、制御部130は、後続記録用紙の先端がレジストセンサ140の位置に到達するのを監視する。そして、後続記録用紙の先端がレジストセンサ140の位置に到達したことを検知すると、制御部130は、後続記録用紙の先端が第1ローラ部33に到達するのに必要な距離(例えば、レジストセンサ140から第1ローラ部33に至る搬送路42の区間の長さにレジスト距離加算した距離)に相当する回転量だけ、給紙モータ44を更に駆動することで、給紙ローラ25に後続記録用紙を更に搬送させる。そして、制御部130は、キャリッジモータ45、搬送モータ46、及び記録ヘッド29を周知の方法で動作させることにより、後続記録用紙に画像を記録する。なお、記録用紙21をレジスト距離だけ更に搬送すると、給紙された記録用紙21がたとえ斜行したとしても第1搬送ローラ31において斜行が矯正される。具体的にレジスト距離とは、レジストセンサ140から第1ローラ部33に至る搬送路42の区間の長さの20%〜100%程度の距離である。
一方、図5(B)に示されるように、第2時刻におけるレジストセンサ140の検知信号がHighレベル信号であれば(S16:No)、制御部130は、給紙処理を強制停止、つまり給紙モータ44を強制停止させる(S18)。なお、第2時刻における検知信号がHighレベル信号である場合とは、例えば、処理済記録用紙の給紙時に後続記録用紙が連れ進んだ結果、第1時刻の時点で既に後続記録用紙がレジストセンサ140の近傍に到達しており、チャタリング期間中に後続記録用紙の先端がレジストセンサ140の位置を通過した場合が考えられる。
次に、制御部130は、第2時刻(すなわち、給紙処理を強制停止した時点)におけるロータリーエンコーダ150のパルス信号のカウント数を取得する(S19)。また、制御部130は、第3時刻におけるロータリーエンコーダ150のパルス信号のカウント数を取得(つまり、CPU131がRAM133から読み出す)する(S20)。なお、ステップS19及びステップS20の処理順序は、図4の例に限定されず、逆順であってもよい。
次に、制御部130は、給紙モータ44を駆動させることにより、後続記録用紙の先端が第1ローラ部33に到達するのに必要な所定の距離に相当するパルス信号のカウント数だけ、給紙モータ44を回転させて給紙ローラ25に後続記録用紙を更に搬送させる(S21)。具体的には、制御部130は、ステップS19及びステップS20で取得したロータリーエンコーダ150のパルス信号のカウント数の差分を算出する。そして、制御部130は、このようにして算出したカウント数の差分を、レジストセンサ140から第1ローラ部33に至る搬送路42の区間の長さにレジスト距離加算した距離に相当する、ロータリーエンコーダ150からのパルス信号のカウント数から減じる。なお、減じされたパルス信号のカウント数から後続記録用紙の搬送距離を算出してもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、レジストセンサ140にチャタリングが生じる可能性のある期間を含む第1時刻から第2時刻までの間に、レジストセンサ140の検知信号に基づかない制御部130の制御処理が実行される。その結果、先端位置の誤検知によって、後続記録用紙の先端が第1ローラ部33に到達する前に制御部130が給紙ローラ25を停止させてしまうことが防止される。
また、本実施形態によれば、第2時刻におけるレジストセンサ140の検知信号に応じて、後続記録用紙の残りの搬送距離が適切に算出されるので、後続記録用紙が処理済記録用紙に連れ進んでいた場合等であっても、後続記録用紙の搬送し過ぎを有効に防止できる。その結果、第1ローラ部33の位置におけるJAMを低減できる。
[変形例]
次に、図6を参照して、制御部130の動作の変形例が説明される。図6は、変形例に係る制御部130の動作を示すフローチャートである。なお、図6は、図4のステップS19〜S21に代えて、ステップS22が実行される点で図4と異なる。そこで、図4と共通する処理には同一の番号を付して再度の説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図6の変形例において、制御部130は、後続記録用紙の給紙処理を強制停止(S18)させた後、レジストセンサ140から第1ローラ部33に至る搬送路42の区間の長さに相当する予め定められた距離に相当する、ロータリーエンコーダ150からのパルス信号のカウント数だけ、後続記録用紙を更に搬送させる(S22)。ここで用いられる距離は、例えば、ステップS17の後における後続記録用紙の搬送距離よりも僅かに短く設定され、ROM132に記憶させておけばよい。
より具体的には、制御部130は、レジストセンサ140から第1ローラ部33に至る搬送路42の区間の長さそのものを、予め定められた距離とすればよい。制御部130が制御処理を停止している時間(例えば、60msec)は極めて短いので、この時点における後続記録用紙の先端の位置は、レジストセンサ140の位置を僅かに超えただけと考えることができる。そこで、このような制御を行ったとしても、後続記録用紙を搬送し過ぎることはない。
なお、図6の変形例では、レジストセンサ140の検知信号を無効にしている期間のレジストセンサ140及びロータリーエンコーダ150検知信号を使用しないので、当該情報を記憶しておく必要はない。さらには、「検知信号を無効にする」の他の例として、ASIC135がレジストセンサ140からの検知信号に対してマスク処理をしてもよい。また、レジストセンサ140からの検知信号のサンプリング期間において、レジストセンサ140からの検知信号がHighレベルとなるサンプリング数を、例えば図4及び図6のS11〜S12までのサンプリング数よりも大きくしてもよい。
図6の処理によれば、図4の処理と比較して、第3時刻におけるロータリーエンコーダ150の検知信号を記憶しておく必要がないため、制御部130の回路規模を削減できる。
また、上述されたフローチャートに示される制御は一例であり、同様の効果を奏するものであれば、細部が異なっていてもよい。また、全ての制御がROM132に記憶されるプログラムに基づいてCPU131が実行する必要はない。一例として、図4又は図6に示されたフローチャートに示された回路を有するASIC135が、図4又は図6の処理を実行してもよい。また、制御の一部は、複合機10と接続されたコンピュータと協働して実行されてもよい。
また、上述された実施形態は、本発明を実施する形態のうちの一例にすぎない。つまり、本発明の趣旨を超えない範囲の様々な形態によって本発明を実施しても良い。
10・・・複合機
25・・・給紙ローラ
31・・・第1搬送ローラ
130・・制御部
140・・レジストセンサ
150・・ロータリーエンコーダ

Claims (4)

  1. 搬送路に設けられており、シートを搬送する第1ローラと、
    上記搬送路の上記第1ローラより搬送向きの下流側に設けられており、シートを搬送する第2ローラと、
    上記第1ローラ及び上記第2ローラの間の上記搬送路に設けられており、当該位置におけるシートの有無により異なる検知信号を出力する検知信号発生部と、
    上記検知信号発生部から出力される上記検知信号の変化に基づいて上記第1ローラを駆動させる制御部と、を備え、
    上記検知信号発生部は、シートの一部が上記検知信号発生部を通過しているときに第1検知信号を出力し、シートが上記検知信号発生部を通過していないときに第2検知信号を出力するものであり、
    上記制御部は、
    上記検知信号が上記第1検知信号から上記第2検知信号に変化した第1時刻に、上記第1ローラにシートの搬送を開始させ、
    上記第1時刻から所定の時間経過後の第2時刻まで上記検知信号を無効にし、上記第2時刻経過した時点で、上記検知信号発生部から上記第1検知信号が出力されている場合に、シートの先端が上記第2ローラに到達するのに必要な所定の距離だけ、上記第1ローラにシートを搬送させ
    上記第1時刻及び上記第2時刻の間の第3時刻に上記検知信号が上記第2検知信号から上記第1検知信号に変化した場合において、上記所定の距離は、上記検知信号発生部から上記第2ローラに至る上記搬送路の区間の距離にレジスト距離を加算した距離から、上記第3時刻から上記第2時刻までのシートの搬送距離を減じた距離であるシート搬送装置。
  2. 搬送路に設けられており、シートを搬送する第1ローラと、
    上記搬送路の上記第1ローラより搬送向きの下流側に設けられており、シートを搬送する第2ローラと、
    上記第1ローラ及び上記第2ローラの間の上記搬送路に設けられており、当該位置におけるシートの有無により異なる検知信号を出力する検知信号発生部と、
    上記検知信号発生部から出力される上記検知信号の変化に基づいて上記第1ローラを駆動させる制御部と、を備え、
    上記検知信号発生部は、シートの一部が上記検知信号発生部を通過しているときに第1検知信号を出力し、シートが上記検知信号発生部を通過していないときに第2検知信号を出力するものであり、
    上記制御部は、
    上記検知信号が上記第1検知信号から上記第2検知信号に変化した第1時刻に、上記第1ローラにシートの搬送を開始させ、
    上記第1時刻から所定の時間経過後の第2時刻まで上記検知信号を無効にし、上記第2時刻経過した時点で、上記検知信号発生部から上記第1検知信号が出力されている場合に、シートの先端が上記第2ローラに到達するのに必要な所定の距離だけ、上記第1ローラにシートを搬送させ
    上記所定の距離は、上記検知信号発生部から上記第2ローラに至る上記搬送路の区間の長さに相当する予め定められた距離であるシート搬送装置。
  3. 当該シート搬送装置は、上記第1ローラによるシートの搬送距離を検知する搬送距離検知部を更に備えており、
    上記制御部は、上記搬送距離検知部で検知された上記第1時刻からの搬送距離が所定の長さに達した時刻を上記第2時刻とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載されたシート搬送装置と、
    上記第2ローラによって搬送されるシートに画像を記録する画像記録部と、を備える画像記録装置。
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