JP2008063072A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008063072A
JP2008063072A JP2006242012A JP2006242012A JP2008063072A JP 2008063072 A JP2008063072 A JP 2008063072A JP 2006242012 A JP2006242012 A JP 2006242012A JP 2006242012 A JP2006242012 A JP 2006242012A JP 2008063072 A JP2008063072 A JP 2008063072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
torque
valve
command value
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006242012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4920354B2 (ja
Inventor
Takeshi Horinouchi
剛 堀之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Yusoki Co Ltd filed Critical Nippon Yusoki Co Ltd
Priority to JP2006242012A priority Critical patent/JP4920354B2/ja
Publication of JP2008063072A publication Critical patent/JP2008063072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4920354B2 publication Critical patent/JP4920354B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】シリンダへの作動油の供給、回収によって昇降具を昇降させる昇降装置において、昇降具の下降始動時のショックを抑え、スムーズに始動させることができるようにする。
【解決手段】上昇指示又は下降指示に応じてモータ22の目標とする回転速度を設定する速度設定手段と、モータの実際の回転速度を検出する速度検出手段23と、目標回転速度と実回転速度との偏差に基づいてモータへのトルク指令値を算出するトルク算出手段と、実回転速度が0であるときのトルク指令値を記憶するトルク記憶手段と、モータの回転及びバルブ24の切換を制御する制御手段5とを備える。 制御手段は、下降指示が与えられると、バルブを上昇位置としたまま、記憶されているトルク指令値でモータを昇降具の上昇方向へ回転するよう制御し、その後、バルブを下降位置に切換えると共に、算出されるトルク指令値でモータを昇降具の下降方向へ回転するよう制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプを用いてシリンダへ作動油の供給、回収を行うことによって昇降具を昇降させる昇降装置に関する。
従来、フォークリフトのフォークのような昇降具を昇降させるのには油圧システムが採用されており、例えばポンプによりシリンダへの作動油の供給及び回収を行うことで昇降具の動きが制御される。作動油の流れを制御するのには専らバルブが用いられ、例えば作動油を供給又は回収して昇降具を動作させる場合にはバルブを開き、作動油の流れを止め昇降具を停止させる場合にはバルブを閉じることが行われている。
さて、ポンプを用いる昇降装置では、ポンプが回転しても直ちに昇降具が始動せず、始動時にショックが生じることがある。そこで、例えば特許文献1に示すように、ポンプでの油漏れ量に相当するトルク指令値(バイアスパターン)を、通常のトルク指令値(走行パターン)に加算して、ポンプを駆動するモータを制御することが行われる。
又、バルブを用いる昇降装置では、バルブから見て作動油の流れの上流側と下流側とに大きな圧力差があると、バルブが開いて作動油が流れ出した際、つまり昇降具の始動時にショックが生じ昇降具の挙動が乱れるという問題がある。そこで、例えば特許文献2に示すように、上流側、下流側それぞれの圧力を検出し、圧力差がなくなるまでモータを駆動してからバルブを開くようにすることが行われる。
ところで、昇降具の始動時におけるショックは油圧システムを用いた昇降装置に限られた問題というわけではなく、昇降具をロープで吊り下げる構成の昇降装置ではロープの残留張力がショックの原因となることがある。そこで、特許文献3の技術では、ブレーキを動作させる信号が出された時の速度制御出力信号を記憶し、これと次回の始動時における速度制御出力信号とからトルク指令値を演算するようにしている。又、特許文献4の技術では、モータが停止する前のトルク量を記憶し、これを使って次回の始動時におけるトルク指令値を補正して最終的なトルク指令値を求めている。
特開平4−125270号公報 実開平5−49799号公報 特開平5−92874号公報 特開2002−87715号公報
上記の特許文献2の技術によれば、圧力差のない状態でバルブが開かれるので、ショックを発生させることなく昇降具を始動させることができる。しかしながら、検出される圧力を利用していることで制御上の遅れがあるため、大きなショックは抑えられるが小さな挙動の乱れ(オーバーシュートなど)を抑えるのには不向きであるという欠点がある。
本発明の目的は、油圧システムを用いた昇降装置において、上記の従来技術に代わり、昇降具の下降始動時のショックを抑え、スムーズに始動させることができるようにすることである。
上記の目的を達成するため、本発明は、ポンプから供給される作動油によりシリンダを伸長させて昇降具を上昇させ、上記シリンダから作動油を上記ポンプを通して回収し上記シリンダを短縮させて上記昇降具を下降させる昇降装置であって、上記ポンプに連結され該ポンプと一体的に回転するモータと、上記ポンプと上記シリンダとを結ぶ油圧配管に設けられ、上記ポンプから上記シリンダへの作動油の流れを許容し、且つ上記シリンダから上記ポンプへの作動油の流れを禁止する上昇位置と、上記シリンダから上記ポンプへの作動油の流れを許容する下降位置とに切換可能なバルブとを備えると共に、与えられる上昇指示及び下降指示に応じて上記モータの目標とする回転速度を設定する速度設定手段と、上記モータの実際の回転速度を検出する速度検出手段と、上記目標回転速度と上記実回転速度との偏差に基づいて上記モータへのトルク指令値を算出するトルク算出手段と、上記実回転速度が0であるときの上記トルク指令値を記憶するトルク記憶手段と、上記モータの回転及び上記バルブの切換を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記昇降具の停止時に下降指示が与えられると、上記バルブを上記上昇位置としたまま、上記トルク記憶手段に記憶されている上記トルク指令値で上記モータを上記昇降具の上昇方向へ回転するよう制御し、その後、上記バルブを上記下降位置に切換えると共に、上記トルク算出手段で算出される上記トルク指令値で上記モータを上記昇降具の下降方向へ回転するよう制御することを特徴とする構成としている。
このような本発明によれば、昇降具を停止した状態から下降させる際に、まずはモータを昇降具の上昇方向へ回転させることで、ポンプとバルブとを結ぶ油圧配管内での圧力が上昇する。これにより、トルク指令値が記憶された時点から下降指示が与えられるまでの間に、シリンダとバルブとを結ぶ油圧配管内の圧力が大きく変化していなければ、バルブから見てポンプ側の圧力とシリンダ側の圧力とは実質的に等しくなる。そして、この状態でバルブが下降位置に切換えられるので、ショックを生じることなくシリンダからバルブを通してポンプへ作動油が流れ出し、スムーズに昇降具が下降し始める。又、このとき、記憶されているトルク指令値を用いてモータを制御するので、下降指示に対する応答性が損なわれることはなく、速やかに昇降具の下降を始動させることができる。始動後は、目標回転速度と実回転速度との偏差に基づいて算出されるトルク指令値でモータが昇降具の下降方向へ回転するよう制御されるので、そのままスムーズに昇降具を下降させて行くことができる。
尚、本発明においてモータが昇降具の上昇方向へ回転するとは、モータの、昇降具の上昇方向に対応する方向、つまりポンプからシリンダへ作動油を供給するためにポンプが回転する方向(例えば正転方向)に回転することであり、モータが昇降具の下降方向へ回転するとは、モータの、昇降具の下降方向に対応する方向、つまりシリンダから回収される作動油によってポンプが回転する方向(例えば逆転方向)に回転することである。
又、本発明におけるトルク算出手段は、モータの目標回転速度と実回転速度との偏差に基づいてモータを制御するためのトルク指令値を算出するものであるが、このトルク算出手段においてトルク指令値は、偏差の積分値に所定の積分ゲインを乗算した値(積分項)を含むものとして算出される。
上記の構成において、上記昇降具の下降時に下降指示が与えられなくなると、上記制御手段は、上記速度検出手段で検出される上記実回転速度が0となってから、上記バルブを上記上昇位置に切換える制御を行うものであり、上記速度設定手段は、少なくとも上記バルブが上記上昇位置に完全に切換わるまでの間、上記目標回転速度を0とするものであり、上記トルク記憶手段は、上記実回転速度が0となってから上記バルブが上記上昇位置に完全に切換わるまでの間に、上記トルク算出手段で算出されたトルク指令値を記憶するものとすることができる。
このようにすれば、下降指示が終わるとモータ延いては昇降具が静止することになるが、その度にトルク指令値が記憶されることになり、適切なトルク指令値が得られる。そのため、昇降具を下降させた後、再び下降させる場合でも、スムーズな始動を実現できる。又、バルブを上昇位置に切換え始めてから切換え終わるまでの間は、実回転速度が0、つまりモータはもちろん昇降具も静止した状態が保たれるので、ショックを生じることなくバルブを切換えて昇降具を停止させることができる。
更に、制御手段は、下降指示に応じて設定される目標回転速度と、検出される実回転速度との偏差に基づいて算出されたトルク指令値が0よりも大きいときはモータを回生制御し、0よりも小さいときはモータを力行制御するものとすることができる。
このようにすれば、トルク指令値が0よりも大きいときはモータを下降方向へ回生制御することで、適当な下降速度で昇降具を下降させながら回生電力でバッテリの充電などを行うことができ、トルク指令値が0よりも小さいときはモータを下降方向へ力行制御することで、昇降具の下降速度が遅すぎないようにすることができる。加えて、昇降具の位置を検出する位置検出手段を備えるものでは、制御手段が、昇降具が下限位置にある場合には、トルク指令値が0よりも小さいとしてもモータを下降方向へ力行制御しないようにすることで、無用にモータを回転させずに済む。
上記の構成において、上記昇降具の上昇時に上昇指示が与えられなくなると、上記速度設定手段は、少なくとも上記速度検出手段で検出される上記実回転速度が0となるまでの間、上記目標回転速度を0とするものであり、上記トルク記憶手段は、上記実回転速度が0となったときに、上記トルク算出手段で算出されたトルク指令値を記憶するものとすることができる。
このようにすれば、上昇指示が終わるとモータ延いては昇降具が静止することになるが、その度にトルク指令値が記憶されることになり、適切なトルク指令値が得られる。そのため、昇降具を上昇させた後、下降させる場合でも、スムーズな始動を実現できる。
又、制御手段は、上昇指示に応じて設定される目標回転速度と、検出される実回転速度との偏差に基づいて算出されたトルク指令値が0よりも大きいときはモータを力行制御し、0よりも小さいときはモータを回生制御するものとすることができる。
このようにすれば、トルク指令値が0よりも大きいときはモータを力行制御することで、適当な上昇速度で昇降具を上昇させることができ、トルク指令値が0よりも小さいときはモータを回生制御することで、昇降具の上昇速度をスムーズに下げることができる。加えて、昇降具の位置を検出する位置検出手段を備えるものでは、制御手段が、昇降具が上限位置にある場合には、トルク指令値が0よりも大きいとしてもモータを上昇方向へ力行制御しないようにすることで、無用にモータを回転させずに済む。
尚、本発明において、昇降装置に対する上昇指示及び下降指示は、昇降装置に備えられる操作装置を作業者が操作することで指示する方法や、昇降装置に備えられる通信機へ外部から指示を表す信号を送信する方法などを採用して与えればよい。
以上に説明したように、本発明によれば、バルブから見てポンプ側の圧力とシリンダ側の圧力とを実質的に等しくしてからバルブが下降位置に切換えられるので、ショックを生じることなくバルブを通して作動油が流れ、スムーズに昇降具の下降を始動させることができる。又、記憶されているトルク指令値をそのまま用いてモータを制御するので、下降指示に対する応答性が損なわれることはない。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例に係るフォークリフトは、車体1の後部から後方へ延設された左右一対のストラドルレッグ2を備え、各ストラドルレッグ2の先端部に後輪3が設けられる。車体1の前部中央には前輪4が設けられ、その右方に各種油圧装置が、左方に制御装置5が設けられている。図2に示すように、この制御装置5とは一体的にインバータ6が搭載されており、インバータ6が制御装置5により制御されることで後述するモータ22の制御がなされるようになっている。又、車体1の後部にはバッテリ7が設けられ、このバッテリ7がフォークリフトの駆動源とされる。
図1と図2に示すように、車体1の後部にはマスト8が立設され、このマスト8に運転台9が昇降可能に支持される。マスト8には左右一対のリフトシリンダ10が並設され、このリフトシリンダ10が伸長することで運転台9が上昇し、短縮することで運転台9が下降する。
運転台9は後方へ延設された左右一対のフォーク11を備え、又、運転台9の前壁部には、前輪4を操舵輪として回転させその向きを変えるためのハンドル12、運転台9を昇降させる操作ボックス13が備えられている。操作ボックス13は、運転台9を上昇させる指示を行うための上昇スイッチ14、下降させる指示を行うための下降スイッチ15を備えており、作業者がスイッチ操作を行うと上昇指示又は下降指示が信号として制御装置5へ伝えられる。更に、運転台9の前壁部には、前輪4を駆動輪として回転させ走行速度を調節するためのアクセル16が備えられている。
さて、車体1に設けられる油圧装置は、主に、作動油を貯溜するタンク20、ポンプ21、ポンプ21に連結され一体的に回転するモータ22、モータ22の回転速度(実回転速度)を検出するセンサ23、作動油の流れを制御するバルブ24、及び各装置を結ぶ油圧配管からなる。図3に示すように、タンク20とポンプ21、ポンプ21とバルブ24、バルブ24とリフトシリンダ10とが油圧配管により結ばれており、ポンプ21とリフトシリンダ10との間でバルブ24により両者間の作動油の流れが制御される。
ここで、バルブ24は、ポンプ21からリフトシリンダ10への作動油の流れを許容し、逆向きの流れを禁止する上昇位置と、ポンプ21とリフトシリンダ10との間の双方向の流れを許容する下降位置とに切換え可能な電磁弁である。制御装置5によりバルブ24が備えるソレノイドが励磁されると下降位置に切換えられ、励磁が止められるとバルブ24が備えるスプリングにより上昇位置に戻るようになっている。尚、センサ23により検出されるモータ22の実回転速度は制御装置5へ伝えられ、後述するモータ22の制御に用いられる。
制御装置5は、図4に示すように、上昇スイッチ14及び下降スイッチ15に従って指令を与える指令部50と、指令部50からの指令を受けてバルブ24を作動させるバルブ駆動部51と、指令部50からの指令を受けてモータ22のトルク指令値を算出するトルク演算部52と、算出されたトルク指令値に基づいてインバータ6を作動させるインバータ駆動部53と、トルク指令値を記憶する記憶部54とを備える。
尚、この実施例では、運転台9の上昇に対応する向きのモータ22の回転速度を正としており、同方向のトルクを正としている。
指令部50は、上昇スイッチ14が操作されると、予め設定されている運転台9の上昇速度パターンに従って、トルク演算部52へ所定の目標回転速度を指示してモータ22を回転させるようにし、上昇スイッチ14の操作が止められると、トルク演算部52へ目標回転速度=0を指示してモータ22を静止させるようにする。又、指令部50は、下降スイッチ15が操作されると、バルブ駆動部51へ励磁を指示してバルブ24を下降位置に切換えるようにすると共に、予め設定されている運転台9の下降速度パターンに従って、トルク演算部52へ所定の目標回転速度を指示してモータ22を回転させるようにする。下降スイッチ15の操作が止められると、指令部50は、バルブ駆動部51へ励磁停止を指示してバルブ24を上昇位置に切換えるようにすると共に、トルク演算部52へ目標回転速度=0を指示してモータ22を静止させるようにする。
バルブ駆動部51は、指令部50から励磁の指示を与えられると、バルブ24のソレノイドに通電して励磁を行う。又、指令部50から励磁停止の指示を与えられると、バルブ駆動部51はソレノイドへの通電を遮断して励磁を止める。
トルク演算部52は、指令部50からのモータ22の目標回転速度と、センサ23からのモータ22の実回転速度とからトルク指令値を算出し、算出したトルク指令値をインバータ駆動部53へ与える。すなわち、トルク演算部52は、目標回転速度と実回転速度との偏差を求め、この偏差に所定の比例ゲインを乗算した値(比例項)と、偏差の積分値に所定の積分ゲインを乗算した値(積分項)とを求める。そして、これらの値と所定の初期値とを合算したトルク指令値がインバータ駆動部53へと伝えられる。尚、下降始動時に限っては、トルク演算部52は記憶部54に記憶されているトルク指令値を読み出し、それをインバータ駆動部53へ与える。
インバータ駆動部53は、トルク演算部52からのトルク指令値に基づいてモータ22に流す電流値を決定し、これに応じてインバータ6を作動させる。これにより、モータ22がトルク演算部52で算出されたトルク指令値で制御される。
尚、上昇が指示されているときに、トルク指令値が正の値であればモータ22は力行制御され、負の値であればモータ22は回生制御される。又、下降が指示されているときに、トルク指令値が正の値であればモータ22は回生制御され、負の値であればモータ22は力行制御される。
記憶部54は、上昇スイッチ14の操作が止められてモータ22の実回転速度=0となっているとき、及び下降スイッチ15の操作が止められてモータ22の実回転速度=0となっているときに、トルク演算部52で算出されるトルク指令値を記憶し、それを保持する。
さて、この実施例における運転台9を上昇・下降させる制御は、制御装置5の各部により以下のように行われる。
図5に示すように、まず指令部50は、下降スイッチ15が操作され運転台9の下降が指示されたか(S1)、並びに上昇スイッチ14が操作され運転台9の上昇が指示されたか(S2)を判断する。
下降が指示されれば(S1のYES)、指令部50はトルク演算部52へ指示を与え、トルク演算部52は記憶部54に記憶されているトルク指令値を読み出す。インバータ駆動部53は、読み出されたトルク指令値に基づいてインバータ6を作動させ、モータ22を運転台9の上昇方向へ回転するよう制御する(S3)。このモータ22の制御は、所定の時間t1(例えば0.2秒)が経過するまで行われる。これにより、バルブ24から見てポンプ21側の油圧配管内の圧力が高められる。
時間t1が経過すると(S4のYES)、指令部50はバルブ駆動部51へ励磁の指示を与え、バルブ駆動部51はバルブ24の励磁を開始する(S5)。これにより、バルブ24を通してリフトシリンダ10からポンプ21へ作動油が流れ出し、運転台9が下降し始める。又、指令部50は下降時の目標回転速度をトルク演算部52へ与え、トルク演算部52はこの目標回転速度と検出される実回転速度とからトルク指令値を算出する。そして、インバータ駆動部53は、算出されるトルク指令値に基づいてインバータ6を作動させ、モータ22を運転台9の下降方向へ回転するよう制御する(S6)。これにより、運転台9が目標回転速度に対応する下降速度で下降する。
このとき、下降スイッチ15の操作が止められ下降停止が指示されると(S7のYES)、指令部50はトルク演算部52へ目標回転速度=0を与え、これに従ってトルク演算部52でトルク指令値が算出される。そして、算出されるトルク指令値に基づいて、インバータ駆動部53はインバータ6を作動させモータ22を減速させる(S8)。このモータ22の制御は、実回転速度=0となるまで行われる。
実回転速度=0となると(S9のYES)、モータ22はもちろん運転台9も静止することになるが、指令部50はバルブ駆動部51へ励磁停止を指示し、バルブ駆動部51はバルブ24の励磁を終了する(S10)。但し、バルブ24の位置切換えには若干の時間を要するため、励磁を終了しても直ちに上昇位置となるわけではない。
こうして励磁を終了した後、直ぐに下降スイッチ15が操作され下降が指示された場合(S11のYES)は、指令部50はバルブ駆動部51へ励磁を指示し、バルブ駆動部51はバルブ24の励磁を開始する(S5)。そして、前述のようにモータ22が運転台9の下降方向へ回転するよう制御される。又、上昇スイッチ14が操作され上昇が指示された場合(S12のYES)は、後述するように初めに上昇が指示された場合(S2のYES)と同様の制御がなされる。
励磁を終了した後、何ら操作されなければ、指令部50はそのままトルク演算部52へ目標回転速度=0を与え続け、モータ22が静止状態(実回転速度=0)で維持される(S13)。つまり、運転台9が静止状態で維持される。このとき、記憶部54はトルク演算部52で算出されるトルク指令値を記憶する(S14)。このモータ22の制御は、所定の時間t2(例えば0.5秒)が経過するまで行われるが、時間t2はバルブ24の下降位置→上昇位置の切換時間よりも長く設定される。そのため、モータ22が実回転速度=0で維持されている間にバルブ24は完全に上昇位置に切換えられる。
時間t2が経過すると(S15のYES)、指令部50はトルク演算部52への指示を止め、これによりモータ22の制御が終了する(S16)。このときにはバルブ24によってリフトシリンダ10からポンプ21への作動油の流れが禁止されているので、運転台9はその位置で停止することになる。
一方、上昇が指示されれば(S2のYES、S12のYES)、図6に示すように、指令部50は上昇時の目標回転速度をトルク演算部52へ与え、トルク演算部52はこの目標回転速度と検出される実回転速度とからトルク指令値を算出する。そして、インバータ駆動部53は、算出されるトルク指令値に基づいてインバータ6を作動させ、モータ22を運転台9の上昇方向へ回転するよう制御する(S17)。これにより、運転台9が目標回転速度に対応する上昇速度で上昇する。
このとき、上昇スイッチ14が操作が止められ上昇停止が指示されると(S18のYES)、指令部50はトルク演算部52へ目標回転速度=0を与え、これに従ってトルク演算部52でトルク指令値が算出される。そして、算出されるトルク指令値に基づいて、インバータ駆動部53は、インバータ6を作動させモータ22を減速させる(S19)。このモータ22の制御は、実回転速度=0となるまで行われる。
実回転速度=0となると(S20のYES)、モータ22はもちろん運転台9も静止することになるが、記憶部54はこのときトルク演算部52で算出されるトルク指令値を記憶する(S21)。その後、指令部50はトルク演算部52への指示を止め、これによりモータ22の制御が終了する(S22)。尚、上昇が指示される場合には、バルブ24は励磁されないので上昇位置とされ、上昇が指示されなくなってもそのままであるので、モータ22の制御が終了することで、運転台9はその位置で停止することになる。
このような実施例によれば、運転台9を下降させる際にモータ22が運転台9の上昇方向に回転するよう制御され、バルブ24から見てポンプ21側の圧力とリフトシリンダ10側の圧力とを実質的に等しくした状態でバルブ24が下降位置に切換えられる。そのため、ショックを生じることなくリフトシリンダ10からバルブ24を通してポンプ21へと作動油が流れ出し、スムーズに運転台9の下降を始動させることができる。又、運転台9を静止させたときに記憶したトルク指令値でモータ22を制御しているので、トルク指令値を記憶したときと比べてリフトシリンダ10側の圧力が低下していなければ、モータ22を運転台9の上昇方向へ回転させても運転台9が上昇することはなく、下降スイッチ15の操作に対する応答性が損なわれることもない。そして、下降始動後、モータ22は目標回転速度と実回転速度との偏差に基づいて算出されるトルク指令値で、運転台9の下降方向に回転するよう制御されるので、スムーズに適当な下降速度で運転台9を下降させることができる。
更に、この実施例によれば、下降スイッチ15の操作が終わって運転台9が静止する際、及び上昇スイッチ14の操作が終わって運転台9が静止する際にトルク指令値が記憶されるので、適切なトルク指令値が得られる。そのため、一旦下降を止めてから再度下降させる場合でも、上昇させてから下降させる場合でも、その始動をスムーズに行うことができる。又、運転台9の下降を停止させるときには、バルブ24を下降位置から上昇位置へ切換え始めてから切換え終わるまでの間はモータ22の実回転速度=0が維持され、完全に切換わってからモータ22の制御が終わるので、ショックを生じることなく運転台9を停止させ、その状態を維持することができる。
尚、上記の実施例では、作業者が上昇スイッチ14及び下降スイッチ15を操作することで指示を与え、これに応じて指令部50からトルク演算部52へ所定の目標回転速度が与えられるようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、作業者が運転台9に設けられたレバーを操作することで指示を与え、指令部50がレバー操作量に基づいて目標回転速度を算出し、それをトルク演算部52へ与えるようにしてもよい。
本発明の実施例に係るフォークリフトの後方斜視図である。 本発明の実施例に係るフォークリフトの前方斜視図である。 本発明の実施例に係る荷役用昇降装置の概略図である。 本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の制御フロー図である。 本発明の実施例の制御フロー図である。
符号の説明
5 制御装置
50 指令部
51 バルブ駆動部
52 トルク演算部
53 インバータ駆動部
54 記憶部
6 インバータ
9 運転台
10 リフトシリンダ
14 上昇スイッチ
15 下降スイッチ
21 ポンプ
22 モータ
23 センサ
24 バルブ

Claims (3)

  1. ポンプから供給される作動油によりシリンダを伸長させて昇降具を上昇させ、上記シリンダから作動油を上記ポンプを通して回収し上記シリンダを短縮させて上記昇降具を下降させる昇降装置であって、
    上記ポンプに連結され該ポンプと一体的に回転するモータと、上記ポンプと上記シリンダとを結ぶ油圧配管に設けられ、上記ポンプから上記シリンダへの作動油の流れを許容し、且つ上記シリンダから上記ポンプへの作動油の流れを禁止する上昇位置と、上記シリンダから上記ポンプへの作動油の流れを許容する下降位置とに切換可能なバルブとを備えると共に、
    与えられる上昇指示及び下降指示に応じて上記モータの目標とする回転速度を設定する速度設定手段と、上記モータの実際の回転速度を検出する速度検出手段と、上記目標回転速度と上記実回転速度との偏差に基づいて上記モータへのトルク指令値を算出するトルク算出手段と、上記実回転速度が0であるときの上記トルク指令値を記憶するトルク記憶手段と、上記モータの回転及び上記バルブの切換を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記昇降具の停止時に下降指示が与えられると、上記バルブを上記上昇位置としたまま、上記トルク記憶手段に記憶されている上記トルク指令値で上記モータを上記昇降具の上昇方向へ回転するよう制御し、その後、上記バルブを上記下降位置に切換えると共に、上記トルク算出手段で算出される上記トルク指令値で上記モータを上記昇降具の下降方向へ回転するよう制御することを特徴とする昇降装置。
  2. 上記昇降具の下降時に下降指示が与えられなくなると、上記制御手段は、上記速度検出手段で検出される上記実回転速度が0となってから、上記バルブを上記上昇位置に切換える制御を行うものであり、上記速度設定手段は、少なくとも上記バルブが上記上昇位置に完全に切換わるまでの間、上記目標回転速度を0とするものであり、上記トルク記憶手段は、上記実回転速度が0となってから上記バルブが上記上昇位置に完全に切換わるまでの間に、上記トルク算出手段で算出されたトルク指令値を記憶するものであることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  3. 上記昇降具の上昇時に上昇指示が与えられなくなると、上記速度設定手段は、少なくとも上記速度検出手段で検出される上記実回転速度が0となるまでの間、上記目標回転速度を0とするものであり、上記トルク記憶手段は、上記実回転速度が0となったときに、上記トルク算出手段で算出されたトルク指令値を記憶するものであることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
JP2006242012A 2006-09-06 2006-09-06 昇降装置 Active JP4920354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242012A JP4920354B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006242012A JP4920354B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008063072A true JP2008063072A (ja) 2008-03-21
JP4920354B2 JP4920354B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39286109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006242012A Active JP4920354B2 (ja) 2006-09-06 2006-09-06 昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4920354B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045912A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Okuma Corp モータ制御装置
JP2013103823A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toyota Industries Corp 昇降装置
JP2013139316A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Toyota Industries Corp 昇降装置
JP2013139317A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Toyota Industries Corp 昇降装置
CN104635491A (zh) * 2014-12-17 2015-05-20 太原科技大学 一种重型电气设备液压顶升控制方法
CN106006501A (zh) * 2016-08-08 2016-10-12 湖南星邦重工有限公司 升降平台及其液压升降系统
JP6981730B1 (ja) * 2020-09-29 2021-12-17 三菱ロジスネクスト株式会社 荷役車

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07101695A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Toyota Autom Loom Works Ltd 産業車両のリフト昇降制御装置
JPH10236782A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Kobe Steel Ltd 油圧ウィンチの負荷瞬時落下防止方法および同装置
JP2002362895A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Nippon Yusoki Co Ltd フォークリフトの油圧制御装置
JP2006144820A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toyota Industries Corp 産業車両の油圧制御装置及び産業車両

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07101695A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Toyota Autom Loom Works Ltd 産業車両のリフト昇降制御装置
JPH10236782A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Kobe Steel Ltd 油圧ウィンチの負荷瞬時落下防止方法および同装置
JP2002362895A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Nippon Yusoki Co Ltd フォークリフトの油圧制御装置
JP2006144820A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toyota Industries Corp 産業車両の油圧制御装置及び産業車両

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045912A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Okuma Corp モータ制御装置
JP2013103823A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toyota Industries Corp 昇降装置
JP2013139316A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Toyota Industries Corp 昇降装置
JP2013139317A (ja) * 2012-01-04 2013-07-18 Toyota Industries Corp 昇降装置
CN104635491A (zh) * 2014-12-17 2015-05-20 太原科技大学 一种重型电气设备液压顶升控制方法
CN106006501A (zh) * 2016-08-08 2016-10-12 湖南星邦重工有限公司 升降平台及其液压升降系统
JP6981730B1 (ja) * 2020-09-29 2021-12-17 三菱ロジスネクスト株式会社 荷役車

Also Published As

Publication number Publication date
JP4920354B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920354B2 (ja) 昇降装置
JP4793134B2 (ja) フォークリフトの走行制御装置
US20140264207A1 (en) Electric assist cart
JP2007119246A (ja) フォークリフトの走行制御装置
JPWO2006090655A1 (ja) バッテリ式産業車両の荷役回生方法及び荷役回生システム
JP2716876B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP6156221B2 (ja) 産業車両
JP6333713B2 (ja) 油圧駆動システム
JP4969164B2 (ja) 昇降装置
JP5285544B2 (ja) フォークリフトおよびフォークリフトの制御方法
JP2007254058A (ja) 油圧システム及びこれを備えたフォークリフト
JP4624307B2 (ja) 作業車の走行制御装置
JP4732060B2 (ja) 作業車のステアリング装置
JP2008207905A (ja) 産業車両の荷役制御装置
JP2014069726A (ja) 作業車
JP5867458B2 (ja) 産業車両
JP2005299450A (ja) ポンプ制御装置
JP7231014B2 (ja) 電気式産業車両における油圧回路
JP6614054B2 (ja) 産業車両
JP2009067512A (ja) 安全装置
JP2007106519A (ja) 自走式作業機械の制御装置及びこれを備えた自走式作業機械
JP6007858B2 (ja) 産業車両
JPH0725591A (ja) 油圧ウインチの駆動制御装置
JP5688991B2 (ja) 作業機械
JP2706375B2 (ja) フォークリフトの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4920354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350