JP2008063088A - エレベータ運転制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの利用者認証および運転制御の利便性を向上させる。
【解決手段】利用者が利用者用ICカード1を一般用読取装置2または車椅子用読取装置3に近接させ、この装置が利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合には、読み取り元の装置は、この読み取った情報およびこの読み取った装置の種別を示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。読取情報処理装置6が利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証した場合には、エレベータ制御装置7は、読み取り元の装置が一般用読取装置2であった場合には、読み取りがなされた階床の一般呼びの不停止解除、および当該階床の一般呼びの自動登録を行ない、読み取り元の装置が車椅子用読取装置3であった場合には、読み取りがなされた階床の車椅子呼びの不停止解除、および当該階床の車椅子呼びの自動登録を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者が利用者用ICカード1を一般用読取装置2または車椅子用読取装置3に近接させ、この装置が利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合には、読み取り元の装置は、この読み取った情報およびこの読み取った装置の種別を示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。読取情報処理装置6が利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証した場合には、エレベータ制御装置7は、読み取り元の装置が一般用読取装置2であった場合には、読み取りがなされた階床の一般呼びの不停止解除、および当該階床の一般呼びの自動登録を行ない、読み取り元の装置が車椅子用読取装置3であった場合には、読み取りがなされた階床の車椅子呼びの不停止解除、および当該階床の車椅子呼びの自動登録を行なう。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレベータの利用を許可するシステムと連動したエレベータ運転制御システムに関する。
従来、セキュリティ機能を有するエレベータシステムでは、利用者が携帯するICカードに記憶されるID情報を乗場側の読取装置で読み取って利用者を認証し、不停止階床の解除および読み取り元の階床の乗場呼びの自動登録を行っていた。この種のシステムは、例えば特許文献1に開示される。
特開2002-129793号公報
前述したセキュリティ機能を有するエレベータシステムを利用して、一般利用者のための運転制御を行なうには、一般利用者のID情報を一般利用者であることを示す識別情報と関連付けて記憶した記憶装置を制御盤に設け、ICカードに当該ICカードの携帯者が一般利用者であることを示す識別情報およびID情報を記憶した上で、この利用者用ICカードに記憶される情報を読取装置で読み取る。そしてこのシステムは、前述したように読み取られた情報が制御盤側の記憶装置に記憶されている場合に、ICカードの携帯者が一般利用者であるとみなし、一般運転制御に移行する。
また、一般利用者以外の利用者、例えば車椅子利用者のための運転制御を行なうには、制御盤側の記憶装置に車椅子利用者のID情報を車椅子利用者であることを示す識別情報と関連付けて記憶し、ICカードに当該ICカードの携帯者が車椅子利用者であることを示す識別情報およびID情報を記憶した上で、この利用者用ICカードに記憶される情報を読取装置で読み取る。そしてこのシステムは、前述したように読み取られた情報が制御盤側の記憶装置に記憶されている場合に、ICカードの携帯者が車椅子利用者であるとみなし、車椅子利用者のための運転制御、例えば開扉時間を長くする運転制御に移行する。
この制御を行なうには、車椅子利用者であることを示す識別情報を予め制御盤側の記憶装置およびICカードへ記憶させる必要があるが、利用者の追加や転居による入れ替わりがある毎に、ICカードや記憶装置に記憶される識別情報の書き換えが必要であり、その作業に時間を要してしまう。
また、ICカードを携帯している一般利用者が車椅子利用者を連れており、この車椅子利用者が外来者であってICカードを携帯していない場合があるが、この場合には一般利用者が携帯しているICカードには車椅子利用者であることを示す識別情報が記憶されていないので車椅子利用者のための運転制御を行なわせることができない。
つまり、運転制御の種別をICカードに記憶される利用者情報の種別にしたがって決定するシステムでは、ICカードに記憶される利用者情報の種別と実際に行なわせたい運転制御の種別とが対応していない場合には、適した運転制御を行なうことができない。
そこで、本発明の目的は、エレベータの利用者認証および運転制御の利便性を向上させることが可能になるエレベータ運転制御システムを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータ運転制御システムは、エレベータの利用者が携帯し、認証情報を記憶する記憶手段と、乗場に設置され、記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第1の読み取り手段と、乗場に設置され、記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第2の読み取り手段とを備え、第1または第2の読み取り手段により読み取った認証情報にしたがって利用者の認証を行ない、第1の読み取り手段による読み取りにしたがって認証を行なった場合に一般利用者用乗場呼び登録を行ない、第2の読み取り手段による読み取りにしたがって認証を行なった場合に車椅子利用者用乗場呼び登録を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、エレベータの利用者認証および運転制御の利便性を向上させることができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの構成例を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの構成例を示すブロック図である。
このエレベータ運転制御システムは、エレベータの利用者が携帯する記憶手段である利用者用ICカード1とエレベータ側の各種機器からなる。エレベータ側では、各階床の乗場の図示しない乗場呼び釦付近に読み取り手段である一般用読取装置2、車椅子用読取装置3、ペット連れ用読取装置4をそれぞれ設ける。
利用者用ICカード1内の図示しない内蔵メモリには、当該カードを携帯する利用者に固有の認証情報であるID情報と当該利用者の居住階床の情報が記憶される。ただし、利用者用ICカード1内の内蔵メモリには当該カードを携帯する利用者が一般利用者であったり車椅子利用者であったりすることを示す情報は記憶されない。
一般用読取装置2は、利用者用ICカード1の携帯者である利用者が一般利用者であるためにエレベータに一般利用者向けの運転制御を行なわせたい場合に利用者用ICカード1を近接させる装置であり、この近接した利用者用ICカード1に記憶される情報を近距離無線通信により読み取る。
車椅子用読取装置3は、利用者用ICカード1の携帯者またはその同伴者が車椅子利用者であるためにエレベータに車椅子利用者向けの運転制御を行なわせたい場合に利用者用ICカード1を近接させる装置であり、この近接した利用者用ICカード1に記憶される情報を近距離無線通信により読み取る。
ペット連れ用読取装置4は、利用者用ICカード1の携帯者またはその同伴者がペットを連れているためにエレベータにペット乗車時向けの運転制御を行なわせたい場合に利用者用ICカード1を近接させる装置であり、この近接した利用者用ICカード1に記憶される情報を近距離無線通信により読み取る。
エレベータの機械室には、ID情報記憶装置5、認証手段である読取情報処理装置6、呼び登録制御手段および応答制御手段であるエレベータ制御装置7が設けられ、各階床の乗場にはペット乗車表示灯8が設けられる。
ID情報記憶装置5にはエレベータの各利用者のID情報が記憶される。
読取情報処理装置6は、一般用読取装置2、車椅子用読取装置3、ペット連れ用読取装置4のいずれかで読み取ったID情報がID情報記憶装置5に記憶されている場合に利用者を認証し、ID情報の読み取り元の装置の種別にしたがった運転制御を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
読取情報処理装置6は、一般用読取装置2、車椅子用読取装置3、ペット連れ用読取装置4のいずれかで読み取ったID情報がID情報記憶装置5に記憶されている場合に利用者を認証し、ID情報の読み取り元の装置の種別にしたがった運転制御を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号にしたがって呼び登録および図示しない乗りかごの運転制御を行ない、必要に応じて各階床の乗場のペット乗車表示灯8を点灯させる。ペット乗車表示灯8は、乗りかご内にペットが存在する旨を各階床の乗場で報知する報知手段である。
次に、図1に示した構成のエレベータ運転制御システムの動作について説明する。
ここでは、エレベータ運転制御システムの第1の処理、第2の処理および第3の処理についてそれぞれ説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの第1の処理内容を示すフローチャートである。
ここでは、エレベータ運転制御システムの第1の処理、第2の処理および第3の処理についてそれぞれ説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの第1の処理内容を示すフローチャートである。
この第1の処理は、利用者がエレベータの通常の運転制御を行なわせたい場合の処理である。初期状態では、乗場呼びは不停止状態となっており、乗場呼び釦を操作しても乗場呼びが登録されないようになっている。
利用者が利用者用ICカード1を一般用読取装置2に近接させて、一般用読取装置2が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS1のYES)には、一般用読取装置2は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別が一般用読取装置2であることを示す識別情報を含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、一般用読取装置2からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、一般用読取装置2からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、一般用読取装置2からの制御信号で示される読み取り元装置の識別情報が一般用読取装置2を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床、例えば玄関階の一般呼び、つまり一般利用者用の乗場呼びの不停止解除、当該階床の一般呼びの自動登録および利用者用ICカード1から読み取られた居住階床の行先階登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがった不停止解除、一般呼びの自動登録および居住階床の行先階登録を行なう(ステップS2,S3)。
この自動登録の結果、乗りかごは一般呼びに応答してID情報の読み取り元の階床に着床する(ステップS4)。
この自動登録の結果、乗りかごは一般呼びに応答してID情報の読み取り元の階床に着床する(ステップS4)。
次に、エレベータ運転制御システム第2の処理について説明する。
この第2の処理は、利用者がエレベータの車椅子利用者向けの運転制御を行なわせたい場合の処理である。初期状態では、乗場呼びは不停止状態となっており、乗場呼びが登録されないようになっている。
この第2の処理は、利用者がエレベータの車椅子利用者向けの運転制御を行なわせたい場合の処理である。初期状態では、乗場呼びは不停止状態となっており、乗場呼びが登録されないようになっている。
図3は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの第2の処理内容を示すフローチャートである。
利用者が利用者用ICカード1を車椅子用読取装置3に近接させて、車椅子用読取装置3が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS11のYES)には、車椅子用読取装置3は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別が車椅子用読取装置3であることを示す識別情報を含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、車椅子用読取装置3からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、車椅子用読取装置3からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、車椅子用読取装置3からの制御信号で示される読み取り元装置の識別情報が車椅子用読取装置3を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床、例えば玄関階の車椅子呼び、つまり車椅子利用者用の乗場呼びの不停止解除、当該階床の車椅子呼びの自動登録および読み取られた居住階床の行先階登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがった不停止解除、車椅子呼びの自動登録および居住階床の行先階登録を行なう(ステップS12,S13)。
この自動登録の結果、乗りかごは車椅子呼びに応答してID情報の読み取り元の階床に着床する(ステップS14)。車椅子呼びにしたがって着床した乗りかごの開扉時間は一般呼びにしたがって着床した乗りかごの開扉時間より長い。よって、車椅子利用者によるエレベータ利用の利便性を確保できる。
次に、エレベータ運転制御システム第3の処理について説明する。
この第3の処理は、利用者がエレベータのペット乗車時向けの運転制御を行なわせたい場合の処理である。初期状態では、乗場呼びは不停止状態となっており、乗場呼びが登録されないようになっている。
図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの第3の処理内容を示すフローチャートである。
この第3の処理は、利用者がエレベータのペット乗車時向けの運転制御を行なわせたい場合の処理である。初期状態では、乗場呼びは不停止状態となっており、乗場呼びが登録されないようになっている。
図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの第3の処理内容を示すフローチャートである。
利用者が利用者用ICカード1をペット連れ用読取装置4に近接させて、ペット連れ用読取装置4が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS21のYES)には、ペット連れ用読取装置4は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット連れ用読取装置4であることを示す識別情報を含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、ペット連れ用読取装置4からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの制御信号で示される読み取り元装置の識別情報がペット連れ用読取装置4を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床、例えば玄関階の一般呼びの不停止解除、当該階床のペット連れ呼び、つまりペット乗車時向けの乗場呼びの自動登録および読み取られた居住階床の行先階登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがった不停止解除、ペット連れ呼びの自動登録および読み取られた居住階床の行先階登録を行なう(ステップS22,S23)。
そして、エレベータ制御装置7は、各階床のペット乗車表示灯8を点灯させる(ステップS24)。ペット乗車表示灯8は例えばペットを象った表示灯であり、これが点灯することで、各階床の乗客は乗りかごにペットが乗っていることを認識することができる。
前述した自動登録の結果、乗りかごはペット連れ呼びに応答してID情報の読み取り元の階床に着床する(ステップS25)。
前述した自動登録の結果、乗りかごはペット連れ呼びに応答してID情報の読み取り元の階床に着床する(ステップS25)。
以上のように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムでは、利用者が携帯する利用者用ICカード1にエレベータの運転形態を決定付けるための情報を記憶しない上で、運転形態の種別に応じた読取装置を乗場に設け、利用者用ICカード1を携帯する利用者がエレベータ利用時に行なわせたい運転形態に対応する読取装置に利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取らせ、エレベータ制御装置7は、読み取り元の装置の種別に応じた運転制御を行なうので、利用者用ICカード1の携帯者自身に限られず、同伴者やペットの有無を考慮した運転制御を行なわせることができる。
例えば、利用者用ICカード1を携帯する利用者が健常者であっても、車椅子利用者を連れてエレベータを利用する場合には、エレベータに車椅子利用者向けの運転制御を行なわせることが望ましい。この場合には、利用者用ICカード1を携帯する利用者は、車椅子用読取装置3に利用者用ICカード1に記憶されるID情報を読み取らせれば、車椅子利用者向けの運転制御がなされるので、利用者にとって適した運転制御を容易に行なうことができる。
また、利用者用ICカード1を携帯する利用者がペット飼育者である場合があるが、この携帯者は、ペットを連れてエレベータを利用する場合とペットを連れないでエレベータを利用する場合とがある。利用者がペットを連れている場合には、ペット乗車時向けの運転制御を行なわせることが望ましいが、利用者がペットを連れていない場合には、一般利用者向けの運転制御を行なわせることが望ましい。
利用者用ICカード1を携帯する利用者は、ペットを連れている場合には、ペット連れ用読取装置4に利用者用ICカード1に記憶されるID情報を読み取らせれば、ペット乗車時向けの運転制御がなされる。また、利用者用ICカード1を携帯する利用者は、ペットを連れていない場合には、一般用読取装置2に利用者用ICカード1に記憶されるID情報を読み取らせれば、一般利用者向けの運転制御がなされる。よって、ペットを飼育する利用者および各階床の待ち乗客にとって適した運転制御を容易に行なうことができる。
また、利用者用ICカード1を携帯して、通常ペットを飼育していない利用者が一時的にペットを連れて乗車する場合にも、ペットが苦手な人に配慮した運転制御を行なわせることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータ運転制御システムの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータ運転制御システムの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの構成例を示すブロック図である。
図5に示したように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムは、第1の実施形態で備えた車椅子用読取装置3に代えて、ペット苦手用読取装置11を備える。また、各階床の乗場にはペット待機指示灯12が備えられる。
図5に示したように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムは、第1の実施形態で備えた車椅子用読取装置3に代えて、ペット苦手用読取装置11を備える。また、各階床の乗場にはペット待機指示灯12が備えられる。
ペット待機指示灯12は、各階床の乗場においてペットを連れて待っている乗客に対し、ペットが苦手な乗客が乗りかごに乗っていることを知らせるための表示灯であり、例えば「ペットが苦手な方が乗っています」とのメッセージが表示される。
ペット苦手用読取装置11は、ペットが苦手な利用者が、ペットとの鉢合わせを回避するための運転制御を行なわせたい場合に、利用者が利用者用ICカード1を近接させる装置であり、この近接した利用者用ICカード1に記憶される情報を近距離無線通信により読み取る。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号にしたがって呼び登録を行なって乗りかごの運転制御を行ない、必要に応じて各階床の乗場のペット乗車表示灯8やペット待機指示灯12を点灯させる。
次に、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの処理について説明する。この処理では、ペットを連れた乗客とペットが苦手な乗客との不意な鉢合わせを回避するための処理を行なう。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムの処理内容の一例を示すフローチャートである。
まず、呼び登録がない状態で、利用者が利用者用ICカード1をペット連れ用読取装置4に近接させて、ペット連れ用読取装置4が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS31のYES)には、ペット連れ用読取装置4は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット連れ用読取装置4であることを示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
まず、呼び登録がない状態で、利用者が利用者用ICカード1をペット連れ用読取装置4に近接させて、ペット連れ用読取装置4が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS31のYES)には、ペット連れ用読取装置4は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット連れ用読取装置4であることを示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、ペット連れ用読取装置4からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの制御信号で示される読み取り元装置の識別情報がペット連れ用読取装置4を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床、例えば玄関階の一般呼びの不停止解除、および当該階床のペット連れ呼びの自動登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがった不停止解除およびペット連れ呼びの自動登録を行なう(ステップS32,S33)。
この自動登録を行なった後で、利用者が利用者用ICカード1をペット苦手用読取装置11に近接させて、ペット苦手用読取装置11が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS34のYES)には、ペット苦手用読取装置11は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット苦手用読取装置11であることを示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、ペット苦手用読取装置11からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、ペット苦手用読取装置11からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、ペット苦手用読取装置11からの信号で示される読み取り元装置の識別情報がペット苦手用読取装置11を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床のペット苦手呼び、つまりペットが苦手な乗客の乗車時向けの乗場呼びの自動登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、前述したペット連れ呼びの自動登録後に読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがったペット苦手呼びの自動登録を行なう。ただし、ここでは、このペット苦手呼びに対する応答はなされない。
そして、エレベータ制御装置7は、各階床のペット乗車表示灯8を点灯させる(ステップS35)。これにより、各階床の乗客は乗りかごにペットが乗っていることを認識することができる。よって、ペット連れ呼びにしたがった乗りかごの行先階の乗場にペットを苦手とする乗客がいる場合でも、この乗客が乗場から遠ざかることにより、ペットと当該ペットを苦手とする乗客との不意な鉢合わせを防止できる。
そして、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット連れ呼びに乗りかごを応答させて、この乗りかごがID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット連れ用読取装置4の設置元の階床に着床後、行先階まで昇降してペット連れ呼びが無くなった場合(ステップS36のYES)には、乗りかごからペットが降りて、ペット苦手者との不意な鉢合わせが発生しないとみなし、各階床のペット乗車表示灯8を消灯させる(ステップS37)。
そして、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット苦手呼びに乗りかごを応答させて、ID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット苦手用読取装置11の設置元の階床に着床させる(ステップS38)。
一方、前述したようにペット連れ呼びの自動登録後に、利用者が利用者用ICカード1をペット苦手用読取装置11に近接させていない場合(ステップS34のNO)には、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット連れ呼びに乗りかごを応答させて、この乗りかごをID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット連れ用読取装置4の設置元の階床に着床させる(ステップS39)。
また、呼び登録が無い状態で、利用者が利用者用ICカード1をペット苦手用読取装置11に近接させて、ペット苦手用読取装置11が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS41のYES)には、ペット苦手用読取装置11は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット苦手用読取装置11であることを示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、ペット苦手用読取装置11からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、ペット苦手用読取装置11からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、ペット苦手用読取装置11からの信号で示される読み取り元装置の識別情報がペット苦手用読取装置11を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床、例えば玄関階の一般呼びの不停止解除、および当該階床のペット苦手呼びの自動登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがった不停止解除およびペット苦手呼びの自動登録を行なう(ステップS42,S43)。
この自動登録を行なった後で、他の階床の利用者が利用者用ICカード1をペット連れ用読取装置4に近接させて、ペット連れ用読取装置4が、この利用者用ICカード1に記憶される情報を読み取った場合(ステップS44のYES)には、ペット連れ用読取装置4は、この読み取った各種情報、およびこの読み取った装置の種別がペット連れ用読取装置4であることを示す識別情報とを含む制御信号を読取情報処理装置6に出力する。
読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの制御信号を入力すると、この制御信号で示されるID情報とID情報記憶装置5に記憶されるID情報とを照合し、ペット連れ用読取装置4からのID情報がID情報記憶装置5に記憶されるID情報に含まれていれば、利用者用ICカード1の携帯者がエレベータの正しい利用者であることを認証する。
そして、読取情報処理装置6は、ペット連れ用読取装置4からの信号で示される読み取り元装置の識別情報がペット連れ用読取装置4を示すことにより、ID情報の読み取りがなされた階床のペット連れ呼びの自動登録を行なう旨を示す制御信号をエレベータ制御装置7に出力する。
エレベータ制御装置7は、前述したペット連れ呼びの自動登録後に読取情報処理装置6からの制御信号を入力すると、この制御信号にしたがったペット連れ呼びの自動登録を行なう。ただし、ここでは、このペット連れ呼びに対する応答はなされない。
そして、エレベータ制御装置7は、各階床のペット待機指示灯12を点灯させる(ステップS45)。これにより、各階床のペットを連れている乗客は乗りかごにペットを苦手とする乗客が乗っていることを認識することができる。よって、ペット苦手呼びにしたがった乗りかごの行先階の乗場にペットを連れた乗客がいる場合でも、このペットを連れた者がペットを乗場から遠ざけるなどの配慮を行なうことにより、ペットと当該ペットを苦手とする乗客との鉢合わせを防止できる。
そして、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット苦手呼びに乗りかごを応答させて、この乗りかごがID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット苦手用読取装置11の設置元の階床に着床後、行先階まで昇降してペット苦手呼びが無くなった場合(ステップS46のYES)には、乗りかごからペットを苦手とする乗客が降り、この乗客とペットとの不意な鉢合わせが発生しないとみなし、各階床のペット待機指示灯12を消灯させる(ステップS47)。
そして、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット連れ呼びに乗りかごを応答させて、ID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット連れ用読取装置4の設置元の階床に着床させる(ステップS48)。
一方、前述したようにペット苦手呼びの自動登録後に、他の階床の利用者が利用者用ICカード1をペット連れ用読取装置4に近接させていない場合(ステップS44のNO)には、エレベータ制御装置7は、前述したように自動登録したペット苦手呼びに乗りかごを応答させて、この乗りかごをID情報の読み取り元の階床、つまり利用者用ICカード1を近接させたペット苦手用読取装置11の設置元の階床に着床させる(ステップS49)。
以上のように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ運転制御システムでは、ペット連れ用読取装置4およびペット苦手用読取装置11の一方に対する利用者用ICカード1の近接により呼びが登録された場合で、ペット連れ用読取装置4およびペット苦手用読取装置11の他方に対する利用者用ICカード1の近接により呼びが登録された場合には、前述した一方に対する利用者用ICカード1の近接により登録された呼びに応答するまで前述した他方に対する利用者用ICカード1の近接により登録された呼びに応答しない。よって、ペット連れ呼びおよびペット苦手呼びのうち先に登録された呼びに応答した乗りかごの行先階と後に登録された呼びがなされた階床とが同じであっても、ペットと当該ペットを苦手とする乗客とが鉢合わせることがなくなる。
また、乗りかごにペットが乗車していることを各階床に報知したり、ペットを苦手としている乗客が乗りかごに乗車していることを各階床に報知したりすることで、乗りかごの行先階にペットがいたりペットを苦手とする乗客がいたりする場合でも、ペットと当該ペットを苦手とする乗客の不意な鉢合わせを防止できる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…利用者用ICカード、2…一般用読取装置、3…車椅子用読取装置、4…ペット連れ用読取装置、5…ID情報記憶装置、6…読み取り情報処理装置、7…エレベータ制御装置、8…ペット乗車表示灯、11…ペット苦手用読取装置、12…ペット待機指示灯。
Claims (4)
- エレベータの利用者が携帯し、前記エレベータ利用者の認証情報を記憶する記憶手段と、
乗場に設置され、前記記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第1の読み取り手段と、
前記乗場に設置され、前記記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段または第2の読み取り手段により読み取った認証情報にしたがって、利用者の認証を行なう認証手段と、
前記第1の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合に一般利用者用乗場呼び登録を行ない、前記第2の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合に車椅子利用者用乗場呼び登録を行なう呼び登録制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ運転制御システム。 - エレベータの利用者が携帯し、前記エレベータ利用者の認証情報を記憶する記憶手段と、
乗場に設置され、前記記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第1の読み取り手段と、
前記乗場に設置され、前記記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段または第2の読み取り手段により読み取った認証情報にしたがって、利用者の認証を行なう認証手段と、
前記第1の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合に一般利用者用乗場呼び登録を行ない、前記第2の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合にペット連れ利用者用乗場呼び登録を行なう呼び登録制御手段と、
前記呼び登録制御手段が前記ペット連れ利用者用乗場呼び登録を行なった場合に、前記乗りかご内にペットが存在する旨を各階床の乗場で報知する報知手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ運転制御システム。 - 乗場に設置され、前記記憶手段に記憶された認証情報を読み取る第3の読み取り手段をさらに備え、
前記呼び登録制御手段は、
前記第3の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合にペット苦手利用者用乗場呼び登録を行ない、
前記呼び登録制御手段が前記ペット連れ利用者用乗場呼び登録を行なった後で前記呼び登録制御手段が前記ペット苦手利用者用乗場呼び登録を行なった場合には、前記ペット連れ利用者用乗場呼びへの応答により当該呼びが無くなった場合に前記ペット苦手利用者用乗場呼びへの応答を行なう第1の応答制御手段と、
前記呼び登録制御手段が前記ペット苦手利用者用乗場呼び登録を行なった後で前記呼び登録制御手段が前記ペット連れ利用者用乗場呼び登録を行なった場合には、前記ペット苦手利用者用乗場呼びへの応答により当該呼びが無くなった場合に前記ペット連れ利用者用乗場呼びへの応答を行なう第2の応答制御手段とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ運転制御システム。 - 前記記憶手段は、前記利用者の居住階床情報をさらに記憶し、
前記第1の読み取り手段および第2の読み取り手段は、前記記憶手段に記憶される居住階床情報を読み取り、
前記呼び登録制御手段は、
前記第1の読み取り手段または第2の読み取り手段による読み取りにしたがって前記認証手段が認証を行なった場合に、前記読み取られた居住階床の行先階登録を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ運転制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006243013A JP2008063088A (ja) | 2006-09-07 | 2006-09-07 | エレベータ運転制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006243013A JP2008063088A (ja) | 2006-09-07 | 2006-09-07 | エレベータ運転制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2008063088A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8915334B2 (en) | 2008-07-31 | 2014-12-23 | Inventio Ag | Controlling an elevator installation using a disadvantage parameter or a disablity indicator |
CN109110602A (zh) * | 2017-06-23 | 2019-01-01 | 沈阳市华科智能电子技术服务有限公司 | 电梯智能化ic/cpu卡管理系统 |
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2006
- 2006-09-07 JP JP2006243013A patent/JP2008063088A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9738489B2 (en) | 2008-07-31 | 2017-08-22 | Inventio Ag | Controlling an elevator installation using a disadvantage parameter or a disability indicator |
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