JP2008059975A - 燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム、及びその方法 - Google Patents

燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム、及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池用ガス拡散層において、水蒸発量の検知を正確に行うことが可能な技術を提供すること。
【解決手段】燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムであって、ガス拡散層の一面に対して水を供給するための水供給部と、水供給部がガス拡散層の一面に対して供給する水の水圧を検出するための水圧検出部と、検出された水圧に基づいて水供給部を制御し、水圧を、ガス拡散層において一面の反対面から水が透過しないように設定される目標水圧となるように調整する水圧調整部と、ガス拡散層の反対面に対して、所定のガスを供給するためのガス供給部と、ガス供給部によって供給されたガスを、ガス拡散層の反対面から排出するためのガス排出部と、少なくとも、ガス拡散層で生じた水蒸気であって、ガスに持ち去さられた水蒸気の量を検知するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に用いられるガス拡散層において、水蒸発性の検知に関する。
燃料電池用ガス拡散層(以下では、単にガス拡散層とも呼ぶ。)において、排水性は、そのガス拡散層が用いられる燃料電池の性能に大きく影響を及ぼす。そして、ガス拡散層において、排水性能を知るためには、ガス拡散層にガス(例えば、空気)を流した際において、ガス拡散層内で蒸発し、ガスによって持ち去られる水の量(ガス拡散層における水蒸発量)を知る必要があり、そのため、ガス拡散層の性能比較のためには、ガス拡散層における水蒸発量の検知を行うことが望まれる。
ところで、下記特許文献1には、電解質膜と、触媒電極層とからなる膜電極接合体(以下では、MEAと呼ぶ。MEA:Membrane Electrode Assembly)において、触媒電極層における水蒸発性の検知を行う技術が開示されている。この技術では、MEA平面を重力に対して直交するように配置し、電解質膜上面から水を供給し、重力を利用して電解質膜を透過させて触媒電極層に水を供給し、触媒電極層における水蒸発量の検知を行うようにしている。
特開2002−313380号公報
しかしながら、上記触媒電極層における水蒸発量の検知技術では、重力を利用して、触媒電極層上側(電解質膜側)から触媒電極層に水を供給するようにしているが、これをガス拡散層単体の水蒸発量の検知に応用すると、ガス拡散層において、ガス拡散層の保水力よりも重力の方が強くなり、供給した水がガス拡散層を透過してしまい正確な水蒸発量の検知を行うことができないおそれがあった。なお、上記ガス拡散層は、一部に触媒電極層を有する構成を含む概念である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池用ガス拡散層において、水蒸発量の検知を正確に行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムでは、
燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムであって、
前記ガス拡散層の一面に対して水を供給するための水供給部と、
前記水供給部が前記ガス拡散層の一面に対して供給する前記水の水圧を検出するための水圧検出部と、
検出された前記水圧に基づいて前記水供給部を制御し、前記水圧を、前記ガス拡散層において前記一面の反対面から前記水が透過しないように設定される目標水圧となるように調整する水圧調整部と、
前記ガス拡散層の反対面に対して、所定のガスを供給するためのガス供給部と、
前記ガス供給部によって供給された前記ガスを、前記ガス拡散層の反対面から排出するためのガス排出部と、
少なくとも、前記ガス拡散層で生じた水蒸気であって、前記ガスに持ち去さられた前記水蒸気の量を検知するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
を備えることを要旨とする。
上記構成の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムによれば、ガス拡散層に供給する水が、ガス拡散層を透過することを防止することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガスの流量を所定の一定流量に調整する流量調整部をさらに備え、
前記パラメータ検出部は、
前記パラメータとして、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側圧力と、
前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側湿度と、
前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側圧力と、
をそれぞれ検出するようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記パラメータ検出部は、
前記パラメータとして、前記流量調整部によって調整された前記ガス流量を検出するようにしてもよい。
このようにすれば、パラメータとして一定流量のガス流量を検出することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿するための加湿部をさらに備え、
前記パラメータ検出部は、
前記パラメータとして、前記加湿部によって加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度を検出すると共に、
前記パラメータとしての前記供給側圧力として、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、前記加湿部によって加湿された前記ガスの圧力を検出するようにしてもよい。
このようにすれば、加湿部によって加湿されたガスがガス拡散層に供給されるので、そのガス拡散層が用いられる燃料電池の運転状況に近い条件で、ガス拡散層の供給側湿度を上記パラメータとして検出することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記加湿部を制御して、前記供給側湿度が目標とする目標供給側湿度となるように前記供給側湿度を調整する加湿調整部をさらに備え、
前記パラメータ検出部は、
前記加湿調整部によって前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合に、その供給側湿度を、前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、供給側湿度を目標供給側湿度とすることができ、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側湿度が、目標とする目標排出側湿度となるように前記ガスの流量を調整する流量調整部をさらに備え、
前記パラメータ検出部は、
前記排出側湿度が前記目標排出側湿度となった場合において、
前記パラメータとして、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側圧力と、
前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側圧力と、
をそれぞれ検出するようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記パラメータ検出部は、
前記パラメータとして、前記流量調整部によって調整された前記ガス流量、および、前記目標排出側湿度となった前記排出側湿度を検出するようにしてもよい。
このようにすれば、パラメータとして、流量調整部によって調整された前記ガス流量、および、目標排出側湿度となった前記排出側湿度を検出することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿するための加湿部と、
前記加湿部を制御して、前記加湿部によって加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度が目標とする目標供給側湿度となるように前記供給側湿度を調整する加湿調整部と、をさらに備え、
前記パラメータ検出部は、
前記加湿調整部によって前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合において、
前記パラメータとして、前記供給側湿度を検出すると共に、
前記パラメータとしての前記供給側圧力として、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、前記加湿部によって加湿された前記ガスの圧力を検出するようにしてもよい。
このようにすれば、加湿部によって加湿されたガスがガス拡散層に供給されるので、そのガス拡散層が用いられる燃料電池の運転状況に近い条件で、ガス拡散層の供給側湿度を上記パラメータとして検出することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガス拡散層に対する前記ガス供給部による前記ガスの供給を停止可能なガス遮断部をさらに備え、
前記水圧調整部は、
前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させ、
前記ガス遮断部は、
前記水供給部が前記水の供給を停止してから所定時間経過後、前記ガス拡散層の反対面に対する前記ガスの供給を停止させ、
前記水圧調整部は、
前記ガス遮断部が前記ガスの供給停止後、再度、前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧となるまで前記水を供給させ、
前記パラメータ検出部は、
前記ガスの供給停止後における前記水供給部による前記水の供給量を前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、水蒸発量としての水供給量を正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記水圧調整部は、
前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させ、
前記パラメータ検出部は、
前記水圧調整部が前記水の供給停止した際に前記水圧検出部から第1水圧を検出し、所定時間経過後、前記水圧検出部から第2水圧を検出し、前記第1水圧から前記第2水圧を引いた差圧を前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、水蒸発量としての水供給量を容易に検出することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記水供給部によって前記ガス拡散層に供給される前記水、前記ガス供給部によって供給される前記ガス、および、前記ガス排出部によって排出される前記ガスの温度を保つ恒温部を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、上記パラメータを正確に検出することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガス拡散層は、該ガス拡散層の前記一面が重力方向に直交するように配置されており、
前記水供給部は、
前記ガス拡散層の下面である前記一面に対して水を供給するようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層において、供給される水がガス拡散層を透過することを抑制することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガスは、酸素と窒素とが所定濃度比で混合されたガスであることが好ましい。
このようにすれば、ガス拡散層が用いられる燃料電池の実際の運転状況に合致した条件で、上記ガス拡散層の水蒸発量の検知を行うことが可能である。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記ガスは、空気であることが好ましい。
このようにすれば、ガス拡散層が用いられる燃料電池の実際の運転状況に合致した条件で、上記ガス拡散層の水蒸発量の検知を行うことが可能である。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
前記パラメータ検出部が検知した前記パラメータに基づいて、前記ガス拡散層を評価するガス拡散層評価部を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層の格付けなどの評価を自動で行うことができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法であって、
前記ガス拡散層の一面に対して水を供給する工程と、
前記ガス拡散層の一面に対して供給する前記水の水圧を検出すると共に、検出した前記水圧に基づいて、前記水圧を、前記ガス拡散層において前記一面の反対面から前記水が透過しないように設定される目標水圧となるように調整する工程と、
前記ガス拡散層の反対面に対して、所定のガスを供給する工程と、
供給された前記ガスを、前記ガス拡散層の反対面から排出する工程と、
前記ガス拡散層で生じた水蒸気であって、前記ガスに持ち去さられた前記水蒸気の量を検知するためのパラメータを検出する工程と、
を備えることを要旨とする。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法によれば、ガス拡散層に供給する水が、ガス拡散層を透過することを防止することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記ガスの流量を所定の一定流量とする工程と、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿する工程と、
前記パラメータとして、前記一定流量となった前記ガス流量、加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、加湿された前記ガスの供給側圧力、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側湿度、および、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側圧力をそれぞれ検出する工程と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記供給側湿度を、目標とする目標供給側湿度となるように調整する工程を備え、
前記パラメータを検出する工程では、
前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合において、該供給側湿度を、前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、供給側湿度を目標供給側湿度とすることができ、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿する工程と、
前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側湿度が目標とする目標排出側湿度となるように前記ガスの流量を調整する工程と、
前記排出側湿度が前記目標排出湿度となった場合において、前記パラメータとして、加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度、調整された前記ガス流量、前記排出側湿度、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、加湿された前記ガスの供給側圧力、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側圧力をそれぞれ検出する工程と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層の水蒸発量の検知を容易に行うことができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させる工程と、
前記水の供給を停止してから所定時間経過後、前記ガス拡散層の反対面に対する前記ガスの供給を停止させる工程と、
前記ガスの供給停止後、再度、前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧となるまで前記水を供給させる工程と、
をさらに備え、
前記パラメータを検出する工程では、
前記ガスの供給停止後における前記水の供給量を前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、水蒸発量としての水供給量を正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層の水蒸発量を正確に検知することが可能となる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させる工程と、
前記水の供給停止した際に第1水圧を検出し、所定時間経過後、第2水圧を検出する工程と、
を備え、
前記パラメータを検出する工程では、
前記第1水圧から前記第2水圧を引いた差圧を前記パラメータとして検出するようにしてもよい。
このようにすれば、水蒸発量としての水供給量を容易に検出することができる。
上記燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法では、
前記パラメータに基づいて、前記ガス拡散層を評価する工程を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、ガス拡散層110の格付けなどの評価を行うことができる。
なお、本発明は、上記した燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムなどの装置発明の態様や、燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法などの方法発明としての態様に限ることなく、それら装置や方法を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.水蒸発性検知システム1000の構成:
A2.ガス拡散層ホルダ100の構成:
A3.水蒸発性検知処理:
B.第2実施例:
B1.水蒸発性検知処理:
C.第3実施例:
C1.水蒸発性検知処理:
D.変形例:
A.第1実施例:
A1.水蒸発性検知システム1000の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての水蒸発性検知システム1000の概略構成を示すブロック図である。水蒸発性検知システム1000は、燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性を検知するためのシステムであり、主に、エアタンク10と、エア遮断弁20と、マスフローコントローラ30と、加湿器40と、供給側湿度センサ50Aと、供給側圧力センサ60Aと、排出側湿度センサ50Bと、排出側圧力センサ60Bと、水タンク70と、水ポンプ80と、水圧センサ90と、ガス拡散層ホルダ100と、恒温槽200と、制御回路400とを備えている。
エアタンク10は、高圧の空気が貯蔵されるタンクであり、エア遮断弁20と接続されている。エア遮断弁20は、エア供給流路25と接続され、エア供給流路25は、ガス拡散層ホルダ100とも接続されている。エア遮断弁20が開弁されると、エアタンク10に貯蔵される空気がガス拡散層ホルダ100へ供給される。
エア供給流路25において、エア遮断弁20に近い順番に、マスフローコントローラ30、加湿器40、供給側湿度センサ50A、および、供給側圧力センサ60Aが配置されている。
マスフローコントローラ30は、後述する制御回路400からの指示に基づいて、エアタンク10から供給される空気流量(以下では、空気流量Qrとも呼ぶ。)を調整可能な装置である。
加湿器40は、後述する制御回路400からの指示に基づいて、エアタンク10から供給される空気を加湿し、その空気の加湿割合を可変調整可能な装置である。加湿器40は、エアタンク10から供給される空気を加湿せずにそのまま通過させることも可能である。
供給側湿度センサ50Aは、制御回路400からの指示に基づいて、加湿器40で加湿された後のエア供給流路25を流れる空気の湿度(以下では、供給側湿度Hiとも呼ぶ。)を検出するためのセンサである。供給側圧力センサ60Aは、制御回路400からの指示に基づいて、加湿器40で加湿された後のエア供給流路25を流れる空気の圧力(以下では、供給側圧力Piとも呼ぶ。)を検出するためのセンサである。
また、ガス拡散層ホルダ100には、一端が水蒸発性検知システム1000の外部に開放されたエア排出流路45が接続される。このエア排出流路45は、ガス拡散層ホルダ100から排出される空気を排出するための流路である。このエア排出流路45において、ガス拡散層ホルダ100に近い順番に、排出側圧力センサ60B、および、排出側湿度センサ50Bが配置されている。
排出側湿度センサ50Bは、制御回路400からの指示に基づいて、ガス拡散層ホルダ100から排出される空気の湿度(以下では、排出側湿度Hoとも呼ぶ。)を検出するためのセンサである。排出側圧力センサ60Bは、制御回路400からの指示に基づいて、ガス拡散層ホルダ100から排出される空気の圧力(以下では、排出側圧力Poとも呼ぶ。)を検出するためのセンサである。
水タンク70は、水が貯蔵されるタンクであり、水供給流路35を介してガス拡散層ホルダ100と接続されている。水供給流路35において、水タンク70に近い順番に、水ポンプ80、水圧センサ90が配置されている。
水ポンプ80は、水タンク70の水を水供給流路35を介してガス拡散層ホルダ100に供給するためのポンプである。この水ポンプ80は、例えば、定量性に優れるシリンジポンプを用いることが好ましい。なお、以下では、水ポンプ80の回転数を回転数rとも呼ぶ。また、水ポンプ80にシリンジポンプを使用した場合は、回転数をストロークとみなす。
水圧センサ90は、制御回路400からの指示に基づいて、ガス拡散層ホルダ100に供給される水の水圧(以下では、水圧Phとも呼ぶ。)を検出するためのセンサである。
エア供給流路25の一部、エア排出流路45の一部、水供給流路35、水タンク70、水ポンプ80、および、ガス拡散層ホルダ100は、恒温槽200の内部に配置されている。なお、供給側湿度センサ50A、供給側圧力センサ60Aは、恒温槽200内部に配置されたエア供給流路25を流れる空気の湿度、圧力をそれぞれ検出し、排出側湿度センサ50B、排出側圧力センサ60Bは、恒温槽200内部に配置されたエア排出流路45を流れる空気の湿度、圧力をそれぞれ検出する。この恒温槽200内部の温度(以下では、恒温層温度Kとも呼ぶ。)は、例えば、ガス拡散層110が用いられる燃料電池の運転温度の範囲内の任意の温度に設定される。
制御回路400は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU(図示せず)と、CPUで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM(図示せず)と、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM(図示せず)と、各種信号を入出力する入出力ポート(図示せず)等を備え、エア遮断弁20、マスフローコントローラ30、加湿器40、水ポンプ80、恒温槽200などを制御し、すなわち、水蒸発性検知システム1000全体の制御を行う。また、制御回路400は、水圧調整部410、流量制御部420、加湿調整部430、および、パラメータ取得部440としても機能し、後述する水蒸発性検知処理を実行する。
A2.ガス拡散層ホルダ100の構成:
図2は、ガス拡散層ホルダ100の概略断面構成を示す説明図である。ガス拡散層ホルダ100は、水蒸発性を検知するためのガス拡散層110と、略コの字状のガス拡散層下部ホルダ120と、略コの字状のガス拡散層上部ホルダ130と、Oリング150とから構成される。ガス拡散層下部ホルダ120は、水供給流路35と接続され、ガス拡散層上部ホルダ130は、エア供給流路25及びエア排出流路45と接続される。
ガス拡散層110は、多孔質な導電部材(例えば、チタンなど)で形成される。ガス拡散層110は、撥水層を備えており、ガス拡散層ホルダ100において、水流路160側が撥水層となるように配置される。なお、この「撥水層」とは、例えば、その層に対して、所定圧(例えば、数kPa程度。)以下の水圧をかけた場合であっても、水が層内に透過、または、拡散しない層をいう。また、ガス拡散層110は、一部に触媒電極層を有する構成を含む概念である。
ガス拡散層ホルダ100は、ガス拡散層110を、図2に示すように、ガス拡散層下部ホルダ120と、ガス拡散層上部ホルダ130とによって挟持した状態で、所定のボルト(図示せず)及びナット(図示せず)により締結されている。この場合、図2に示すように、ガス拡散層ホルダ100において、内部に中空部分が形成される。この中空部分において、ガス拡散層110より下側部分(ガス拡散層下部ホルダ120側の部分)は、水供給流路35から供給される水が流れる水流路160として機能し、ガス拡散層110より上側部分(ガス拡散層上部ホルダ130側の部分)は、エア供給流路25から供給される空気が流れる空気流路170として機能する。また、ガス拡散層下部ホルダ120、ガス拡散層上部ホルダ130の内側には、それぞれ流路形成リブ120A、流路形成リブ130Aが設けられており、これら流路形成リブ120A,130Aは、それぞれ、水流路160、空気流路170を形成する。この場合、流路形成リブ120A,130Aは、例えば、サーペンタイン形状の流路を形成するようにしてもよい。流路形成リブ120A,130Aが形成する流路形状は、ガス拡散層110が用いられる燃料電池(セパレータ)に対応するように形成されることが望ましい。
また、ガス拡散層ホルダ100において、ガス拡散層110がガス拡散層下部ホルダ120及びガス拡散層上部ホルダ130に挟持されている部分は、ガス拡散層上部ホルダ130側に設けられるOリング150によって押圧され、上記中空部分(水流路160及び空気流路170)の機密性が維持される。
ガス拡散層ホルダ100において、図2に示すように、ガス拡散層110の平面が重力方向と直交するように設置される。また、ガス拡散層ホルダ100において、エア供給流路25から供給された空気は、空気流路170およびガス拡散層110を通り、エア排出流路45に排出される。さらに、ガス拡散層ホルダ100において、水供給流路35から供給された水は、水流路160に充填され、制御回路400によって調圧されて、ガス拡散層110の撥水層側に徐々に供給される。従って、水圧センサ90によって検出される水圧Phは、ガス拡散層110が水流路160の水から受ける圧力とほぼ等しい。ガス拡散層110に供給された水は、ガス拡散層110内を拡散しつつ水蒸気となり、エア供給流路25から供給された空気によって持ち去れ、エア排出流路45から空気と共に排出される。
A3.水蒸発性検知処理:
図3は、ガス拡散層110の水蒸発性検知処理のフローチャートである。図4は、水圧Phの時間的変化と水ポンプ80の回転数変化を示す図である。本実施例の水蒸発性検知システム1000が行う、ガス拡散層110の水蒸発性を検知するための水蒸発性検知処理について、図3、図4を用いて以下に説明する。
水圧調整部410は、水ポンプ80を駆動し(ステップS10)、回転数rを一定(回転数ra(図4参照))に保つ。そして、水圧調整部410は、水圧センサ90から水圧Phを検出(取得)し、水圧Phが予め定められる目標水圧Paとなると(この時の時刻をT1とする(図4参照))、水ポンプ80の回転数rを調整し、水圧Phを目標水圧Paに保つフィードバック制御を行う(ステップS20)。
続いて、流量制御部420は、エア遮断弁20を開弁する(ステップS30)。この時の時刻をT2とする(図4参照)。また、加湿調整部430は、加湿器40を駆動する(ステップS40)。
そして、流量制御部420は、マスフローコントローラ30を制御して、エアタンク10から供給される空気流量Qrが予め定めされる目標流量Qaとなるように調整する(ステップS50)。
なお、ガス拡散層ホルダ100において、時刻Tb後に空気がガス拡散層110に供給されると、ガス拡散層110内で生じた水蒸気が空気によって持ち去られ、水圧Phが低下する。そこで、水圧調整部410は、水圧Phが所定圧Paaまで低下すると(時刻T3(図4参照))、水圧Phが目標水圧Paとなるように水ポンプ80の回転数rを回転数raに上昇させ、水圧Phを目標水圧Paに維持する(時刻T4(参照))。水圧調整部410は、この処理を継続して行う。
次に、加湿調整部430は、供給側湿度センサ50Aから供給側湿度Hiを検出(取得)しつつ、加湿器40をフィードバック制御し、供給側湿度Hiが予め定められる目標湿度Haとなるように調整する(ステップS60)。
続いて、パラメータ取得部440は、恒温槽200、マスフローコントローラ30、供給側湿度センサ50A、供給側圧力センサ60A、排出側湿度センサ50B、および、排出側圧力センサ60Bから、それぞれ、恒温層温度K、空気流量Qr、供給側湿度Hi、供給側圧力Pi、排出側湿度Ho、および、排出側圧力Poを、パラメータとして検出(取得)する(ステップS70)。
パラメータ取得部440は、検出(取得)したパラメータから、所定の算出式よりガス拡散層110に供給された水が、ガス拡散層110において蒸発し、空気によって外部に持ち去られた水の量(:ガス拡散層110における水蒸発量。以下では、水蒸発量G1とも呼ぶ。)を検知する(ステップS80)。
以上のように、本実施例の水蒸発性検知システム1000では、水蒸発性検知処理(図3)において、ガス拡散層ホルダ100のガス拡散層110に供給する水の水圧を目標水圧Paに維持しつつ、ガス拡散層110の表面、または、内部に空気を供給するようにしている。このようにすれば、ガス拡散層110に供給する水が、ガス拡散層110を透過することを防止することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層110の水蒸発量G1を正確に検知することが可能となる。
また、本実施例の水蒸発性検知システム1000では、水蒸発性検知処理(図3)において、供給側湿度Hi、空気流量Qrをそれぞれ目標値となるように調整して、上記パラメータを検出するようにしている。このようにすれば、ガス拡散層110の水蒸発量G1の検知を容易に行うことができる。
さらに、本実施例の水蒸発性検知システム1000では、ガス拡散層ホルダ100において、ガス拡散層110の平面が重力方向と直交するように設置される(図2参照)。このようにすれば、ガス拡散層110において、水は、重力方向とは逆向きに供給されるので、ガス拡散層110を透過することを抑制することができる。
なお、水ポンプ80は、請求項における水供給部に該当し、水圧センサ90は、請求項における水圧検出部に該当し、水圧調整部410は、請求項における水圧調整部に該当し、エア供給流路25は、請求項におけるガス供給部に該当し、エア遮断弁20は、請求項におけるガス遮断部に該当し、エア排出流路45は、請求項におけるガス排出部に該当し、マスフローコントローラ30および流量制御部420は、請求項における流量調整部に該当し、加湿調整部430は、請求項における加湿調整部に該当し、パラメータ取得部440、供給側湿度センサ50A、供給側圧力センサ60A、排出側湿度センサ50B、および、排出側圧力センサ60Bは、請求項におけるパラメータ検出部に該当する。
B.第2実施例:
第2実施例の水蒸発性検知システム1000Aは、第1実施例の水蒸発性検知システム1000と同様の構成を有し、詳しい説明は省略する。しかし、本実施例の水蒸発性検知システム1000Aは、第1実施例の水蒸発性検知システム1000とは異なる水蒸発性検知処理を実行する。
B1.水蒸発性検知処理:
図5は、本実施例の水蒸発性検知システム1000Aが行う水蒸発性検知処理のフローチャートである。ステップS10〜ステップS40までの処理は、第1実施例の水蒸発性検知システム1000が行う水蒸発性検知処理(図3)と同様であるので、説明は省略する。
ステップS40の処理において、加湿調整部430が加湿器40を駆動後、加湿調整部430は、供給側湿度センサ50Aから供給側湿度Hiを検出(取得)しつつ、加湿器40をフィードバック制御し、供給側湿度Hiが予め定められる目標湿度Haとなるように調整する。また、流量制御部420は、排出側湿度センサ50Bから排出側湿度Hoを検出(取得)しつつ、マスフローコントローラ30をフィードバック制御して、空気流量Qrを調整することにより、排出側湿度Hoが予め定められる目標湿度Hbとなるように調整する(ステップS100)。
なお、ガス拡散層ホルダ100において、空気がガス拡散層110に供給されると、ガス拡散層110内で生じた水蒸気が空気によって持ち去られ、水圧Phが低下する。そこで、水圧調整部410は、水圧Phが所定圧Paaまで低下すると(時刻T3(図4参照))、水圧Phが目標水圧Paとなるように水ポンプ80の回転数rを回転数raに上昇させ、水圧Phを目標水圧Paに維持する(時刻T4(参照))。水圧調整部410は、この処理を継続して行う。
そして、パラメータ取得部440は、恒温槽200、マスフローコントローラ30、供給側湿度センサ50A、供給側圧力センサ60A、排出側湿度センサ50B、および、排出側圧力センサ60Bから、それぞれ、恒温層温度K、空気流量Qr、供給側湿度Hi、供給側圧力Pi、排出側湿度Ho、および、排出側圧力Poを、ガス拡散層110の水蒸発性検知のためのパラメータとして検出(取得)する(ステップS110)。
パラメータ取得部440は、検出(取得)したパラメータから、所定の算出式よりガス拡散層110の水蒸発量G1を検知する(ステップS120)。
以上のように、本実施例の水蒸発性検知システム1000Aでは、水蒸発性検知処理(図5)において、ガス拡散層ホルダ100のガス拡散層110に供給する水の水圧を目標水圧Paに維持しつつ、ガス拡散層110の表面、または、内部に空気を供給するようにしている。このようにすれば、ガス拡散層110に供給する水が、ガス拡散層110を透過することを防止することができ、上記パラメータを正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層110の水蒸発量G1を正確に検知することが可能となる。
また、本実施例の水蒸発性検知システム1000Aでは、水蒸発性検知処理(図5)において、供給側湿度Hi、排出側湿度Hoをそれぞれ目標値となるように調整して、上記パラメータを検出(取得)するようにしている。このようにすれば、ガス拡散層110の水蒸発量G1の検知を容易に行うことができる。
C.第3実施例:
第3実施例の水蒸発性検知システム1000Bは、第1実施例の水蒸発性検知システム1000と同様の構成を有し、詳しい説明は省略する。しかし、本実施例の水蒸発性検知システム1000Bは、第1実施例の水蒸発性検知システム1000とは異なる水蒸発性検知処理を実行する。
C1.水蒸発性検知処理:
図6は、本実施例の水蒸発性検知システム1000Bが行う水蒸発性検知処理のフローチャートである。ステップS10〜ステップS40までの処理は、第1実施例の水蒸発性検知システム1000が行う水蒸発性検知処理(図3)と同様であるので、説明は省略する。なお、ステップS40の処理において、加湿調整部430は、加湿器40を駆動するが、供給側湿度Hiが予め定められる目標湿度Haとなるように調整する。
その後、水圧調整部410は、水ポンプ80の駆動を停止させる(ステップS200)。なお、この場合、空気は、ガス拡散層110に供給されている。
次に、流量制御部420は、所定時間t待機(ステップS210:No)し、所定時間tを経過すると(ステップS210:Yes)、エア遮断弁20を閉弁させる(ステップS220)。この所定時間tは、ガス拡散層110の水蒸発量の検知条件として適宜に設定される。
水圧調整部410は、水ポンプ80を再度駆動し、水圧センサ90から水圧Phを検出(取得)しつつ、水ポンプ80の回転数rをフィードバック制御して、水圧Phを目標水圧Paに戻す(ステップS230)。
そして、パラメータ取得部440は、ステップS230の処理で、水圧調整部410が水ポンプ80を制御して再び水圧Phを目標水圧Paとした際に、ガス拡散層110に対して水ポンプ80に供給させた水の量(以下では、水供給量G2とも呼ぶ。)を、水蒸発量G1として検出(取得)する(ステップS240)。パラメータ取得部440は、この水供給量G2を水ポンプ80の回転数rから検出する。
以上のように、本実施例の水蒸発性検知システム1000Bでは、水蒸発性検知処理(図6)において、ガス拡散層ホルダ100のガス拡散層110に供給する水の水圧を目標水圧Paとした後、ガス拡散層110に空気を供給した状態で、水の供給を停止し、所定時間t後に再度、ガス拡散層110に供給する水の水圧を目標水圧Paとなるように調整し、水蒸発量G1としての水供給量G2を検出するようにしている。このようにすれば、ガス拡散層110に供給する水が、ガス拡散層110を透過することを防止することができ、水蒸発量G1としての水供給量G2を正確に検出することができる。その結果、ガス拡散層110の水蒸発量G1を正確に行うことが可能となる。なお、本実施例の水蒸発性検知システム1000Bでは、空気供給停止後に、水ポンプ80を駆動し、ガス拡散層110において蒸発した水量を補ったが、空気供給を続けながら水ポンプ80を継続して駆動し、ガス拡散層110に水の供給を継続するようにしてもよい。この場合、その間のガス拡散層110に対する水補給量を水ポンプ80の稼働状況から算出する事ができる。なお、この水ポンプ80には、シリンジポンプを用いることが好ましい。なぜなら、水ポンプ80にシリンジポンプを用いた場合には、ガス拡散層110に供給した正確な水供給量を算出することが可能となるからである。
D.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
D1.変形例1:
上記第1〜第3実施例のいずれかの水蒸発性検知システムでは、水蒸発性検知処理において、加湿器40によってガス拡散層110に供給する空気を加湿するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。上記水蒸発性検知システムは、空気を加湿器40で加湿せず、乾燥した空気をガス拡散層110に供給するようにしてもよい。このようにしても上記実施例の効果を奏することができる。
D2.変形例2:
上記第1実施例の水蒸発性検知システム1000では、水蒸発性検知処理(図3)のステップS70の処理において、空気流量Qr、供給側湿度Hiを新たに検出するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、水蒸発性検知システム1000では、空気流量Qr、供給側湿度Hiを、それぞれ目標流量Qa、目標湿度Haに調整するようにしているが、ステップS70の処理において、この際の目標流量Qa、目標湿度Haを、それぞれ、空気流量Qr、供給側湿度Hiとして検出するようにしてもよい。このようにしても上記実施例の効果を奏することができる。
上記第2実施例の水蒸発性検知システム1000Aでは、水蒸発性検知処理(図4)のステップS110の処理において、供給側湿度Hi、排出側湿度Ho、および、空気流量Qrを新たに検出するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、水蒸発性検知システム1000Aでは、供給側湿度Hi、排出側湿度Hoを、それぞれ、目標湿度Ha、目標湿度Hbに調整するようにしているが、ステップS110の処理において、この際の目標湿度Ha、目標湿度Hbを、それぞれ、供給側湿度Hi、排出側湿度Hoとして検出するようにしてもよい。また、この際に、排出側湿度Hoを目標湿度Hbとなるように調整した空気流量Qrを、ステップS110の処理において検出するようにしてもよい。このようにしても上記実施例の効果を奏することができる。
D3.変形例3:
上記実施例の水蒸発性検知システムでは、ガス拡散層ホルダ100において、ガス拡散層110の平面が重力方向と直交するように設置されている(図2参照)が、本発明は、これに限られるものではない。例えば、ガス拡散層ホルダ100において、ガス拡散層110の平面が重力方向に水平となるように設置するようにしてもよいし、ガス拡散層110の平面が重力方向に傾斜するように設置するようにしてもよい。この場合、ガス拡散層110は、撥水層の撥水性が強いものを用いることが好ましい。
D4.変形例4:
上記第3実施例の水蒸発性検知システム1000Bでは、水蒸発性検知処理(図6)において、ステップS230の処理で、再度水ポンプ80で、水を供給し、その水供給量G2を水蒸発量G1として検出するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。水蒸発性検知システム1000Bは、例えば、水蒸発性検知処理(図6)において、ステップS200の処理で、水ポンプ80を停止させた際に、水圧センサ90から第1水圧Pj1を検出し、所定時間t経過後(ステップS210:Yes)、エア遮断弁20を閉弁し(ステップS220)、空気の供給を停止させる際に、水圧センサ90から第2水圧Pj2を検出する。そして、水蒸発性検知システム1000Bは、第1水圧Pj1から第2水圧Pj2を引いた差圧Pjjから、水供給量G2を推算し、それを水蒸発量G1として検出するようにしてもよい。この場合、差圧Pjjと水供給量G2との関係を表わすテーブルを予め実験により求めておく。このようにすれば、水蒸発性検知処理(図6)において、ステップS230の処理を行わずに、水蒸発量G1を検出することができ、水蒸発性検知処理を簡略化できる。
D5.変形例5:
上記第1〜第3のいずれかの水蒸発性検知システムでは、水蒸発性検知処理において、供給側湿度Hiを目標湿度Haとなるように、加湿器40をフィードバック制御するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。水蒸発性検知システムは、加湿器40をフィードバック制御することなく、加湿器40に対して、大まかに設定した湿度で加湿させ、供給側湿度Hiを成り行きの湿度となるようにしてもよい。このようにすれば、供給側湿度センサ50Aから供給側湿度Hiを検出しつつ、加湿器40をフィードバック制御しなくてよいので、制御回路400の負担を軽減することができる。
D6.変形例5:
上記実施例の水蒸発性検知システムでは、ガス拡散層ホルダ100のガス拡散層110に供給するガスとして空気を用いているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、ガス拡散層110に供給するガスとして、空気の代わりに、酸素と窒素からなるガスであって、これらの混合比が所定割合となる混合ガスを用いるようにしてもよい。このようにすれば、ガス拡散層110が用いられる燃料電池の実際の運転状況に合致した条件で、上述の水蒸発性検知処理を行うことが可能である。
D7.変形例6:
上記第3実施例の水蒸発性検知システム1000Bでは、水蒸発性検知処理(図6)において、水供給量G2の検出を水ポンプ80から検知するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、水蒸発性検知システム1000Bは、水ポンプ80によって供給される水の供給量を検出可能な流量メータを備え、水供給量G2をその流量メータから検出するようにしてもよい。このようにしても上記実施例の効果を奏することができる。
D8.変形例7:
上記実施例の水蒸発性検知システムにおいて、制御回路400は、水蒸発性検知処理で検知した水蒸発量G1(水供給量G2)に基づいて、ガス拡散層110の格付け(レベル分け)したりするなど、ガス拡散層110に対する評価を行うガス拡散層評価部450(図示せず)を備えるようにしてもよい。このようにすれば、ガス拡散層110の格付けなどの評価を自動で行うことができる。なお、ガス拡散層評価部450は、請求項におけるガス拡散層評価部に該当する。
本発明の第1実施例としての水蒸発性検知システム1000の概略構成を示すブロック図である。 ガス拡散層ホルダ100の概略断面構成を示す説明図である。 ガス拡散層110の水蒸発性検知処理のフローチャートである。 水圧Phの時間的変化と水ポンプ80の回転数変化を示す図である。 第2実施例の水蒸発性検知システム1000Aが行う水蒸発性検知処理のフローチャートである。 第3実施例の水蒸発性検知システム1000Bが行う水蒸発性検知処理のフローチャートである。
符号の説明
10…エアタンク
20…エア遮断弁
25…エア供給流路
30…マスフローコントローラ
35…水供給流路
40…加湿器
45…エア排出流路
50A…供給側湿度センサ
50B…排出側湿度センサ
60A…供給側圧力センサ
60B…排出側圧力センサ
70…水タンク
80…水ポンプ
90…水圧センサ
100…ガス拡散層ホルダ
110…ガス拡散層
120…ガス拡散層下部ホルダ
120A…流路形成リブ
130…ガス拡散層上部ホルダ
130A…流路形成リブ
150…Oリング
160…水流路
170…空気流路
200…恒温槽
400…制御回路
410…水調整部
420…流量制御部
430…加湿調整部
440…パラメータ検出部
450…ガス拡散層評価部
1000,1000A,1000B…水蒸発性検知システム

Claims (22)

  1. 燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムであって、
    前記ガス拡散層の一面に対して水を供給するための水供給部と、
    前記水供給部が前記ガス拡散層の一面に対して供給する前記水の水圧を検出するための水圧検出部と、
    検出された前記水圧に基づいて前記水供給部を制御し、前記水圧を、前記ガス拡散層において前記一面の反対面から前記水が透過しないように設定される目標水圧となるように調整する水圧調整部と、
    前記ガス拡散層の反対面に対して、所定のガスを供給するためのガス供給部と、
    前記ガス供給部によって供給された前記ガスを、前記ガス拡散層の反対面から排出するためのガス排出部と、
    少なくとも、前記ガス拡散層で生じた水蒸気であって、前記ガスに持ち去さられた前記水蒸気の量を検知するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガスの流量を所定の一定流量に調整する流量調整部をさらに備え、
    前記パラメータ検出部は、
    前記パラメータとして、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側圧力と、
    前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側湿度と、
    前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側圧力と、
    をそれぞれ検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記パラメータ検出部は、
    前記パラメータとして、前記流量調整部によって調整された前記ガス流量を検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿するための加湿部をさらに備え、
    前記パラメータ検出部は、
    前記パラメータとして、前記加湿部によって加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度を検出すると共に、
    前記パラメータとしての前記供給側圧力として、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、前記加湿部によって加湿された前記ガスの圧力を検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  5. 請求項4に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記加湿部を制御して、前記供給側湿度が目標とする目標供給側湿度となるように前記供給側湿度を調整する加湿調整部をさらに備え、
    前記パラメータ検出部は、
    前記加湿調整部によって前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合に、その供給側湿度を、前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  6. 請求項1に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側湿度が、目標とする目標排出側湿度となるように前記ガスの流量を調整する流量調整部をさらに備え、
    前記パラメータ検出部は、
    前記排出側湿度が前記目標排出側湿度となった場合において、
    前記パラメータとして、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側圧力と、
    前記ガス排出部から排出される前記ガスの排出側圧力と、
    をそれぞれ検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記パラメータ検出部は、
    前記パラメータとして、前記流量調整部によって調整された前記ガス流量、および、前記目標排出側湿度となった前記排出側湿度を検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿するための加湿部と、
    前記加湿部を制御して、前記加湿部によって加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度が目標とする目標供給側湿度となるように前記供給側湿度を調整する加湿調整部と、をさらに備え、
    前記パラメータ検出部は、
    前記加湿調整部によって前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合において、
    前記パラメータとして、前記供給側湿度を検出すると共に、
    前記パラメータとしての前記供給側圧力として、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、前記加湿部によって加湿された前記ガスの圧力を検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガス拡散層に対する前記ガス供給部による前記ガスの供給を停止可能なガス遮断部をさらに備え、
    前記水圧調整部は、
    前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させ、
    前記ガス遮断部は、
    前記水供給部が前記水の供給を停止してから所定時間経過後、前記ガス拡散層の反対面に対する前記ガスの供給を停止させ、
    前記水圧調整部は、
    前記ガス遮断部が前記ガスの供給停止後、再度、前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧となるまで前記水を供給させ、
    前記パラメータ検出部は、
    前記ガスの供給停止後における前記水供給部による前記水の供給量を前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記水圧調整部は、
    前記水供給部に前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させ、
    前記パラメータ検出部は、
    前記水圧調整部が前記水の供給停止した際に前記水圧検出部から第1水圧を検出し、所定時間経過後、前記水圧検出部から第2水圧を検出し、前記第1水圧から前記第2水圧を引いた差圧を前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記水供給部によって前記ガス拡散層に供給される前記水、前記ガス供給部によって供給される前記ガス、および、前記ガス排出部によって排出される前記ガスの温度を保つ恒温部を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガス拡散層は、該ガス拡散層の前記一面が重力方向に直交するように配置されており、
    前記水供給部は、
    前記ガス拡散層の下面である前記一面に対して水を供給することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガスは、酸素と窒素とが所定濃度比で混合されたガスであることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  14. 請求項13に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記ガスは、空気であることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  15. 請求項1ないし請求項14に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システムにおいて、
    前記パラメータ検出部が検知した前記パラメータに基づいて、前記ガス拡散層を評価するガス拡散層評価部を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知システム。
  16. 燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法であって、
    前記ガス拡散層の一面に対して水を供給する工程と、
    前記ガス拡散層の一面に対して供給する前記水の水圧を検出すると共に、検出した前記水圧に基づいて、前記水圧を、前記ガス拡散層において前記一面の反対面から前記水が透過しないように設定される目標水圧となるように調整する工程と、
    前記ガス拡散層の反対面に対して、所定のガスを供給する工程と、
    供給された前記ガスを、前記ガス拡散層の反対面から排出する工程と、
    前記ガス拡散層で生じた水蒸気であって、前記ガスに持ち去さられた前記水蒸気の量を検知するためのパラメータを検出する工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  17. 請求項16に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記ガスの流量を所定の一定流量とする工程と、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿する工程と、
    前記パラメータとして、前記一定流量となった前記ガス流量、加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、加湿された前記ガスの供給側圧力、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側湿度、および、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側圧力をそれぞれ検出する工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  18. 請求項17に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記供給側湿度を、目標とする目標供給側湿度となるように調整する工程を備え、
    前記パラメータを検出する工程では、
    前記供給側湿度が前記目標供給側湿度となった場合において、該供給側湿度を、前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  19. 請求項16に記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスを加湿する工程と、
    前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側湿度が目標とする目標排出側湿度となるように前記ガスの流量を調整する工程と、
    前記排出側湿度が前記目標排出湿度となった場合において、前記パラメータとして、加湿された前記ガスであって、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスの供給側湿度、調整された前記ガス流量、前記排出側湿度、前記ガス拡散層の反対面に供給される前記ガスであって、加湿された前記ガスの供給側圧力、前記ガス拡散層の反対面から排出される前記ガスの排出側圧力をそれぞれ検出する工程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  20. 請求項16ないし請求項19のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させる工程と、
    前記水の供給を停止してから所定時間経過後、前記ガス拡散層の反対面に対する前記ガスの供給を停止させる工程と、
    前記ガスの供給停止後、再度、前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧となるまで前記水を供給させる工程と、
    をさらに備え、
    前記パラメータを検出する工程では、
    前記ガスの供給停止後における前記水の供給量を前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  21. 請求項16ないし請求項20のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記ガス拡散層の一面に対して前記目標水圧で前記水を供給させた後、該水の供給を停止させる工程と、
    前記水の供給停止した際に第1水圧を検出し、所定時間経過後、第2水圧を検出する工程と、
    を備え、
    前記パラメータを検出する工程では、
    前記第1水圧から前記第2水圧を引いた差圧を前記パラメータとして検出することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
  22. 請求項16ないし請求項21のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法において、
    前記パラメータに基づいて、前記ガス拡散層を評価する工程を備えることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の水蒸発性検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012154838A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Technoeye Inc 水蒸気透過率測定装置および測定方法
KR101301226B1 (ko) * 2011-08-17 2013-08-28 포항공과대학교 산학협력단 가스 확산층의 물투과 압력 측정 방법

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