JP2006221980A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な構成にてパージ流量制御を可能にし、燃料電池システムの発電効率の向上を図る。
【解決手段】可変パージ弁4は、自己の開度に応じて排出ガスのパージ流量を可変に設定する。ガス循環手段3は排出ガスを燃料電池1のアノード側の入口に循環させる。絞り部14aは、排出流路14において、自己の絞り径が排出流路の内径よりも小さくなっている。検出手段18,19は、排出流路14の絞り部14aの上流側の圧力を上流圧力Puとして検出するとともに、排出流路14の絞り部14aの下流側の圧力を下流圧力Pdとして検出する。制御手段20は、アノード系内の窒素量Nに基づいて、目標パージ流量Qtを設定し、この目標パージ流量Qtと、下流圧力Pdとに基づいて、絞り部上流の目標圧力Ptを設定する。そして、上流圧力Puが目標圧力Ptに近づくように、可変パージ弁4の開度が制御される。
【選択図】図1
【解決手段】可変パージ弁4は、自己の開度に応じて排出ガスのパージ流量を可変に設定する。ガス循環手段3は排出ガスを燃料電池1のアノード側の入口に循環させる。絞り部14aは、排出流路14において、自己の絞り径が排出流路の内径よりも小さくなっている。検出手段18,19は、排出流路14の絞り部14aの上流側の圧力を上流圧力Puとして検出するとともに、排出流路14の絞り部14aの下流側の圧力を下流圧力Pdとして検出する。制御手段20は、アノード系内の窒素量Nに基づいて、目標パージ流量Qtを設定し、この目標パージ流量Qtと、下流圧力Pdとに基づいて、絞り部上流の目標圧力Ptを設定する。そして、上流圧力Puが目標圧力Ptに近づくように、可変パージ弁4の開度が制御される。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池から排出される排出ガスを再循環させて使用する燃料電池システムに関する。
一般に、燃料ガス(例えば、水素)を用いる固体高分子型燃料電池では、燃料電池スタックから排出される排出ガス(余剰水素)を燃料電池スタックの入口側に供給することにより、発電効率の向上を図っている。この燃料電池において、酸化剤として空気を用いた場合には、空気中の窒素がカソードからアノードに拡散するため、アノード系内の窒素濃度が増加し、水素分圧が減少する傾向となる。そのため、この類の燃料電池システムには、窒素を含む余剰水素(排出ガス)を外部に排出する排出流路に、自己の開度に応じてパージ流量を可変に制御する可変パージ弁が設けられている。この可変パージ弁は、アノード系内における窒素を排出しつつ、同時に排出される水素量を最小限に抑制するように、その開度が制御される(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されている手法では、可変パージ弁の開度をセンサによって検出することにより、パージ流量制御が行われる。
特開2004−185974号公報
しかしながら、燃料電池システムにおけるパージ流量は微少であり、微少流量用の開度センサを開発するためにはコストがかかり、経済的な観点より好ましくない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価な構成にてパージ流量制御を可能にし、燃料電池システムの発電効率の向上を図ることである。
かかる課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、可変パージ弁と、ガス循環手段と、絞り部と、検出手段と、制御手段とを有する。燃料電池は、電解質膜を挟んでアノードとカソードとが対設されている。可変パージ弁は、燃料電池のアノード側からの排出ガスを外部に排出する排出流路に設けられており、自己の開度に応じて排出ガスのパージ流量を可変に設定する。ガス循環手段は、排出流路において、可変パージ弁よりも上流に設けられており、燃料電池のアノード側から排出される排出ガスを燃料電池のアノード側の入口に循環させる。絞り部は、排出流路において、可変パージ弁よりも下流に設けられており、自己の絞り径が排出流路の内径よりも小さくなっている。検出手段は、排出流路の絞り部の上流側の圧力を上流圧力として検出するとともに、排出流路の絞り部の下流側の圧力を下流圧力として検出する。制御手段は、アノード系内の窒素量に基づいて、目標パージ流量を設定し、設定された目標パージ流量と、検出手段によって検出された下流圧力とに基づいて、絞り部上流の目標圧力を設定するとともに、検出手段によって検出された上流圧力が目標圧力に近づくように、可変パージ弁の開度を制御する。
本発明によれば、燃料電池システムは、排出流路の下流に絞り部を設けており、アノード系内の窒素量に基づいて、目標パージ流量を設定し、この目標パージ流量に基づいて、オリフィス上流の目標圧力を設定する。オリフィスの上流と下流との圧力差に応じて、パージ流量が変化するため、圧力センサおよび絞り部といった安価な構成により、パージ流量制御を行うことができる。そのため、燃料電池システムの効率を安価に高めることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図1は、第1の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。この燃料電池システムは、燃料電池スタック1と、燃料ガス供給装置2と、ガス循環装置(ガス循環手段)3と、可変パージ弁4と、コンプレッサー(酸化剤ガス供給手段)5と、制御部(制御手段)20とを主体に構成される。
燃料電池スタック1は、固体高分子電解質膜を挟んでアノードとカソードとを対設した燃料電池構造体(燃料電池)をセパレータで挟持し、これを複数積層して構成される。この燃料電池スタック1は、アノードに燃料ガス(本実施形態では、水素)を供給し、カソードに酸化剤ガス(本実施形態では、空気)を供給することにより、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて発電を行う。
燃料ガス供給装置2は、燃料ガス供給流路7を介して、燃料ガスである水素を燃料電池スタック1に供給する。この燃料ガス供給流路7には、燃料ガス供給装置2と燃料電池スタック1との間に圧力調整弁6が介装されている。この圧力調整弁6は、通常運転時、燃料電池スタック1へ供給される供給水素流量と供給水素圧力とが適正な値となるように、制御部20によってその開度が制御される。
ガス循環装置3は、燃料電池スタック1のアノード側から排出される排出ガス(余剰水素)を、循環流路8を介して、燃料ガス供給流路7へと循環させる。余剰水素を燃料電池スタック1のアノード側の入口へ再度供給することにより、安定した発電を維持するとともに、反応効率の向上を図ることができる。このガス循環装置3の循環流量には、自己のガス循環性能、および、アノードの圧力損失と循環流路8との圧力損失に基づいた限界値(上限値)が存在する。そのため、燃料電池スタック1の発電に応じて要求される水素流量に基づいて、循環流路8を含むアノード系に許容できる窒素濃度の上限値が存在する。そのため、アノード系の窒素濃度を上限値以下に調整するためは、ガス循環装置3と連通する排出流路14を介して、窒素を水素とともに外部へ排出(パージ)する必要がある。一方で過度なパージは水素を無駄に排出することになるため、アノード系の窒素濃度には下限値も存在する。
可変パージ弁4は、排出流路14のガス循環装置3よりも下流に設けられており、自己の開度に応じて排出ガスのパージ流量を可変に設定する。可変パージ弁4は、排出流路14を介して、排出ガスに含まれる窒素を水素とともに大気中に放出することにより、アノード系内の窒素濃度が所定の範囲に収まるように、或いは、略一定の値となるように、制御部20によりその開度が制御される。
排出流路14の可変パージ弁4よりも下流には、自己の絞り径が排出流路14の内径よりも小さい絞り部として機能するオリフィス14aが設けられている。そのため、オリフィス14aを介して上流と下流との圧力差に基づいて、排出流路14から排出される排出ガス流量(以下、「パージ流量」という)Qを検出することができる。
コンプレッサー5は、空気供給流路9を介して、酸化剤ガスである空気を燃料電池スタック1に供給する。空気供給流路9には、コンプレッサー5よりも下流にアフタークーラー10が設けられており、このアフタークーラー10によって供給空気が燃料電池スタック1の反応に必要な温度まで冷却される。また、空気供給流路9には、アフタークーラー10よりも下流に加湿装置11が設けられており、この加湿装置11により、供給空気が燃料電池スタック1の反応に必要な湿度まで加湿される。
燃料電池スタック1のカソードにおいて一部の酸素が消費された供給空気は、発電により生成された水分とともに、カソード側の排出流路12を介して排出される。この排出流路12には、上述した加湿装置11が介装されており、発電により生成された水分の除湿が行われる(この除湿した水分は、供給空気の加湿に用いられる)。また、この排出流路12には、加湿装置11よりも下流に、燃料電池スタック1へ供給される供給空気圧力を調整する圧力調整弁13が介装されている。この圧力調整弁13は、供給水素圧力に応じて決定される供給空気圧力に基づいて、制御部20によりその開度が制御される。
制御部20は、燃料電池システムの運転状態に応じて、制御信号を各種のアクチュエータ(図示せず)に出力することにより、可変パージ弁4、圧力調整弁6,13の開度を制御する。制御部20としては、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を主体に構成されるマイクロコンピュータを用いることができる。この制御部20には、燃料電池システムの運転状態を検出すべく、各種のセンサ15〜19からの検出信号が入力されている。圧力センサ15は、燃料ガス供給流路7の圧力調整弁6よりも下流に設けられており、燃料電池スタック1に供給される供給水素圧力Phを検出する。圧力センサ16は、空気供給流路9の加湿装置11よりも下流に設けられており、燃料電池スタック1に供給される供給空気圧力Poを検出する。温度センサ17は、燃料電池スタック1内の温度をスタック温度Tとして検出する。圧力センサ(検出手段)18は、アノード側の排出流路14の可変パージ弁4よりも下流に設けられており、オリフィス14aの上流側の圧力Pu(以下「オリフィス上流圧力」という)を検出する。大気圧センサ(検出手段)19は、大気圧を検出することにより、オリフィス14aの下流側の圧力Pd(以下「オリフィス下流圧力」という)を検出する。
以下、第1の実施形態に係る燃料電池システムの動作を説明する。図2は、第1の実施形態に係る燃料電池システムの詳細動作(通常制御)を示すフローチャートである。まず、ステップ1において、制御部20は、各種のセンサ15〜19によって検出された検出値を読み込む。このステップ1において読み込まれる検出値としては、供給水素圧力Ph、供給空気圧力Po、オリフィス上流圧力Pu、オリフィス下流圧力Pdおよびスタック温度Tである。なお、詳述しないが、これらの検出値のうち、供給水素圧力Phは、燃料ガス供給流路7側の圧力調整弁6の開度制御のために用いられ、供給空気圧力Poは、空気供給流路9側の圧力調整弁13の開度制御のために用いられる。
ステップ2において、制御部20は、アノード系内の窒素量Nと水蒸気量Vとを推定する。図3は、窒素量Nおよび水蒸気量Vの推定処理を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、ステップ10において、制御部20は、前回の処理において推定された窒素量Nに基づいて、アノード系の窒素分圧Pnを推定する。
ステップ11において、制御部20は、推定された窒素分圧Pnと、スタック温度Tとに基づいて、カソードからアノードに透過してくる窒素量(クロスオーバー窒素量)Ncを推定する。そして、ステップ12において、制御部20は、クロスオーバー窒素量Ncに基づいて、アノード系内に蓄積される窒素蓄積量Naを推定する。ステップ13において、制御部20は、気体に含まれる水蒸気分圧Pvは温度特性が大きいとの知得に基づいて、スタック温度Tから水蒸気分圧Pvを推定する。
ステップ14において、制御部20は、オリフィス上流圧力Puおよびオリフィス下流圧力Pdに基づいて、排出流路14からのパージ流量Qを推定する。図4は、パージ流量Qと、オリフィス14aの上流と下流との圧力差ΔPとの対応関係を示す図である。同図には、窒素濃度、温度、可変パージ弁開度を一定としたときの、パージ流量Qと、圧力差ΔPとの対応関係が示されている。図4から分かるように、圧力差ΔPの増加に伴い、パージ流量Qは増加する傾向を示す。同図に示す両者Q,ΔPの対応関係は、予め実験やシミュレーションを通じて取得されており、例えば、制御部20内のメモリに格納されている。そこで、制御部20は、この対応関係を参照し、パージ流量Qを推定する。そして、制御部20は、推定されたパージ流量Qと、窒素分圧Pnとに基づいて、排出流路14に排出される窒素量を推定するとともに、この推定された窒素量の積算値である窒素排出積算量Noを推定する(ステップ15)。
ステップ16において、制御部20は、窒素蓄積量Naと、窒素排出積算量Noとの差に基づいて、アノード系内の窒素量Nを推定する。また、ステップ17において、制御部20は、水蒸気分圧Pvと、オリフィス上流圧力Puとに基づいて、アノード系内の水蒸気量Vを推定する。
再び図2を参照するに、ステップ2に続くステップ3において、制御部20は、パージ流量Qの目標値である目標パージ流量Qtを設定する。目標パージ流量Qtは、ステップ2において推定された窒素量Nと水蒸気量Vとに基づいて、排出される窒素量Nが所定の範囲(下限値から上限値の範囲)に収まるような値、或いは、排出される窒素量Nが略一定となるような値として、運転状態に応じた値として適宜設定される。ステップ4において、制御部20は、図4に示すパージ流量Qと圧力差ΔPとの対応関係を参照し、目標パージ流量Qと、オリフィス下流圧力Pdとに基づいて、オリフィス14aの上流側の目標圧力Ptを設定する。
ステップ5において、制御部20は、現在通常制御の実行中であるか否かを判定する。制御部20は、基本的に、以下のステップ6〜9に示すように、運転状態に応じた可変パージ弁4の開度制御を行う(通常制御)。しかしながら、制御部20は、後述するように、可変パージ弁4およびオリフィス14aに水詰まりが発生した場合には、これを解消すべく、通常制御とは異なるパターンで可変パージ弁4の開度を制御する。そこで、制御部20は、このステップ5において、現在通常制御を行うべき状況であるか否かを判定する。この判定は、後述する水詰まり判定処理において、現在水詰まりの解消処理の実行中であるか否かにより、一義的に判定することができる。
このステップ5において肯定判定された場合、すなわち、通常制御を行う場合には、ステップ6に進む。一方、このステップ5において否定判定された場合、すなわち、通常制御を行わない場合には、本ルーチンを抜ける。そして、再度、通常制御を行うべき状況に至るまでは、本ステップ5において否定判定されるため、ステップ6〜9までの処理をスキップし、本ルーチンを抜ける。なお、この場合、ステップ2における窒素量Nおよび水蒸気量Vの推定では、窒素排出積算量Noの値は一定とする(すなわち、窒素排出積算量Noの積算を停止する)。なぜならば、オリフィス14aが水詰まりを起こしている間は、オリフィス14aからは窒素が排出されないので、窒素排出積算量Noの積算を停止することが好ましいからである。
ステップ6において、制御部20は、オリフィス上流圧力Puと目標圧力Ptとの差(絶対値)と、所定の判定値Pthとを比較し、両者の圧力Pu,Ptの差(絶対値)が判定値Pthよりも大きいか否かを判定する。この判定値Pthは、オリフィス上流圧力Puと目標圧力Ptとが制御を必要としない程度まで近似しているか否かを判定するための値であり、実験やシミュレーションを通じて、両者の圧力Pu,Ptの差(絶対値)の最大値として予め設定されている。このステップ6において肯定判定された場合には(|Pu−Pt|>Pth)、ステップ7に進む。一方、このステップ6において否定判定された場合(|Pu−Pt|≦Pth)には、本ルーチンを抜ける。
ステップ7において、制御部20は、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも小さいか否かを判定する。このステップ7において肯定判定された場合、すなわち、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも小さい場合には(Pu<Pt)、ステップ8に進む。そして、ステップ8において、制御部20は、可変パージ弁4の開度を開方向へ制御する。これにより、オリフィス上流圧力Puが現在値よりも増加するため、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptに近づく方向に作用する。一方、ステップ7において否定判定された場合、すなわち、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも大きい場合には(Pu>Pt)、ステップ9に進む。そして、ステップ9において、制御部20は、可変パージ弁4の開度を閉方向へ制御する。これにより、オリフィス上流圧力Puが現在値よりも減少するため、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptに近づく方向に作用する。
このようなパージ処理に関する通常制御において、循環流路8には、窒素、水素の他に水蒸気が存在するため、循環流路8の温度に応じて凝縮水が生成される。この凝縮水により、可変パージ弁4およびオリフィス14aに水詰まりが発生する場合があるので、制御部20は、可変パージ弁4とオリフィス14aとに水詰まりが発生したか否かを判定する必要がある。以下、水詰まりの判定処理の概念について説明する。
図5は、排出流路14内を通過する水の推移と、オリフィス上流圧力Puの推移、および、可変パージ弁4の開度の推移を時系列的に示す説明図である。同図の示すように、可変パージ弁4に水が詰まっている場合(期間A)、可変パージ弁4よりも上流側において排出ガスの移動はないが、それよりも下流側に存在する排出ガスは排出される。そのため、圧力センサ18によって検出されるオリフィス上流圧力Puは減少する。したがって、この期間Aにおいて、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移は、目標圧力Ptから下降(減少)する傾向を示す。
ところで、この期間Aの間にも、制御部20は、可変パージ弁4のフィードバック制御を行っている(通常制御)。そのため、オリフィス上流圧力Puと目標圧力Ptとの差が増加すると、制御部20は、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptに近づくように、可変パージ弁4を開方向に制御する。これにより、可変パージ弁4に留まっている水は、そこから排出される方向へと作用する。
可変パージ弁4の水詰まりが解消されると、可変パージ弁4の開度に応じて(現在、開方向)、オリフィス上流圧力Puは増加する。したがって、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移は、上昇する傾向を示す。具体的には、オリフィス上流圧力Puは、目標圧力Ptよりも減少した状態から目標圧力Ptよりも増加した状態へと推移する(以下「第1の変動」という)。そして、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも上昇すると、フィードバック制御により、制御部20は、可変パージ弁4を閉方向に制御する。それ故に、オリフィス上流圧力Puの上昇の割合は時間と共に減少し、オリフィス上流圧力Puは目標圧力Ptへと推移する(その期間B)。その後、排出流路14内の水は、圧力センサ18を通過し、更に下流へと流れる(その期間C)。
つぎに、オリフィス14aにおいて水詰まりが起こると(その期間D)、オリフィス上流圧力Puは増加する。したがって、この期間Dにおいて、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移は、目標圧力Ptから上昇する傾向を示す。具体的には、オリフィス上流圧力Puは、目標圧力Ptから、この目標圧力Ptよりも増加した状態へと推移する(以下「第2の変動」という)。この期間Dにおいて、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも上昇すると、フィードバック制御により、制御部20は、可変パージ弁4を閉方向に制御する(それ故に、オリフィス上流圧力Puの上昇の割合は、時間の推移とともに減少していく)。
そして、オリフィス14aの水詰まりが解消されると、可変パージ弁4の開度に応じて(現在、閉方向)、オリフィス上流圧力Puは減少する。したがって、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移は下降する傾向を示す。具体的には、オリフィス上流圧力Puは、目標圧力Ptよりも増加した状態から目標圧力Ptよりも減少した状態へと推移する(以下「第3の変動」という)。そして、オリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも下降すると、フィードバック制御により、制御部20は、可変パージ弁4を開方向に制御する。それ故に、オリフィス上流圧力Puの下降の割合は時間と共に減少し、オリフィス上流圧力Puは目標圧力Ptへと推移する(その期間E)。
このように、制御部20は、オリフィス上流圧力Puの一連の推移をモニタリングすることにより、期間Bに示す第1の変動の後に、期間Dに示す第2の変動が起こった場合に、可変パージ弁4およびオリフィス14aに水詰まりが発生したと判定することができる。特に、第一の変動は、可変パージ弁4の水詰まりと判定でき、第二の変動は、オリフィス14aの水詰まりと判定できる。
このような概念を踏まえた上で、第1の実施形態に係る燃料電池システムの水詰まり判定処理について説明する。図6は、水詰まり判定処理の詳細動作を示すフローチャートである。(すなわち、制御部20は、図2に示す動作と図6に示す動作とを並列的に行っている)。
まず、ステップ20において、制御部20は、圧力センサ値としてオリフィス上流圧力Puを読み込む。ステップ21において、制御部1は、第1の判定フラグF1が「1」であるか否かを判定する。第1の判定フラグF1は、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移において、第1の変動が発生したか否かを示すフラグであり、初期的には「0」にセットされている。そのため、第1の判定フラグF1が「1」にセットされるまではこのステップ21において否定判定され、ステップ22に進む。
ステップ22において、制御部20は、第1の変動が発生したか否かを判定する。すなわち、制御部20は、目標圧力Ptよりも減少したオリフィス上流圧力Puが目標圧力Ptよりも増加した状態へと推移したか否かを判定する。このステップ22において肯定判定された場合、すなわち、第1の変動が発生した場合には、ステップ23に進み、第1の判定フラグF1を「1」にセットした後に、本ルーチンを抜ける。一方、このステップ23において否定判定された場合、すなわち、第1の変動が発生していない場合には、ステップ23をスキップして本ルーチンを抜ける。
一方、第1の判定フラグF1が「1」の場合、すなわち、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移において、第1の変動が発生した場合には、ステップ21の肯定判定に従い、ステップ24に進む。そして、ステップ22において、制御部20は、第2の判定フラグF2が「1」であるか否かを判定する。この第2の判定フラグF2は、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移において、第2の変動が発生したか否かを示すフラグであり、初期的には「0」にセットされている。そのため、第2の判定フラグF2が「1」にセットされるまではこのステップ24において否定判定され、ステップ25に進む。
ステップ25において、制御部20は、第2の変動が発生したか否かを判定する。すなわち、制御部20は、オリフィス上流圧力Puが、目標圧力Ptから、これよりも増加した状態へと推移したか否かを判定する。このステップ22において肯定判定された場合、すなわち、第2の変動が発生した場合には、ステップ26に進み、第2の判定フラグF2を「1」にセットした後に、本ルーチンを抜ける。一方、このステップ25において否定判定された場合、すなわち、第2の変動が発生していない場合には、ステップ26をスキップして本ルーチンを抜ける。
一方、第2の判定フラグF2が「1」の場合、すなわち、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移において、第2の変動が発生した場合には、ステップ24の肯定判定に従い、ステップ27に進む。制御部20は、第2の変動の経過時間Tsをカウントしており、ステップ27において、この経過時間Tsが所定の判定時間Tthに到達する以前に、水詰まりが解消したか否かを判定する。図6に示すように、オリフィス11に水詰まりが発生したとしても、一連のフィードバック制御によって、水詰まりは自然に解消する方向へと作用する。そのため、オリフィス上流圧力Puは、目標圧力Ptよりも増加した状態から目標圧力Ptよりも減少した状態へと推移する(第3の変動の発生)。
しかしながら、図7に示すように、通常のフィードバック制御ではオリフィス14aの水詰まりが解消され難い場合には、第2の変動の期間(経過時間Ts)が長くなる。ここで、図7は、オリフィス14aの水詰まりが長期に解消されないケースでの、排出流路14内を通過する水の推移と、オリフィス上流圧力Puの推移、および、可変パージ弁4の開度の推移を時系列的に示す説明図である。なお、図7の推移の流れは、図6に示すそれと対応している。そこで、制御部20は、所定の判定時間Tthを経過しても第3の変動が発生しないことを条件として、オリフィス14aの水詰まりが解消していないと判定する。判定時間Tthは、通常のフィードバック制御において、強制的に水詰まりを解消する必要があると認められる程度の経過時間Tsの最小値として、実験やシミュレーションを通じてその最適値が予め設定されている。
このステップ27において肯定判定された場合、すなわち、水詰まりが解消された場合(経過時間Tsが判定時間Tthに到達する以前に第3の変動が発生した場合)には、ステップ28に進む。ステップ28において、制御部20は、第1の判定フラグF1を「0」にリセットした後に、第2の判定フラグF2を「0」にリセットし(ステップ29)、本ルーチンを抜ける。
一方、このステップ27において否定判定された場合、すなわち、水詰まりが解消されていない場合(経過時間Tsが判定時間Tthに到達しても第3の変動が発生しない場合)には、ステップ30に進む。そして、ステップ30において、制御部20は、オリフィス14aの水詰まりを強制的に排除すべく、水詰まりの解消処理の実行を指示し、本ルーチンを抜ける。この水詰まりの解消処理では、図7に示すように、制御部20は、可変パージ弁4を所定時間だけ開方向に制御し、オリフィス14aに詰まっている水を排出する。この解消処理を実行している間、制御部20は、通常制御を中止している(図2のステップ5において否定判定)。そして、制御部20は、オリフィス14aの水詰まりが解消するのに十分な時間が経過したと判断すると、ステップ27の判定結果を肯定判定に切り替え、通常制御の再開を指示するとともに(図2のステップ5において肯定判定)、第1および第2の判定フラF1,F2を「0」にリセットした上で(ステップ28,29)、本ルーチンを抜ける。
このように、第1の実施形態に係る燃料電池システムは、排出流路14の最下流にオリフィス14aを設けており、アノード系内の窒素量Nに基づいて、目標パージ流量Qtを設定し、この目標パージ流量Qtに基づいて、オリフィス上流の目標圧力Ptを設定する。オリフィス14aの上流と下流との圧力差に応じて、パージ流量Qが変化するため、圧力センサ18およびオリフィス14aといった構成により、パージ流量制御を行うことができる。このような構成によれば、パージ弁開度センサを用いることなく、パージ流量Qを制御することができ、安価な構成で流量制御を行うことができる。そのため、燃料電池システムの効率を安価に高めることができる。なお、パージ流量Qを流量センサによって検出し、この検出値に基づいて、流量制御を行うことも可能である。しかしながら、流量センサを用いた場合には、水蒸気を含む排出ガスに伴うセンサ精度の低下や耐久性の低下といった問題が危惧されるが、本実施形態によれば、流量センサを用いる必要がないので、このような不都合を解消することができる。
また、第1の実施形態に係る燃料電池システムでは、上述した構成に起因して、可変パージ弁4およびオリフィス14aの水詰まりが懸念される。しかしながら、この燃料電池システムは、オリフィス上流圧力Puの時系列的な推移をモニタリングすることにより、可変パージ弁4およびオリフィス14aの水詰まりの有無を判定することができる。可変パージ弁4に水が詰まった場合、オリフィス上流圧力Puは下降するので、それに応じて可変パージ弁4の開度は開方向に制御され、水詰まりを自動的に解消する方向に制御される。また、オリフィス14aに水が詰まった場合、オリフィス上流圧力Puは上昇するので、それに応じて、可変パージ弁4の開度は閉方向に制御され、水詰まりを自動的に解消する方向に制御される。このため、水詰まり時間を短縮することができ、アノード系内窒素濃度の過度の上昇を抑えることができるので燃料電池システムの効率を高めることができる。
また、第1の実施形態では、オリフィス14aの水詰まりが所定時間経過しても解消されていないと判断した場合には、可変パージ弁4を開方向に制御することにより、オリフィス14aに詰まった水を強制的に排出させている。これにより、オリフィス14aの水詰まりを短時間で解消することができる。また、この短時間の解消によって、パージ流量Qの制御を再開することにより、アノード系内の窒素濃度の上昇を抑制することができる。そのため、燃料電池システムの発電効率の向上を図ることができる。
また、第1の実施形態に係る燃料電池システムにおいて、制御部20は、オリフィス14aが水詰まりを起こしている間はオリフィス14aから窒素が排出されないことを考慮して、窒素排出積算量Noの積算を停止している。これにより、アノード系内より排出される窒素量Nの推定を正確にできる。また、アノード系内の窒素量Nが正確に推定可能となるため、最適な目標パージ流量Qtを推定することができ、燃料電池システムの効率を高めることができる。
以下、第2の実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。第2の実施形態に係る詳細動作が、第1の実施形態に係るそれと相違する点は、水詰まりの解消処理である。図8は、第2の実施形態に係る水詰まりの解消処理を説明する説明図であり、基本的な内容は、図5または図7に示すそれと対応している。
第1の実施形態と同様に、図6のステップ30において、水詰まりが解消されていない場合(経過時間Tsが判定時間Tthに到達しても第3の変動が発生しない場合)には、ステップ30に進む。そして、ステップ30において、制御部20は、通常制御を中止した上で、水詰まりの解消処理の実行を指示し、本ルーチンを抜ける。第2の実施形態における水詰まり解消処理では、図8に示すように、制御部20は、可変パージ弁4を全閉に制御する。そして、制御部20は、オリフィス上流圧力Puが基準圧力(本実施形態では、大気圧)に到達(下降)すると、ステップ27の判定結果を肯定判定に切り替え、通常制御の再開を指示するとともに、第1および第2の判定フラF1,F2を「0」にリセットした上で(ステップ28,29)、本ルーチンを抜ける。
このように、例えば、重力方向に可変パージ弁4、圧力センサ18、オリフィス14aと並んでいる構成の場合、重力の分だけ水を排出しやすくなるのでパージ時間を短縮することができる。これにより、窒素の濃度の上昇を抑えることができ燃料電池システムの効率を高めることができる。また、制御部20は、オリフィス上流圧力Puが基準圧力に到達したか否かにより、水詰まり解消のタイミングの判断を正確に行うことができる。なお、第2の実施形態において、水詰まり時に可変パージ弁4を全閉にした場合、窒素排出積算量Noの積分を止めることにより、窒素排出積算量Noの推定精度の向上を図ることができる。
以下、第3の実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。第3の実施形態に係る燃料電池システムが第1または第2の実施形態のそれと相違する点は、シャット弁14bを用いた点である。図9は、第3の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。
図9に示すように、シャット弁14bは、絞り部としてのオリフィス14aの代わりに用いられている。このシャット弁14bは、全閉時の最小絞り径がオリフィス14aの絞り経と略同一のシャット弁であり、制御部20によってその開度が制御される。通常、制御部20は、シャット弁14bの開度を全閉に制御している。このシャット弁14bも絞り部として機能する関係上、第1の実施形態および第2の実施形態に示すオリフィス14aと同様に、その水詰まりを判定することができる。ここで、図10は、第3の実施形態に係る水詰まりの解消処理を説明する説明図である。
また、シャット弁14bを用いるケースでは、水詰まりの解消処理において、以下のような動作を行ってもよい。具体的には、第1水詰まりが解消されていない場合、すなわち、経過時間Tsが判定時間Tthに到達しても第3の変動が発生しない場合には、図6に示すステップ30に進む。そして、ステップ30において、制御部20は、シャット弁14bの水詰まりを強制的に排除すべく、水詰まりの解消処理の実行を指示し、本ルーチンを抜ける。この水詰まりの解消処理では、制御部20は、シャット弁14bを開方向に制御する。これにより、絞り径が拡大されるので、シャット弁14bに留まっていた水を強制的に排出することができる。
このように第3の実施形態では、シャット弁14bをオリフィス14a同様に絞り部として機能させることにより、第1または第2の実施形態と同様の効果を奏する。また、このシャット弁14bを用いることにより、水詰まりを容易に解消することができる。
1 燃料電池スタック
2 燃料ガス供給装置
3 ガス循環装置
4 可変パージ弁
5 コンプレッサー
6 圧力調整弁
7 燃料ガス供給流路
8 循環流路
9 空気供給流路
10 アフタークーラー
11 加湿装置
12 排出流路(カソード側)
13 圧力調整弁
14 排出流路(アノード側)
14a オリフィス
14b シャット弁
15 圧力センサ
16 圧力センサ
17 温度センサ
18 圧力センサ
19 大気圧センサ
20 制御部
2 燃料ガス供給装置
3 ガス循環装置
4 可変パージ弁
5 コンプレッサー
6 圧力調整弁
7 燃料ガス供給流路
8 循環流路
9 空気供給流路
10 アフタークーラー
11 加湿装置
12 排出流路(カソード側)
13 圧力調整弁
14 排出流路(アノード側)
14a オリフィス
14b シャット弁
15 圧力センサ
16 圧力センサ
17 温度センサ
18 圧力センサ
19 大気圧センサ
20 制御部
Claims (11)
- 電解質膜を挟んでアノードとカソードとが対設された燃料電池と、
前記燃料電池のアノード側からの排出ガスを外部に排出する排出流路に設けられており、自己の開度に応じて前記排出ガスのパージ流量を可変に設定する可変パージ弁と、
前記排出流路において、前記可変パージ弁よりも上流に設けられており、前記燃料電池のアノード側から排出される前記排出ガスを前記燃料電池のアノード側の入口に循環させるガス循環手段と、
前記排出流路において、前記可変パージ弁よりも下流に設けられており、自己の絞り径が前記排出流路の内径よりも小さい絞り部と、
前記排出流路の前記絞り部の上流側の圧力を上流圧力として検出するとともに、前記排出流路の前記絞り部の下流側の圧力を下流圧力として検出する検出手段と、
アノード系内の窒素量に基づいて、目標パージ流量を設定し、当該設定された目標パージ流量と、前記検出手段によって検出された前記下流圧力とに基づいて、前記絞り部上流の目標圧力を設定するとともに、前記検出手段によって検出された前記上流圧力が前記目標圧力に近づくように、前記可変パージ弁の開度を制御する制御手段と
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記上流圧力の時系列的な推移に基づいて、前記可変パージ弁と、前記絞り部とに水詰まりが発生したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記上流圧力の時系列的な推移において、前記上流圧力が前記目標圧力よりも減少した状態から前記目標圧力よりも増加した状態へと推移する第1の変動の後に、前記上流圧力が前記目標圧力から当該目標圧力よりも増加した状態へと推移する第2の変動が発生した場合には、前記水詰まりが発生していると判定する請求項1または2に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記第1の変動の期間を前記可変パージ弁の水詰まりと判定し、前記第2の変動の期間を前記絞り部の水詰まりと判定することを特徴とする請求項3に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記水詰まりが発生していると判定した場合、前記上流圧力が前記目標圧力よりも増加した状態から前記目標圧力よりも減少した状態へと推移する第3の変動が発生した場合には、前記水詰まりが解消したと判定することを特徴とする請求項3に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記第2の変動の経過時間が、前記水詰まりの解消を判定するための判定時間に到達しても前記第3の変動が発生しない場合には、水詰まり解消処理を実行することを特徴とする請求項5に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記水詰まり解消処理として、前記可変パージ弁の開度を開方向へ制御することを特徴とする請求項6に記載された燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記水詰まり解消処理として、前記上流圧力が基準圧力に到達するまで、前記可変パージ弁の開度を閉方向へ制御することを特徴とする請求項6に記載された燃料電池システム。
- 前記絞り部は、前記絞り径が可変のシャット弁であり、
前記制御部は、前記シャット弁の絞り径が前記排出流路の内径よりも小さくなるような基準径に前記シャット弁を制御するとともに、前記水詰まり解消処理を実行する場合には、前記絞り径が前記基準径よりも大きくなるように前記シャット弁を開方向へ制御することを特徴とする請求項6に記載された燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記排出流路から排出される窒素の積算量である窒素排出積算量と、前記アノード系内に蓄積する窒素蓄積量とに基づいて、前記アノード系内の窒素量を推定しており、前記絞り部の前記水詰まりを判定した場合には、前記窒素排出積算量の積算を停止することを特徴とする請求項4に記載された燃料電池システム。
- 電解質膜を挟んでアノードとカソードとが対設された燃料電池のアノード側からの排出ガスを、前記燃料電池のアノード側の入口に循環させるとともに、自己の絞り径が前記排出流路の内径よりも小さい絞り部を有する排出流路を介して外部にパージしており、アノード系内の窒素量に基づいて、目標パージ流量を設定し、当該設定された目標パージ流量に基づいて、前記絞り部上流の目標圧力を設定するとともに、前記絞り部の上流側の圧力が前記目標圧力に近づくように、パージ流量を制御することを特徴とする燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005034704A JP2006221980A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005034704A JP2006221980A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 燃料電池システム |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2005-02-10 JP JP2005034704A patent/JP2006221980A/ja active Pending
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